-
お風呂の水漏れの原因は?症状ごとに対処法や修理費用を紹介!
-
浴室暖房の効果は?後付けの費用や設置後にかかる電気代、おすすめの選び方を紹介
-
お風呂を広くする方法5選!リフォームで狭いお風呂とさよなら!
-
お風呂を格安でリフォームしたい!ユニットバスを安く買う方法は?
-
トクラスのお風呂の便利機能や価格とは?掃除やお手入れが簡単って本当?
-
ユニットバスの床だけ交換は可能?お風呂の床張替えリフォーム費用はいくら?
-
ユニットバス交換の費用はいくら?工事費を安く抑える方法4選!
-
檜風呂にリフォームする費用は?自宅での手入れ方法、気になる寿命も解説!
-
マンションのお風呂リフォームにかかる費用は?状況別の費用相場や注意点を解説
ステンレス浴槽を新しいステンレス浴槽に交換する費用は、20~30万円が相場です。
目次
ステンレス浴槽とは?メリットは?
ステンレス浴槽とは?
ステンレス鋼は、鉄にクロムやニッケルを加えた合金です。英語で「stain(錆び・汚れ)less(~しない)steel(鋼鉄)」という言葉の通り、錆びにくく、汚れにくく、頑丈で耐久性が高いという特性があります。
こうした特徴を活かして、ステンレス製の浴槽は長期間使用できる高級浴槽として広く使われてきました。
ステンレス浴槽には他の浴槽にはないメリットがあるため、これまでに多くの住宅で使用されてきました。以下に主なメリットを解説します。
メリット1. 耐久性に優れている
浴槽に使われている「ステンレス304」という素材は、非常に強度が高く、衝撃や摩耗に強く、割れたり破損したりすることがありません。
また、ステンレスは自ら表面にバリアー(不導態皮膜)を形成することで表面を守り続けるため、長期間使用しても劣化しにくいことが大きなメリットです。
メリット2. 汚れにくく衛生的
ステンレスは表面が滑らかで汚れが付きにくく、掃除がしやすい素材です。また、他の材料に比べて抗菌性が高く、カビや細菌の繁殖を抑え、水垢やヌメリ、臭いも付きにくくなります。
このような特性のため、キッチンのシンクやワークトップ、食品や薬品の製造設備など、衛生的であることが特に求められる部分に多く使用されています。
メリット3. 保温性が高い
ステンレスは鉄の一種であり、熱容量が大きいため保温性に優れています。特に裏面に断熱材を充填したタイプの浴槽は湯温が冷めにくく、快適に入浴を楽しむことができます。
ステンレス浴槽のデメリット
このようにメリットの多いステンレス浴槽ですが、近年では新築住宅の浴槽として選ばれることが少なくなっています。以下のようなデメリットがあることが、その理由と考えられます。
デメリット1. 製品の選択肢が少ない
ステンレス浴槽は、現在の市場では製造メーカーや製品ラインナップの選択肢が限られています。
アクリル系人工大理石・FRPなどの浴槽やユニットバスの普及にともない、30年以上の間、新規の開発や改良がほとんど行われておらず、最新のデザインや機能を備えた製品が少なくなっています。
デメリット2. デザインが古く感じられる
ステンレス浴槽は、素材そのものの質感を活かしたシンプルで無機質なデザインが特徴ですが、そのために現在のトレンドから離れ、古い印象を与えることがあります。エプロン部分の柄などからも、昭和時代からあまりデザインが進化していない印象が強くなっています。
デメリット3. 傷が目立ちやすい
ステンレスは耐久性の高い素材ですが、その光沢や色彩の特徴から、細かな傷が付いたときに目立ちやすいことがデメリットにもなっています。
また、カラーステンレス浴槽では、塗装の傷や剥がれが目立ちやすく、経年劣化のために古びて見えることがあります。
ステンレスの表面が塗装された浴槽で、豊富なカラーバリエーションをつくれる特徴があります。以前は多くの製品がありましたが、現在ではほとんど製造されていません。
ステンレス浴槽のサイズと種類
ステンレス浴槽のサイズ
ステンレス浴槽は、さまざまなサイズがあります。現在でも多くのサイズが用意されており、既存の浴槽と同じサイズのものを選んで交換することができます。
また、エプロン(浴槽側面の化粧板)があるタイプと、全体をすっぽりと埋め込むタイプがあります。一人用の小型浴槽から、家族全員が入れる大型浴槽まで、目的に応じたサイズが選べます。以下に、主なサイズを紹介します。
浴槽の間口(長辺) | 800、900、1000、1100、1200、1400mm |
浴槽の奥行(短辺) | 700、750mm |
浴槽の高さ | 550、650mm |
ステンレス浴槽の主なメーカーとは?
