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2022年04月14日更新
雨樋の修理や交換工事のリフォーム費用・価格の相場は?
雨樋(あまどい)は、屋根に溜まった雨水を地上へ排水する設備であり、故障してしまうと、家の雨漏りや耐久性の低下などを引き起こしてしまいます。故障の内容によって工事の方法や発生する費用が異なりますので、修理や交換など、様々な雨樋リフォームの費用相場を知っておきましょう。
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- 監修者明堂浩治
目次
家を守る雨樋の重要な役割
雨樋は、家に降り注ぐ雨水を一カ所にまとめて排水する設備です。

もし家に雨樋がなければ、外壁や窓などの屋外設備に直接雨水が当たり続け、それぞれの設備の劣化速度を早めてしまいます。
また、雨樋で雨水が一カ所にまとめられなければ、家の周囲は水浸しになり、地盤の軟弱化や家の基礎部分に湿気が溜まる原因になってしまいます。
このように、雨樋は家の耐久性を維持するために不可欠な設備であり、築年数の長さに関わらず破損することがあるため、定期的な確認が必要です。
雨樋の劣化のサイン
雨樋の破損や異常は、雨が降っているときの雨水の流れや、雨が降った翌日の地面の状態などで気づくことができます。
雨音が不自然に耳に付く場合や、それまで何も生じなかった位置に水たまりができるようになった場合は、雨樋に何らかの異常が発生している恐れがあり、リフォームのタイミングと考えて良いでしょう。
雨樋リフォームの種類
雨樋の不具合は様々な原因で生じますが、主な原因は以下の3つです。
- 雨樋の破損や変形
- 雨どいの部材の故障
- 雨どいの詰まり
それぞれのリフォーム内容や料金の相場は、以下の通りです。
テープで雨樋を補修するのは効果的?
雨樋が経年劣化や物損により割れることはよくある話です。
そのような場合、雨樋をテープで補修するのは効果的なのでしょうか。
雨樋をテープで補修するメリットや注意点をいくつか紹介していきます。
まず、雨樋を補修するテープは色々なメーカーが出しており、ホームセンターなどでも手に入れることができます。
商品価格も比較的安価なものが多く、施工も簡単で1人で出来るものが大多数です。
製品により止水の効果などは様々ですので、一般的な見解をお伝えします。
雨樋の劣化具合にもよりますが、軽度な状態であればテープで補修すると、止水をすることは出来ます。
しかしその効果を長期間持続させることは難しく、応急処置程度に考えておく方がいいです。
また雨樋の問題は、近隣住民とのトラブルに発展するケースも多くあります。
ですので、雨樋の漏水を確認したらそのまま放置せず、テープで応急処置を行ない、すぐに専門業者へ補修工事の依頼をするようにしましょう。
雨樋の修理方法はどんな内容?
雨樋はいくつかの部品で構成されていますので、破損箇所や破損の状況により修理方法は異なります。
一般的な雨樋の修理方法や全体の流れを紹介していきますので、参考にしてください。
雨樋の修理方法は基本的には悪い部分の部品を交換するという方法になります。
雨樋補修テープで補修するという方法もありますが、これは応急処置程度ですので、修理をするなら交換することをお勧めします。
2階部分以上の雨樋修理の場合は、まず足場を掛けます。
修理が必要な場所を確認し、どのような部品を準備するか確認します。
雨樋の部品はホームセンターなどで購入することもできます。
また、上がり部品など種類が豊富ですので、必要なものを確実に準備します。
次に既存の破損した雨樋を取り外します。
既存の雨樋を外す際、既存の継ぎ目で外せない場合は専用の道具により破損箇所を切断します。
また、建物と金物などで接続している部分もあるので、金物から外すことも必要です。
取り外した部分に新しい備品を取り付けます。
接続箇所などは専用の接着剤などで接着します。
これで雨樋補修は完了です。
足場を組んだ際は、足場を解体して工事が全て完了となります。
雨樋の修理工事を依頼する前に、業者と現場で修理方法などを確認することが重要です。
事前に修理方法を確認しておけば、後でトラブルになることも少なくなります。
雨樋の工事には足場が必要なのか?
