お風呂リフォーム
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目次
お風呂全体のリフォームの費用相場
お風呂全体のリフォームの費用は、70万〜250万円と大きな幅があります。
これは既存の浴室がユニットバスか在来浴室か、またはユニットバスを交換するか在来工法でリフォームするかなど、工事方法によって費用が変わるためです。
それぞれのリフォーム方法について詳しく見ていきましょう。
ユニットバス交換の費用相場
標準的なユニットバスの交換費用相場は70万〜150万円です。
ユニットバスを交換する場合、既存のユニットバスを解体するために、入り口ドア枠が付いた間仕切り壁も同時に解体しなければならないケースが一般的です。
これにあわせて、隣接する洗面所や脱衣室の内装もリフォームする場合には追加費用がかかります。
ほかにも、以下のような要素によってリフォーム費用は大きく変動します。
- ユニットバスにオプションを追加
- 2階のユニットバス交換で、立ち上げ配管の交換が必要
- 給湯器が劣化しており、交換が必要
- 壁の中や床下に断熱材を追加したい
- 壁の中や床下の構造に劣化や腐朽があり、修繕が必要
在来工法の浴室からユニットバスに交換する費用相場
在来工法の浴室をユニットバスに交換する費用相場は150万〜200万円です。
在来工法の浴室は、断熱性が低く、床も冷たく硬く、掃除もしづらいデメリットがあります。これをユニットバスに交換すれば、暖かく快適で安全なお風呂にリフォームできます。
既存のユニットバスから新しいユニットバスに交換する場合に比べて、既存の在来浴室を解体し、新たに間仕切り壁を造るための費用がかかります。
それでも、在来工法で全体をリフォームするよりも費用は少なく済みます。
>>在来工法の浴室からユニットバスへのリフォーム費用はこの記事をチェック!
在来工法の浴室リフォーム費用相場
在来浴室を在来工法でリフォームする費用相場は150万〜250万円です。
既成のユニットバスを使用せず、在来工法でリフォームを行うと、デザインや設備の自由度が高いメリットがあります。
しかし、床や壁の防水や浴槽の設置、配管の接続、タイル張りなどに高い技術と経験が要求されます。
そのため既製品を組み立てるユニットバスに比べて不具合のリスクが高く、工期や費用も多くかかります。
一般的には、断熱性が高く、水漏れのリスクも少なく、メンテナンスしやすいユニットバスへの交換がおすすめです。
浴室の広さ変更のリフォーム費用相場
狭い浴室を広くするリフォームの費用は、70万〜350万円と大きな幅があります。
周囲の部屋を含めた間取りの変更や、省スペース型ユニットバスへの交換、建物の増築といったリフォーム方法によって、費用が大きく異なります。
間取り変更して浴室を広げる場合の費用相場
間取りを変更して浴室を広げるリフォームの費用相場は85万〜280万円です。
たとえば、上の図のように、隣接している洗面所や脱衣室の間仕切りを移動してお風呂を広くする方法があります。
ユニットバス本体の価格のほか、リフォームする範囲の広さや内装のグレード、追加する設備機器、それにともなう給排水の配管工事によって費用は大きく変わります。
費用の幅が大きいため、予算に合わせたリフォーム方法を複数提示してもらうことをおすすめします。
広く感じられるユニットバスに交換する場合の費用相場
広く感じられるユニットバスへの交換費用相場は70万〜150万円です。
ユニットバスのデザインで明るい壁色を選んだり、アクセントパネルを取り入れれば、視覚的に広く感じられます。
また窓のサイズを大きくする、天井の形で変化を付けるなどの方法も有効です。
他の方法として、省スペース型ユニットバスへの交換を行える場合は、上の図のように、間取りを変更しなくても、室内空間をひとまわり広くできます。
省スペース型ユニットバスは、壁パネル裏の配管スペースが最小限に抑えられています。
そのため同じスペースでも、ひとまわり広いサイズのユニットバスを設置できます。
また、規格サイズとは異なる自由なサイズをオーダーできるユニットバスもあり、既存浴室のデッドスペースを有効利用できます。
増築して浴室を広げる場合の費用相場
建物を増築して浴室を広げる費用相場は120万〜350万円です。
