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2022年10月31日更新

監修記事

床暖房のメリット・デメリットは?無垢材フローリングとは併用できる?

床暖房には、設備そのものが持つメリット・デメリットだけでなく、種類の違いによって生じるメリット・デメリットも存在します。利点だけでなく、欠点も工事前に把握しておき、現場の事情に最も適した方法で床暖房リフォームを成功させましょう。

床暖房は、冬の寒い時期に大活躍します。

床暖房をつけていると、部屋全体が暖かく過ごしやすくなります。

エアコンをつけなくて良い時もあります。

また、足元から温めるため、手足が冷えやすい方にもおすすめです。

そこで今回は、床暖房についてご紹介します。

この記事では床暖房の種類や、選び方、リフォーム費用などを解説しています。

また、床暖房のメリットとデメリットもご紹介しますので、その両方を知った上で床暖房の導入を検討してみてください。

床暖房にリフォームするメリット

新築・リフォームともに「採用して良かった設備」として、多くの人に満足されているのが床暖房です。

床暖房は、「エアコンがあるので必要ない」「予算オーバーしてしまう」などの理由から、設置を見送られがちな設備です。

しかし、他の暖房器具では得られない独特の温もりには、設置した人の心を惹きつけて止まない魅力や利点があります。

人体に優しいぬくもり

電気や石油ストーブは火傷や火災などの恐れがあるため、小さなお子様や高齢者がいる部屋での使用は、安全に十分注意しなくてはなりません。

また、エアコンの風は室内の空気を乾燥させやすく、アレルギー物質やホコリを部屋中に拡散させてしまいます。

そのため、体調が優れない時に長時間浴び続けると、のどの痛みやアレルギー疾患などを引き起こす恐れがあります。

一方、床下から温もりを届ける床暖房は、直接触れても大きな火傷にはならず、火災の心配もないため、安全性に優れた暖房器具です。

さらに、ホコリやごみが舞うこともないため、部屋の空気をクリーンに保つことができます。

高い天井の家では必需品

暖かい空気は、高い所に移動する性質を持っています。

そのため、吹き抜けなどの天井が高い部屋は、エアコンで温めてもすぐに床が冷えてしまうため、足元の寒さ対策が欠かせません。

このとき、寒さ対策の1つとなるのが、足元から部屋を温める床暖房です。

さらに、天井にファンを取り付けて空気を攪拌(かくはん)させると、より高い暖房効率が期待できます。

掃除の手間がない

床暖房は、床下に設置されているため日々の掃除は必要ありません。

それに対してエアコンは、フィルターなどの掃除をする必要があります。

床暖房なら掃除の手間がなく快適に過ごせます。

掃除が面倒な方におすすめです。

床暖房にリフォームするデメリット

床暖房へのリフォームは、下記のデメリットも踏まえたうえで検討すると良いでしょう。

選べるフローリングやカーペットが限られる

床暖房を後付けリフォームする場合、既存のフローリング材を床暖房対応のものと交換しなくてはなりません。

フローリング材と一体化した床暖房設備などもありますが、その場合、選べるデザインはさらに限られてしまいます。

また、床に敷くカーペットも床暖房に対応した厚さや素材でなければ、暖かさを感じにくくなってしまいます。

カーペットを購入し直す必要がある場合は、新しいカーペットの購入費用もリフォームの予算に入れておきましょう。

断熱性が低いと暖かさを感じにくい

部屋自体の断熱性が低いと、窓や床下から床暖房の暖かい空気が逃げてしまい、思ったように暖房の効果を得られないことがあります。

断熱性の低い部屋では、床暖房だけでなくエアコンで温めた空気も逃げてしまいます。

寒さ対策のために床暖房を導入する前に、お部屋の断熱性を一度確認し、必要に応じて断熱改修工事を先に行いましょう。

低温やけどのリスクがある

低温やけどとは、体温より少し高い温度に長時間触れ続けることで発生するやけどのことです。

