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2019年01月29日更新

監修記事

壁断熱リフォームにかかる費用や効果とは?

壁の断熱リフォームを行うことによって、夏の暑さや冬の寒さに左右されない、1年中過ごしやすいお住まいが手に入ります。壁の断熱リフォームで確実に断熱効果を得るためにも、断熱のしくみや効果、施工業者選びのポイントなどについて知っておきましょう。

壁断熱の方法と断熱リフォームの種類

リフォーム 壁 断熱

壁の断熱リフォームには複数の種類があり、それぞれ工法や施工時のメリット・デメリットも異なります。

壁で行える断熱リフォームの種類と、壁と同時にリフォームするとさらに高い断熱効果を得られる「断熱塗装リフォーム」や「床断熱リフォーム」についても知っておきましょう。

壁の断熱リフォーム方法

壁の断熱リフォームには、「外断熱」と「内断熱」があります。

外断熱リフォームのメリット・デメリット

外断熱リフォームとは、家の外側から断熱材で覆う断熱リフォームのことです。建物の外周が切れ目なく断熱材で覆われるため、室内の高い断熱効果が期待できます。

一方、外断熱リフォームは内断熱リフォームに比べると施工価格が割高で、施工を誤ると高い気密性によって湿気が外壁内部に滞留し、構造材が腐食する原因になるなどのデメリットもあります。

内断熱リフォームのメリット・デメリット

内断熱リフォームは、建物の内側から断熱材を充填する工法です。メリットとして、外断熱に比べると施工価格が安く、施工に慣れた業者が多いため失敗しにくいという点が挙げられます。

ただし、内断熱リフォームでは室内側から柱や筋交いの間に断熱材を詰めるため、断熱材が細切れに入って隙間が発生しやすく、隙間から空気が漏れて断熱効果が薄くなるなどのデメリットもあります。

断熱塗料を使った断熱リフォームの方法

断熱効果を持った塗料で外壁や屋根を塗装し、外壁の外側から断熱性を高めるリフォームもあります。

断熱塗料は外壁や屋根の表面に塗ると微細な空気の層を作り、この空気の層が外壁を覆うことによって熱の移動が抑止され、断熱効果が生まれます。

ただし、建物本体の断熱性能が落ちている状態では、外壁や屋根の表面を断熱塗料で塗っても高い断熱効果は得られません。建物本体の断熱性を高めたい場合は、壁の断熱リフォームを優先しましょう。

床の断熱リフォーム

床の断熱リフォームを行うと、床下の冷気が室内に届きにくくなります。壁の断熱リフォームとセットで行うことによって、より高い断熱効果を発揮するでしょう。

床断熱リフォームの方法には、

  • 床材を剥がし、床下地の「根太」と呼ばれる木材の間に、発泡ウレタンなどのパネル状の断熱材を敷き詰める方法
  • 床下からグラスウールなどの繊維系断熱材を張る方法

などがあります。

壁の断熱リフォームにかかる費用と工期について

壁の断熱リフォームは、施工方法の違いによって費用や工期にも差が生じます。

壁断熱リフォームにかかる費用の相場

※すべて平方メートルあたりの施工単価です

  • 外断熱リフォームの費用相場:約7,000~9万円
  • 内断熱リフォームの費用相場:約5,000~1万円
  • 断熱塗装リフォームの費用相場:約3,500~4,000円/平米メートルあたり

なお、断熱リフォームでは壁や床の解体を伴うため、リフォームの規模によっては仮住まいが必要になります。リフォームの予算を立てる際は、仮住まい費用も余裕を持っておきましょう。

壁断熱リフォームの工期の目安

  • 外断熱リフォームの工期:約1週間
  • 内断熱リフォームの工期:約2~5日
  • 断熱塗装リフォームの工期:約1~2週間

外断熱リフォームと断熱塗装リフォームでは、家の外周に組む足場の設置と解体にそれぞれ1日程度の工期を要します。

また、外壁を塗装する際は以下の工程を行うために、約1~2週間の工期がかかります。

  • 足場設置:約1日
  • 養生:約1日
  • 高圧洗浄:約1日
  • 下地処理:約1日
  • 外壁の塗装:約3日(屋根も行う場合はプラス約2~3日)
  • 足場の解体:約1日

壁断熱リフォームで得られる断熱の効果とは?

