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2022年04月14日更新
水回りの移動リフォームにかかる費用は?
壁付けキッチンから対面型キッチンへの変更や、廊下に置かれた洗面台を脱衣所へ移動させるリフォームなど、水回り設備を移動しなければならないケースは様々です。この記事では、キッチンやお風呂など、水回り設備の移動リフォームについて、移動できる範囲や費用相場などを解説します。
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- 監修者明堂浩治
目次
水回りを移動するリフォームとは?
間取り変更や生活スタイルの変化などによって、水回り設備を移動させなければならないことがあります。
移動リフォームの例としては、壁に面しているキッチンを、リビングが見渡せる対面型キッチンに変更するリフォームなどがあります。
あるいは、親世帯と同居するために、2家族がスムーズに行き来できるよう、お風呂やトイレの位置を変更することもあるでしょう。
または、離れにあって、冬は寒く使いにくいお風呂を、安心して使えるようにリビングの近くに移動させるリフォームなども考えられます。
移動ではない水回りのリフォーム費用の相場はこちらの記事で解説しています
移動後も元の設備を使い続けるか
現在使用している水回り設備を、移動先でも引き続き使用する場合は、移動工事の費用のみでリフォームが可能です。
しかし、古い設備を処分し、移動先に新しい設備を設置する場合は、解体処分費用と、新しい設備の本体価格が加わって、高額なリフォームとなるでしょう。

水回りの移動は排水管が影響する
水回り設備が移動できるかどうかは、床下を通っている排水管が鍵を握ります。
排水管は勾配をつけなければ、水が流れにくくなり詰まりや漏水の原因となってしまいます。
排水管が長くなるほど必要となる勾配も増えますが、勾配を確保するためには、床下の空間に充分な高さが必要です。
戸建て住宅の床下は、高さ約40~45cmで作られていることが多く、勾配を確保しやすいため、水回り設備の移動に大きな制約は生じません。
一方、マンションでは、排水管に手を加えることができなかったり、床下空間の構造が戸建て住宅と異なったりするため、水回り設備の移動に多くの制約が生じます。
マンションの水回り移動リフォームについては、後半の項目で詳しく解説しています。
キッチンの移動リフォーム費用相場
キッチンの移動リフォームの費用相場は、約40~220万円です。
キッチンを買い替えず、必要最低限の内装工事や給排水管工事のみで移動を行うことができれば、約100万円以下のリフォームにすることができるでしょう。
一方、キッチンを新品に買い替える場合や、内装工事が大掛かりな移動リフォームになると、費用は高額になります。

キッチンの価格と工事費用
キッチンには商品ごとのグレードがあり、グレードが高くなるほど機能の数が増え、高級な素材や機器が使われるため、価格は割高になります。
キッチンの価格相場
- スタンダード:約50万円
- ミドル:約70万円
- ハイグレード:約100万円
実際の販売時には、リフォーム会社からの割引などが行われるため、キッチン全体の中心価格帯は約50~90万円となっています。
なお、キッチンのタイプ別の価格相場は以下のようになります。
- I型キッチン:約60~110万円
- L型キッチン:約80~120万円
- アイランド型キッチン:約100~150万円
キッチンの移動工事費用相場
- キッチンの解体費用:約3~5万円
- キッチン取り付け費用:約5~10万円
- 給排水管工事費用:約3~10万円
- 換気ダクト工事費用:約5~10万円
- 電気工事費用:約3~10万円
- ガス工事費用:約3~7万円
- 内装工事:約10~15万円
合計:約40~70万円
キッチン移動リフォームのコツ
移動する位置やキッチンのタイプによって、工事ごとの費用相場は異なります。
例えば、移動に併い、IHクッキングヒーター付きのキッチンに買い替えた場合は、調理時にガスを使用しませんので、ガス工事は発生しません。
しかし、電源を200Vにする電気工事が追加で発生します。
また、壁付けキッチンは背面が壁で見えなくなりますが、対面型は背面の処理が発生し、内装工事も割高になることがあります。
このように、移動リフォームの費用を考えるときは、発生する工事の種類と、それぞれの工事の規模を予想しておかなければなりません。
キッチンの移動リフォーム費用の相場はこちらの記事でも解説しています
お風呂の移動リフォームの費用相場
お風呂の移動リフォームは、お風呂を買い替えない場合は、約80~110万円、システムバスなどに買い替える場合は約120~250万円の、非常に高額なリフォームとなります。

