ユニットバスの浴槽塗装にかかる費用は？交換とコーティングでメリットを比較！

ユニットバスの塗装にはどんなメリットがある？

ユニットバスとは、工場であらかじめ成型された壁や床などの部品を現場に搬入し、組み立てたお風呂場のことです。

ユニットバスの浴槽塗装のメリットにはどのようなものがあるのか見ていきましょう。

【ユニットバスの浴槽塗装のメリット】

• ユニットバスの交換より安価で手軽に施工できる
• ユニットバス交換工事より工期が短い
• 防カビ性が増し浴槽の耐久性がアップ
• 細かな傷や塗装の剥がれ、タイルのヒビを補修できる
• 見た目がキレイになり、掃除しやすくなる

このようにユニットバスの浴槽塗装には、さまざまなメリットがあるのが分かります。

特に費用の面では、ユニットバスの交換工事の半分以下に抑えられることが最大のメリットではないでしょうか。

それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。

メリット①ユニットバスの交換より安価で手軽に施工できる

項目	ユニットバス塗装	ユニットバス交換工事
費用	10万～20万円	70万～150万円 ※グレードが高いと250万円
工期	1日半～3日	・3日間～4日間 （※ユニットバスの交換） ・4日間～7日間 （タイル風呂からユニットバスへ）
メリット	・費用を抑えられる ・工期が短い ・見た目が新品同様になる	・新しい機能や設備を導入できる ・長期的な耐久性が向上する
デメリット	・素材によっては塗装が難しい ・耐用年数が交換工事より短い	・費用が高い ・工期が長い ・工事の規模が大きい

ユニットバスの塗装は、交換に比べて費用を大幅に抑えられます。その理由は以下の3点です。

【①材料費の違い】
ユニットバス交換では新しいユニットバス自体の購入費用がかかる分コストがかさむ。

【②人件費の違い】
ユニットバス交換の方が工事の規模が大きくなり、工事に必要な人数も増えるため人件費も高くなる。

【③工事費の違い】
交換では壁の取り壊しや再構築・既存ユニットバスの解体撤去など工事の種類と量が多くなるため、ユニットバスの交換の方が工事費も高くなる。

メリット②ユニットバス交換工事より工期が短い

ユニットバスの塗装は、交換工事と比べて工期が短いというメリットがあります。

スムーズに進んだ場合の工期の目安は以下の通りです。

• ユニットバス交換：3〜5日
• 浴室塗装：1.5〜3日（高度な補修が必要かどうかによる）

交換工事では、状況によっては1週間ほどかかることもあります。

一方、塗装であれば、交換に1週間かかるような浴室でも2〜3日で仕上げられることが多いのです。

メリット③防カビ性が増し浴槽の耐久性がアップ

ユニットバスの塗装には、防カビ性を高め、浴槽の耐久性を向上させる効果があります。

その理由は次の通りです。

• 塗装に使用する塗料には、防カビ成分が含まれている
• 劣化した表面を塗り直すことで、カビや汚れが付着しにくくなる
• 塗装により表面がコーティングされ、傷や劣化から保護される

定期的なメンテナンスを行えば、塗装後の浴槽を長く美しい状態で使い続けられるでしょう。ユニットバスを清潔に保ちたい方や、長く使いたい方にとって、塗装はおすすめのリフォーム方法です。

メリット④細かな傷や塗装の剥がれ、タイルのヒビを補修できる

ユニットバスを塗装することで、細かな傷や塗装の剥がれ、タイルのヒビなどを補修できます。

• 傷や剥がれ・ヒビを補修してから塗装を行うため、美しく仕上がる
• 部分的な補修も可能なので、必要な箇所だけ直すことができる
• 補修と塗装により、見た目だけでなく機能面でも改善される

上記のように、古くなったユニットバスをまるで新品のように蘇らせることができるのです。

費用を抑えつつ快適で美しい浴室を手に入れたい方には、塗装がぴったりのリフォーム方法だといえます。

メリット⑤見た目がキレイになり、掃除しやすくなる

ユニットバスの塗装をすると見た目が美しくなるだけでなく、掃除もしやすくなるというメリットがあります。

• 塗装により表面がツルツルになり、汚れが付着しにくくなる
• 防カビ成分入りの塗料を使用するため、カビの発生を抑えられる
• 新品のような美しさを取り戻し、清潔感のある浴室になる

