2023年11月06日更新
外構フェンス・外柵のリフォーム工事にかかる費用・価格の相場は?
フェンスを柵や目隠しとして設置するエクステリアリフォームも人気です。フェンスの素材がアルミか木製かによって、価格や基礎工事の方法など施工費用も異なります。ここでは、フェンスの素材別の商品価格や工事費用の相場、ならびに、塗装やブロック塀との組み合わせリフォームや、境界線上にフェンスを設置したときの費用負担などもご紹介します。
目次
- 1 外構フェンスリフォーム工事にかかる費用は?
- 2 外壁フェンスリフォーム工事の主な形状と費用相場
- 3 外構フェンスリフォーム工事の主な素材と費用相場
- 4 外構フェンスの高さと形状は何に考慮して選ぶ?
- 5 外構フェンス・外柵リフォームのポイント
- 6 外構フェンスの最適な高さやリフォーム費用はどれくらい?
- 7 外構フェンスをリフォームするときのコツは?
- 8 アルミ系フェンスを設置する費用の相場
- 9 木製フェンス(板塀)を設置する費用の相場
- 10 外構フェンス・外柵のリフォームが得意な会社を探すには
- 11 外構フェンスを塗装する費用
- 12 ブロック塀とフェンスを組み合わせた場合の費用
- 13 外構フェンスのリフォームに最適なリフォーム業者の選び方
- 14 外構フェンスの素材による特長
- 15 外構フェンスの形状による特長
- 16 おしゃれな「外構フェンス」の選び方
- 17 おしゃれな「目隠しフェンス」の選び方
- 18 おしゃれな外構フェンス5つを紹介
- 19 おしゃれな外構フェンスの施工事例
- 20 外構フェンスの設置費用相場
- 21 外構フェンスをおしゃれに設置するポイント
- 22 外構フェンスは色選びも重要
- 23 色も大切だけど忘れてはならない外構フェンスの役割とは
- 24 外構フェンスの形状と素材について
- 25 色ごとにどのような印象を与えるのか
- 26 外構フェンスの色の選び方
- 27 外構工事で設置するフェンスの種類ごとの金額
- 28 外構工事でフェンスを設置する際にかかる費用の見積もり方法
- 29 外構工事でフェンスの設置費用を抑える方法
- 30 外構フェンス設置までの流れ
- 31 外構フェンスの費用に関する注意点
- 32 外構工事で意識したい扉の取り付け方について
- 33 外構工事で意識したいフェンスの取り付け方について
外構フェンスリフォーム工事にかかる費用は?
外構フェンスをリフォームする時に工事にかかる費用には、どのようなものがあるのでしょうか。工事の工程ごとの費用と相場をご説明します。
解体撤去工事費
既存のフェンスがある場合、まずはそのフェンスを取り除かなくてはなりません。フェンスの支柱部分がコンクリ-トに入っている場合はコンクリ-トを掘削して取り除く工事が必要となります。
既存フェンスの規模にもよりますが、フェンス撤去、基礎コンクリート掘削、残土及び産廃処分費などを含め約3~5万円が相場でしょう。
フェンス材 資材費
フェンス材の資材費は、素材の選び方や必要な長さによって異なります。例えば全長が10m程度のアルミ系の素材のフェンスをリフォ-ム工事で設置をする場合、デザインなどによっても多少異なりますが、アルミフェンス1枚が15,000円、必要数は5枚程度と想定されます。
費用は75,000円ほどかかることになります。
フェンス施工費
フェンスを建てる際の支柱工事の費用は、およそ2万円ほどです。
さらにフェンスの本体を組み立てる費用が同様に2万円ほどで、合計4万円程度かかります。
ブロック基礎工事費
フェンスの支柱を固定する場所が土などの状態の場合は支柱を立てることができないため、強度を保つためにコンクリートベースを敷き込み何段かのブロック基礎を造る必要があります。すでに地面がコンクリート状態の場合は、工事費も安くなります。
組積工事
完成したブロック基礎に工具でコンクリート部分に穴を開け、モルタルを補填してから支柱を立てます。その後モルタルがしっかりと乾いてからフェンスを組み込みます。
10m程度のブロック基礎を設置する場合は、1mあたりの工事費が9,000円程度なので、支柱工事込みで9万円ほどになります。
諸経費
さまざまな材料や工具などの運搬費やその他の諸経費は、全体の工事費用の約10%程度かかります。もし全体の工費が23.5万円であれば2.35万円程度が諸経費となる計算です。
これらを合計すると、フェンス10mのリフォーム総費用としては25万~35万円程度が相場となりますが、フェンスの種類や価格、業者の施工費の違いなどによって変わってきますので注意してください。
外壁フェンスリフォーム工事の主な形状と費用相場
外壁フェンスのリフォーム工事では、さまざまな形状のフェンスの中から希望する形状を決めることになります。ご参考までに、それぞれの形状のフェンスの費用相場などもご紹介します。
格子状タイプ
アルミのフェンスの中でも格子状のタイプの場合は、比較的他の物よりも安価で施工できます。
施工後も見通しがよく開放感があり、防犯面でも安心なので隣地との境に設置しても圧迫感もありません。
格子状のアルミフェンスは、材料費などを含んだ工事費の価格としては高さ80cmのフェンスの場合1mあたりおよそ1万円程度が相場です。
ルーバータイプ
ルーバータイプは、目隠し効果もあり通風性の良いフェンスです。隣家や道路などからの気になる視線からプライバシーを守ってくれます。
比較的デザインの種類も多いので、デザイン性のあるモダンな外構工事を希望される時にはおすすめです。
ルーバータイプは種類だけでなく価格面でも差があり、かなり高価な物もあります。さらに色や木調などによっても値段に差が出ます。
ルーバータイプの場合は、高さ80cmのフェンスの場合には1mあたりが13,000円から25,000円となります。木調色の場合は、1mあたり5,000円ほど高くなります。
メッシュタイプ
メッシュフェンスのは、フェンスの中ではかなり安価に施工できるフェンスです。
見通しがよいので、防犯対策にもなりますし広範囲に設置しても圧迫感の少ないタイプです。しかしデザイン的には単調なので、高級感などはあまり表現できません。室内から見えない部分で広範囲に境界的に施工するのには適したフェンスです。
メッシュフェンスの価格は、高さ80cmのフェンスの場合で1mあたり3,500円から4,500円程度です。メーカーによって値段に差があります。
竹垣など和風タイプ
和風の建物の場合には、竹垣などにするとエクステリアとしてもまとまりが出ます。竹垣は、自然素材の本物の竹を使用するのはもちろんのこと、樹脂製の竹垣にすることもできます。
将来的な耐久性や施工の値段を考慮して選択するのがよいでしょう。値段は素材によって大きく異なりますが、樹脂フェンスの場合は、1枚が20,000円ほどになります。
外構フェンスリフォーム工事の主な素材と費用相場
アルミ素材
アルミ素材のフェンスは、デザイン的にも豊富でシンプルな物からデザイン性の高いモダンな物もあります。素材として耐久性にも優れていますし、価格も比較的手ごろなので、外構フェンスのリフォームをする場合には定番の素材となっています。
アルミ系フェンスの設置工事では、モルタルが乾いて固定できるまでに1週間ほどはかかります。さらに既存の基礎部分やフェンスなどの撤去の作業がある場合、新しいフェンスを設置するのに2週間ほどの工事期間が必要となります。
しかし、既存の基礎部分があっても内部に埋め込まれている鉄筋が腐食していたりすると補修しなくてはならないので、さらに工期が必要となります。
またモルタル自体の耐久性がすでに悪くなっているとそのままの状態では基礎を使用することはできなくなります。修繕をしないまま新しいフェンスを設置すると強風や地震などでフェンスがすぐに倒壊することがあるので、慎重に基礎工事をする事が重要となります。これは、他の素材の物でも同様です。
フェンスの設置には、本体部分の板と支柱をセットで購入する必要があります。アルミ素材の本体価格は、1枚あたり約1万程度ですがデザインによって差があります。柱の価格は、1本あたり約2,000円ほどです。
樹脂素材
樹脂系の素材のものは、デザインが豊富でさまざまなバリエーションがあります。風雨などにも強く、さまざまな気候にも対応して長持ちします。またメンテナンス面でも比較的簡単に扱うことができます。
木製風、竹垣風、カントリー調などさまざまなデザインにできます。樹脂フェンスは、一般的に1枚あたり20,000円程度ですが、デザインによってもかなり値段に差があります。
木や竹などの天然素材
木製フェンスは、天然素材ならではの素朴な温かみのある景観にできるのが魅力です。天然の木材を加工してフェンス状にしますので、やや風雨で傷みやすく、防腐処理などもしっかりとする必要があります。どうしても定期的なメンテナンスが必要です。
お庭をナチュラルな雰囲気にしたい時には、適した素材のフェンスです。ラティスタイプのフェンスでは、1枚あたりの本体価格は、約20,000円程度で、柱の価格としてはおよそ4,000円程度となります。
スチール素材
スチール素材は鉄を使用したフェンスなので強度は高いのですが、どうしてもさびやすくなり塗装などのメンテナンスが必要となります。値段は比較的安いので、広範囲に施工する場合には選ばれやすいフェンスです。
デザインやサイズも豊富で、強度や耐久性にも優れた物があり、1枚あたり6,000円前後からが相場ですが、デザインによってかなり値段が高額になる製品もあります。
外構フェンスの高さと形状は何に考慮して選ぶ?
