2024年10月24日更新

監修記事

水回りの移動リフォームにかかる費用は?

壁付けキッチンから対面型キッチンへの変更や、廊下に置かれた洗面台を脱衣所へ移動させるリフォームなど、水回り設備を移動しなければならないケースは様々です。この記事では、キッチンやお風呂など、水回り設備の移動リフォームについて、移動できる範囲や費用相場などを解説します。

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水回りを移動するリフォームとは?

間取り変更や生活スタイルの変化などによって、水回り設備を移動させなければならないことがあります。

移動リフォームの例としては、壁に面しているキッチンを、リビングが見渡せる対面型キッチンに変更するリフォームなどがあります。
あるいは、親世帯と同居するために、2家族がスムーズに行き来できるよう、お風呂やトイレの位置を変更することもあるでしょう。
または、離れにあって、冬は寒く使いにくいお風呂を、安心して使えるようにリビングの近くに移動させるリフォームなども考えられます。

>>使いやすいキッチンレイアウト・配置とは?キッチンの位置で作業動線の良し悪しが決まる!

移動後も元の設備を使い続けるか

現在使用している水回り設備を、移動先でも引き続き使用する場合は、移動工事の費用のみでリフォームが可能です。

しかし、古い設備を処分し、移動先に新しい設備を設置する場合は、解体処分費用と、新しい設備の本体価格が加わって、高額なリフォームとなるでしょう。

水回りの移動は給排水管が影響する

水回り設備が移動できるかどうかは、床下を通っている排水管が鍵を握ります。排水管は勾配をつけなければ、水が流れにくくなり詰まりや漏水の原因となってしまいます。

排水管が長くなるほど必要となる勾配も増えますが、勾配を確保するためには、床下の空間に充分な高さが必要です。
戸建て住宅の床下は、高さ約40~45cmで作られていることが多く、勾配を確保しやすいため、水回り設備の移動に大きな制約は生じません。
一方、マンションでは、排水管に手を加えることができなかったり、床下空間の構造が戸建て住宅と異なったりするため、水回り設備の移動に多くの制約が生じます。
(マンションの水回り移動リフォームについては、後半の項目で詳しく解説しています)

キッチンやトイレなど水回りを大きく移動させるためには、給排水管を新しく設置しなければなりません。また、元の位置にある古い給排水管の撤去にも費用がかかります。
さらに、元々キッチンやトイレがあった場所の床や壁を補修する必要もあるため、一カ所の水回りの移動でおよそ170万円以上の費用がかかります。
できるだけ格安で水回りを移動させたいのでしたら、給排水管の移動が不要な範囲に留めておきましょう。

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キッチンの移動リフォーム費用相場

キッチンの移動リフォームの費用相場は、約40~220万円です。

キッチンを買い替えず、必要最低限の内装工事や給排水管工事のみで移動を行うことができれば、約100万円以下のリフォームにすることができるでしょう。

一方、キッチンを新品に買い替える場合や、内装工事が大掛かりな移動リフォームになると、費用は高額になります。

キッチンの価格と工事費用

キッチンには商品ごとのグレードがあり、グレードが高くなるほど機能の数が増え、高級な素材や機器が使われるため、価格は割高になります。

キッチンの価格相場

グレード金額
スタンダード約50万円
ミドル約70万円
ハイグレード約100万円
キッチンのグレードと価格

実際の販売時には、リフォーム会社からの割引などが行われるため、キッチン全体の中心価格帯は約50~90万円となっています。

なお、キッチンのタイプ別の価格相場は以下のようになります。

キッチンのタイプ金額
I型キッチン約60~110万円
L型キッチン約80~120万円
アイランド型キッチン約100~150万円
キッチンのタイプと価格

キッチンの移動工事費用相場

  • キッチンの解体費用:約3~5万円
  • キッチン取り付け費用:約5~10万円
  • 給排水管工事費用:約3~10万円
  • 換気ダクト工事費用:約5~10万円
  • 電気工事費用:約3~10万円
  • ガス工事費用:約3~7万円
  • 内装工事:約10~15万円

