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2022年04月06日更新

監修記事

傾いた家の危険性やリフォームにかかる費用について

傾いた家を放置すると、今後さらに傾きが酷くなったり、健康被害が生じたりと家や人にとって危険な環境となります。家の傾きが判明したらできるだけ早い対策が必要になるため、傾いた家の修理費用や期間などを知って家の傾き対策に役立てましょう。

傾いた家を放置するとどうなるのか?

家 傾い た

家の中で丸いものを置いたときに転がってしまったり、勝手にドアが閉まるようなことを経験したことはありませんか?もしかしたら、それは家が傾いていることが原因の可能性があります。

実は家が傾くことで住宅に異変が起こるほか、健康被害が現れる可能性があるのをご存知でしょうか。

具体的にどのような健康被害なのか、住宅の異変はどのように現れるのか見ていきましょう。

平衡感覚がおかしくなり病気になる

家に滞在しているときに、何となく頭が痛かったりめまいがすることはありませんか?家が傾いていると全体的に斜めになっているため平衡感覚がおかしくなり、不快な症状が現れます。

平衡感覚が乱れているときの症状の例は以下の通りです。

  • 頭痛
  • めまい
  • 浮遊感
  • 吐き気
  • 肩こり
  • 腰痛
  • 疲労感

また、傾きの角度が酷くなりさらに平衡感覚に異常をきたしてくると、倦怠感や食欲不振、睡眠障害とより深刻な健康被害へと繋がる可能性があります。

家にいると体調が悪くなることが長期間続いていて、改善が見られない場合は、もしかしたら家の傾きが原因なのかもしれません。

窓やドアが閉まらない

家の傾きが酷くなってくると、ドア枠や窓枠も歪んでくるため玄関のドアや窓が閉まらなくなります。

また、ドアが勝手に開いたり閉まったりすることもあります。

建て付けが悪くなり隙間風が吹く

家が傾き始めるとドアや窓などの建具の建て付けが悪くなるため、完全に閉められずに隙間ができやすくなります。

そのため、常に隙間風が吹くようになる可能性があります。

隙間ができることで、夏はエアコンの冷気を逃してしまい、冬は入ってくる風で寒く感じるようになるでしょう。

外壁にひびが入る

家が傾くことで起こる症状として、外壁や基礎にひびが入ることがあります。

また外壁がタイルの場合、タイルの目地がずれてしまうこともあります。

初めはヘアークラック程度の小さなひび割れかもしれませんが、傾きを直さず放置することで傾きが酷くなり、溝の深いクラックになってしまう可能性もあるでしょう。

倒壊の恐れがある

家の傾きが現在も進行している場合、そのまま放置することで倒壊の危険につながります。

また、傾きによる地盤沈下などは地震などの影響によってさらに進行する恐れがあります。

さらに外壁などのひび割れから雨水が浸入し、外壁内部や基礎などを腐食させ倒壊することも考えられるでしょう。

そのため、症状が軽いうちに家の傾きを直すことが重要です。

家の売却価格が低く売りにくい

傾いてしまった家を直さずに売却する場合、購入したい人がなかなか現れないため家の売却価格は低くなるでしょう。

また、購入者を見つけたとしても大幅な値引きを迫られる可能性があります。

小さな地震でも家が揺れやすい

家の傾きを放置すると揺れやすくなるため、小さな地震でも家が大きく揺れる可能性があります。

また、傾きが酷くなると側の道路をトラックが走るだけで家が揺れるケースもあります。

家が揺れるとひび割れや傾きも進行することがあるため、できるだけ早めに対処しましょう。

家の傾きを直すのにかかる費用や期間について

家の傾きが判明した場合、傾きを直すにはどのような工法があるのでしょうか。

家の傾きを直すのにかかる費用と期間とあわせてご紹介します。

部分的な修理の費用と期間について

家の傾きを部分的に修理する工法として、傾いた側を持ち上げるなどの工法があります。

具体的な工法内容と工期、費用などを詳しく見ていきましょう。

薬液注入工法

薬液注入工法は、セメントなどを混ぜた薬液を基礎の下の地盤に注入して固め、注入されたときの圧によって地盤ごと家を持ち上げる工法で、地盤が軟弱なベタ基礎の場合によく選ばれる工法です。

沈下の修正をミリ単位で行うことができ、地盤を固める工法のため、地震に対して強くなりますし再沈下も起こりにくくなります。

  • 【施工期間】
    約1~約2週間前後
  • 【費用相場】
    約250万円~約400万円

耐圧版工法

耐圧版工法とは、基礎の下の土を掘って50cm前後の耐圧版を設置し、基礎をジャッキアップして持ち上げ、水平が取れたら台座を据え付けて高さを固定する方法のことです。

耐圧版工法は、地盤沈下が今後起こらないことを前提にした工法となります。

仮に地盤沈下がまだ収束していない場合は、再度沈下が発生する場合があるため、あくまで一時的な措置となるでしょう。

  • 【施工期間】
    約2~約3週間前後
  • 【費用相場】
    約200万円~約400万円

土台上げ工法

土台上げ工法は、基礎部分とその上の土台を切り離し、基礎が傾いた状態で土台をジャッキアップして持ち上げ、水平になったら基礎との隙間部分に鉄板などを入れてモルタルで仕上げる工法のことです。

