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目次
分譲マンションのトイレリフォームは交換できる
分譲マンションも、一戸建てと同じようにトイレのリフォームは可能です。
しかし、分譲マンションには「専有部分」と「共用部分」が存在し、所有者がリフォームできるのは「専有部分」のみ。
- 専有部分(リフォーム可能)
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- 居室
- 水まわり
- 内装
- 廊下
- 玄関収納 ほか
- 共有部分(リフォーム不可)
-
- 構造体(柱など)
- 玄関ドア
- 窓サッシ
- バルコニー ほか
この場合、居住空間にあるトイレは「専有部分」に該当するため、問題なくリフォームが可能です。
マンションのトイレリフォームにかかる費用の相場
マンションのトイレリフォームにかかる費用の相場は、以下のとおりです。
リフォーム内容 | 費用の相場 |
---|---|
便器の交換 | 8〜20万円 |
タンクレストイレへの交換 | 13〜25万円 |
システムトイレへの交換 | 18〜40万円 |
トイレの増設 | 40〜100万円 |
内装込みのトイレリフォーム (便器交換+内装工事) | 14〜32万円 |
温水洗浄便座の新設・交換 | 1〜12万円 |
床材の貼り替え (クッションフロア) | 1〜6万円 |
クロスの貼り替え (壁/天井) | 2.5〜4.5万円 |
手すりの取付 | 2〜18万円 |
これらの費用相場は、トイレ本体の種類やトイレの広さなどによっても変動します。
また、トイレの増設などは前述の「共用部分」を避けてリフォームする必要があるので注意しましょう。
マンションにおけるトイレリフォームの工事期間
マンションのトイレリフォームにかかる工事期間は、おおむね戸建て住宅と同じ半日~5日と覚えておきましょう。
リフォーム内容 | 工事期間の目安 |
---|---|
便器の交換 | 半日〜1日 |
タンクレストイレへの交換 | 1〜2日 |
システムトイレへの交換 | 1〜2日 |
トイレの増設 | 4〜5日 |
内装込みのトイレリフォーム (便器交換+内装工事) | 1〜3日 |
温水洗浄便座の新設・交換 | 半日〜1日 |
床材の貼り替え | 1〜2日 |
クロスの貼り替え (壁/天井) | 1〜2日 |
手すりの取付 | 1時間〜半日 |
マンションのトイレリフォームでは、トイレの使えない期間を事前に把握しておくことが大切です。
とくに小さな子どもやご高齢のかたと同居している場合は、自宅のトイレが使えない時間にマンションの共用トイレを活用するなど工夫しましょう。
マンションリフォームにおすすめのトイレ
マンションのトイレリフォームにおすすめのトイレは、以下のとおりです。
- 組み合わせトイレ
- 一体型トイレ
- タンクレストイレ
また、それぞれのトイレのメリット・デメリットは、以下のとおりです。
- 組み合わせトイレ
-
メリットデメリット
- 一体型トイレ
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メリットデメリット
- タンクレストイレ
-
メリットデメリット
マンションにおけるトイレリフォームの施工事例
【事例1】TOTOのアプリコットトイレで掃除が楽なトイレに
リフォーム費用 | 32万円 |
工事期間 | 2日 |
建物タイプ | マンション |
築年数 | 15年 |
メーカー/商品名 | TOTO/アプリコット |
築15年のマンションのトイレのリフォームをするためにTOTOのウォシュレット(アプリコット)トイレを選びました。
人が入ってきたのを感知して、消臭。近づくと除菌水を便器内に吹きかけ綺麗に。座るとさらに強力に脱臭。
終えて立ちあがるとまた、便器内とノズルに除菌水で綺麗になるため掃除がしやすく節水節電もしてくれます。
【事例1】LIXILのシャワートイレで明るく快適なトイレに
リフォーム費用 | 21万円 |
工事期間 | 1日 |
建物タイプ | マンション |
メーカー/商品名 | LIXIL/シャワートイレ:CW-EA21 |
老朽化していたトイレをリフォームするためにLIXILのシャワートイレCW-EA21を選びました。
シャワートイレ機能が以前より使いやすくなりました。また便器だけでなく床と壁も張り替えたので明るく快適な空間になりました。
【事例3】LIXILのKBシリーズで清潔感のあるトイレに
リフォーム費用 | 18万円 |
工事期間 | 1日 |
建物タイプ | マンション |
築年数 | 23年 |
メーカー/商品名 | LIXIL/シャワートイレ:KBシリーズ |
築23年のマンションのトイレをリフォームするためにLIXILのシャワートイレ【KB シリーズ】を選びました。
シンプルですが飽きが来ないデザインです。
マンションのトイレリフォームの注意点とは?
