2024年02月16日更新
屋根葺き替えに関する完全ガイド!屋根材から工事手順まで徹底解説
住宅における屋根の大きな役割は雨風を凌ぐことです。しかし、屋根のメンテナンスを怠るとその役割が果たせず、雨漏りしてしまう可能性があります。そうならないためにも本記事では、屋根葺き替えに関する情報を徹底解説します。ぜひ最後までご覧ください。
目次
屋根葺き替えとはどんな工事?
屋根リフォームにおいて、屋根葺き替え工事とは、既存の古い屋根を撤去して新しい屋根を取り付けることです。「葺」とは、茅、板、瓦などで屋根を覆うという意味があります。
古い屋根材を撤去し、傷んだ下地を補修するため、定期的に屋根の葺き替え工事をすることにより住宅の寿命を延ばすことにつながります。
また、屋根葺き替え工事には、屋根の重ね葺き(カバー工法)と屋根の葺き直しがあります。
屋根重ね葺き(カバー工法)や葺き直しとの違い
施工内容 | |
屋根の重ね葺き(カバー工法) | 既存の屋根材の上から新しい屋根材を被せる |
屋根の葺き直し | 既存の屋根材を取り外し、下地の補修をして、屋根材を元に戻す |
屋根の重ね葺きとは、既存の屋根を撤去せず、上から新しい屋根材を被せる工事で、カバー工法とも呼びます。一般的には、既存の屋根の上に防水シートや防水紙を被せたうえで新しい屋根材を設置します。
屋根の葺き直しは、既存の屋根材を一旦取り外し、下地の補修や防水シートを交換した後、同じ屋根材を元に戻す工事です。屋根材の寿命が長い瓦屋根で行われることが多い工事になります。
屋根の重ね葺き・葺き直しが向いている場合の判断基準
屋根葺き替え工事において屋根の重ね葺き(カバー工法)と屋根の葺き直しで、どちらが向いているかの判断基準は以下の通りです。
工法の種類 | 屋根の状態 |
屋根の重ね葺き(カバー工法)が向いている場合 | ・下地の劣化や耐震性に問題がない ・騒音やホコリなどのトラブルが少なく、費用を安く抑えたい ・2004年以前のスレート屋根で、アスベスト含有の可能性がある |
屋根の葺き直しが向いている場合 | ・屋根の外観を変えたくない ・日本瓦など耐用年数が長い瓦を使用している |
屋根の重ね葺き(カバー工法)は、古い屋根材を撤去しないため、騒音やホコリなどのトラブルが少なく、工期も短く済むため、工事費用を安く抑えられる特徴があります。
2004年以前のスレート屋根の場合、アスベスト含有の可能性があり、屋根の葺き替え工事を行うとアスベストが飛散する可能性があるため屋根の重ね葺き工事の方が心配は少ないでしょう。
純和風住宅に使われている日本瓦は、基本的に耐用年数が長いため屋根の葺き直しによって修理が可能です。破損しない限りは、メーカーが設定している耐用年数よりも使用可能でしょう。
しかし、破損した瓦がある場合、同じ瓦が手に入らないこともあり、その箇所だけ色が違うなど見た目が悪くなるデメリットがあるため注意が必要です。
屋根材・下地材の耐用年数と特徴
屋根葺き替えに適した屋根材の特徴、耐用年数、費用の目安は以下の通りです。
屋根材の種類 | 耐用年数 | 施工費用の目安 |
和瓦 | 約50年~ | 約8,000円~/1平方メートル |
セメント瓦 | 約30年~ | 約6,000円~/1平方メートル |
スレート屋根 | 約20年~ | 約4,500円~/1平方メートル |
ガルバリウム鋼板 | 約30年~ | 約6,000円~/1平方メートル |
ジンカリウム鋼板 | 約30年~ | 約6,000円~/1平方メートル |
アスファルトシングル | 約20年~ | 約5,000円~/1平方メートル |
トタン(金属屋根) | 約10年~ | 約5,000円~/1平方メートル |
和瓦
特徴 |
・耐久性が高く、半永久的に使用できる ・日本家屋らしい重厚感がある ・断熱効果がある ・重量があるため耐震性に不安がある ・工事費用が高い |
和瓦は、日本瓦とも呼ばれており、日本で最も親しまれた屋根材といえるでしょう。他の屋根材と比較して耐久性が高く、塗装によるメンテナンスが不要なことがメリットです。
断熱性に優れているため、一年中快適に過ごすことができるでしょう。遮音性も高く、雨音などが聞こえにくいメリットもあります。
しかし、和瓦には、約40kg〜約45kg/平方メートルの重量があり、他の屋根材と比べて重いことがデメリットです。その重量により耐震性の不安があるため、地震が多い現代ではあまり好まれる傾向にはありません。
セメント瓦
特徴 |
・形や色のバリエーションが豊富 ・耐火性に優れている ・定期的なメンテナンスが必要 |
セメント瓦は、セメントと川砂を混ぜ合わせて作られた屋根材のことで、日本瓦と比較して工事費用が安いことから1980年代に広く普及しました。現在は、製造が中止されているためセメント瓦を新築住宅で使用することはありません。
