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2019年02月27日更新
畳のリフォームにかかる見積もりや安くするポイントについて
畳は、日本ならではの和室には欠かせないものです。イグサの良い香りは、落ち着いた雰囲気と安らぎを与えてくれるものです。そのような畳にも経年劣化はあります。何かの行事などにあわせて和室の畳をリフォームしたいとお考えの方もいることでしょう。畳のリフォームに関する知識や費用、なるべく安くするポイントなどをご紹介します。
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- 監修者亀田融
目次
畳の張替えにかかる見積もりについて
畳の張替えのタイミングとしては、畳の表面が劣化して細かなイグサが出てきたり、それによって掃除に手間がかかると思われるようになった時です。
張替えの方法もいくつかありますので、張替えの種類やその費用などについてご紹介します。
【6畳の場合】畳の張替えの見積もりはどれくらい?
畳の張替えには、新調することのほか、表替えや裏返しというものがあります。施工にかかる時間や手間、また費用なども異なります。
畳の裏返しの場合は、交換の目安として3年過ぎると裏返しをする方が望ましいでしょう。
また表替えは、裏返しを実施したのであればその5年後くらいです。そして10年以上になると新調することをおすすめします。
畳のイグサの状態がひどくないのであれば、裏返しだけでも新しい物とかわらないような状態となります。
費用面では
畳の価格は畳表のグレードによって大きく異なります。
裏返しの料金は、普及品の場合1畳あたりが3,000円程度となります。畳の張り替えとしては、一番簡単で手間がかからない方法です。
作業日数としては畳を一度業者の作業場に持ち帰って作業をしますが、たいていの場合は一日で終わります。
表替えの料金は、普及品で1畳あたり6,000円程度ですが畳表の品質グレードが上がると高くなっていきます。
畳表のイグサは、その産地や品質などでランク分けされています。
イグサの品質が良いと、耐久性もあり変色したとしても色合もきれいな状態となります。作業日数は、裏返しと同様で作業場に持って帰りますが一般的に一日で終了します。
畳を新調する場合は、普及品で1畳あたり1万円程度です。
新品にする場合には、畳表や畳床、また畳縁などをどの程度のグレードにするかによって価格もかなり違ってきます。高級品になるとかなり高額になります。
作業としては、まずは業者が部屋の大きさを採寸をします。そして新品の畳が完成してから入れ替えの作業を行い、古い物を処分します。採寸から新しい畳の納品まで、5日間くらいかかります。
最近人気の「琉球畳」とは?
昨今人気となっている琉球畳は、もともとは沖縄で取れる七島イグサを使用しているものを指していましたが、現在は畳表に使用される素材は関係なくなっています。
畳一枚が一般的な畳の半畳のサイズで、手織によって製作されたものです。琉球畳といっても、沖縄産のイグサが高価なために最近では中国産の七島イグサを使用したものが出回っています。
また琉球畳と呼ばれる物の中には、一般的なイグサを畳表として使用し、半畳サイズにして正方形でフチのないという形状のものもあります。
琉球畳や正方形のフチなしタイプが好まれるようになっているのは、和室の雰囲気も持ちながらデザイン的にモダンで洗練された印象となるからでしょう。
そのため琉球畳をリビングの一部に置いて和洋折衷スタイルにすることも多くなっており、特に若い世代で人気が高まっています。
【6畳の場合】琉球畳にリフォームする際の見積もりはどれくらい?
琉球畳への交換や張替えでは、一般的な畳よりも値段的には高くなります。
琉球畳は、半畳サイズであっても一枚の価格が通常の畳一枚の値段よりも高額になってしまいます。一般的な畳に対して2倍以上の値段になることもあります。
中国産の畳表を使用する場合でも1畳が2.5万円程度になるので、6畳の部屋であれば30万円となります。また琉球畳の表替えも一般的な畳よりも高くなります。
国産のイグサで表替えをした場合、一畳あたり6,000円程度ですが七島イグサで実施すると2万円程度になることがあります。
琉球畳は業者によって価格に差がありますので、できればさまざまな畳を取り扱う専門業者に相談してください。
和室を洋室にリフォームする場合の見積もりについて
最近は、和室を洋室にリフォームしたいと希望する方が増えています。畳はダニやカビが発生することが多く、アレルギー体質の場合にトラブルとなることがあるからです。
また畳や障子、ふすまなどの張替えがどうしても必要となり費用面でもかさむということも和室が敬遠される要因となっています。
では和室を洋室にリフォームする場合、どの程度の費用が必要となるのでしょうか。
【6畳の場合】畳をフローリングにリフォームする場合の見積もり
6畳の畳をフローリングにリフォームする場合には、費用としては15万円程度となります。
ただ作業として畳を撤去してフローリング材をその後に張るというだけの工事ではありません。まずフローリング材を張る前に下地材の設置工事が必要となります。
畳の場合は厚さは約5cmほどありますが、フローリング材は12mm程度しか厚みとしてはありません。そこで畳を撤去した後に下地の木工事を実施して隣の部屋などとの段差の調整をする必要があるためです。
さらに床の下地も畳とフローリングでは、根太という横木の間隔が異なります。
畳の場合には、根太が45cm程度の間隔ですがフローリングの場合には強度を高めるために30cm程度にしないといけません。その工事も重要となります。
さらにある程度の築年数がある住宅では畳の下に断熱材が入っていない場合があります。フローリングの場合には畳よりも厚さもなく冷えやすいので根太の施工前に断熱材になるものを入れる工事も必要です。
予算面で張るフローリング材の品質や性能などによってフローリング材の費用が変動しますし、施工上の問題などがあるとかなり費用面でも高額となりますので注意してください。
建具や押入・天井も洋室にリフォームする場合
