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2019年01月29日更新
住宅の耐久性を維持向上させるリフォームのポイントを解説!
住宅の耐久性をリフォームによって向上させたい場合には、どのようなポイントに注意すると良いのでしょうか?外壁や屋根、内装など、ポイントごとのリフォーム方法と中古住宅の耐久性などについてご紹介していきます。
木造住宅の耐久性を維持するためのリフォームポイント
木造住宅の外壁の耐久性を維持させるリフォーム
木造住宅の外壁の耐久性を維持するためには、外壁の塗り替えによって構造内に雨水などの湿気が侵入しないようにすることが重要です。
外壁の塗り替え及び設備と外壁の接合部に対するシリコン製シーリング剤の充填を行うことにより、湿気が構造内に侵入しにくくなり、柱や壁の劣化を防ぐことができます。
また、ガルバリウム鋼板や窯業系などのサイディングを用いた外壁については、破損した箇所のパネルを交換したり、定期的に目地剤を打ち替えたりといったメンテナンスが主流です。
これらのサイディング外壁については、塗装による補修も行われており、塗装を施すことによって汚れの付着を抑えたり、紫外線などによる劣化を予防したりすることができます。
木造住宅の屋根の耐久性を維持するリフォーム
屋根の耐久性は使用している屋根材によってかわり、スレートの場合は約20年が耐用年数の目安です。
スレート屋根は約10年に一度塗装を施しておけば劣化をある程度抑えることができますが、環境が良くメンテナンスをこまめに行っていた場合でも、約25年を目安として葺き替えた方が良いようです。
ガルバリウム鋼板製の屋根材については、約20年が耐用年数の目安ですが、こちらも約10年に一度の再塗装及び洗浄を実施した場合の目安とされています。
日本瓦については、素材の特性上耐久性が高いため、こまめにメンテナンスを行っていれば約100年利用できると言われていますが、瓦の隙間に充填された漆喰については耐用年数が約20年ですので注意が必要です。
日本瓦を使用している場合には、数年に一度業者に依頼し、漆喰部分に問題がないか、瓦に割れやヒビが起きていないか確認してもらうと良いでしょう。
業者の確認だけであれば足場を組む必要はないので費用は多くはかかりません。
木造住宅の内装クロスやフローリングの耐久性を維持するリフォーム
クロスやフローリング等の内装については、クロスの耐用年数が約6年、フローリングについては約15年とされています。
リフォームの目安としては、この耐用年数前後でクロスなら汚れや傷、剥がれが見られる場合、フローリングなら板材の浮き歪み、塗装の剥げ等がある場合に行うと良いでしょう。
日常的なメンテナンスについては、フローリングは水拭きとから拭きを行った上でワックスの塗布、クロスの場合はから拭き及びハタキを利用して埃を落とします。特に塗装の施してある無垢材フローリングの場合には、予め施工業者にメンテナンス方法を確認しておきましょう。
注意点として、クロスの接着に使われている糊は湿気によって剥がれてしまう可能性があるため、水拭きや洗剤を用いた清掃はなるべく避けた方が良いでしょう。
汚れが酷く、どうしても洗剤等を用いたい場合には、ホームセンターなどで販売されているクロス用洗剤の使用がおすすめです。
木造住宅の水回り設備の耐久性を維持するリフォーム
水回り設備については、水漏れを防ぐゴム製パッキンの劣化や配管の錆、配管内部に汚れの蓄積などが起こるため、定期的な点検及び交換が必要です。
設備ごとの耐用年数の目安は、キッチン設備が約15年、洗面化粧台が約20年、トイレが約10年、ユニットバスは約15年、給湯器については約10年が交換するタイミングの目安です。
また、これらの設備に付随する水栓と配管接合部のパッキンについては、約10年が耐用年数の目安とされています。
水回り設備は故障発生時の影響が大きい箇所ですので、年に一度は業者に確認を依頼し、配管についても約2年に一度高圧洗浄を行うと良いでしょう。
住宅の耐久性を向上させるためのリフォームポイント
住宅の断熱性や気密性を向上させるためのリフォーム
住宅の断熱性や気密性は耐久性に関係がないように思えますが、屋外と屋内の寒暖差によって発生する結露を防ぐことができるため、耐久性の向上にも効果的とされています。
リフォームによって住宅の断熱性や気密性を向上させるためには、壁内部に断熱材を設置したり、窓に断熱サッシを設置したりするのが一般的です。
工事の内容は、断熱材を設置する工事の場合、内壁または外壁を解体してスチレン製の断熱ボードを配置、またはウレタンの吹き付けを行います。
屋根の断熱については、屋根材を断熱効果のあるものに変更する、屋根の裏側に断熱材を設置する、断熱塗料を塗布するといった方法が用いられています。
窓の断熱に関しては、既存の窓枠に断熱及び気密性の高い窓枠を被せて施工する「カバー工法」と、窓枠を解体撤去し、新しい窓枠を設置する工法とが主流です。
