2024年09月07日更新

監修記事

お風呂リフォームでローンを組む場合の選び方は?費用別の事例も紹介

お風呂の経年劣化が目立ってきたら、そろそろリフォームを検討する時期でしょう。ただし、お風呂を交換するには数百万円の費用がかかるため、家計を圧迫してしまうことも。
この記事では、お風呂をリフォームするときのローンの選び方や返済例、費用別の事例などをくわしく解説します。ローンを上手に利用して、理想のお風呂にリフォームできるようにしましょう。

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お風呂のリフォームにおける費用相場

お風呂リフォームの費用相場は、70万~250万円が目安です。

お風呂リフォームの種類費用相場
ユニットバス 〜 ユニットバス
(標準グレード)
70万〜150万円
在来工法の浴室 〜 ユニットバス
(標準グレード)
150万〜200万円
在来工法の浴室 〜 在来工法の浴室150万〜250万円
在来工法の浴室

工場で製造されるユニットバスとは違い、現場で一から作り上げる浴室のこと

このように、お風呂のリフォームでは大きな金額が必要になります。

そのためリフォームを計画する際は、現金払いのほかにリフォームローンの利用なども検討するとよいでしょう。

お風呂のリフォーム価格はさまざまな要因で変動する

設置されている浴室の種類やサイズ、配管、設置場所など、さまざまな要因でお風呂のリフォーム価格が変動する可能性があるでしょう。

また、オプションの選定などにより、相場より高価になる可能性もあります。

>>お風呂のリフォーム費用はいくら?見積もりシミュレーションで費用相場を確認しよう!

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お風呂リフォームにおけるリフォームローンの選び方

借入金額や借入期間によって、選ぶべきリフォームローンの種類や金利タイプが変わります。

ここでは、お風呂をリフォームする際のリフォームローンの選び方について見ていきましょう。

【1】リフォームローンの種類で選ぶ

リフォームローンは、大きく以下の2種類に分けられます。

  • 無担保型リフォームローン
  • 有担保型リフォームローン
リフォームローンの種類
無担保型リフォームローン有担保型リフォームローン
担保なしあり
審査期間数日〜2週間1週間〜1カ月
手続き簡単複雑
借入限度額500万〜1,000万円1,000万〜1億円
返済期間最長15年最長35年
金利1.3〜4.8%0.3〜6.0%

>>リフォームローンの有担保型と無担保型を徹底比較

お風呂のリフォームでは500万円をこえるようなケースが少ないため、担保がいらず手続きも簡単な「無担保型リフォームローン」を利用するのがおすすめです。

【2】金利のタイプで選ぶ

10年〜15年でリフォームローンを組む場合、将来の金利上昇リスクを回避できる「固定金利」を選択するのがおすすめです。

一方で、5年など短期のリフォームローンを組む場合は、現在の金利が低い「変動金利」を選ぶことで総返済額を減らせるかもしれません。

今後の金利傾向

現在の金利は低水準を維持していますが、日本銀行によって政策金利が引き上げられたため、今後はゆるやかな金利上昇が見込まれるでしょう。

出典:日本銀行「金融政策の枠組みの見直し(2024年3月)」

金利や借入限度額などは、家庭の経済状況や金融機関によって異なります。

リフォームローンを選ぶ際は、複数の金融機関へ相談することをおすすめします。

>>リフォームローンの有担保型とは?ローンの選び方をくわしく解説

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お風呂リフォームで100万円ローンを借りた場合の返済例

たとえば、お風呂のリフォームに250万円かかるとします。

ここでは、そのうち150万円を自己資金で支払い、残りの100万円でリフォームローンを組んだ場合の返済例を見ていきましょう。

100万円のリフォームローン返済例(返済期間:10年)
金利月々の返済額ローンの総額
2%約9,200円約111万円
3%約9,700円約116万円
4%約10,200円約122万円
100万円のリフォームローン返済例(返済期間:15年)
金利月々の返済額ローンの総額
2%約6,500円約116万円
3%約7,000円約125万円
4%約7,400円約134万円

どちらの返済期間においても「月々の返済額」や「ローンの総額」は、ローン借り入れ時の金利に比例することがわかります。

また、返済期間が10年から15年になることで月々の負担は減りますが、結果的にローンの総額は増えてしまうため、必ずしも得策とは言いきれません。

繰り上げ返済も視野に入れよう

ローン借り入れ時に返済期間を長めに設定した場合は、資金に余裕がうまれたタイミングで繰り上げ返済を活用しましょう。

繰り上げ返済を活用すれば、月々の返済額を減らせるだけでなく、ローンの返済期間も短縮可能です。

このように、月々の負担と返済額のバランスを考えた上で、最適なリフォームローンを検討するようにしましょう。

>>リフォームローンと年収の関係は?審査に通らない原因も解説

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お風呂のリフォーム費用を抑える方法

日々、きれいで快適なバスタイムを夢見るものの、実際のリフォーム費用を見ると、どうしても前向きな気持ちにはなれないもの。

そこでここでは、お風呂のリフォーム費用を抑える方法について見ていきましょう。

【方法1】リフォームの範囲を必要最低限にする

お風呂全体のリフォームを検討している場合、リフォームの範囲を著しく劣化している箇所などに限定することで費用を抑えられます。

部分的なお風呂リフォームの例
  • 浴槽の交換
  • 水栓の交換
  • 壁パネルの重ね貼り

このようにリフォームの範囲を必要最低限にすることにより、リフォーム費用を抑えられるでしょう。

【方法2】設備のグレードを下げる

ユニットバスなどを取り扱う大手設備メーカーの多くは、ユニットバスひとつに対して複数のグレードが展開されています。

そのため、このような設備のグレードを下げることにより、リフォーム費用を抑えることが可能になります。

【参考】Panasonic(パナソニック)におけるユニットバスのグレード

Panasonicのユニットバスには、3つのグレードがラインナップされており、「ハイグレード」を「標準グレード」に変えるだけでおよそ50万円の費用を削減可能です。

シリーズグレード希望小売価格
Lクラスハイグレード148万3,500円〜
ビバスミドルグレード121万5,500円〜
オフローラ標準グレード99万4,500円〜

また、一般的にグレードの高いユニットバスほど業者への仕入れ価格も高くなる傾向があるため、希望小売価格以上に費用を抑えられるかもしれません。

とくにリフォーム予算が厳しい場合は、設備のグレードを下げることも検討しましょう。

>>格安・激安でユニットバスのリフォームをするには?

