目次
猫が喜ぶ部屋とは?
- 運動できる場所を作る
- 落ち着いてトイレができるようにする
- 隠れられる場所を作る
- 猫のルーティンや動線に合わせて部屋を作る
猫にとって過ごしやすい部屋作りで大切なのは、室内でしっかり運動できる場所を作ること、トイレが落ち着いて使用できること、そして気分が乗らないときに隠れられる場所を作ることです。
キャットウォーク・キャットタワーを設置したり、トイレを安全で静かな場所に設置したりすると、猫が快適に暮らしやすくなります。
また、猫は比較的人見知りする性格なため、ストレスを与えないためにも隠れられるスペースを作るのがおすすめです。
さらに、猫の品種や個性によっても、行動パターンは変化します。猫のルーティンや動線を観察してリフォームを計画すると、猫が喜ぶ部屋を作りやすくなります。
猫と暮らしやすい部屋作りのアイディア
猫と暮らすときにおすすめな、部屋作りのアイディアを紹介します。
猫が喜ぶアイテムや、おすすめのリフォーム方法について解説しているので、参考にしてみてください。
猫用ドア
通称「ペットドア」といわれる、20センチ程の猫が通れる猫専用のドアです。
猫用ドアには、主に3つのメリットがあります。
- 猫の行き来に合わせてドアを開け閉めする必要がなく、室温が保たれる。
- 猫が無理矢理ドアを開けようとしなくなるため、ドアに傷がつきにくくなる。
- 来客時など猫が部屋に入ってくると困るときは、猫用ドアをロックできる。
また、猫用ドアと同じように猫が室内を行き来しやすくなるアイテムとして、室内窓が挙げられます。
猫用ドアの設置が難しい場合は、室内窓も検討してみると良いでしょう。
扉を引き戸に交換する
開き戸の扉は猫に気付かずに開閉してしまうと、猫が扉にぶつかってしまいとても危険です。
猫と扉の衝突を防ぐためには、扉を引き戸にリフォームするのがおすすめです。
扉を引き戸に交換すると、扉が猫にぶつかる心配がなくなり、安全に暮らせます。
また、ドアの一部にガラスを入れれば、ドアの向こう側に猫がいないかを確認しやすくなります。
幅広い階段
猫は高いところを好みますが、低いところから高いところに行くのは得意でも、高いところから低いところに行くのは苦手です。
そのため、2階があって階段がある家の場合は、階段の幅を広くして猫が昇り降りしやすいようにしておく必要があります。
幅が広いと猫も人間も昇り降りがしやすく安心です。また階段を滑りにくい素材にしておくこともおすすめです。
きつい勾配の階段も猫にとって負担になるため、避けるのが良いでしょう。
防音対策のための二重サッシ
防音対策のために窓を二重サッシにすることもおすすめです。
猫の鳴き声は猫を飼っている人にとっては気にならなくても、猫を飼っていない人にとっては騒音になる可能性があります。
そのため、近隣トラブルにならないためにも防音対策のために二重サッシにすることをおすすめします。
二重サッシにすると外からの音も聞こえづらくなるので、猫は外の大きな音を怖がらずにすみます。また、猫の脱走防止にも役立ちます。
汚れ・傷に強い壁紙
猫と暮らしていると、壁紙で猫が爪とぎしてしまったり、粗相してしまったりするときもあるでしょう。
猫のためのリフォームでは、猫が壁紙を傷つけても困らないよう、汚れや傷に強い壁紙を選ぶことが大切です。
また、壁紙を張り替えるのが難しい場合は、猫の手が届く高さまで爪とぎ防止シートを張る対策法もあります。
傷がついてから後悔しないよう、予め住まいの環境を整えておきましょう。
掃除しやすい床にリフォーム
リフォームで床をフラットにしておくと、猫が粗相してしまったときも拭き掃除がしやすくなります。
また、クエン酸や重曹を使って拭き掃除できる床材を選んでおけば、臭いが気になるときもさっと拭き取れます。
とくに子猫のうちは、どうしても粗相してしまうときがあります。
汚れが残っていると、雑菌が繁殖したり臭いが付いてしまったりするため、掃除しやすい床を選ぶことが大切です。
猫の遊び場として造り付け収納棚を設置
キャットウォークやキャットタワーを置く場所がなくても、収納棚を工夫して設置すれば猫の遊び場が作れます。
木製の造り付け収納棚は、インテリアとして使うのはもちろん、猫がくつろぐ場所にもぴったり。
段差を付けて設置すれば、より猫も上りやすくなります。
猫が行き来して運動したり、ゆっくりお昼寝したりできるスペースを作りましょう。
キャットウォーク、キャットステップ
キャットウォーク、キャットステップとは、高い場所にある猫の通り道のことです。
猫が上下に登ったり降りたりすることで、室内でも十分な運動量を確保できます。
