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2018年12月22日更新
床暖房のメリット・デメリットは?
床暖房には、設備そのものが持つメリット・デメリットだけでなく、種類の違いによって生じるメリット・デメリットも存在します。利点だけでなく、欠点も工事前に把握しておき、現場の事情に最も適した方法で床暖房リフォームを成功させましょう。
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- この記事の監修者株式会社KURODA一級建築士事務所坂田理恵子
目次
床暖房にリフォームするメリット
新築・リフォームともに「採用して良かった設備」として、多くの人に満足されているのが床暖房です。
床暖房は、「エアコンがあるので必要ない」「予算オーバーしてしまう」などの理由から、設置を見送られがちな設備です。
しかし、他の暖房器具では得られない独特の温もりには、設置した人の心を惹きつけて止まない魅力や利点があります。
人体に優しいぬくもり
電気や石油ストーブは火傷や火災などの恐れがあるため、小さなお子様や高齢者がいる部屋での使用は、安全に十分注意しなくてはなりません。
また、エアコンの風は室内の空気を乾燥させやすく、アレルギー物質やホコリを部屋中に拡散させてしまいます。
そのため、体調が優れない時に長時間浴び続けると、のどの痛みやアレルギー疾患などを引き起こす恐れがあります。

一方、床下から温もりを届ける床暖房は、直接触れても大きな火傷にはならず、火災の心配もないため、安全性に優れた暖房器具です。
さらに、ホコリやごみが舞うこともないため、部屋の空気をクリーンに保つことができます。
高い天井の家では必需品
暖かい空気は、高い所に移動する性質を持っています。
そのため、吹き抜けなどの天井が高い部屋は、エアコンで温めてもすぐに床が冷えてしまうため、足元の寒さ対策が欠かせません。

このとき、寒さ対策の1つとなるのが、足元から部屋を温める床暖房です。
さらに、天井にファンを取り付けて空気を攪拌(かくはん)させると、より高い暖房効率が期待できます。
床暖房にリフォームするデメリット
床暖房へのリフォームは、下記のデメリットも踏まえたうえで検討すると良いでしょう。
選べるフローリングやカーペットが限られる
床暖房を後付けリフォームする場合、既存のフローリング材を床暖房対応のものと交換しなくてはなりません。
フローリング材と一体化した床暖房設備などもありますが、その場合、選べるデザインはさらに限られてしまいます。
また、床に敷くカーペットも床暖房に対応した厚さや素材でなければ、暖かさを感じにくくなってしまいます。
カーペットを購入し直す必要がある場合は、新しいカーペットの購入費用もリフォームの予算に入れておきましょう。
断熱性が低いと暖かさを感じにくい
部屋自体の断熱性が低いと、窓や床下から床暖房の暖かい空気が逃げてしまい、思ったように暖房の効果を得られないことがあります。
断熱性の低い部屋では、床暖房だけでなくエアコンで温めた空気も逃げてしまいます。
寒さ対策のために床暖房を導入する前に、お部屋の断熱性を一度確認し、必要に応じて断熱改修工事を先に行いましょう。
床暖房の種類によって異なるメリット・デメリット
床暖房単体のメリット・デメリットは上記の通りですが、ここでさらに「温水式」と「電気式」という、床暖房の種類の違いにも注目して、利点や欠点を知っておきましょう。
「温水式」床暖房のしくみと特徴
温水式床暖房は、床下に設置したパイプに、熱源機で作られた温水を流して床を温めます。
熱源機となるのは、屋外に設置されたヒートポンプや給湯器などです。
「電気式」床暖房のしくみと特徴
電気式床暖房は、熱源機を必要とせず、床下に設置した電熱線自体が温まることで部屋を温めます。
タイプ別・床暖房のメリット・デメリット
異なる特徴を持つ2種類の床暖房は、それぞれのメリット・デメリットにも違いがあります。
「温水式」床暖房のメリット
温水式は、電気式に比べると比較的立ち上がりが早く、スイッチを切った後も温水の温もりが床下に残り続けます。
そのため、出かける前に少しだけ部屋を温めたいときなどにおすすめです。

また、温まる時間が短いことに加え、選んだ熱源機の種類次第では、さらに年間の使用コストを抑えることもできます。
例えば、床暖房用の熱源機を設置すると、ガス会社によっては、月々の使用料を割引してもらえることがあります。
「温水式」床暖房のデメリット
温水式の欠点は、熱源機の設置が必須という点です。
ゼロの状態から温水式床暖房を導入する場合、熱源機とパイプの配管工事も伴うため、電気式に比べると、導入費用は割高になってしまいます。
また、床下のパイプの詰まりや漏水、熱源機の故障や配管の不具合など、設備が多い分、メンテナンスの手間が増える点も、温水式のデメリットと言えるでしょう。
「電気式」床暖房のメリット
熱源機を伴わない電気式は、温水式に比べると低予算で導入することができます。
配管工事の必要もなく、フローリングの張替えのみで作業が完了するため、後付けリフォームに向いています。
「電気式」床暖房のデメリット
電気式は、電気で電熱線を温める際に時間がかかり、温水式に比べると、部屋全体が温まるまでに余分なコストを要してしまいます。
特に注意しなくてはならないのが、ご家庭の電気容量です。
床暖房を使用するために電気容量を上げると、床暖房を導入したばかりに、年間の電気代が高額になってしまう恐れもあります。
設置するお部屋に合うタイプを見極める
床暖房リフォームは、設置する現場の状況に対し、種類ごとの利点と欠点を踏まえて機器を選ぶと良いでしょう。

種類の特徴をお部屋に活かす
作業場や家族の個室など、日中過ごす時間が長く、狭い箇所では、電気式床暖房でも寒さをカバーすることができます。
一方、朝や夜などに、広い範囲をすぐに温めたいリビングなどでは、立ち上がりが早い温水式が適しています。
リフォーム費用の節約に生かす
また、既に温水式の床暖房をお使いであれば、熱源機の交換と床下パイプの点検のみで、新しい床暖房にリフォームできることがあります。
このようなケースでは、温水式のデメリットである高額な初期費用は発生しません。
設置する部屋での床暖房の使い方を予測し、予算や工事方法に最も適した種類を選ぶと良いでしょう。
床・フローリングリフォームに対応する優良な会社を見つけるには?
ここまで説明してきた床・フローリングリフォームは、あくまで一例となっています。
「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって「大きく異なる」ことがあります。
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一生のうちにリフォームをする機会はそこまで多いものではありません。
後悔しない、失敗しないリフォームをするためにも、リフォーム会社選びは慎重に行いましょう!
この記事の監修者プロフィール

株式会社KURODA一級建築士事務所
坂田理恵子一級建築士、一級施工管理技士。和歌山市で設計事務所に勤務。住宅のリフォームや新築を中心に携わり、女性目線で、家事や掃除、片付けがしやすく暮らしやすい家の提案を行う。
