2024年06月07日更新

監修記事

家の外壁の種類によって外観はどう変わる?施工費用や特徴を紹介!

家の外壁は、塗装であれば約10〜15年、張り替えなら約20〜30年に1回リフォームが必要です。大きい家であれば100万円以上リフォーム費用がかかる場合もありますが、採用する外壁の種類などによって大きな価格差が生まれます。そこで、リフォームを検討中の方が自分で最適な外壁を選べるよう「外壁の種類・外壁ごとの費用相場・人気の外壁」などを紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

まずは
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家の外壁材の種類とメリット・デメリットを解説

家の外壁材は、大きく分けて以下の4種類があります。

それぞれのメリット・デメリットとあわせて、外観・価格・メンテナンス頻度についても紹介していくので「どの外壁材にするか迷っている」という方は参考にしてみてください。

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①サイディング

窯業系と金属系サイディングを融合させた旭トステムの施工事例
出典:旭トステム-施工事例詳細
メリット・価格が安い
・施工しやすい
・色柄が豊富
デメリット・耐用年数が短い
・目地が必要
価格約3,000〜10,000円/平方メートル
メンテナンス頻度約10〜15年に1回塗装や補修が必要
①サイディング

板状に成形されたサイディングは「窯業系・金属系・樹脂系・木質系」と、大きく分けて4種類あり、他の外壁材と比べると価格が安いのが魅力です。

施工がしやすいことから対応できる会社が多く「施工できる会社が見つからない」「リフォームの方法が限られる」など、工事の依頼先や内容で悩むことが少ないのも魅力となっています。

次項より4種類のサイディングごとに、メリットなどを詳しく紹介していきますので、サイディングの採用を検討している方は参考にしてみてください。

窯業系サイディング

旭トステムの外壁材を採用した施工事例
出典:旭トステム-施工例詳細
メリット・色柄が豊富
・価格が安い
デメリット・コーキングの補修が必要
・耐用年数が約10〜15年と短い
価格約3,000〜7,000円/平方メートル
メンテナンス頻度約10〜15年に1回塗装や張り替えが必要
窯業系サイディング

昨今で最も採用されることが多い窯業系サイディングは、価格が安く色柄が豊富なのが魅力です。

窯業系サイディングの上に、金属系サイディングを施工するカバー工法や、外壁塗装など、様々なリフォーム方法にも対応できるのも特徴で、メンテナンスしやすい外壁とも言えます。

ただ、耐用年数が長い樹脂系サイディングやタイル外壁などと比べて、メンテナンス年数の間隔が短いので、リフォームの計画を長期的に考えておくことが大切です。

金属系サイディング

金属サイディングを採用した黒いキューブ型の建物
出典:旭トステム-金属サイディング
メリット・軽量で耐震性が高い
・価格が安い
デメリット・サビが発生する可能性がある
・傷つきやすい
価格約4,000〜9,000円/平方メートル
メンテナンス頻度約10〜15年に1回塗装や補修が必要
金属系サイディング

金属系サイディングは、窯業系と比べて軽量なのが特徴で、耐震性が高いです。

独特のストライプ柄を作り出せるのも魅力で「スタイリッシュでかっこいい外観にしたい」という方に人気の外壁となっています。

一方、金属製であるため傷つくとサビが発生する恐れがあるため、強風などの後は定期的に点検しておくことが大切です。

樹脂系サイディング

樹脂系サイディングを使ったアメリカンテイストの外観
出典:旭トステム-WALL-J施工例
メリット・耐久性が高い
・衝撃に強い
・塗装などの補修がいらない
デメリット・価格が高い
・色柄が少ない
・施工業者が限られる
価格約8,000〜10,000円/平方メートル
メンテナンス頻度約30年で張り替えが必要
樹脂系サイディング

