2024年08月07日更新

監修記事

狭いお風呂をリフォームで広くする5つの方法とは?

狭いお風呂をリフォームで広くする方法は大きく分けて5通りあります。ユニットバスのサイズを大きくする以外にも、洗面所スペースを分けてもらうなどの方法があります。
そこで、この記事では狭いお風呂をリフォームで広くしたい方のために、リフォーム方法ごとの費用相場を解説しながら、どんな場合におすすめなのかをお伝えしていきます。狭いお風呂を「入浴の時間が待ち遠しい!」と思うようなお風呂にリフォームしましょう!

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お風呂を広くする5つの方法と費用相場

リフォーム方法費用相場
在来浴室からユニットバスへ100万円〜
ユニットバスのサイズを大きくする75万円〜
壁を移動して浴室スペースを広げる35万円〜
配管スペースを見直す75万円〜
浴槽の向きを変える25万円〜
狭いお風呂を広くリフォーム費用相場

狭いお風呂を広くリフォームする方法は、大きく分けて5つあり、費用相場は25万~100万円です。

一般的に費用が安いのは「浴槽の向きを変える」という方法。一方、費用が高くなるのは、壁・床の撤去が必要な「在来浴室からユニットバスに変える」などの方法です。

以下より、狭いお風呂を広くリフォームする方法ごとの費用相場と、どのような場合に向いている方法なのかを解説していきます。

予算や間取りを思い浮かべながら、「これがいい!」と思う方法を見つけましょう。

【方法1】在来浴室からユニットバスへ交換する

築年数が古い建物の場合、浴室の壁裏に配管スペースをとっている場合などがあります。
現在のユニットバスは配管スペースを最小限に抑えているため、ユニットバスへ交換することで、余計な配管スペース部分を活用でき、お風呂を広くできる可能性があります。

既存の浴室を解体する必要があるため、他のリフォーム方法よりも費用が高額。しかし「タイル張りで、体が冷える」などの不満を抱えている方にはおすすめの方法です。

なお、解体時に「壁の下地が腐っていた」「配管がさびている」など、補修や交換を必要とする箇所が見つかった場合は、相場よりも費用が高くなるので注意しましょう。

現在は既存浴室の大きさに合わせてぴったりサイズのカスタムオーダーができるユニットバスや、様々なサイズのユニットバスが用意されています。サイズを確認しながら比較検討していただくことで、無駄なく快適な広さのユニットバスが見つかるのではないでしょうか。

【方法2】ユニットバスのサイズを大きくする

現在では、以前よりもユニットバスのサイズが豊富にあるので、浴室スペースの大きさに合ったユニットバスを選択できるようになりました。

たとえば、タカラの「ぴったりサイズシステムバス」なら、2.5cmごとのサイズオーダーが可能。

タカラスタンダードのぴったりサイズシステムバス説明画像
出典:タカラスタンダード-ぴったりサイズシステムバス

スペースをギリギリまで活用できるので「数cmでもお風呂を広くしたい!」という方におすすめです。

【方法3】壁を移動して浴室スペースを広げる

浴室の隣に洗面所や収納スペースがある場合、間仕切り壁を移動できれば、浴室スペースを広く確保できます。

「使っていないスペースがある」など、浴室として活用できるスペースがあるなら、浴室スペースを広げる方法がおすすめです。

また、築年数が古い場合、給湯器が浴室のスペースを占領している場合もあります。その場合は給湯器を移動させることで、浴室スペースを広くできます。

お風呂リフォームのヒント

間仕切り壁を移動させる場合、構造の強さやバランスを計算する必要があります。ただ、計算の結果、希望通りに壁を移動できない場合も…。

「せっかくプランを考えていたのに」という事態にならないよう、壁を移動したいと思ったら、まずはリフォームのプロに相談してみましょう。

【方法4】浴槽の向きを変える

既存の浴室が「在来浴室」で、ステンレスやひのきの浴槽を使っている場合、浴槽を交換して向きを変えるだけで、足を伸ばして湯船につかれるかもしれません。

以下の方法でお風呂を広くする場合は、浴槽の向きを変える必要はないかを検討しましょう。

  • 在来浴室からユニットバスへ変える
  • 間仕切り壁を移動して、浴室スペースを広げる

ただ、洗い場の位置も変更するなら、配管の移動が必要になります。10万円以上の費用がプラスになる場合もあるので、リフォームのプロに見積もりをしてもらった上で、リフォーム方法を検討しましょう。