増築とは、基礎や外壁、屋根を新たに造り、床面積を増やす工事です。
お風呂のように0.5〜2坪程度の小規模な増築は、新築のときに比べて費用が割高になります。
費用の他にも多くの制約もあるため、増築しない方法を検討することをおすすめします。
増築する床面積が10平方メートルを超えるか、準防火地域にある場合には、建築確認申請が必要になります。
確認申請費用は、申請手数料と事務手続き費として10万〜30万円かかります。
また、建築確認申請の必要・不要にかかわらず、法令上の建蔽率や容積率、耐震性や防火性などを満たしていなければなりません。
条件によっては増築できないケースもあるため注意が必要です。
お風呂の修理・汚れの除去の費用相場
お風呂の修理・汚れの除去の費用は、2万〜90万円と大きな幅があります。
コーキングによる軽微な補修で済むケースから、壁や床下の修繕が必要なケースまで、リフォームの内容はさまざまです。
浴槽のひび割れが目立つ場合の費用相場
ひび割れた浴槽を交換する費用相場は20万〜90万円です。
浴槽がひび割れている場合は補修をしても水漏れのリスクがあり、浴槽の交換がおすすめです。
費用は浴槽のサイズやデザイン、材質のグレードによって変わります。
また、周囲のタイルや排水管の改修をともない、費用がかさむ場合には、ユニットバスへの交換との比較検討をおすすめします。
また、ユニットバスの場合は浴槽のみを交換できるケースは少なく、基本的にユニットバス全体の交換となります。
FRP浴槽の場合には、ひび割れが軽微で、水漏れがなく、パテや塗装によって補修できる程度であれば、5万〜20万円で補修も可能です。
>>浴槽がひび割れは補修?それとも交換?判断基準をこの記事でチェック!
水漏れが発生している場合の修理費用
水漏れが発生しているときに修理を行う費用相場は2万〜50万円です。
シャワーや水栓の修理・交換 | 2万〜15万円 |
壁タイルの部分補修・コーキング | 2万〜6万円 |
壁タイルの全面張り替え | 20万〜30万円 |
床・壁タイルの張り替え | 40万〜50万円 |
シャワーのホースや水栓から水漏れしている場合、劣化したシャワーや水栓の本体・部品を交換できれば、費用は少なく済みます。
しかし、浴室の壁の下端や床下に水漏れが発生している場合は、配管などに重大な問題を起こしている可能性があり、調査が必要です。
浴室全体が老朽化し、修繕が難しい場合はユニットバスへの交換がおすすめです。
>>お風呂のタイルからの水漏れ修理費用はこの記事をチェック!
シャワーや水栓には洗い場用/浴槽用、壁付き/台付き、2ハンドル/シングルレバーといった規格があり、既存の器具に合ったタイプを選定します。
対応品が見つからず、壁の中の配管からの改修・交換が必要なケースもあります。
お湯が出ない場合の費用相場
お湯が出ない原因が給湯器にある場合、給湯器を交換する費用相場は20万〜100万円です。
お湯が出ない原因や、給湯器の種類によって費用は大きく変わります。
ガス給湯器を交換 | 20万〜60万円 |
電気温水器を交換 | 20万〜50万円 |
エコキュートを交換 | 40〜80万円 |
ガス給湯器をエコキュートに変更 | 60〜100万円 |
シャワーや水栓の修理・交換 | 2万〜15万円 |
既存のガス給湯器をエコキュートに変更する場合は、ブレーカー改修や引き込みなどの電気工事が必要になることがあり、費用がかさむ傾向があります。
シャワーや水栓が故障しているだけであれば、それらを交換すればよいので費用は比較的少なく済みます。
お湯が出ない原因を詳しく調査し、確定したうえでリフォーム方法を決定しましょう。
汚れが気になる場合のリフォーム費用相場
タイルの壁に浴室用パネルを重ね貼りする費用相場は10万〜30万円です。
汚れが気になる場合、浴室用パネルを重ね貼りするリフォームがおすすめです。
浴室用パネルはタイルに比べて目地が少なく、ユニットバスのようにツルッとした壁になり、よりお掃除がしやすくなります。
ただし、壁面のカビやサビなどの汚れがひどい場合は、壁の内部が劣化している可能性もあります。
ユニットバスの壁材(バスパネル)が劣化している場合には、ユニットバスへの交換を検討しましょう。
>>パネル工法でのお風呂の壁リフォームはこの記事をチェック!