厳しい寒さが長期間ある北米などの海外で採用されることが多い樹脂系サイディングは、衝撃に強く耐久性が高いのが魅力です。

また、樹脂系サイディング本体に顔料が含まれているので、基本的に塗装の必要がない他、中にはコーキング不要の商品もあり、メンテナンスにお金がかかりません。

本体保証が30年としている商品も多いので、窯業系や金属系よりも長期的なコストがかからないのも魅力となっています。

木質系サイディング

プレイリーホームズの木質系サイディングチャネルを使った施工事例
出典:プレイリーホームズ株式会社-施工ギャラリー
メリット・木の温もりが感じられる
・変化を楽しめる
デメリット・腐食の恐れがある
・価格が高い
価格約7,000〜10,000円/平方メートル
メンテナンス頻度約5〜8年に1回塗装や補修が必要
木質系サイディング

木の温もりが感じられる木質系サイディングは、玄関まわりなどにアクセントで採用されることが多い外壁材です。

年月が経つにつれて色合い・風合いが変わっていくので「自然に変わっていく姿を楽しみたい」という方に人気があります。

一方で、自然素材であることから、約5〜8年に1回は塗装や補修が必要な点がデメリットです。

採用する場合は「こまめなお手入れが必要な点」を、よく理解しておきましょう。

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②モルタル

フィラーでのモルタル外壁補修をした様子
モルタル外壁の補修リフォーム
メリット・目地(つなぎ目)がない
・デザイン性が高い
・耐火性が高い
デメリット・割れやすい
・職人によって仕上がりに差が出る
・価格が高い
価格約5,000〜10,000円/平方メートル
メンテナンス頻度10〜15年に1回塗装と補修
(割れやカビ)
②モルタル

セメント・砂・水を混ぜて作るモルタルを使った外壁は、1990年頃まで多くの住宅で採用され、外壁材として主流でした。

しかし、施工に時間がかかるなどのデメリットがあることから、サイディングを採用する住宅が多くなり、シェア率は低くなっています。

ただ、昨今でも独特の風合いやデザイン性の高さを求めて、モルタル外壁を選ぶ方は多いです。

施工を担当する職人によっても仕上がりに差が出るので、経験豊富なリフォーム会社を選び、見積もりから始めてみましょう。

ジョリパット

ジョリパットクリーンウォッシュを採用した施工事例
引用元:AICA-ジョリパットクリーンウォッシュ JC-900C
メリット・デザイン性が高い
・色柄が豊富
デメリット・高い技術力が必要
・施工に時間がかかる
価格約5,000〜10,000円/平方メートル
メンテナンス頻度約10〜15年に1回重ね塗りや補修が必要
ジョリパット

AICAというメーカーのジョリパットは、モルタルの独特の風合いを求める方に人気の商品です。

次項から紹介していくリシンやスタッコなどの仕上げ方法の他、豊富な色柄から選択できるので、より自分の理想の外壁に近づけられます。

モルタル外壁にしたい方で「デザイン性重視で選びたい」という方は、AICAのジョリパットをチェックし、リフォーム会社に相談してみましょう。

リシン仕上げ

エスケー化研のセラミソフトリシン拡大写真
出典:エスケー化研-セラミソフトリシン
メリット・価格が安い
・風合いが長持ちする
デメリット・ひび割れしやすい
・耐用年数が短い
価格約1,000〜3,000円/平方メートル
メンテナンス頻度約8〜10年で塗り替えが必要
リシン仕上げ

リシン仕上げには「吹き付け・かき落とし仕上げ・弾性リシン」と大きく分けて3つの方法がありますが、吹き付けが一般的です。

リシンの吹き付けは、独特な質感と均一な仕上がりが魅力で、費用も抑えられるのが魅力となっています。

吹き付けタイル

エスケー化研のツーキコートタイルの拡大写真
出典:エスケー化研-ツーキコートタイル
メリット・選べる色が豊富
・ひび割れしにくい
・ローラー仕上げよりも価格が安い
デメリット・高い技術力が必要
・施工時に飛散する
価格約2,000〜5,000円/平方メートル
メンテナンス頻度約8〜10年で塗装や補修が必要
吹き付けタイル

