浴槽の形状・素材・設置方法を全解説!リフォーム費用や補助金の活用術も

浴槽の交換リフォームを検討しているけれど、「どの種類が自分たちに合うのかわからない」と悩んでいませんか?浴槽の形状・素材・設置方法はさまざまあり、家族構成や入浴習慣によって選ぶべき種類は異なります。
この記事では、浴槽の種類ごとの特徴と選び方のポイントを解説します。補助金の賢い活用方法もお伝えするので、快適なバスリフォームの第一歩を踏み出しましょう。

2025年08月01日更新

監修記事
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浴槽の形状(タイプ)は7種類

ひと口に浴槽といっても、様々な形状(タイプ)があります。それぞれの特徴を詳しく解説します。

【ストレート浴槽】最も一般的

最もオーソドックスな形状が「ストレート浴槽」です。直線的な長方形で、シンプルなデザインです。

比較的コンパクトなサイズが多く、どんなバスルームにも馴染みやすいのがメリットです。また真っすぐな形状のため、足を伸ばしてリラックスしやすく、掃除も容易です。

一方で、デザインの選択肢が限られたり、機能面についてほかの形状ほど充実していない点がデメリットです。

【ワイド浴槽】ゆったり寛げる

ワイド浴槽は、通常の浴槽より横幅が広く、ゆったりとした入浴空間を確保できるのが大きな魅力です。肩までしっかり浸かれる深さと、足を伸ばしてリラックスできる広さがあり、一人はもちろん家族での入浴にも適しています。

一方で、設置には十分なスペースが必要なため、浴室の広さによっては導入できないケースもあります。また、浴槽が大きいぶん、お湯をためる量が多くなるため、水道代やガス代が通常の浴槽より高くなりがちです。ランニングコストや空間のバランスをよく検討したうえで選ぶことをおすすめします。

【コーナー浴槽】スペースを有効活用

コーナー浴槽は、バスルームの角に設置するタイプで、三角形や五角形などの形状があります。

限られたスペースを有効活用できるため、小さなバスルームに設置しやすいのがメリットです。形状の特性上、一定の入浴空間を確保しながらも全体的なバスルームの広さを保つことができます。

特殊な形状のため、寸法や搬入など事前の細かい確認や専門知識が必要になります。

【ななめ浴槽】洗い場が広くなる

ななめ浴槽は、斜めの形状によって洗い場が広くなり、ゆったりとした空間を提供してくれるのがメリットです。そのためリラックス効果が高く、見た目がスタイリッシュでバスルームをおしゃれに演出する効果もあります。

一方で、設置には広いスペースが必要になります。また、複数人での入浴には向かず、清掃が難しい点もデメリットです。導入時はバスルームのサイズや予算を考慮することが重要です。

【たまご浴槽】包み込まれる快適さ

「たまご浴槽」は、卵のような丸みを帯びた形状が特徴で、体にフィットしやすく、包み込まれるような入浴体験が楽しめます。

流線型のデザインは、身体を自然な姿勢でリラックスさせるのに最適です。コンパクトなサイズでありながら広々と感じられるため、小さなバスルームにも適しています

ただし、その形状のために多くの水が必要になり、他の形状よりも水道代が高くなる可能性があります。

【アーチ浴槽】曲線美と機能性を兼ね備える

「アーチ浴槽」は、アーチ状の優雅な曲線が特徴で、デザイン性に優れています。

滑らかな曲線が身体にフィットし、快適な入浴体験を提供します。デザインの美しさと機能性を兼ね備えており、モダンなバスルームに最適です。

リラックス効果が高く、リゾート気分を味わえる一方で、設置には広いスペースとそれなりのコストがかかることがあります。

【Sライン浴槽】体をしっかり支えて節水も!