合計:約40~70万円

キッチン移動リフォームのコツ

移動する位置やキッチンのタイプによって、工事ごとの費用相場は異なります。
水回りに伴って、電気配線工事、ガス工事、排気ダクト工事が必要になるケースが有り、その場合は高額になることが考えられます。

例えば、移動に併い、IHクッキングヒーター付きのキッチンに買い替えた場合は、調理時にガスを使用しませんので、ガス工事は発生しません。
しかし、電源を200Vにする電気工事が追加で発生します。

リビングと直結しているキッチンでは、換気設備を天井に取り付けることになるため、排気ダクトの工事も必要です。

また、壁付けキッチンは背面が壁で見えなくなりますが、対面型は背面の処理が発生し、内装工事も割高になることがあります。

このように、移動リフォームの費用を考えるときは、発生する工事の種類と、それぞれの工事の規模を予想しておかなければなりません。

キッチンの移動リフォーム費用の相場はこちらの記事でも解説しています

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お風呂の移動リフォームの費用相場

お風呂の移動リフォームは、お風呂を買い替えない場合は、約80~110万円、システムバスなどに買い替える場合は約120~250万円の、非常に高額なリフォームとなります。

お風呂の価格と工事費用

広い面積を使うお風呂は、移動先の内装工事が大規模になるだけでなく、床下の基礎工事や、防水処理も発生します。

お風呂の価格相場

以下は、システムバスの価格帯です。

  • スタンダード:約40万円
  • ミドル:約70万円
  • ハイグレード:約130万円

お風呂の移動工事費用相場

  • 既存浴室の解体撤去費用:約15~20万円
  • 基礎工事費用:約10~20万円
  • 浴室設置費用:約5~10万円
  • 防水処理費用:約10万円
  • 給排水管工事費用:約5~10万円
  • 電気配線工事費用:約5万円
  • 内装工事費用:約20~30万円
  • 産廃処分費用:約5万円

合計:約75~110万円

お風呂移動リフォームのコツ

お風呂は、一度解体して再設置すると、防水性を著しく落とす恐れがあります。
設置から約20年以上経っているお風呂であれば、機器の買い替えも併せて行った方が、リフォーム後に壊れてすぐに使えなくなるリスクを防ぐことができるでしょう。

また、タイル張りの在来工法のお風呂を移動する場合は、通常の施工費用・約120万円に対し、移動先で新たに基礎工事や防水処理を施す費用が加わって、約150~280万円のリフォームとなることがあります。

格安、激安で浴室を移動させたいのでしたら、商品をできるだけ安く提供している業者に依頼しましょう。浴室の移動にかかる費用の内訳の中でも、バスタブやユニットバスの代金が多くを占めています。

お風呂の移動リフォーム費用の相場はこちらの記事でも解説しています

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トイレの移動リフォームの費用相場

トイレを移動するリフォームの費用相場は、約30~55万円が相場ですが、和式から洋式への変更、手洗いの新規設置などを伴うと、約70~80万円の工事費用になることがあります。

トイレの価格と工事費用

トイレは、本体価格にはグレードや機能による大きな差はありませんが、内装工事と給排水管工事の規模によって、リフォームの総費用は変動します。

トイレの価格相場

  • タンクレストイレ:約10~20万円
  • 手洗い付きトイレ:約10~15万円

なお、便器の自動洗浄機能や、空気清浄機付きなどのハイグレードなトイレになると、約30~40万円になることもあります。

トイレの移動工事費用相場

  • 既存トイレ解体費用:約2万円
  • トイレ取り付け費用:約3万円
  • 給排水管工事費用:約5~10万円
  • 内装工事費用:約10~20万円

合計:約20~35万円

トイレ移動リフォームのコツ

和式トイレを解体し、移動先に洋式トイレを設ける場合は、解体工事と内装工事だけで、約20~40万円の追加費用が発生することがあります。

また、移動先にタンクレストイレを新設する場合は、トイレの手洗いの位置に注意しなければなりません。

タンクレストイレには手洗いが付属していないため、移動先に手洗いがない場合は、トイレルーム内に手洗いの増設が必要です。

手洗いの増設費用は、シンクのみのシンプルなものであれば約8~10万円、収納キャビネットや大きなカウンターが付属しているタイプは、約20万円が取り付け費用の相場です。