雨樋の工事には足場が必要な場合と、必要でない場合があります。
雨樋を修理や新設する場所がどこなのかによって異なります。
雨樋の工事で足場が必要なケースとそうでないケースを紹介していきます。
まず、1階部分の雨樋であれば基本的に足場は必要ありません。
1階部分であれば高所な場所でも脚立などで作業をすることができます。
しかし、脚立で安全に作業が出来ない場合には、足場を組む必要がでてきます。
基本的に2階以上の雨樋の工事には足場が必要になります。
ただし、2階以上の場合でも足場を組まずに雨樋工事をすることが可能な場合もあります。
それは高所作業車を使用できる条件が整っている場合に限ります。
これは、敷地の形状やスペース、前面道路の状況や隣地との兼ね合い、電線など様々な条件をクリアした場合にのみ可能な方法です。
雨樋工事を検討する際は、足場を使う必要があるかなど事前に業者に確認することをお勧めします。
破損・変形した雨樋の交換リフォーム費用相場
雨樋の交換リフォームでは、破損した箇所の部分交換か全体交換のどちらかが行われます。

雨樋の部分交換費用
雨樋が部分的に破損した場合は、穴やひび割れを補修しても、しばらくすると再び元の状態に戻る恐れがあるため、パーツごと交換するリフォームを行わなくてはなりません。
また、雨樋が強風に煽られたり雪が積もったりして歪んだ場合も、パーツを交換することになります。
- 雨樋のパーツ価格:約3千円~約5千円/1カ所あたりの単価
- 廃材処分費用:約1万円
- 取り付け工事費用:約3千円~約4千円/1カ所あたりの単価
合計:約7万円~約10万円
雨樋全体の交換費用相場
雨樋が全体的に破損・変形してしまっている場合は、雨樋全体を交換することになります。
部分リフォームとは異なり、大きな雨樋を一度に解体するため、足場設置が必要になることがあります。
- 雨樋全体の交換費用:約20万円
- 足場設置費用:約5万円~約10万円
- 廃材処分費用:約3万円
- 取り付け工事費用:約2万円
合計:約30万円~約35万円
足場の設置費用は、脚立でも施工できる1階部分や、窓から手が届く位置の雨樋であれば不要になることもあります。
しかし、脚立のみでは作業に危険を伴う場合や、2階の雨樋を交換する場合などは、足場を用意しなくてはなりません。
サイズの太い雨樋への交換費用相場
破損や変形が生じていなくても、雨樋のサイズ交換リフォームが必要になるときがあります。
例えば、片流れ屋根や勾配が急な屋根など、構造上、大雨の際に排水が間に合わない場合は、雨樋が本来の効果を発揮することができません。
このような場合は、大量の雨水を排水できる、サイズの太い軒樋に交換するリフォームが発生します。
- 太い雨樋の価格相場:約15万円~約30万円
- 足場設置費用:約5万円~約10万円
- 廃材処分費用:約3万円
- 取り付け工事費用:約2万円
合計:約25万円~約45万円
雨樋(あまどい)のリフォームが得意な会社を探すには
自分が住んでいる地域で雨樋のリフォームが得意なリフォーム会社を知りたい場合は、リフォーム会社紹介サービスを使うと良いでしょう。
リフォーム会社紹介サービスの「ハピすむ」は、お住まいの地域やリフォームのニーズを詳しく聞いた上で、適切で優良なリフォーム会社を紹介してくれます。
運営会社のエス・エム・エスは、東証プライム上場企業なので、その点も安心です。
雨樋の部材交換リフォーム費用相場
雨樋の不具合は、雨樋と屋根を繋ぐ金具や「継手」や「集水器」などのパーツが原因で生じることがあります。
継手とは、雨樋のパーツ同士をつなぎ合わせる接続部材のことです。
また、集水器とは横の樋(軒樋)に溜まった水を、縦の樋に落とす部材のことで、その構造上、雨水に含まれていたゴミが溜まりやすい部材です。
メーカーやリフォーム会社によっては「じょうご」と呼ばれることもあります。
以下はそれぞれのパーツの、施工費込みの修繕費単価です。
- 雨どいの金具交換費用:約3万円/1カ所あたりの単価
- 継手の交換費用:約5千円~約2万円/1カ所あたりの単価
- 集水器の交換費用:約8千円~約1万円/1カ所あたりの単価
なお、継手や集水器、接続金具などの部材は、雨樋全体を交換するときに同時に交換することができます。