吹き付けタイルはサイディングにも使われる仕上げですが、モルタル外壁に採用されることが多いです。

ザラザラした質感が特徴のリシン仕上げとは違い、タイルのように表面がツルツルした仕上げになっています。

また、選べる色のバリエーションが豊富なので、理想の外観を目指してコーディネートを楽しめるのも魅力です。

スタッコ仕上げ

エスケー化研のソフトスタッコ拡大写真
出典:エスケー化研-ソフトスタッコ
メリット・デザイン性が高い
・高級感を演出できる
デメリット・汚れがたまりやすい
価格約3,000〜6,000円/平方メートル
メンテナンス頻度約10〜12年に1回塗り替えが必要
スタッコ仕上げ

スタッコ仕上げには、コテやローラーを使う「ヘッドカット」と、ガンで吹き付ける「吹き放し仕上げ」の2種類があります。

コテを使うスタッコ仕上げでは、職人の技術力次第で、おしゃれな風合いを作り上げることもできるので「他のモルタル外壁と差をつけたい」という方におすすめです。

ただ、スタッコ仕上げは凹凸に汚れがたまりやすいというデメリットがあるので、デメリットを踏まえた上で検討しましょう。

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③タイル

LIXILの外壁タイルストーンタイプコレクションを採用した施工事例
出典:LIXIL-施工事例 No.0262 ストーンタイプコレクション
メリット・耐久性が高い
・半永久的に使える
・高級感を演出できる
デメリット・価格が高い
・施工に時間がかかる
価格約14,000〜35,000円/平方メートル
メンテナンス頻度10〜15年に1回補修
(目地や浮きなど)
③タイル

タイルは耐久性が高く、タイル自体は割れなどが起きた場合以外は半永久的に外壁材として使えるのがメリットです。

また、タイルならではの質感や柄により高級感を演出できるのも魅力となっています。

一方、施工が難しく時間がかかることから施工費用が高い他、タイル自体の価格も高いため、リフォーム費用が高くなりがちです。

アクセントとして採用する方法もあるので、予算や外観イメージと合わせて検討してみましょう。

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④ALC

旭化成建材のALCを採用した施工事例
出典:旭化成建材-施工事例
メリット・耐久性が高い
・耐用年数は50年以上
・遮音性や断熱性が高い
デメリット・価格が高い
・防水性が低い
・つなぎ目が多い
価格約6,000〜15,000円/平方メートル
メンテナンス頻度10〜15年に1回塗装と補修
④ALC

耐久性が高く、耐用年数が50年以上と長いALCは、昨今では公共施設や事務所に多く採用される外壁材です。

中には60年以上もつALCもあり、長く外壁材を使い続けたい建物に採用されています。

しかし、耐久性が高い一方で、価格が高く、防水性が低いなどのデメリットもあるため、長期的な資金・リフォーム計画と合わせて検討することが大切です。

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外壁材でシェア率が高い人気の種類は?

外壁材素材別シェアの円グラフ
出典:一般社団法人 日本窯業外装材協会-外壁材素材別シェア

価格が安くコスパがいい窯業系サイディングのシェア率が1番高く、全体の約8割を占めています。

窯業系サイディングは、メリットでも紹介した通り、バリエーションが豊富にある他、施工のしやすさなどが魅力で、採用されることが多い外壁材です。

多く採用されているため、施工できる会社も多く、モルタルのように「施工会社を探すのが大変」ということも少ないのも魅力となっています。

ただ、窯業系サイディングが1番多く採用されているから絶対選ばなくてはならないというわけではありません。

外壁材ごとにメリット・デメリットがあるので「何を重視して選びたいか」を決めて、自分が理想とする価格・外観を叶えられる外壁材を選択しましょう。

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家の外壁材の種類は何?簡単セルフチェック方法とは?

