屋根の苔はDIYで取れる?原因や費用相場、安全な除去方法を解説

苔が生えた屋根と「屋根の苔はDIYで取れる?原因・費用相場・安全な除去方法」の文字

屋根の苔をDIYで除去するのは、転落や屋根材の損傷、汚水や薬剤の飛散の危険があるのでおすすめしません。この記事では、屋根に苔が生える原因や放置前に確認したい症状や安全な除去方法、費用相場などを解説します。

リフォーム費用すぐわかる!
屋根の苔をDIYで除去すると転落、屋根材の損傷、汚水や薬剤の飛散の危険があることを示した図解
屋根の苔をDIY除去する3つの危険

屋根に苔が生える原因

屋根に苔が生える主な原因は、屋根材の状態と周辺環境にあります。

屋根に苔が生えやすい水分や汚れ、塗膜の劣化、日陰や風通しの悪さを示した図解
屋根に苔が生える3つの原因

【原因1】屋根に水分や汚れが残りやすい

屋根材や塗膜の表面に水分・汚れが残ると、苔や藻が付着しやすくなります。とくにスレートやセメント瓦で次の症状がある場合は、表面の劣化が進んでいる可能性があります。

  • 塗膜のはがれ・チョーキング
  • 屋根材のひび割れ・欠け・反り
  • 雨水が流れにくい部分への汚れの蓄積

苔があるだけで、防水シートの劣化や雨漏りを断定することはできません。ただし、屋根材のずれや室内の雨染みなども見られる場合は、洗浄だけでなく補修が必要なことがあります。屋根に上らず、専門業者に点検してもらいましょう。

【原因2】屋根の塗料が劣化している

屋根材の色あせや塗膜のはがれが進むと、表面に汚れや水分が残りやすくなり、苔や藻が付着しやすくなります。塗り替え時期は、屋根材・製品・立地・劣化状態によって異なるため、年数だけでは判断できません。スレート屋根では10~20年が目安とされることもありますが、チョーキングやひび割れなどの症状も確認したうえで判断しましょう。

【原因3】日当たりや風通しが悪い

北面や樹木・隣家の影になる屋根は、日が当たりにくく乾燥しにくいため、苔や藻が発生しやすくなります。落ち葉や土ぼこり、雨どいの詰まりも水分が残る原因です。周辺環境だけで判断せず、日当たり・水はけ・屋根材の状態をあわせて確認しましょう。

リフォーム費用すぐわかる!

屋根の苔を放置する前に点検したい理由

屋根の苔は、屋根が乾きにくい環境や表面劣化のサインになることがあります。苔そのものだけでなく、周辺の傷みもあわせて点検しましょう。

【理由1】屋根の劣化を見落としやすい

苔は水分や汚れが残りやすい場所に発生するため、屋根材の表面や排水の状態を確認する手がかりになります。苔だけで、雨漏りや耐久性の低下があるとは断定できませんが、ひび割れ・反り・塗膜のはがれを覆い隠すことがあります。洗浄前に屋根全体を点検し、補修の要否を確認しましょう。

【理由2】外壁や雨どいも同じ環境で汚れやすい

屋根に苔が見られる住宅では、同じように日当たりや湿気の影響を受ける外壁・軒天・雨どいにも、苔・藻・カビが発生していることがあります。屋根を点検する際に周辺部も確認すると、洗浄や補修が必要な箇所をまとめて把握できます。

リフォーム費用すぐわかる!

