目次
プレハブ住宅について
プレハブ住宅の特徴は、構造部分や床、窓や壁などの建物の一部を工場で造り、それを現場で組み立てていくプレハブ工法で作られているところです。
構造材質は鉄骨系、木質系、コンクリート系、ユニット系などで、プレハブ住宅の建材は軽量鉄骨が使用されることが多いのも特徴です。
工場で生産されることで、品質が安定し工期も短くなるため多くのハウスメーカーがこの手法を採用してきました。
プレハブの外壁素材の特徴と合う塗料とは?
外壁塗装をする前に、自宅や事務所などの外壁がどの種類の外壁材なのか確認する必要があります。また、塗装して塗膜を作ることで雨や紫外線から長い間建物を守ることになるので、外壁の塗料選びはとても重要になります。
では、外壁の特徴やおすすめの塗料を見ていきましょう。
サイディング
サイディングとは、パネル状の外壁材を貼り付ける工法です。サイディングの種類には、窯業系・金属系・木質系・樹脂系があり、住宅の約70%以上の外壁にこのサイディングが採用されていると言われています。
【おすすめ塗料】
・シリコン系
・ウレタン系
モルタル
モルタルは、針金でできた網などの上に砂やセメントを混ぜ合わせたモルタルを、コテで塗りつける工法です。1980年代くらいまでは主流でしたが、作業に時間がかかるため近年はあまり見られなくなりました。
【おすすめ塗料】
・ウレタン樹脂
・シリコン樹脂
・アクリル樹脂
・ピュアアクリル樹脂
・フッ素樹脂
ALC(軽量気泡コンクリート)
ALCとは軽量気泡コンクリートのことで、通常のコンクリートより耐久性が強く重さは約4分の1と軽量なのが特徴です。大手ハウスメーカーのプレハブ住宅でよく使われている外壁材です。
燃えにくく断熱性に優れている材質で、熱の伝導率はコンクリートの約10分の1と言われています。
【おすすめ塗料】
・シリコン系
・フッ素系
RC(鉄筋コンクリート)
鉄筋コンクリートでできた外壁で、耐熱性・耐震性・耐久性・気密性が高い材質でデザインの自由度が高い外壁です。
【おすすめ塗料】
・シリコン系
タイル
陶土や粘土などの素材を砕いて成型後、高温で焼き固めた外壁材。陶器質・磁器質・せっ器質の3種類があります。
【おすすめ塗料】
・クリアー塗装
レンガ
粘土や泥を型に入れて釜で焼き固めたもの。耐火性・遮音性・断熱性・耐震性に優れていて材質そのものが丈夫なのが特徴です。
【おすすめ塗料】
・クリアー塗装
プレハブ住宅の外壁塗装のリフォーム価格は?
次に、プレハブ住宅の塗料の種類別に外壁塗り替え工事の価格相場を見てみましょう。
【延床面積が26坪~30坪の場合の価格相場(3回塗り)】
・アクリル塗料 価格:約40万円
・ウレタン塗料(ハイグレード) 価格:約50万円
・シリコン塗料(ハイグレード) 価格:約52万円
・フッ素塗料(ハイグレード) 価格:約64万円
・遮断熱エコ塗料 価格:約70万円
※価格には住宅診断、仮設足場、高圧洗浄機による洗浄等含みます。
上記の工事金額は仮設足場を含んだ金額ですが、仮設足場のみの相場は30坪の面積で約16万円になります。
また、外壁に汚れやコケなどが付着している場合、きれいに洗浄してからでないと新たに塗装する塗料のつきが悪くなってしまいます。既存の落ちきれていない塗膜を落とすためにも高圧洗浄機を使用した洗浄が必要になります。
高圧洗浄機による洗浄の価格相場は、1件あたり約2~3万円。コケがひどいときに水と薬品を混ぜて噴射するバイオ高圧洗浄は約2.5万円~4万円になります。
また、外壁の塗り替え工事をする住宅の場合、屋根の塗り替え工事も同時に行った方がお得になることがあります。これは、塗り替え工事のときに組む足場が関係しています。
屋根の塗り替え工事をするときにも当然足場を組まなければならないので、その分の費用がかかってしまいます。しかし、同時に行うことで足場の組立費用が節約できるという事になります。
外壁塗装と屋根の塗装はセットで考えるとよいでしょう。
プレハブの外壁塗装リフォームの施工方法
プレハブの外壁塗装リフォームをするときは基本的に下塗り・中塗り・上塗りの3回塗りになります。外壁塗装の施工会社は多く、中には中塗りを飛ばすなどの悪徳な会社もあります。
