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2018年10月10日更新
畳のメリット・デメリットは?
やはり一間は欲しい畳のお部屋。畳に張替えるメリットはたくさんあります。い草の香りは落ち着き、調湿効果もあって夏もサラッとした感触が心地良いです。床のリフォームをするなら、畳も候補のひとつにしてみてはいかがですか?畳の利点と欠点をまとめました。
畳も床リフォームの候補に
日本家屋と言えば畳の和室ですね。近年の日本の住宅はフローリングが主流となってしまい、新築物件では和室がないことも珍しくありません。

畳の利点はたくさんあります。床を張替えるリフォームをお考えなら、畳も選択肢のひとつに検討してみてはいかがでしょう。畳のメリットとデメリットを総ざらいしました。
畳の歴史
畳の歴史を追っていくと奈良時代まで遡ります。日本文化は中国から伝わったものが数多くありますが、畳は日本で生まれたものです。
伝統の技として現代まで受け継がれてきた畳は、どのような変化を遂げてきたのでしょうか。
畳のはじまり
奈良時代・平安時代の頃は現在の畳の形とは異なり、ゴザのようなスタイルで座布団や寝具として使用されていました。
床材となった畳
床材として使用するようになったのは鎌倉時代頃からです。建造物が書院造りとなり、部屋全体、床全面に畳みが敷き詰められるようになりました。畳をつくる職人を「畳刺(し)」と呼ばれていたころです。

江戸時代には「御畳奉行」という役職がつくられ、武家や大名たちに大切にされました。
江戸後期には畳をつくることを生業とする「畳職人」が確立し、庶民の家でも畳が使われるようになります。
明治維新後には一般に広く普及し、畳を天日干ししたり裏返したりと、長持ちさせる知恵も生まれます。
畳の生活から椅子の生活へ
昭和に入り高度成長期を迎えると、ダイニングテーブルと椅子、応接間はソファなどが置かれるなど、家の中での暮らしも西洋化してきました。
しかし和室は、昼間は家族団らんの居間として、夜は布団を敷いて寝る寝室としての用途が根強く、まだまだ住宅の中心は畳の部屋でした。
畳からフローリングへ
平成になるとフローリングの人気に加え、家を建てる際に和室をつくると障子や襖などの付帯する建具も増えてしまい、コスト的な問題から和室自体をつくらないようになってきました。

しかし最近では「和ブーム」という言葉も生まれ、畳の良さも改めて見直されています。
フローリングの上に敷くユニット畳などもあり、和室がなくても洋室に畳を取り入れる事例がみられます。
畳に張替えるメリット
フローリングやカーペット、クッションフロアなど床材はいろいろありますが、畳に張替えるメリットはたくさんあります。
自然素材のい草
畳に使用するい草は多年性の植物です。自然素材ならではの利点は、調湿効果があることです。
夏の不快な湿気は吸収し、乾燥している冬はい草が含んでいる水分を放出して湿度を調節してくれます。
睡眠中の汗で布団は湿気を含みます。フローリングの上に布団を敷いた場合と、畳に敷いた場合を比較してみると、布団の湿気を吸収してくれる畳の方が夏の熱帯夜の寝苦しさを軽減してくれます。
また新しい畳はい草の良い香りがしますね。い草のフィトンチッドという芳香成分はリラックス効果があると言われています。
空気を含んでいるい草はフローリングに比べてクッション性が高く、階下への物音を軽減させる防音効果もあります。
進化する畳床素材
畳は厚さ3~4cmほどある畳床にい草を貼ります。
従来は稲ワラを圧縮させた畳床でしたが、近年の気密性の高い住宅に合わせて新素材が開発され、耐湿性や断熱性に優れた畳床に進化しています。
汎用性の高さで部屋を有効活用
日本の住宅事情もあって居間と寝室を兼ねていた和室は、常にベッドやソファが置いてある洋室にはない、汎用性の高さがメリットと言えます。

お客様が来たときも、和室ならお布団を敷くだけで泊まってもらえますね。
ゴロンと寝転んでお昼寝したり、くつろぎのスペースとしても和室は重宝します。
畳に張替えるデメリット
たくさんのメリットがあることを分かっていただけたと思います。では畳に張替えるデメリットは何でしょうか。
定期的な裏返しと表替え
畳の欠点は自然素材であるがゆえ、定期的な裏返しや表替えなどのメンテナンスが必要になってくる点です。
3~4年に一度の裏返しや表替え、10年程度で畳床を交換することが望ましいです。
日焼けによる退色
新品の青い畳はキレイですね。畳は日焼けや酸化環境下を原因に、徐々にい草の色が変化し、やがて褐色になります。

この色の変化を退色と言いますが、決して畳の劣化ではありません。
自然素材のい草ならではの変化で、薄緑から黄色、薄茶色、褐色へと移りゆく経年変化を楽しめると思えば、欠点も利点になりますね。
素材の色の経年変化を楽しむのは、時を経ることで味わいが出る無垢フローリングも同じです。
畳に張替える前の下地工事
フローリングやカーペットから畳に張替えるリフォームの場合、畳には厚みがあるため下地工事が必要となります。
畳を敷いた時に、敷居の高さと合わせるための根太の組み換え工事です。
大掛かりな工事と費用を抑えたい場合は、フローリングの上に敷くユニット畳や置き畳を利用する方法もあります。
厚みや機能、素材や色もさまざまなので可能ならば乗ってみて感触を確かめられるといいでしょう。
床・フローリングリフォームに対応する優良な会社を見つけるには?
ここまで説明してきた床・フローリングリフォームは、あくまで一例となっています。
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一生のうちにリフォームをする機会はそこまで多いものではありません。
後悔しない、失敗しないリフォームをするためにも、リフォーム会社選びは慎重に行いましょう!
この記事の監修者プロフィール

株式会社フレッシュハウス
樋田明夫フレッシュハウスでリフォームの営業担当を長年経験し、数々のリフォームコンテストでの受賞実績を持つ。現在はフレッシュハウス本社における営業戦略室の室長として、大規模リフォームから通常のリフォーム物件まで幅広く対応中。

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