屋根の苔への対処法

屋根の苔は、屋根材の状態に応じて、洗浄・塗装・葺き替え(またはカバー工法)で対処します。

軽度の汚れは洗浄、塗膜の劣化は塗装、著しい傷みは葺き替えやカバー工法を検討する図解
屋根の状態別に選ぶ苔への対処法

【対処法1】屋根を洗浄する

屋根の苔や藻は、屋根材の種類と劣化状態に応じて、水洗い・高圧洗浄・薬剤洗浄などで除去します。強い水圧によってひび割れや塗膜のはがれが悪化することもあるため、洗浄方法は専門業者に判断してもらいましょう。

【対処法2】屋根を塗装する

塗膜のはがれやチョーキングが見られ、屋根材が再塗装できる状態であれば、洗浄と下地処理を行ってから塗装します。塗料は光沢だけで選ばず、防藻・防かび性や屋根材への適合性も確認してください。劣化が著しい屋根材は塗装できないこともあるため、点検結果に応じて判断します。

【対処法3】屋根材を葺き替える

苔が生えていることだけを理由に、屋根材を葺き替える必要はありません。屋根材に著しい割れ・反り・強度低下がある、下葺材や野地板の劣化が進んでいる、耐用年数を迎えているといった場合に、葺き替えやカバー工法を検討します。

ガルバリウム鋼板は、鋼板の表面にアルミニウム・亜鉛合金めっきを施した金属屋根材です。窯業系屋根材より吸水しにくく、苔が付着しにくい傾向がありますが、汚れや湿気がたまれば苔・藻が発生し、錆が生じることもあります。屋根材を変える主な方法は、「葺き替え」と「カバー工法」です。

屋根の葺き替えやカバー工法は、工事内容によって国や自治体の補助制度を利用できる場合があります。ただし、屋根材の交換だけでは対象にならず、屋根・天井の断熱改修など、一定の省エネ工事を組み合わせることが条件となるケースもあります。利用できる制度は地域や工事内容によって異なるため、着工前に自治体や施工業者へ確認しましょう。

あわせて読みたい【2026年】リフォーム補助金はいくらもらえる?申請はいつまで?損しないための完全ガイド! あわせて読みたいガルバリウム鋼板の屋根材はなぜ人気?デメリットや費用相場を解説 あわせて読みたい屋根葺き替えの費用相場を解説!工事を検討すべき時期は? あわせて読みたい屋根のカバー工法とは?費用相場やおすすめの屋根材をチェックしよう
リフォーム費用すぐわかる!

屋根の苔を落とす掃除方法

屋根の苔を落とす代表的な方法は、「高圧洗浄」と薬剤を使う「バイオ洗浄」です。洗浄力や屋根材への影響が異なるため、状態に合った方法を選ぶ必要があります。

高圧洗浄は水圧で苔を除去し劣化屋根に注意、バイオ洗浄は薬剤で分解し適合性の確認が必要と示す図解
高圧洗浄とバイオ洗浄の違い

【掃除方法1】高圧洗浄

高圧洗浄は、屋根表面の苔・藻・汚れや劣化した塗膜を水圧で除去する方法です。適切な水圧・ノズル・洗浄方向は、屋根材の種類や劣化状態によって異なります。ひび割れや著しい劣化がある屋根に強い水圧を当てると、屋根材や塗膜を傷めたり、重なり部分から水が入り込んだりするため、専門業者による判断が必要です。

【掃除方法2】バイオ洗浄

バイオ洗浄は、薬剤で藻・カビ・苔などの有機汚れを浮かせたり分解したりした後、水で洗い流す方法です。「バイオ洗浄」という名称に統一された公的基準はなく、使用する成分や施工方法は製品によって異なります。屋根材や塗膜に合わない薬剤は、変色・腐食・塗膜のはがれを招くことがあるため、施工前に適合性を確認しましょう。日当たりや湿気などの条件が変わらなければ、洗浄後も苔が発生することがあります。

リフォーム費用すぐわかる!

