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2019年08月29日更新
外壁塗装にセラミック系塗料を使うメリット・デメリットは?各メーカーの塗料を徹底比較!
外壁塗装の際にセラミック配合塗料を使うと、どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか?セラミック塗料とはどんなものなのか、使用する上でどんなことに注意すれば良いのか、また、各メーカーのセラミック配合塗料の特徴についてご紹介します。
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- 監修者下久保彰
目次
セラミック塗料とはどのようなものなのか?
外壁塗装や屋根の塗装の塗り替えを行う際に用いられるセラミック塗料とは一体どのようなものなのでしょうか?
セラミック塗料とは、他の塗料のように樹脂を主材として作られている塗料ではなく、シリコン塗料やウレタン塗料などにセラミックの粒子や粉末、セラミックビーズが添加されている製品を総称です。
セラミック塗料にはさまざまなメーカーから色々な製品が販売されており、それぞれに特徴があるため、リフォームで塗料を選ぶ際には、各塗料の特徴を知っておかなければいけません。
まず、一つ目の塗料、微量のセラミック粒子が塗料の中に混ぜられたものの特徴についてです。
このタイプは、塗料が乾燥していく際にセラミック粒子が塗膜の表面に浮き上がることで汚れが雨水で流れ落ち、汚れにくくなるのが特徴です。

断熱効果はあまりありませんので、断熱塗料を使用したいという場合には向いていません。
二つ目の極小セラミックビーズが塗料の中に混ぜられた製品も、基本的な特徴はセラミック粒子が添加されているものとほぼ同じで、乾燥の際にセラミック成分が塗膜の表面に集中することで汚れが落ちやすくなります。
ですが、配合されている中空のセラミックビーズによって熱や音が遮断されるため、断熱塗料、防音塗料としての効果も期待できるのです。
三つ目のカラーセラミックスを配合したものはこちらはさまざまなカラーのセラミック粉末を塗料に配合して作られているため、乾燥後の塗膜が石材のように仕上がるという特徴があります。
見た目は他のセラミック塗料と違い、凹凸が多くなりますが、こちらも高い耐久性と防汚性があり、さらに塗膜の厚みとセラミック粉末の量によって熱の伝わりが妨げられるため、断熱塗料としても使用することができます。
どの製品もセラミック塗料の特徴である汚れにくさと高い耐久性を持っていますので、性能や見た目を考慮して選ぶと良いでしょう。
無機塗料とセラミック塗料は何が違う?
無機物とは、生物由来ではないもののことを言い、鉱物などがこれにあたります。
有機物と違い、紫外線や気候による化学変化によって劣化しにくいという特性があるため、塗料として外壁塗装に用いることで、長期間美しさを維持することができるのが特徴です。
ただ、無機物だけで塗料とすることは性質上不可能なため、現在販売されている無機塗料は正確には、有機樹脂の中に無機物を混合塗料した無機ハイブリット塗料とも言われます。、
便宜上、無機物を添加した塗料については無機塗料と呼ばれることが多いようです。
セラミック塗料も無機物であるセラミックをシリコン塗料などに混ぜて作られるため、無機塗料として扱われています。
セラミック配合塗料に使用されている塗料
セラミック塗料は基本的に元となる塗料にセラミックを添加することで作られています。
そのため、ベースとなる塗料によって耐久性が変わってくることに注意してください。
シリコン樹脂塗料にセラミック粒子を混ぜたものなら耐用年数は約15年、フッ素樹脂塗料をベースに使用している場合は耐用年数が約20年となります。
ベースとなる塗料で性能はどう変わる?