お風呂の価格と工事費用
広い面積を使うお風呂は、移動先の内装工事が大規模になるだけでなく、床下の基礎工事や、防水処理も発生します。
お風呂の価格相場
以下は、システムバスの価格帯です。
- スタンダード:約40万円
- ミドル:約70万円
- ハイグレード:約130万円
お風呂の移動工事費用相場
- 既存浴室の解体撤去費用:約15~20万円
- 基礎工事費用:約10~20万円
- 浴室設置費用:約5~10万円
- 防水処理費用:約10万円
- 給排水管工事費用:約5~10万円
- 電気配線工事費用:約5万円
- 内装工事費用:約20~30万円
- 産廃処分費用:約5万円
合計:約75~110万円
お風呂移動リフォームのコツ
お風呂は、一度解体して再設置すると、防水性を著しく落とす恐れがあります。
設置から約20年以上経っているお風呂であれば、機器の買い替えも併せて行った方が、リフォーム後に壊れてすぐに使えなくなるリスクを防ぐことができるでしょう。
また、タイル張りの在来工法のお風呂を移動する場合は、通常の施工費用・約120万円に対し、移動先で新たに基礎工事や防水処理を施す費用が加わって、約150~280万円のリフォームとなることがあります。
お風呂の移動リフォーム費用の相場はこちらの記事でも解説しています
水回りの移動リフォームが得意なリフォーム会社を探すには
自分が住んでいる地域で水回りの移動リフォームをしてくれるリフォーム会社を知りたい場合は、リフォーム会社紹介サービスを使うと良いでしょう。
リフォーム会社紹介サービスの「ハピすむ」は、お住まいの地域やリフォームのニーズを詳しく聞いた上で、適切で優良なリフォーム会社を紹介してくれます。
運営会社のエス・エム・エスは、東証プライム上場企業なので、その点も安心です。
トイレの移動リフォームの費用相場
トイレを移動するリフォームの費用相場は、約30~55万円が相場ですが、和式から洋式への変更、手洗いの新規設置などを伴うと、約70~80万円の工事費用になることがあります。

トイレの価格と工事費用
トイレは、本体価格にはグレードや機能による大きな差はありませんが、内装工事と給排水管工事の規模によって、リフォームの総費用は変動します。
トイレの価格相場
- タンクレストイレ:約10~20万円
- 手洗い付きトイレ:約10~15万円
なお、便器の自動洗浄機能や、空気清浄機付きなどのハイグレードなトイレになると、約30~40万円になることもあります。
トイレの移動工事費用相場
- 既存トイレ解体費用:約2万円
- トイレ取り付け費用:約3万円
- 給排水管工事費用:約5~10万円
- 内装工事費用:約10~20万円
合計:約20~35万円
トイレ移動リフォームのコツ
和式トイレを解体し、移動先に洋式トイレを設ける場合は、解体工事と内装工事だけで、約20~40万円の追加費用が発生することがあります。
また、移動先にタンクレストイレを新設する場合は、トイレの手洗いの位置に注意しなければなりません。
タンクレストイレには手洗いが付属していないため、移動先に手洗いがない場合は、トイレルーム内に手洗いの増設が必要です。
手洗いの増設費用は、シンクのみのシンプルなものであれば約8~10万円、収納キャビネットや大きなカウンターが付属しているタイプは、約20万円が取り付け費用の相場です。
また、2階にトイレを移動する場合は、壁の構造と、2階まで給排水管が届いているかどうかを確認する必要があります。
物置などをトイレルームとして再利用し、なおかつ、1階の給排水管近くに移動することができれば、最低限の内装工事と給排水管工事費用で済ませることができます。
しかし、1階のトイレから離れた位置に新たにトイレルームを新設する場合は、間取り変更のために壁を解体・新設したり、給排水管の延長工事が発生したりするため、費用も工事期間も大規模になるでしょう。
トイレの移動リフォーム費用の相場はこちらの記事でも解説しています
洗面台の移動リフォームの費用相場
洗面台の移動リフォームは、約20~70万円が費用の相場です。
古い造りの住宅では、脱衣所に洗面台を設けるスペースがないため、脱衣所外の廊下や、お風呂から離れた場所に洗面台が設置されていることがあります。
このような事情から、洗面台の移動は比較的発生しやすいリフォームと言えるでしょう。