「Sライン浴槽」は、浴槽内にS字の段差があるのが特徴で、美しい曲線が体を包み込み、フィット感が抜群です。

その形状によって腰や背中をしっかりサポートしつつ、必要な水量が少なく済むため、節水効果が高いのがメリットです。一方で、設置には比較的高いコストと広いスペースが必要になります。

エコベンチ浴槽】Sライン浴槽に似ている

浴槽内に段差があることによって節水ができるという点で、「エコベンチ浴槽」と「Sライン浴槽」は似ています。

違いがあるとすれば、S字状の形状が体にフィットすることでリラックス効果を得るのが「Sライン浴槽」であるのに対して、浴槽内の段差(ベンチ)に座って半身浴や足湯を楽しめるのが「エコベンチ浴槽」の特徴です。

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浴槽の素材は5種類ある

素材ごとに見た目や使い心地、掃除のしやすさ、価格などが大きく異なるため、浴槽リフォームを考えるうえで、素材選びはとても重要です。

ここでは代表的な5種類の浴槽素材について、それぞれの特徴やメリット・デメリット、どんな方におすすめかをわかりやすく解説します。自分のライフスタイルや希望に合った浴槽を見つけるための参考にしてください。

【FRP(繊維強化プラスチック)】安くて軽い定番素材

FRPは、多くのユニットバスで使用されている、最も一般的な浴槽素材です。ガラス繊維で強化されたプラスチックで、軽量で施工しやすく、コストパフォーマンスに優れています。価格が手頃でカラーバリエーションも豊富な点もメリットです。

一方で、傷や汚れがつきやすく、使い続けるうちに質感が劣化しやすいというデメリットもあります。「費用を抑えながら浴室をリフォームしたい」「なるべく早く施工を終えたい」という方におすすめの素材です。

【人工(人造)大理石】デザイン性と清掃性に優れた素材

人工(人造)大理石は、アクリル系やポリエステル系の樹脂を使用して作られた素材です。高級感のある美しい見た目と滑らかな肌触りが魅力。汚れがつきにくく、日々のお手入れも簡単なため、清掃性を重視したい方にも人気があります。

ただし、FRPと比べて価格はやや高めで、衝撃によって割れやすい製品もあるため注意が必要です。

「おしゃれで掃除が楽な浴槽が欲しい」「きれいを長く保ちたい」という方にぴったりです。

【ホーロー】美しい光沢と肌触りが魅力の高級素材

ホーローは、金属の表面にガラス質を焼き付けた素材で、独特の艶と重厚な雰囲気が特徴です。肌触りがなめらかで、お湯の温かさが長く続く保温性にも優れています。ニオイ移りも少ないことから、快適なバスタイムを演出できるのがメリットです。

ただし、価格は高めで、重さがあるため施工に手間がかかります。また、万が一割れると内部の金属部分がサビるリスクも。

「高級感のある浴室にしたい」「質感や肌触りを重視したい」という方におすすめです。

【ステンレス】耐久性と保温性に優れた実用的な素材

ステンレス製の浴槽は、サビに強く耐久性が高いため、長く使える実用性の高さが魅力です。保温性にも優れており、お湯の温度が下がりにくい点も人気の理由の一つです。サビに強く耐久性も高いためお手入れもしやすく、カビやヌメリが気になる方にも向いています。

ただし、デザインの選択肢が限られており、傷がつくと目立ちやすい点には注意が必要です。

「丈夫で長持ちする浴槽がほしい」「光熱費を抑えたいので湯温をキープしたい」という方に向いています。

【木製(ヒノキなど)】香りで癒される極上のバスタイム

木製の浴槽には、ヒノキや高野槙(こうやまき)など、香り高く上質な木材が使われます。まるで温泉宿に来たかのような非日常感と、木の香りによるリラックス効果が、自然素材ならではの癒しのバスタイムを演出します。

