シロアリが発生すると壁から音がするって本当?放置するとどうなる?

シロアリ被害で内部が傷んだ壁と「壁から音…シロアリのサイン? 音の特徴と対処法」の文字

住宅の壁や柱にシロアリが発生している場合、壁から音がする場合がありますが、一体どのような音なのでしょうか。シロアリ発生時の音の特徴や対処法について解説します。

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シロアリ駆除後に強度を確認し、部分補強や部材交換、広い範囲の改修を判断する流れの図解
シロアリ被害後のリフォーム判断

シロアリ発生時に壁から聞こえる音の特徴

壁から聞こえる可能性があるポコポコ、カタカタ、キシッ・ミシッの3種類の音を比較した図解
シロアリ発生時に壁から聞こえる音の特徴

壁を叩いた際に空洞音がする

住宅にシロアリが発生していないか気になったら、まず壁を軽く叩いてみましょう。シロアリに食害された壁や柱は内部が空洞になるため、叩くと「ポコポコ」という音がすることがあります。拳で叩いただけでは判断しにくい場合は、金槌などで軽く叩くと音を確認しやすくなります。壁の広い範囲を叩き、場所による音の違いを比べるのも一つの方法です。

食害が進んだ壁や柱は、手で押すと凹むことがあります。被害がさらに進むと、壁や柱の広い範囲がボコボコと凹み、大規模なリフォームが必要になる場合もあります。空洞音がした時点で、専門業者にシロアリ調査を依頼しましょう。床下や水回り、雨漏り・結露が起きた場所の周辺に加え、基礎や束石、土台に蟻道がないかも確認してください。ただし、アメリカカンザイシロアリは乾燥した木材も食害するため、湿気の多い場所だけを確認すれば十分とは限りません。

※ 参考1:日本しろあり対策協会「シロアリの発見法」
※ 参考2:日本しろあり対策協会「乾材シロアリとは」

床下、水回り、雨漏りや結露、基礎や土台に加え、乾燥した木材も確認する住宅断面の図解
シロアリ被害を確認したい住宅内の場所

壁からカタカタと音がする

シロアリの兵アリ(兵蟻)は、危険を感じると頭部などを木材に打ち付け、仲間に警戒を伝えることがあります。働きアリや兵アリには目がない種類が多い一方、羽アリなどの生殖階級には目があります。ただし、壁越しに聞こえる「カタカタ」という音だけで、シロアリと断定はできません。蟻道や羽アリ、抜け落ちた羽、木材の空洞音など、ほかのサインとあわせて専門業者に調査を依頼しましょう。

壁の奥で木材がきしむ音がする

シロアリに食害された柱や土台は、被害の程度によって強度が低下することがあります。ただし、「キシッ」「ミシッ」という音は、木材の収縮や建物の揺れなどでも生じるため、きしみ音だけではシロアリ被害と判断できません。天井から音がする場合も、音だけでシロアリとは断定できません。天井裏の木材で空洞音がする、羽アリや抜け落ちた羽が見つかるなど、ほかのサインもある場合は、自分で天井や壁を壊さず、専門業者に調査を依頼しましょう。

※ 参考:日本しろあり対策協会「シロアリの発見法」

音だけで判断せず、蟻道、羽アリや抜け落ちた羽、木材の空洞音を合わせて専門業者に調査を依頼する図解
音だけでシロアリ被害を断定できない理由
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壁からシロアリ発生時の音が聞こえたときの対処法

業者にシロアリ調査と駆除を依頼する

音だけではシロアリの有無を判断できません。蟻道や羽アリ、抜け落ちた羽、木材の空洞音なども見つかった場合は、専門業者に床下や被害箇所の調査を依頼しましょう。調査でシロアリの生息が確認されたら、種類・侵入経路・被害範囲に応じた方法で、駆除と再侵入の予防を行います。業者を選ぶ際は、調査写真や施工範囲、使用する薬剤・工法、追加料金、保証条件を確認し、複数社の見積もりを比較してください。

※ 参考:日本しろあり対策協会「シロアリの発見法」

応急処置として自分でシロアリを駆除する

市販のシロアリ用殺虫剤で、表に出ている個体を駆除できることはあります。ただし、壁の内部や床下、巣にいるシロアリまで駆除するのは困難です。被害状況を正確に調べてもらうためにも、むやみに壁を壊したり、大量の薬剤を散布したりせず、まずは専門業者へ相談しましょう。殺虫剤を使う場合は、対象害虫・使用場所・使用量・保護具・換気など、製品ラベルの注意事項を必ず守ってください。

※ 参考:日本しろあり対策協会「協会について・防除薬剤等の認定」

異変に気づいたら壁を壊さず、専門業者に相談して調査と見積もりを受ける4段階の図解
壁から異音がしたときの対処手順
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シロアリ被害があった箇所をリフォームすべきか

シロアリ被害が深刻になると、大地震などで倒壊するおそれがある

シロアリは基礎のひび割れや配管まわりの隙間、基礎表面につくった蟻道などから侵入し、土台・柱・筋かいといった木部を食害します。構造上重要な部材や接合部まで被害が進むと、建物本来の耐震性能を発揮できないおそれがあります。ただし、シロアリが見つかっても、必ずしも大規模なリフォームが必要になるわけではありません。まずシロアリを駆除し、建築士や施工業者に被害を受けた部材の範囲と、残っている強度を調べてもらいましょう。調査結果に応じて、部分的な部材交換や補強、広い範囲の改修などを検討します。床の沈みや柱の著しい損傷などがある場合は、駆除業者だけでなく建築士にも相談することが大切です。

シロアリ駆除後に強度を確認し、部分補強や部材交換、広い範囲の改修を判断する流れの図解
シロアリ被害後のリフォーム判断

※ 参考1:国土交通省「住宅の性能等に関する参考情報の概要」
※ 参考2:日本しろあり対策協会「どんなものを加害しますか」

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