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狭いお風呂をリフォームで広くした施工事例

狭いお風呂をリフォームで広くした施工事例を、いくつか紹介していきます。

【事例1】ワンサイズ大きいユニットバスへ

ユニットバスを交換した浴室
ワンサイズ大きなユニットバスへ
リフォーム費用93.8万円
工期6日
建物戸建て
施工箇所浴室
メーカー名/商品名LIXIL/アライズ
ワンサイズ大きいユニットバスへ

床と壁の位置を変更したことで、大きなユニットバスへの交換を実現したリフォーム事例です。

ユニットバスの交換とあわせて、水栓の位置を移動。空間を広くできただけでなく、使いやすさも向上できました。

【事例2】マンションのユニットバスリフォーム

サイズアップしたユニットバス
マンションのユニットバスをサイズアップ
リフォーム費用92.1万円
工期6日
建物マンション
施工箇所浴室
メーカー名/商品名LIXIL/リノビオV
マンションのユニットバスリフォーム

既存のユニットバスから、ひとまわり大きなサイズに変更したリフォーム事例です。

マンションは、間取りや管理規約などの制限によって、浴室の拡張が難しいのでリフォームを諦めがち。しかし、サイズアップができるよう、こまかい寸法をオーダーできる商品が多くあります。

「うちは、お風呂を広くできないよな」と諦めている方も、いちどリフォームのプロに相談してみましょう。

【事例3】タイルのお風呂をユニットバスに

タイルのお風呂をリフォームでユニットバスにした浴室
タイルのお風呂をユニットバスに
リフォーム費用87.4万円
※お風呂リフォーム以外も含む
工期7日
建物戸建て
施工箇所浴室・トイレ・脱衣所
メーカー名/商品名LIXIL/BW
タイルのお風呂をユニットバスに

浴室とトイレの間にある壁を解体し、薄くつくり直すことで、在来浴室からユニットバスへのリフォームを実現した施工事例です。

既存の在来浴室は、ユニットバスを入れるには面積が足りなかったため、浴室を拡張する必要がありました。

外壁の一部を解体する案もありましたが、費用が高くなるため、浴室とトイレの間にある壁を解体する案で決定。無事ユニットバスを入れることができ、お客様からは満足の声が届きました。

在来工法のお風呂リフォームについて知りたい方へ

タイル張りのお風呂からユニットバスへリフォームする費用などについては、下記記事でくわしく解説しています!こちらもあわせてチェックしてみてください。
>>タイル張りのお風呂をリフォームするならこちら

【事例4】サイズオーダーで広々お風呂へ

ユニットバスを交換した浴室
2.5cm間隔でオーダーできるユニットバスを採用
リフォーム費用約150万円
工期約5日
建物戸建て
施工箇所浴室
メーカー名/商品名タカラスタンダード/グランスパ
サイズオーダーで広々お風呂へ

2.5cm間隔でサイズオーダーが可能なタカラスタンダードの「グランスパ」を使い、ユニットバスのサイズアップをしました。

サイズアップのみするのであれば、既存の空間を活用できるため、壁や床の解体工事は必要なく、費用を抑えてリフォームできます。

【事例5】足がのばせる広いお風呂に

足が伸ばせるユニットバスへのリフォーム事例
お風呂を広くして足が伸ばせるように
リフォーム費用約120万円
工期3日
建物戸建て
施工箇所浴室
メーカー名/商品名LIXIL/リデアM
足がのばせる広いお風呂に

「0.75坪の浴室を広げて、足がのばせるお風呂にしたい」と、ご相談があった物件の施工事例です。

浴室の隣にあるクローゼットを少し削り、0.75坪から1坪へと浴室を大きくしました。

浴槽で足が伸ばせるようになると、1日の疲れをとり、癒される時間をつくれます。「今日も早くお風呂に入りたい!」と思えるようなお風呂にしたいのであれば、リフォームのプロにさっそく相談してみましょう!

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足を伸ばして入れる浴槽のサイズは?