家の外壁材は、以下の項目をチェックすると判断できます。

  • 目地の有無
  • 外壁材の厚み
  • 叩いた時の音

また、リフォームや新築時にもらった「見積書・仕様書・カタログ」に外壁材の種類が記載されている場合が多いです。

セルフチェックで判断がつかない場合は見積書などの資料を確認するか、リフォームの際にプロに判断してもらいましょう。

目地があるか

目地のある窯業系サイディングの施工事例
出典:Kmew-施工事例詳細
目地がある・窯業系サイディング
・ALC
目地があるが目立たない・金属系サイディング
目地がない・モルタル
目地があるか

目地というのは「外壁材同士のつなぎ目」で、外壁材のラインとは別に縦や横に入っているラインのことです。

窯業系サイディングは「長さ約1m80cm〜3m・幅約45〜91cm」の板を施工していくので、1枚1枚の間につなぎ目が生まれます。

ALCも同じく、薄形パネルなら「長さ約3m・幅約60cm」の板なので、目地(つなぎ目)が等間隔であり、判断がしやすいです。

金属系サイディングも目地はありますが、窯業系サイディングほど目立ちません。

また、モルタルは目地自体がないため、目地がなく、表面がスタッコ仕上げなど独特な風合いになっていればモルタルである可能性が高いです。

外壁材の厚み

ClionのALCパネルの実物写真
出典:Clion-ALCパネルの厚み

目地がある外壁材は窯業系サイディングとALCですが、窯業系サイディングの厚みは1.2〜1.6cmALCは厚形であれば10cmほどと大きく違いがあります。

薄形のALCになると3〜7cmほどになりますが、窯業系サイディングの2倍以上はあるので、基礎と外壁の間にある水切りという部分の上で厚みを計測してみましょう。

厚みの計測が難しい場合は、リフォームなどの際に専門家に判断してもらうか、見積書などの資料を確認してみるのがおすすめです。

叩いた時の音

外壁材を叩いてみた時に、軽い音がするなら金属系サイディングである可能性が高いです。

外壁材を打ち込む木材に当たって重い音がする場合もあるので、複数箇所、軽く手で叩いてみましょう。

強く叩いたり、鋭利なものを使うと金属が傷ついて、サビの原因になるので注意しながら確認作業をしてください。

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【工事内容別】外壁リフォームの費用相場を紹介!

外壁・外壁塗装のリフォームの費用相場を示した図
外壁・外壁塗装のリフォームの費用相場

外壁リフォームの費用相場は約150万円ですが、築年数や外壁の状態、前回のメンテナンス内容などによって選ぶべきリフォーム内容が異なるため、工事によって価格差が生まれます。

主なリフォーム内容は以下の5つです。

①外壁塗装
②張り替え
③カバー工法
④外壁断熱リフォーム
⑤外壁補修

それぞれの費用相場や特徴などを紹介していきますので、どの工事をするのが最適か、予算と合わせてチェックしてみてください。

①外壁塗装

外壁塗装の様子
出典:写真AC-外壁塗装
塗料種類30坪40坪
アクリル約50〜70万円約60〜80万円
ウレタン約60〜80万円約70〜90万円
シリコン約70〜90万円約80〜100万円
フッ素約90〜110万円約100〜120万円
無機約100〜120万円約110〜130万円
①外壁塗装

外壁塗装は一般的に約10〜15年に1回行うリフォームで、家の大きさ・形状、使う塗料などによって費用相場は異なります。

なお、上記の費用相場には「足場・養生・洗浄作業」が含まれていますが、外壁補修作業や屋根塗装は含まれていません。

外壁塗装のみを行った場合の費用相場となるので、補修が必要な場合は約10万円ほど、屋根塗装をセットで行う場合は約40万円ほどはプラスされる点に注意しましょう。

外壁塗装については下記の記事で詳しく解説しているので、こちらもチェックしてみてください。

>>塗料の選び方と費用はこちら

②張り替え

外壁の張り替えのイメージ図
出典:旭トステム-外壁リフォームの種類
外壁の種類費用相場
※30坪の場合
窯業系サイディング約150〜200万円
金属系サイディング約180〜230万円
タイル約220〜270万円
ALC約230〜280万円
②張り替え

