目次
20畳のフローリング張り替えにかかる費用相場

20畳のフローリング張り替えにかかる費用相場は、20万〜80万円が目安です。
リフォーム内容 | 費用相場 |
---|---|
フローリングの張り替え | 20〜50万円 |
畳からフローリングへ | 50〜80万円 |
カーペットからフローリングへ | 30〜50万円 |
クッションフロアからフローリングへ | 30〜50万円 |
既存の床材によって、張り替え費用は大きく変動します。
カーペットやクッションフロアは剥がしやすく、処分もスムーズに行えるため、比較的安く張り替えできます。
フローリング張り替え費用が高くなるケース
ここでは、フローリングの張り替え費用が高くなる5つのケースについて解説します。
該当する場合は、予算に余裕をもつようにしておくと安心です。
【ケース1】特殊な張り方をする
フローリングを通常とは異なる張り方をする場合、施工費用が高くなることがあります。
一般的に採用されている張り方は「定尺張り」や「乱張り」などです。
どちらも部屋の壁に対して垂直または水平方向に並べていくため、比較的スムーズに張り替えができます。
一方のヘリンボーン張りや市松張りなどの特殊な張り方は、現場でカットして調整しながら張り合わせていきます。
施工に手間がかかるため、費用は高くなる傾向にあるのです。
【ケース2】既存の床材と厚み(高さ)が異なる
既存の床材と厚みが異なるフローリング材を選んだ場合も、費用が高くなる可能性があります。
例えば6mmのクッションフロアから12mmのフローリングに張り替えると、建具が干渉して開閉できなくなるなどの問題が発生します。
問題を解決するには、床下地の高さ調整が必要です。
下地調整の費用は張り替えに含まれていないことがほとんどのため、別途かかると考えておくとよいでしょう。
【ケース3】高級なフローリングに張り替える
フローリングの張り替え費用は、木材の種類やデザインによっても変動します。
とくに無垢材や大理石調などは、質感やデザインに優れている高級なフローリング材です。
ワンランク上の空間を演出できる一方で、価格は高くなる傾向にあります。
また、床暖房に対応しているフローリング材も通常のフローリング材よりも高くなります。
【ケース4】床の下地が劣化している
床の下地が劣化している場合も、リフォーム費用が高くなる要素のひとつです。
張り替えする際に既存の床材を剥がしてみたところ、再利用が難しい場合は補修が必要になります。
再利用不可になるケースとしてよくあるのが、シロアリによる被害です。
このような場合はリフォーム前にシロアリ駆除を依頼する場合もあるため、張り替えとは別に駆除費用が発生するかもしれません。
【ケース5】床下に床暖房がある
床下に床暖房が入っている場合は、床暖房を傷つけないように既存の床材を剥がす必要があります。
通常よりも慎重に剥がす必要があるため、作業工数が増えて費用がかさむことも少なくありません。
また床暖房対応のフローリング材は、通常よりも高くなる傾向にあります。
そのため、相場よりも施工費と材料費が高くなるかもしれないでしょう。
フローリング張り替え費用を安くする方法
ここでは、フローリングの張り替え費用を安くする方法を解説します。
【方法1】予算にあったフローリングを選ぶ
予算が限られている場合は、比較的安い複合フローリングを選ぶようにしましょう。
複合フローリングのなかでも化粧シートタイプは、費用を抑えられるのでおすすめです。
デザインのバリエーションも豊富なので、インテリアにもこだわれます。
しかし、どうしても無垢材が使われているフローリング材を取り入れたい場合もあるでしょう。
そのようなときは、薄くスライスした天然木を表面材に使用している複合フローリングを検討してみるとよいでしょう。
【方法2】家具を移動させておく
フローリングの張り替えをする部屋の家具を移動させておくと、費用が少し安くなるかもしれません。
業者に家具の移動をお願いすると、別途費用が発生する場合があるからです。
とくにソファやテレビ台などの大型家具は1人で動かすのが大変なので、作業員をもう1人手配する場合があります。