また、2階にトイレを移動する場合は、壁の構造と、2階まで給排水管が届いているかどうかを確認する必要があります。

物置などをトイレルームとして再利用し、なおかつ、1階の給排水管近くに移動することができれば、最低限の内装工事と給排水管工事費用で済ませることができます。

しかし、1階のトイレから離れた位置に新たにトイレルームを新設する場合は、間取り変更のために壁を解体・新設したり、給排水管の延長工事が発生したりするため、費用も工事期間も大規模になるでしょう。

トイレの移動リフォーム費用の相場はこちらの記事でも解説しています

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洗面台の移動リフォームの費用相場

洗面台の移動リフォームは、約20~70万円が費用の相場です。

古い造りの住宅では、脱衣所に洗面台を設けるスペースがないため、脱衣所外の廊下や、お風呂から離れた場所に洗面台が設置されていることがあります。

このような事情から、洗面台の移動は比較的発生しやすいリフォームと言えるでしょう。

洗面台の価格と工事費用

洗面台の価格は、主に洗面台の幅で決まります。

住宅で主に設置されるのは、幅600・750・900mmサイズの洗面台です。

洗面台の価格相場

  • 600mmサイズ:約5~10万円
  • 750mmサイズ:約7~15万円
  • 900mmサイズ:約10~30万円

洗面台の移動工事費用相場

  • 既存洗面台の解体費用:約3万円
  • 洗面台取り付け費用:約3万円
  • 内装工事費用:約5~10万円
  • 給排水管工事費用:約3~10万円
  • 電気工事費用:約3~5万円

合計:約20~40万円

洗面台移動リフォームのコツ

洗面台を移動させるときは、設置箇所のスペースに注意しなければなりません。

移動先に既存の洗面台が納まるスペースがなければ、古い洗面台を新しいものと買い替えるか、移動先の拡張工事を行わなければならず、リフォーム費用が高額になってしまいます。

また、洗面台のサイズが大きくなるほど本体の価格も高額になりますが、照明を蛍光灯からLEDに変更したり、収納を開き戸からスライド扉にしたりといった、仕様変更を行った場合も高額になります。

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マンションの水回り移動リフォーム費用

マンションの水回りリフォーム費用は、以下のようになります。

  • キッチンの移動費用:約40~90万円
  • お風呂の移動費用:約70~100万円
  • トイレの移動費用:約40万円
  • 洗面台の移動費用:約40万円

間取り変更に多くの制約を受けるマンションは、大規模な移動リフォームが行えないことが多く、住宅用より一回り小さいサイズの機器が選ばれることも多いため、費用相場も戸建て住宅に比べると割安になります。

ただし、既存の水回りスペースに収まるサイズの機器がない場合は、オーダーメイド商品を購入しなければなりません。

オーダーメイド商品は、価格も通常タイプより割高になることが多いため、場合によっては戸建住宅の水回りリフォーム以上の費用が発生することもあります。

マンションの水回り移動で注意すること

冒頭でも解説したように、水回りの移動リフォームでは、床下の給排水管に注意してプランニングを行わなければなりません。

しかし、マンションでは、戸建住宅以上に給排水管の制約が生じます。

排水管に専有部と共用部がある

マンションリフォームで入居者が手を加えることができるのは、専有部のみとなっています。

マンションの給排水管は、向きによって専有部と共用部に分かれています。

  • 縦に延びた給排水管→共用部
  • 横に延びた給排水管→専有部

マンションの移動リフォームでは、横に延びた給排水管のみ手を加えることができます。

床下の高さと構造に注意

床下に空間があるマンションの、平均的な床下高さは約12~22cmです。

水回り設備の移動距離が短ければ、排水管の勾配を大きく確保する必要はありませんが、移動距離が長くなると、約12~22cmの床下高さでは勾配を付けることができなくなってしまいます。