お風呂のタイルや目地の汚れが気になる場合、2万〜4万円の費用で専門業者によるクリーニングを行う方法もあります。効果は一時的なため、定期的な依頼が必要です。
異臭がする場合のリフォーム費用相場
排水管や換気扇を交換する費用相場は5万〜20万円です。
異臭の主な原因としては、換気扇が故障していたり、排気口が目詰まりして、十分な換気がされていないケースが多いです。
古いお風呂では換気扇が設置されていない場合もあり、新たに換気扇を設置すれば改善できます。
また換気に問題がない場合は、配管の水漏れも考えられます。
早期発見できれば部分的な修理・交換で済みますが、長い間水漏れが続いていた場合は、壁の中や床下の木材を腐らせているケースもあります。
内部の老朽化が激しい場合は修繕が難しく、多くの修理費用がかかるため、ユニットバスの交換がおすすめです。
浴槽交換の費用相場
浴槽を交換する費用相場は20万〜90万円です。費用は浴槽のサイズや材質・グレードによって大きく変わります。
また、既存の浴槽と形状やサイズが変わる場合には、周囲のエプロンやタイルの改修が必要になり、さらに多くかかることもあります。
浴槽が劣化している場合は、壁や床などが全体的に老朽化していることも多く、ユニットバスへの交換も検討しましょう。
なおユニットバスは、床の防水パンと専用の浴槽を組み合わせて設置されているため、基本的に浴槽だけを取り外して交換することはできません。
FRP浴槽に交換する場合の費用相場
FRP(強化プラスチック)浴槽の交換費用は20万円~60万円です。
浴槽のサイズやデザイン、周辺のタイルなどの改修範囲によって費用は大きく変わります。
FRP浴槽はポリバスとも呼ばれ、形状・デザインの自由度が高く、空間やインテリアに合わせて選ぶことが可能です。比較的安価な材質で、非常に軽量なため設置の手間も少なく、施工費用が少なく済みます。
人工大理石浴槽に交換する場合の費用相場
人工大理石浴槽の交換費用は30万円~80万円です。
浴槽のサイズやデザイン、周辺のタイルなどの改修方法によって費用は大きく変わります。
最新のユニットバスでも広く使用されており、一般的にFRP浴槽よりもワンランク上のグレードとされています。
高級感あるデザインと美しい光沢が特徴で、多くのデザインやカラーバリエーションがあり、使い勝手やインテリアに合わせやすい点が魅力です。また、保温性が高く、傷や汚れが付きにくく掃除しやすいメリットもあります。
鋳物ホーロー浴槽に交換する場合の費用相場
鋳物ホーロー浴槽の交換費用は50万円~100万円です。
浴槽のサイズやデザイン、周辺のタイルなどの改修方法によって費用は大きく変わります。
鋳物ホーロー浴槽は、厚みのある鋳鉄製の本体をガラス質でコーティングした高級浴槽です。質感が美しく、非常に強い耐久性を持ち、汚れが付きにくい、保温性に優れるなど、多くのメリットがあります。
鋳物ホーロー浴槽は、製造メーカーと製品の種類が限られ、価格が高くなっています。重量が大きいため、床下の構造や搬入に制約があることもデメリットです。
タカラスタンダードのユニットバスにも採用されており、鋳物ホーロー浴槽を選びたい場合にはユニットバスへの交換も選択肢となるでしょう。
ステンレス浴槽に交換する場合の費用相場
ステンレス浴槽に交換する費用相場は20万〜30万円です。
ステンレス浴槽は30年以上の間、デザインや形状がほとんど変わっていません。そのため、既存の浴槽がステンレスの場合、現在でも同等の製品に交換することができます。
ステンレス浴槽は高い耐久性が特徴ですが、現在ではデザインや機能面で古さを感じることもあります。
人工大理石浴槽・FRP浴槽、またはユニットバスへの交換を検討してみてもよいでしょう。
>>ステンレス浴槽のメリットとは?考えられる工事の選択肢とは?
