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2019年03月28日更新
屋根が雨漏りした時に役立つ補修材と応急処置方法について
屋根から雨漏りがした場合、すぐにでも補修をしようとすればどのような方法があるでしょうか。ホームセンターなどで補修材を入手して、DIYで補修するという方法から、根本的な補修方法まで、屋根の雨漏り補修について詳しくみていきましょう。
屋根が雨漏りしたときに役立つ補修材とは
屋根の雨漏りが発生したら一刻も早く補修をしなければ、構造材の腐食やカビの発生を招くことになります。
どのように補修を進めていけば雨漏りに対処できるのか、具体的な方法を探っていきましょう。
屋根の雨漏りに使う補修材
屋根の雨漏りを補修するには、防水シート、防水テープ、防水コーキングなどを用いることができます。
いずれもホームセンターで入手できます。
防水シートは一般的に幅が28㎝と広めで、はさみで切ることが可能です。
柔軟性があり、伸張性も優れているので、段差のあるものや波型の屋根にも適用できます。
製品自体にブチルゴム系の接着面があるため、接着剤やテープを用意する必要はありません。
接着力が強力なので容易に剥がれることもないでしょう。また重ね貼りをすることも可能です。
接着力は強力ですが、凡そ10分以内であれば貼り直しが可能なため、初めての方にも適した材料だといえます。
防水テープはガムテープを使用する感覚で取り扱うことができます。
はさみで切ることができるので、他に工具は必要としません。屋根材の細かなキズやクラックの補修にも適しています。
防水コーキングは、コーキング自体が固定した形状を有しないために、さまざまな屋根の雨漏れの原因に対応できるという特徴があります。
屋根材の隙間を埋めたり、クラックやキズの補修をしたりするのに適しています。
防水テープを使った和瓦屋根の補修方法
複雑な形状の和瓦ですが、ひび割れや細かな破損であれば、防水テープを使用して補修することができるでしょう。
補修は次の手順で進めていきます。
- 割れのある瓦をいったん取り外します。割れた部分など、防水テープを貼る面を清掃します。ほこりや油分、水分を取り除かないと防水テープの接着力が低下します。
- 防水テープで割れた瓦を貼り合わせます。何重にも重ね貼りをして、しっかりとつなぎ合わせます。
- 瓦を元の位置に差し込んで補修作業は完了です。
スレート瓦屋根の補修方法
スレート瓦の補修方法は、次のような手順で補修を行います。
- 高圧洗浄機で表面のコケや汚れなどを落とします。
- ヒビ割れがある箇所をコーキングで補修します。
- シーラーで下塗りをします。
- 塗装によって瓦同士が接着しないように、タスペーサーを挟み込みます。
- 中塗りを行います。
- 上塗りを行います。
- タスペーサーを使用しなかった場合は、瓦の重なり部分の塗装をカッターで切って縁切りをすれば完了です。
屋根が雨漏りした時にできる応急処置の方法について
台風や豪雨の被害に遭った場合、対処的な補修では間に合わないことがあります。
専門業者の工事の段取りがつくまでのあいだ、どうような応急処置でしのげばいいでしょうか。
屋根の応急処置では「ビニールシート」が役に立つ
当面の間、しっかりと雨漏りを防いでくれるのが、ビニールシートです。
応急処置に使うビニールシートは青色の製品が多いことから、ブルーシートとも呼ばれています。
大きな災害に見舞われた地域では、ビニールシートは真っ先にホームセンターの店頭からなくなるため、あらかじめ購入して家に備えておくと安心です。
ビニールシートは、ハトメ付きの防水ブルーシートがおすすめです。
ハトメはブルーシートをあちこちに固定する際に必要になります。
大きさは最低でも4畳タイプ、もしくは3.6m×3.6mくらいのものがいいでしょう。
作業を進めるために土嚢袋も必要です。
ここでは水を防ぐ目的ではなく、重しとして活用するので、中に詰めるものは砂利以外にコンクリートブロックやレンガなどでも代用できますが、なるべく屋根の勾配に沿わせて設置することができる砂利や砂が望ましいです。
砂を詰めると、袋から流れ出た砂が樋を詰まらせる原因にもなるので使用は避けたほうがいいでしょう。
また屋根にのぼるための梯子も必要になります。2階建ての住宅の場合、長さは7mは必要です。
ビニールシートのかけかた
ビニールシートを押さえる役目を果たすのが土嚢です。
ビニールシートを張る前段階として、土嚢を作ります。
ビニールシートを棟瓦を中心にして広げて敷きます。
次に土嚢をひもで繋ぎ2袋を1セットにして棟瓦を挟んで重しとして置いていきます。
雨水が上から下に流れる性質に配慮して、たとえ雨漏れ部分が軒先の方だとしても、棟からビニールシートを被せていくのが基本になります。
ビニールシートと瓦の間の隙間から雨水が侵入するおそれがある場合は、防水テープで固定しておきましょう。
注意点
ビニールシートをかける作業は、一見簡易作業のように思えますが、高所で行う作業であることから、準備を万全に行わないと大事故につながります。
緊急事態なので、一刻も早く作業を済ませたいと気が焦りますが、雨の日の作業は足元が滑って大変危険です。
必ず晴れの日を選んで作業をしましょう。
作業の服装としては、ヘルメット、長そで長ズボンの作業服、滑りにくい靴、ゴム手袋、フック付きの安全帯は最低限必要です。