洋室に和室をリフォームする場合に、どの程度の機能を持つ洋室へ変更するのかを検討することも大切です。さまざまな建具や押入、天井なども洋室としてリフォームする場合には、かなり費用面でもかさみます。
全面的に6畳間の和室を洋室にリフォームするのであれば、費用としてはおよそ100万円程度です。
例えば押入れをクローゼットにリフォームする場合は費用として20万円前後かかります。
一間幅の押入れの場合に奥行きとしては80cm程度ありますが、一般的な洋室のクローゼットは奥行きが60cmほどですのでこの差を考慮してハンガーパイプを2本にするなどの工夫が必要です。
扉はできれば折れ戸にすると物の出し入れなどもしやすくなります。また天袋部分は、真上に開く跳ね上げ式のドアもありますので使い勝手のよいものを選択してください。
また壁紙クロスや天井材を張替えたり収納の建具を変えたりといった全面的な工事となります。
窓の部分もカーテンを取り付ける場合には、カーテンレールを設置するための下地を入れる必要もあります。また結露をしてしまうということが想定される場合には、断熱材も入れます。
さらに経年劣化などがあると、工事内容によっては部材を変更し下地準備などに手間がかかると費用も高額となることがあります。
リフォームの担当者の方から具体的な工事の内容と予算見積もりについてしっかりと説明を受けてください。
小上がり和室にリフォームする場合の見積もり
リビングの一角を和室の小上がりスペースにしている間取りがありますが、小上がり和室にリフォームする場合の見積もりとしてはどの程度かかるのでしょうか。
新設をする場合、畳も新調して6畳の小上がり和室にするには、その工事費用としては50~100万円程度となります。
小上がり和室というのは、床面にある程度の高さをつけて小上がりになった状態の和室です。
一般的には、リビングの中の一角に設置することが多く、空間の中に高低差をつけられるので奥行き感が出るというメリットがあります。また段差の部分を収納スペ-スとして活用することもできます。
段差をさまざまに活用でき椅子代わりに座ることもでき、デザイン的にもどのような雰囲気の間取りやデザインにも馴染みやすいものです。
畳の部屋のリフォームで見積もりを抑えるポイントについて
畳の部屋をリフォームする際の費用を抑えるポイントは、次のようになりますので参考にしてください。
畳の裏返しが一番安い
畳のリフォームで費用面を安くしたい場合は、既存の畳の表の部分を裏返して使用するようにする方法です。
方法としては、畳縁や畳床を固定している糸をまず取り除き、側面に使用している畳縁を新しい物と取り替える作業なども必要となります。
裏返しの費用としては、1畳あたりで3千円程度で作業としても一日で完了します。ただし、畳の裏返しが可能なのは、畳を新調してから2~3年以内が目安になります。
複数のリフォーム会社から見積もりを取る
費用をいかにしておさえるかという点では、複数のリフォーム会社から見積もりをとることをおすすめします。
各見積もりを比較することで作業の内容やそれに対する金額を検討することができるので、より細かく提示してくれる業者を選んだ方が賢明です。
というのも、詳細な内容の見積もりを提出できるということは、工事範囲がはっきりしており実際の工事にかかってもトラブルを防ぐことができやすいからです。
畳の部屋をリフォームする際の最適な業者の選び方について
畳の部屋をリフォームしようとする時には、リフォーム業者を依頼するにあたってより良い業者を選びたいものです。そのためにネットの口コミなどで実績がより豊富なリフォーム業者をさがすことをおすすめします。
そして実際に見積もりを取る時にも何社かに見積もりをお願いしましょう。
より詳細な見積もりを提示してくれる業者、質問などに丁寧に答えてくれて説明もわかりやすい業者であれば安心できます。
さらに検討する条件として、リフォーム会社の担当者の方の誠実さや畳職人などの技術、そして費用面の内容を確認しましょう。
そのうえで総合的に判断することが重要です。工事が終了した後も不具合などの問い合わせや問題があった場合のアフターサービスの対応が早いかどうかということもチェック項目となります。
またリフォーム会社の担当者との相談の折に、畳のリフォームでどの程度の内容にしたいのかとか畳のメンテナンスをしている場合はどのようにしたのかという点も明確にして知らせてください。
また予算的にどの程度まで考えているのかなども提示できると業者の方でもリフォーム内容の提案がしやすくなりますので、ある程度検討して準備しておくのがよいでしょう。
和室リフォームに対応する優良な会社を見つけるには?
ここまで説明してきた和室リフォームは、あくまで一例となっています。
「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって「大きく異なる」ことがあります。
そのとき大事なのが、複数社に見積もり依頼して必ず「比較検討」をするということ!
この記事で大体の予想がついた方は次のステップへ行きましょう!
「調べてみたもののどの会社が本当に信頼できるか分からない…」
「複数社に何回も同じ説明をするのが面倒くさい...。」
そんな方は、簡単に無料で比較見積もりが可能なサービスがありますので、ぜひご利用ください。
大手ハウスメーカーから地場の工務店まで全国1000社以上が加盟しており、和室リフォームを検討している方も安心してご利用いただけます。
一生のうちにリフォームをする機会はそこまで多いものではありません。
後悔しない、失敗しないリフォームをするためにも、リフォーム会社選びは慎重に行いましょう!
この記事の監修者プロフィール

タクトホームコンサルティングサービス
亀田融一級建築施工管理技士、宅地建物取引士。東証1部上場企業グループの住宅部門に33年間勤務。13年間の現場監督経験を経て、住宅リフォーム部門の責任者として部分リフォームから大規模リノベーションまで2,000件以上のリフォームに関わる。2015年に退職して現在は、タクトホームコンサルティングサービス代表として、住宅診断を行う傍ら、住宅・リフォーム会社へのコンサルティング活動を行っている。

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