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目次
- 1 【結論】ユニットバス交換の費用は工事費込みで70万〜150万円が相場
- 2 【寿命を迎える5つのサイン】ユニットバス交換の適切な時期は?
- 3 ユニットバス交換のメリット
- 4 ユニットバス交換のデメリットと対策
- 5 ユニットバス交換の費用内訳
- 6 ユニットバス交換の費用を左右する主な要因
- 7 ユニットバス交換の費用を安く抑える4つの方法
- 8 【2025年最新】ユニットバス交換で使える補助金・助成金制度
- 9 ユニットバス交換の工期と流れ
- 10 【契約前の最終確認】ユニットバス交換の業者選びで失敗しないためのチェックリスト
- 11 ユニットバス交換の施工事例
- 12 【Q&A】ユニットバス交換に関するよくある質問
- 13 【まとめ】理想のユニットバス交換、ハピすむで始めよう
【結論】ユニットバス交換の費用は工事費込みで70万〜150万円が相場
ユニットバスから新しいユニットバスへの交換にかかる総額は、工事費込みで70万〜150万円が一般的な相場です。
これはあくまで目安であり、選ぶユニットバスのグレードやサイズ、建物の種類などによって費用は大きく変動します。たとえば、最新の機能を搭載したハイスペックなユニットバスを選んだり、既存の浴室のサイズに合わせた特注品を導入したりする場合、費用は高くなる傾向にあります。反対に、シンプルな機能に絞り、標準的なサイズのものを選べば、費用を抑えることが可能です。
この相場を聞いて、「思ったより高い」と感じる方もいれば、「そのくらいの予算なら検討できそうだ」と考える方もいるでしょう。大切なのは、単に金額だけを見るのではなく、この費用の内訳を正しく理解し、ご自身のライフスタイルや将来的な希望、そして現実的な予算とのバランスを考えることです。
【寿命を迎える5つのサイン】ユニットバス交換の適切な時期は?
ユニットバスの寿命は、一般的に15〜20年と言われています。しかし、これはあくまで目安であり、日々の使用状況や設置環境によって劣化のスピードは大きく異なります。
そのため、もし以下のようなサインが見られた場合は、ユニットバスの交換を検討する適切な時期が来ているのかもしれません。寿命を迎える5つのサインを理解し、適切なタイミングで交換を検討できるようにしましょう。
【サイン1】コーキングのひび割れ・カビ
浴槽と壁のつなぎ目や、壁パネルの隙間を埋めているゴム状の素材を「コーキング(シーリング)」と呼びます。この部分にひび割れや痩せが見られる場合、ユニットバスが劣化しているサインです。表面的な問題に見えても、実はそのひび割れから水が内部に侵入している可能性があります。
また、黒カビが発生している場合も、コーキング材そのものが劣化し、カビの根が奥深くまで入り込んでいるかもしれません。水の侵入は、建物の躯体(骨組み)の腐食やシロアリの発生といった深刻な問題を引き起こす可能性があるため、早期の発見と対処がきわめて重要になります。
【サイン2】壁・床・浴槽のひび割れやサビ
長年の使用による経年劣化は、ユニットバスの壁や床、浴槽の表面にも現れます。具体的には、細かいひび割れ(ヘアークラック)や傷、表面的なサビなどがその代表例です。これらのダメージは、単に見た目が悪くなるだけでなく、ひび割れから水が染み込み、ユニットバスの内部や見えない部分の構造材の劣化を進行させるおそれがあります。
特に、FRP(繊維強化プラスチック)製の浴槽などで見られるヘアークラックは、放置するとそこから水が浸透し、階下への水漏れなど大きな損傷につながる可能性があるため注意しましょう。
【サイン3】排水溝の悪臭や詰まり
「排水溝から嫌な臭いが上がってくる」「水の流れが以前より悪くなった」といった症状は、排水管内部に長年の汚れや石鹸カス、髪の毛などが蓄積しているサインです。市販のパイプクリーナーや高圧洗浄で一時的に改善することもありますが、根本的な解決には至らないケースも少なくありません。
このような状況が頻繁に起こる場合は、排水経路全体の問題である可能性が高く、ユニットバスの交換を検討する時期といえます。
【サイン4】換気扇の異常音・機能低下
浴室の換気扇は、湿気を排出してカビの発生を抑える重要な役割を担っています。換気扇を回した際に、「ゴーッ」という異音や「カラカラ」といった摩擦音が発生する場合は、換気扇のモーターや内部部品の寿命が近づいているサインです。また、以前に比べて換気能力が明らかに落ちたと感じる場合も同様です。
