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目次
キッチン壁材の種類
キッチン壁材の種類には、キッチンタイル、キッチン用壁紙、キッチンパネルなどがあります。
また、キッチンパネルの素材は、ステンレス、アルミ、メラミン、ホーローの4種類が主流です。
それぞれの特徴を理解して、自分に合った壁材を選びましょう。
キッチン壁材の役割とは?
キッチン壁材は、キッチンの雰囲気を左右するデザイン性と、油汚れや水濡れに強い機能性、そして火災を防ぐ安全性の3つの役割を果たしています。
デザイン性では、壁の色や素材によって、キッチンの印象が大きく変わります。
清潔感や広さを演出したい場合は白やベージュ、温かみや個性をプラスしたい場合は木目調や柄物、高級感や重厚感を演出したい場合はタイルや石材などがおすすめです。
機能性では、キッチンは油汚れや水濡れが発生しやすい場所であるため、汚れに強く、水に濡れても大丈夫な素材を選ぶことが大切です。
また、コンロやシンク周りは、油汚れが飛び散りやすいので、汚れ落ちの良い壁材を選びましょう。
安全性では、キッチンは建築基準法において火気使用室と定義されており、キッチン全体を準不燃材以上の防火性能を持つ内装材で仕上げることが義務づけられています。
そのため、キッチンの壁は燃えにくい素材で作られていることが必要です。
キッチンパネル
キッチンパネルは近年では最も一般的な壁材といえます。
壁紙の種類 | 価格帯 | メリット | デメリット |
メラミン | 4,000〜18,000円/㎡ | 熱や水に強い 汚れ落ちがよい デザイン性が高い | 傷がつきやすい 火があたると変形 |
ステンレス | 7,000〜15,000円/㎡ | 耐熱性が高い 耐油性が高い 汚れに強い シンプルなデザイン | 傷がつきやすい デザインの選択肢が少ない |
アルミ | 10,000〜20,000円/㎡ | 耐久性が高い 耐熱性が高い 軽量である デザイン性が高い 安価 | 耐久性が低い 汚れ落ちが悪い 施工が難しい |
ホーロー | 15,000〜25,000円/㎡ | 耐久性が高い 表面の強度が高い 汚れがつきにくい メンテナンスしやすい 掃除が簡単 | 重量が重い 施工が難しい 高価 重い |
キッチン壁タイル
価格帯 | 10,000〜30,000円/㎡ |
メリット | 熱や水、油汚れに強い デザインが豊富 施工の自由度が高い |
デメリット | 目地部分の掃除が面倒 施工が難しい |
キッチン壁タイルは、耐久性、デザイン性、施工の自由度などの面で優れた特徴があります。
また、さまざまなデザインや色が販売されているため、キッチンの雰囲気を大きく変えることができます。
ただし、目地の掃除が面倒で、施工が難しいというデメリットもあります。
キッチン用壁紙
キッチン用壁紙は、キッチンの壁に使用することを想定して作られた壁紙です。
キッチン用壁紙は、以下の4種類があります。
壁紙の種類 | 価格帯 | メリット | デメリット |
塩化ビニル系 | 800~1,100円/㎡ | 油汚れや水・熱に強い 汚れがつきにくい デザイン・色が豊富 施工が容易 | 通気性が低い 透湿性が低い 独特の臭いがある 有害物質の恐れ |
紙系 | 950~1,500円/㎡ | 通気性が高い 調湿性が高い 臭いが少ない 有害物質が少ない デザイン性が高い | 耐久性が低い 汚れ落ちが悪い 施工が難しい |
繊維系 | 1,100~1,700円/㎡ | 高級感がある デザイン・色が豊富 通気性が高い 調湿性が高い | 耐久性が低い 汚れ落ちが悪い 施工が難しい |
無機物系 | 1,500~2,500円/㎡ | 耐久性が高い 汚れ落ちがよい 調湿性が高い デザイン性が高い | 高価 施工が難しい |
キッチンの壁紙リフォームの費用は、壁紙の種類によって変わってきます。
量産品クロスは1㎡あたり800~1,100円、一般品クロスは1㎡あたり950~1,500円が相場です。
また、壁紙の張り替えの場合は、廃材処分費や家具の移動で追加費用がかかることがあります。
キッチン壁材のリフォーム費用と工期
リフォームの種類 | 費用相場 | 工期 |
キッチンパネルのリフォーム | 10,000〜18,500円/㎡ | 2日〜3日 |
タイルのリフォーム | 15,000〜30,000円/㎡ | 約1週間 |
壁紙のリフォーム | 約1,000〜2,000円/㎡ | 1日〜2日 |
キッチン壁材のリフォーム費用は、壁材の種類や面積、施工方法などによって大きく異なります。
キッチンの壁の面積は、一般的に6~10㎡程度とされています。
キッチンパネルの規格は、全メーカー共通で、幅910mm、高さ1820mmの「3×6」と、幅910mm、高さ2420mmの「3×8」の2種類です。
また、壁の状態によっては、下地処理が必要になる場合があり、その場合は工期が延びることがあります。
DIYで行う場合は材料費のみで済みますが、業者に依頼する場合は施工費も加わるので考慮しておいた方がよいでしょう。
キッチン壁材の選び方とは?