セラミック塗料は、セラミック粒子やセラミックビーズを樹脂塗料に混ぜて作られるため、製品の性能はベースとなる塗料によって多少違ったものとなります。
各製品に使われている塗料の種類と、それぞれの塗料の特徴を見てみましょう。
フッ素樹脂塗料の特徴
フッ素樹脂塗料は、フライパンなどに使われているフッ素樹脂を主な素材として作られている塗料で、耐熱性の高さと塗膜の硬さが特徴です。
塗膜が硬いので摩耗しにくく、経年劣化によって塗装面のつやを長く維持することができるというメリットもあります。
ただ、塗膜が硬いため、外壁のヒビやクラックによる塗膜の割れが起こりやすいという欠点があるため、塗装によって外壁の状態を改善するといった用途にはあまり向いていません。
アクリルシリコン樹脂塗料の特徴
こちらはシリコン樹脂が素材となっており、フッ素樹脂と同程度の防汚性がありますが、塗料自体の耐久性はやや短めとなっています。
性質上の利点や欠点については、フッ素塗料とシリコン塗料もほぼ同じですので、塗料選びの際には、添加されているセラミック粒子の量や形状によって選ぶと良いでしょう。
外壁塗装セラミックの「ローラー工法」と「吹き付け工法」とは
セラミック系の塗料を用いて外壁塗装を行う場合、主な工法は「ローラー工法」と「吹き付け工法」の2種類があります。
近年では一般住宅の塗装にはローラー工法が採用されること多いようですが、それぞれに一長一短があるため両者の違いについてご紹介します。
ローラー工法
ローラー工法とは、取っ手の付いた円筒に動物の毛や合成繊維を巻き付けたローラーを使用して塗装する工法のことを言います。
凹凸の激しい外壁や屋根には毛足の長いローラーを使用し、平滑な壁には毛足の短いローラーを使用することでさまざまな種類の壁を塗装することができます。
ローラー工法は外壁材や塗料の種類に応じて適切なローラーを選択することで厚みのある塗装を行えるため、塗装面の耐久性を高く保つことができる工法です。
ただし、ローラー工法は基本的に全て手作業になるため、塗装面の面積が大きい場合はそれだけ作業に時間を要するという点には注意が必要です。
工期が長くなればその分だけ人件費がかかってしまうため、工事費用が高くなってしまうケースもあるでしょう。
吹き付け工法
吹き付け工法とは、スプレーガンと呼ばれる機械を使用して塗料を吹き付けて塗装する工法のことを言います。
手作業で塗料を塗り広げていくローラー工法と異なり、機械で噴射することで塗装するため塗装にかかる作業時間を圧倒的に短縮できるのが特徴です。
一般住宅だけではなく工場や事業所などといった比較的塗装面積が広い建物の場合は、吹き付け工法が適しているでしょう。
吹き付け工法のデメリットは、塗料を噴射して塗装を行うため塗装したい部分以外にも塗料がかかってしまう可能性があるという点です。そのため、吹き付け工法を行う際は周辺を汚してしまわないよう、入念な養生が必要となります。
住宅が密集しているような地域では近隣住民とのトラブルとなる可能性もあるため、業者へ塗装を依頼する際にはどの工法で行うかを事前に確認すると良いでしょう。
リフォームの際にセラミック塗装を選ぶメリットとデメリット
外壁塗装や屋根の塗装の塗り替えを行う際にセラミック配合塗装を選ぶと、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか?
ベースとなる塗料や各社の製品以外の共通した特徴についてご紹介します。
セラミック塗料のメリット
セラミック塗料の最も大きな利点は耐久性の高さです。
どの製品も約20年の耐用年数があり、長期間住宅の外壁を守ることができます。
また、汚れがつきにくく、カビやコケが発生しにくいのも利点の1つです。
セラミック塗料のデメリット
セラミック塗料を選ぶ際に気になるのは施工費用の高さです。
一般的なシリコン塗料の場合、平米単価は約1,800円が相場ですが、無機塗料、セラミック塗料の場合は平米単価が約3,600円と価格が倍近く高いのが欠点と言えます。
ただ、耐用年数がシリコン塗料に比べて約10年程度長いため、塗り直しなどのメンテナンスを考慮した場合にはそれほど大きな価格差にはなりません。
セラミック塗料でリフォームを行う際に注意することは?
メンテナンスが容易なため、外壁の塗り替え用途で人気が高まっているセラミック塗料ですが、業者に施工を依頼する際には少し注意しなければいけないことがあります。
まず、共通した注意点としては、業者の施工技術に関する注意です。
セラミック塗料は耐久性に優れていますが、塗料内にセラミック粒子が含まれているため、攪拌(かくはん)が不十分な場合、塗装がムラになって性能を十分に発揮することができません。
そのため、セラミック塗料を用いて外壁のメンテナンスを行う際には、セラミック塗料の扱いを得意としている業者に作業を依頼してください。
外装セラミック塗装を施工できる業者を選ぶポイントとは
外装セラミック塗装を業者に依頼する場合、どのようなポイントに注意すれば良いかについて紹介します。
まず気をつけておきたい点として、「訪問営業」が挙げられます。担当者が自宅を突然訪問し、塗装を勧められたというケースがあるのです。
ここで契約を急がせたり不自然な値引きを提示してくる場合は悪徳業者である可能性があるので注意が必要です。その場ですぐに契約せず、提案内容をしっかり吟味するようにしましょう。
また、自ら業者を選ぶ場合には、1社だけでなく必ず複数の業者へ相談して相見積もりを取るようにしましょう。
相見積もりを取ることによって適正な金額で工事を依頼できる可能性が高まり、より良い業者を見つけることができるでしょう。
複数の業者を比較する際には業者がどの工法で塗装を行うかをチェックすることも重要です。業者によって得意な工法が異なり、取り扱っている塗料の種類も異なるためです。
まずはインターネットを利用して業者のホームページをチェックし、過去の実績などを確認すると良いでしょう。
小さな工務店等はホームページを持っていないこともありますが、その場合は電話をかけたり営業所を直接訪問し、業者の人となりや態度を事前に確認しておくと安心です。
外壁リフォームに対応する優良な会社を見つけるには?
ここまで説明してきた外壁リフォームは、あくまで一例となっています。
「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって「大きく異なる」ことがあります。
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