換気能力が低下すると、浴室内の湿気がこもりやすくなり、頑固なカビの温床になりかねません。健康面や清掃の負担を考えても、換気扇の交換やユニットバス全体の交換を検討することをおすすめします。
【サイン5】ドアの破損や建付けの悪化
ユニットバスのドアは、開閉頻度が高く、劣化しやすい部分のひとつです。たとえば、「ドアのパッキンが劣化して水が漏れる」「ドアがスムーズに開閉せず、建付けが悪くなった」といった不具合は、交換を検討する重要なサインです。
特に、ドアの下部から水が脱衣所に漏れるような状況は、脱衣所の床材を傷めたり、建物の構造体にまで影響を及ぼしたりする原因になるかもしれません。安全面や機能性を考慮しても、これらの不具合が複数見られる場合は、ユニットバス全体の交換を視野に入れる時期といえます。
ユニットバス交換のメリット
ユニットバスの交換は決して安い費用ではありませんが、新しいユニットバスにリフォームすることで、現在抱えているお風呂の悩みを解決し、日々の暮らしを豊かにする多くのメリットがあります。
【メリット1】掃除が格段に楽になる
最新のユニットバスに交換することで、お風呂掃除の負担が劇的に軽減されます。たとえば、最新のユニットバスは防カビ・抗菌仕様の壁パネルが標準的であるため、カビの発生を大幅に抑制し、もし発生しても拭き取るだけで簡単に除去できます。
また、床や浴槽には、水垢や皮脂汚れがつきにくい特殊なコーティングが施されているものが主流です。ヌメリやザラつきが発生しにくく、少量の洗剤でサッと流すだけで清潔さを保てるため、これまで大変だったお風呂掃除の時間が大幅に短縮されるでしょう。
【メリット2】断熱性が高まり冬でも暖かい
「冬場のお風呂は寒くて入るのが億劫になる」「脱衣所と浴室の温度差が大きくてヒートショックが心配」といったお悩みは、ユニットバスの交換によって大きく改善されます。その理由として、最新の高断熱ユニットバスでは浴槽や壁だけでなく、天井や床に至るまで高性能な断熱材が組み込まれていることが挙げられます。これにより、浴室全体がまるで魔法瓶のように保温されるため、入浴中はもちろん、入浴後も暖かさが長持ちします。
浴室が暖かいことは、ヒートショックのリスクを軽減し、高齢の方や小さなお子さんがいるご家庭にとって安心感をもたらします。また、お湯が冷めにくくなることで追い焚きの回数が減り、結果的に光熱費の節約にも繋がるという、家計に嬉しいメリットも見逃せません。
【メリット3】最新機能でバスタイムが快適になる
最新のユニットバスには、一日の疲れを癒し、心身をリフレッシュするためのさまざまな機能が満載です。たとえば、肩から優しくお湯が流れ落ちる肩湯機能や、心地よい水流で体を刺激するジェットバスは、日々の疲れを和らげてくれます。
また、美容や健康に良いとされるミストサウナや、洗濯物を乾かすのに便利な浴室乾燥機も人気です。家族それぞれが快適に過ごせる機能を選べば、お風呂は単なる場所ではなく、大切なコミュニケーションの場にもなり得ます。
気分に合わせて明るさや色合いを調整できる調光機能付きの照明や、お好みの音楽を楽しめる浴室オーディオなどもおすすめです。これらの機能の導入により、毎日のバスタイムがまるでスパにいるかのような特別なリラックスタイムへと変わることでしょう。
ユニットバス交換のデメリットと対策
ユニットバスの交換は多くのメリットをもたらしますが、いくつかのデメリットも存在します。しかし、それらのデメリットには適切な対策を講じることが可能です。事前にデメリットとその対策を把握し、よりスムーズなリフォームを実現しましょう。
【デメリット1】工事中は入浴できない
ユニットバスの交換工事には、既存の浴室の解体から新しいユニットバスの組み立て、給排水・電気配線の接続まで、いくつかの工程が必要です。一般的な工事期間は数日〜1週間で、その間は浴室を使用することができません。
浴室を使用できない間は、以下のような対策が有効です。
- 近隣の温浴施設や銭湯を利用する
- 仮設シャワーの検討
- 家族の協力体制を整える
- 工事期間中の宿泊先を検討する
※1:回数券などを購入しておくと便利
※2:ただし、給排水の接続が必要になるため業者との相談が必須
場合によっては、それ以上の期間、入浴できない状態が続くこともあるため、工事スケジュールをしっかり確認し、ご自身の都合に合わせて調整してもらいましょう。
【デメリット2】設備の追加ができない可能性もある