低温やけどは、時間をかけてやけどをしてしまうことから治るのにも時間がかかりやすいです。

床暖房でも長時間に及び体の一部が接触し続ける状況が続くと、低温やけどのリスクがあります。

うっかりうたた寝をしてしまった場合なども注意が必要です。

特に寝返りがうてない赤ちゃんがいる場合は、低温やけどにならないように気をつけてください。

床暖房に直接触れるのではなく何かを敷いたり、床暖房の温度を下げるようにしましょう。 

ただし、床暖房の種類によっては、低温やけどの危険性がない低温暖房タイプのものもあります。

床暖房の種類によって異なるメリット・デメリット

床暖房単体のメリット・デメリットは上記の通りですが、ここでさらに「温水式」と「電気式」という、床暖房の種類の違いにも注目して、利点や欠点を知っておきましょう。

「温水式」床暖房のしくみと特徴

温水式床暖房は、床下に設置したパイプに、熱源機で作られた温水を流して床を温めます。

熱源機となるのは、屋外に設置されたヒートポンプや給湯器などです。

「電気式」床暖房のしくみと特徴

電気式床暖房は、熱源機を必要とせず、床下に設置した電熱線自体が温まることで部屋を温めます。

タイプ別・床暖房のメリット・デメリット

異なる特徴を持つ2種類の床暖房は、それぞれのメリット・デメリットにも違いがあります。

「温水式」床暖房のメリット

温水式は、電気式に比べると比較的立ち上がりが早く、スイッチを切った後も温水の温もりが床下に残り続けます。

そのため、出かける前に少しだけ部屋を温めたいときなどにおすすめです。

また、温まる時間が短いことに加え、選んだ熱源機の種類次第では、さらに年間の使用コストを抑えることもできます。

例えば、床暖房用の熱源機を設置すると、ガス会社によっては、月々の使用料を割引してもらえることがあります。

「温水式」床暖房のデメリット

温水式の欠点は、熱源機の設置が必須という点です。

ゼロの状態から温水式床暖房を導入する場合、熱源機とパイプの配管工事も伴うため、電気式に比べると、導入費用は割高になってしまいます。

また、床下のパイプの詰まりや漏水、熱源機の故障や配管の不具合など、設備が多い分、メンテナンスの手間が増える点も、温水式のデメリットと言えるでしょう。

「電気式」床暖房のメリット

熱源機を伴わない電気式は、温水式に比べると低予算で導入することができます。

配管工事の必要もなく、フローリングの張替えのみで作業が完了するため、後付けリフォームに向いています。

「電気式」床暖房のデメリット

電気式は、電気で電熱線を温める際に時間がかかり、温水式に比べると、部屋全体が温まるまでに余分なコストを要してしまいます。

特に注意しなくてはならないのが、ご家庭の電気容量です。

床暖房を使用するために電気容量を上げると、床暖房を導入したばかりに、年間の電気代が高額になってしまう恐れもあります。

タイプ別・床暖房のリフォーム相場費用

タイプ別・床暖房のリフォーム相場費用をご紹介します。

「温水式」床暖房の費用相場

床暖房の施工方法には、重ね張りタイプと張り替えタイプの2種類があります。

重ね張りの場合の施工費用は、1畳あたり約6万円~約8万円です。

6畳だと、約36万円~約48万円になります。

床全面張り替えの場合の施工費用は、1畳あたり約7万円~約11万円です。

6畳だと、約42万円~約66万円になります。

温水式床暖房は、さらに熱源機の設置が必要です。熱源機は約25万円~約60万円となります。

「電気式」床暖房の費用相場

重ね張りの場合の施工費用は、1畳あたり約4万円~7万円です。

6畳だと、約24万円~42万円になります。

床全面張り替えの場合の施工費用は、1畳あたり約5万円~約9万円です。

6畳だと、約30万円~約54万円になります。

電気式床暖房には、熱源機の設置は必須ではありません。そのため総額は温水式よりも安くなります。

無垢材のフローリングには床暖房は設置できない?