浴槽サイズ特徴
1,000mm以下足を曲げて入る
1,000〜1,300mm身長160cmの方ならゆったり入れる
1,300〜1,400mm身長180cmの方は膝を曲げる必要がある
1,400〜1,600mm・足を伸ばしてもゆったり入れる
・親子での入浴もできる
1,600〜1,800mm親子の入浴でもゆったり入れる
浴槽サイズと特徴

足を伸ばして入れる浴槽のサイズは、1,300mm以上が目安です。

さらに、足を伸ばしても余白があるほど、ゆったりとした浴槽で入浴したいなら1,500mm以上をおすすめします。

ただ、浴槽の形状によっては「足は伸ばせるが、窮屈さを感じる」という場合も。
足を伸ばせる、窮屈さを感じるなどの印象は、利用者の身長などによって大きく異なります。
ショールームなどで、実際に入ってみた上で浴槽を選びましょう。

浴槽のサイズを知りたい方へ

快適な浴槽サイズについては、下記記事でくわしく解説していますので、こちらもチェックしてみてください。

>>快適な浴槽サイズについてはこちら!

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【ライフスタイル別】おすすめのユニットバスサイズ

最適なユニットバスのサイズは、ライフスタイルによって異なります。

以下より、いくつかのパターンに分けて、最適なユニットバスのサイズをお伝えしていきますので、ユニットバス選びで迷っている方は参考にしてみてください。

おすすめのユニットバスメーカーが知りたい方へ

ユニットバスのメーカーやシリーズについては、下記記事でくわしく解説しています!こちらもあわせてチェックしてみてください。
>>ユニットバスのメーカーについてはこちら

【パターン1】高齢の家族と同居している

高齢の家族と同居している場合は、1.25坪以上をおすすめします。

将来的に、入浴する際の介助が必要になることを想定すると、通常よりも洗い場のスペースを確保しておく必要があるためです。

1.25坪タイプ以上にすれば、洗い場を1,000〜1,200mmほど確保できます。

こまかい寸法は、メーカーや選ぶ浴槽などによって異なるので、介助する側が一緒にユニットバスへ入っても、無理がなく動けるような大きさを選びましょう。

【パターン2】小さい子どもがいる

「子どもと一緒に入っても、ゆったりできる空間にしたい」という場合は、1〜1.25坪以上がおすすめです。

小さい子どもがいて、一緒に入浴する場合は、最低でも1坪よりも大きいサイズが必要になります。

1.25坪であれば、1,000mmほどの幅に余裕がある浴槽にすることも可能です。洗い場も1,000〜1,200mmほど確保できるので、ゆったり入浴を楽しめます。

【パターン3】身長180cm以上の家族がいる

家族のなかに、身長が180cm以上ある方のいるご家庭であれば、1.25坪以上がおすすめです。

身長が180cm以上ある場合、足を伸ばすなら1,500mm以上の浴槽にする必要があります。しかし、一般的な浴槽の底面は、以下のように1,000〜1,100mmほどです。

LIXIL製の1600ロング浴槽
出典:LIXIL-リノビオV

上記のようにユニットバスのサイズを大きくしても1618や1620など浴槽の長さが同じユニットバスでは、洗い場が広がるだけで浴槽は長くなりません。
同じ1.25坪サイズでも浴槽が長くなる1717や1818サイズを選ぶ必要があります。
※メーカーや商品によって同じ浴室サイズでも浴槽サイズが異なる場合もあります。

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狭いお風呂をリフォームで広くする際の注意点

狭いお風呂をリフォームで広くする際に、注意すべき点をいくつか紹介していきます。

【注意点1】カタログだけで決めない

ユニットバスや浴槽を、カタログを見ただけで決めると「思ったよりも狭い」と失敗してしまう恐れがあります。

カタログには、ユニットバスや浴槽のサイズが記載されていますが、イメージとの違いで失敗しないためには、ショールームで実際に見て決めるのがおすすめです。

とくに、浴槽の形状は、実際に浴槽へ入ってみて「ゆったりできそうか」を確かめましょう。

設備機器のメーカー以外にも、専門業者の店舗でユニットバスを展示している場合もあります。見積もりをしてもらう際に、展示の有無についても聞いてみてください。

【注意点2】お風呂が使えない日がある

リフォーム中は、お風呂が使えない日もあるので、銭湯に行くなどして対応しなければいけません。

お風呂のリフォームにかかる日数は、ユニットバスからユニットバスへの交換なら3〜4日です。しかし、間仕切り壁を移動させるなど、解体が必要になる場合は、2週間以上かかることもあります。

