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2019年01月30日更新
空き家をリフォームする費用は?使える補助金制度まで解説します!
近年空き家の増加が社会的な問題となっています。空き家対策の一環として政府は中古住宅のリフォームを推進しています。空き家をリフォームする際にかかる費用の相場と中古住宅をリフォームする場合に受けることのできる行政の補助金制度について紹介します。
目次
空き家をリフォームする際の補助金制度
空き家をリフォームする際に使うことができる補助金には、国からの補助金と自治体独自の補助金とがあります。それぞれの補助金の対象や条件などについて詳しく説明します。

空き家をリフォームする際の国の補助金制度
国は空き家対策の一環として、既存の住宅を良質な住宅にリフォームする際の補助金制度を用意しています。空き家をリフォームする際に使える国の補助金制度について紹介します。
なお、これから紹介する補助金制度の情報は2017年12月時点のものです。要件などは年度によって少しずつ変わっているため、国土交通省のホームページなどで最新情報の確認を行うようにしましょう。
長期優良住宅化リフォーム推進事業
住宅を長く大切に使うためのリフォームを行った際に、その工事費の一部に対して補助金が支給されます。「耐久性があり、地震に強く、省エネ性能が高く、維持管理がしやすい」住宅にリフォームする必要があります。
「提案型」「高度省エネルギー型」「評価基準型」「認定長期優良住宅型」の4種類があります。専門家による建物調査(インスペクション)を行ったうえで、長寿命化のためのリフォームを実施するのが主な要件です。
本補助金の限度額は1戸当たり300万円となります。交付対象者は補助金交付申請を行った補助事業者(建築主)です。
ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)支援事業
使うエネルギーと発電するエネルギーとがほぼ同じであるネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)を取得、または改修する場合に補助金が交付されます。
一定の断熱性能、設備要件を満たすこと、太陽光発電システム等の再生可能エネルギーシステムを導入することなどが要件です。事前に登録されたZEHビルダーが設計、建築または販売を行う必要があります。
補助額は一律75万円となり、所定の蓄電システムを導入する場合には加算されます。交付対象者は新築住宅の建築主、新築建売住宅の購入予定者、または既存戸建住宅の所有者です。
高性能建材による住宅の断熱リフォーム支援事業(断熱リノベ)
住宅の省エネルギー化を図るリノベーションを行った際に補助金が交付されます。主な要件は指定された高性能建材を使用すること、所定の断熱改修率を満たすことなどです。
補助金の上限額は、戸建て住宅の場合は1戸当たり120万円、集合住宅の場合は1戸ごとに15万円です。交付対象者は住宅所有者または所有予定者となります。
住宅ストック循環支援事業
住宅ストック循環支援事業は平成28年度に新たに施行された補助金制度です。「良質な既存住宅の購入」「住宅のエコリフォーム」「エコ住宅への建て替え」の3つが補助対象事業となります。
このうち空き家をリフォームする際に利用できる可能性があるのが「住宅のエコリフォーム」事業です。定められたエコリフォームを行うことと、リフォーム工事後に耐震性が確保されていることが主な要件となります。
補助金の限度額はエコリフォーム費用として1戸当たり30万円、耐震工事を行う場合には1戸当たり45万円です。交付対象者は住宅の所有者で「住宅のエコリフォーム」に関しては年齢制限はありません。
空き家をリフォームする際の地方自治体の補助金制度
空き家対策の一環として、多くの自治体が空き家を活用したい人に対して補助金や支援制度を用意しています。交付対象者や要件などは、各自治体のホームページや広報誌などで確認することが可能です。
また、空き家物件情報を地方公共団体のホームページなどで公開する「空き家バンク」の取り組みも広がっています。自治体によっては空き家バンクの登録者に向けて、各種補助金制度の紹介なども行っています。
空き家をリフォームするのにかかる費用
空き家を解体せず活用する際には、リフォームやリノベーションが必要な場合がほとんどです。リフォームは経年劣化や老朽化した箇所を復旧する工事のことで、リノベーションは建物の機能を向上させる工事のことを言います。
戸建住宅の全面リフォームにかかる費用の相場は約150万円から約500万円、リノベーションでは約250万円~約1,200万円と工事内容や施工面積によって大きく価格は異なります。
空き家の屋根をリフォームする費用の相場
経年劣化による屋根の破損により雨漏りが発生している場合には、早急に修理を行うようにしましょう。屋根材の種類や雨漏りしている箇所が何カ所あるのかなどによって修理費用は異なります。