スレート屋根
特徴 |
・工事費用が最も安い ・種類が多く、施工しやすい ・軽量なため耐震性が高い ・定期的なメンテナンスが必要 ・凍害に弱いため、寒冷地で使用できない |
スレート屋根は、薄い板状の屋根材を使用しており、日本の住宅で最も普及しています。軽量のため耐震性に優れており、工事費用が安く、施工しやすいことが人気となった要因だといえます。
しかし、スレート屋根は、耐久性が低く、メンテナンス頻度が高いため注意が必要です。
ガルバリウム鋼板
特徴 |
・耐用年数が長い ・防水性が高い ・軽量のため耐震性が高い ・傷がつきやすい ・防音性が低い |
ガルバリウム鋼板の屋根は、工事費用が安く、耐久性が高いことから近年人気となっています。スタイリッシュな見た目と、デザインが自在なことも人気の要因といえるでしょう。
金属の屋根材のため、防音性や断熱性が低いため注意が必要です。
ジンカリウム鋼板
特徴 |
・防音性が高い ・幅広いデザインがある ・色褪せのリスクが低い ・扱っている業者が少ない ・工事費用が高め |
ジンカリウムは、ガルバリウムと同じ素材ですが、一般的に表面に石粒をコーティングした屋根をジンカリウム鋼板といいます。
表面の石粒により、防音性や断熱性が高く、ガルバリウム鋼板の屋根のデメリットをカバーした屋根材といえるでしょう。しかし、比較的新しい屋根材のため、施工できる業者が少ないことがデメリットです。
アスファルトシングル
特徴 |
・複雑な形状の屋根でも対応可能 ・軽量のため耐震性が高い ・耐久性が高く、錆びない ・カビが生えやすい ・扱っている業者が少ない |
アスファルトシングル屋根は、ガラス繊維とアスファルトを使用したシート状の屋根材で、接着剤で固定するため耐水性に優れています。シート状の屋根材のため、軽く加工しやすい半面、強風に弱いデメリットがありますので注意しましょう。
トタン(金属屋根)
特徴 |
・工事価格が安い ・寿命が短い ・断熱性、防音性が低い |
トタン屋根は、亜鉛メッキ鋼板でできた薄い金属屋根です。工事費用が安く、軽いため耐震性に優れていますが、デメリットが多いため、最近では使用する住宅が減っています。
下地材の耐用年数と役割
下地材の種類 | 役割 | 耐用年数 |
防水シート(ルーフィング) | 雨水の侵入を防ぐ | 約15年~ |
野地板 | 屋根材を固定させる | 約20年~ |
防水シートは、屋根材のすき間から入り込んだ雨水などを侵入させない役割があります。防水シートには、アスファルトルーフィングとゴム製ルーフィングの2種類があり、耐用年数が異なります。
ゴム製ルーフィングは、耐用年数が約15年と短く、屋根材よりも早く寿命がくる可能性があるため注意が必要です。
野地板は、9mm〜12mmの構造用合板で、屋根材が風で飛ばされないように固定させる役割があります。最近の木造戸建て住宅では、床や屋根の下地材として使われ、耐震強度を高めるために使われています。
屋根葺き替えのメリット
屋根葺き替え工事は、大がかりな工事で高額なため慎重に検討する人も多いでしょう。屋根葺き替え工事によってどんなメリットがあるのかおさえておく必要があります。
屋根の寿命(耐用年数)が長くなる
屋根の葺き替え工事は、屋根がほぼ新品同様となるため寿命が長くなります。
屋根の重ね葺き(カバー工法)や屋根の塗り替えは、屋根の内部はそのままですが、屋根の葺き替え工事では、既存の屋根を撤去した後、下地の補修や防水シートを交換するケースがほとんどです。
屋根材の種類によって寿命は変わりますが、どんな屋根材であれ、屋根の寿命は一旦リセットされることになります。
屋根の葺き替え工事を行った後も定期的なメンテナンスをすることによりさらに寿命が長くなるでしょう。
屋根の見た目がキレイになる
屋根の葺き替え工事をすることにより、屋根が新しくなるため見た目がキレイになります。屋根の塗り替えでも見た目はキレイになりますが、葺き替え工事であれば新築時の美しさがよみがえるでしょう。
屋根材の材質や色を変えるとガラッと家の外観を変えることができることもメリットと言えます。屋根の葺き替えは、家の外観のイメージを変えるチャンスでもありますので、屋根の劣化状況を見ながら検討しましょう。
雨漏りの悩みから解放される
雨漏りで悩んでいた場合は、屋根の葺き替え工事をすることにより悩みを解決できることになります。
雨漏りは、防水シートが劣化したり、野地板が腐っていたりと防水機能がはたらいていない状況です。屋根の重ね葺きや屋根の塗装と違い、屋根の葺き替えは、防水シートや野地板を交換するため、防水機能が復活します。
耐震性・耐久性が向上する
屋根の葺き替え工事をする場合、同じ屋根材を選ぶこともできますが、新しい別の屋根材に変更することも可能です。