塗装後は日々のお手入れが楽になり、いつでも気持ちよく入浴できるでしょう。

美しさと利便性を兼ね備えた浴室を望む方には、塗装がおすすめです。

ユニットバスの塗装は、費用・工期・耐久性・補修・美観・メンテナンスなど、さまざまな面でメリットのあるリフォーム方法です。

手軽に浴室をリフォームしたい方は、ぜひ塗装を検討してみてください。

ユニットバスの塗装費用はいくら？

ユニットバスの塗装費用の相場は、2万～20万円です。
※工法や使用する塗料によって異なります。

以下の表は、ユニットバス塗装・在来工法（タイル張り）の塗装費用・コーティング費用の比較です。

工法	費用の目安
ユニットバスの塗装	10万～20万円
在来工法（タイル張り）の塗装	10万～20万円
保護コーティング	2万～5万円
再生コーティング	10万～15万円

ユニットバスのコーティングとは？

コーティングとは、ユニットバスや浴槽に特殊な塗料を塗布することで、汚れやカビの付着を防ぎ、美観と耐久性を向上させる工法です。

コーティングには、以下のようなメリットがあります。

• 大掛かりな工事が必要ないため、費用を抑えられる
• 好みの色に変更できる（浴室再生コーティング）
• 浴室や浴槽の劣化を補修できる（浴室再生コーティング）
• カビや汚れが付きにくくなる（浴室保護コーティング）

コーティングは2種類あります。

【浴室再生コーティング】

浴室や浴槽を再生するためのコーティングの場合、傷やひび割れなどがあっても補修してから塗装をするため、既存の浴室や浴槽をまるで新品のように仕上げることが可能です。

また、浴槽などの色を変えることもできます。ユニットバスの入れ替え工事などが必要ないため、費用を抑えたリフォームが可能です。

【浴室保護コーティング】

浴室や浴槽を保護するためのコーティングは、防カビコーティング・クリアコーティングとも呼ばれています。

浴室を再生させるコーティングとは違い、塗料に色がなく透明な塗料を浴室や浴槽に塗装して、汚れ防止をすることが目的のコーティングです。

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ユニットバスの塗装はデメリットやリスクも多い！

ここまでユニットバス塗装のメリットや費用を紹介してきましたが、実はデメリットやリスクも大きいことはご存じでしょうか。

ここではデメリットやリスクを紹介していきます。

施工技術がないと短期間で塗膜が剥がれるリスクがある

ユニットバスの塗装は耐久性を伴う施工にはとても高い技術がいる工事となります。そのため、ちゃんとした技術や知識がないと短期間で塗膜が剥がれるリスクがあります。

塗装との相性も良い材質で状態が良く、かつ経験豊富で知識があり、技術も高い職人が塗装すれば10年以上の効果持続も期待できますが、実際には前述のようなケースは少ないです。

一般的には5～10年前後で再塗装が必要と言われており、悪条件で塗装すると1年ももたないというケースもあります。

短期間で剥がれてしまっては、せっかくの塗装によるメリットも全て意味をなくしてしまいます。施工事例の確認はもちろん、実際に施工を行う職人の経験などをしっかりと聞いておきましょう。

対応できる業者が少ない

ユニットバス塗装は、経験値や知識量、高い技術などを持つ職人が希少であるため、頻繁に行われる工事ではありません。
そのため、ユニットバス塗装ができる職人を探すことは非常に労力が必要となります。

また、外壁塗装材のように専用の塗装材商品が少ないことも対応業者が少ない要因の一つです。
さらには耐久性に対する保証が非常にしにくいため、「工事は請け負えても保証はできない」という業者も多いことが現状です。

もし工事可能という業者に出会えても、実際の施工事例や保証有無の確認はしっかりと行っておくことをお勧めします。

断熱などの性能はない

外壁などで使われる塗装材には断熱や遮熱などの性能を持つ材料もあります。
しかしながら高度な耐水性が必要とされるユニットバス塗装で使われる塗装材では、その性能を持った塗装材料はあまり流通していません。

断熱や遮熱性能を持つ外壁塗装材をユニットバス塗装で使う事例もありますが、性能と耐久性、どちらも両立できているケースはかなり特殊なため、一般的には浴槽の保温性や浴室の断熱性を上げるなどの効果は期待できません。