ただ、工事が始まった日から終わる日まで、ずっとお風呂が使えないわけではありません。

リフォームの契約をした際に、お風呂が使えない日はあるかを聞き、生活に支障がでないように対策を考えておきましょう。

【注意点3】マンションは管理規約を確かめる

マンションのお風呂をリフォームする場合、物件ごとに決められている管理規約の内容を、事前に確かめておきましょう。

「間仕切り壁は移動できない」など、可能・不可能なリフォームの内容がこまかく記載されています。専門業者では、物件ごとの管理規約については把握していないため、施主側で確認しておくことが大切です。

また、リフォームする前に、管理組合に「工事申請」をしなければならない場合もあります。

管理会社や住民とトラブルにならないよう、マンションでリフォームするのであれば、事前に管理会社へリフォームの内容を相談しておくのがおすすめです。

【注意点4】お風呂を広げるデメリットもある

狭いお風呂を広げることで「足を伸ばして入浴できる」などのメリットがあります。

しかし一方で、以下のようなデメリットもあるので注意が必要です。

  • 浴槽が大きくなった分、水道代が高くなる
  • ユニットバスが大きくなって、掃除する面積が増えた

たとえば、LIXILのユニットバスで0.75坪から1坪以上へ交換した場合。浴槽の容量が60〜70Lも増えるため、水道代は増えた容量の分だけ高くなります。

ただ、なかには浴槽のなかにベンチがついた「節水タイプの浴槽」もあります。デメリットが気になる場合は、浴槽を選ぶ際に、節水タイプの浴槽を検討してみてください。

【注意点5】追加費用が発生する場合もある

在来浴室からユニットバスへ変えるなど、壁や配管の撤去が必要な場合、下地や配管の劣化により追加費用が発生する場合もあります。

水漏れや柱の腐食などが起きる恐れがあるため、劣化をそのまま放置することはおすすめしません。

見積もりや現地調査の際に「補修が必要な場合は、どれくらい費用がかかるか」を聞いておき、追加の費用についても予算に含めておきましょう。

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【Q&A】お風呂を広くするリフォームでよくある質問

最小のユニットバスのサイズは?

最小のユニットバスサイズは、戸建て用なら0.75坪、マンション用なら0.5坪です。ただ、ユニットバスでも、商品により奥行きと幅の寸法が異なる場合もあるため注意しましょう

>>ユニットバスのサイズはこの記事をチェック!

マンションでも浴室サイズを変更する(広げる)リフォーム方法はある?

マンション自体の築年数が古い場合、ユニットバスのサイズを大きくできる可能性があります。

マンションは、構造や管理規約の問題で、戸建てほど自由にリフォームできません。そのため、管理規約を確かめ、管理会社に相談してみた上で、リフォームのプロへ見積もりを依頼するのがおすすめです。

お風呂のリフォームにかかる日数は?

こちらがお風呂リフォームの工期の目安です。

リフォーム内容工期目安
ユニットバスからユニットバスへ3〜4日
在来浴室からユニットバスへ1〜2週間
浴室スペースを広げる
(間仕切り壁の移動など)
1〜2週間
配管スペースを見直す4〜6日
浴槽の向きを変える4〜6日
お風呂をリフォームする場合の工期目安
交換する以外にお風呂を広く見せる方法はある?
  • 大きめの鏡や窓を設置する
  • ドアをスケルトンにする
  • 照明を明るくする
  • 浮かせる収納にする
  • ボトル類をスケルトンにする

ユニットバスを交換するなど、大規模にリフォームする以外にも、これらの方法を実践すれば、お風呂を広く見せられます。

とくに、鏡や窓を設置する、ドアをスケルトンにするという方法は、広がりを感じられるようになるのでおすすめです。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】久田麻里子

2級建築士、インテリアコーディネーター、住環境福祉コーディネーター。ハウスメーカー、リフォーム会社での建築業を幅広く経験。主婦・母親目線で様々なリフォームアドバイスを行う。主な担当は水回り設備リフォーム、内装コーディネート、戸建てリフォームなど。

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