最新のユニットバスには、多種多様なオプション機能があります。しかし、既存の浴室の構造や建物の制約、または選ぶユニットバスのメーカーやシリーズによっては、希望する機能や設備の追加ができない可能性もあります。たとえば、ジェットバスやミストサウナなどの特殊な機能は、給排水や電気の容量、排気経路の確保が必要となるため、既存の配管や配線では対応が難しいケースも少なくありません。
後悔しないリフォームを実現するためにも、契約前に「やりたいこと」をすべて伝え、リフォーム会社に実現可能かどうか確認しましょう。
マンションの場合は、リフォーム会社に相談する前に、必ず管理組合に確認してください。
【デメリット3】費用がかかる
ユニットバスの交換は、数十万〜百万円を超える費用がかかる大規模なリフォームです。費用は、戸建てかマンションか、選ぶユニットバスのグレード、既存の状態、そして追加工事の有無によって大きく変動します。この高額な費用が、リフォームをためらう最大の要因となることも少なくありません。
費用を抑えるためには、以下の対策が有効です。
- 国の補助金や減税制度の活用
- 無駄のないグレード・オプション選び
- 相見積もりの取得
また、自己資金だけでまかなうのが難しい場合は、金融機関が提供する「リフォームローン」を活用するのも有効な手段です。低金利のローンもあるため、無理のない返済計画を立てられます。
ユニットバス交換の費用内訳
ユニットバスの交換にかかる費用は、一般的に70万〜150万円が相場です。この総額は、主に「本体価格」「オプション価格」「工事費」「追加工事費」の4つの要素で構成されています。それぞれの内訳を詳しく理解し、ご自身の希望と予算に合わせた最適なリフォーム計画を立てましょう。
【1】ユニットバス本体の価格
ユニットバスの本体価格はメーカーや製品のグレード、サイズなどによって大きく異なります。最もシンプルな機能に絞られたモデルであれば、40万円程度から購入可能です。一方で、デザイン性や機能性に優れたハイグレードなモデルになると、100万円を超えることも珍しくありません。
以下の表では、主なメーカーのユニットバスの価格帯をグレード別にまとめています。
ユニットバスの交換を検討する際は、ショールームで実際に見て触れた上で、ご自身の理想とするバスルームのイメージと予算のバランスを考慮することが重要です。
【2】オプションの価格
ユニットバス本体の基本的な機能に加え、バスタイムをより快適にするためのさまざまなオプションが存在します。これらのオプションを追加することで、その分費用が加算されますが、快適性や利便性は飛躍的に向上します。具体的なオプションには、以下のようなものが挙げられます。
オプション | 費用 |
---|---|
浴室換気乾燥暖房機 | 10〜15万円 |
ミストサウナ | 20万円〜 |
ジェットバス/肩湯 | 15万円〜 |
調光機能付き照明 | 5万円〜 |
高音質スピーカー | 5万円〜 |
これらのオプションは、数万円のものから数十万円するものまで幅広く、複数組み合わせることで総額に大きく影響します。あらかじめ「本当に必要かどうか」「バスタイムをどう過ごしたいか」を考慮して選びましょう。
【3】基本的な交換工事費
ユニットバスを交換する際、材料費だけでなく工事費も発生します。これは、既存のユニットバスを解体・撤去し、新しいユニットバスを組み立て・設置するために必要な作業費用で、一般的には以下のような内訳となります。
工事内容 | 費用 |
---|---|
解体・撤去 | 5〜10万円 |
給排水・電気工事 | 8〜15万円 |
本体組立設置 | 8〜12万円 |
内装工事 | 2〜5万円 |
廃材処分 | 2〜5万円 |
上記の費用は、浴室の広さや搬入経路の状況によって多少変動しますが、基本的なユニットバス交換であれば、この範囲に収まることがほとんどです。
【4】追加費用の発生が考えられる3つのケース
上記で挙げた基本的な費用以外に、現場の状況によっては追加で費用が発生するケースもあります。追加費用は、見積もり段階で確認するべき非常に重要なポイントです。
ここでは、追加費用が発生する3つのケースを解説します。
【ケース1】在来工法からユニットバスへ変更
在来工法の浴室からユニットバスへリフォームする場合、大規模な工事になるため追加費用が発生します。


現場でひとつひとつ手作業で作り上げるオーダーメイドのお風呂のこと。その場で防水加工をしたり、壁や床をつくったりするため、自由度の高さが特徴です。