ただし、価格は高めで、湿気による劣化を防ぐために日常的なメンテナンスが欠かせません。

「バスタイムを心から癒しの時間にしたい」「多少の手間も楽しめる方」におすすめです。

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浴槽の設置方法

浴槽を設置する方法は、以下の3つです。

それぞれ詳しく解説します。

【方法1】半埋め込み型

最も一般的な浴槽の設置方法として「半埋め込み型」があります。

半埋め込み型のメリット・デメリット
  • メリット
    • 出入りしやすい
    • 安全性が高い
  • デメリット
    • 設置に手間がかかる
    • リフォーム時にコストがかかる

この方法では、浴槽の約3分の1が床下に埋め込まれるため、床から浴槽までの高さが低くなり、出入りがしやすいのがメリットです。これにより、足を引っかけて転倒するリスクが低く、安全性が高いのが特徴です。特に高齢者や小さなお子さんがいる家庭に適しています。

ただし、設置には手間がかかり、リフォーム時に費用がかかるのがデメリットです。事前にしっかりと計画を立て、必要な工事内容や予算を確認しておくことが重要です。

半埋め込み型は、据え置き型と比べて浴槽と洗い場の移動がスムーズで、近年では標準的な設置方法として広く採用されています。安全性と使いやすさを兼ね備えた選択肢としておすすめです。

【方法2】埋め込み型

埋め込み型浴槽は、浴槽全体が床下に埋め込まれ、床と浴槽の高さが同じになる設置方法です。

埋め込み型のメリット・デメリット
  • メリット
    • 見た目がすっきり
    • 開放的なバスルームに感じられる
  • デメリット
    • 出入りに少し苦労する
    • お湯が汚れやすい

このタイプは、浴室がすっきりとした見た目になり、広々とした開放感を得られるのがメリットです

ただし、出入り時には腰をかがめる必要があり、腰痛がある方には負担になることがあります。また、洗い場の水や泡が浴槽に入りやすく、お湯が汚れやすいため、衛生面を気にする方や掃除を負担に感じる方にはデメリットとなるでしょう。さらに、段差がないことでつまずいたり、滑って浴槽に落ちたりするリスクもあり、安全面での配慮が必要です。

このように、埋め込み型は見た目の良さや浴室の広がりを重視する場合に適していますが、設置前に使い勝手や安全性をよく検討することが大切です。

【方法3】据え置き型

据え置き型浴槽は、床に直接設置する方法です。

据え置き型のメリット・デメリット
  • メリット
    • 設置が簡単
    • 低コストで導入・リフォームが可能
  • デメリット
    • 出入りに苦労する
    • スぺ―スが必要

据え置き型浴槽は、設置が簡単かつ低コストで導入できるのが大きなメリットです。また、リフォーム時には浴槽の移動や交換が容易で、手軽に対応できる点も魅力です。

一方で、床から浴槽の縁までの高さがあるため、特に小さなお子さんや高齢者にとっては出入りが負担となるのがデメリットです。そのため、安全対策として手すりの設置が推奨されます。また、浴槽をそのまま置く形式のため、ある程度広いスペースが必要になり、設置計画を事前にしっかり立てることが重要です。

このタイプは、海外の浴室やデザイナーズマンションでよく見られるスタイルで、浴室全体をリフォームせずに浴槽だけを交換できる手軽さがポイントです。ただし、浴槽の高さやまたぎの難しさから、利用者の安全面への配慮が必要です。据え置き型は、コスト重視やデザイン性を重視する方に適した選択肢と言えます。

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ワンランク上のお風呂タイムが叶う!浴槽選びのポイント

毎日使う浴槽だからこそ、素材や形状だけではなく、家族構成やライフスタイルを踏まえた“総合的な視点”で選ぶことが大切です。見た目の好みや流行に流されず、「今の暮らし」と「これからの変化」の両方を見据えることで、長く快適に使える浴槽に出会えます。

浴槽選びで失敗しないための5つのポイントをチェックし、満足度を高めましょう。

【ポイント1】家族構成とライフスタイル

浴槽選びは今の生活に合っているかだけではなく、将来の暮らしにも対応できるかが大切なポイントです。

たとえば、小さなお子さんと一緒に入るなら、身体をゆったり伸ばせるワイドタイプの浴槽が安心です。将来的に介護が必要になる可能性があるなら、またぎやすく出入りしやすい浅型の浴槽が適しています。