また、築年数が古いマンションは、排水管が床下のコンクリートに埋め込まれていたり、床下に全く空間がなかったりすることもあるため、移動リフォームそのものを行うことができません。

さらに、マンションの中には、防音規約で床リフォームを禁止している所もあるため、仮に床下に空間があっても、移動リフォームが行えない恐れがあります。

そのほか、給排水管に手を加えた結果、階下への漏水や床の腐食といったトラブルを招く恐れもあることから、マンションによっては水回りリフォームそのものを禁止していることがあるため注意が必要です。

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水回りの家事動線を考えた間取り

水回りで家事を行う際に、設計された動線の使い勝手が悪いと感じたことがある方もいるのではないでしょうか。

ここでは家事を行いやすくする間取りについて解説します。

水回りをスムーズに無駄なく動ける間取り

水回りの家事動線に無駄が多く、不便だと感じたことがある方もいるのではないでしょうか。

このような場合、キッチンと洗濯室、干し場、トイレを近くにすることで家事動線がコンパクトになり解決しやすくなります。
水を使用する洗濯や調理、トイレなどは同時進行で行うことで作業の効率を上げることができます。

水回りの家事動線を集結した間取りにすることで、例えば洗濯をしている横で料理ができたりと、スムーズに家事が行うことができるでしょう。

洗濯後のストレスフリーな動線を意識した間取り

洗濯物を干し場まで持っていく距離があり、ストレスに感じたことがある方もいるのではないでしょうか。

このような場合、洗濯室と干し場、収納スペースを近くにすることで軽減することができます。
洗濯物を干して、たたんで、しまうという一連の動作を行いやすい間取りにするために動線を短くすると良いでしょう。
乾いた衣類をたたむ手間を省くためにウォークインクローゼットを採用することもおすすめです。

ハンガーにかけて乾いたものをたたむことなくそのままかけることができるため、家事の負担を軽減することができるでしょう。

部屋干しを意識した間取り

部屋干しによる生乾きの匂いが気になる方もいるのではないでしょうか。

このような場合、日光が入りやすいサンルームのような部屋を部屋干しスペースとすることで生乾きや匂いの対策ができるでしょう。
また、洗濯室から部屋干しスペースまでの距離を近くすることで負担を軽減することもできます。
また、日当たりの良い部屋を部屋干しスペースとして活用し、衣類などをまとめて収納できるウォークインクローゼットを同室内に作ることで、衣類をたたむ手間などを軽減することが可能です。

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水回りのリフォームをする際の注意点4選

水回りのリフォームを行う際には注意点があります。

注意点①ダイニングとトイレが近すぎるとダメな理由とは?

ダイニング側にトイレの音や臭いが漏れる、トイレが見えてしまう、などのデメリットが発生します。

音や臭いが漏れてしまうとダイニングで気持ちよく食事ができませんよね。

また、トイレのドアを開けた際、ダイニングからトイレが丸見えになってしまう可能性もあります。食卓からトイレが見えてしまうことで気分が悪くなることもあるため注意が必要です。

上記のような問題があるため、ダイニングとトイレが近いと、特に来客の際などトイレに行きにくいと訪問客に感じさせてしまう可能性があります。

このような間取りでは常に換気を行い、こまめに掃除をして清潔な状態を保つ必要があります。

注意点②玄関やリビングとトイレが近すぎるとダメな理由とは?

玄関からトイレの中が見えやすくなってしまいます。

トイレから出た時に玄関にいる人と鉢合わせてしまったり、玄関のドアが開いているとトイレの出入りが外から見えてしまうなどの可能性があります。

また来客時など、玄関に人がいる場合トイレを使用しにくい、また訪問客が不快に思う可能性があるため、注意が必要です。

このような間取りの場合は、トイレの前にパーテーションを作るなどして玄関から直接トイレ内が見えないようにすることである程度対策をすることができます。

または、間取り変更を行い玄関の正面を避けて、横方向にトイレを設置するなどによって対策を行うことができます。

注意点③寝室と水回りが近すぎるとダメな理由とは?