1人手配するのにも人件費が発生するため、少しでも費用を抑えたい場合は家具を移動させておくのがおすすめです。
【方法3】重ね張りを検討する
既存の床材を剥がさず、上からフローリング材を張る施工方法を選ぶのも選択肢のひとつです。
剥がす手間がなくなれば撤去費や処分費はかからないため、費用を抑えやすくなります。
ただし、床材が二重になることで段差が生じるデメリットがあります。
段差が生じると、建具が開閉できなくなったりつまずいたりするため、快適性が損なわれてしまうでしょう。
重ね張りをする場合は、専門業者とよく相談した上で採用しましょう。
【方法4】既存の床材と同じ厚みのフローリングを選ぶ
新しいフローリング材を選ぶときは、既存と同じ厚みのものを選ぶようにしましょう。
既存がフローリングの場合、同じ厚みを選ぶことで張り替え前後で床の高さが変わることはありません。
床の高さが変わらなければ、床下地を調整する必要がなくなるので、別途費用がかかる心配がなくなります。
【方法5】相見積もりをする
フローリングの張り替え費用は業者によって異なるため、相見積もりをするのがおすすめです。
複数の業者から見積もりをとることで、適正価格がわかり、後悔のないリフォームがしやすくなります。
また相見積もりでは価格以外にも、サービスや対応力なども比較できるのがメリットです。
見積書の項目や数量をわかりやすく記載している業者は、リフォームも丁寧に進めてくれる傾向にあります。
フローリング材の種類
フローリング材の種類は、大きく「複合フローリング」と「無垢フローリング」に分けられます。
それぞれ特徴やメリット・デメリットがあるため、しっかり把握しておくことが大切です。
【種類1】複合フローリング
複合フローリングとは、合板の表面に薄くスライスされた天然木のシートや化粧シートなどを貼り合わせてつくられたフローリング材のこと。
表面材に使用される素材は大きく3種類に分けられます。
- 挽き板:2〜3mmの厚さにスライスした天然木
- 突き板:0.2〜0.6mmの厚さにスライスした天然木
- シート:木目がプリントされたシート
複合フローリングは、デザインやサイズのバリエーションが豊富なのが特徴です。
合板を使用することで温度や湿度の影響を受けにくく、さまざまな空間に採用しやすい魅力があります。
- 無垢フローリングよりも安い
- 品質が安定している
- 床暖房に対応できる
- 無垢フローリングよりも耐用年数が短い
- 接着剤の成分でシックハウス症候群を引き起こす可能性がある
- 質感が劣る
【種類2】無垢フローリング
無垢フローリングとは、天然木から切り出した木材を一枚板に加工したフローリング材のこと。
天然木ならではの風合いを感じられ、断熱性が高く、調湿効果を持ちあわせています。
そのため床の上を素足で歩いてもひんやりせず、快適に過ごせるのが魅力です。
経年変化を楽しめる木材でもあり、時間が経つにつれて色合いが変わっていきます。
複合フローリングと比べると、こまめにメンテナンスする必要がありますが、適切に扱えば長持ちする木材です。
- 経年変化を楽しめる
- 断熱性が高い
- 調湿効果がある
- 商品代・施工費が高い
- 耐水性が低い
- 定期的に表面のコーティングが必要
【種類3】床暖房対応フローリング
フローリング材のなかには、床暖房に対応しているものもあります。
適切な商品を選ばないと熱によって伸縮が繰り返され、反りや割れなどが起きやすくなるため注意しましょう。
これまでは化粧シートの複合フローリングが、床暖房に向いているとされていました。
しかし近年は、天然木を使用した挽き板や突き板のシートが使用されている複合フローリングも床暖房に対応しています。
床暖房を使用していたり設置予定があったりする場合は、考えてフローリング材を選びましょう。
- フローリングを使用しながら床暖房が使える
- 価格が高い
フローリングを張り替えるときのポイント
ここでは、フローリングを張り替えるときのポイントを解説します。
6つのポイントを押さえて、後悔のないリフォームにしましょう。
【ポイント1】大きいサンプルでデザインや手ざわりを確認する
フローリング材を選ぶときは、大きなサンプルを用いてデザインや手ざわりを確認するのがおすすめです。