【方法3】補助金・助成金制度を活用する

お風呂をリフォームする際は、以下のような補助金・助成金制度を活用することで費用を抑えられる可能性があります。

お風呂のリフォームで利用できる補助金・助成金制度

>>【2024年】最新のリフォーム補助金一覧はこちら

お風呂のリフォームだけでは、利用できないケースも

これらの補助金・助成金制度は、お風呂のリフォームだけでは利用できない場合もあります。

万が一のケースに備えて、あらかじめ工事を依頼する専門業者に問い合わせておきましょう。

>>お風呂リフォームの補助金・助成金制度にくわしい業者探しはこちら

【方法4】複数の業者に相見積もりをとる

同じ製品だったとしてもお風呂のリフォーム費用は業者によって変わるため、複数の業者に相見積もりをとることをおすすめします。

各メーカーのユニットバスは希望小売価格が定められていますが、業者によって割引率が異なる場合があります。また、工事費用も業者によって変わる可能性が高いでしょう。

できる限り費用を抑えてリフォームするためにも、複数の業者に見積もりをとることをおすすめします。

>>複数の業者への見積もり依頼はこちら

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【費用別】お風呂リフォームの施工事例

【事例1】標準グレードのユニットバスへ交換

リフォーム費用約87万円
住宅の種類一戸建て
ユニットバス
(メーカー)
リデア
(LIXIL)
ユニットバスをリフォーム

老朽化したユニットバスを、標準グレードのユニットバスへ交換した事例です。

浴室のサイズを変えなければ少ない工程で設置できるケースが多いため、100万円前後でユニットバスを交換できる場合があります。

なお、浴室のサイズや設置場所を変える場合は、大幅に工事費用が高くなる可能性があるので注意しましょう。

【事例2】ハイグレードのユニットバスへ交換

リフォーム費用約200万円
住宅の種類マンション
ユニットバス
(メーカー)
シンラ
(TOTO)
ホテルのようなユニットバス

既設のユニットバスが古くなったため、ハイグレードのユニットバスへ交換した事例です。

広さよりも使われている素材や機能性、デザインの豊富さなどによって価格が高くなる傾向にあります。

また、ハイグレードのユニットバスは設置する工程も複雑になるため、工事費用も高くなる可能性があるでしょう。

【事例3】在来工法の浴室からユニットバスへ交換

リフォーム費用約265万円
住宅の種類一戸建て
ユニットバス
(メーカー)
プレデンシア
(タカラスタンダード)
裾野市、築30年の在来タイル貼り浴室を、プレミアムなバスルーム「タカラ プレデンシア」にリフォーム!

在来工法の浴室からハイグレードのユニットバスへ交換した事例です。

ユニットバスの多くは規格のサイズがありますが、在来工法の浴室は規格がありません。そのため、在来工法の浴室からユニットバスへ交換する際は、壁や床を削らなければならない場合があります。

壁や床を削ればその分の工事費がかかるため、価格が高くなりやすい傾向にあります。

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【Q&A】お風呂のリフォームローンに関するよくある質問

リフォームローンは何歳まで組める?

ほとんどの金融機関は、リフォームローンの年齢制限を以下のように設けています。

  • 申込時の年齢制限:60歳〜70歳
  • 完済時の年齢制限:80歳未満

年金受給者や高齢者でもリフォームローンを組める可能性があるため、リフォームを検討している場合は金融機関へ相談してみましょう。

>>年金受給者・高齢者がリフォームローンを借りる方法は?特例制度も解説

リフォームローンの金利相場はどのくらい?

現在のリフォームローンにおける金利相場は、以下のとおりです。

固定金利変動金利
無担保型リフォームローン1.5%〜4.8%1.3%〜4.0%
有担保型リフォームローン0.6%〜6.0%0.3%〜5.0%
2024年8月現在

経済状況や金融機関によって金利は変わるため、リフォームローンを組む際はあらかじめ複数の金融機関へ問い合わせましょう。

>>リフォームローンの有担保型と無担保型を徹底比較

住宅ローンにリフォームローンは組み込める?

住宅ローンを借り換えることにより、リフォームローンを組み込める可能性があります。金利の低いタイミングで借り換えができれば、月々の返済負担を減らせる可能性もあるでしょう。

>>住宅ローンにリフォーム費用を組み込むには?方法と流れを解説

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必ず相見積もりを複数取って比較しましょう!

なぜならリフォームの費用・工事方法は、業者によって大きく異なるからです。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】タクトホームコンサルティングサービス

タクトホームコンサルティングサービス

亀田融

一級建築施工管理技士、宅地建物取引士。東証1部上場企業グループの住宅部門に33年間勤務。13年間の現場監督経験を経て、住宅リフォーム部門の責任者として部分リフォームから大規模リノベーションまで2,000件以上のリフォームに関わる。2015年に退職して現在は、タクトホームコンサルティングサービス代表として、住宅診断を行う傍ら、住宅・リフォーム会社へのコンサルティング活動を行っている。

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