猫は現在室内飼いが基本となっていますが、室内飼いでは運動量がどうしても少なくなってしまい、ストレスもたまってしまいます。
そのため、猫の運動不足解消のためにも、キャットウォークやキャットステップを設置することをおすすめします。
猫が顔を出せるのぞき穴を設置
猫用のぞき穴は、猫が顔を出して周囲の様子を覗けるアイテムです。
猫がひょっこり顔を出したり、穴の中を覗き込んだりする、可愛らしい姿を見られるのが魅力。
仕事部屋など猫が入れない部屋でも、のぞき穴を設置すれば、猫は飼い主の気配を感じて安心できます。
また、飼い主も猫がいることを確認できるため、お互いがより過ごしやすくなります。
猫と暮らす部屋の施工事例
実際に、猫と暮らす部屋へリフォームした事例を紹介します。
リフォームの内容とかかった費用を紹介しているので、これからリォームする予定の方は参考にしてみてください。
リビングに猫ステップを設置した事例
リフォーム費用 | 約630万円 |
施工期間 |
|
施工内容 | フルリフォーム(壁に猫ステップを設置) |
中古物件をフルリフォームし、猫が暮らしやすい部屋を作った事例です。
リビングの壁に猫ステップを設置し、猫が高いところへ登れるように工夫しました。
LDKの入り口にペットドアを設置した事例
リフォーム費用 | 約945万円 |
施工期間 | 2ヶ月 |
施工内容 | フルリフォーム(ペットドア・キャットウォーク・ペット用フローリングを採用) |
室内全面リフォームで2匹の愛猫のために、ペットドアをLDKと洋室の入口に設置した事例です。
また、キャットウォークを作り、床にはペット用のフローリングを採用しました。
猫用窓とキャットウォークを設置した事例
リフォーム費用 | - |
施工期間 | 約2週間 |
施工内容 | 洋室とリビングのリフォーム(キャットウォーク・猫用小窓を設置) |
メゾネットタイプの新築マンションを、猫が暮らしやすいようにリフォームした事例です。
キャットウォークと猫用の小窓を設置し、猫がリビングと猫の部屋を行き来しやすくなっています。
また、猫が上りやすい寸法と開口を意識してリフォームしました。
リフォームでペットコーナーを作った実例
リフォーム費用 | - |
施工期間 | 3か月 |
施工内容 | フルリフォーム(ペットコーナー・キャットステップを設置) |
マンションをフルリフォームし、愛猫のためのペットコーナーを作った事例です。
ペットコーナーは、猫の食事場所やペット用品の収納場所として使用できます。
また、リビングには猫の遊び場としてキャットステップを設置。
玄関からリビングにかけて空気が循環する間取りは、におい対策にも効果的です。
柱を爪とぎ付きキャットタワーにリフォームした実例
リフォーム費用 | 約2000万円 |
施工期間 | 3カ月 |
施工内容 | 部分リフォーム(キャットタワー・ペットドア・ペット用トイレ置き場を設置) |
建物の老朽化に伴い、猫が暮らしやすい部屋へリノベーションした事例です。
耐震面で撤去できない柱に麻紐とステップを取り付け、爪とぎ付きキャットタワーを作りました。
また、玄関にペットドア、階段下スペースにペット用トイレ置き場を設置しました。
ペットドア・キャットウォーク・キャットタワーの設置事例
リフォーム費用 | 約30万円 |
施工期間 | 3日間 |
施工内容 | マンションにペットドア・キャットウォーク・キャットタワーを設置 |
マンションの各部屋に、ペットドア・キャットウォーク・キャットタワーを取り付けた事例です。
猫のストレス発散はもちろん、飼い主も癒される空間作りが実現しました。
マンションのリビングにキャットウォークを設置した事例
リフォーム費用 | 500万円台 |
施工期間 | - |
施工内容 | フルリフォーム(キャットウォークを設置) |
マンションを3LDKから1LDKへ、ワンストップリノベーションした事例です。
ヴィンテージ調のおしゃれなLDKには、愛猫のためのキャットウォークを設置しています。
キャットウォークとステップを設置したリフォーム事例
リフォーム費用 | 400万円台 |
施工期間 | - |
施工内容 | フルリフォーム(キャットウォーク・ステップを設置) |
マンションをリノベーションし、愛猫が自由に遊べるキャットウォークとステップを設置した事例です。
リビングには2面のキャットウォークを作り、猫が部屋の中を駆け回れるようにしました。
また、ボックス型のステップは、飾り棚としても使用できます。
愛猫のためのリフォーム費用とは?