屋根洗浄の費用相場

屋根洗浄の費用相場は、次のとおりです。

高圧洗浄は1平方メートルあたり100~300円で80平方メートルの場合は8,000~24,000円、バイオ洗浄は1平方メートルあたり200~800円で80平方メートルの場合は16,000~64,000円の目安を示す図解
屋根洗浄の費用相場
洗浄方法費用相場(1㎡あたり)屋根面積80㎡の場合
高圧洗浄100~300円8,000~24,000円
薬剤(バイオ)洗浄200~800円16,000~64,000円

表の金額は、洗浄作業のみの目安です。屋根の洗浄では、安全確保や飛散防止のために仮設足場・メッシュシートを設置することが多く、最低施工費、出張費、水道代、下地補修費なども加算される場合があります。また、同じ30坪の建物でも、階数や屋根の勾配・形状によって屋根面積は変わります。見積もりでは、洗浄面積と追加費用の内訳を分けて確認しましょう。

屋根の苔を除去する際に、仮設足場が必要な場合も
屋根の苔を除去する際は、高所作業になるため別途仮設足場が必要になります。屋根の大きさや形状、施工範囲などにもよりますが、仮設足場の設置はコスト負担が大きくなる傾向があるため、予算組みの際には注意しましょう。

あわせて読みたい足場の設置費用はいくら?階数・坪数ごとの相場や計算方法を解説
リフォーム費用すぐわかる!

屋根の苔をDIYで除去できる?

屋根に上って苔を除去するDIYは避けてください。勾配のある屋根は、苔・水・薬剤によって足元が滑りやすく、転落事故につながるおそれがあります。高圧洗浄で屋根材を傷めたり、汚水や薬剤を周囲へ飛散させたりする危険もあります。地上から安全に届かない範囲は、屋根工事や塗装の専門業者に依頼しましょう。

屋根の苔をDIYで除去すると転落、屋根材の損傷、汚水や薬剤の飛散の危険があることを示した図解
屋根の苔をDIY除去する3つの危険

※ 参考1:厚生労働省「足場からの墜落防止措置」
※ 参考2:厚生労働省「墜落制止用器具の安全な使用に関するガイドライン」

リフォーム費用すぐわかる!

屋根の苔除去剤を使う前に確認したいこと

市販のコケ・カビ除去剤には、コンクリートや塀向けで、屋根への使用が明記されていない製品もあります。屋根材や塗膜に合わない薬剤は、変色・腐食・塗膜のはがれを招くおそれがあるため、自己判断で散布しないでください。

屋根の苔除去剤(除苔剤)を選ぶときは、製品ラベルやメーカーの仕様書に「屋根に使用可能」と明記され、対象となる屋根材・塗膜、希釈倍率、洗い流しの要否を確認できる製品に限ります。コンクリート・塀用のみの製品や、適合する屋根材が確認できない製品は使用しないでください。

苔除去剤のラベルで屋根に使用可能か、対象屋根材、希釈倍率、洗い流しの要否を確認するチェックリスト
屋根用苔除去剤を選ぶ前の確認事項

使用する場合は、専門業者に屋根材・塗膜の種類と劣化状態を確認してもらい、メーカーが適合を認めた製品を選びます。薬剤による転倒や周囲への飛散、雨どいからの流出にも注意が必要です。

リフォーム費用すぐわかる!

屋根の苔を予防する方法

屋根の苔を予防するには、屋根が乾きやすく、汚れがたまりにくい環境を保つことが重要です。

日当たりと風通しの確保、枝の剪定、落ち葉や汚れの除去、定期点検で屋根の苔を予防する図解
屋根の苔を予防する4つのポイント

【予防方法1】日当たりと風通しを確保する

庭木を剪定し、屋根に日が当たりやすく、風が通りやすい状態を保ちましょう。湿気がこもりにくくなると屋根が乾きやすくなり、苔の発生を抑えられます。ただし、高所での剪定や屋根周辺の作業は無理をせず、専門業者に依頼してください。

【予防方法2】落ち葉や汚れがたまる場所を減らす

屋根の谷部や雨どいに落ち葉・土ぼこりがたまると、水はけが悪くなり、苔や藻が付着しやすくなります。屋根にかかる枝は地上から安全に作業できる範囲で剪定し、雨どいや谷部は専門業者に定期的な点検・清掃を依頼しましょう。棟板金や谷板金の交換は、錆・浮き・変形がある場合に検討する工事で、板金の交換だけでは屋根面全体の苔予防にはなりません。

リフォーム費用すぐわかる!