就寝時に水の音が聞こえてしまい睡眠を妨げてしまう可能性があります。

夜中にトイレに行きたくなった際に寝室と近ければ便利ではありますが、トイレの水を流す音は静かな夜中には響いてしまいます。

これによって家族が目を覚ましてしまうなどのデメリットが存在します。

またお風呂場と寝室が近いことで、遅い時間の帰宅後にお風呂に入る水の音で寝室で寝ている家族を起こしてしまう可能性もあります。

注意点④マンションでは水回りの位置変えはできない?

マンションでは水回りの位置変えなどの大規模なリフォームは行えない可能性があります。

これは床下に水回りの給排水管が通っている可能性があり、近隣の住民に影響を及ぼしてしまう可能性があるためです。また、勾配が不十分で移動できないケースもあります。

水回りの設備を移動させる際には、ガス管や給排水管も同時に移動する必要がありますが、マンションの共用部分の給排水管は移動ができません。

住戸内の配管は専有部分になるため移動や延長が可能ですが、配管の状況によっては移動ができないケースや、許可が必要であるケースが多いため、事前に確認しましょう。

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水回りの移動リフォームが得意なリフォーム会社を探すには

自分が住んでいる地域で水回りの移動リフォームをしてくれるリフォーム会社を知りたい場合は、リフォーム会社紹介サービスを使うと良いでしょう。

リフォーム会社紹介サービスの「ハピすむ」は、お住まいの地域やリフォームのニーズを詳しく聞いた上で、適切で優良なリフォーム会社を紹介してくれます。運営会社のエス・エム・エスは、東証プライム上場企業なので、その点も安心です。

