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2023年01月04日更新
猫のためにリフォーム!快適空間を作る費用やポイントを紹介します
自宅をリフォームして猫が暮らしやすい住まいにするためにはどのような点に注意すれば良いのでしょうか?キッチンやトイレ、ベランダなど、部位別のリフォームプランのご紹介と、施工にかかる費用など、猫向けリフォームの疑問にお答えします。
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- 監修者久田麻里子
目次
どこをリフォームすれば猫が快適に暮らせるのか
猫と暮らす上でまず大切なのは、室内でしっかり運動できる場所を作ること、トイレが落ち着いて使用できること、そして気分が乗らないときに隠れられる場所を作ることです。
この他にも、爪とぎによる家具や建具、床材の傷対策や、脱走防止も大切ですが、まずなにより重要なのは猫が快適に暮らせるかどうかです。
室内外の場合、放し飼いの猫に比べて交通事故や感染症の危険はほとんど無くなりますが、どうしても運動するスペースが減ってしまうため、運動不足になりがちです。
部屋の壁をリフォームしてキャットウォークを設置したり、天井まで届く大きなキャットタワーを設置したりすれば、ある程度運動不足を解消することができ、肥満対策になります。
犬と違って気まぐれな猫は躾しにくいと言われますが、トイレや爪とぎは訓練しだいで是正できる場合も多いようです。
家を守るためにはニャンコリフォームも大切ですが、躾の訓練も必要なことでしょう。

トイレについては、猫に限らず、動物は基本的にトイレ中が最も無防備なため、静かで安全な場所に設置しておかなければいけません。
もしトイレが安心して使えないと、トイレを我慢して病気の原因になってしまったり、粗相の原因になったりしてしまうので注意しましょう。
隠れ場所については、来客があった際や多頭飼いの場合に安心して休めるスペースとして用意してあげてください。
性格にもよるのですが、比較的猫は人見知りする生き物ですので、知らない人が家の中に居るとストレスを感じてしまいます。
隠れるスペースを用意しておけば、このような場合でも隠れることができるのでストレスの増加を抑えることができるでしょう。
隠れ場所については、手の届かない場所でも構いませんので、キャットタワーやキャットウォークがあれば十分な場合もあります。
猫と暮らすためのリフォームにあると良い設備とは?
猫と暮らすためのリフォームにあると良い設備をご紹介します。
猫用ドア
通称「ペットドア」と言われる、20センチ程の猫が通れる猫専用のドアです。
猫用ドアは、①室温が保たれる、②ドアの傷防止になる、③来客時に便利というメリットがあります。
①は猫のためにドアを開け閉めする必要がなく、部屋の温度が一定に保たれ、冷暖房の効きもよくなります。
②は猫がドアを開けようと傷をつけることがなくなるため、ドアの傷防止になります。
③は来客時に猫が来てほしくない部屋の猫用ドアをロックすれば猫が来ないため、来客時に便利です。
キャットウォーク、キャットステップ
キャットウォーク、キャットステップとは、高い場所にある猫の通り道のことです。
猫が上下に登ったり降りたりすることで、室内でも十分な運動量を確保できます。
猫は現在室内飼いが基本となっていますが、室内飼いでは運動量がどうしても少なくなってしまい、ストレスもたまってしまいます。
そのため、猫の運動不足解消のためにも、キャットウォークやキャットステップを設置することをおすすめします。
幅広い階段
猫は高いところを好みますが、低いところから高いところに行くのは得意でも、高いところから低いところに行くのは苦手です。
そのため、2階があって階段がある家の場合は、階段の幅を広くして猫が昇り降りしやすいようにしておく必要があります。
幅が広いと猫も人間も昇り降りがしやすく安心です。
また階段を滑りにくい素材にしておくこともおすすめです。
きつい勾配の階段も猫にとって負担になるため、避けるのが良いでしょう。
防音対策のための二重サッシ
防音対策のために窓を二重サッシにすることもおすすめです。
猫の鳴き声は猫を飼っている人にとっては気にならなくても、猫を飼っていない人にとっては騒音になる可能性があります。
そのため近隣トラブルにならないためにも防音対策のために二重サッシにすることをおすすめします。
二重サッシにすると外からの音も聞こえづらくなるので、猫は外の大きな音を怖がらずにすみます。
また猫の脱走防止にも役立ちます。
猫と暮らすためにおこなうリフォームのポイントとは?