在来工法の浴室は、壁や床、天井が構造と一体化していることが多く、それらをすべて解体する必要があります。その上で、防水工事や基礎のコンクリート打設など、ユニットバスを設置するための下地を作らなければなりません。そのため、既存のユニットバスからの交換よりも工事費が大幅に高くなります。
在来工法の浴室からのリフォームは、構造に関わる工事であるため、専門業者による事前の綿密な調査が欠かせません。
【ケース2】ユニットバスのサイズを変更する
「現在のユニットバスよりも、広い浴槽や浴室にしたい」と考え、既存のユニットバスよりも大きいサイズに変更する場合には、追加費用が発生します。具体的には、浴室スペースを広げるために壁を壊して間取りを変更する大工工事や、それに伴う内装工事が必要になります。
建物の構造上、サイズ変更が難しいケースもあるため、希望するサイズのユニットバスが設置可能かどうか、事前に業者に確認してもらいましょう。
現在のユニットバスよりも小さいサイズにする場合、壁の補修や内装工事が必要になるケースもあるため、事前の確認が必要不可欠です。
【ケース3】土台や柱の腐食・シロアリ被害がある
ユニットバスを解体する際、長年の水漏れや結露などが原因で、浴室の土台や柱が腐食していたり、シロアリの被害が発覚したりすることもあります。このような状況が確認された場合、安全にリフォームを進めるためには、構造部分の修繕工事が欠かせません。
腐食の範囲やシロアリ被害の度合いによっては、追加費用が数万円で済むこともあれば、数十万円以上かかるケースもあります。「予算が足りない」というトラブルを防ぐためにも、見積もり段階でその可能性について業者と話し合い、予備費を見積もりに含めてもらうなどの対策を検討すると安心です。
ユニットバス交換の費用を左右する主な要因
ユニットバスの交換費用は、さまざまな要素によって大きく変動します。費用が変動する要因を事前に理解しておくことで、予算内で理想の浴室を実現するための具体的なヒントが見えてくるでしょう。賢い選択をするために、以下の5つのポイントを押さえておきましょう。
【要因1】ユニットバスのグレード
ユニットバスの交換費用は、選ぶ製品のグレードによって大きく異なります。
ユニットバスのグレード | 価格帯 |
---|---|
ローグレード | 40〜70万円 |
ミドルグレード | 70〜100万円 |
ハイグレード | 100万円〜 |
※2:断熱浴槽、乾きやすい床、節水シャワーなど、清掃性や省エネ性を高めた人気のグレード
※3:浴室暖房乾燥機、ミストサウナ、デザイン性の高い壁パネルなど、快適性や高級感を追求したグレード
グレード選びで失敗しないためにも、ご自身の予算と浴室に求める快適性やデザイン性のバランスを考えることが重要です。
【要因2】ユニットバスのサイズ
ユニットバスのサイズも費用を左右する大きな要因で、一般的にサイズが大きくなるほど価格は上がります。これは、使用される材料の量が増えるだけでなく、大型になるほど搬入や設置に手間がかかるためです。
サイズ | 定価 |
---|---|
1116 (0.75坪) | 約110万円 |
1216 (0.75坪) | 約112万円 |
1317 (0.75坪強) | 約119万円 |
1616 (1坪) | 約121万円 |
1717 (1坪) | 約128万円 |
1620 (1.25坪) | 約150万円 |
1624 (1.5坪) | 約179万円 |
「より広い浴室にしたい」「現在の間取りに合わせてサイズアップしたい」という場合は、壁の解体や移動などの追加工事も必要になるため、予算オーバーには注意が必要です。なお、既存と同じサイズのユニットバスを選べば、追加費用は抑えられます。

ユニットバスの規格サイズを示す「1216」「1616」といった数字は、幅と奥行の内寸の組み合わせを表しています。たとえば「1616」は「幅1600mm×奥行き1600mmの内寸」となります。
【要因3】建物タイプ
お住まいの建物タイプも、ユニットバス交換費用に影響を与えます。一般的に、戸建ての方がマンションよりも費用が高くなる傾向です。
戸建ての場合、間取り変更の自由度が高く、既存の浴室の壁や窓を大きく変更してユニットバスのサイズアップをしたり、給排水の配管ルートを変更したりといった工事が比較的容易です。なお、工事内容が複雑化し、費用が高くなることも少なくありません。
一方、マンションの場合は、共用部分への影響や管理規約による制限があるため、工事の自由度が限られます。しかし、それが逆に工事範囲を限定し、費用を抑える要因になることもあります。ただし、エレベーターの有無や通路の広さといった搬入経路によって、運搬費が変動することもあるため注意しましょう。