また万が一の事故に備えて単独での作業は避けて、必ず複数人で作業を行うことが重要です。
屋根の勾配は、実際に立つと下から見ている以上に急勾配だということが分かります。
周囲に命綱を張って、安全帯のフックを掛けて作業を行うようにしてください。
屋根にのぼる足場も足元を安定させて、必ず下で支えている人がいる状態で上っていきましょう。
屋根の雨漏りを修理する時のポイント
屋根の雨漏りを修理するときには、どのような点に気をつければいいでしょうか。
修理に関する重要なポイントを押さえていきましょう。
DIYでできるのは応急処置だけ
瓦の割れやヒビが原因で雨漏れをしている場合、当該箇所を補修することで当面の雨漏れを防ぐことができます。
しかしこの補修はあくまでも応急措置であって、長年防水を維持できるものではありません。
また屋根の防水は、瓦がすべての雨を防いでいるのではなく、激しい雨や長雨、さらには強風時の雨では、いくばくかの雨は瓦の下に漏れているのです。
それらの雨を防いでいるのが野地板の上に張られた防水紙(アスファルトルーフィング)なのです。
この屋根の構造を知らないで瓦の補修のみを行っていると、雨漏りの原因をかえって見失ってしまう事態にもなりかねません。
素人が修理することで費用が上がることがある
火災保険で保障される対象になるのは、火災によるものばかりでなく、落雷・風災・ひょう災や水害など多くの自然災害が対象になっています。
このため、台風によって瓦が飛ばされた場合や落雷によって屋根が燃えた場合にも補償金が支払われることがほとんどです。
しかし、実際に台風の被害に遭った際に瓦が吹き飛んだ場合、もしその瓦を過去にDIYで補修していた事実が判明したら、施工が不良だったとして保険会社から補償金が支払われないということもあり得えます。
また日頃屋根にあがる機会のない人が屋根を歩き回ると、不用意に屋根材を破損してしまうことがあります。
さらに棟や登り桟の金属板が浮いていることを気にして釘を打ち込んだことが原因で、新たな雨漏りをまねいてしまうことも考えられるでしょう。
不慣れな人が不適切な補修をしてしまうことで、かえって補修工事費がかさんでしまうということがあり得るのです。
根本解決したいならプロに修理を依頼する
雨漏れの原因としては、瓦の割れやヒビなどが考えられます。
これらの破損個所を補修できたとしても、やはり根本的に解決するのであれば、瓦そのものを取り替えた方が確実です。
また防水紙が破損しているとすれば、防水紙の張替えのためにいったん瓦をははずす作業が必要です。
これらの工事をDIYで行おうとしても、大規模になると限界があります。このため屋根の雨漏りを根本的に直そうとするならば、プロに修理を依頼するのが最善の方法だといえます。
リフォームする際の最適なリフォーム会社の選び方とは
屋根の雨漏り補修工事においては、緊急性を要するという点で他の補修工事と異なります。
屋根のリフォームを依頼するにあたっては、緊急時なるべく早く駆けつけてくれる会社であることは重要です。
だからといって、高額な工事費を請求してくるような会社への依頼は避けなくてはいけません。
残念ながらブルーシートを早急にかける必要がある際に、依頼者の足元を見て高額な請求をする会社もあるので要注意です。
いかなる緊急事態においても、見積書を提出してもらうようにしましょう。
工事着手の日程と工事費用のバランスのとれた会社を選ぶことがポイントです。
緊急処置を依頼する場合でも、必ず近い将来に屋根の根本的なリフォームが必要になります。
緊急処置は、屋根工事会社にとって、あまり利益のある業務ではありません。
依頼に際しては、リフォームとセットで依頼する方が、屋根工事会社の対応が素早くなる確率が高くなります。
根本的に屋根を葺き替えるとなると、やはり実績の豊富な会社が安心できるでしょう。
いくつかの会社から、屋根を葺く材料や工法の提案を受けて、納得のいく仕上げにしてくれる会社を選ぶという方法もあります。
そのためには、あらかじめ工事予算を定めたうえで、施工を希望する屋根材料や素材、デザインの基本的な考えを決めておくことも大切です。
屋根リフォームに対応する優良な会社を見つけるには?
ここまで説明してきた屋根リフォームは、あくまで一例となっています。
「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって「大きく異なる」ことがあります。
そのとき大事なのが、複数社に見積もり依頼して必ず「比較検討」をするということ!
この記事で大体の予想がついた方は見積もり比較のステップへ行きましょう!
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一生のうちにリフォームをする機会はそこまで多いものではありません。
後悔しない、失敗しないリフォームをするためにも、リフォーム会社選びは慎重に行いましょう!
この記事の監修者プロフィール
二級建築士、宅地建物取引士。愛知県名古屋市にて高級分譲住宅設計・施工会社に勤務。土地取得からプランニング、施工、販売、お客様のお引っ越し、アフターサービスまでの、住宅に関わる全ての業務に従事。

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