ライフステージの変化に柔軟に対応できる仕様を意識して選ぶことで、長く快適な浴室を保てるでしょう。

【ポイント2】浴室のサイズとのバランス

快適なバスタイムを実現するためには、浴槽のサイズと浴室全体とのバランスをしっかり考えることが大切です。

たとえば、浴槽を広くしすぎると洗い場が狭くなってしまい、日々の動作が窮屈になることがあります。このような場合は、ドアの開閉スペースや、洗い場での立ち座り動作などもイメージしておくと、リフォーム後の「思っていたより使いづらい」といった後悔を防げます。

浴槽と空間の調和を考えて、快適性を高めていきましょう。

【ポイント3】掃除のしやすさとメンテナンス性

浴槽は毎日使う場所だからこそ、掃除のしやすさや手入れの手間にも注目したいところです。人工大理石などの汚れがつきにくい素材や、凹凸の少ないデザインを選べば、掃除時間をぐっと短縮できます。

また、自動洗浄機能付きや、防カビ・防汚コーティング加工のある浴槽は、より快適で清潔な状態を保ちやすくなります。さらに、排水口の構造や、エプロン(浴槽側面)が外して掃除できるかどうかも、事前に確認しておくと安心です。

【ポイント4】保温性

せっかくの入浴も、お湯がすぐに冷めてしまってはリラックスできません。最近では「高断熱浴槽」が主流になっており、湯温が長時間キープできます。入浴時間がバラバラなご家庭ほど、メリットに感じるはずです。

追い焚きの回数が減れば、ガス代や電気代の節約にもつながり、経済的なメリットも期待できます。寒い季節も快適に過ごせる保温性の高い浴槽を選ぶことで、心も身体も温まるバスタイムを実現できるでしょう。

 【ポイント5】機能性

近年は、入浴そのものを楽しめる機能を備えた浴槽も登場しています。たとえば、ジェットバスや肩湯、マイクロバブル機能、浴室テレビなど、毎日のバスタイムを特別な癒し時間にしてくれるオプションは多彩です。

ただし、こうした機能は追加コストがかかる場合もあるため、「本当に必要か」「日常的に使うか」をよく考えることが大切です。暮らしの中で無理なく楽しめるかどうかを軸に、機能性の取捨選択を行いましょう。

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【後悔談から学ぶ】エコベンチ浴槽は失敗?後悔しないための5つのチェックポイント

「エコベンチ浴槽、なんだか使いにくい…」そんな声を耳にすることがありますが、多くの場合は製品自体の問題ではなく、「ライフスタイルとのミスマッチ」が原因です。浴槽選びで後悔しないためには、事前のチェックが何より大切。

ここで解説するチェックリストを活用して、ご自身やご家族の暮らしに合っているかを見極めましょう。

【チェック1】家族の「身長・体格」

エコベンチ浴槽は、内部にベンチがあることで湯量を節約できる仕組みですが、身長が高い方にとっては窮屈に感じることも少なくありません。特に175cm以上の方は、ベンチが膝に当たり、足を大きく曲げて入る必要があるため、体感的に狭く感じやすい場合があります。

一方、小柄な方や、足をベンチに置いてゆったり入浴したい方には快適な場合も。カタログに記載されている寸法だけで判断せず、実際にショールームで座って体感することが、後悔しない選び方のコツです。

【チェック2】好みの「入浴スタイル」

入浴スタイルは人それぞれです。首までしっかり浸かる「全身浴」が好きな方には、ベンチ部分が邪魔に感じることがあります。肩まで湯に浸かりたい場合は、浴槽の深さや足の伸ばしやすさを確認しておくことが重要です。