選ぶ屋根材によって変わりますが、耐震性に不安がある人は、軽い屋根材に変更することにより耐震性を高めることができるでしょう。古い住宅で瓦屋根の場合は検討してみる価値はあります。
また、トタン屋根やスレート屋根で不安がある人も屋根材を変更した葺き替え工事をすることにより耐久性があがるためメンテナンスに頭を悩ませることが少なくなるでしょう。
屋根葺き替えのデメリット
屋根の葺き替え工事には、屋根の寿命が延びたり、耐震性や耐久性を向上させることができたりとメリットが多いですが、反対にデメリットとしてはどのようなことがあるでしょうか。
屋根の葺き替え工事のデメリットは以下の通りです。
施工費用が高額になりがち
一般的に屋根の葺き替え工事は、屋根の重ね葺き工事や屋根の塗装と比べて施工費用が高くなりがちです。既存の屋根の解体や下地の補修にも費用がかかることが要因で、その分工事も長くなるためです。
また、2004年以前のスレート屋根などの葺き替え工事で、アスベストを発見した場合は、追加費用が発生するケースもあるため注意が必要です。
施工期間が長くなりがち
屋根の葺き替え工事は、施工費用が高くなる傾向があることに付随して、施工期間が長くなりやすいです。屋根の重ね葺き工事や屋根の塗装と比べて、既存の屋根の撤去や下地の補修など工事の工程が増えるためです。
また、屋根の葺き替え工事は、施工期間が長くなることが多いため、工事期間中に雨が降ると雨漏りのリスクが多くなります。
屋根の葺き替え工事中は一時的に屋根がなくなるため、屋根の葺き替え工事を依頼するときは梅雨などの時期を避け、天候をしっかり考慮することをおすすめします。また、万が一雨が降った場合でもしっかりと雨対策をしてくれる施工業者を選ぶことも重要です。
屋根葺き替えが必要な屋根の状態とは?
雨漏りなどの屋根の劣化症状がある場合、必ずしも屋根の葺き替え工事が必要なわけではありません。それでは、屋根の葺き替え工事が必要な場合とは、屋根がどのような状態のときでしょうか。
雨漏りがひどい、長年雨漏りを放置していた
ひどい雨漏りで、長年放置していた場合は、屋根の葺き替え工事が適しているといえるでしょう。
雨漏りが起こっているということは、防水シートが機能していないことを意味し、雨漏りを放置することにより、野地板まで腐っている可能性があります。
屋根の葺き替え工事によって、防水シート、野地板を交換する必要があるでしょう。
屋根材の損傷がひどい、割れている
屋根材が割れているなど損傷がひどい場合は、屋根の葺き替え工事をおすすめします。
屋根の劣化症状の中で一般的に、色褪せ、カビ、錆やわずかなひび割れであれば補修で対応が可能です。
しかし、屋根材の割れや剥がれなど損傷がひどい場合は、放置すると雨漏りの原因になるため、早めに屋根の葺き替え工事をすることをおすすめします。
築年数が長く、経年劣化が進んでいる
築年数が長い住宅の場合、屋根材の素材によって変わりますが、屋根材の寿命が過ぎている可能性があります。
定期的にメンテナンスをしていても寿命を過ぎていた場合は、屋根の内部の劣化が進んでいる可能性が高く、放置すると建物の構造上重要な部分の損傷にもつながりますので注意しましょう。
屋根材の種類によって変わるため一概には言えませんが、築年数30年を超えている場合は屋根の葺き替えを検討することをおすすめします。
今まで屋根のメンテナンスをしてこなかった
今まで屋根のメンテナンスをしていない場合は、屋根材本来の寿命より短くなっている可能性があります。例えば定期的なメンテナンスを行えば寿命が30年ある場合、メンテナンスを行っていないために約20年で屋根材の寿命となり、雨漏りの原因になることもあります。
とくに定期的な塗装を必要とする屋根材の場合は、塗膜の防水機能を失っている可能性があります。防水性を失った屋根材は、水分を吸収しやすくなり、変形の原因になったり、乾燥して収縮したため割れる原因にもなります。
どんな屋根材でも今までメンテナンスをしていないことが原因で、さまざまな劣化症状がでている可能性が高いため、葺き替え工事を選んだほうがいいかもしれません。
棟のズレや瓦の割れ
塗装のメンテナンスが必要がない和瓦は、棟のズレや瓦の割れなどをチェックする必要があります。棟のズレや瓦の割れが原因で、屋根内部が劣化している可能性があり、放置すると危険です。
築年数によっても変わりますが、和瓦の場合で棟のズレや瓦の割れなどを発見した場合も屋根内部まで劣化している可能性があるため注意が必要でしょう。
屋根が錆びついている
金属屋根は耐久性は高いものの、錆は定期的に確認する必要があります。錆は穴あきの原因にもなり、錆が広がる可能性もあるでしょう。
錆が広がることにより屋根内部に水が浸入し、劣化している可能性があります。放置すると雨漏りの恐れもあるため屋根の葺き替え工事が適しているかもしれません。
屋根塗装だけでは対応できない劣化症状とは?