そのため、部材単独での交換を行うと、数年後に雨樋全体に不具合が生じたときに、交換したばかりの部材も同時に処分することになり、部材の価格を二重に払うことになってしまいます。
雨樋全体の交換が必要であれば、部材のみの交換・補修は避け、雨樋全体の交換リフォームを行った方が良いでしょう。
雨樋の詰まりを解消するリフォーム費用相場
生き物の死骸や落ち葉など、何らかの原因で雨樋にゴミが詰まると、雨水を正常に流すことができなくなります。
正常に排水が行えなくなった雨樋は、やがて雨樋自体も故障してしまいかねません。

特に、屋根の近くに木がある家などは、軒樋に落ち葉が詰まりやすいため、定期的な点検が必要です。
- 雨どいの詰まり解消工事:約5千円~約2万円/1カ所あたり
詰まりの原因となるゴミを取り除く工事は、足場の設置は伴いません。
しかし、詰まりが原因で雨樋そのものが破損・変形してしまっている場合や、詰まりが広範囲で生じている場合などは、足場を組んで雨樋全体のリフォームを行わなくてはなりません。
雨樋のリフォームは火災保険が使える?
台風や大雪などで雨樋が破損した場合、加入している火災保険で修繕費を補填することができます。
修繕費が補填されるかどうかは、加入している火災保険の「免責金額」を確認しましょう。
免責金額とは、事故の際に加入者が自己負担する金額のことです。
例えば、加入している火災保険の免責金額が20万円であれば、修繕費が20万円を1円でも超えた場合は保険金が支払われます。
しかし、19万円など免責金額を下回った場合は、保険が適用されません。
ただし、加入している保険会社や保険のプラン次第で保険の適用範囲は異なりますので、今回ご紹介するケースはあくまでも一例とお考えください。
火災保険が適用される雨樋リフォームの例
- 総費用が免責金額を超える場合
- 台風で飛んできた物が雨樋にぶつかって、破損してしまった場合
- 積雪の重みで雨樋が変形してしまった場合
火災保険が適用されない雨樋リフォームの例
- 破損の範囲が小さく、免責金額内で済む工事
- 自分で雨樋の修理をしているときに壊してしまった場合
- 既に雨樋としての機能を果たせなくなっていたが、それが台風などでさらに破損した場合
なお、地震で雨樋が変形・破損した場合は、地震保険の対象となり火災保険は適用されませんので、加入している火災保険に地震特約を付けていなければ、修繕費は自己負担となります。
DIYで雨樋はリフォームできる?
雨樋は、簡単な部材同士のずれやゴミ詰まりの除去などは、DIYでも修理できることがあります。
しかし、雨どいは屋根の大切な排水処理設備ですので、補修の方法が誤っていたり、致命的な破損を見逃したりすると、屋根や外壁を傷めることに繋がりかねません。

また、DIYで修理した際に、誤って雨樋や屋根を壊してしまっても、メーカー保証や保険の適用対象外となり、全ての費用を自己負担することになってしまいます。
DIYが節約にならないこともある
確かに、人件費や諸経費が発生しないDIYは、工事料金を節約する方法としては有効です。
しかし、施工が不十分な雨樋は、故障の範囲をさらに広げてしまったり、強風で剥がれて周囲に落下したりする恐れがあり、リフォーム時以上の補修費用が発生してしまいます。
また、雨樋は一見すると部材の入手が容易に思えますが、外壁の形状や勾配など、複雑な計算のもとで適切な寸法の部材を用意しなくてはならず、取り付ける家によって構造が異なるなど、繊細な設備です。
料金を抑える目的での安易なDIYは避け、安全に取り付ける技術や、その家にとって適切な雨樋を選んでくれる、専門のリフォーム会社に依頼しましょう。
屋根リフォームに対応する優良な会社を見つけるには?
ここまで説明してきた屋根リフォームは、あくまで一例となっています。
「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって「大きく異なる」ことがあります。
そのとき大事なのが、複数社に見積もり依頼して必ず「比較検討」をするということ!
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