【注意点1】トイレ増設時にはマンションの構造を確認
一戸建ての場合、排水管を比較的自由に設置できるため、トイレの増設はそれほど難しくありません。
しかし、マンションの場合には構造上の制約があるため、トイレの増設が難しいケースが大半です。
また、構造上の制約がなくとも排水管のリフォーム工事が管理規約の規定外であれば、増設工事はできません。
管理規約と構造上の問題の2つをクリアして、はじめてマンションのトイレ増設は可能となります。
【注意点2】管理組合にリフォームの連絡が必要
冒頭で触れた通り、マンションでは専有部分のリフォームが可能です。
しかし、専有部分であってもマンションによってはリフォームや工事をする際、管理組合への届け出が必要なケースがあります。
トイレリフォームの計画段階で管理組合へ相談しておくと、トラブルが回避できるだけではなく、日程も組みやすく工事がスムーズに進むでしょう。
【注意点3】タンクレストイレ設置の際には水圧に注意
タンクレストイレは節水効果があるだけではなく、スペースも抑えられるため人気が高まっています。
しかし、マンションでタンクレストイレを利用する場合には水圧に注意しなければなりません。
タンクレストイレは、水道管の水圧を使って排水を行うため、メーカーの必要最低水圧以下だと十分な洗浄が行えず、配管が詰まってしまうことがあります。
最低必要水圧は製品にもよりますが、TOTOやLIXIL、パナソニックなら0.05Mpaあれば設置可能な製品もあるので、水道の水圧がどの程度あるか確認しておきましょう。
もし水道の水圧が設置基準に満たない場合は、加圧装置がついたトイレを使用すれば対応できますので、施工会社に相談してみてください。
加圧装置付きタンクレストイレの施工価格は、本体価格含めて約30万円が相場です。
【注意点4】トイレの機能によってはコンセントが必要
温水洗浄機能付きトイレにリフォームする場合、トイレ内部にコンセントが必要です。
トイレにコンセントがない場合、すでにコンセントがある箇所から分岐して配線を延長します。
配線がある場所によっては、トイレのドアに穴を開けて線を通す必要もあるため、コンセントがない場合には事前に施工業者と相談しておきましょう。
コンセントの増設にかかる費用は2万円〜5万円です。
【注意点5】排水配管の種類を確認
トイレの排水配管には、床に向けて垂直に排水する【床排水】と、便器の後ろの壁にある配管に排水する【壁排水】の2種類があります。
トイレは床排水用と壁排水用のそれぞれが販売されているため、リフォームを行う際には同じ排水形式のものを選ばなければいけません。
マンションの場合、トイレの排水方式は床に向けて垂直に排水する床排水が一般的です。
しかし、トイレの形状などによって排水方式がわかりにくいときは、施工業者に現地調査を依頼し、どちらの排水方式が用いられているか確認してもらいましょう。
【注意点6】賃貸マンションのトイレリフォームは管理会社の許可が必要
賃貸マンションのトイレをリフォームしたい場合、必ず管理会社の許可をとりましょう。
賃貸物件は、分譲マンションとは異なり原状回復義務があり「退去時には借りた状態に戻す」必要があります。
このため、自己判断でトイレをリフォームしてしまうと、退去時に莫大な原状回復費用を請求される可能性があるでしょう。
ネジで便座を取り外して温水洗浄便座へ交換するなど、いつでも原状回復できるリフォームでない限り、管理会社に相談する必要があります。
マンションのトイレリフォームで費用を抑えるポイント
【ポイント1】助成金を利用する
トイレのリフォームや交換には助成金が利用できます。
国が実施している「子育てエコホーム支援事業」では、節水型トイレを対象に世帯に応じて最大で60万円の補助金が申請可能です。
交付申請期間は2024年4月2日からで、予算が上限になり次第終了します。
このほかにも、自治体独自の助成金や介護保険の助成金もあるため、トイレリフォームの費用を抑えたい方は、ぜひ下記の記事も参考にしてください。
【ポイント2】価格を抑えたトイレを選ぶ
製品の価格を抑えれば、当然ですがその分トイレリフォームにかかる費用は安くなります。
昨今では、温水洗浄便座機能に加えて消臭機能や自動洗浄機能など多機能なトイレが増えましたが、本当に必要な機能か今一度考えてみましょう。
内装も量産クロスや量産クッションフロアを選択することで、材料にかかる費用を抑えられます。
【ポイント3】一度にまとめてリフォームする
狭い空間での作業になるマンションのトイレリフォームでは「いかにまとめてリフォームするか」がポイントになります。
たとえば、トイレ本体だけをリフォームし、数年後に内装をリフォームするケースをイメージしてみましょう。
この場合、内装リフォームの際にトイレ本体の脱着が必要になったり、トイレ本体を傷つけないように作業するため通常より工期が長くなったりして、余計な費用がかかるおそれがあります。
このようなむだな費用を抑えるためにも、マンションのトイレはできるだけ一度にまとめてリフォームしましょう。
【ポイント4】複数の業者から相見積もりをとる
一言で「リフォーム業者」といっても、それぞれの業者によって得意・不得意があるのは避けられません。
トイレのリフォーム件数の多い業者であれば、仕入れ数が多く商品代金を他社より抑えられる可能性があるでしょう。
かといって、トイレのリフォーム件数の多い業者を見極めるのは至難の業です。
手間なくトイレリフォームの費用を抑えたいのであれば、相見積もりを活用してみましょう。
相見積もりなら、一括操作で複数の業者の見積もりが出せるのでトイレリフォームに強い業者を可視化できます。
トイレリフォームの業者選びで後悔しないために
必ず相見積もりを複数取って比較しましょう!
なぜならリフォームの費用・工事方法は、業者によって大きく異なるからです。
とはいえ「信頼できる業者が分からない」「何度も同じ説明をするのが面倒」と踏み出せない方もいらっしゃると思います。
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