外壁材は、適切なタイミングで塗装をしている場合、約10〜20年の耐用年数がありますが、以下のような状態なら張り替えを検討するのがおすすめです。

  • 外壁材が水を含んで剥がれている
  • 大きなヒビが入っている
  • 変形している

大きな剥がれやヒビを長く放置すると、雨漏りなどのトラブルが起こる可能性が高まります。

張り替えについては、下記の記事で詳しく解説していますので、張り替えを検討したい方は参考にしてみてください。

>>張り替えリフォームについてはこちら

③カバー工法(重ね張り工法)

外壁の重ね張りのイメージ図
出典:旭トステム-外壁リフォームの種類
家の大きさ費用相場
※金属系サイディングの場合
30坪約160〜220万円
40坪約180〜240万円
50坪約200〜260万円
③カバー工法(重ね張り工法)

カバー工法は重ね張り工法とも呼ばれ、既存外壁の上に新しい外壁材を重ねて施工する方法です。

家の外観の色やデザインをガラリとイメージチェンジしたいけど、価格はできるだけ抑えたいという時にはカバー工法がおすすめです。

ただし、外壁の劣化が見られ、下地の補修が必要な場合は、重ね張り工法は適していません。

下記の記事で詳しく解説しているので「うちはカバー工法がいいのかな?」と検討中の方は、合わせてチェックしてみてください。

>>外壁カバー工法(重ね張り)の費用はこちら

④外壁断熱リフォーム

充填断熱を行っている様子
出典:旭化成建材-充填断熱
断熱の種類費用相場
※30坪の場合
外張り断熱工法約50〜150万円
外断熱工法約100〜200万円
充填断熱工法(内断熱工法)約150〜300万円
④外壁断熱リフォーム

外壁断熱リフォームは、家の断熱性や気密性を向上させられるため「冬が寒くて辛い」など、熱環境への不満を抱えている方におすすめです。

ただ、外壁断熱リフォームは、家の構造や築年数などによって最適な工法が異なるため、専門家による判断が必要になります。

工法によって費用も異なるので、予算を伝えた上で、最適な工法選びを進めましょう。

⑤外壁補修

外壁コーキングが剥がれた様子
出典:写真AC-コーキング劣化
補修の種類費用相場
コーキング打ち替え約900〜1,200円/m
コーキング増し打ち約700〜900円/m
ひび割れ補修約1,800〜2,500円/平方メートル
タイルの浮き改善約1,000〜1,200円/箇所
カビ補修約2〜5万円
※足場なしの場合
⑤外壁補修

外壁補修は、外壁本体やコーキングなどの劣化状況・範囲によってトータル費用が大きく変動します。

また、劣化状況・範囲によっては補修ではなく、張り替え・塗り替えが必要になるケースもあるので、プロによる判断が必須です。

何度も補修するよりも、新しい外壁にした方が、トータル費用を抑えられることもあるので「ひび割れが多くなってきたな」など、気になる箇所がある場合はリフォーム会社に相談してみましょう。

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おすすめの外壁は?リフォームで選ぶ際のポイントを解説

価格やデザイン性など、外壁を選ぶ際に大事にしたいポイントは様々です。

そこで、以下のように大事にしたいポイント別におすすめの外壁を紹介していきたいと思います。

  • 価格を重視!コスパ派なら窯業系サイディング
  • おしゃれなデザイン性を重視ならモルタル
  • 劣化しにくい耐久性の高さ重視ならALC
  • 海外風のかっこよさを求めるなら樹脂系サイディング
  • 木の温もりや変化を楽しみたいなら木質系サイディング