屋根塗装だけでは対応できない劣化症状 |
・寿命が近い ・劣化が激しい ・防水シートが傷んでいる |
屋根リフォームの費用を安く抑えたい人は、最も手軽な屋根塗装を検討するかもしれません。しかし、屋根の状況次第では屋根塗装だけでは対応できない場合がありますので注意が必要です。
屋根材の寿命が近い場合や屋根材の劣化が激しい場合は、塗装をしても塗料がつかないため意味がありません。
屋根の塗装は、色褪せや色ムラをなくし見た目を回復させることと、塗料によって防水性などの機能を付加することが目的です。そのため割れや錆が広がっているなどの劣化が激しい屋根を直すことはできません。
仮に、屋根塗装で一時的に対応できたとしても、結局数年で葺き替え工事をすることになり、余計な出費が増えることになるでしょう。
屋根葺き替えの費用相場
木造の一戸建ての住宅の屋根葺き替え工事の屋根材ごとの費用相場は以下の通りです。
現在の屋根材
葺き替える屋根材
費用相場
瓦屋根
瓦屋根
約100万円~
スレート屋根
約70万円~
ガルバリウム屋根
約80万円~
スレート屋根
スレート屋根
約70万円~
ガルバリウム屋根
約90万円~
セメント瓦屋根
瓦屋根(和瓦・洋瓦)
約100万円~
スレート屋根
約90万円~
ガルバリウム屋根
約80万円~
坪数ごとの屋根葺き替えの費用相場
家の坪数ごとの屋根葺き替え工事の費用相場は以下の通りです。
坪数 | 費用相場 |
20坪 | 約70万円~ |
30坪 | 約100万円~ |
40坪 | 約120万円~ |
50坪 | 約140万円~ |
屋根の葺き替え工事にかかる費用は、現在の屋根材と新しく設置する屋根材によって大きく異なります。
2004年以前のスレート屋根の場合で、アスベストを含んでいる場合は追加で費用がかかる可能性があるため注意しましょう。
また、屋根の形状や屋根の面積、リフォーム業者や居住している地域などさまざまな条件によっても費用は変わります。
屋根の面積から屋根葺き替え費用を計算する方法
屋根の葺き替え工事の費用は、以下の計算式でおおまかに把握することができます。
屋根の葺き替え工事費用=屋根面積×平方メートル単価
図面がない場合の屋根面積は、以下の計算式でおおまかに求めることができます。
緩勾配の屋根面積=床面積×1.1
急こう配の床面積=床面積×1.2
また、瓦屋根の場合、瓦は一坪(約3.3平方メートル)に53枚使われています。使われている瓦屋根の全枚数を53(枚)で割り、3.3(平方メートル)をかけるとおおまかな面積がわかります。
瓦屋根の屋根面積=瓦屋根の全枚数÷53×3.3
上記は一般的な和瓦の場合で、セメント瓦は和瓦に比べて大きいため1坪に40枚使用しています。
建物や立地条件により諸費用が変化するためあくまで概算になります。計算式も大まかな数字を出すためのものであるため、正確な費用を知るためにはリフォーム業者に見積りを依頼しましょう。
屋根葺き替えの費用内訳
屋根葺き替え工事の内訳の費用相場は以下の通りです。
屋根葺き替え工事の内訳 | 費用相場 |
新しい屋根材の施工費用 | 費用相場の目安:約70万円~/一式 ※施工条件により異なる。 |
既存屋根の撤去費用 | 約10万円~/一式 |
屋根下地の補修費用 | 約20万円~/一式 |
防水シートの施工費用 | 約5万円~/一式 |
足場設置・撤去費用 | 約10万円~/一式 |
シートによる養生費用 | 約150円~/平方メートル |
廃材処理費用 | 約5万円~/一式 |
運送費 | 約2万円~/一式 |
現場管理の人件費 | 約2万円~/一式 |
アスベスト処理費用(古いスレート屋根の場合のみ) | 約2万円~/平方メートル |
屋根の葺き替え工事にかかる費用は、現在の屋根材と新しく設置する屋根材、屋根の面積によって大きく異なります。
さらに、上記の金額に諸経費や管理費がかかることもありますので、最終的な総額は、リフォーム業者に現地を確認してもらったうえで見積書を依頼しましょう。
また、アスベスト除去には、法令により特別な処理方法が必要なため、別途約10万円〜約30万円の費用がかかるため注意が必要です。
屋根葺き替えの工事事例