現在、ステンレス浴槽は数社から販売されています。以下に主なメーカーと製品を紹介します。
クリナップ
クリナップは、システムキッチンなどのステンレス製品を得意としているメーカーです。
ステンレス浴槽では、マルチカラー、モダンブロック、NEWインテリアバスの3シリーズからデザインを選ぶことができ、それぞれに多くのサイズが用意されています。
JFE建材
JFE建材は、大手鋼板系のメーカーで、ステンレス浴槽も販売しています。間口は800mmから1400mmまで、豊富なサイズが用意されており、既存の浴槽の交換に対応しています。
浴槽の外側に発泡ポリウレタンの断熱材が吹き付けられており、保温性が高いことも特徴です。
タカラスタンダード
タカラスタンダードは、ユニットバス「エメロード」シリーズでステンレス浴槽をラインナップしています。
浴槽の底、胴、フランジの3つのパーツを溶接し、そのすべてを職人が手作業で研磨し、底と胴は鏡面に近い光沢を実現する#400仕上げにするなど、きわめて高品質の浴槽となっています。
ユニットバスでステンレス浴槽にこだわりたい方には有力な選択肢となります。
ステンレス浴槽の寿命とリフォームするタイミング
ステンレス浴槽の耐用年数(寿命)は30年程度とされています。ただし、使用環境やメンテナンス状況によって劣化状況は異なるため、定期的な点検が必要です。
リフォームのタイミングは、浴槽に錆や歪み、ひどい汚れなどが発生した場合や、デザインの更新を考える場合に検討することとなるでしょう。
ただし、ステンレス浴槽は耐久性が高いため、浴槽本体よりも周辺のタイルや配管、設備機器などの劣化のほうが進行していることが多く、浴槽だけを交換しても、いずれは他の部分を再改修する必要があります。
このため、ステンレス浴槽を交換するタイミングでは、浴室全体のリフォームや、ユニットバスへの交換も検討しましょう。
ステンレス浴槽のリフォーム方法と費用相場
既存のステンレス浴槽をリフォームする場合、いくつかの方法があります。それぞれの特徴や費用相場について詳しく解説します。
交換の方法 | リフォーム費用 |
ステンレス浴槽 | 20万~30万円 |
浴室全体をユニットバスに交換 | 70万~250万円 |
アクリル系人工大理石浴槽 | 40万~80万円 |
FRP(強化プラスチック)浴槽 | 30万~60万円 |
鋳物ホーロー浴槽 | 50万~100万円 |
ステンレス浴槽を交換する
既存のステンレス浴槽を新しいステンレス浴槽に交換するリフォーム費用は、20~30万円です。浴槽のサイズや現場の状況によって変わります。
既存のステンレス浴槽を気に入っている場合、選択肢となる方法です。同じ形状やサイズの新しいステンレス浴槽を選択して交換することができます。
周辺の床や壁のタイルをそのままにして、最低限の工事で浴槽だけを交換できれば、費用も少なく済みます。ただし、現行品の選択肢が少なく、機能やデザインのトレンドから、あまり一般的ではない方法といえます。
ユニットバスに交換する
浴槽だけでなく浴室全体をユニットバスに交換する、もっとも一般的でおすすめの方法です。
浴槽とともに老朽化した内装や設備、配管を一新して、美しい空間デザインやお掃除しやすい内装、暖かさ、省エネ、バリアフリー機能や最新の設備機器などを一度に導入することができます。
ユニットバス交換のリフォーム費用は70万~250万円です。ユニットバス本体のグレードやサイズ、オプションや、床下の構造や断熱材などの改修範囲によって大きく変わります。
ステンレス浴槽は古い製品のため選択肢が限られており、他の材質の浴槽に交換する場合には周辺の改修を含めて費用が多くかかる上、古い内装や設備はそのままです。
ユニットバスへの交換は浴槽だけの交換に比べて費用は多くかかりますが、機能性・デザイン性が高く、浴室全体が一新されます。
将来のメンテナンスや再改修を考慮し、長い目で見ればお得であると考えられます。
他の材質の浴槽に交換する
既存のステンレス浴槽を、他の素材の浴槽に交換する方法もあります。ステンレス浴槽とは形状やサイズが異なるため、周辺のタイル部分などの改修工事も必要になりますが、最新の機能やデザインを備えた製品を選ぶことができます。
以下に代表的な3種類の浴槽について解説します。
アクリル系人工大理石浴槽のリフォーム費用は30万~80万円です。浴槽のサイズやデザイン、周辺のタイルなどの改修範囲によって大きく変わります。
FRP(強化プラスチック)浴槽のリフォーム費用は約20万~60万円です。浴槽のサイズやデザイン、周辺のタイルなどの改修範囲によって大きく変わります。
鋳物ホーロー浴槽のリフォーム費用は、50万~100万円です。高品位な素材であるため他の浴槽に比べて費用は高めですが、耐久性が高く、美しさが長持ちします。
>>>その他、浴室のリフォーム費用をシミュレーションで見積もりするならこちら!