耐圧版工法と同じく地盤沈下が進行中の場合は、施工しても再沈下する可能性があるため、地盤沈下が止まったことを前提として施工される工法となります。

  • 【施工期間】
    約2~約3週間前後
  • 【費用相場】
    約200万円~約400万円

全体的な修理の費用と期間について

次に、家の傾きを修理する際の全体的な修理の工法と費用をご紹介します。

鋼管圧入工法

鋼管圧入工法とは、住宅の基礎を掘削し各所から家の重みを利用しながら、地盤の中の下方向に鋼管を支持地盤に圧入させて、その力で家を持ち上げて沈んでいる部分を修正する工法のことです。

大きな機械を使用せず主に人力で作業をするため、スペースが狭くても施工可能となります。

作業時は庭に1カ所入り口を作って基礎の下にトンネルを掘って行います。

また鋼管圧入工法は建物全体の修正工事を行うことで再沈下を防ぐことができるため、安心な工法と言えますが、比較的費用が高くなる傾向にあります。

  • 【施工期間】
    約3~約4週間前後
  • 【費用相場】
    約400万円~約600万円

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家の傾きはどう測るのか?

家 傾い た

「家が傾いているのでは?」と思ったらまず自分で計測してみることも可能です。

自分でできる方法とプロに依頼する方法をご紹介します。

自分で測る場合は水平器

自分で家の傾きを測る場合は、ホームセンターなどで購入できる水平器を使用して計測する方法があります。

ベーシックな水平器だと詳細な傾き具合を知ることができないため、デジタル水平器がおすすめです。

デジタル水平器の場合、具体的な数字が表示されているためより詳細な数字を知ることができます。

ただ、比較的容易に入手できる一般的な水平器は簡易的なものなので、正確な判断が難しいことがあります。

そのため、自分で計測を行って家が傾いていた場合は、専門業者に依頼して正確な判断をしてもらうと安心でしょう。

プロはレーザー水準器を使う

プロが家の傾きを計測する場合、レーザー水準器を使用します。

レーザー水準器とは水準器から赤いレーザーを発し、目で水平かどうかの確認ができる機械のことです。

専門家のほとんどはこのレーザー水準器を使用しています。

傾きには許容範囲がある

家が傾いていると必ず欠陥ということではなく、家の傾きには許容範囲があります。

しかし、「ここまでの傾斜だと欠陥」というような境界線ではありません。

平成12年に告示された「住宅紛争処理の参考となるべき技術基準」では1mあたり6mmの傾斜に相当した場合、構造上重要な瑕疵がある可能性が高いとしています。

一般的には、新築住宅の場合1mあたり3mm、中古住宅の場合1mあたり6mmの傾斜までを許容範囲としています。

また、建売住宅や新築マンションによっては1mあたり4~5mm程度の傾斜を基準にするケースもあります。

しかし、例え1mあたり6mmの傾きがあったとしても、生活に支障が出ない限り、必ずしも欠陥になる訳ではありません。

傾いた家の修理に最適な専門業者の選び方

傾いた家の修理を依頼する際、家の傾きに詳しい専門業者を選ぶことが大切です。

リフォーム業者には得意不得意があるため、まずはインターネットや口コミなどで家の傾きに詳しい業者があるかどうか探してみましょう。

次に、選んだ会社に家の傾きを修理した実績があるかどうかも確認します。

実績が多いほど、家の傾きの修理に関しての知識が豊富です。できるだけ多くの実績がある業者を選ぶようにしましょう。

また、家の傾きという特性上、実際に見てみないと状況を判断しづらいものです。

家の傾きをしっかり診断してもらい、何が原因なのかを突き止めた上で工法などを決める専門業者を選んでいきましょう。

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リフォーム業者に家の状態を正しく判断してもらうために必要なこと

リフォーム業者に家の状態を正しく判断してもらうためには、家に関して日頃気になることなどがあったら伝えたり、自分で計測をした場合は計測結果をリフォーム業者に伝えることが大切です。

普段の気づきが家の状態の症状を判断する材料となることがあるため、家のことで気になることがあればメモをとったり写真を撮るなどをして準備しておくといいでしょう。

優良なリフォーム会社を見つけるには?

ここまで説明してきたリフォームは、あくまで一例となっています。

「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって「大きく異なる」ことがあります。

そのとき大事なのが、複数社に見積もり依頼して必ず「比較検討」をするということ!

この記事で大体の予想がついた方は見積もり比較のステップへ行きましょう!

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一生のうちにリフォームをする機会はそこまで多いものではありません。

後悔しない、失敗しないリフォームをするためにも、リフォーム会社選びは慎重に行いましょう!

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】小川愛

二級建築士、宅地建物取引士。愛知県名古屋市にて高級分譲住宅設計・施工会社に勤務。土地取得からプランニング、施工、販売、お客様のお引っ越し、アフターサービスまでの、住宅に関わる全ての業務に従事。

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