一方で、半身浴がメインの方や、読書やスマホを見ながらゆったり入るスタイルが好みの方には、ベンチが心地よい背もたれ代わりになることもあります。理想ではなく「現実の入浴スタイル」に合っているかを基準に考えましょう。

【チェック3】主な「家族構成」

エコベンチ浴槽は、お子さんと一緒に入る際に便利な一方で、家族構成によっては使いづらく感じることもあります。たとえば、大人と小学生以上のお子さんが一緒に入浴する家庭では、浴槽内が狭く感じたり、ベンチが動きの妨げになることがあります。

小さなお子さんがいるご家庭では、ベンチがちょうどよい腰掛けになり、洗いやすくて便利という声も。お子さんが成長したあとにも、その機能を活かせるかを考慮して選びましょう。

【チェック4】掃除の許容範囲

ベンチの形状や段差があるぶん、エコベンチ浴槽は通常の浴槽よりも掃除に手間がかかる場合があります。特に、角や凹みの部分に汚れがたまりやすいため、日々の掃除に少しでも負担を感じたくない方には不向きかもしれません。

掃除の手間を惜しまない方や、日常的にこまめなメンテナンスができる方には向いています。設置前にショールームなどでベンチの形を確認し、指でなぞって掃除のしやすさを確かめておくとよいでしょう。

【チェック5】「節約効果」は得られそうか

エコベンチ浴槽は、お湯の使用量を抑える設計がされています。しかし、必ずしもすべての家庭で「節約効果」を感じられるわけではありません。保温機能が特別優れているわけではないため、家族の入浴時間がバラバラで追い焚きが頻繁なご家庭では、逆に光熱費がかさむケースもあります。

一方、家族が連続して入浴する家庭や、一人暮らしで追い焚きの必要が少ない場合は、しっかりと効果を実感できます。まずは光熱費の明細を見て、使い方の傾向を把握しましょう。

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【メーカー別】人気浴槽の特徴を比較!

ここでは、各メーカーの人気浴槽を紹介します。どのような浴槽があるのか、一例として見てみましょう。
※2025年7月時点の情報です。メーカーの製品ラインナップについては、ホームページやカタログをご覧ください。

【TOTO】ゆるリラ浴槽

「きれいと快適」をコンセプトに、誰もが使いやすい製品を追求するTOTOの定番モデル。自然とリラックスできる姿勢へと導く設計で、まるでお湯に抱きしめられるような心地よさが魅力です。

長風呂をゆったり楽しみたい方、1日の疲れをじっくり癒やしたい方におすすめです。

【LIXIL】サーモバスS

デザイン性に優れた商品展開で知られるLIXIL。「サーモバスS」は、浴槽本体と風呂フタの両方に高性能保温材を用いた「ダブル保温構造」により、お湯が冷めにくいのが特徴です。追い焚き回数を減らせるため、光熱費の節約にもつながります。

家族の入浴時間が異なるご家庭や省エネ重視の方にぴったりです。

【Panasonic】スゴピカ浴槽

家電メーカーならではの視点を活かし、暮らしに寄り添った製品開発が強みのパナソニック。「スゴピカ浴槽」は、有機ガラス系人造大理石を使用し、硬くなめらかな質感と高い耐久性を実現。水や汚れを弾く素材で、スポンジで軽くなでるだけのお手入れでキレイが続きます。

掃除をラクにしたい方に最適です。

【タカラスタンダード】鋳物ホーロー浴槽

「高品質なホーロー」を活かした製品を多数手がけるタカラスタンダード。鋳物ホーロー浴槽は、鉄を型に流し込んで成形した重厚な本体に、ガラス質のコーティングを施した高級感あふれる仕上がりとなっています。真珠のような肌触りと高い保温性が魅力です。

耐久性を重視する方や高級感を求める方におすすめです。

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【専門家が解説】浴槽のみの交換は本当に得?知っておくべき5つのリスク

