【国】キッチンリフォームに使える補助金制度
2026年9月現在、キッチンリフォームとあわせて活用を検討できる国の主な補助金制度は、以下の3つです。

キッチンの窓も断熱改修する場合は「先進的窓リノベ2026事業」が対象になる可能性があります。工事内容ごとに利用できる制度が異なるため、登録事業者にまとめて確認しましょう。

【1】みらいエコ住宅2026事業
国土交通省が実施する「みらいエコ住宅2026事業」は、既存住宅の省エネ改修などを支援する制度です。前年度の「子育てグリーン住宅支援事業」に続いて実施され、リフォームの補助要件や上限額が見直されました。2026年9月現在、リフォームの交付申請を受け付けています。工事請負契約の時期に制限はありません。ただし、補助対象は2025年11月28日以降に着手した工事に限られます。予約期限は最長で2026年11月16日、交付申請期限は最長で2026年12月31日です。予算上限に達した場合は、その時点で受付が終了します。
※ 参考:みらいエコ住宅2026事業「事業概要」
【補助金額】省エネ性能に応じて最大100万円
子育て世帯かどうかにかかわらず、リフォーム後の省エネ性能に応じて補助上限額が決まります。上限額は40万〜100万円です。

| 住宅の新築時期 | 実施する必須工事 | 補助上限額/戸 |
|---|---|---|
| 1991年(平成3年)まで | 開口部の断熱改修+躯体の断熱改修+特定エコ住宅設備の設置 | 100万円 |
| 1991年(平成3年)まで | 開口部の断熱改修+躯体の断熱改修 | 50万円 |
| 1992年(平成4年)から2016年(平成28年)まで | 開口部の断熱改修+躯体の断熱改修+特定エコ住宅設備の設置 | 80万円 |
| 1992年(平成4年)から2016年(平成28年)まで | 開口部の断熱改修+躯体の断熱改修 | 40万円 |
原則として、2016年12月31日以前に新築された住宅が対象です。2017年以降に新築された住宅でも、1999年基準を満たさないことを証明できる場合は対象になります。
※ 原則の最低申請額は5万円です。「先進的窓リノベ2026事業」や「給湯省エネ2026事業」などで交付決定を受けている場合は「みらいエコ住宅2026事業」の申請下限が2万円になります。
※ 参考:みらいエコ住宅2026事業「事業概要」
【対象工事】キッチン交換で補助金をもらう条件
台所の流し台などのキッチン設備を交換するだけでは「みらいエコ住宅2026事業」の補助対象になりません。キッチンなど、外皮に面する開口部がある居室で、開口部と躯体の断熱改修を組み合わせる必要があります。住宅の新築時期と目指す省エネ性能によっては、特定エコ住宅設備の設置も必須です。これらの要件を満たしたうえでキッチンに次の設備を設置すると、工事内容に応じた補助額が加算されます。

- 節湯水栓
- ビルトイン食器洗機
- 掃除しやすいレンジフード
- ビルトイン自動調理対応コンロ
- 要件を満たすキッチンセットの対面化改修
対象になるのは、制度の基準を満たす登録製品と工事です。工事前の写真や製品の納品書などが必要になるため、着工前に登録事業者と申請内容を確認しましょう。

【2】給湯省エネ2026事業
キッチン交換と同時にエコキュートなどの高効率給湯器へ交換する場合は、「給湯省エネ2026事業」を利用できる可能性があります。
【補助金額】対象機器と補助額
「給湯省エネ2026事業」は、高効率給湯器の導入を支援する制度です。機器の種類や性能に応じて補助額が決まります。

対象機器
- ヒートポンプ給湯機(エコキュート)
- 電気温水器とガス給湯器を組み合わせたハイブリッド給湯機
- 家庭用燃料電池(エネファーム)
補助金額
2026年度の基本額は、エコキュートが1台あたり7万円、ハイブリッド給湯機が10万円、エネファームが17万円です。一定の性能要件を満たす場合は、エコキュートに3万円、ハイブリッド給湯機に2万円が加算されます。高効率給湯器の設置と同時に電気蓄熱暖房機を撤去する場合は1台あたり4万円、電気温水器を撤去する場合は1台あたり2万円の加算があります。撤去加算は専用予算が上限に達した時点で終了します。
2026年9月1日時点の補助金申請額は予算の40%、撤去加算は20%です。交付申請は遅くとも2026年12月31日までですが、予算上限に達した場合は早期に終了します。
※ 参考:給湯省エネ2026事業「事業概要」
「みらいエコ住宅2026事業」と併用できる
「みらいエコ住宅2026事業」と併用できます。