【要因4】既存浴室の種類
交換前の既存浴室の種類は、工事内容と費用に大きく関わります。前述のとおり、在来工法の浴室からユニットバスへリフォームする場合と、すでに設置されているユニットバスから新しいユニットバスへ交換する場合とでは、費用が大きく異なります。
既存の浴室が在来工法である場合、壁や床、天井の撤去、防水工事、土台の調整など、大規模な基礎工事が必要になるため、費用が10万~20万円以上高くなる傾向です。
場合によっては、工期も通常より長くなるため、ご自宅の浴室がどちらのタイプかを事前に確認しておきましょう。
【要因5】追加工事・オプション
基本的なユニットバスの交換工事費に加えて、追加工事やオプション機能を選択すると、その分費用が加算されます。
たとえば、浴室のリフォームと同時に古い給湯器を新しいものに交換する場合、ガス工事や電気工事、給湯器本体の費用が別途必要になります。また、将来を見据えた手すりの設置や、快適性を高めるための浴室乾燥機やミストサウナ、浴室テレビなどのオプションを追加する場合も、それぞれ費用が発生します。
これらのオプションは、複数を組み合わせると総額に大きく影響するため、本当に必要かどうかを慎重に検討することが大切です。
洗面脱衣所との同時リフォームでは、浴室ドアの位置の変更に伴い、隣接する洗面所の壁紙(クロス)や床(クッションフロア)の張り替えが必要になることもあります。
ユニットバス交換の費用を安く抑える4つの方法
「ユニットバスを交換したいけれど、できるだけ費用は抑えたい」と考えるのは当然のことです。ここでは、費用を賢く節約しながら、理想のバスルームにするための具体的な4つの方法を解説します。
これらのポイントを押さえることで、無駄な出費を避け、納得のいくリフォームを実現できるでしょう。
【方法1】補助金・減税制度を最大限活用する
リフォーム費用を抑える上で、まず検討すべきなのが国や地方自治体が提供している補助金制度や減税制度です。これらの制度は、省エネ性能の向上やバリアフリー化を目的としたリフォームに対して設けられていることが多く、条件を満たせば費用の一部が助成されたり、税金が控除されたりします。
ただし、これらの制度には以下の注意点があります。
- 申請期間が限られている
- 対象となる工事内容や製品が指定されている
- 所得や年齢などの条件がある
リフォーム計画を立てる早い段階で、国やご自身がお住まいの自治体のウェブサイトなどで情報を収集し、利用可能な制度があるか、またその詳細をしっかり確認することが非常に重要です。見逃しがちな制度もあるため、リフォーム会社に相談する際に「何か利用できる補助金や減税制度はありませんか?」と積極的に相談してみるのもよいでしょう。
【方法2】グレードやオプションを見直す
ユニットバスの費用は、選ぶグレードや追加するオプションによって大きく変動します。そのため、「本当に必要な機能は何か」「家族のライフスタイルに合っているか」を冷静に考えることが、コストダウンに繋がる重要なステップといえます。
たとえば、ショールームで見て「素敵だな」と感じたミストサウナやジェットバスも、日常的に使わなければ無駄な出費となるでしょう。
快適性や光熱費の節約に直結する機能を優先的に取り入れ、それ以外のオプションは見直すことで、数十万円単位のコストダウンに繋がることも珍しくありません。「シンプルな機能で十分」と割り切ることも、賢い選択肢のひとつです。
【方法3】給湯器などほかの設備とまとめてリフォームする
ユニットバスの交換と同時にほかの設備もリフォームすれば、職人の手配や現場への交通費、養生費用などを一度で済ませられるため、トータルの工事費を大きく抑えられる可能性があります。
たとえば、給湯器が10年以上経過している、または洗面台やトイレなども同時にリフォームを検討しているのであれば、これらをまとめてリフォームすることを強くおすすめします。また、工事を一度に集中して終わらせることで、工事期間中の生活への影響も少なく済むでしょう。
【方法4】複数のリフォーム会社から相見積もりを取る
ユニットバスの交換費用を適正価格で抑えるために、最も重要なのが「相見積もり」です。必ず2〜3社のリフォーム会社から見積もりを取り、比較検討しましょう。
相見積もりを取ることで、単に各社の費用を比較できるだけでなく、提案内容のバリエーションや使用する建材の質、担当者の対応力や信頼性を比較検討することが可能です。複数の視点から比較すれば、ご自身の予算と希望に最も合致し、かつ信頼して工事を任せられる業者を見極めることができるでしょう。