屋根の劣化を葺き替えによって長寿命化した事例
リフォーム費用 | 約306万円 |
リフォーム箇所 | 屋根葺き替え |
設備のメーカー名 | アイジー工業 ガルテクト |
室内2箇所が雨漏りしているためお困りでした。屋根自体も劣化が進んでいたため、全面的に耐久性の高いガルテクトで葺き替え、数十年先まで安心な屋根が完成しました。
雨漏りする屋根を葺き替えで改善した事例
リフォーム費用 | 約473万円 |
工期 | 約14日間 |
リフォーム箇所 | ・屋根葺き替え ・雨漏りの補修 |
設備のメーカー名 | アイジー工業 ガルテクト |
事務所が雨漏りして困っているとのご相談でした。屋根自体も劣化が進み防水層(ルーフィング)の耐用年数も過ぎていたため、全面的に葺き替えることを提案しました。野地(屋根の骨組み)を合板で補強し、ルーフィングを一新した上で耐久性の高いガルテクトで葺き替え、数十年先まで安心な屋根が完成しました。
築年数が長い屋根を葺き替えた事例
リフォーム費用 | 約100万円~約300万円 |
工期 | 約30日間~60日間 |
リフォーム箇所 | ・屋根葺き替え |
戸建ての築年数が40年を経過し屋根の経年劣化を心配されていました。下地も悪くなっており、新しい屋根に張り替えたいご要望もあったため屋根の葺き替えを提案しました。綺麗になって気持ちがいいと喜んでいただきました。
劣化が激しい屋根を葺き替えた事例
リフォーム費用 | 約100万円~約300万円 |
工期 | 約30日間 |
リフォーム箇所 | ・屋根葺き替え |
設備のメーカー名 | ニチハ 横暖ルーフ プレミアムS |
経年劣化により屋根が傷んでいるため屋根のリフォームをご依頼されました。家の外観もよくなったと喜んでいただきました。
屋根の葺き替えと外壁塗装を同時に行うべき理由とは?
屋根葺き替え工事をする場合は、外壁塗装を同時に行うことをおすすめします。2つの工事を同時に行うことで、必ず発生する足場費用の負担が1回で済みます。
屋根葺き替え工事と外壁塗装を同時に行った場合とそれぞれ別々に行った場合の費用相場は以下の通りです。
工事の種類 | 費用相場 |
屋根葺き替え+外壁塗装 | 約140万円~ |
屋根葺き替えのみ | 約70万円~ |
外壁塗装のみ | 約90万円~ |
屋根葺き替え工事で活用できる補助金
屋根葺き替え工事は高額になりやすいため、活用できる補助金があれば工事費用を抑えることができます。屋根葺き替え工事の場合、屋根を軽量化するなどの耐震リフォームが補助金の対象となることが多いです。
また、断熱性が向上する工事に該当する場合も補助金が活用できる可能性があります。
長期優良住宅化リフォーム推進事業
補助金の割合 | 補助対象費用の3分の1 |
適用条件 | ・インスペクション(住宅診断)を実施すること ・工事後に耐震性と劣化対策、省エネルギー性が確保されること ・維持保全計画 ・履歴を作成すること |
対象の施工内容 | ・.劣化対策:床下防湿、防蟻措置など ・.耐震性:軸組み等の補強など ・省エネルギー対策:外壁の断熱など ・維持管理・更新の容易性 ・高齢者等対策(共同住宅のみ) ・可変性(共同住宅のみ) |
補助金の上限額 | 100万円~250万円 |
申請方法 | リフォーム業者が代行して申請 |
申請期限 | 2023年5月8日〜12月22日まで※評価基準型は終了 |
応募状況 | 受付中(2023年11月時点) |
長期優良住宅化リフォーム推進事業は、既存住宅の長寿命化や省エネ性能の向上を目的としたリフォームに対して国が補助する制度です。
耐震リフォーム、省エネリフォームなど一定の条件を満たしたリフォームに対して補助金を活用することができます。
補助を受けるには、インスペクション(建物診断)や、建物の維持保全計画やリフォーム履歴の作成などが必要になりますので注意しましょう。
長期優良住宅化リフォーム推進事業は、「評価基準型」、「認定長期優良住宅型」に分かれており、上限金額が異なります。
評価基準型とは、一定の耐震性や耐久性、省エネ性を確保するリフォームで、長期優良住宅とは、何十年も長期間にわたって良好な状態で住み続けられるような住まいとして認定された住宅のことです。