「費用を抑えたいから、浴槽だけ交換できないかな…」とお考えの方は少なくありません。しかし専門家の立場から見ると、その選択が将来的な後悔につながることもあります。特にユニットバスや在来工法など、構造によっては“浴槽だけ交換”が難しいケースも多いのが実情です。

ここでは、浴槽単体での交換を検討する前に知っておくべき5つのリスクについて詳しく解説します。失敗しないためにも、まずは正しい情報を把握しましょう。

【リスク1】物理的に交換できないケースが多い

ユニットバスの多くは、浴槽と洗い場の床が一体型になっており、浴槽だけを取り外すことができない構造になっています。無理に取り外そうとすると、ユニット自体の強度や防水性に支障をきたすことも少なくありません。

また、タイル張りの在来工法では、浴槽を撤去する際に防水層まで傷つけてしまう危険性が高く、水漏れやカビの原因になることも。見た目だけでは判断できない部分だからこそ、プロによる事前確認が欠かせません。

【リスク2】防水層の破壊が招く最悪の事態

浴槽を無理に交換しようとして防水層が破壊されてしまうと、階下への水漏れや、建物の構造体そのものが腐食するリスクが生じます。一見小さな工事でも、見えないところで大きな被害につながり、最終的には床下や壁の修復、土台の補強といった大掛かりな補修が必要になることもあります。

このような工事では、費用が数十万円〜数百万円規模になるケースも珍しくありません。安く済ませたつもりが、かえって高くついてしまうこともあるため、まずはリスクを把握することが重要です。

 【リスク3】部分的な工事でも結局は高額に

浴槽だけの交換ができたとしても、費用が高額になるおそれがあります。

浴槽交換の工事費用の内訳
  • 部分的な解体・撤去費用
  • 新しい浴槽の設置工事費
  • 壁・床の補修費(タイルなど)
  • 給湯設備の調整・交換費
  • 防水処理のやり直し

そのため、結果としてユニットバス全体を新調するのと同じくらいの費用がかかることも少なくありません。

【リスク4】根本的な悩み(寒さ・カビ)は解決しない

浴槽だけを交換しても、冬場の床の冷たさやタイル目地のカビ、結露による汚れ、浴室入口の段差など、毎日の入浴時に感じる不満点は何も解消されません。見た目は新しくなっても、使い勝手や快適性が向上しなければリフォームの満足度は低くなりがちです。

「せっかく工事をしたのに不便なまま…」という後悔を避けるためにも、浴室全体の環境改善に目を向けることが大切です。

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【浴槽交換だけじゃない】浴室全体のリフォームも検討しよう

「浴槽だけの交換では得られない満足感」を手に入れるためには、浴室全体のリフォームを検討することが重要です。全体リフォームは費用こそやや高くなりますが、そのぶん、機能面・デザイン性・安全性のすべてを根本から改善できます。

ここからは、浴室全体リフォームをおすすめする3つの理由を解説します。

【理由1】土台や配管の劣化も一新できる

浴室をまるごとリフォームする際には、解体工事を通じて床下や壁の内部までしっかり点検・補修することが可能です。特に在来工法の古い浴室では、水漏れによる土台の腐食や、断熱材の劣化、シロアリ被害などが隠れていることもしばしば。

浴室全体のリフォームを機に見直せば、建物の寿命も延びるでしょう。表面だけをきれいにするのではなく、見えない部分までしっかり対応することで、将来への不安も軽減できます。

【理由2】断熱性やバリアフリー性能を根本から改善できる

最新のユニットバスは、断熱材が天井・壁・床にしっかり施されており、冬場のヒヤッとした冷たさが大きく軽減されます。さらに、滑りにくい床材や段差のない出入り口、手すりの設置といったバリアフリー設計も可能です。

将来の介護や高齢化を見据えて、安全で快適な浴室空間を作るには、浴槽だけではなく全体を見直すことがとても重要です。暖房・乾燥・換気といった多機能設備も搭載でき、生活の質がぐっと上がります。