- キッチン本体・窓・断熱
「みらいエコ住宅2026事業」で申請 - 給湯器
「給湯省エネ2026事業」で申請
制度を使い分けると、リフォーム全体の費用負担を抑えられます。キッチンと給湯器を同時に交換する場合は、まとめて見積もりを依頼するとよいでしょう。

【3】先進的窓リノベ2026事業
「先進的窓リノベ2026事業」は、既存住宅の窓を高断熱仕様に改修する工事を支援する制度です。キッチンリフォームと同時にキッチンの窓を断熱改修する場合、対象製品と工事要件を満たせば補助を受けられる可能性があります。
【対象工事】ガラス交換・内窓設置・外窓交換など
主な対象工事は以下のとおりです。

- ガラス交換
- 内窓設置
- 外窓交換(カバー工法・はつり工法)
- ドア交換(カバー工法・はつり工法)
ドア交換は、ほかの窓の改修と同じ工事請負契約に含まれ、同時に申請する場合に限り対象です。いずれも事務局に登録された対象製品を使用する必要があります。
【補助金額】住宅1戸あたり上限100万円
補助額は、工事の種類、製品の性能、サイズ、住宅の建て方などに応じた定額です。対象となる窓ごとの補助額を合計し、住宅1戸あたり100万円が上限となります。
【申請方法】登録事業者が手続きを行う
補助金の申請手続きと受け取り、消費者への還元は、登録された「窓リノベ事業者」が行います。一般消費者が直接申請することはできません。2026年9月2日時点で交付申請は受付中で、予算に対する補助金申請額の割合は21%です。交付申請は遅くとも2026年12月31日までですが、予算上限に達した場合は早期に終了します。
「みらいエコ住宅2026事業」と併用する場合でも、同じ窓やドアについて両方の制度から補助を受けることはできません。どの制度で申請するか、着工前に登録事業者と相談しましょう。

【地方自治体】キッチンリフォームに使える補助金
国の制度とは別に、市区町村が独自のリフォーム補助金を設けている場合があります。マンションのキッチンリフォームでも、制度によっては専有部分の工事が補助対象になります。お住まいの地域で利用できる制度はこちらから検索できます。予算上限に達すると期間中でも受付が終了することがあるため、契約・着工前に自治体の公式ホームページで受付状況と申請順序を確認しましょう。
※ 参考:住宅リフォーム支援制度検索サイト