外構フェンスを設置する際には、高さや形状が問題となりますね。その場合、フェンスを設置する目的をしっかりと考慮して、どこにどの程度の高さで設置するのかを決めることが重要です。
外構フェンスの高さは防犯に考慮
防犯を目的とするのであれば、フェンスが低ければ低いほど敷地内に侵入する犯罪者が見えるので、抑止力になります。その点で考えると150cm以内の高さが望ましいです。小柄なかたでも屋内から庭などを見ることができる高さです。
また、よじ登って犯罪者が侵入することを想定すると、170 cm以上の一般的な日本人の男性の身長よりもやや高い程度が安心です。メッシュなどの形状にして高さを確保するという方法もあります。
ご自分の敷地の特性を考えて高さを決めることをおすすめします。
外構フェンスの形状はプライバシーと建物との統一感に考慮
いっぽう、プライバシーの確保を目的にする場合には、180cmほど高さがあった方が安心です。
ただ180cm以上にするといっても、単純にその高さのフェンスにすると素材や形状によっては、かなり圧迫感を感じるものとなります。
もし敷地内が道路よりも少し高いのであれば、敷地内から測って180cmのフェンスを取り付けた場合は、道路側から見るとさらに高くなり、相当の威圧感を与えてしまう可能性があります。
できれば、道路から見た時に高さが180cmほどになるよう高さを設定するのがいいでしょう。
敷地と道路の高さの差分、フェンス自体を低めに設定できますので、設置するのに必要なフェンスの量も少なくなり、コストも抑えられます。
フェンスは、通風性がありながら目隠しの効果もあるル-バ-製のフェンスで建物の色合ともマッチしたフェンスを選んでくださいね。
外構フェンス・外柵リフォームのポイント
家の外構に、フェンスや目隠し用の外柵を設置する場合は、選んだ素材の違いによる価格差や、他工事と組み合わせた時の費用について知っておくと良いでしょう。

その他、フェンスを設置する場所がお隣の家や庭との境界に位置する場合は、設置やリフォームの費用をどちらが負担するかも、前もって決めておかなければなりません。
フェンス素材の価格差
リフォームでエクステリアの外構にフェンスや柵を設置する場合、アルミ製か木製かで費用が異なります。
さらに、アルミ製と木製は、塗装リフォームの方法も異なりますので、それぞれの素材に適したリフォーム方法を選びましょう。
ブロック塀との組み合わせリフォーム
また、フェンスとブロック塀を組み合わせて外柵にする場合は、それぞれの素材ごとの費用だけでなく、風に煽られないように補強も行わなくてはなりません。
それぞれのフェンスリフォームについて、商品価格と施工方法の違いや注意点を見ていきましょう。
フェンスの費用負担について
お隣との土地境界部分にフェンスを設置する場合は、フェンスの設置費用の負担割合を双方で話し合っておきましょう。
お隣の土地との境界線は、敷地の角に打ち込まれている「境界杭」で確認することができます。

境界杭を越えない限りは、フェンスの設置費用は敷地の持ち主が全て負担することになりますが、境界線上に接地する場合は、双方の合意のうえで工事をスタートさせなければ、思わぬトラブルに発展してしまう恐れがあります。
敷地との境界に接地されたフェンスや柵のことを、囲障(いしょう)と呼びます。
この囲障を設置できる権利は、民法の中で「囲障設置権」として定められており、さらに、設置にあたっての費用は、囲障を共有する者同士で等しい割合、つまり折半するよう記されています。
ただし、現場の状況次第では、必ずしも折半とならないこともあるのでご注意ください。
例えば、傾斜地で土地の高さが違う場合や、どちらかがフェンスのデザインにこだわりがある場合などは、折半では不公平になってしまいますので、多く負担する側やその費用を話し合いで決めなくてはなりません。
そのほか、団地や組合で負担割合が定められていることもありますので、地域内のルールも確認しておく必要があります。
また、フェンスは設置時だけでなく、後の修繕やリフォーム費用も発生しますので、「リフォーム費用も取り付け費用と同じ割合で負担する」など、取り付け時にルールを決めておくと良いでしょう。
外構フェンスをおしゃれにするポイント
もともと目隠しすることを目的に塀囲いを設置するケースがありますが、狭い敷地にブロック塀などを設置したら圧迫感が出てしまいあまりおしゃれとは言えません。
そこで有効なのがフェンスです。フェンスは全面を覆うブロック塀よりも適度な目隠しができるため、圧迫感を感じさせずおしゃれにプライバシーを確保できます。また風通しも良く、適度な最高も望めます。
では、外構フェンスをおしゃれに設置するためにはどのようなポイントに気を付けたらいいのでしょうか。
家のデザインと合わせる
外構フェンスを選ぶときは、家のデザインと合わせることで統一感が増します。
また、家の中から外を眺めたり、敷地外から家を見たときに違和感がないデザインのフェンスを選ぶと、外構と家のコーディネートがまとまるでしょう。
外構フェンスは色や柄なども選べるため好みのものにすることも大切ですが、個性的な色を選んでしまうと悪目立ちしてしまい、フェンスが風景に溶け込まなくなる可能性があります。
そのため、外壁や屋根の色、洋風や和風などのテイストを考えながらフェンスを選んでいくと良いでしょう。
植物を組み合わせる
フェンスと植物を組み合わせることで、緑があふれるおしゃれな外構にできます。
例えば、フェンスの基礎部分が寂しいときにプランターまたは地植えでボリュームのある植物を植えると、足元のもの寂しさが解消されて明るくおしゃれな印象を与えてくれるでしょう。
その他、フェンスにつる性の植物を這わせると、花の香りが漂う素敵なフェンスにすることもできます。
ただ、植物が密集している場所や隣地との境界にあるフェンスにつる性植物を植えると、他の植物に巻き付いてしまったり隣家の迷惑になる可能性がありますので、植える場所と植物の種類には注意しましょう。
外構フェンスの最適な高さやリフォーム費用はどれくらい?
次に外構フェンスの最適な高さやリフォーム費用をご紹介します。
フェンスの高さは目隠し目的なら2mほど必要
フェンスをリフォームする場合、色やデザインも決めなければなりませんが、高さも重要になります。フェンスのデザインだけ重視しても、機能が伴わなければリフォーム後の後悔にもつながりかねません。
では、フェンスの高さはどれくらいのものを選べばいいのでしょうか。一般的に大人が家を見たときに隠せる高さは約180cm程度と言われているため、フェンスの高さは最低でも180cm以上あるものを選びます。
180cmより低すぎる場合は目隠しにならないため、目隠し目的でフェンスを設置する場合は180cm以上確保しましょう。
ただし、近隣の家のフェンスが低めだったり隣のブロック塀の高さが2m以上あるような場合は、景観を損なわないように近隣のフェンスの高さを参考にすることもできます。
フェンスの高さがどれくらいがいいのか分からない場合は、リフォーム会社に相談してみましょう。
2mほどの外構フェンスのリフォームにかかる費用相場について
外構フェンスの設置費用相場は、選ぶ素材や施工する範囲、高さやデザインによって異なります。また、コンクリートブロックの基礎を1mの高さで作った上にフェンスを設置するというような工法もあります。
一般的に、2mほどの外構フェンスのリフォームにかかる費用相場は約40万円~約60万円で、ブロック塀がない場所へフェンスを施工する場合は1カ所あたり約4500円~約5000円が相場となります。
工期は基礎の施工がありかなしか、フェンスを設置する範囲が広いかによって変わりますが、約2日間~約1週間が目安でしょう。
外構フェンスをリフォームするときのコツは?