なお、評価基準型は2023年9月28日で予算が埋まり、受付終了となっています。
次世代省エネ建材の実証支援事業
外張り断熱(外断)
内張り断熱(内断)
窓断熱(窓断)
住宅の種類
戸建住宅
戸建住宅・集合住宅
戸建住宅
補助金の割合
補助対象経費の2分の1
補助対象経費の2分の1
補助対象経費の2分の1
適用条件工事内容
外気に接する外壁全てを外張り断熱工法などで改修する
室内を断熱パネルか潜熱蓄熱建材いずれかを室内側から導入し改修する
全ての開口部を窓(防火、防風、防犯仕様)及び玄関ドアを用い改修する
補助金の上限額
300~400万円
戸建:200万円
集合住宅:125万円
150万円~200万円
申請方法
本事業の事業者登録をした施工業者がオンラインで申請を行う
申請期限
2023年9月4日~2023年11月30日
応募状況
予算額が上限に達したため終了しました(2023年10月時点)
次世代省エネ建材の実証支援事業とは、省エネ改修の促進が期待される高性能断熱材や蓄熱・調湿建材等の次世代省エネ建材を使った既存住宅のリフォームを支援する事業です。
対象になるリフォーム工事は、外張り断熱、内張り断熱、窓断熱の3種類です。工事内容ごとに適用条件が異なりますので注意が必要です。
次世代省エネ建材の実証支援事業を活用する場合は、工事前に申請する、工事の着工前に写真を撮るなどの注意点があります。
また、補助金はあくまで申請者に支払われるため、申請者、居住者、補助金の振込先口座名義はすべて同一名義にする必要がありますので注意しましょう。
住宅・建築物の耐震化に関する支援制度
補助金の割合 | ・マンション:国と地方で1/3 ・その他:国と地方で23% |
適用条件 | 耐震診断の結果、耐震性が不十分である |
対象の施工内容 | ・耐震改修 |
補助金の上限額 | ・密集市街地等:150万円 ・多雪区域:120万円 ・その他:100万円 |
申請方法 | 居住している地方公共団体へ申請手続きを行う |
申請期限 | 地方公共団体によって異なる |
応募状況 | 地方公共団体によって異なる |
住宅・建築物の耐震化に関する支援制度とは、既存住宅の安全性の確保を図るため、耐震性能向上を目的としたリフォームを支援する制度です。
屋根の葺き替え工事に対する補助金制度ではないですが、住宅の耐震リフォームとして認められる場合には、補助金の支給対象となる可能性があります。
住宅・建築物安全ストック形成事業
補助金の割合 | 国と地方で23% |
適用条件 | ・所要の耐風性能を有する屋根に葺き替えること ・DID地区等(基準風速32m/s以上の区域)または地域防災計画等で地方公共団体が指定する区域であること |
対象の施工内容 | ・瓦屋根の耐風改修工事 |
補助金の上限額 | 240万円/戸 |
申請方法 | 居住している地方公共団体へ申請手続きを行う |
申請期限 | 地方公共団体によって異なる |
応募状況 | 地方公共団体によって異なる |
既存建物の瓦屋根の耐風対策として、住宅・建築物安全ストック形成事業が設けられています。対象となる地域は、DID地区等(基準風速32m/s以上の区域)または地域防災計画等で地方公共団体が指定する区域です。
九州や四国、近畿地方、首都圏、青森、北海道の一部等がDID地区の対象地域となっており、居住している地域が該当しているかどうかは国土地理院のホームページで確認することができます。
参考:人口集中地区(DID) 平成27年 | 国土地理院
各自治体の補助金を活用する
屋根葺き替え工事の補助金制度には、国のほか自治体による制度があります。自治体の補助金制度は、自治体により条件や補助金額が異なりますので、居住している自治体の補助金制度を確認することをおすすめします。
自治体の補助金制度を調べる方法は、居住しているの市区町村の窓口に直接問い合わせるか地方公共団体における住宅リフォーム支援制度検索サイトを活用しましょう。
参考:地方公共団体における住宅リフォーム支援制度検索サイト
火災保険を利用して屋根葺き替えが出来る場合とは?