見積もりを依頼する際は、希望するユニットバスのグレードやオプション、工事内容などを明確に伝え、各社から同条件での見積もりを取得するように心がけましょう。
極端に安い見積もりや、あまりにも高すぎる見積もりは、適正ではない可能性があるため注意しましょう。
【2025年最新】ユニットバス交換で使える補助金・助成金制度
リフォーム費用を抑えるために、補助金制度の活用は必須です。ここでは、2025年時点で活用できる可能性のある主な補助金・助成金制度を解説します。
補助金制度の名称や内容は年度ごとに変更されることが多く、予算の上限に達すると受付が終了することもあります。そのため、必ず国やお住まいの自治体や国の公式ホームページで最新情報をご確認ください。
【1】子育てグリーン住宅支援事業
「子育てグリーン住宅支援事業」は、国土交通省が主導する、省エネ性能の高い住宅の取得やリフォームを支援する国の事業です。子育て世帯や若者夫婦世帯だけでなく、全世帯を対象としています。
- 高断熱浴槽の設置
- 節湯水栓の設置
- 浴室乾燥機の設置
なお、リフォームの場合、必須工事のうち2つ以上のカテゴリーのリフォーム工事を行う必要があるなど、条件が細かく定められているため注意が必要です。
【2】長期優良住宅化リフォーム推進事業
「長期優良住宅化リフォーム推進事業」は、既存住宅の長寿命化を目的とした国の支援事業で、住宅性能を向上させるリフォームに対して補助金が支給されます。主に、劣化対策や耐震性・省エネルギー性向上などが評価項目となります。
- ユニットバスの交換
- 高断熱浴槽の設置
たとえば、木造住宅において、古いタイル張りなどの「在来工法」の浴室から、防水性・気密性の高いユニットバスに交換する場合は、劣化対策として補助対象になります。これは、在来工法に比べてユニットバスの方が、水漏れによる構造体の腐食リスクを抑え、建物の寿命を延ばす効果があるためです。
ただし、この事業は劣化対策や耐震性・省エネルギー性の向上といった特定の「性能向上」を伴うことが条件で、単なるユニットバスの交換は、補助対象とならない可能性があります。そのため、ユニットバスを交換する際は、耐震改修や省エネ改修なども合わせて行うことがポイントです。
【3】介護保険の住宅改修
「介護保険の住宅改修」は、要支援または要介護認定を受けている方が、自宅での生活をより安全かつ快適に送れるよう、住宅改修費用の一部を支援する制度です。ケアマネージャーとの相談のもと、介護保険給付対象の改修工事を行えます。
- 浴室の出入り口の段差解消
- 手すりの設置(浴槽の出入りや立ち座りの補助)
- 滑りにくい床材への変更
基本的には、手すりの設置や段差解消といったバリアフリー工事が対象となるため、ユニットバスの交換と同時に行うことで費用を抑えられるケースがあります。
支給額には、原則20万円までという上限がありますが、高齢者がいるご家庭にとっては非常に重要な制度といえるでしょう。
【4】自治体独自の補助金制度
国の制度とは別に、各市区町村が独自に住民の居住環境向上や地域経済の活性化を目的として、さまざまなリフォーム補助金・助成金制度を設けています。その内容は、省エネリフォームやバリアフリーリフォーム、子育て世帯向けリフォーム、三世代同居支援リフォームなど、多岐にわたります。
自治体独自の補助金制度を知るには、「お住まいの地域名+浴室リフォーム+補助金」というキーワードでインターネット検索することが効率的です。また、市区町村の担当窓口(住宅課や建築指導課など)に問い合わせて確認してみるのもよいでしょう。
申請期間が短かったり、予算枠が限られていたりする場合も多いため、早めの情報収集がカギとなります。
ユニットバス交換の工期と流れ
一般的なユニットバスから新しいユニットバスへの交換であれば、おおよそ4日間で完了します。工事期間中の不便を最小限に抑え、スムーズなリフォームを実現するためにも、具体的な工期と各日の流れを事前に把握しておきましょう。
マンションの場合は、管理組合への事前申請が必要なケースがほとんどであるため、事前のスケジュール組みが大切です。
【1日目】解体・撤去工事
まずは、既存の浴室を解体・撤去する作業から始まります。同時に、搬入経路や作業スペース、そして浴室以外の居住空間を汚れや傷から守るための養生作業を行います。
なお、解体・撤去工事に伴い大きな音や振動が発生するため、事前に近隣への挨拶をしておくと安心です。また、ご家族の在宅状況やペットの有無などを考慮し、必要であれば外出の予定を立てるなど対策を講じるとよいでしょう。