ぜひリフォームの際の参考にしてみてください。

価格を重視!コスパ派なら窯業系サイディング

Kmewの窯業系サイディング施工事例
出典:Kmew-施工事例詳細

施工に時間がかかるモルタルや、外壁本体の価格が高い木質系サイディングなどと比べて、窯業系サイディングはリフォーム費用が安く済みます。

適切に補修などをしていれば、約20年以上役割を果たすため、コスパ重視派にはおすすめの外壁です。

また「無地でシンプルな外壁がいい」という場合は、グレードを下げることもでき、より価格を抑えられます。

本事例のように「リゾートスタイルにしたい」など理想の外観イメージとのバランスをチェックしながら、コスパに優れた窯業系サイディングの採用を検討してみましょう。

おしゃれなデザイン性を重視ならモルタル

AICAのジョリパットインフィニティ∞を施工した事例
出典:AICA-施工事例

完成された外壁材を施工するのではなく、1軒ずつ職人が手作業で仕上げていくモルタルは、おしゃれなデザイン性を重視したい方におすすめです。

リシン仕上げやスタッコ仕上げなど、好きな仕上げ方法にしてデザイン性を楽しめます。

また、近年ではアイカ工業のジョリパットという商品が人気で、からし色など多彩な色から外壁色を選べるのも魅力です。

劣化しにくい耐久性の高さ重視ならALC

ClionのALCを採用した施工事例
出典:Clion-施工事例

補修などのメンテナンスを定期的にしていれば約60年以上もつとも言われているALCは、耐久性の高さを求める方におすすめです。

窯業系サイディングは約15〜20年で張り替えなどのリフォーム、モルタル外壁の1種であるジョリパットは約10〜15年で塗り替えが必要になります。

定期的に補修が必要になる点では他の外壁と同じですが、外壁本体が長く使えればリフォームコストは抑えられるので、長期的な資金計画と合わせて検討してみましょう。

海外風のかっこよさを求めるなら樹脂系サイディング

旭トステムのWALL-Jを使って海外風に仕上げた施工事例
出典:旭トステム-WALL-J施工例

北米などの海外で採用されることが多い樹脂系サイディングと、木目調の玄関ドアやウッドデッキと合わせると、海外風のおしゃれでかっこいい外観になります。

植栽と合わせるなど、外構とセットで仕上げれば海外風の家が作り上げられるので「海外の家に憧れがある」という方におすすめです。

白ベースに青や緑をアクセントに使ったり、ネイビーベースで白い玄関ドアや窓枠と合わせたりと組み合わせは様々可能なので、自分の理想の海外スタイルをリフォームで叶えましょう。

木の温もりを楽しみたいならアクセントに木質系サイディング

セランガンバツをアクセントとして採用した施工事例
出典:中山源太郎商店-セランガンバツ

窯業系・金属系サイディングのアクセントとして使われることが多い木質系サイディングは、木の温もりや変化を楽しみたい方におすすめです。

高級感を演出することもできるので、パッと目を惹く魅力的な家を作り上げられます。

腐食しやすいなど、デメリットもある木質系サイディングですが、アクセントなら採用しやすいです。

木目調の玄関ドアとの相性もいいので、外観シミュレーションなどを活用して採用する位置を検討してみましょう。

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我が家もこうしたい!外壁がおしゃれな施工事例を紹介!