屋根葺き替え工事において火災保険が利用できる場合は以下の通りです。
火災保険が適用されるケース |
・台風などが原因で瓦が破損したケース ・風災により雨どいが破損したケース ・長期間の雨風により漆喰が剥がれたケース ・台風などで瓦がずれて雨漏りしたケース ・台風などでトタン屋根がめくれたケース |
屋根葺き替え工事において火災保険が適用になるかどうかは、保険会社ではなく第三者機関が判断するため、屋根葺き替え工事を進める前に、火災保険の窓口に申請可能かどうか確認することをおすすめします。
火災保険を利用する際の注意点
火災保険を利用する際の注意点 |
・損傷箇所の写真や各種申請書類などが必要になる ・火災保険の保険金は必ずおりる訳ではない ・損傷の原因が発生した日から3年以内に申請する ・火災保険の利用に対応した屋根の修理会社を選ぶ |
屋根の葺き替え工事において火災保険を活用する場合、工事費用が20万円以下の場合は申請しても受け付けてもらえない可能性がありますので注意しましょう。
多くの火災保険会社が破損箇所の修理費用が20万円以上の場合を補償対象としており、保険会社によっては、免責方式を採用しているところもあります。
免責方式とは、一定の免責金額を定めて、被害額からその免責金額を引いて支払われる方式のことです。工事費用が免責金額を下回る場合は、保険金はおりません。
屋根の葺き替え工事において火災保険を申請する場合は、火災保険の適用実績があるリフォーム業者に依頼することをおすすめします。
火災保険の適用実績があるリフォーム業者の場合、保険を申請するうえで必要な手続きに詳しい可能性が高いため安心できるでしょう。
屋根葺き替えの工事手順と工期
工事手順 | 工期 |
足場の設置 | 約1日 |
既存屋根の撤去 | 約1日~ |
下地の補修、防水シートの敷設 | 約1日~ |
新しい屋根材の設置 | 約2日~ |
葺き替え完了・足場の撤去 | 約1日~ |
足場の設置
屋根葺き替え工事は、足場の設置からはじまります。足場を組み立てる際は、足場の部材搬入のため工事車両が停まります。前面道路が狭い場合は通行止めになる場合もあるでしょう。
足場を組み立てる際には、音も発生して近所に迷惑がかかるため事前に挨拶しておくことをおすすめします。
建物の大きさや屋根の形状によって異なりますが、足場工事は1日もあれば完了します。
既存屋根の撤去
足場の設置が完了したら、既存の屋根を撤去します。既存の防水シートと屋根板金などを撤去し、野地板は残します。いままでの汚れが蓄積しているため、屋根材の下の土や下葺き材なども撤去し清掃します。
既存屋根撤去作業中は、砂埃が舞うなど近所に迷惑をかけないよう足場に飛散防止用のシートを取り付けます。
屋根葺き替え工事は、雨や雪などの天候に左右されるため、天候を考慮しながら工程を組む必要があります。
下地の補修、防水シートの敷設
既存屋根の撤去が終わったら、新たに野地板を増し張りします。増し張りとは、既存の野地板の上に新しい野地板を重ねて張ることです。既存の野地板が傷んでいる場合には、増し張りする前に補修します。
新しい防水シートを設置して下地が完成となります。屋根葺き替え工事は、雨が降る前に防水シートの設置まで終わらせる必要があるため、人員を増やして既存屋根解体から1日で終わらせる業者が多いです。
新しい屋根材の設置
防水シートの敷設が終わったら、新しい屋根材を設置します。屋根材の種類によって施工方法が異なりますので、屋根材のメーカーが推奨する施工方法で設置します。
葺き替え完了・足場の撤去
屋根の葺き替え工事が完了したら、不具合やキズなどがないかの確認作業を行います。足場を撤去する前にしっかりと細かくチェックします。
この時点で依頼者に写真で屋根の葺き替え工事の仕上がりをチェックしてもらいます。気になるところがあれば、遠慮なく伝えましょう。
最終確認で問題がなければ、足場を解体し、清掃して完了となります。
屋根の葺き替えを行う前に押さえておくべきポイント
屋根の葺き替え工事を行うにあたって、事前に押さえておくべきポイントは以下の通りです。
工事前に現地調査で屋根の状態を確認してもらう
屋根の工事には、葺き替え工事、重ね葺き工事、塗装工事の3種類があります。
- 葺き替え工事:既存の屋根材を撤去して、下地を補修し、新しい屋根材を設置する
- 重ね葺き工事:既存の屋根材をそのまま残し、上から屋根材を被せる
- 塗装工事:塗料で塗り替えを行う
築年数によっても変わりますが、屋根の劣化状況によってどの工事を選ぶかが変わってきます。
雨漏りをしているなど屋根材のほかに下地が劣化している場合は屋根の履き替え工事が適しているでしょう。そこまで劣化が進んでいない場合は、重ね葺き工事、塗装工事が適している場合もあります。
屋根材にひび割れがあるなど屋根材の劣化状況がひどい場合は、雨漏りにつながる恐れもあるためどの工事が適しているかは重要な選択となります。
施工後数年で雨漏りが発生しないためにも、いまの屋根の状況を正しく判断してもらう必要があるでしょう。
葺き替えに使う屋根材を決める
屋根の葺き替え工事において使う屋根材は非常に重要です。
屋根材によって耐用年数が違うだけではなく、メンテナンスの頻度やランニングコストまで違ってくるため、屋根材ごとの特徴を理解して慎重に決めることをおすすめします。
屋根材は大きく分類して、「粘土系」「セメント系」「スレート系」「金属系」の4つに分類されます。
粘土系は日本瓦、セメント系はセメント瓦、スレート系はスレート瓦、金属系はトタンやガルバリウム鋼板などが挙げられます。
現在では、耐久性や耐震性が高くスタイリッシュなデザインが好まれ、ガルバリウム鋼板が人気となっています。
屋根リフォームの目的によって最適な屋根材も違ってくるため、目的に応じた屋根材を選ぶ必要があります。
屋根の葺き替えに建築確認申請は必要?