給湯設備を交換する場合の費用相場
給湯設備を交換する費用相場は15万〜100万円です。
給湯器の熱源の種類はガス、石油、電気があり、それぞれの給湯器の種類によって費用は大きく変わります。
熱源を変更する場合には、新たにガスや電気を供給するための設備の改修も必要です。リフォームの際には、ランニングコストも含めて給湯方式を検討しましょう。
また、給湯配管が老朽化して全体的に交換が必要な場合には追加の費用がかかるため、築年数の古い家では注意が必要です。
ガス給湯器に交換する場合
ガス給湯器の交換費用相場は20万〜60万円です。
最近のガス給湯器はエコジョーズという高効率タイプが主流になっています。一般的なガス給湯器に比べて約15%の省エネになっており、交換のメリットが大きいでしょう。
ガス給湯器には以下のような種類があり、求める機能に応じて選択します。また、給湯能力(16号・20号・24号など)によっても費用は変わります。
キッチンやお風呂・洗面所に給湯するタイプ | 20万〜30万円 |
お風呂の追い焚きもできるセミオート・フルオートタイプ | 30万〜40万円 |
床暖房やルームヒーターに対応するタイプ | 40万〜60万円 |
石油給湯器に交換する場合
石油給湯器の交換費用相場は20万〜60万円です。
石油給湯器には以下のような種類があり、機能や給湯能力によって費用も変わります。
キッチンやお風呂・洗面所に給湯するタイプ | 20万〜30万円 |
お風呂の追い焚きもできるセミオート・フルオートタイプ | 30万〜40万円 |
床暖房やルームヒーターに対応するタイプ | 40万〜60万円 |
石油給湯器は低温でも安定して動作し、電気やガスに比べて燃料費が安かった経緯から、特に寒冷地で多く使われてきました。
またエコジョーズと同様に、エコフィールという高効率タイプの石油給湯器も開発され、一般的な石油給湯器に比べて約13%省エネの商品もあります。
石油給湯器からガス給湯器やエコキュートにも変更することでもできます。
この場合は給湯器の交換費用に加えて、ガス配管や電気配線の工事費用がかかります。
エコキュートに交換する場合
エコキュートの交換費用相場は40万〜100万円です。
既存のエコキュートを交換 | 40万〜70万円 |
ガス・石油給湯器からエコキュートに交換 | 60万〜100万円 |
エコキュートの交換費用は、貯湯タンクの容量(370L・460Lなど)やオート機能・寒冷地仕様・塩害仕様・床暖房対応のほか、設置に必要な基礎工事・電気工事など、色々な要因で変わります。
エコキュートは、エアコンと同じ原理で空気の圧縮によりお湯を沸かして、タンクに貯める方式の給湯器です。
ガスや石油に比べてランニングコストが低いことがメリットで、近年もっとも人気のある、おすすめの方式です。
デメリットとしては、広い設置スペースが必要で、深夜に室外機の騒音が問題になることがあります。またガス給湯器に比べて故障時の修理費用が高い傾向にあります。
ガス・石油給湯器からエコキュートに交換する場合には、配電ブレーカーの改修や室外機・タンクの基礎工事が必要になるため、予算感をあらかじめ把握しておきましょう。
電気温水器に交換する場合
電気温水器の交換費用相場は20万〜60万円です。
貯湯タンクの容量やオート機能・寒冷地仕様・塩害仕様のほか、設置に必要な基礎工事・電気工事によっても費用が変わります。