【2日目】給排水・電気・ガス工事
2日目は、新しいユニットバスの設置位置や機能に合わせて、水道管や排水管の設置・調整を行います。同時に、浴室の照明や換気扇、浴室乾燥機などの電化製品を使用するための電気配線の設置・調整も行います。
ガス給湯器を使用している場合は、必要に応じてガス配管の調整・接続も実施。これらの工事は、新しいユニットバスが安全かつ快適に機能するための基盤となるため、専門の資格を持った職人が担当します。
【3日目】ユニットバスの搬入・組立

3日目には、工場から運ばれてきた新しいユニットバスの部材を搬入します。壁パネルや浴槽、床パン、天井パネルなどそれぞれのパーツを、専門の職人がメーカーの施工基準に沿って組み立てていきます。
ただし、搬入経路が狭い場合は事前に確認が必要です。
【4日目】内装工事・接続・完了
最終日は、細かい仕上げ作業と最終確認が行われ、新しい浴室の完成です。
ユニットバス本体が組み上がると、ドア枠の取り付けやユニットバスと既存の壁との取り合い部分の内装工事が行われます。内装工事と並行して、給排水管や電気配線を接続し、すべての設備が正常に動作するかを細部にわたって動作確認します。
すべての確認が完了したら、現場の清掃を行い、最後に施主様立ち会いのもと新しいユニットバスの引き渡しとなります。
この際に、使用上の注意点やお手入れ方法などの説明を受け、疑問点があればその場で確認しましょう。
【契約前の最終確認】ユニットバス交換の業者選びで失敗しないためのチェックリスト
リフォーム会社との契約は、非常に重要なステップです。後悔しないためにも、契約書にサインする前に、以下の5つのポイントを最終確認しましょう。
上記のチェックリストを活用し、複数の業者を比較検討することがリフォーム成功の最大のカギです。
ユニットバス交換の施工事例
ここでは、よくあるお悩み別の施工事例を5つご紹介します。ご自身の状況と照らし合わせながら、理想のリフォーム計画に役立てましょう。
【サイズの問題を解決】特殊なサイズでもぴったり納まった事例


リフォーム費用 | 約150万円 |
工期 | 3日間 |
住宅の種類 | マンション |
浴室が特殊なサイズのため、合う製品がないと諦めていたお客様。
タカラスタンダードの「ぴったりサイズシステムバス」を採用することで、隙間なくぴったりと納めることができました。「空間を無駄なくリフォームできた」という喜びの声をいただいています。
【掃除の負担を軽減】カビや汚れに悩んだ浴室が清潔空間に変わった事例


リフォーム費用 | 約60万円 |
工期 | 5日間 |
住宅の種類 | マンション |
「劣化が気になる」「タイルの目地のカビや床の水垢掃除に毎日苦労している」というお悩みを解消するため、メンテナンスしやすいユニットバスにリフォーム。
目地のない壁パネルや、汚れがつきにくい床材に変わったことで、掃除の時間が大幅に短縮され、いつでも清潔な空間を保てるようになりました。
【寒さと段差を解消】タイル張りの在来浴室から暖かいユニットバスへ交換した事例


リフォーム費用 | 約75万円 |
工期 | 10日間 |
住宅の種類 | 戸建て |
在来工法の浴室を高断熱・バリアフリー仕様のユニットバスに交換した事例です。
このリフォームにより、「冬は足元が冷たく、入り口の段差が高くて危ない」という在来工法の浴室でよくある特有の悩みが解消されています。ヒートショックの不安も減ったことで、安全に入浴できる環境に生まれ変わりました。
【光熱費を節約】追い焚きばかりだった寒い浴室を断熱リフォームした事例


リフォーム費用 | 約150万円 |
工期 | 7日間 |
住宅の種類 | 戸建て |
「冬場の寒さをどうにかしたい」というご要望を受け、ユニットバスを交換した事例です。
浴槽や壁の断熱性が高まったことで、保温性が格段に向上しています。これにより、追い焚きの回数が減り、光熱費の節約効果も期待できます。
【癒やしの空間を実現】最上級グレードでホテルのような浴室へ交換した事例


リフォーム費用 | 約350万円 |
工期 | 1ヶ月半 |
住宅の種類 | 戸建て |
「せっかくなら最高の癒やし空間にしたい」というご要望により、TOTOのシンラを採用した事例です。
デザイン性の高い壁パネルや肩湯、調光照明など、最上級グレードならではの機能により、自宅にいながらホテルのような非日常を味わえる、特別な空間が実現しました。
【Q&A】ユニットバス交換に関するよくある質問
- ユニットバスの交換はDIYでできる?