部分補修を行う場合には、割れた瓦の取り替えや雨どいの簡単な修理などを行います。足場が必要な場合は足場を設置する費用が発生し、工事費用が高額になります。
雨漏りの部分補修にかかる費用の相場:約5万円~約30万円
既存の屋根材をはがして新しい屋根に葺き替える工事は大規模なリフォームとなり
費用も高額になります。
屋根の葺き替え工事にかかる費用の相場:約100万円~約200万円
既存のコロニアル(スレート瓦・カラーベスト)の上から金属屋根を重ね張りする「カバー工法」の場合には、葺き替え工事の場合よりも出費を抑えることが可能です。
屋根をカバー工法で補修する費用の相場:約50万円~約120万円
空き家の外壁をリフォームする費用の相場
住宅の外壁塗装は外観の美しさを保つだけでなく、外壁の性能を維持するためにも必要な工事です。外壁の塗り替えは10年に一度の目安で行う必要があります。
外壁の全面塗装にかかる費用の相場:約100万円
また、モルタル塗装の外壁からサイディング張りの外壁にリフォームするケースも少なくはありません。既存のモルタルの上から重ね張りする場合と既存のモルタルをはがしてサイディングに張り替える場合とがあります。
モルタルの上からサイディングを重ね張りする費用の相場:約130万円~約200万円
モルタルをはがしてサイディングに張り替える費用の相場:約180万円~約300万円
空き家のリフォームはDIYでできるのか
中古住宅を購入してDIYでリフォームすることは可能なのでしょうか。空き家は傷みが激しく家全体をリフォームしなければならないケースが多く、時間と労力がとてもかかります。
また、表面的にきれいにすることは可能だとしても、家の断熱や老朽化した場所の補修などはDIYで簡単にできる工事ではありません。空き家をリフォームする際にはリフォーム会社に依頼することをおすすめします。
田舎で古民家を買ってリフォームを行う場合
古民家を購入し、都会から田舎に移住したいと考える人も少なくはありません。田舎では土地の価格が安く、格安な物件を見つけることが可能です。
伝統的な様式で建てられた古民家の昔ながらの雰囲気を好む人も多いようですが、古民家は傷みが激しい場合が多く大規模な改修工事の必要があります。高額な費用が発生することも多いようです。

古民家の水回りをリフォームする費用の相場
古い住宅は水回りが老朽化していることが多く、水回りのリフォームが必要となります。キッチンやお風呂を新しい物に交換し、汲み取り式のトイレは水洗式にリフォームするとよいでしょう。
キッチンを新しい物に交換する費用の相場:約100万円~約150万円(キッチン本体価格を含む)
在来工法の浴室をユニットバスに交換する費用の相場:約100万円~約150万円(ユニットバス本体価格を含む)
汲み取り式のトイレを水洗式にリフォームする費用の相場:約150万円~約200万円
汲み取り式のトイレを簡易水洗にリフォームする費用の相場:約100万円~約150万円
古民家の内装をリフォームする費用の相場
古民家の内装は傷みが激しく、リフォームを行う必要がある場合が多いようです。畳を新しい物に交換し、天井や壁紙をリフォームすることによって部屋は見違えるようにきれいになります。
畳を新品に交換する費用の相場:約10万円(6畳間分)
天井・壁紙をリフォームする費用の相場:約10万円~約15万円(6畳間分)
空き家をリフォームして賃貸物件にする場合
使われていない空き家がある場合には、賃貸住宅として他者へ貸し出すという活用方法があります。賃貸物件にリフォームするメリットは、人が住むことにより劣化を防ぐだけでなく家賃収入を得ることができるという点です。
一方、賃貸に出す前に大規模なリフォームが必要で高額な初期費用が発生します。デメリットとしては、入居者が決まらない時には家賃収入が入らずにリフォーム費用を回収できないという点があげられます。
空き家をリフォームして入居者を増やすためのポイント
空き家を賃貸物件として貸し出す場合には、リフォームによって物件価値を向上させ入居者を増やすことが必要となります。快適な生活を送るために重要なポイントとなる水回りの改修工事を行うとよいでしょう。
在来工法の浴室は気密・断熱性が低く汚れも付着しやすいため、保温性に優れお手入れのしやすいユニットバスへの入れ替えを行うケースが多く見られます。
また、汲み取り式のトイレは衛生面の問題があるため水洗式のトイレにリフォームするケースも多く見られます。トイレへの水洗化には、浄化槽を埋設して行う完全な水洗化と浄化槽を使わない簡易水洗化とがあります。
今やウォシュレット(温水洗浄便座)は快適な暮らしのために欠かせないアイテムとなっています。ウォシュレットが付いていない古い便座にはウォシュレットを取り付ける工事を行うようと良いでしょう。
※2017年12月の情報です。
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