屋根の葺き替え工事を行う場合、建築確認申請が必要な場合があります。建築確認申請が必要な場合とはどのような場合か紹介します。
基本的に延べ面積が500平方メートル以下、かつ2階建て以下の木造住宅などの場合は建築確認申請は必要ありません。
アパートやマンションなどの共同住宅、3階建て以上の木造住宅、2階建て以上の鉄筋コンクリート造の住宅などは、屋根の半分を超える範囲のリフォームを行う場合は確認申請が必要な場合がありますので注意が必要です。
居住している地域によっても建築確認申請が必要な基準が異なりますので、工事を依頼するリフォーム業者やお住まいの自治体に確認しておくことをおすすめします。
信頼できる業者の選び方とは?
屋根の葺き替え工事において業者選びは重要です。信頼できる業者を選ぶポイントを紹介します。
屋根の葺き替え工事の実績がある会社を探す
屋根の葺き替え工事の実績が豊富な会社であれば、現在の屋根の状況を正しく判断し、適切な工事を提案してくれるでしょう。
屋根の葺き替え工事の実績が豊富であれば、工事に使う資材の仕入れも安くできるため、工事費用もお得になる可能性があります。
リフォーム業者のホームページを見れば、リフォーム工事の実績が確認できるため候補のリフォーム業者がある場合は必ず確認しましょう。
また、リフォームを取り扱う会社には、新築建売住宅や注文住宅を建てるハウスメーカーや工務店、キッチンやお風呂などの水回りが得意なリフォーム業者、外壁リフォームが得意なリフォーム業者など数多く存在します。
それぞれ専門分野、得意分野が異なるため、屋根葺き替え工事をする場合は、屋根リフォームや外壁リフォームの専門業者をおすすめします。
施工事例やお客様の声が見える会社を探す
屋根の葺き替え工事を依頼しようとしているリフォーム業者のホームページに施工事例やお客様の声があれば安心するでしょう。
いまではほとんどのリフォーム業者がホームページを掲載していますので、チェックすることをおすすめします。
依頼しようとしているリフォーム業者のホームページに自分が依頼する工事がない場合は、依頼する工事の実績がない可能性がありますので注意が必要です。
徹底した現地調査を行ってくれる会社を探す
ホームページなどで依頼したいリフォーム業者の候補が見つかった場合は、どのような現地調査をしているかをチェックします。
リフォーム業者の担当者が現地を確認しながら、修理内容の希望や困っていることなど親身に聞き取りしてくれるかを必ずチェックするようにしましょう。
一方的におすすめの屋根リフォーム工事や屋根材を押しつけてこないか、予算内で屋根リフォーム工事を提案できるかは重要なポイントとなります。
屋根リフォーム工事に関しての知識が備わっているかどうかも優良な業者を見極めるポイントになりますので積極的に質問することをおすすめします。
担当者との相性が良い会社を探す
屋根の葺き替え工事の会社選びにおいて担当者との相性も重要なポイントです。リフォーム工事全般にいえることですが、工事中に予期せぬ事態が発生することも少なくありません。
予期せぬ追加工事が発覚したために予算オーバーで困ることがないように、予想できるリスクをきちんと説明してくれる担当者が望ましいでしょう。
また、担当者とは見積り段階から、工事完了後のアフターまで長い付き合いになるため時間や約束をきちんと守れているかどうかも忘れずチェックすることをおすすめします。
見積もり内容が明確に記載されているか確認する
屋根の葺き替え工事の見積書は、リフォーム業者によって異なります。使用する材料や詳細な工事内容が記載されてあるか確認しましょう。
使用する材料があいまいな場合は、安い材料を使っている可能性もありますので、もし記載がない場合は、必ず担当者に聞くことをおすすめします。
専門用語を使わずにわかりやすく説明してくれるリフォーム業者や、写真を見せながら詳しく説明してくれるリフォーム業者もいれば、いまの屋根の状況をほとんど説明しないリフォーム業者もいます。
見積書は優良なリフォーム業者かどうか見極めることができる大切なポイントといえるでしょう。
リフォーム瑕疵保険登録事業者であり、保証がしっかりしているか確認する
屋根の葺き替え工事の実績があり、担当者も誠実で相性が合っていて、工事も滞りなく完了した場合でも万が一のために備えておく必要があります。
工事完了後も保証がしっかりしているかどうかは安心して暮らしていくためには重要なポイントです。
リフォーム瑕疵保険の登録事業者であれば、工事中や工事完了時に国土交通大臣指定の住宅瑕疵担保責任保険法人より派遣された専門家が検査を行い、プロの目で工事品質を確認するため安心でしょう。
屋根リフォームで、優良な会社を見つけるには?
本記事の屋根リフォームは一例で、「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって「大きく異なり」ます。複数社の見積もりを「比較」をすることが重要です!
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後悔しないリフォーム・満足できるリフォームのため、慎重にリフォーム会社を選びましょう!
この記事の監修者プロフィール
2級建築士、インテリアコーディネーター、住環境福祉コーディネーター。ハウスメーカー、リフォーム会社での建築業を幅広く経験。主婦・母親目線で様々なリフォームアドバイスを行う。主な担当は水回り設備リフォーム、内装コーディネート、戸建てリフォームなど。
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