猫と暮らすためにおこなうリフォームのポイントをご紹介します。
床のリフォームで気をつけるポイント
床のリフォームで気をつけるポイントは、①滑りにくい床材を選ぶ、②傷や汚れに強い床材を選ぶことです。
①は滑りにくい床材を選ぶことで猫の足腰の負担を減らします。
猫が家の中を歩いたり、走ったりしても安心な床材を選びましょう。
②は猫は爪とぎをおこなうため床に傷がつきやすいためです。
猫が床を歩いたり走ったりする際にも多少傷がついてしまいます。
また猫は嘔吐しやすい動物です。嘔吐してしまっても、簡単に片付けができる汚れに強い床材を選んでおくと便利です。
その他には、マンションに住んでいる方は防音効果がある床材を選んでおくとより安心です。
壁のリフォームで気をつけるポイント
壁のリフォームで気をつけるポイントは、傷や汚れに強く消臭効果がある壁紙を選ぶことをおすすめします。
ペット用の壁紙では、一般的な壁紙と比べると約10倍もの耐久性がある壁紙があります。
猫は爪とぎをするだけでなく、上下運動をすることも多いため、床だけでなく壁も傷つきやすいです。そのため、傷や汚れに強い壁紙にすると良いでしょう。
また先ほどもご紹介した通り、猫は嘔吐しやすい動物で、トイレの臭いと合わさると強い臭いがしてしまいます。よって、消臭効果がある壁紙だとより快適に過ごせます。
キャットウォークや猫穴を設置する際のポイント
キャットウォークや猫穴を設置する際のポイントとして、①猫の動線を考える、②設置する位置を考えることです。
①は、猫の動線は交差するのが基本です。
そのため、キャットウォークや猫穴も交差する動きにあわせて作ります。
また猫は高いところから低いところへ降りるのが苦手なため、ケガをしないように降りる用のキャットウォークを作っておくことがおすすめです。
②は、設置場所は人の手が届くところまでにしましょう。
人の手が届かないところに作ってしまうと、掃除が大変です。
また猫が降りられなくなってしまった場合、助けるのに梯子などが必要になり時間がかかってしまいます。
そのため、人の手が届く範囲内でキャットウォークや猫穴を設置しましょう。
猫用ドアを設置する際のポイント
猫用ドアを設置する際のポイントは、猫が自由に出入りできるようにするなど目的に合わせて設置することです。
猫用ドアを適当な位置につけるのではなく、猫の出入りがスムーズにできるようにするといった目的を考えてから設置します。
目的を考えていないと、猫の移動がスムーズに行えないなど猫のためにならず、猫用ドアを使用してくれないかもしれません。
またドアを開閉する際に猫をドアと壁で挟んでしまい、猫が怪我をすることがないように、できるだけ取っ手側に猫用ドアを設置するようにしましょう。
部位ごとにおすすめのリフォーム
リビングやトイレ、ベランダ、キッチンなど、部屋によって行っておいた方が良いリフォームは変わってきますので、各部位ごとにおすすめのリフォーム方法と費用についてご紹介します。
リビングや廊下などの猫が出入りしやすい部分のリフォーム
まず、猫が出入りしても構わないリビングなどにはペットドアを設置し、自由に移動できるようにしておくことをおすすめします。

壁や床については、爪での引っ掻き傷を防止するためにコーティングを施したり、傷の付きにくい材質のものに交換したりすると良いでしょう。
施工費用は高耐久タイプの床材なら6畳で約6万円から、ペットドアについては約2万円が相場となっています。
キャットウォークをリビングなどに設置する場合は、6箇所ほどで約8万円が相場です。
キッチンのリフォームではゴミ箱や棚を荒らされないようにする
キッチンについては出入りできないようにしておくのが安全ではありますが、アイランドキッチンの場合や、リビングやダイニングと一体となっている場合には、収納棚やゴミ箱を空けてしまわないような工夫が必要です。
ペットを飼われているご家庭向けに、ロックがかかるようになっていたり、転倒を防止したりする構造のゴミ箱が市販されているので、リフォームの際には交換しておきましょう。
また、収納棚と一体になったゴミ箱もありますので、こちらもおすすめです。
収納棚と一体型のゴミ箱の価格は約5万円から、ロック付きのゴミ箱は約5,000円が相場となっています。
ベランダや玄関には脱走防止を施しておく
ベランダについては、サンルームのように周辺を全て覆っているなら出しても構いませんが、通常のベランダなら脱走防止の観点からできるだけ出てしまわないようにしてください。
もしベランダに出てしまっても、落下したり脱走したりするのを防ぐために、ある程度高さのある柵を設置しておくと安心です。
玄関については、二重ドアにしたり人間の腰の高さ程度の柵を玄関に設置したりすると良いでしょう。
玄関の脱走防止については、二重ドアの設置が約10万円から、腰柵の設置は約2万円からです。
ベランダを覆ってサンルームにするための費用は、サイズにもよりますが約10万円から、脱走対策として高さのある柵に交換する場合は約5万円からとなっています。