カタログでは色や木目のバリエーションを確認できるだけで、実際の風合いや質感はわかりません。
数多くあるなかから候補を絞るときにカタログを使い、ひとつに決める段階でサンプルを活用するようにしましょう。
【ポイント2】インテリアとのバランスを考える
現状のインテリアとのバランスを考えて、色や柄、質感などを選ぶことも大切です。
床は面積が大きいので、選び方を間違えると違和感のある仕上がりになります。
例えばシンプルモダンな空間には、グレーやベージュなどのフローリングカラーがぴったりです。
ヴィンテージなインテリアの場合は、赤茶や茶色とグレーを組み合わせたフローリングカラーがマッチします。
インテリアになじむフローリングを選んで、おしゃれな空間をつくりあげましょう。
【ポイント3】下地の状態をチェックする
フローリングを張り替えるときは、下地の状態をチェックし、補修の可否を判断しましょう。
下地の状態が悪い場合は新しいフローリングを設置しても、浮いたり隙間ができたりします。
凸凹していたりカビが発生していたりする場合は、下地を整えてから張り替えたほうがきれいに仕上がります。
【ポイント4】ペットや子どもに配慮する
ご家庭にペットや子どもがいる場合は、滑りにくく汚れにくいフローリングを選ぶのがおすすめです。
ツルツルと滑りやすい床は、ペットの足腰に負担がかかり、子どもが転ぶリスクがあります。
日常的に、食べこぼしや糞尿などで汚れやニオイが付着することもあるでしょう。
ペット仕様や抗菌効果のあるフローリングを選んでおくと、ケガや汚れ対策になるので安心です。
【ポイント5】床暖房の設置を検討する
フローリングを張り替えるタイミングなら、床暖房をスムーズに設置できます。
床暖房対応のフローリングも同時に選べるため、後から設置するよりも手間や費用がかかりません。
仕上がりもきれいで、床暖房もフローリングも快適に使い続けられます。
【ポイント6】予算に余裕をもたせておく
予算に余裕をもたせておくことも大切なことです。
グレードの高いフローリング材を選べたりするのはもちろん、想定外の工事が発生しても対応しやすくなります。
築年数が古かったりフローリング自体が劣化していたりすると、目には見えないところで不具合が進んでいることも少なくありません。
臨機応変に対応できるように、余裕のある予算を設定しておきましょう。
20畳のフローリングを張り替えるときの注意点
20畳のフローリングを張り替えるときは、3つの注意点を押さえておきましょう。
【注意点1】部分的に張り替えるときれいに仕上がりにくい
フローリングは、部分的に張り替えることができる床材です。
しかし、既存のフローリングが経年変化で変色していたり色あせていたりする場合は、新しいフローリングを取り入れても悪目立ちする可能性があります。
また経年劣化しているフローリングは、縮小や反りが発生して隙間が生まれていることも少なくありません。
新しいフローリング材を部分的に入れても隙間が埋まる保証はないため、きれいに仕上がらないこともあります。
既存のフローリングが古い場合は、全体的に張り替えたほうが仕上がりも耐久性も高まるでしょう。
【注意点2】床の高さが変わる場合がある
フローリング材によって厚みが若干異なるため、張り替え前後で床の高さが変わっている場合があります。
とくに和室を洋室にする際にフローリングへ張り替える場合は、段差が生じやすくなるので注意が必要です。
フローリング材よりも畳のほうが厚みがあるので、段差をつくらないためにも床の高さを上げてからフローリング材を張るようにしましょう。
【注意点3】管理規約を確認する
マンションの場合は、規定の遮音性を満たす必要があります。
集合住宅のため、一定の遮音性がなければ下階に足音や生活音で迷惑がかかるでしょう。
とくに既存の床材がカーペットの場合は、フローリングに張り替えても問題はないのか、管理会社や管理人に確認をとることをおすすめします。
遮音等級を満たせば問題ないというケースもあれば、そもそもフローリングのリフォームは禁止しているケースもあるからです。
近隣トラブルを避けるためにも、マンションでフローリングの張り替えを行う際は、事前確認を徹底しましょう。
フローリングの張り替えは自分でできますか?