外構フェンスをリフォームするときのコツにはどのようなものがあるのでしょうか。詳細を見ていきましょう。
デザインはプロにも相談に乗ってもらう
外構フェンスには置く位置や設置位置によってデザイン性や機能性が増すため、レイアウトやデザインを考えることが大切です。
しかし、フェンスをどのように設置すればいいのか、デザインはどのようなものを選んだらいいのかの判断は難しいことがあります。
その場合、プロであるリフォーム業者に相談することでデザインの問題が解決できる可能性があります。プロの場合、家や庭の雰囲気や機能性、近隣の状況などを考慮したデザインを提案してくれるので、心強い味方となるでしょう。
また、デザインを相談するときには、フェンスを設置して目隠しをしたいとか、境界線をはっきりさせたいだけとか、目的を明確にした上で相談するといいでしょう。目的に合わせてデザインも決めやすくなります。
ポリカーボネートタイプなら明るさを損なわない
一般的な高さである2mのフェンスを設置すると採光がとれず部屋が暗くなってしまうお家も少なくありません。特に、都心部など敷地が狭い住宅街の場合、建物が密集しているためフェンスによって採光性が低く可能性があります。
そんなときは、ポリカーボネートタイプのフェンスがおすすめです。ポリカーボネートタイプのフェンスとは、半透明のポリカーボネートのパネルでできたフェンスのことです。
人影はぼんやり見える程度のため、プライバシーが確保できます。また、半透明の素材なので明るさも確保でき、庭や家の中を明るく保ってくれるでしょう。
アルミ系フェンスを設置する費用の相場
住宅用のアルミ系フェンスは、耐久性に優れ、シンプルからモダンまでデザインのバリエーションも豊富に揃っており、価格も手ごろなため、外構リフォームでは定番の素材です。

アルミ系フェンスは、新たに設置する場合も交換リフォームを行う場合も、必ず支柱を埋め込む基礎工事を行わなくてはなりません。
既存の基礎が残っていても、内部の鉄筋に腐食が生じていたり、モルタルの耐久性が低下している恐れがあり、この状態の基礎を使って新たにフェンスを設置すると、強風や地震でフェンスが倒壊する恐れがあります。
アルミ系フェンスを設置するためには、モルタルの固定に最低でも1週間は要するため、既存の基礎・フェンス撤去作業や、フェンスの組み立てや設置を含めると、約2週間程度の工事期間になります。
アルミ系フェンスの商品価格相場
- 本体価格:約1万~3万円/1枚あたり
- 柱の価格:約2千円/1本あたり
フェンスは、本体の板と支柱がセットになっています。
フェンスが敷地の角などで途中で曲がる場合は、別途コーナー継手部材が必要です。
アルミ系フェンスの設置工事費用相場
- 支柱工事費用:約4千円/1箇所あたり
- 組立費用:約5000円/1枚あたり
(追加費用)
- 部材カット費用:約3千円
- コンクリート打設費用:約1万円/1平方メートルあたり
フェンスの支柱を埋め込む際、地面が既にコンクリートで覆われている場合は、工具でコンクリートに穴を開け、モルタルを補填して支柱を固定します。
また、支柱を固定する地面が、土や芝生で覆われた庭など、コンクリート以外の場合は、新たに基礎となるコンクリート土台を作らなくてはなりませんので、基礎工事費用が割高になります。
また、設置する外柵の長さに合わせてフェンスの板を調整する場合は、部材カット費用が発生してしまいますので、できるだけ部材が余らないように調整する必要があります。
アルミ系フェンスの施工例と費用
例)全長6mのアルミ系フェンスを外構に設置する場合

(商品価格)
- 本体価格:約3万円~10万円
- 柱の価格:約1万円/5箇所分
(工事費用)
- 支柱工事費用:約2万円
- 組立費用:約2万円
合計:約8万円~15万円
上記の設置費用はあくまで一例です。
リフォーム会社によって費用が変わるため、アルミ系フェンスを設置する際には相見積もりを取り、費用の確認を行いましょう。
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アルミ系フェンスの設置費用の相場はこちらの記事でも紹介しています
木製フェンス(板塀)を設置する費用の相場
木製フェンス(板塀)の最大の特徴は、素朴で温かみのある見た目です。

木の素材感は、庭のガーデニングや、レンガやタイルなどの天然素材との相性も良いため、外構に接地しても、エクステリアや家の美観を損ねません。
エクステリア用の木製フェンスには、天然木の高級品などもありますが、ここでは目隠しや柵など、住宅のエクステリアリフォームが手軽に行える、商品の価格を記載しています。
木製フェンス(板塀)の商品価格相場

木製フェンスの平均価格(1800W×900タイプラティス)
- 本体価格:約2万円
- 柱の価格:約4千円
木製フェンスの設置工事費用相場
- 支柱工事費用:約3千円(基礎を地面に埋める場合)
- 塗装費用:約2千円/1メートルあたり
住宅用木製フェンスの多くは、基礎を地面に埋め込む必要がないものが多く、比較的容易に設置を行うことができます。
ただし、設置する地面が不安定な場合や、目地が細かく風に煽られやすいデザインのフェンスを選んだ場合などは、支柱の基礎を新たに作る必要があり、DIYでは難しい作業となりますのでご注意ください。
また、素材が天然木のタイプは、表面の塗装がすぐに剥がれてしまうため、防腐剤を塗装するなどの定期的なメンテナンスを行う必要があります。
木製フェンスの施工例と費用
例)全長3.6mの目隠し用木製フェンスを外構に設置する場合
(商品価格)
- 本体価格:約4万円
- 柱の価格:約2万円(3箇所分)
(工事費用)
- 支柱工事費用:約1万円
- 塗装費用:約7千円
合計:約8万円
ここでご紹介する費用は一つの参考例です。
費用はリフォーム会社ごとに違いがあるため、見積もりを取る場合は相見積もりにして、費用を比較しましょう。
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木製フェンスの設置費用の相場はこちらの記事でも紹介しています
外構フェンス・外柵のリフォームが得意な会社を探すには
自分が住んでいる地域で外構フェンスや外柵のリフォームが得意なリフォーム会社を知りたい場合は、リフォーム会社紹介サービスを使うと良いでしょう。
リフォーム会社紹介サービスの「ハピすむ」は、お住まいの地域やリフォームのニーズを詳しく聞いた上で、適切で優良なリフォーム会社を紹介してくれます。
複数の大手リフォーム会社が加盟しており、高額のリフォームを検討している方も安心してご利用いただけます。
運営会社のエス・エム・エスは、東証プライム上場企業なので、その点も安心です。
外構フェンスを塗装する費用
錆びて古くなったフェンスでも、基礎部分の耐久性に問題がなければ、フェンス表面の塗装リフォームが可能です。
あるいは、金属風の見た目から、白や黒、茶色などの別の色で塗装することで、エクステリアの印象を大きく変えることもできます。

また、色や見た目だけでなく、塗装にはフェンスの保護や錆び防止の効果もありますので、フェンスを長持ちさせるためにも定期的に実施することが望ましいでしょう。
外構フェンス塗装の工事内容
フェンスを塗装する場合は、塗装作業だけでなく、下地調整作業と周囲の養生作業が発生します。
下地調整とは、フェンスの錆びや汚れ、古い塗料などを除去する作業のことで、この工程がしっかり行われていないと、新しい塗料がフェンスに密着できず、すぐに剥がれてしまいます。
また、養生は、塗料が周囲に飛散しないように、シートでフェンスの周囲を囲む作業です。
あらかじめ工事の前に、自転車や植木など、移動できるものはフェンス周辺から撤去しておくと、工事当日の作業がスムーズになります。
小さなフェンスの塗装であれば、費用節約のためにDIYで済ませたいと思ってしまいがちですが、このような前準備は塗装以上に繊細な作業を要しますので、専門のリフォーム会社に任せることをおすすめします。
また、仕上げの塗料をきれいに塗装するための下塗り材の選定も非常に重要です。
素材に適した下塗り材を事前に塗装することにより、フェンス表面と仕上げの塗料を密着させ、塗装をムラなくきれいに塗る事が可能になります。
素材に合った下塗り材は塗料を販売しているお店などで、アドバイスしてもらえることが多いので、確認しておくと良いでしょう。
外構フェンスの塗装費用
- 下地調整費用:約1万5千円
- 養生費用:約1万円
- 塗装費用:約3~5万円
合計:約6~8万円
ここで挙げた費用はあくまで一例であり、塗装費用は業者ごとに違いがあります。
外構フェンスの塗装を行う場合は相見積もりを取り、費用の確認を慎重に進めましょう。
塗料のグレードに注意
フェンスの塗装費用は、塗料のグレードによって総費用が変動します。