猫用にトイレ部屋を設置する費用
猫用にトイレ部屋を設置する費用
猫用トイレについては、猫砂が飛び散ったり、トイレを失敗して汚れてしまうことがあるため、、水などを用いて洗浄できる床材を利用したり、取り外して洗濯ができるマットを敷いておくと安心です。
また、猫の排泄物は臭いが強いため、換気扇も設置しておくと良いでしょう。
できれば独立したトイレか、洗面所に追加するといった形にすると汚れや臭いの対策を行いやすくなります。
もちろん、出入りが問題無くできるようにこちらにもペットドアを取り付けてあげると良いでしょう。
施工価格は換気扇の設置が約3万円、床の張り替えやクロスの貼り替えも行うなら約10万円が相場です。
猫を飼うならひっかきの予防は必須
猫は爪の長さを整えるために日常的に爪とぎを行います。
猫グッズとしてさまざまな爪とぎが販売されていますが、いくら爪とぎを設置しても猫の好み次第では家具や壁、網戸などで爪を研いでしまうため、すぐにボロボロになってしまうでしょう。
壁については爪とぎで傷が付かないクロスがありますので、猫が入れる場所のクロスは全てこのタイプの物に変えておくと安心です。
クロスを貼り替えるのが難しい場合には、猫の手が届く高さまで爪とぎ防止シートを貼っておくという方法もあります。
網戸についても、ひっかいても壊れにくい高耐久仕様のものがありますので、網戸を使いたいという方は交換しておくと良いでしょう。
価格はクロスが平米あたり約7,000円から、シートは1平米あたり約1,000円から、網戸は1枚約6,000円からが相場です。
予算内で猫のためのリフォームを行う方法とは?
予算内で猫のためのリフォームを行う方法をご紹介します。
リフォーム箇所に優先順位をつける方法
リフォームする場所に優先順位をつけて、徐々にリフォームしていきます。
徐々にリフォームしていくため、最初に用意できる予算が少ない場合に有効な方法です。
少しずつ予算を用意していきたい方におすすめの方法です。
また優先順位をつけることで本当に必要なリフォームかどうかを考えられます。
無駄なリフォームをしないためにも、しっかりと優先順位を考えてからリフォームをしましょう。
特定の箇所のみリフォームする方法
猫がいる場所を決めてしまい、その場所のみリフォームする方法です。
特定の箇所のみのリフォームとなるため、予算を抑えられます。
また猫のいる場所を限定するため、猫がどこにいるのか把握がしやすく安心できます。
相見積もりを取る方法
相見積もりを取り、複数社を比較検討する方法です。
リフォームの価格は家の状況によって大きく変わるため、定価がありません。
そのため、複数社から相見積もりを取り比較検討することが大切です。
相見積もりを取る際には、ハピすむがおすすめです。
ハピすむでは全国1000以上の優良なリフォーム会社から、コンシェルジュが自分に合う会社を3社選んでくれます。
3社に相見積もりを取り、比較検討しましょう。
そうすれば、希望と予算のバランスがとれたリフォームが可能になります。
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マンションや戸建てでおすすめのリフォームは変わる?
お住まいがマンションの場合と戸建ての場合ではリフォーム内容は変えた方が良いのでしょうか?
基本的に猫は室内で飼うことが多いため、リフォームプラン自体はそれほど変わりません。
ただ、マンションの場合は猫が走り回った際の騒音を防止するために床に防音材を施工しておいた方が良いでしょう。
また、壁についても騒音対策としてある程度の防音をしておくと、近隣とのトラブルを予防することができます。
優良なリフォーム会社を見つけるには?
ここまで説明してきたリフォームは、あくまで一例となっています。
「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって「大きく異なる」ことがあります。
そのとき大事なのが、複数社に見積もり依頼して必ず「比較検討」をするということ!
この記事で大体の予想がついた方は次のステップへ行きましょう!
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一生のうちにリフォームをする機会はそこまで多いものではありません。
後悔しない、失敗しないリフォームをするためにも、リフォーム会社選びは慎重に行いましょう!
この記事の監修者プロフィール
2級建築士、インテリアコーディネーター、住環境福祉コーディネーター。ハウスメーカー、リフォーム会社での建築業を幅広く経験。主婦・母親目線で様々なリフォームアドバイスを行う。主な担当は水回り設備リフォーム、内装コーディネート、戸建てリフォームなど。

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