【理由3】デザインに統一感が生まれる

浴槽だけを新しくしても、古いタイルや壁、床、水栓との見た目のバランスが崩れてしまうことがあります。せっかく新しい浴槽を導入しても、周囲が古びた印象だと満足感は減ってしまうでしょう。

浴室全体を一新すれば、素材やカラー、照明までトータルでコーディネートでき、統一感のある美しい空間が実現できます。デザイン性の高い浴室は、日々の入浴をより楽しく、快適な時間にしてくれて、家の資産価値向上にもつながります。

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浴槽交換・浴室リフォームの費用相場

浴槽交換や浴室全体のリフォームにかかる費用相場は、20万〜150万円が目安です。

リフォーム内容費用相場
浴槽の交換20万〜80万円
浴室全体のリフォーム50万〜150万円

リフォーム費用は、浴槽や浴室の大きさはもちろん、下地の状態や選ぶ素材によって変動します。素材別の本体価格相場を以下にまとめました。

素材の種類価格相場
FRP5万〜30万円
人工大理石5万〜40万円
ホーロー15万〜50万円
ステンレス5万〜70万円
木製40万〜70万円

浴槽交換・浴室全体のリフォームをする際は、費用と性能のバランスを考えて計画しましょう。また、複数の業者から見積もりを取る「相見積もり」を行うことで、適正価格や最適な提案を見極めることができます。

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【必見】浴室リフォームの費用を賢く抑える補助金・助成金制度の活用術

浴室リフォームでは、補助金や助成金制度を活用することで、費用の負担を軽減できる場合があります。

たとえば「子育てグリーン住宅支援事業」では、高断熱浴槽の設置や手すりなどのバリアフリー改修、節水型水栓の導入といった工事が補助対象です。また「先進的窓リノベ事業」を使えば、浴室の窓を断熱仕様にすることで上乗せで補助金を受けられるため、浴室全体の快適性アップにもつながります。

しかし、補助金・助成金制度には予算や期限が設けられています。賢く活用するためにも最新情報をチェックし、早めにリフォーム会社へ相談しましょう。

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【Q&A】浴槽リフォームに関するよくある質問

バランス釜で狭い浴槽を、追い焚き付きの広い浴槽にリフォームできますか?

可能です
浴槽のすぐ横に設置されているバランス釜を撤去し、屋外に壁掛けタイプのガス給湯器を新たに設置すれば、追い焚き機能付きのお風呂にリフォームできます。さらに、バランス釜がなくなったスペースを活用して、浴槽を今より広くすることも可能です。
ただし、こうした工事は多くの場合、浴室全体をユニットバスに交換するリフォームが必要になります。

追い焚き機能は後付けできますか?

追い焚き機能は後付けすることができます。ただし、給湯器(ガス給湯器やエコキュート)が追い焚き対応タイプであること、さらに浴槽に穴を開けて配管を通す必要があります。
そのため、工事自体は可能でも費用や手間がかかる点には注意してください。追い焚き機能をつけるなら、浴室全体のリフォームを行うタイミングで取り入れるのがおすすめです。

【まとめ】浴室全体をリフォームして最高のバスタイムを実現しよう

浴槽の種類や素材、費用相場、補助金制度まで、浴室リフォームに関するポイントを解説してきました。将来のライフスタイルまで見据えた浴槽選びは、快適さと満足度の高いバスタイムにつながります。だからこそ、浴槽単体の交換ではなく、断熱性や使い勝手も含めて見直せる「浴室全体のリフォーム」がおすすめです。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】久田麻里子

マザーハウス 石田工務店

久田麻里子

2級建築士、インテリアコーディネーター、住環境福祉コーディネーター。ハウスメーカー、リフォーム会社での建築業を幅広く経験。主婦・母親目線で様々なリフォームアドバイスを行う。主な担当は水回り設備リフォーム、内装コーディネート、戸建てリフォームなど。

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