電気温水器は電気ヒーターでお湯を沸かしてタンクに貯める方式の給湯器のため、エコキュートに比べて2倍以上のランニングコストがかかります。
そのためリフォームの際にはエコキュートに交換するケースが多くなっています。
電気温水器の費用は主にタンクの容量(150L〜550L)によって変わり、エコキュートよりも小容量のタイプが揃っていることが特徴です。
バランス釜を交換する場合
バランス釜の交換費用相場は約15万円です。
既存のバランス釜をそのまま交換 | 約15万円 |
屋外型給湯器に交換し、浴槽も入れ替え | 40万〜60万円 |
ユニットバスに交換(例:1216型) | 70万〜100万円 |
バランス釜は、浴室内で浴槽に接して設置される古いタイプの給湯器で、現在でも交換用の製品が販売されています。
室内でガスを燃焼させる構造の不安感や、着火から給湯までに手間がかかるなどの使いづらさもあります。
そのため屋外型の給湯器に交換して同時に浴槽を広くしたり、ユニットバスに交換する方法もおすすめです。
>>バランス釜の交換、給湯器への交換費用はこの記事をチェック!
浴室のバリアフリー化の費用相場
浴室のバリアフリー化の費用相場は7万〜200万円と大きな幅があります。
壁に手すりを取り付けるだけなら2万〜5万円で済みますが、段差を解消するためにユニットバスに交換すると200万円を超えることもあります。
以下に代表的な浴室のバリアフリー化リフォーム方法を紹介します。
入口を広くする場合の費用相場
お風呂の入り口を広くする費用相場は7万〜25万円です。
高齢者や身体の不自由な方が車いすで出入りしたり、介助者がともなう場合には、入り口の広さと開き方が重要です。
既存の入り口の幅が狭い場合や、開きドアを開けるときに身体が邪魔になる場合には、引き戸(スライドドア)への変更をおすすめします。
また、2枚引き戸や3枚引き戸を利用すると、狭いスペースでも入り口の幅は広くできます。
また、引き戸は扉を引き込むためのスペースが必要で、設置が難しいケースでは、ドアの幅が広めのユニットバスに交換する方法があります。
>>浴室のドア交換の費用や交換のサインはこの記事をチェック!
入口の段差の解消する場合の費用相場
入り口の床の段差を解消するために、ユニットバスを交換する費用相場は70万〜200万円です。
在来浴室で脱衣室・洗面所よりも床が低く下がっている場合、ユニットバスへの交換によって段差を解消できます。
2階の浴室やマンションのユニットバスでは、脱衣室よりも床が高くなっていて、構造上、段差を解消できないケースもあります。
このような場合は、低床型のユニットバスを選び、段差を最小限に抑える方法が取れないか検討します。
入り口付近に簡易なスロープを設置したり、洗い場にすのこを置いて、段差を減らす方法もあります。
しかし、ガタついたり、滑りやすくなるなど、安全性に問題があり、掃除もしづらくなります。
浴槽をまたぎやすくする場合の費用相場
浴槽をまたぎやすくするために、ユニットバスを交換する費用相場は70万〜150万円です。
在来浴室で浴槽のみ交換する場合は、周囲のタイルや配管の改修にも多くの費用がかかります。ユニットバスでは、浴槽のみを交換できるタイプはほとんどありません。
このため、浴槽をまたぎやすくしたいときは、ユニットバスの交換が一般的です。
ユニットバスはショールームで実物を確認し、利用者の体格や動作に合った形状の浴槽を選び、同時に手すりの設置も検討しましょう。