外壁の種類別に、おしゃれな施工事例を紹介していきますので、外壁リフォームの際の参考にしてみてください。

ネイビーの窯業系サイディングでリゾートスタイル

サイディングの施工事例
爽やかなBlueでリゾートスタイルの住まい

「リゾートスタイルの家にしたい」という要望の元、ネイビーの印象的なサイディングを採用した施工事例です。

玄関ドアや爽やかな白ベースの外構とマッチし、海外のような雰囲気に仕上がっています。

窯業系サイディングは、色柄が豊富なので、理想の外観に近づけられるのが魅力です。

「どういうスタイルにしたいか」をイメージして、色柄選びを進めていきましょう。

金属系サイディングとモルタルで爽やかな外観に

金属サイディングとモルタルの組み合わせが印象的な住宅外観
金属サイディングを塗装リフォーム

金属サイディングとモルタルの組み合わせがおしゃれな戸建て住宅の施工事例です。

既存の外壁は黒と白のコントラストとなっていましたが、塗装リフォームで、明るい青と白の清潔感ある外観となりました。

屋根まわりの白ともマッチして、統一感のあるおしゃれな仕上がりとなっています。

茶色のツートーンでおしゃれモルタル外壁に

ジョリパットを外壁材として採用したツートーンの外観
素材感を復活させるアートフレッシュを施工

ジョリパットの素材感を復活する「アートフレッシュ」という塗装を行った物件の施工事例となっています。

AICAの人気商品であるジョリパットは、100色以上の豊富なバリエーションから好きな色を選べる他、独特の質感・仕上がりが人気です。

おしゃれで綺麗な外観を長持ちさせられる高耐候タイプもあるので、ジョリパットを選ぶ際は色と合わせて、グレードについても検討してみてください。

タイル塗装で鮮やかな赤がおしゃれな外観に

落ち着いた赤タイルが印象的な戸建て住宅
タイル張りの外壁を塗装リフォーム

落ち着いた陶磁器タイルの赤タイルが印象的な戸建て住宅の施工事例です。

既存の外壁はオレンジのような色味となっていましたが、陶磁器タイル専用の塗料を使い、鮮やかな色を取り戻しました。

タイルは耐久性も高いので、長く綺麗な状態を保てます。

ひび割れや剥がれ補修を定期的に行っていれば、より綺麗な状態を保てるので、地震や台風などの後は見回りをしてみて、不具合がある場合はリフォーム会社に相談しましょう。

ネイビーと白の組み合わせがおしゃれなALC外壁

ネイビーと白のコントラストが印象的なALC外壁
ALC外壁塗装・屋上防水を行ったリフォーム

ネイビーと白のコントラストが印象的なALC外壁の施工事例です。

雨どいはあえて白を採用することで、外壁との統一感を演出しました。

外観の印象を決めるのは、面積の大きい外壁部分なので、理想のおしゃれ外観をイメージしながらベースで採用する外壁材を決めていきましょう。

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Q&A 家の外壁リフォームでよくある質問

Q:古い家の外壁リフォームは通常より費用がかかる?

A:外壁塗装や張り替えをする際に、築20年以上の家では広範囲の補修が必要になるケースが多いため、通常より費用がかかります。

定期的にメンテナンスをしていれば数万円で済む場合もありますが、費用は外壁の状況などによって大きく変動するので、リフォーム会社に見てもらった上で検討しましょう。

Q:リフォームする際のおすすめの外壁色は?

A:経年によって外壁に汚れが付着したり、カビが発生したりしても、目立たない以下のような色がおすすめです。

  • 茶系
  • グレー系
  • クリーム系

リフォーム会社や外壁メーカーなどに依頼すると、外観シミュレーションをしてくれるので、玄関ドアや窓枠とのバランスをチェックしながら色決めを進めてみてください。

Q:外壁リフォームの費用を抑えるコツは?

A:費用を抑えるには、以下の方法が有効です。

  • 相見積もりをして各社の価格を比べる
  • 補助金や助成金を活用する

リフォームで活用できる補助金・助成金については、下記の記事で紹介していますので「費用を抑えたい!」という方は参考にしてみてください。

>>リフォームの補助金・助成金についてはこちら

Q:外壁リフォームの工事日数はどれくらいかかる?

A:外壁塗装であれば約1〜2週間、張り替えやカバー工法では約2〜3週間かかります。

40坪以上の大きな家では、約1ヶ月以上かかる場合もあるので、駐車場の出入りなどの日常生活にどれだけ影響があるか、事前に確認しておくことが大切です。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】久田麻里子

2級建築士、インテリアコーディネーター、住環境福祉コーディネーター。ハウスメーカー、リフォーム会社での建築業を幅広く経験。主婦・母親目線で様々なリフォームアドバイスを行う。主な担当は水回り設備リフォーム、内装コーディネート、戸建てリフォームなど。

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