ハイグレードタイプのシリコンやフッ素塗料などは、施工費用も平方メートルあたり約6千円と高額ですが、約15年近い耐用年数を持っており、耐候性にも優れるため、雨や紫外線にも長期間耐えることができます。
一方、耐用年数の短いアクリル塗料は、平方メートルあたり約2千円で施工できますが、約5年以内に劣化が生じ、すぐに再塗装を行わなければなりません。
特に、外壁や屋根に比べると、外構フェンスの塗装は劣化のスピードが速いため、施工価格の安さよりも、耐用年数の長さを重視して選ぶことをおすすめします。
木製フェンスの塗装に注意
常に体内の水分を調湿し続ける木材は、収縮と膨張を繰り返しています。
そのため、塗装で表面をコーティングしても、この運動によって塗装の膜がすぐに敗れてしまいます。
このような理由から、木製フェンスの塗装は、同じ耐用年数の塗装でも、金属製フェンスに比べるとすぐに劣化してしまうため、オイルなど、木材に染み込ませるタイプの塗料を選んでおくと良いでしょう。
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ブロック塀とフェンスを組み合わせた場合の費用
外柵の種類には、フェンスの他にブロック塀もあります。
途中までブロック塀にし、途中からフェンスにするケースや、ブロック塀の上にフェンスを設置するケースのリフォーム費用を見てみましょう。

ブロック塀の施工費用相場
ブロック塀単独の施行費用相場は、以下の通りです。
- 標準タイプブロック:約1万円/平方メートルあたり
- 化粧ブロック:約1万5千円/平方メートルあたり
例)3平方メートルのCBブロック塀を新たに設置
- ブロック塀の価格:約3万円
- コンクリート基礎費用:約3万円
- ブロック塀設置費用:約2万円
合計:約8万円
ブロック塀とフェンスを組み合わせる場合
例)アルミ系フェンスを3メートル、ブロック塀を3メートル施工する場合
- フェンス施工費用:約5万円
- ブロック塀施工費用:約8万円
合計:約13万円
ブロック塀の上にフェンスを設置する場合
例)合計6メートルの3段ブロック塀の上に、アルミ系フェンスを設置
- ブロック塀施工費用:約10万円
- フェンス設置費用:約6万円
合計:約16万円
風圧や基礎の強度不足に注意
ブロック塀の上にフェンスを設置し、柵全体の高さが2メートル前後になると、風や重力の影響を受けやすくなり、基礎の強度不足を招くことがあります。
例えば、強風の日や、もたれかかったときや物を置いたときなどに、フェンスを支えるブロック部分にも圧力が掛かり、ブロックごと倒壊して周囲の人や物が巻き込まれてしまう恐れがあります。

また、震度が大きい地震が発生したとき、真っ先に倒壊するのは、強度不足のブロック塀と言われます。
そのため、ブロック塀の上にフェンスを設置する場合は、
- 風圧に耐える高さ
- 基礎の強度
- ブロック塀とフェンスの固定
の3点を必ず確認したうえで作業を進める必要があります。
フェンスをブロック塀に接地するケースに限らず、外柵リフォームでは、リフォーム会社からの見積もりに、これらの基礎工事が含まれていることを必ず確認しておきましょう。
外構フェンスのリフォームに最適なリフォーム業者の選び方
外構フェンスのリフォームを依頼するのに最適なリフォーム業者を選ぶためには、まずリフォーム業者の実績や取り扱っているデザインをインターネットのホームページなどで調べます。
近所にあるリフォーム業者でもいいですが、できればどのようなリフォームが得意なのかをチラシなどで調べておくといいでしょう。
施工事例や取り扱いデザインが自分のイメージと近かったり、実績がたくさんあり口コミも良かったら最適なリフォーム業者と言えるでしょう。
また、取り扱っているデザインが豊富だとレイアウトなどを選ぶことができるためおしゃれな外構にできる可能性が高くなります。
見積もり時に最適なプランをもらうためには?
また、見積もり時に最適なプランを貰うためには、フェンスのデザインのイメージや予算などを明確にします。
イメージや予算を明確にするとリフォーム業者もプランを作成しやすくなるため、お互いスムーズにやり取りすることができるでしょう。
見積もりをもらった際、予算よりオーバーしていたら、どこを重視したいのか優先順位を決めます。少しでも良いものを選びたいとなると予算がオーバーしがちになるので、妥協できるところとできないところを決めておきましょう。
外構フェンスの素材による特長
おしゃれな外構フェンスとはどのようなものなのでしょうか?
まずは、一般の住宅に用いられることが多いフェンスの種類と特徴について見てみましょう。
ぬくもりを感じるウッド調の目隠しフェンス
樹脂や木材などを用いて木目の風合いを持たせているのがウッド調目隠しフェンスです。
木材または木目調の風合いを持たせることで、落ち着いたイメージを取り入れることができ、フェンスにありがちな圧迫感や存在感を抑えることができます。
材料には木材や樹脂が用いられていますが、木材は経年変化によって段々と味のある風合いが得られ、樹脂の場合は長期間施工時のイメージを保つことが可能です。
ただ、木材は定期的に再塗装を施さなければ腐食してしまいますので、多少メンテナンスの手間がかかる点には注意しておいた方が良いでしょう。
近年では、木材に樹脂を浸透させ、自然木の風合いを長期間維持できる製品も販売されていますので、メンテナンスの手間を省きたいという方は、このような製品がおすすめです。
スタイリッシュなアルミ・スチール材の目隠しフェンス
アルミやスチール、ステンレスなどの金属を組み合わせて作られているのがこのタイプのフェンスです。
金属の質感を生かすことにより、スタイリッシュでクールな印象を与えることができますし、塗装によってカラーを変えることができるため、住宅のイメージに合わせてデザインを選ぶこともできます。
また、金属を素材に用いているため、耐久性が高く、長期間使い続けられるのも魅力です。
金属製フェンスは耐久性には優れていますが、スチールを用いたものに関しては表面の防錆コーティングが剥がれるとサビが発生してしまうため、定期的な塗装によるメンテナンスが必要な点には注意しておきましょう。
角材を使用したモダンな目隠しフェンス
長方形の形状に切り出した木材を縦に並べて配置しているのがこのタイプのフェンスです。
フェンス1枚あたりに見える木材の平面部分が広いため、より木の落ち着いたイメージが強くなります。
木材同士の隙間を調整することで、目隠し効果や風通し、採光性を調整することができるため、環境に合わせられるのも魅力です。
材料に木材を用いているため、定期的なメンテナンスが欠かせませんが、オーダーメイドでも比較的安価に導入することができるため、デザインや性能にこだわりたいという方におすすめのフェンスです。
また、材料と工具があればDIYでの製作も可能ですので、ワンポイントで目隠しフェンスを設置したいという方は、気軽に設置することもできるでしょう。
明るい庭に仕上げる採光フェンス
金属製の枠組みに樹脂製の板をはめ込んでいるのがこのタイプのフェンスです。
樹脂製の板は磨りガラスのように視線をある程度遮りつつ、光を通してくれるため、庭に光が良くあたり、高いフェンスを設置しても明るさを維持することができるでしょう。
素材に樹脂を用いているため、経年劣化によって色が変わってしまったり、強度が低下したりしますが、樹脂部分だけを交換するだけで補修が可能です。
また、樹脂以外にも、ルーバー形状に金属板を配置し、光を斜めに取り込む製品もあり、このタイプの製品を用いれば、経年劣化による影響を抑えることができるでしょう。
ルーバー形状の製品なら、隙間から風が流れるため、庭の通気性も高めることができます。
和風に仕上がる竹垣デザインフェンス
竹垣デザインのフェンスは、約3cmの幅に切り出した竹を縦に並べてつくられているフェンスです。
竹は施工してすぐの状態では青々としていますが、経年劣化によって飴色に色が変わるため、時間の経過を楽しむことができます。
しかし、竹垣デザインのフェンスは、竹をそのまま組み上げて作られているため、耐用年数が短いという点はデメリットです。
施工費用は通常のフェンスに比べて安価ですが、数年で交換する必要がある点には注意しておきましょう。
交換の手間が抑えられるよう、樹脂製の製品も販売されていますので、メンテナンス回数を抑えたいという方はこちらのタイプがおすすめです。
外構フェンスの形状による特長
連続フェンスの特徴
連続フェンスとは、コンクリートなどの柱がなく、フェンスのみを繋げているタイプのことです。
大きな柱がないため、すっきりとした印象を与えることができるでしょう。
コンクリートなどの柱がないので強度面に不安を感じるかもしれませんが、それぞれの柱が基礎と強固に固定されているため、強風などにも十分耐えられるだけの耐久性が確保されています。