キッチン壁材を選ぶ際には、以下のポイントを押さえるとよいでしょう。
- 価格で選ぶ
- 掃除のしやすさから選ぶ
- 素材にこだわって選ぶ
- キッチンや部屋のデザインを考えて選ぶ
- カタログやショールームで製品を見てイメージをつかむ
- キッチンリフォームをプロと相談しながら決める
それぞれの特徴やメリット・デメリットを理解した上で、ご自身のニーズに合った壁材を選びましょう。
1. 価格で選ぶ
キッチン壁材の価格は、壁材の種類や厚さ、色柄、メーカーなどによって異なります。
予算に合わせて、最適な壁材を選ぶことが大切です。
キッチン壁材には、壁紙、パネル、タイルの3種類があります。
壁紙は、手軽に貼り替えることができるため、費用を抑えたい場合におすすめです。
パネルは、壁紙よりも耐久性や汚れ落ちに優れています。
また、デザインの種類も豊富で、キッチンの雰囲気を大きく変えられるのでおすすめです。
タイルは、耐久性や汚れ落ちに優れており、キッチンに高級感が出てきます。
ただし、施工に手間がかかるため、費用が高くなる傾向にあり注意が必要です。
2. 掃除のしやすさから選ぶ
どの商品も比較的掃除が簡単ですが、凹凸のあるものやマットな質感のものなどは汚れが付着しやすかったり汚れが細かな隙間に入ったりしやすいので、表面が鏡面仕上げになっているものをおすすめします。
メーカー独自にフッ素やシリコンなどの特別なコーティングを施し、汚れが付きにくく落ちやすい商品も発売されています。
3. 素材にこだわってキッチン壁材を選ぶ
素材にこだわってキッチン壁材を選ぶのも大切です。
キッチンパネルは、加工の仕方によってセラミック調やパール調、石目調、タイル調など多数の種類があり、また同じ素材でも色によって印象が異なります。
キッチンをどんな雰囲気にしたいかを考え、選ぶと良いでしょう。
4. キッチンや部屋のデザインを考えて選ぶ
近年では、キッチンのワークトップや扉柄に合わせてコーディネートできるキッチンパネルも販売されています。
クローズなキッチンではキッチン周りのデザインのみでコーディネートできますが、最近流行しているアイランドキッチンなどは色味を部屋のデザインに合わせると統一感が出てよりスタイリッシュにまとまります。
5. カタログやショールームで製品を見てイメージを掴む
メーカーのショールームでは実際に商品を確認することができます。
色の性質として、面積が大きくなるほど濃く派手に見えるため、カタログと実際に見るのでは違った印象を受ける場合があります。
キッチンパネル単体を見てイメージが掴めなくても、実際にキッチンと一緒に見ることでイメージが掴みやすくなるので、実物を見て検討する方が良いでしょう。
6. キッチンリフォームをプロと相談しながら決める
キッチンリフォームのプロに相談すれば、さまざまなメーカーや商品から自分の好みに合ったものを一緒に探してもらうことができます。
またキッチンパネル以外でも、リフォームや分からないことについて相談できるため、リフォームを総合的にプロにお願いしたい方やリフォームが初めての方におすすめします。
しかし自分でリフォーム会社を1社ずつ調べて連絡し、見積もりを取るとなると、時間と手間がかかり大変面倒です。
ハピすむでは、専属のコンシェルジュが希望に合わせて全国1000社以上の会社から自分に合ったリフォーム会社を最大3社まで選定してくれるため手間が省けます。
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キッチンの壁材選びは内装制限に注意が必要
キッチンの壁材選びでは、内装制限に注意が必要です。
内装制限とは、建築基準法や消防法などの法律によって定められた、建物の内装に関する規制のことです。
キッチンは、火災のリスクが高いことから、内装制限が厳しく定められています。
具体的には、キッチンの壁材は、以下のいずれかの条件を満たす必要があります。
材料の種類 | 材料の特徴 |
準不燃材料 | 燃えにくいものの、燃えれば燃え残る材料 |
難燃材料 | 燃えにくいものの、燃えれば燃え残る材料 |
不燃材料 | 燃えない材料 |
耐火材料 | 火災時に一定時間、燃焼しにくい材料 |
なお、コンロ周りの壁は、これらの条件に加えて、耐火材料で仕上げることが義務付けられています。
キッチンの壁材を選ぶ際には、内装制限を必ず確認するようにしましょう。
内装制限に違反した壁材を使用した場合、罰則や補修費用が発生する可能性があるので注意が必要です。
また、万が一火災が発生した場合、被害が拡大する恐れもあります。
内装制限に違反しないように、信頼できる業者に相談して、適切な壁材を選ぶようにしましょう。
建物の構造による制限
キッチンの内装制限は、建物の構造によっても異なります。
建物の構造 | 壁材の条件 |
木造住宅 | 不燃材料 準不燃材料 |
鉄骨造住宅 | 準不燃材料 難燃材料 |
鉄筋コンクリート造住宅 | 難燃材料 |
木造住宅は、耐火性が低いため、内装制限が厳しく定められています。
鉄骨造住宅は、耐火性が木造住宅よりも高いため、内装制限が緩和されています。
コンクリート造住宅は、耐火性が最も高く内装制限も緩いです。
ただし、コンロ周りの壁は、耐火材料で仕上げることが義務付けられています。
壁の仕上げによる制限
キッチン壁の仕上げによる内装制限は、以下のように壁材の種類によって異なります。
壁紙の表面に、木材や紙などの可燃物が使用されている場合、内装制限に違反する可能性があります。
壁材の種類を確認して、適切な仕上げ方法を選ぶようにしましょう。
キッチン壁材をリフォームするメリット3選!