ただし、窓枠の状態に問題がない場合や、十分な断熱性、気密性があるサッシが用いられている場合については、窓ガラスを二重構造のペアガラスに交換するだけでも対応することができます。
住宅の耐震性と耐久性を向上させるリフォーム
住宅の耐震性は、地震発生時や台風時に住宅に加わる負荷を軽減させる働きもあるため、建物の耐久性の向上にもおすすめです。
建物の耐震基準は、昭和56年5月31日に基準が更新されており、これ以前に建築された建物については震度5以上の地震が発生した際に建物が居住不可となる可能性があるとされています。
リフォームで耐震性を向上させるには、内壁を解体して梁と柱に筋交いを追加、内壁に耐力壁を設置、制振ダンパーの構造への追加等が主流です。
また、構造上柱の本数が不足している場合などは、間取りを変更して間仕切り壁に耐力壁を設置し、耐震性を高めるという方法もあります。
その他にも、屋根材を軽量なものに変更することで建物の重心を下げ、揺れを抑える方法や、基礎と躯体を固定してずれを防ぐ方法も用いられています。
耐震リフォームについては、建物の構造によって必要となる工事の内容、方法が変わりますので、耐震リフォームを得意としているリフォーム会社に調査を依頼し、必要な工事を見積もってもらうと良いでしょう。
住宅の耐久性を維持向上させるリフォームを行う際の注意点
一戸建て住宅のリフォームを行う場合の注意点
一戸建て住宅のリフォームを行う際には、建物の構造によって工事が難しい場合や、法律によって制約されることがあるので注意が必要です。
建物の構造については、鉄筋コンクリート造では窓を追加するのが難しいですし、木造でも柱の位置によっては間取りの変更等が難しくなるでしょう。
法律上の理由については、建物の増改築時には条例等に沿った構造かを調査する構造確認申請を行わなければならず、もし条例に適合しない場合は増改築を行うことができません。
マンションのリフォームを行う場合の注意点
マンションのリフォームを行う場合には、建物の構造と管理規約に注意が必要です。
構造についてはマンションの場合、外部のみに構造材が用いられ、部屋を間仕切り壁で区切るラーメン構造が主流のため、ある程度自由が効きますが、配管位置等の問題で施工できないことがあります。
管理規約については、分譲マンションの場合、専有部分しかリフォームを行うことができません。
窓や玄関ドア、外壁については共用部分とする場合が一般的ですので、リフォームについては基本的に住宅内のみ行えると考えておいた方が良いでしょう。
ただし、窓については、マンションによって窓ガラスの交換や内窓の設置が可能となっていますので、間取りリフォームによって断熱性や気密性を高めたいという場合には、管理組合等に問い合わせてみると良いでしょう。
リフォームローンを組む場合の注意点
内装のリフォームや窓のリフォームは比較的安価に施工することができますが、外壁や屋根、耐震といった大がかりなリフォームを行う場合、多額の費用がかかります。
このようなときに、銀行等でリフォームローンを組んで予算を調達するという方も多いとは思いますが、ローンを利用する場合には金利について十分に注意しておきましょう。
新築時に用いられる住宅ローンは、比較的金利は低めに設定されていますが、リフォームローンでは商品によってフリーローンに近い金利が設定されているものがあります。
ローンを組む際には、銀行やリフォーム会社などのリフォーム専用ローンを比較し、できるだけ金利の低いものを選びましょう。
また、耐震リフォームや断熱リフォームについては、自治体から補助を受けられる場合もありますので、ローンを組む前に制度を利用できるかどうかを確認し、できるだけ借入額を減らすのも効果的です。
優良なリフォーム会社を見つけるには?
ここまで説明してきたリフォームは、あくまで一例となっています。
「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって「大きく異なる」ことがあります。
そのとき大事なのが、複数社に見積もり依頼して必ず「比較検討」をするということ!
この記事で大体の予想がついた方は見積もり比較のステップへ行きましょう!
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一生のうちにリフォームをする機会はそこまで多いものではありません。
後悔しない、失敗しないリフォームをするためにも、リフォーム会社選びは慎重に行いましょう!
この記事の監修者プロフィール
二級建築士、宅地建物取引士。愛知県名古屋市にて高級分譲住宅設計・施工会社に勤務。土地取得からプランニング、施工、販売、お客様のお引っ越し、アフターサービスまでの、住宅に関わる全ての業務に従事。

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