組み込みフェンスの特徴
組み込みフェンスとは、塀とフェンスを組み合わせて作るフェンスです。
塀とフェンスが組み合わされているため、フェンスのみの場合に比べて重厚感があり、塀だけの場合に比べて風通しや採光性を維持することができます。
独立フェンスの特徴
独立フェンスは、フェンス用の基礎を用いて塀などと組み合わせずに設置するフェンスのことです。
目隠ししたい部分にのみ設置するといった使い方ができるため、植栽と組み合わせた開放感のある庭づくりに向いています。
おしゃれな「外構フェンス」の選び方
外構フェンスは、敷地の境界をはっきりとさせられるだけでなく、家の雰囲気をもガラッと変えることができます。
選ぶ際にはフェンスそのもののデザインだけでなく、実際に設置されている施工例なども参考にすると、全体のイメージを想定しやすくなるでしょう。
外構をおしゃれにしたい方は、シンプルかつ有機的なラインのフェンスを選べばヨーロッパ風に仕上げることができます。
主張が強すぎず、そのほかの装飾にもよく馴染みます。
また、シンプルで直線的なデザインのフェンスは、スタイリッシュなデザインがお好きな方におすすめです。
どの雰囲気のエクステリアにもマッチする汎用性が高いフェンスであるため、植える植物を変えるなどして、イメージチェンジすることもできるでしょう。
そして、フェンスに目隠しの役割ももたせたい方には、隙間が適度に空いたタイプがおすすめです。
目隠しのために周囲からの視線を完全にブロックするフェンスや塀を設置すると、圧迫感が出てしまうこともあります。
しかし、適度に視線の抜けるフェンスであれば、圧迫感を減らすことができます。
フェンスと植栽を合わせれば、周囲からの視線をブロックしながらも柔らかい雰囲気にすることができるでしょう。
また、木目柄のタイプであれば、ナチュラルテイストに仕上げることができます。
おしゃれな「目隠しフェンス」の選び方
目隠しフェンスは、周囲からの視線をブロックできるので、プライバシーをしっかりと守りたい方におすすめです。
ただし、設置方法によっては圧迫感を与えてしまうこともあり、窮屈に感じられてしまうこともあるため、色や高さなどを工夫するようにしましょう。
目隠しフェンスを設置しながら外構をおしゃれな雰囲気にしたい方には、シックでシンプルなデザインの目隠しフェンスがおすすめです。
どんな雰囲気の家にも合わせやすく、モダンな印象にすることができます。
また、木目が再現されているタイプの目隠しフェンスなら庭の植栽ともマッチし、おしゃれでナチュラルな雰囲気に仕上げることができるでしょう。
和のテイストを取り入れたい方には、竹を再現した樹脂製のフェンスがおすすめです。
耐用年数が長く、腐食などの心配もありません。
さまざまなタイプが発売されているため、イメージに合ったものを選ぶこともできます。
その他にも、光を透過する素材を使用した目隠しフェンスなどもあります。
目隠しをしたいけれど、明るさを保ちたいという方にはおすすめです。
おしゃれな外構フェンス5つを紹介
ここからはおしゃれなフェンスを紹介していきます。
5つの商品をピックアップして解説していきますので、ぜひフェンス選びの参考にしてみてください。
フェンスAA|LIXIL
LIXILのフェンスAAはナチュラルな木目調のデザインからメタル調の重厚感あるデザインまでラインナップしており、どの家庭においてもマッチするフェンスを探しやすい商品となっています。
全てのデザインのモジュール(基準寸法)が同じことから、施工性にも優れており、レイアウトを決める際にも扱いやすくなっているところも魅力的なポイントです。
幅広いデザインの中から好みのデザインを見つけ、外観だけではなく内観にもこだわりたい方には特におすすめの商品と言えるでしょう。
アルミボーダーフェンス|山善
山善のアルミボーダーフェンスはDIYで設置できる数少ないタイプの外構フェンスです。
アルミでシンプルなデザインとなっています。
そのため、玄関付近や敷地周り、ウッドデッキの上など、場所を選ばずに違和感なく設置することができます。
何よりも魅力的なポイントは、設置が簡単なところです。
付属の金物を使用することで簡単に地面にも設置することが可能で、コンクリートビスがあればブロック上に設置することも可能です。
商品価格も安価であることから、費用を抑えて外構フェンスを導入したい方におすすめの商品です。
ルシアス|YKKAP
YKKAPのルシアスは目隠ししながらも、適度に風と光が取り入れられるフェンスとなっており、閉鎖的な印象になりがちな外構フェンスの中でもそのような印象を受けにくい商品です。
デザインの種類が22種類と非常に豊富なラインナップとなっており、木目調を中心としてカラーバリエーションも7種類展開されています。
独創的なデザインの商品も多いことから、デザイン性にこだわったフェンスを取り入れたい方にはこのルシアスがおすすめです。
レジリア|三協アルミ
三協アルミのレジリアは風速36m/s相当の耐風圧強度を持ち合わせており、支柱のピッチを細かくすることで、風速42m/s相当の耐風圧強度まで性能を上げることができる商品です。
そのため、風によるフェンスの変形を避けたい方、強度の高いフェンスを安心して使用したい方にはぴったりのフェンスです。
また、デザイン性も豊富で、採光パネルタイプ・ルーバータイプ・マス格子タイプなどさまざまなデザインがあることから、強度だけでなくデザインを求めている方にもおすすめできます。
エバーアートフェンス|タカショー
タカショーのエバーアートフェンスは豊富なカラーバリエーションが魅力の商品で、素材表面のシートが変色した場合や剥がれてしまった場合に対して5年間の保証を設けています。
そのため、長く外観の美しさを維持したい方におすすめの商品となっています。
フェンスの形状もさまざまな形がラインナップされていることから、自分好みのデザイン、色を探しやすい点も魅力的なポイントの1つです。
おしゃれな外構フェンスの施工事例
ここではおしゃれな外構フェンスの施工事例を紹介します。
具体的に3つの事例について解説していきます。
木目調の目隠しフェンスと植栽をあわせたリフォーム事例
リフォーム費用 | 100万円~300万円未満 ※フェンス設置以外のリフォーム工事も含む |
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工期 | 約1カ月 |
植栽と木目調の目隠しフェンスを合わせています。
落ち着いた色合いの木目調フェンスが植栽の緑を映えさせ、非常にバランスのよい仕上がりになっています。
フェンスがスリット形状になっているため、目隠しをしつつも風や光を適度に取り入れることができているのも魅力的です。
シンプルな目隠しフェンスで子どもの遊び場を囲った事例
リフォーム費用 | 100万円~300万円未満 ※フェンス設置以外のリフォーム工事も含む |
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工期 | 約1カ月 |
縦格子のフェンスを用いて子供の遊び場と道路の間を仕切っている事例です。
背丈は低めですが、シンプルで区画とマッチするうえ、アコーディオン門扉のついたおしゃれなフェンスです。外からの子供への視線を遮り、かつ遊んでいる最中に子供が突然道路に飛び出すのを防ぐ役割も十分果たします。
アルミ角材をアーチ状に設置したリフォーム事例
リフォーム費用 | 50万円~100万円未満 ※フェンス設置以外のリフォーム工事も含む |
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工期 | 2~3日 |
既製のフェンスを使用せず、あえてアルミの角材を使用することで、デザイン性を高めている事例です。
アーチ状に角材を設置することで、おしゃれな印象を与え、掃き出し窓の半分程度の高さまで伸ばすことで、目隠しも兼ねています。
外構フェンスの設置費用相場
目隠しフェンス単体の相場
フェンス単体の設置費用は、アルミ製の場合、本体が1枚あたり約1万円から、柱は1本約2,000円からが相場です。
木製フェンスの場合は、本体が約2万円から、柱の価格は約4,000円から、塗装を施す場合は、1平方メートルあたり約2,000円からが相場とされています。
目隠しフェンスの設置費用相場
フェンスの設置費用については、支柱の工事費用が1カ所で約2,000円、組み立て費用が1枚あたり約4,000円からが相場です。
フェンスの価格や設置費用は、複雑な形状のものや設置に手間のかかるものほど費用が高額になる傾向がありますので、リフォーム業者に見積もりを立ててもらい、ある程度費用の概算を確認しておくと良いでしょう。
外構フェンスをおしゃれに設置するポイント
外構フェンスをおしゃれに設置するためには、どのようなポイントに注意すると良いのでしょうか?