一般的な無垢材のフローリングと床暖房の組み合わせは、おすすめできません。

無垢材には温度変化に追従できるものが少なく、床暖房との相性がよくないものが多いことが主な理由です。

基本的に、無垢材のフローリングは大きな温度変化に弱いものが多いです。

一般的な無垢材のフローリングに床暖房を敷設すると、温度変化に耐えきれず反りや割れが発生する場合があります。

木は温度や湿度によって伸び縮みをします。

伸び縮みが行き過ぎてしまうと反りや割れにつながるのです。

また、無垢材が過度の乾燥により縮み、継ぎ目部分に隙間ができてしまうことも多いです。

そのため、せっかくのフローリングを耐用年数よりもかなり早い時期に交換しなければならなくなってしまうかもしれません。

どうしても無垢材フローリングと床暖房の併用をしたい場合は、床暖房対応の無垢フローリングを選ぶと良いでしょう。

設置するお部屋に合うタイプを見極める

床暖房リフォームは、設置する現場の状況に対し、種類ごとの利点と欠点を踏まえて機器を選ぶと良いでしょう。

種類の特徴をお部屋に活かす

作業場や家族の個室など、日中過ごす時間が長く、狭い箇所では、電気式床暖房でも寒さをカバーすることができます。

一方、朝や夜などに、広い範囲をすぐに温めたいリビングなどでは、立ち上がりが早い温水式が適しています。

リフォーム費用の節約に生かす

また、既に温水式の床暖房をお使いであれば、熱源機の交換と床下パイプの点検のみで、新しい床暖房にリフォームできることがあります。

このようなケースでは、温水式のデメリットである高額な初期費用は発生しません。

設置する部屋での床暖房の使い方を予測し、予算や工事方法に最も適した種類を選ぶと良いでしょう。

家の気密性や断熱性を見直そう

床暖房を設置しても部屋があまり暖まらない場合があります。

その原因として、気密性と断熱性が低いことが考えられます。

気密性や断熱性が低いと、温めた空気が外に逃げてしまったり、反対に外の冷たい空気が家に入ってきたりしてしまいます。

これではせっかく温めた空気が無駄になってしまいます。

また、必要以上に空気を温める必要がでてきてしまいエネルギー効率が悪くなり、光熱費も高くなります。

そのため、床暖房を導入する前に、気密性や断熱性について考えることが重要です。

場合によっては、床暖房を導入するよりも高気密、高断熱にするリフォームをしたほうが効果が高いことも大いに考えられるでしょう。

まずは、暖かさの根本である、家の気密性と断熱性についてしっかり考えてみましょう。

床暖房に代わり足元を温める方法

床暖房以外にも足元を温める方法はあります。

床下エアコン

床下にエアコンを設置する床下エアコンは、床下全体を温めることができ、初期費用もエアコン1台分と安く済みます。

修理がしやすいこともメリットです。

家電量販店で販売しているエアコンを使用するため、故障した場合でも電気屋さんに修理を頼むことができます。

一方、通常24時間稼働させておくため、電気代がかさんでしまうというデメリットがあります。

さらに、夏場の冷房の使用には向いていません。

基礎断熱工法を採用していないと、床下エアコンの効果が得られないことにも注意が必要です。

ホットカーペット

ホットカーペットは、床暖房のような大掛かりな工事は必要なく、初期費用を安く済ませられます。

そして足元がすぐに温まります。

その一方、部屋全体が温まらないというデメリットがあります。

他の暖房器具と併用する必要があり、エネルギー効率が悪いといえます。

床・フローリングリフォームに対応する優良な会社を見つけるには?

ここまで説明してきた床・フローリングリフォームは、あくまで一例となっています。

「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって「大きく異なる」ことがあります。

そのとき大事なのが、複数社に見積もり依頼して必ず「比較検討」をするということ!

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】岩納年成

大手ゼネコン会社にて、官公庁工事やスタジアム、免震ビル等の工事管理業務を約4年経験。
その後、大手ハウスメーカーにて注文住宅の商談・プランニング・資金計画などの経験を経て、木造の高級注文住宅を主とするビルダーを設立。
土地の目利きや打ち合わせ、プランニング、資金計画、詳細設計、工事統括監理など完成まで一貫した品質管理を遂行し、多数のオーダー住宅を手掛け、住まいづくりの経験は20年以上。
法人の技術顧問アドバイザーとしても活動しながら、これまでの経験を生かし個人の住まいコンサルテイングサービスも行っている。

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