洗面台の価格と工事費用
洗面台の価格は、主に洗面台の幅で決まります。
住宅で主に設置されるのは、幅600・750・900mmサイズの洗面台です。
洗面台の価格相場
- 600mmサイズ:約5~10万円
- 750mmサイズ:約7~15万円
- 900mmサイズ:約10~30万円
洗面台の移動工事費用相場
- 既存洗面台の解体費用:約3万円
- 洗面台取り付け費用:約3万円
- 内装工事費用:約5~10万円
- 給排水管工事費用:約3~10万円
- 電気工事費用:約3~5万円
合計:約20~40万円
洗面台移動リフォームのコツ
洗面台を移動させるときは、設置箇所のスペースに注意しなければなりません。
移動先に既存の洗面台が納まるスペースがなければ、古い洗面台を新しいものと買い替えるか、移動先の拡張工事を行わなければならず、リフォーム費用が高額になってしまいます。
また、洗面台のサイズが大きくなるほど本体の価格も高額になりますが、照明を蛍光灯からLEDに変更したり、収納を開き戸からスライド扉にしたりといった、仕様変更を行った場合も高額になります。
マンションの水回り移動リフォーム費用
マンションの水回りリフォーム費用は、以下のようになります。
- キッチンの移動費用:約40~90万円
- お風呂の移動費用:約70~100万円
- トイレの移動費用:約40万円
- 洗面台の移動費用:約40万円
間取り変更に多くの制約を受けるマンションは、大規模な移動リフォームが行えないことが多く、住宅用より一回り小さいサイズの機器が選ばれることも多いため、費用相場も戸建て住宅に比べると割安になります。
ただし、既存の水回りスペースに収まるサイズの機器がない場合は、オーダーメイド商品を購入しなければなりません。
オーダーメイド商品は、価格も通常タイプより割高になることが多いため、場合によっては戸建住宅の水回りリフォーム以上の費用が発生することもあります。

マンションの水回り移動で注意すること
冒頭でも解説したように、水回りの移動リフォームでは、床下の給排水管に注意してプランニングを行わなければなりません。
しかし、マンションでは、戸建住宅以上に給排水管の制約が生じます。
排水管に専有部と共用部がある
マンションリフォームで入居者が手を加えることができるのは、専有部のみとなっています。
マンションの給排水管は、向きによって専有部と共用部に分かれています。
- 縦に延びた給排水管→共用部
- 横に延びた給排水管→専有部
マンションの移動リフォームでは、横に延びた給排水管のみ手を加えることができます。

床下の高さと構造に注意
床下に空間があるマンションの、平均的な床下高さは約12~22cmです。
水回り設備の移動距離が短ければ、排水管の勾配を大きく確保する必要はありませんが、移動距離が長くなると、約12~22cmの床下高さでは勾配を付けることができなくなってしまいます。
また、築年数が古いマンションは、排水管が床下のコンクリートに埋め込まれていたり、床下に全く空間がなかったりすることもあるため、移動リフォームそのものを行うことができません。
さらに、マンションの中には、防音規約で床リフォームを禁止している所もあるため、仮に床下に空間があっても、移動リフォームが行えない恐れがあります。
そのほか、給排水管に手を加えた結果、階下への漏水や床の腐食といったトラブルを招く恐れもあることから、マンションによっては水回りリフォームそのものを禁止していることがあるため注意が必要です。
水回りリフォームに対応する優良な会社を見つけるには?
ここまで説明してきた水回りリフォームは、あくまで一例となっています。
「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって「大きく異なる」ことがあります。
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