東京都のキッチンリフォーム補助金
東京都内の自治体では、高齢世帯の住宅改修や子育て世帯の住環境整備などを支援しています。ここでは、キッチンリフォームにも利用できる制度を紹介します。
【1】住宅簡易改修支援事業(渋谷区)
渋谷区の住宅簡易改修支援事業は、区が協定を結ぶ区内の施工業者へリフォームを依頼した場合に、工事費の一部を助成する制度です。キッチンリフォームも対象ですが、新築・増築工事は対象外です。
申請条件
- 渋谷区に住民登録をしている個人であること
- 対象住宅(区内にある住宅で、この助成を受けたことがないもの)の所有者。所有者の配偶者、所有者の親または所有者の子であること
- 対象住宅に居住していること
補助金額
5万円以上のリフォーム費用の20%(上限10万円)が助成されます。
対象工事
- キッチンをはじめ、浴室、トイレなどの設備器具の取り替え
- 天井・壁・床などの改修および模様替えを行う内装工事
- 手すり・造り付け家具などの修繕および設置を行う工事
申請方法
- 助成決定後に施工業者と工事請負契約を結び、着工します。
- 補助金は申請者ではなく、リフォーム業者へ直接支払われます。
- 最終的にリフォーム費用のうち業者に支払われた補助金を除いた金額を業者に支払います。
※ 参考:「住宅簡易改修支援事業」公式ホームページ
【2】住宅リフォーム資金助成(目黒区)
目黒区の2026年度「住宅リフォーム資金助成」では、区民が区内に所有し、自身で居住する住宅のキッチンなどを改修する場合、一般リフォーム工事は税抜工事費の10%、上限10万円が助成されます。また、ビルトイン型食洗機の設置など、区が定める省エネリフォーム工事は対象工事の税抜費用の20%、上限20万円です。一般リフォーム助成と省エネリフォーム助成は併用できません。
申請条件
- 区民が区内に所有し、自身で居住する住宅の改修工事
- 助成対象になるのは目黒区内の施工業者が行う工事のみ
- 金額が20万円以上の工事。20万円未満の場合は対象にならない
補助金額
- リフォーム工事費用の10%
- アスベスト除去工事や空き室バリアフリーリフォーム工事などを除く一般リフォーム工事の上限額は10万円
対象工事
- キッチン・浴室・洗面所・トイレなどのリフォーム
- 床・壁紙の張替え
- 間取りの変更
- 内窓の設置工事
申請方法
- 「住宅リフォーム資金助成」の申請方法は、まず工事開始前に「申請に必要な書類」一式を住宅課へ提出します。
- 申請受付後1週間ほどで審査結果が通知されます。
※ 参考:目黒区「住宅リフォーム資金助成」
神奈川県のキッチンリフォーム補助金
2世帯住宅リフォーム補助金(横須賀市)
横須賀市の2世帯住宅リフォーム補助金は、空き家の発生防止と子育て世代の市内転入を目的に、親世代と子ども世代の同居を支援する制度です。
申請条件
- 横須賀市内の一戸建て住宅を所有し、居住している親世帯、または市外から転入予定の子ども世帯であること
- 転入する子ども家族は、2026年1月1日時点で横須賀市外に住所があり、申請日以後に親世帯との同居、または近居を目的として横須賀市内に転入すること
- 近居の場合は、子ども家族が自身で居住するための市内の中古戸建住宅を購入し、リフォームすること
- 申請年度中にリフォーム工事と、子ども家族の同居または近居の住民登録を完了すること
補助金額
市内の一戸建て住宅に住む親世帯が、市外から転入する子ども世帯と同居するために行うリフォームでは、費用の2分の1(上限30万円)が補助されます。
対象工事
- キッチンリフォームをはじめとした、浴室、洗面所またはトイレの修繕工事
- 住宅内の給排水、給湯、換気、電気、ガス設備工事
- オール電化住宅へのリフォームやバリアフリー改修工事
申請方法
- 市外からの子ども世帯の転入が決まったら、住民登録の異動前に横須賀市への補助金申請を行います。
- 書類や資格を審査して問題がなければ、交付決定通知書が郵送されます。
※ 参考:横須賀市「2世帯住宅リフォーム等補助金」
千葉県のキッチンリフォーム補助金
あんしん住宅助成制度(市川市)
市川市の「あんしん住宅助成制度」は、住宅のバリアフリー化や子育てに対応した住環境の整備を支援する制度です。子育て世帯や単身世帯を対象に、リフォーム費用の一部を補助します。契約・着工前の申請が必要です。
申請条件
- 市内在住で、住民登録をしている方
- 市税などを滞納していない方
補助金額
対象になるリフォーム工事費用の3分の1(上限額:10万円)
対象工事
- 2026年度の「あんしん住宅助成制度」は、バリアフリー化や防災性向上のための改修を対象としています。キッチン本体を対面式に交換する工事や、子どもの見守りを目的としたキッチンユニットの変更は対象工事に含まれません。
- キッチン内であっても、手すりの設置、段差の解消、開き戸から引き戸への変更など、制度が定めるバリアフリー工事に該当する場合は対象になる可能性があります。
2026年度の受付は2026年4月20日から2027年2月1日までで、契約と着工は交付決定後に行います。2026年8月25日時点の予算残額は、約100万円です。
※ 参考:市川市「あんしん住宅助成制度」
埼玉県のキッチンリフォーム補助金
【1】介護予防高齢者住環境改善支援事業(さいたま市)
さいたま市の「介護予防高齢者住環境改善支援事業」は、要介護・要支援認定を受けていない65歳以上の方を対象に、転倒防止などのための住宅改修を支援する制度です。介護保険料が第1〜2段階の方は対象経費相当額で上限15万円、第3段階以上の方は対象経費の3分の2で上限10万円が補助されます。利用には、基本チェックリストで要介護状態等になるおそれが高いと認められることと、工事前に担当のシニアサポートセンター(地域包括支援センター)の確認を受けることが必要です。
申請条件
以下のすべてを満たす65歳以上の方が対象です。
- 市内に1年以上居住している
- 在宅で生活している
- 介護保険料を滞納していない
- 「生活機能チェック」において、身体機能が低下していると判定された
補助金額
- 介護保険料が第1〜2段階の方:対象経費相当額(上限15万円)
- 介護保険料が第3段階以上の方:対象経費の3分の2(上限10万円)
対象工事
手すりの取付け、段差の解消、滑りの防止のための床・通路面の材料の変更といったキッチンのバリアフリーリフォームは助成対象になります。
申請方法
- 申請前に地域包括支援センターへ相談し、市の高齢介護課へ申請書を提出します。
- リフォーム工事の着工は交付決定の通知を市から受けてから行います。
- 高齢介護課による確認後、補助金が支払われます。
【2】川口市住宅リフォーム補助金(川口市)
川口市の「川口市住宅リフォーム補助金」は、市内の個人住宅のリフォーム工事費用の一部を補助する制度です。2026年度後期の受付は2026年8月6日から2027年1月29日までで、予算に達し次第終了します。税込20万円以上の工事に対して工事費の5%、最大10万円が補助されます。対象は、原則として1981年6月1日以降に建築確認を受けた住宅か、旧耐震住宅で耐震基準への適合を確認できる住宅です。2026年4月1日以降に契約し、市内に本社がある業者または市内在住の個人事業主に依頼して、交付決定後に着工する必要があります。
申請条件
- 川口市内の個人の一戸建て住宅または集合住宅
- これまで川口市住宅リフォーム補助金(旧川口市住宅改修資金助成金を含む)の補助を受けたことがない住宅
- 「見積書」で内容が具体的に判別できる工事
- 工事を行った事業者などが「工事証明書」を発行できる工事
補助金額
- 税込み20万円以上のリフォーム工事を行う場合、工事費用の5%(最大10万円)
対象工事
レンジフード交換などのキッチンリフォームやトイレ・浴室・洗面所の改修工事
【3】川越市住宅改修補助金(川越市)
川越市が実施する「川越市住宅改修補助金」は、市内の地域振興を目的に、キッチンリフォームなどの工事費の一部を助成する制度です。
申請条件
- 市内の施工業者が行うこと
- 市民の方が市内に所有する個人住宅(集合住宅については、個人の専有部分のみ対象)
- 工事費が20万円以上(税抜)であること
補助金額
- 2026年度は、補助対象改修工事費用(税抜)の5%(限度額:5万円)
- 2026年度から、市内に本社・本店がある要件を満たす施工業者が補助金を申請する運用に変更
- 2026年度後期の本申請は2026年10月1日から12月28日までで、予算に達するまで受付
対象工事
- キッチン・洗面所・浴室・トイレなどの水回りの改修
- 屋根の改修、外壁の改修(塗装含む)
- 床の改修、内壁・天井の改修
- 間取りの変更
- 防音・断熱工事
※ 参考:川越市「2026年度住宅改修補助金制度」
自治体の補助金を調べる方法
自治体のリフォーム補助金は、一般社団法人住宅リフォーム推進協議会の「住宅リフォーム支援制度検索サイト」で確認できます。ハピすむの「地方自治体のリフォーム補助金検索ページ」からも、お住まいの地域で利用できる制度を探せます。
【介護保険】キッチンリフォームの補助金
介護保険は、要支援・要介護認定を受けた方の生活を支える制度です。介護保険を利用した住宅リフォームでは、安全な住環境を整えるための改修費が支給されます。キッチンリフォームも、介護保険の住宅改修に該当すれば支給対象です。
【申請条件】要支援・要介護認定を受けている
介護保険の住宅改修費を利用するには、原則として要支援または要介護認定を受け、被保険者証に記載された住宅の改修を行う必要があります。ケアマネジャーなどに「住宅改修が必要な理由書」を作成してもらい、利用者が必要書類を工事前に市区町村へ提出します。申請をケアマネジャーに行ってもらうことが全国共通の必須条件ではありません。
入院または施設入所中は原則として給付の対象外ですが、退院・退所後の在宅生活に備えて改修が必要な場合は、市区町村の事前確認を受けて工事できることがあります。ただし、退院・退所できなかった場合は給付されないため、必ず事前に市区町村の介護保険窓口へ相談しましょう。
※ 参考:厚生労働省「福祉用具・住宅改修」
【対象工事】キッチンのバリアフリー改修
介護保険の住宅改修費は、キッチンでは次の工事に利用できます。

