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2018年11月30日更新
ビニールクロスのメリット・デメリットは?
国内の壁紙の張替えリフォームでは、ほとんどがビニールクロスです。様々なクロスの中からビニールクロスが多く選ばれるのは何故なのでしょうか?どんなものにも利点と欠点がありますが、ここではビニールクロスのメリットとデメリットについて解説します。
張替えリフォームで多く選ばれるビニールクロスとは?
ビニールクロスはポリ塩化ビニール樹脂でできている壁紙のことです。ポリ塩化ビニールをシート状にして、紙で裏打ちしてあります。

表には様々なテクスチャーのプリント加工や、凹凸感を演出するためのエンボス加工が施されています。木目調、織物調、大理石やレンガ風などの石目調、和紙などの紙模様、プリント柄など、色・デザインがとても豊富です。
ビニールクロスは「ビニール壁紙」とも呼ばれます。また、略して「ビニクロ」と呼ぶこともあります。
特に日本国内では、壁紙のリフォームでの90%以上がビニールクロスです。どうしてここまで市場占有率が高いのでしょうか?第二次世界大戦後の高度経済成長とも密接な関係があると思われます。
ビニールクロスがリフォームで多く選ばれるようになった理由
戦後1955年から73年の約20年、日本は未曽有の高度経済成長期を迎えました。そのような時代背景の中、1960年代に入ってからビニールクロスなどのクロスが登場したのです。

それまで日本では、漆喰や聚楽壁や珪藻土などの湿式工法と呼ばれる土壁が主流でした。しかし、これらは左官業のプロの職人さんしか施工できず、工期も長くかかりました。
そこへ石膏ボードを施工し、糊をつけた後に壁紙を張るという乾式工法が登場しました。施工も楽で、工期も非常に短くできるために、短期間にたくさんの家のリフォームや新築が可能になったのです。
その便利さと利点により、瞬く間に左官による土壁から、様々なクロスへと取って代わることになりました。壁紙リフォームの現場でも、左官職人からクロス職人へと替わることになったのです。
ビニールクロスの欠点でもある有害物質について
ビニールクロスの急速な普及と共に、塩化ビニールという化学物質から発せられる、ホルムアルデヒドなどの有害物質によるシックハウス症候群が社会問題になりました。
2002年の厚生労働省による13種類の有害物質と、室内濃度に関するガイドラインを受け、各メーカーも低ホルムアルデヒドなどの研究により、できるだけ環境にやさしいビニールクロスを開発製造するようになってきています。
また、自主規制として、日本壁装協会が2007年にビニールの壁紙に対する化学物質の規制を設けましたが、有害物質を0(ゼロ)にするということはできないので、問題が解決したというわけではありません。
リフォームで人気の高いビニールクロスのメリットとは?
クロスの張替えリフォームで人気の高いビニールクロスですが、どのようなメリット(利点)があるのか、みてみましょう。
豊富なデザイン
多種多様な色やデザインの中から、好みのクロスを選ぶことができるので、各部屋やトイレ、キッチンなどのイメージに合わせた部屋作りをすることができます。

価格の安さ
ビニールクロスの最大の魅力とも言えるのは、安価であるということです。シンプルな量産品クロスといわれるものならば、かなりコストを抑えてリフォームすることができます。
一般家庭で多く使われている1000番台クロス(機能性があるものや、ハイグレードなもの)であっても、布クロスや紙クロスに比べると比較的安価であるという利点があります。
手入れが楽
ビニールクロスは濡れた雑巾や洗剤にも比較的強いので、毎日の掃除が楽にできるというメリットがあります。
様々な機能
防汚、防水、消臭、耐久、耐薬品、防湿、通気、マイナスイオン、蓄光など、様々な機能を持たせたビニールクロスがあるので、目的に合わせたクロスを選ぶことができます。
ビニールクロスに張替えた場合のデメリットとは?
ビニールクロスは自然素材ではないので、天然の風合いを感じることはできないという欠点があります。その他にはどんなデメリットがあるのかみてみましょう。
通気性・調湿性
ビニールの特性として通気性や調湿性はありません。そのため、カビやダニが発生しやすいという欠点があります。しかし、防カビの機能を持たせた壁紙を選ぶことで、ある程度は改善されます。
補修困難
ビニールクロスは、部分的に補修することが難しいというデメリットがあります。
長持ちしない!
年数が経ってくると、黄ばんできたり、継ぎ目がはがれやすくなったりするという欠点があります。ビニールクロスの場合は10年から15年で張替えるのが一般的だといわれています。
臭いとアレルギー
ビニールクロスは独特の臭いがあるので、臭いに敏感な人は避けたほうが良いでしょう。また、アレルギー物質が含まれているため、アレルギー体質の人は注意が必要です。
産廃処理が必要
ビニールクロスの張替えの際剥ぎ取った廃材は、自治体によっては産廃処理が必要な地域があります。DIYでのリフォームの場合は気をつけましょう。
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