-
ユニットバスの交換をDIYで行うのは、さまざまなリスクや条件が伴うためおすすめできません。その理由は、以下のとおりです。
DIYがおすすめできない理由- 専門的な技術が必要
- 搬入・搬出・解体作業が大変
- 防水施工の失敗による水漏れリスクがある
- 保証や保険が使えない
ユニットバスの安全性と品質を確保するためにも、必ず専門業者に依頼しましょう。
- ユニットバスの交換日数はどれくらい?
-
既存のユニットバスから新しいユニットバスへの交換であれば、4日前後が一般的です。なお、以下のような場合は、1週間以上かかることもあります。
日数がかかるケース- 在来工法の浴室からユニットバスに変更する場合
- 床下の腐食や配管の劣化が見つかった場合
- オプション設備(浴室暖房乾燥機、手すりなど)が多い場合
- 繁忙期(3月・9月など)で職人の手配が遅れる場合
- 浴槽だけ交換して費用を安くすることはできますか?
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近年のユニットバスは、床と浴槽が一体化した「埋め込み型」が主流のため、構造上浴槽だけを取り外して交換することは基本的にできません。
「埋め込み型」と「据え置き型」のちがい埋込み型ユニットバスの構造 据え置き型ユニットバスの構造 もし交換可能な場合でも、特注品扱いになったり、工事の手間が増えたりするため、ユニットバス全体を交換するより費用が割高になります。
費用を抑えたい場合は、浴槽だけの交換を検討するよりも、ユニットバス全体のグレードを見直したり、補助金を活用したりする方法がおすすめです。
- 工事中のお風呂はどうすればいい?
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工事期間中は、近所の銭湯やスポーツジムのシャワーなどを利用するのが一般的です。リフォーム会社によっては、仮設シャワーをレンタルできる場合もあるため、事前に相談してみましょう。
- リフォームローンは利用できる?
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はい、利用できます。リフォームローンは、主に以下の場所で申し込むことが可能です。
リフォームローンの申し込みが可能な場所- 銀行、信用金庫、JAなど
- リフォーム会社の提携ローン
- 住宅金融支援機構(フラット35など)
金利や返済条件などを比較して、ご自身に合ったものを選びましょう。
- マンションの管理組合への届け出は必要?
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マンションでユニットバスを交換する際には、ほぼすべての場合で管理組合への届け出が必須となります。工事日程や搬入経路、騒音などについて規約を確認し、必ず事前に届け出を行いましょう。
【まとめ】理想のユニットバス交換、ハピすむで始めよう
この記事では、ユニットバスを交換する適切なタイミングや費用相場、費用を抑える方法などを専門家の視点から詳しく解説しました。
まずは、ご自宅の浴室サイズやタイプ(在来工法かユニットバスか)を正確に把握した上で、新しい浴室に必要な機能やデザインなどを具体的に検討してみましょう。そして、これらの情報を基に、信頼できるリフォーム会社に相談することが、リフォーム成功のカギとなります。
「でも、どこのリフォーム会社に相談すればいいか分からない」「複数の会社から見積もりを取るのは面倒だな…」と感じている方もいらっしゃるかもしれません。
ハピすむなら、簡単な情報入力だけで、あなたの希望に合った複数社のリフォーム会社から、無料で一括見積もりを取得することができます。各社の費用だけでなく、提案内容や担当者の対応力も比較検討できるため、適正価格で信頼できる業者を効率的に見つけることが可能です。
後悔しないユニットバス交換のために、ぜひハピすむを活用して、理想のリフォームを実現させましょう。
浴室リフォームの業者選びで後悔しないために
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