猫のためのリフォームにかかる費用相場は、上記の通りです。
床や壁は材質のグレードと、施工面積によって費用が変動します。
また、ペットドアは設置場所によって費用相場が大きく変わるため、猫の動線や予算と相談して設置場所を検討するのがおすすめです。
猫と暮らすために行うリフォームのポイントとは?
猫と暮らすために行うリフォームのポイントをご紹介します。
キッチンのリフォームではゴミ箱や棚を荒らされないようにする
キッチンについては出入りできないようにしておくのが安全ではありますが、アイランドキッチンの場合や、リビングやダイニングと一体となっている場合には、収納棚やゴミ箱を空けてしまわないような工夫が必要です。
ペットを飼われているご家庭向けに、ロックがかかるようになっていたり、転倒を防止したりする構造のゴミ箱が市販されているので、リフォームの際には交換しておきましょう。
また、収納棚と一体になったゴミ箱もありますので、こちらもおすすめです。
ベランダや玄関には脱走防止を施しておく
ベランダについては、サンルームのように周辺を全て覆っているなら出しても構いませんが、通常のベランダなら脱走防止の観点からできるだけ出てしまわないようにしてください。
もしベランダに出てしまっても、落下したり脱走したりするのを防ぐために、ある程度高さのある柵を設置しておくと安心です。
玄関については、二重ドアにしたり人間の腰の高さ程度の柵を玄関に設置したりすると良いでしょう。
高い所に遊び場所を作る
猫には、高い所が好きな習性があります。
そのため、高い所にキャットウォークを作ったり、キャットタワーを設置したりするのがおすすめです。
とくに、キャットウォークは猫が部屋を行き来できるため、運動不足解消にも繋がります。
猫が自由に動き回れるスペースを高い所に作ると、猫が喜ぶ部屋作りができます。
猫が日向ぼっこできる場所を用意する
猫は日中寝ている時間が多く、日向ぼっこできる場所があると安眠しやすくなります。
これは、日光に情緒を安定させてリラックスさせる効果があるためです。
床に日向ぼっこできるスペースを作れない場合は、キャットタワーを日当たりの良い場所に設置するのもおすすめです。
ただし、日差しが強い時期は、長時間直射日光があたり過ぎないように気を付けてあげましょう。
猫穴は猫が通りやすいサイズに作る
猫穴を設置する際は、猫が通りやすいサイズで設置しましょう。
一般的には、猫の左右のひげ先で円を描いたときの大きさが基準といわれています。
円の大きさよりも2~3cm大きいサイズに作ると、猫は穴を通りやすくなります。
体が柔らかい猫は小めの穴も通れますが、猫が快適に暮らせるようにするには、適した大きさの猫穴を設置するのがおすすめです。
Q&A 猫の部屋作りについてよくある質問!
猫の部屋作りについてよくある質問を紹介します。
猫のための断熱リフォームは有効?
猫のために温度管理する方法として、断熱リフォームは有効です。
断熱リフォームすると住まいが外気の影響を受けにくくなるため、猫にとっても過ごしやすい住まいとなります。
リフォーム中猫は一緒に過ごせる?
猫にとって工事の騒音はストレスになるため、リフォーム業者に工事の音をできるだけ抑えてもらうか、離れた場所で過ごすのがおすすめです。
また、ドアを開け放つ際は、猫が脱走しないように気を付けましょう。
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