「断熱」とは熱の移動を防ぐことですので、壁を断熱することによって家の室内と屋外で熱が行き来しにくくなります。

現在お住まいの家で、「夏暑く冬は寒い」、「夏と冬に電気代が高くなる」という現象にお困りであれば、壁の断熱リフォームは大きな効果をもたらすでしょう。

壁が断熱されて一年中快適な家になる

壁の断熱は、暑さが厳しい夏や寒い冬だけでなく、1年を通じて効果を発揮します。

冬場の断熱効果

壁に断熱材を入れることによって、暖房や日中の日差しで温まった室内の空気が家の外に逃げにくくなり、夜に外気温が下がっても室内の暖かさが長持ちします。

また、夜に帰宅して暖房を起動しても部屋が温まるまで冷たい部屋で過ごさなければなりませんが、断熱効果が高い部屋であれば、暖房を起動してすぐに部屋全体が温まりやすくなるでしょう。

夏場の断熱効果

夏場の暑い空気が壁で断熱されることにより、屋外の暑い空気が室内に届きにくくなり、冷房が効きやすくなるなどのメリットがあります。

ただし、窓から入り込む日差しの熱は壁の断熱機能だけでは防げませんので、熱をカットする「遮熱」効果を持つペアガラスにリフォームするなどして、窓の遮熱リフォームを行う必要があります。窓ガラスと合わせてカーテンの仕様を改めることで比較的安価に効果を得ることもできます。

1年を通して得られる断熱効果

壁の断熱リフォームを行うと、朝や晩の気温に関係なく室内温度が一定に保たれるため、1日の気温差を心配する必要がなくなり、廊下や浴室なども均一な温度を保ちやすくなるでしょう。

断熱効果によって光熱費を節約できる

壁の断熱性を高めると室内の温度変化が緩和されるため、エアコンの消費電力が減り、結果的に光熱費の節約効果も得られます。

特に、エアコンの消費量が激しい夏場や冬場には、エアコンの設定温度に到達するまでの時間が短くなるため大きな省エネ効果がもたらされるでしょう。

壁の断熱リフォームを行う際のポイント

リフォーム 壁 断熱

壁の断熱リフォームを行う際は、「気流止め」などの専門用語や断熱材の種類を知ることも大切ですが、断熱リフォームに強いリフォーム会社を選ぶことも重要です。

断熱リフォームと気流止めはワンセット

気流止めとは空気の通り道となる「隙間」を塞ぐ作業のことで、外壁、床、天井の接合部などに生じた隙間に、グラスウールなどを詰めて空気の移動を防ぎます。

どんなに高機能の断熱材を壁全体に張っても気流止めが行われていなければ、温かい空気は隙間からどんどん家の外に漏れて冷たい空気が家の中に入ってしまい、断熱効果が発揮されません。

断熱リフォームでは気流止めもセットで実施しなければリフォームの効果が得られませんので、リフォーム会社との打ち合わせでは、気流止め作業の有無を確認しておきましょう。

リフォームで使われる断熱材の種類を知っておこう

断熱材といっても様々な種類があり、素材や形状によって特徴も異なります。断熱材の名称はリフォームの見積もりにも記載されますので、ご自宅の壁断熱リフォームに使われる断熱材の特徴を知っておきましょう。

グラスウール

グラスウールは鉱物を原料とするガラス繊維系の断熱材で、主に内断熱で使われることの多い断熱材です。マット状のタイプと吹き込みタイプがあります。

断熱効果だけでなく防音効果もあり、鉱物を原料とするため燃えにくくシロアリの被害を受けにくいなどのメリットがあります。

セルロースファイバー

セルロースファイバーは、紙や段ボールなど木材を原料とする繊維で作られた断熱材です。グラスウールと同様に防音効果を発揮しますが、耐火性は低く施工価格も割高になるなどのデメリットがあります。