目的別に注意するべきポイントをご紹介します。
圧迫感を与えない高さと色調のフェンスを選ぶ
フェンスを設置して目隠しをしたいが、圧迫感を周囲に与えるのは避けたいという方は、一般的な視線の高さがちょうど隠せる程度の高さのフェンスを選ぶと良いでしょう。
この時、フェンスの色合いを暖色系にしたり、木材系のものにしたりすると、色からくる圧迫感も抑えることができます。
また、フェンスの形状についても、一枚板タイプのものではなく、複数の板や角材を組み合わせると、それぞれの建材の隙間によって開放感が得られ、圧迫感を和らげることができるでしょう。
採光性や通気性の良いフェンスを選ぶ
採光性や通気性の良いフェンスを導入することで、庭が明るくなり、湿気がこもるのを防ぐことができます。
採光性や通気性を高めるためには、フェンスにある程度の隙間が必要なため、目隠し性能は一枚板タイプのものに比べてどうしても劣ってしまいますが、ルーバー形状のものを導入すれば両立が可能です。
また、視線を遮りたい部分にのみ樹脂板を用いた採光性重視のフェンスを導入し、視線が通ってもあまり問題の無い場所については棒材を用いた採光性と通気性の良いフェンスを使うという方法もあります。
複数の種類のフェンスを組み合わせるのはデザイン上の難易度が高いと言われていますが、上手く配置することで1種類のフェンスのみを使用する場合よりもおしゃれなデザインを実現することも可能です。
住宅デザイナーやエクステリアデザイナーに相談し、おしゃれなフェンスの組み合わせ方のプランを立ててもらうと良いでしょう。
住宅とデザインの調和が取れるフェンスを選ぶ
落ち着いたイメージの住宅にお住まいなら、フェンスも木材を用いたものや、重厚感のある色合いのものを選ぶと良いでしょう。
白系の色合いなら、アルミや淡色系の塗装が施されたフェンスが似合いますし、日本建築なら竹垣デザインのフェンスがおすすめです。
塀を利用しておしゃれにフェンスを設置する
レンガ製のフェンスに鉄で作られたロートアイアン製のおしゃれなフェンスを組み合わせるなど、塀とフェンスを合わせたデザインもおすすめです。
フェンスを組み合わせることで、塀だけの場合に比べてデザインにアクセントを加えることができますし、塀だけでは難しい採光性や通気性も確保することができます。
狭い敷地ではフェンスをピンポイントで設置する
土地の容積率が高く、土地の大部分に建物を建てている場合などは、フェンスを設置するスペースが十分に確保できません。
このような場合は、目隠ししたい部分だけにフェンスを設置することで、庭のスペースを確保しつつプライバシーを守ることができるでしょう。
ピンポイントで設置するフェンスについても、植栽と合わせられる木材系のものを利用すれば、圧迫感やデザインの違和感が抑えられ、おしゃれに仕上げることができます。
外構フェンスは色選びも重要
住宅の外構フェンスは、建物を外から見た際に、大きな範囲を占める設備です。
そのため、外構フェンスの色や大きさによって建物の全体的なイメージは大きく変わります。
もし、外構フェンスの色が建物の色と合っていなければ、全体的にバランスが悪い家に感じられてしまいますし、逆に建物とフェンスの色があっていれば、バランスの良い家という印象になるでしょう。
また、近隣住宅とあまりにも違うイメージの色を用いていると、自宅だけが浮いた印象を与えてしまう点にも留意したいところです。
このように、外構フェンスの色やデザインは建物の見た目に大きな影響を及ぼします。リフォームや新築などで外構フェンスの変更や新設を行う場合には、性能の他に色やデザインについても重視して選ぶようにしましょう。
色も大切だけど忘れてはならない外構フェンスの役割とは
外構フェンスは敷地の境界を表すもの
外構フェンスは、どこまでが自宅の敷地かを示す境界の役割を持っています。
オープン外構などのフェンスがない住宅の場合、敷地内の舗装等を敷地外と変えることで自宅の敷地との境目を分かりやすくしますが、外構フェンスを設置すれば、より敷地内と敷地外の違いが判断しやすくなるでしょう。
敷地内への侵入防止による防犯効果
外構フェンスで建物を囲うことにより、敷地内への侵入難易度が上がり、防犯性を高めることができます。
また、敷地が道路に面している場合には、外構フェンスを設置することで自動車やバイクからある程度敷地内を守ることができますし、子供が敷地内から飛び出して事故に遭う可能性を減らすこともできるでしょう。
視線を遮ることによってプライバシーが確保できる
カーテン等を窓に設置すれば、屋外からの視線を防ぐことができますが、カーテンがあると窓を大きく開けたい場合などにやや不便です。
外構フェンスを窓の高さや通行人の目線の高さに合わせて設置することで室内に視線が届きにくくなり、プライバシーを確保することができるでしょう。
外構フェンスの形状と素材について
外構フェンスは色だけでなく、素材や形状についても考える必要があります。
素材やデザインによっては、色が建物に合っていたとしてもバランスが悪くなってしまうことがありますし、求めている性能を十分に発揮できないということもあるでしょう。
また、外構フェンスは屋外に設置する設備ですので、材質によって耐用年数が大きく変わり、将来的なメンテナンス費用やリフォーム費用も変わってきます。
外構フェンスはデザインや素材によってどのような違いがあるのでしょうか?
代表的なデザインと素材についてご紹介していきます。
外壁フェンスの主要な形状・デザイン
格子状デザイン
細い棒状の素材を用い、縦に隙間を空けて設置しているのが格子状デザインの外構フェンスです。
格子状の形状のため、視線を完全に妨げることはできません。
しかし、光や風をよく通すため、敷地内の快適性は高く、見た目も軽やかなイメージとなる点が特長です。
格子状デザインの外構フェンスは、主にアルミなどの金属素材が用いられており、アルミそのままのシルバー系や、黒系のカラーリングが多く用いられています。
ルーバーデザイン
ルーバーデザインとは、板状の素材を斜めに配置することにより、視線を遮りつつ通気性と採光性を確保している外構フェンスです。
格子状デザインの外構フェンスに比べて通気性と採光性はやや劣りますが、外部からの視線をほぼ防ぐことができるため、快適性とプライバシーを両立させたいかたに人気となっています。
材質は木製から金属製まで幅広く、カラーリングも木目調からシルバー系、黒系までさまざまです。
メッシュデザイン
メッシュデザインは、いわゆる金網フェンスと同じ形状の外構フェンスです。
金網を支柱に固定して施工することができるため、施工期間を短くすることができ、費用も比較的安価に抑えることができます。
格子状デザインの外構フェンスと同様に、完全に視線を妨げることはできませんが、風通しが良く、敷地の境界線を示す場合や、侵入防止などを目的として用いられています。
金網を用いた製品ですので、カラーリングは塗装色が多く、白系、シルバー系、ブラウン系が主流です。
パネルデザイン
パネルデザインは支柱の間に金属や樹脂のパネルをはめ込んでいるタイプの外構フェンスです。
はめ込むパネルの形状によって性能を変化させることができ、ルーバータイプのパネルなら通気性とプライバシー確保を、格子状パネルならより高い通気性と採光性を得ることができます。
また、半透明の樹脂パネルを使用することもできるので、プライバシーを確保しつつ採光性を維持できるのもメリットです。
カラーリングについては、透明なものからブラウン、金属色まで多数のカラーがラインナップされており、自由度の高い外構フェンスだと言えます。
竹垣など和風なデザイン
竹や板などの自然素材を用いた和風デザインは、和風住宅や和モダンな庭によく用いられている外構フェンスです。
自然素材のため、見た目の風合いがよく、柔らかな印象を与えることができます。
しかし、金属や樹脂等に比べて耐久性が低く、こまめなメンテナンスが欠かせません。
特に竹垣は、数年でぼろぼろになってしまうため、定期的な交換が必要です。
外壁フェンスに使われる代表的な素材
アルミ素材
アルミは軽量で錆びに強く、劣化しにくい特徴を持つ素材です。
塗装によって風合いを変えることができるため、フェンスなどの外構設備に多く用いられています。
施工価格は本体が1枚あたり約2万円から、設置するための柱は1本で約2千円からが相場です。
樹脂素材
塩化ビニル樹脂やポリエチレン樹脂、アクリル樹脂など、外構フェンスではさまざまな樹脂を用いた製品が販売されています。
これらの樹脂は軽量でデザインの自由度が高いため、アルミと似た特性を持っていますが、アルミに比べるとやや耐久性は低めです。
しかし、単価はアルミに比べて安価ですので、目的や予算、メンテナンスコスト等で使い分けると良いでしょう。
施工費用はパネル1枚が約15,000円から、柱は1本2千円からが相場です。
木や竹などの天然素材
木や竹などの天然素材は、耐久性を高めるために塗装などのコーティングが施されているものと、無垢材を用いたものとがあります。
特に木材については、樹脂を浸透させて腐食や劣化を防止しているものが主流となっており、樹脂素材に近い耐久性を確保しつつ、木の風合いを生かすことが可能です。
竹の場合は塗装等が施されている製品もありますが、基本的には無垢のまま使用することが多く、耐久性は低めとなっています。
施工費用はパネル1枚が約2万円からが相場です。
スチール素材
鉄はアルミに比べると錆に弱く、重量もありますが、独自の風合いと強度が魅力です。
ただ、錆などの問題があるため、通常のフェンスにはあまり用いられていません。
ロートアイアンなどのデザイン重視の製品で用いられており、施工費用は1メートルあたり約10万円、支柱は約5,000円からが目安です。
やや高級な製品になりますが、デザイン性に優れているため、外構のイメージにこだわりたいかたは選択肢に入れると良いでしょう。
色ごとにどのような印象を与えるのか
外構フェンスには、シルバー系、ホワイト系、ブラウン系、ブラック系のカラーリングが主に用いられています。
これらの色の違いによって、建物の印象はどう変わるのでしょうか?