ユニットバスは塗装できないケースが多い

塗装を必要とするご自宅などのユニットバスや浴室の状況を思い浮かべてみてください。きっと、かなり長い年月で使い古されたユニットバスや浴室なのではないでしょうか。

そのため損傷や劣化がかなり進行しており、塗装するための下地状態が悪いことが予想されます。下地状態が悪いと塗装できないと判断されることもあるため注意が必要です。

ユニットバスの塗装をご検討の場合、「塗装できない可能性」があるということをしっかりとご理解いただいたうえで、相談・調査を依頼しましょう。

ユニットバスごと交換した方が良いケースとは？

ユニットバスの塗装は状況によっては対応できず、ユニットバスごと交換した方が良いケースもあります。特に、ユニットバスの損傷が激しい場合や、塗装が難しい素材の場合は、交換を検討する必要があります。

また実際のリフォーム現場では浴室塗装をするケースは少なく、ユニットバスごと交換するケースが多いです。（※ユニットバス費用の費用について詳しくはこちら）

それではユニットバスごと交換した方が良いケースをそれぞれ詳しく見ていきましょう。

ユニットバスの損傷が激しい場合

ユニットバスの寿命は、一般的に15〜20年程度といわれています。

この期間を目安に、以下のような症状が出てきたら、塗装ではなく交換を検討しましょう。

• 床や壁・浴槽などの汚れや変色・カビ・サビが目立ち、掃除をしても取りにくい
• 水漏れがある
• カビ臭さや排水口の異臭がある
• 壁パネルや浴槽の継ぎ目のシーリングが切れている
• シャワーやカランに不具合があり、水量・水温の調整がしにくい

快適で安全なバスタイムを過ごすために、ユニットバスの状態を定期的にチェックし、必要に応じて塗装やユニットバスの交換を検討してみてください。

塗装が難しい素材の場合

ユニットバスの浴槽や壁の素材によっては、塗装が難しいものがあります。

• ステンレス：塗装が剥がれやすく、トラブルのリスクが高い
• モルタル：塗装に適さない素材
• 人工大理石・ホーロー：塗装に対応できる業者が限られる

上記の素材のユニットバスは、塗装ではなく交換を検討する方が無難です。

浴室の塗装の効果が持続する年数とは？

浴室塗装の効果は最長で10〜20年程度持続します。ただし、持続する年数は材料の種類や使用頻度によって異なり、一般的には5～10年程度と言われています。

塗装の種類には油性と水性があり、壁や浴槽の材質に合わせて適切な塗料を選ぶ必要があります。また、付着力を確保するためのプライマーも重要です。

塗装の効果を長持ちさせるためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。汚れが目立ってくる前に、再塗装を検討するのがおすすめです。

ユニットバスを塗装する前に確認すべきことは？

ユニットバスの塗装を検討する際は、以下の点を確認しておくことが重要です。

• 浴室塗装ができる素材かどうか
• どれくらいの工期・費用がかかるのか
• 信頼できる業者なのか

「塗装が出来なかった」「思った以上に工期や費用がかかってしまった」という状況を避けるためにも、事前に確認しておきましょう。

確認点①浴室塗装ができる素材かどうか

ユニットバスの素材によっては、塗装が難しいものがあります。

【塗装できる素材】
・FRP（ガラス繊維強化プラスチック人造大理石アクリル）

【塗装が難しい素材】
・ステンレス
・ホーロー
・タイル/陶器

塗装が難しい素材の場合、塗装の耐久性が低くなったり、剥がれやすくなったりするため注意が必要です。事前に専門業者に相談し、自宅のユニットバスの素材が塗装に適しているかを確認しましょう。

確認点②どれくらいの工期・費用がかかるのか

ユニットバスの塗装の工期は、通常1日半〜3日程度です。ただし、業者や塗装範囲によって工期が異なる場合があります。

現地調査が行われる際に事前に業者に確認し、お風呂が使えなくなる期間を把握しておくことが大切です。

また塗装の費用は、浴槽の大きさや塗装範囲・使用する塗料の種類によって変動します。
リフォームには相場は無いため、正確な費用を知るためには、複数の業者から見積もりを取ることをおすすめします。

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確認点③信頼できる業者なのか

ユニットバスの塗装は専門的な知識と技術が必要なため、信頼できる業者に依頼することが重要です。

信頼できる業者の見分け方は以下の通りです。

1. ユニットバス塗装専門の業者である
2. ユニットバス塗装に関しての実績がある
3. 塗装の色を変えられる
4. 浴槽の底・床などに穴を開けてもまた塞ぐことができる
5. 塗装に対して保証がある