浴室の窓まわり変更の費用相場
浴室の窓まわりの変更リフォームの費用相場は2万〜50万円です。
窓を交換する場合は外壁の改修も必要になるため、費用は高額になります。
既存の窓を残して、内窓やルーバー、ブラインドを取り付けるなど、目的に応じて適切な方法を検討しましょう。
窓の大きさを変えたい場合
窓を交換して大きさを変えるリフォーム費用相場は15万〜50万円です。
窓は雨水の侵入を防ぐように外壁と一体的に施工されています。このため、窓を交換する場合は周囲の外壁の一部を解体してリフォームする必要があります。
部分的な外壁のリフォームは費用が割高になる傾向があるため、家全体の外壁リフォームとセットで検討してもよいでしょう。
視線を遮りたい場合
お風呂の窓からの視線を遮るリフォームの費用相場は2万〜30万円です。
浴室の窓から視線を遮るためのリフォーム方法と費用相場はこちらの表をご確認ください。
ガラスに不透明フィルムを貼る | 2万〜5万円 |
くもりガラスに交換する | 4万〜10万円 |
窓の内側にブラインド・ロールスクリーンを設置する | 4万〜8万円 |
窓の外側に可動ルーバーを設置する | 8万〜15万円 |
ブラインド入り内窓を設置する | 10万〜20万円 |
ブラインド入りサッシを後付けする | 20万〜30万円 |
この中で窓の外側に取り付ける可動ルーバーは、費用に対して効果が高くおすすめの方法です。
内窓を付けたい場合
既存の窓に内窓を取り付けるリフォームの費用相場は10万〜20万円です。
内窓の取り付けは、窓本体を交換するよりも施工に制約がなく、費用が少なく済みます。断熱性や防犯性を手軽に高められる、おすすめのリフォーム方法です。
内窓の取り付けリフォームでは、目的に応じてガラスを選択し、費用が変わります。
断熱性を求める場合はLow-E複層ガラスがおすすめです。目隠し機能を求める場合は、ブラインド内蔵タイプを選びましょう。
断熱性を改善するために内窓を設置する際には、省エネリフォームの目的で各種の補助金が適用できる場合があります。
詳しくは自治体などの関係行政機関にご確認ください。
浴室の断熱・寒さの改善のリフォーム費用相場
お風呂の断熱や寒さを改善するリフォームの費用相場は10万〜230万円です。
お風呂の断熱性を根本的に解決するためには、断熱性の高いユニットバスへの交換が必要です。
また、内窓を設置して断熱性を上げたり、暖房乾燥機の取り付けて浴室を温められるようにするなど、比較的手軽に断熱性・寒さ改善を行えるリフォームもあります。
浴室の断熱リフォームは補助金が利用できるケースもあるため、事前に確認しておくことをおすすめします。
浴室の断熱性を向上させる場合
断熱性に優れたユニットバスに交換する費用相場は70万〜230万円です。
在来浴室の壁や床下をリフォームして断熱性を高めるのは難しいため、ユニットバスに交換することが手軽で効果的です。
ユニットバスは、一体型のカプセルのような構造で気密性が高いのが特徴で、外壁との間に空気層が断熱性を向上させています。
また、床はひんやりせず、暖かみのある素材でできているので、快適な入浴が楽しめます。
ユニットバスを選ぶ際には、壁パネルや床下、浴槽などの断熱オプションを検討することをおすすめします。
>>ユニットバスの断熱費用はいくら?お風呂の寒さの原因とは?