施工会社選びで後悔しないためにも、リフォームの見積もりをもらったら価格だけではなく工程までを確認することが大切です。
一度は会社を訪問しておくべきでしょう。資材置き場や工事車両などが小規模でもキチンと整備され、責任者が工事実績などをしっかり具体的に説明してくれるような業者であれば、ほぼ安心ですが、中にはデスクと電話だけの営業専門会社もあるので要注意です。
外壁塗装リフォームの施工方法は以下の順になります。
【1 仮設足場を組む】
ほとんどの住宅で足場は必要になります。
【2 高圧洗浄機で洗浄】
長年の汚れやカビ、コケなどをきれいに落としていきます。
【3 養生する】
サッシ窓やドアなど、塗料で汚れないようにビニールで覆っていきます。
【4 錆止め塗料】
塗装を始める前に、鉄でできた部分(戸袋や雨戸など)に錆止めを塗ります。
【5 下地の調整】
ひび割れや塗膜剥離などの処理と目地部分の補修などして、下地の調整をします。外壁の凹凸をなくし、均一に仕上げるための下地調節です。
【6 外壁塗装(下塗り)】
外壁の状態によって異なる下塗り塗料を使用して塗装します(シーラー・プライマー・フィーラーなど)。塗料の接着剤のような役割で、塗装の寿命を左右する重要な工程です。
【7 外壁塗装(中塗り)】
上塗りと同じ塗料を使用します。中塗りをすることで、ムラなく仕上がります。
【8 外壁塗装(上塗り)】
上塗りは塗装の仕上げです。下塗り中塗りの工程がしっかり施工できていれば、きれいに仕上がります。これで全工程が完了し、プレハブ住宅の外壁塗装リフォームの完成です。
プレハブで雨漏りの応急処置をする費用と内容
もしプレハブの住宅や事務所で雨漏りしてしまった場合、すぐに外壁塗装を行うことができないため何らかの応急処置が必要になります。
施工会社を呼んで応急処置としての修理をしてもらった場合に、かかる費用は約2万5,000円になります。これはあくまで応急処置レベルで、シーリング材ですき間やひび割れを埋める修理のみの金額になります。
応急処置をしたら早めに雨漏りしている箇所を探し出しすき間のシーリング処理をしてから外壁塗装しないと、再度雨漏りを起こしたり建物の内部がさび付いたりカビが生えたりして腐食してしまいます。
きちんと修理をしてから外壁塗装の雨漏り対策ができるように、信頼できる施工会社に相談しましょう。
DIYでプレハブ外壁の雨漏りの修理は可能?
プレハブ外壁で雨漏りする箇所を修理するための防水シールとして、一般向けにシーリング材が販売されています。
しかし、住宅や事務所の外壁の状態がどうなっているのか分からずにむやみにDIYしてしまうと、かえって建物に悪影響を及ぼす可能性があります。
また雨漏りが発生したからといって、DIYで目地に防水シールを貼るなどして応急処置をしたとしても根本的な修繕はできていないため、雨漏りが再発する恐れがあります。
外壁にすき間などが生じてしまったら、自分でシーリング材でシールする前に施工会社に相談しましょう。
プレハブ専門ではなくてもリフォームできる
プレハブは少し特殊なイメージがあり、専門会社でないとリフォームできないと思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
プレハブと言っても事務所のような建物から、プレハブ住宅と言われるハウスメーカーが建てる住宅もありさまざまです。それぞれハウスメーカーなどの専門会社でなくても、対応できるリフォーム会社はたくさんあります。
一般的なリフォーム会社でも対応可能ですので、気になる人は問い合わせてみましょう。
外壁リフォームの業者選びで後悔しないために
必ず相見積もりを複数取って比較しましょう!
なぜならリフォームの費用・工事方法は、業者によって大きく異なるからです。
とはいえ「信頼できる業者が分からない」「何度も同じ説明をするのが面倒」と踏み出せない方もいらっしゃると思います。
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