また過去の塗装事例を見せてもらうことで、業者の技術力を確認することもできます。

口コミや評判を確認し、複数の業者から見積もりを取ることで、信頼できる業者を選びましょう。

>>近所のリフォーム会社の実績を見る

天井・壁・床など浴室を塗装した事例

浴室の塗装リフォームを検討中の方は、実際にどのような施工ができるのか、リフォーム後の効果はどうなのかが気になりますよね。

ここでは、浴室の天井・壁・床・浴槽など、さまざまな部分を塗装した事例を紹介します。ぜひ、理想のリフォームを実現するためのヒントにしてください。

事例①浴槽リフォーム・塗装

この事例は、一戸建て住宅のお風呂・浴室を部分的にリフォームしたもので、施工期間は8日間でした。

特殊な塗料を使って浴槽を塗装することで、ユニットバスを入れ替えるよりも数段安価で済むのがメリットでした。

浴槽塗装により古くなった浴槽が新品同様に生まれ変わり、見た目の美しさと耐久性が向上しました。お客様のニーズに合わせた施工で、快適で美しい浴室空間を実現できたのではないでしょうか。

事例②浴室コーティング

施工費用	約6万円
工期	6時間

この事例は、築10〜20年未満の木造一戸建て住宅の浴室を部分的にリフォームしたものです。リフォーム費用は約6万円で、施工期間はわずか6時間でした。

お客様からの相談内容は、お風呂のリフォームをしたいが金額が高いので、別の方法がないかというものでしたが、これに対し施工会社からは新品同様にはならないものの、コーティングをすることできれいになるという提案を行いました。

完工後はお風呂がきれいになり、お客様も喜んでいたそうです。またお掃除が以前より楽になり、カビもあまり付かなくなったとのことです。

diyで浴室の塗装はできるの？

浴室塗装をDIYで行うのは、高い難易度と失敗のリスクがあるためおすすめできません。
以下に、DIYの難しさと注意点を解説します。

【DIYがおすすめできない理由】

1. 綺麗に仕上げるのが難しい
   • プロは高性能なコンプレッサーとスプレーガンを使用するが、DIYではハケやローラーを使うことが多い
   • ハケやローラーでは均一に塗るのが難しく、色ムラや光沢の差が出ることがある
2. 長持ちしないことがある
   • 不適切な塗料を選択してしまうと、塗装の耐久性が低くなる
   • 足付け研磨や脱脂処理などの下地処理が不完全だと、短期間で塗料が剥がれる原因になる
3. 失敗した場合の手間と出費
   • 失敗した場合、自分で塗った塗装を剥がしたり、塗料を再購入してやり直す必要がある
   • 余計な手間と出費がかかってしまう

浴室塗装は塗装関係のDIYの中でも難易度が高く、綺麗で長持ちする仕上がりを実現するのは簡単ではありません。

失敗のリスクを避けるためにも、下にあるお問い合わせフォームよりプロに依頼することをおすすめします。

リフォーム業者に依頼するメリットとは？

浴室塗装をリフォーム業者に依頼するメリットは以下の通りです。

• 確実な施工で美しく仕上げてくれる
• 耐久性が高く、長期的に見ると安上りになることが多い
• 施工の品質保証がある
• 施工速度が早い
• 豊富な経験と知識を持っている

浴室塗装は専門的な知識と技術が必要なため、DIYではなく、経験豊富なリフォーム業者に依頼することをおすすめします。

適切な業者選びをすることで、美しく長持ちする浴室塗装を実現できるでしょう。

ユニットバスの塗装についてよくある質問

ここでは、ユニットバスの塗装についてよくある質問にお答えします。

ユニットバスの塗装はDIYでできる？

ユニットバスの塗装をDIYで行うことは可能ですが、必要な材料や技術がないと無理があるため、おすすめできません。

自分で塗装をして失敗するリスクを考えると、中長期的に考えると専門業者に依頼することをおすすめします。

詳しくは「diyで浴室の塗装はできるの？」をチェックしてください。

浴室の塗装がはがれる原因は？

浴室の塗装がはがれる主な原因は、以下の通りです。

• 長年の使用による劣化
• 不適切な清掃方法
• 下地処理や補修が不十分
• 塗料の選択ミス
• 塗装技術の未熟さ

ユニットバスの塗装は交換リフォームより安い？

ユニットバスの塗装は、交換リフォームより安いです。

ただしユニットバスの状態によっては、塗装では対応できない場合もあります。

浴室リフォームの業者選びで後悔しないために

必ず相見積もりを複数取って比較しましょう！

なぜならリフォームの費用・工事方法は、業者によって大きく異なるからです。

とはいえ「信頼できる業者が分からない」「何度も同じ説明をするのが面倒」と踏み出せない方もいらっしゃると思います。

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