シルバー系
シルバー系は比較的他の色との親和性が高く、落ち着いたイメージを与えます。
建物のデザインに対する影響が少ないため、目立ちにくいフェンスを設置したいという方におすすめのカラーです。
ホワイト系
白は光を多く反射する色のため、フェンスに使用すると明るく活発なイメージを与えます。
地中海風建築など、光をイメージした建物にマッチしますが、組み合わせ次第で落ち着いたイメージも与えることができるため、和風住宅の外構にもおすすめです。
ブラウン系
ブラウンは木材や土などの色に近く、自然界に多く存在するため、あたたかさや親しみやすさを感じるイメージを与えます。
比較的どのような建物にも合わせやすいのですが、濃淡によって多少印象が変わってきますので、導入の際にはサンプルなどを用いて家とのマッチングを行うようにしましょう。
ブラック系
ブラックは光を吸収する色のため、重厚感があり、存在感も高いカラーです。
ただ、背の高いフェンスに用いると圧迫感を与えるため、フェンスのサイズやデザインによってはミスマッチとなってしまうことがあります。
石垣と組み合わせたり、柱の色を変えたりすることで受けるイメージを調整することができますので、施工会社に相談して良い組み合わせを考えてもらうのも良いでしょう。
外構フェンスの色の選び方
外構フェンスの色を選ぶ際には、基本的に建物に用いられているサッシや玄関ドア、外壁、カーポートなどの色と合わせると良いでしょう。
特にサッシや玄関ドアの色は建物のデザインに大きな影響を及ぼす部分ですので、フェンスの色をこれらに合わせることで全体的なバランスを取ることができます。
外構フェンスは建物のデザインに大きく影響を及ぼす部位ですので、フェンス部分だけでなく、建物や庭などを含めたトータルコーディネートが必要です。
最近は簡単に自宅写真にフェンスなどを合成シュミレーションが可能で、ほとんどの業者は数パターンのイメージCGと見積りを提案してくれます。
トータルな完成イメージを参考にしつつ、建物に合う色や形状を選び、より自宅の状態にマッチする製品を選びましょう。
外構工事で設置するフェンスの種類ごとの金額
外構でフェンスを設置する場合、製品の材質によって、施工手順や費用相場が異なります。それぞれどのような特色があるのかを比較していきましょう。
外構工事でメッシュフェンスを設置する場合の費用相場
スチール製メッシュフェンスは、耐久性のある製品で、子どもがぶつかったり、ボールをぶつけたりしても変形することはありません。
見通しがよいためプライバシーの確保には不向きですが、その反面風通しもよいため、夏などは快適に過ごすことができます。
施工手順としては、まず柱の位置に基礎ブロックを埋め、そこに支柱を差し込みます。支柱をモルタルで固めるため、この段階で1週間ほど養生をします。
その後ネットフェンスをビス留めしていきます。寸法が余った分は家庭用の工具でも切ることができます。切れ端は危険防止のために、専用のキャップを被せます。
高さ1.2メートルのネットフェンスの設置費用相場は、1m当たり1万8千円~2万2千円程度です。
外構工事でアルミフェンスを設置する場合の費用相場
アルミフェンスは、目隠しフェンスからスリットの入った横桟タイプ、開放率の高い縦格子タイプまで幅広い用途で使われます。
専用の基礎を用いることもありますが、コンクリートブロックを活用する方法が一般的です。ブロックの空洞な支柱を立てて、埋めたモルタルが固まった後にフェンスをビス留めしていきます。
化粧ブロック3段積の上に高さ1.0mの目隠しフェンスを設置した場合の費用相場は4万4千円~5万3千円程度です。
外構工事で木製フェンスを設置する場合の費用相場
木製フェンスはDIYでも人気の製品です。しかし金属製のフェンスと比べて耐久性で劣るので、メンテナンスによって延命を図る必要があります。
柱は木製であるので、金属製の支柱のように直にモルタルで埋めることはできません。
このため、柱取付用の金物を既成の基礎に埋めて固定します。金物を固定するモルタルが固まれば、金物に柱を差し込みビスで固定します。
高さ1.6mの木製フェンスの横張りの1m当たりの費用相場は、4万円~4万8千円程度です。
外構工事で鋳物フェンスを設置する場合の費用相場
鋳鉄フェンスは意匠的に凝った製品が多いのが特徴です。イングリッシュガーデンを意識したデザインのものが多く、植栽との相性がいいとの評価を得ています。
他の金属製品同様、支柱を基礎に埋めて組み立てます。またフェンスを直に地中に差し込むタイプの製品もあります。
高さ1.2mのフェンスを取り付けた場合の1m当たりの費用相場は6万1千円~7万4千円程度です。
鋳物フェンスはデザインによって価格が大きく異なります。フェンス一枚の価格が20万円を超すものもありますから、慎重に製品を選びましょう。
外構工事で樹脂製のフェンスを設置する場合の費用相場
木粉を配合した樹脂で作成したフェンスで、樹脂でありながら木の風合いが感じられます。耐久性もあり、比較的軽量であることから、DIYでも人気があります。
風合いは木製に劣りますが、自然の木の雰囲気を味わいながら、メンテナンスフリーであることが大きなメリットだといえます。
施工手順は、専用の基礎金物をブロックやモルタルなどで固定して、その金物に支柱を差し込む工法が一般的です。
高さ1.8mのラティスタイプの場合、1m当たり1万5千円~1万8千円程度が価格相場です。
外構工事でフェンスを塗装リフォームする場合の費用相場
フェンスは常に風雨にさらされていることから、塗装の劣化は急速に進みます。特に木製フェンスにおいては、メンテナンスをこまめに行わないと、材料そのものが腐食するおそれがあります。
木製フェンスは、水分を吸収することで膨張し、乾燥すると収縮します。材料自体の変動が激しいために表面のみの塗装ではすぐに剥がれてしまいます。
まず下地処理として、剥がれそうな塗装はすべてサンドペーパーで磨きとります。本格的に塗装をはがす場合は、剥離剤を使用して洗浄をします。
その後、仕上げとして、木材に浸透して撥水性のあるオイルステインを2回塗りします。
木製フェンスの塗装は、下地のケレン共で片面1平方メートル当たり4千円~5千円です。剥離剤を用いた剥離洗浄を行うと、1平方メートル当たり、1万円~1万5千円の追加になります。
スチール製フェンスの塗装も、下地処理がとても重要です。剥がれかけている塗装の上に重ねて塗装をすると、新しい塗装がすぐに剥離する原因になります。
このためしっかりケレンをした後、変性エポキシ錆止め塗装を1回塗り、仕上げ材としてシリコン塗装を2回塗りします。
スチール製フェンスの塗装工事の費用相場は、下地のケレン込みで1平方メートル当たり、5千円~7千円です。
外構工事でフェンスを設置する際にかかる費用の見積もり方法
外構工事でフェンスを設置する際にかかる費用はどのようにして見積もられているのでしょうか。外構施工会社から提示された見積書がはたして適正なものなのか、チェックする観点を知っておくとよいでしょう。
フェンス部材の定価と合計定価の算出方法
フェンスはいくつかの部材によって構成されています。アルミ型材フェンスの場合だと、フェンス本体、支柱、コーナー継手、横桟キャップなどです。これらの部材はそれぞれに定価がつけられています。
たとえば、北面に6m、東面に2mのL型のフェンスを設置するケースで考えてみましょう。フェンス本体のサイズは、長さ約2mです。このため2m間隔で支柱を立てることになります。
支柱は端部とジョイント部に必要なので北面は、コーナーから6mまでの区間に4本の支柱が立てられます。東面も2本の支柱が入ります。合計で6本です。
フェンス本体は、北面は3枚取り付けます。東面は1枚です。フェンスの横桟は端部が口を開いているので、これを横桟キャップで隠します。
コーナー部分は両面から開いた開口が近接しているので、コーナー継手によって化粧を施します。これで横桟キャップが2カ所、コーナー継手が1カ所必要になります。
それぞれの必要数をまとめると次のとおりになります。
- 本体……4枚
- 支柱……6本
- コーナー継手……1カ所
- 横桟キャップ……2カ所
これらの部品の定価が次のような金額だとします。
- 本体……6万円/枚
- 支柱……5千円/本
- コーナー継手……1千円/カ所
- 横桟キャップ……5百円/カ所
これをもとに金額を算出します。
- 本体……6万円×4枚=24万円
- 支柱……5千円×6本=3万円
- コーナー継手……1千円×1カ所=1千円
- 横桟キャップ……5百円×2カ所=1千円
合計27万2千円が、このフェンスの定価となります。ただし、これは定価ですから、市場価格はもう少し安くなります。