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水回りの家事をこなしやすい間取り

水回りの家事を行う際に気になるポイントがある方もいるでしょう。

ここでは各項目別に家事の効率をアップする間取りを解説します。

洗濯物干しに特化した間取り

洗濯室と干し場のスペースを近くすることや洗濯室と干し場を直線上に配置することによって、洗濯物を干しやすい間取りにすることが可能です。

洗濯をして衣類を干し場まで運ぶ際に一度では運びきれないことなどがあるでしょう。

洗濯室の干し場スペースを近くすることによって、運びきれない場合でも負担を少なくし、衣類を干すことができます。

洗濯はほぼ毎日行う家事であるからこそ、こうした負担を最小限にすることにより、家事効率のアップに繋がります。

料理から配膳の移動距離を最短・最小にした間取り

キッチンとダイニングの移動距離を最短にするには、リビングダイニングキッチンの間取り変更がおすすめです。

壁付けのキッチンから、ダイニング側へとキッチンを移動することでオープンキッチンになり、料理を配膳しやすい間取りに変更することができます。

料理の品数が多い場合や家族が多い場合は配膳の負担が大きく軽減されます。

配膳だけでなく食後の片付けなどでお皿をキッチンに下げる距離が短くなるため、負担を軽減することができます。

またキッチンとダイニングに仕切りの壁や扉がないため、移動距離が短くなるだけでなく料理をしながらリビングダイニングの様子を把握できるというメリットも存在します。

家族が帰宅後すぐにお風呂場に行ける間取り

家族が帰宅後にすぐにお風呂に行ける間取りにするには玄関からお風呂場の距離を短くする、もしくは直線上にお風呂場を配置することがおすすめです。

お風呂場までの間に洗面台や洗濯室を設置することで、帰宅してからの一連の動作を直線上で行うことができるため非常にスムーズです。

身体や衣服が汚れている場合などでもリビングを通らずにお風呂場にいくことができるため、掃除の手間なども少なくすることができる間取りになります。

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主婦目線で考えられた施工事例3選

具体的な水回りの間取りについてなかなかイメージが掴めないという方もいるでしょう。

ここでは施工事例を踏まえた上で、費用や工期などについて紹介します。

育児のしやすさに特化した古い団地のリノベーション

リフォーム費用 約500万円〜約800万円
工期 約3ヶ月
リフォーム内容 間取り変更、キッチンリフォーム
建物 マンション

間取り変更を行うことで、キッチンにいながらリビングダイニングの様子がわかるようになり、安心して料理ができる空間になりました。

キッチンの中がリビングダイニングから見えすぎないように壁と窓を設け、通風を確保し、料理にも集中可能な間取りになっています。

フローリングは天然塗料で仕上げた無垢材で造っており、全体的に木の温もりを感じられるカフェのような雰囲気です。

お子様も遊びやすい明るい雰囲気の空間に仕上がっています。

配管まで交換したキッチンリフォーム

工期 3ヶ月以上
リフォーム内容 間取り変更、耐震補強
建物 戸建て

こちらの事例では、建物の特徴を活かしたキッチンの間取り変更を行い料理に集中することができるキッチンとなっています。

同時に配管も交換をしており、キッチンスペースを全体的に新調しています。

独立キッチンのデメリットである閉鎖的な空間になりやすいという特徴を白ベースのキッチンとクロスを使用することで広く見せており、閉塞感を感じさせない開放的で明るい雰囲気のキッチンに仕上がっています。

キッチンを交換してキッチンとリビングを一体化

リフォーム費用 約100万円〜約300万円
工期 約1ヶ月〜約2ヶ月
リフォーム内容 キッチン間取り変更
建物 戸建て

こちらの事例では、狭かったキッチンをリビングと一体化することによって開放感のあるキッチンにしています。

広々としたキッチンに加えてクロスの張り替えも行っており、リビングとの統一感があります。

また、開放的なオープンキッチンにすることで料理をしながらリビングダイニングの様子も見ることができ、配膳などの手間も削減できる非常に便利なキッチンに仕上がっています。

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水回りをスッキリまとめる収納

水回りのスペースは洗剤など使用するものが多く、収納スペースも不足しがちです。

ここでは水回りの収納をまとめる方法について解説します。

使っていないデッドスペースの有効な使い方

水回りの使用していないデッドスペースを見落としてしまうケースがあります。

まずはデッドスペースを見つけ出し、そこを収納として活用することで水回りの収納スペースを新たに生みだすことができます。

キッチンでは吊り戸棚の下部分や収納スペースの棚内などにデッドスペースがあります。

このような箇所にラックや突っ張り棒などで仕切ることで収納として活用することができます。

また洗濯機の上などに開いたスペースがあることも多いです。

ここにも突っ張り棒などで収納スペースを作り出し、タオルなどをおくスペースとして活用することができます。

隙間を有効活用した収納方法

小さな隙間がある場合も収納スペースとして活用することができます。

例えばキッチンのシンク下などの狭いスペースにラックなどを設置することで収納スペースを作り、ものを収納することが可能です。

またトイレと壁の間などにペーパーホルダーを設置するなどのように隙間を活用し、収納スペースを生み出すこともできます。

隙間専用の小さいサイズの突っ張り棒なども販売されているため、収納スペースの周辺に使用できそうな隙間がないか確認してみましょう。

思いもよらない場所が収納として活用できるケースもあるため、収納グッズなどをみてから隙間など収納スペースとなりうる場所を探す方法もおすすめです。

カゴを利用したオシャレな収納方法

水回り周辺ではタオルやハンガーなど細かいものが散らばりがちです。

そこで、カゴなどを利用し、おしゃれに収納してみてはいかがでしょうか。

カゴにはさまざまな種類があり、高級感のある雰囲気で統一したいと考えている方にはシルバー素材でできた格子状のカゴなどがおすすめです。

木の温もりがある素材で統一したいという場合はウッドバスケットがおすすめです。

散らばりやすいものは他にもありますが、サイズに合わせたカゴを選ぶことでよりすっきりとした収納が可能になります。

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水回りリフォームの業者選びで後悔しないために

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】ディバルコンサルタント株式会社 代表 明堂浩治

ディバルコンサルタント株式会社

明堂浩治

芝浦工業大学工学部建築工学科を卒業。大手建設会社で20年勤務した後、独立しコンサルタント業を始める。

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