屋根の苔除去を依頼する業者を選ぶ際の注意点

屋根の苔除去を依頼する際は、汚れと屋根材の状態を正しく診断し、適切な施工方法を説明できる業者を選びましょう。

【注意点1】屋根の苔やカビの状態を正確に判断できているか

屋根の緑色・黒色の汚れは、苔だけでなく、藻・カビ・地衣類・土ぼこりなどの可能性があります。汚れの種類や付着の程度、屋根材・塗膜の状態を見極めることが重要です。現地調査の写真や診断結果を示し、除去方法を具体的に説明できる業者を選びましょう。

【注意点2】屋根材に合った除去方法を提案されているか

屋根材にひび割れや塗膜のはがれがある状態で高圧洗浄を行うと、劣化を悪化させるおそれがあります。洗浄だけで済むのか、塗装や葺き替えが必要なのかは、屋根材の種類と劣化状況によって異なります。点検結果をもとに、施工方法とその理由を説明してくれる業者を選びましょう。

【注意点3】見積内容とアフターサービスを比較する

複数の業者から見積もりを取り、料金だけでなく次の項目も比較しましょう。

  • 苔や屋根材の状態に合った施工内容か
  • 点検サービスの内容が明確か
  • 保証の範囲や条件が明確か
  • 工事後も屋根のリフォーム・メンテナンスを相談できるか

苔は周辺環境によって再発することがあります。施工後の点検や再発時の対応まで確認しておくと、長期的に相談できる業者か判断しやすくなります。

リフォーム費用すぐわかる!

屋根の苔に関してよくある質問

屋根の苔を抑えやすい塗料はある?

屋根用塗料には、防藻・防かび性を備えた製品があります。ただし、苔や藻を完全に防げるわけではなく、日当たり・湿気・下地処理・施工条件によっては発生します。屋根材への適合性も含め、メーカーの最新カタログや施工仕様を確認してください。

屋根の苔が目立たない屋根色は?

苔の見え方は、種類や乾燥状態、屋根の色、光の当たり方によって変わるため、特定の色なら目立たないとは言い切れません。ブラウンやグリーンになじむ場合はありますが、苔を見つけにくくなり、点検が遅れる可能性もあります。外観や遮熱性なども考慮して色を選び、定期点検は色にかかわらず行いましょう。

屋根に苔が生えにくい屋根材はある?

金属屋根は吸水しにくく表面も比較的なめらかなため、スレートやセメント瓦より苔が付着しにくい傾向があります。ただし、ガルバリウム鋼板やエスジーエル鋼板でも、汚れがたまり、日陰で湿った状態が続けば苔や藻は発生します。屋根材だけで完全に防ぐことはできないため、定期的な点検と清掃が必要です。

屋根リフォームの業者選びで後悔しないために

必ず相見積もりを複数取って比較しましょう!

なぜならリフォームの費用・工事方法は、業者によって大きく異なるからです。

とはいえ「信頼できる業者が分からない」「何度も同じ説明をするのが面倒」と踏み出せない方もいらっしゃると思います。

そのような方こそハピすむの一括見積もり比較を活用しましょう!
大手ハウスメーカーから地場の工務店まで、審査を通過した1000社以上の中から、まとめて見積もりを依頼できます。

無料の見積もり比較はこちら>>

また、ハピすむでリフォームされた方には最大10万円分の「ハピすむ補助金」もご用意しています。

詳細はこちら>>>ハピすむ補助金プレゼントキャンペーンの流れ

リフォーム費用すぐわかる!
LINE 友達追加
リフォーム費用すぐわかる!
【お住まい周辺】
無料一括最大3社
リフォーム見積もりをする