- 床の段差を解消する
- 手すりを取り付ける
- 移動を円滑にするため、床を滑りにくい素材に交換する
- 扉を引き戸へ取り替える
- これらの工事に付帯して必要となる工事を行う
キッチンのバリアフリー改修を検討している場合は、対象になるか着工前に市区町村へ確認しましょう。
※ 参考:厚生労働省「介護保険における住宅改修」
【補助金額】支給限度基準額は20万円
介護保険の住宅改修費は、対象工事費の9割が原則で、所得に応じて8割または7割が支給されます。支給限度基準額は要支援・要介護区分にかかわらず20万円で、支給上限は1割負担の方が18万円、2割負担の方が16万円、3割負担の方が14万円です。

20万円の範囲内であれば、複数回に分けて利用できます。また、転居した場合や、介護の必要の程度が定められた段階で3段階以上上がった場合は、一定の条件で改めて20万円までの支給限度基準額が設定されます。
※ 参考:厚生労働省「介護保険における住宅改修」
【申請方法】工事前にケアマネジャーなどへ相談する
介護保険でキッチンを改修する場合は、着工前の申請が必要です。まずは担当のケアマネジャーや市区町村の介護保険窓口に相談しましょう。要支援・要介護認定を受けていない方は、地域包括支援センターまたは市区町村の窓口へ相談してください。