キッチン壁材をリフォームした場合、以下のようなメリットが得られます。
キッチンの雰囲気をリフレッシュしたい、汚れが気になる、壁材の耐久性が気になるといった場合は、キッチン壁材のリフォームを検討してみてはいかがでしょうか。
メリット1. キッチンの雰囲気が大きく変わる
キッチンは、毎日使う場所だからこそ、お気に入りの雰囲気にしたいものです。
壁材をリフォームすることで、好みの色や柄の壁材に変えられます。
また、タイルや石材などの高級感のある壁材に変えることで、キッチンの雰囲気をガラリと変えることも可能です。
例えば、白い壁紙から木目調の壁紙に変えるだけで、ナチュラルな雰囲気になります。
また、壁紙を剥がしてコンクリートむき出しの状態にすることで、モダンな雰囲気も演出できます。
メリット2. キッチンの機能が向上する
キッチンの壁材をリフォームすることで、キッチンの機能が向上し、より快適に使用できるようになります。
具体的には、以下のようなものが挙げられます。
- 汚れや水に強い壁材にすることで、掃除がしやすくなり、清潔さを保ちやすくなる
- 防火性の高い壁材にすることで、火災のリスクが軽減される
- 耐久性の高い壁材にすることで、長くきれいな状態を保てる
メリット3. キッチンの耐久性を高め寿命が延ばせる
キッチン壁材をリフォームすることで、キッチンの耐久性を高め、寿命を延ばせます。
キッチンは、水や油、調味料などの汚れ、熱や衝撃などのダメージを受けやすい場所です。
そのため、壁材は耐久性の高いものを選ぶことが大切です。
壁材をリフォームすることで、汚れに強い、防火性の高い、傷に強いなど、機能性が高まります。
キッチンの壁材をリフォームする際には、耐久性の高い壁材を選ぶようにしましょう。
また、壁材の耐久性を高めるためには、施工も重要なポイントです。
経験豊富な業者に依頼すると、壁材の耐久性を高めるための適切な施工をしてくれるでしょう。
キッチン壁材をリフォームする際の注意点
キッチン壁材をリフォームする際には、以下の点に注意が必要です。
防汚加工が施されているか確認する
キッチンは、水や油、調味料などの汚れがつきやすいため、壁材は汚れに強いものを選ぶことが大切です。
防汚加工が施された壁材は、汚れが付きにくく、落としやすいという特徴があります。
キッチンの壁材をリフォームする際には、以下のような防汚加工が施されているか確認するようにしましょう。
- フッ素加工
- シリコン加工
- コーティング
フッ素加工は、水や油をはじく性質があり、汚れが付きにくく、落ちやすいのが特徴です。
シリコン加工は、フッ素加工と似た性質がありますが、耐久性がやや劣ります。
コーティングは、塗膜によって汚れを防ぐ点が特徴です。
防汚加工の種類によって、汚れにくさや落としやすさ、耐久性などに違いがあります。
そのため、自分のニーズに合った防汚加工を選ぶようにしましょう。
また、防汚加工は、壁材の表面に施されているため、壁紙を張り替える際は、新しい壁紙にも防汚加工が施されているか確認するようにするのが重要です。
キッチンリフォームの工期を把握しておく
キッチン壁材をリフォームする際の注意点として、キッチンリフォームの工期を把握しておくことが大切です。
キッチンリフォームの工期は、リフォームの内容によって異なります。
壁材のみを張り替える場合は、1~2日程度で完了しますが、キッチン設備を交換したり、レイアウトを変更したりする場合は、1週間以上かかることもあります。
また、キッチンリフォームは、キッチン設備や壁材の在庫状況によっても工期が左右されることがあるため注意が必要です。
キッチンリフォームを検討している場合は、キッチンリフォームの工期を把握しておきましょう。
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