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2018年12月27日更新
タワーマンションのリフォーム!注意点とは?
窓の外に広がる圧倒的な眺望と、厳しい基準をクリアした高い安全性で人気のタワーマンション。リフォームによってさらに快適に過ごせる特別な空間にできます。タワーマンションならではのメリットや費用などをまとめましたので、参考にしてみてください。
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この記事の監修者小川愛
タワーマンションのリフォームメリット
【間取りが自由にデザインできる】
多くの高層マンションでは、「ラーメン構造」と呼ばれる床・柱・梁で構成されるシンプルで安全性の高い構造が採用されています。
ラーメン構造では柱と柱の間隔が広くとれるので、間仕切り壁のない大空間を実現可能。リフォームのプランが比較的自由になる点が大きなメリットです。
【ラグジュアリーなリフォームが可能】
タワーマンションはもともと、施設やサービス、立地条件や内装のグレードが高いものが多く、ラグジュアリーな空間が魅力のマンションです。
そのため、リフォームやリノベーションで手を加えることでさらにワンランク上の住まいに変化させるとともに、資産価値の減少を抑えることができるという点も大きなメリットといえます。
タワーマンションのリフォーム費用相場
タワーマンションのリフォーム費用相場を内容別・都市別にまとめてみました。
タワーマンションリフォーム:内容別費用相場
リフォーム内容 | 費用相場 | 解説 |
---|---|---|
スケルトンリフォーム | 約500万円~ | 一旦すべて解体して、すべての間取りを変更するリフォーム |
全面リフォーム | 約400万円~ | 多少の間取り変更と内装・設備の変更をするリフォーム |
水まわりリフォーム | 約20万円~250万円 | 選ぶ設備のグレードによって価格が大幅に変わる |
床材を交換 | 約30万円~150万円 | 選ぶ床材のグレードと広さによって価格が変わる |
和室リフォーム | 約50万円~100万円 | 和室を洋室に変更するリフォーム |
収納リフォーム | 約30万円~150万円 | 収納スペースを新たに作るリフォーム |
タワーマンションリフォーム:都市別費用相場
【全面リフォームの場合の費用比較】
都市 | 費用相場 |
---|---|
東京 | 約500万円~1,500万円 |
大阪 | 約500万円~1,500万円 |
名古屋 | 約500万円~1,300万円 |
横浜 | 約500万円~2,000万円 |
広島・福岡 | 約400万円~1,300万円 |
タワーマンションならではのリフォームの注意点
タワーマンションでリフォームを行うときに、覚えておきたい「マンションリフォームならではの注意点」があります。
リフォーム前にしっかりと理解して、できること・できないことを踏まえたうえで計画を立てることが大切です。
タワーマンションリフォームで重要な専有部分と共有部分の区別
【専有部分】
マンションの躯体(コンクリート)より内側にある室内を「専有部分」と定義します。躯体そのものは専有部分ではありません。
ベランダやバルコニーなど自分たち家族しか利用しないスペースでも、躯体の「外側」にあたるので専有部分ではなく共用部分となります。
配管については、室内に横引きされている配管は「専有部分である」という考え方が一般的です。ただし、法律ではっきりと区別されていませんので、マンションによってはリフォームできないこともあります。
リフォームの際に配管の位置を移動するときは、マンションの管理規約に従いましょう。
【共用部分】
タワーマンションにおける「共用部分」とは、躯体(コンクリート)で区画された住居以外の部分を指しています。
エントランスや廊下・エレベーター区画、階段は共用部分となり、各戸に付属するバルコニーやベランダも共用部分です。
配管については、上下階を貫通する「縦管」は共用部分となりますので、パイプスペース内にある配管をリフォームで触ることはできません。
なお、玄関のドアやインターホンなど個別に使用しているものでも、外壁側に付属しているものはすべて共用部分となります。
リフォームにおける共用部分と専有部分の注意点
各戸で個別に利用している共用部分は原則的にリフォームできません。
ただし、バルコニーの床にデッキを敷くなど、外観に影響がないリフォームの場合は管理組合に相談すれば許可されるケースもあります。リフォーム前には組合に相談して内容を確認するようにしましょう。
タワーマンションの厳しい管理規約によるリフォームの制限
管理規約が厳しいタワーマンションでは、リフォームも規約によって制限を受けることがあります。
【管理規約によっておこるリフォーム工事への制限の例】
- 床材など使用できる建材や設備が規約で限定されている
- 工事内容や作業時間が規約で設定されている
- 資材の運搬には業務用エレベーターか階段のみが利用できる
これらの制限によって、工期がのびたり、希望の内装が叶わなかったりするケースもあります。しかし、マンションのリフォームに慣れているリフォーム会社であれば、代替案の提示など柔軟な対応をしてくれることも多いでしょう。
タワーマンションのセキュリティによるリフォームの制限
また、厳しいセキュリティゆえにリフォーム工事に制限がかかる場合もあるようです。
【セキュリティによるリフォーム工事への制限の例】
- リフォームを行う職人や大工など、関係者の入退室ごとに身分確認が必要となる
- リフォーム前にリフォーム会社を始め、出入りする関係者の身分を証明する書類を提出しなければならない
- 作業時間外の出入りを禁止する
- 敷地内に乗り入れる車両のナンバーを事前に登録する
リフォーム・リノベーションでトラブルが発生しないために
タワーマンションのリフォームで最も大切なことは、「事前の管理規約確認と相談」です。管理規約に則ったリフォームしかしてはいけないのが決まりですから、ルールを守ったリフォームを行うためにも、事前の確認は必須です。
そして、不明点があれば管理会社や組合長に相談して判断を仰ぐことがトラブル回避のためにはとても重要になります。
事前にリフォーム会社・建築士に構造図・設計図書(竣工図面)を確認してもらい、管理規約と照らしあわせて「できること」と「できないこと」をはっきりさせておくことも大切です。
タワーマンションではセキュリティ上の制約も厳しいため、トラブルを避けるためにも、マンションリフォームに実績のあるリフォーム会社を選ぶことをおすすめします。
優良なリフォーム会社を見つけるには?
ここまで説明してきたリフォームは、あくまで一例となっています。
「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって「大きく異なる」ことがあります。
そのとき大事なのが、複数社に見積もり依頼して必ず「比較検討」をするということ!
この記事で大体の予想がついた方は次のステップへ行きましょう!
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一生のうちにリフォームをする機会はそこまで多いものではありません。
後悔しない、失敗しないリフォームをするためにも、リフォーム会社選びは慎重に行いましょう!