マンションに設置されている古いユニットバスは断熱性が低いことがあります。
最新のユニットバスに交換し、適切な断熱オプションを選ぶことで、断熱性を向上させることができます。
窓の断熱性を向上させる場合
内窓を設置して窓の断熱性を向上させるリフォームの費用相場は10万〜16万円です。
窓は、お風呂の寒さの大きな原因のひとつです。単板ガラスやアルミサッシのフレームが弱点となって、お風呂の熱がどんどん逃げていき、冷気が入り込んでお風呂全体が寒くなります。
これを解決するためには、アルミサッシ本体を交換するより費用を抑えることができ、断熱効果も期待できる内窓を設置するリフォームがおすすめです。
内窓にはさまざまなガラスの仕様があり、断熱性に優れたLow-E複層ガラスを選択するとよいでしょう。
より簡単で安価な断熱リフォームの方法として、窓に貼るだけの断熱フィルムもあります。
放射熱を反射する効果がありますが、ごく薄いために熱伝導を抑える効果はわずかです。
2万〜5万円で施工でき、慣れている方はDIYも可能ですが、内窓のように明確な断熱効果は実感しにくいかもしれません。
浴室乾燥暖房機の設置する場合
浴室暖房乾燥機を設置する費用相場は20万〜30万円です。
浴室暖房乾燥機は、暖房・衣類乾燥・換気・送風ができる多機能な設備です。電気やガスによって強力な温風を吹き出し、お風呂を短時間で暖めることができます。
電気式では100vタイプと200vタイプがあり、ハイパワーな200vタイプではブレーカー交換などの電気工事が必要なケースが多いです。
ガス温水式では、給湯器が温水暖房機能を備えている必要があります。このため、新たにガス温水式を導入したい場合は、給湯器の交換が必要になるケースがあります。
浴室暖房乾燥機を導入するときはランニングコストにも注目しましょう。
機種や使用条件によって異なりますが、毎日1時間程度の使用で1ヶ月あたり1,500〜3,000円程の光熱費がかかる可能性があります。
入浴をもっと楽しくするリフォームの費用相場
入浴をもっと楽しくするアイテムを導入する費用相場は5万〜180万円です。
浴室テレビ、ミストサウナ、ジェットバスといったラグジュアリーな機能を追加して、贅沢なバスタイムを過ごしましょう。
浴室テレビを新設する場合
浴室テレビを設置する費用相場は5万〜30万円です。(こちらは在来工法の浴室に設置する場合の相場でしょうか?)
ユニットバスの壁に浴室テレビを固定する費用相場は20万〜30万円です。
お風呂までの配線の長さによっては追加費用がかかります。また、在来浴室では配線が困難なケースもあります。
最近では地上波やBSのテレビ放送だけでなく、YoutubeやNetflixなどの動画配信が人気です。
これらをWi-Fiで簡単に視聴できるポータブル防水テレビが5万〜10万円で購入できます。
浴槽の縁などに置くだけでリフォーム工事も不要なので、検討してみてはいかがでしょうか。
ミストサウナを設置する場合
ミストを発生する機器を設置する費用相場は20万〜30万円です。
ミスト機能付きの浴室暖房機を設置すると、温水を霧状に噴霧して、ミストサウナの効果を得られます。
ミストサウナは後付けが可能で、温水を作る熱源には温水暖房に対応している給湯器が必要です。
>>ミストサウナの後付け費用やメーカーはこの記事をチェック!
現在使用している給湯器が温水暖房に対応していない場合は、給湯器本体の交換が必要です。
その場合は、給湯器やユニットバスの交換時期に合わせて、ミストサウナの導入を検討する方法が現実的です。
ジェットバスに交換する場合
ジェットバス(ブローバス)付きのユニットバスに交換する費用相場は90万円〜180万円です。
標準的なグレードのユニットバスへの交換費用は70万〜150万円で、これにジェットバスのオプション施工費用20万〜30万円を追加します。
ハイグレードなユニットバスに、より高機能なジェットバスを導入する場合は、リフォームの総額が300万円以上になることもあります。
在来工法の浴槽をジェットバス浴槽に交換する場合の費用相場は80万〜150万円で、浴槽のグレードやサイズ、ジェットバス設備の種類によって変わります。
在来浴室では周辺のタイルや配管をリフォームしなければならないことも多く、十分に余裕をみておく必要があるでしょう。
>>ジェットバスの後付け費用や対応メーカーはこの記事をチェック!
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