一般的に業者の仕入れは定価の40%~60%とされていますから、50%だとすると、15万~16万円が、この製品の価格ということになります。
これは製品価格ですから、これに施工費や経費などが加えられて見積書が完成します。
工事規模のもよりますが、大まかなとらえ方として製品定価が工事費込みの金額に近いと考えても良いでしょう。
外構工事でフェンスの設置費用を抑える方法
外構工事全般の費用の中でも、フェンス工事にかかる費用の割合は非常に高いとされています。それだけに費用を安く抑えたいと誰もが考えるところですが、どのような方法があるのか見ていきましょう。
外構フェンス設置までの流れ
ここでは外構フェンスを設置する際の大まかな流れを解説します。
4つのステップに分けて内容を解説していきますので、フェンス設置までの流れを把握しておくようにしましょう。
リフォームの施工会社を選定
外構フェンスを設置するにあたって、まずは設置を依頼するリフォーム業者を探しましょう。
一般的にはインターネットを使用して施工事例や実績を確認しながら選定を行う場合が多いです。
リフォーム業者のWebサイトなども確認しつつ、安心して施工を依頼できそうな業者を複数探していきます。
また、お住まいの地域で特に有名なリフォーム業者がある場合は、それなりの信頼を得ている可能性があるため、そのようなところにも声をかけてみると良いでしょう。
この作業に関してはリサーチも含めて1日か2日で完了することが多いです。
気をつけるべき点として、施工を依頼する業者を1社に絞って声をかけるのではなく、少なくとも3社を目安に業者を選定して問い合わせした方が、費用やプランの選択肢が広がります。
現地調査・打ち合わせ
リフォーム業者の選定が終わったら、実際にリフォーム業者から現場の確認をしてもらい、どのようなフェンスを設置するかについて、業者と認識合わせのための打ち合わせを行います。
現地調査は見積もりをする上で、工事の段取りを確認したり、必要な材料や工事内容を洗い出したりするために行われる作業です。
現場の状況や施工難易度にもよりますが、現地調査の時間が極端に短かったり、説明がなかったりする業者は、満足のいく施工品質が得られない可能性もあるため、慎重に対応することをおすすめします。
現地調査・打ち合わせについては、基本的に半日〜1日で完了します。
見積りをもらい施工会社を決める
現地調査で得た情報を元にリフォーム業者が作成した見積もりを提示してもらいます。
業者によっては見積もり提示と同時に契約の話を持ちかけてくることもありますが、依頼した全てのリフォーム業者から見積もりをもらうまでは、待つようにしましょう。
全てのリフォーム業者から見積もりが届いたら、施工内容や金額などを見比べ、相場の金額を把握します。
ここで施工品質の良くなさそうな業者や相場からかけ離れている業者は切り捨て、相場の範囲内で費用が安く、これまでの対応が良いと感じた業者と契約を結んで施工会社を決めるようにしましょう。
期間としては見積もりが全て揃うまでに約1週間の期間がかかり、そこから比較検討することから最低でも約10日の期間を見込んでおくと良いでしょう。
こちらから無料で簡単に見積もりが出来ますので、ぜひハピすむのリフォーム費用の無料相見積もりをご利用ください。
工事開始から引き渡しへ
施工会社が決定したらいよいよ工事開始です。
工事は現場の状況や、フェンスを設置する範囲によって大きく異なります。
土台がなければフェンスを設置するための基礎ブロックを作成するなどします。土台があればフェンスを設置するための加工を施します。
フェンスの設置が完了したら、歪みや変形などがないかしっかりチェックして引き渡しを受け完了となります。
施工日数としては3日〜1週間の場合が多いですが、前述のように現場の状況やフェンスを設置する範囲によっては大幅に変わるため、必ず工程表を作成してもらい大まかな日数を把握しておきましょう。
外構フェンスの費用に関する注意点
フェンスの材料を自分で用意すると施工費用が高くなる
リフォームなどの際に、施主が自分で建材を用意することを「施主支給」と言います。
施主支給を行うことで、安価な建材を利用することができますが、一般的なリフォーム業者は、建材の販売価格と施工費の合計で利益を計算しているため、施主支給では施工費だけで利益を確保しなければなりません。
そのため、施主支給の場合は、業者に建材を用意してもらう場合に比べ、合計費用が高くなってしまう可能性が高い点に注意しておきましょう。
また、アート的なオーダーメイドフェンスなどの設置は、その材質・形状によっては一般業者では工事が無理な場合もあり、専門業者の別途見積もりとなります。
外構工事で意識したい扉の取り付け方について
外構工事において防犯を意識するとすれば、どのような点に注意をして扉をつければいいのでしょうか。いくつかのポイントをみていきましょう。
外構で「扉なし」も増えている
オープン外構は人気があることから、最近では門扉のない住宅も増えています。
扉なしだとより開放的になるので、狭小地や前面道路の狭い敷地に向いています。
しかし一方で、外部から容易に侵入できるという欠点は否定できません。
防犯に効果的な扉の選び方
防犯性という点では、扉付きの外構の方が優れているといえますが、それではより防犯性を高めるためには、どのような扉を選べばいいでしょうか。
施錠付き扉
施錠機能のある門扉を使用している家は、そんなに多くはありません。
防犯に有効なものとしては電気錠付き門扉があります。
門を閉めると自動的に施錠されるので施錠を忘れる心配がありません。
またシリンダー錠でもピッキングのしにくい種類のものを取り付けるだけで、防犯性能は向上するでしょう。
カメラ付きインターフォン
インターフォンのカメラの性能は、日々進歩しており、今日ではかなり鮮明に相手の表情を映すことができます。
より防犯性を高めるためには、録画機能があるものを選択した方がいいでしょう。
SDカードが利用できて、長時間録画できるタイプのもの発売されています。
車庫の扉も施錠できるものを
車庫スペースの扉が簡易なものだと、容易に敷地内に侵入されかねません。
内側から施錠できる機能があるものを選択するとよいでしょう。
跳ね上げ式の電動オーバードアも防犯には効果的でしょう。
郵便受にも施錠
郵便受の多くは門扉付近に設置されています。マンションなどでは鍵付きの郵便受けが主流になっていますが、一戸建てでも施錠ができるタイプの製品を選択することで、他人がポストを開ける可能性を減らすことができます。
外構工事で意識したいフェンスの取り付け方について
フェンスは法律的に設置の義務があるわけではありません。
しかし道路や隣地との境界にフェンスがあると、予期せぬ侵入を防ぐという点でも大きな安心感があります。
防犯に効果的なフェンスの選びかた
それでは防犯に効果的なフェンスを選択する場合、どのような点に注意したらいいでしょうか。
フェンスの防犯性を高めるには、高さが重要になります。
少なくとも1.5m以上の高さを有しているものが侵入を防ぐためには有効だとわれていますが、あまりに高いものを設置すると室内からの眺めに圧迫感が出るため、その点も踏まえて選ぶと良いでしょう。
フェンスの上部に忍び返しや鋭利な突起物が取り付けられているタイプを選べばより防犯性は高まります。
かつては高くて閉鎖的な塀が防犯上有効だとされていましたが、今日では外部からの見通しが効くフェンスの方が防犯上有効であるとの考えが主流になってきました。
これは万が一侵入者が入ってきた場合、外からは中の様子が全く見えないため、塀の中が死角になるからです。
したがって、外からの死角を作らないタイプのフェンスを選択する方が、防犯上有効だと言われているのです。
夜間でも死角を作らないために、センサー付きライトを配置するのも有効な方法だといえるでしょう。
またフェンスに沿って防犯砂利をまいておくのも効果があると言われています。
これは侵入者が歩くたびにジャリジャリという音が出るもので、家の中にまで聞こえるので誰かが侵入してきた際にも気づくことができます。
防犯砂利はホームセンターでも販売しているので、購入して自分で撒くことも可能です。
外構・エクステリアリフォームに対応する優良な会社を見つけるには?
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この記事の監修者プロフィール

株式会社フレッシュハウス
樋田明夫フレッシュハウスでリフォームの営業担当を長年経験し、数々のリフォームコンテストでの受賞実績を持つ。現在はフレッシュハウス本社における営業戦略室の室長として、大規模リフォームから通常のリフォーム物件まで幅広く対応中。

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