ウレタンフォーム

ウレタンフォームは発泡プラスチック系の断熱材で、パネルタイプと吹付けタイプがあり、外断熱や床断熱にも使用できます。

グラスウールやセルロースファイバーなどの繊維系に比べると施工価格が高く、施工が難しいなどのデメリットもありますが、柱と間柱、筋交いの間をすき間なく充填できるため高い断熱性を持つ断熱材です。

ポリスチレンフォーム

ポリスチレンフォームはパネルタイプの発泡プラスチック系断熱材で、非常に軽く現場でカッターを使ってカットできるなど作業性にも優れていることから、多くの断熱リフォームで採用されています。

フェノールフォーム

フェノールフォームはフェノール樹脂をパネル状に加工した発泡プラスチック系断熱材で、外張り断熱で特に使われています。

ウレタンフォームやポリスチレンフォームよりも耐火性が高いというメリットがありますが、施工価格が非常に高い点がデメリットです。

壁断熱リフォームの工事の流れを知っておく

壁断熱リフォームのおおまかな流れは以下の通りです。

  • リフォーム会社選び(見積もり、現地調査など)
  • 打ち合わせ(工事内容、予算について相談)
  • リフォーム会社と工事契約
  • 工事開始~完工確認
  • アフター保証の発行

リフォーム会社と契約する前は、必ず見積もりと打ち合わせが発生します。お住まいの断熱性にまつわる悩みをしっかり相談し、悩みに寄り添った工事プランを提案しくれるリフォーム会社と契約しましょう。

壁断熱リフォームを行う時のリフォーム会社の選び方

壁断熱リフォームを依頼する業者は、以下の点に注意して選びましょう。

見積もり作成前に断熱性を調査してくれる

断熱リフォームでは、建物の現状の断熱性がわからなければ適切なプランニングが行えません。

例えば、断熱性が低い理由にも、

  • そもそも断熱材が入っていない
  • 断熱材は入っているが、気流止めが行われておらず断熱効果が得られていない
  • 断熱材が水分を含み劣化していたり、縮んでしまっている、下地が腐食している

など様々な原因が考えられます。

現地調査を行い、その家に相応しい工事内容を考えてくれるリフォーム会社を選びましょう。

断熱リフォームに関連した補助金を紹介してくれる

壁の断熱リフォームは、省エネ関連リフォームの補助金の対象になることがあります。従って、壁の断熱リフォームを行うのであれば、補助金の情報に詳しいリフォーム会社が良いでしょう。

補助金の種類や対象となるリフォームの条件は各自治体や実施団体によって異なりますが、工事費用に対し約10~20万円の補助金をもらえることがあります。

申請に慣れているリフォーム会社であれば、補助金を利用できるよう率先して動いてくれますので、打ち合わせの時点で補助金を利用できるかどうか相談しておきましょう。

断熱リフォームの実績が豊富

断熱リフォームはただ断熱材を張れば良いものではなく、断熱性が低い原因を調べたり、気流止めなどの処理を確実に行ったリしなければ効果が得られません。

断熱リフォームの実績が豊富なリフォーム会社は、多くの現場で施工後のアフターメンテナンスとして断熱効果の確認も行っていますので、お住まいの状態に適したプランを組んでもらえる可能性が高くなります。

アフター保証

断熱リフォームに限らず、リフォームを行う際は必ず保証書を発行してもらい、施工ミスや不具合が起きた時に無償で補修してもらえる状態にしておきましょう。

壁紙・壁リフォームに対応する優良な会社を見つけるには?

ここまで説明してきた壁紙・壁リフォームは、あくまで一例となっています。

「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって「大きく異なる」ことがあります。

そのとき大事なのが、複数社に見積もり依頼して必ず「比較検討」をするということ!

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一生のうちにリフォームをする機会はそこまで多いものではありません。

後悔しない、失敗しないリフォームをするためにも、リフォーム会社選びは慎重に行いましょう!

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】小川愛

二級建築士、宅地建物取引士。愛知県名古屋市にて高級分譲住宅設計・施工会社に勤務。土地取得からプランニング、施工、販売、お客様のお引っ越し、アフターサービスまでの、住宅に関わる全ての業務に従事。

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