ステンレス浴槽をリフォームした事例
以下は、実際にステンレス浴槽の浴室をリフォームした事例です。いずれも、浴槽だけでなく浴室全体をユニットバスに交換しています。
20年間使用したステンレス浴槽を最新のユニットバスに交換
住宅の種類 | 一戸建て |
リフォーム費用 | 約101万円 |
施工期間 | 4日間 |
採用メーカー•シリーズ | LIXIL リデアC |
ステンレス浴槽からユニットバスに変えたいという要望に応えて、20年間使用されたステンレス浴槽を最新のユニットバスにリフォームしました。浴槽はダブル保温構造でお湯が冷めにくく、洗い場は足元が冷たく感じにくい材質なので、快適に入浴時間を楽しめるようになっています。
ステンレス浴槽からアクリル断熱浴槽のユニットバスに交換
住宅の種類 | 一戸建て |
リフォーム費用 | 約75万円 |
施工期間 | 10日間 |
採用メーカー•シリーズ | TOTO |
ステンレス浴槽とともに、老朽化した浴室全体を新しいユニットバスに交換しています。天井、壁、浴槽と断熱材で包まれており、寒さからくる身体への影響をできるかぎり軽減させられるように施工しています。
また、給湯器も新品にしたことで浴室に入る前に温めておいてから入浴ができ、寒い思いをすることなく快適なバスタイムが可能となりました。 また、ユニットバスに交換したことで段差が少なくなり、出入りが安全で楽になりました。
浴槽の交換と同時に断熱窓もリフォーム
住宅の種類 | 一戸建て |
リフォーム費用 | 約96万円 |
施工期間 | 5日間 |
採用メーカー•シリーズ | TOTO・サザナ |
ステンレス浴槽と同時に、タイル張りの浴室全体をユニットバスに改修しています。
浴室が寒くなる原因の大部分を占めるアルミサッシの窓には、樹脂サッシの内窓を取付けて断熱性能を高めました。ユニットバスに交換することで出入口の段差も無くし、バリアフリーな浴室になっています。
Q&A
- ステンレス浴槽の表面の傷は治せる?
-
ステンレス浴槽の表面に小さな傷がついてしまった場合、ある程度の修復は可能です。
軽微な傷には、ステンレス用の研磨剤を柔らかい布に少量取り、傷の方向に沿って優しく磨きます。研磨後は、水でしっかりと洗い流し、乾いた布で拭き取ります。深い傷や広範囲の傷の場合は、専門業者に依頼するのが安全です。
- ステンレス浴槽の塗装は効果的?
-
ステンレス浴槽に塗装を施して、外観をきれいにリフォームする方法もあります。
ただし、ステンレスは塗料の密着が難しい素材であるため、専門業者による高度な知識と技術が必要です。塗装を行う際は、専用のプライマーを使用し、下地処理をしっかりと行うことが重要です。
また、塗装してから数年間は美しい状態を保つことができますが、使用条件によっては5〜7年程度を経過すると傷や汚れが目立ち始めることがあり、定期的なメンテナンスや再塗装が必要になります。
- ステンレス浴槽の掃除方法は?
-
ステンレス浴槽を掃除する際は、まずは浴槽全体をぬるま湯で流し、次に中性洗剤をスポンジに付けて、優しく円を描くように洗います。
特に汚れがひどい場合は、専用のステンレスクリーナーを使うと効果的です。掃除後はしっかりと水で洗い流し、乾いた柔らかい布で拭き取ることで、ステンレスの光沢を保ち、清潔な状態を維持できます。
研磨剤入りの洗剤や硬いタワシなどで強くこすると、表面に傷が付きやすく、その傷に水垢や汚れが蓄積して目立ってしまうことがあります。
浴室リフォームの業者選びで後悔しないために
必ず相見積もりを複数取って比較しましょう!
なぜならリフォームの費用・工事方法は、業者によって大きく異なるからです。
とはいえ「信頼できる業者が分からない」「何度も同じ説明をするのが面倒」と踏み出せない方もいらっしゃると思います。
そのような方こそハピすむの一括見積もり比較を活用しましょう!
大手ハウスメーカーから地場の工務店まで、審査を通過した1000社以上の中から、まとめて見積もりを依頼できます。
また、ハピすむでリフォームされた方には最大10万円分の「ハピすむ補助金」もご用意しています。
詳細はこちら>>>ハピすむ補助金プレゼントキャンペーンの流れ