フローリングの張り替えを自分で行うことは、あまりおすすめできません。
木材選びから数量の設定、施工など、どの過程においても専門的な知識と経験が必要です。
経験のない人がフローリングの張り替えをすると、ガタついたり収まりが悪かったりなど不具合が起きやすくなります。
施工にも時間がかかり、私生活にも影響を及ぼすおそれもあるでしょう。
安全で長持ちするフローリングにするためにも、専門業者に依頼するのがおすすめです。
【Q&A】フローリングの張り替えに関するよくある質問
- 畳数別の費用相場はどのくらいですか?
-
畳数別のフローリング張り替えにかかる費用は、以下にまとめました。
畳数 費用相場 6畳 9万〜20万円 8畳 10万〜30万円 14畳 25万〜40万円 16畳 30万〜45万円 30畳 50万〜55万円 基本的に、畳数が大きくなるにつれて張り替え費用は高くなります。
しかし、フローリング材の種類によっては、施工面積が広くても予算内に収まる場合もあります。
床の形状や下地の状態によっても変動するため、見積もりをとってみないと、具体的な費用はわかりにくいものです。
ますは見積もりの依頼からはじめてみましょう。
- 20畳の張り替えにかかる期間は?
-
20畳の張り替えにかかる期間は、2〜6日が目安です。
あらかじめ家具や家電などを移動させ、すぐ張り替えできる状態からスタートとなれば、最短2日で完了する場合もあります。
基本的には4〜6日かかると考えておくとよいでしょう。
- フローリングの張り替え時期はいつですか?
-
フローリングの耐用年数を迎えたら、張り替えを検討するのがおすすめです。
フローリングの耐用年数は15〜20年です。
使用環境やフローリングの種類などで劣化の進み具合は変動しますが、耐用年数をひとつの目安として考えるとよいでしょう。
もし著しく劣化していたり破損していたりする場合は、耐用年数を迎えずに張り替えたほうがよいケースもあります。
フローリングの状態を見て適切に判断するためにも、プロによる点検を受けてみるとよいでしょう。
- フローリングの張り替えは住みながらでもできますか?
-
フローリングの張り替えは、住みながらでも実施できます。
全室張り替えることになったとしても一室ずつ進めていくため、都度家具などを移動すれば住みながらでもリフォーム可能です。
リフォーム中の騒音やホコリなどが気になる場合は、仮住まいできる場所を探しておくのもおすすめです。
とくにペットはストレスを感じやすいため、リラックスできる部屋を用意したりペットホテルを利用したりと準備しておくことをおすすめします。
床・フローリングリフォームの業者選びで後悔しないために
必ず相見積もりを複数取って比較しましょう!
なぜならリフォームの費用・工事方法は、業者によって大きく異なるからです。
とはいえ「信頼できる業者が分からない」「何度も同じ説明をするのが面倒」と踏み出せない方もいらっしゃると思います。
そのような方こそハピすむの一括見積もり比較を活用しましょう!
大手ハウスメーカーから地場の工務店まで、審査を通過した1000社以上の中から、まとめて見積もりを依頼できます。
また、ハピすむでリフォームされた方には最大10万円分の「ハピすむ補助金」もご用意しています。
詳細はこちら>>>ハピすむ補助金プレゼントキャンペーンの流れ