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2023年12月06日更新

監修記事

キッチンのリノベーションにかかる費用・事例

キッチンのリノベーションは、料理を作る場所を楽しく快適にする工事です。毎日食事を用意するキッチンを新しくすることで、気持ちもリフレッシュするでしょう。今回は、キッチンをリノベーションする際の費用や期間、留意点などについて詳しくご紹介します。

目次

キッチンのリノベーションとは?

画像出典:バレックス

リノベーションと聞いたときにリフォームと同じ意味で使用している人も少なくありません。

一般的にリフォームとは老朽化した建物を新築の状態に戻すことをいい、リノベーションとは既存の建物に大規模な工事を行うことで住まいの性能を新築の状態よりも向上させたり価値を高めたりすることをいいます。

つまりキッチンのリノベーションとは既存のキッチンに新しい機能を与え今よりもさらにプラスαで価値を高める工事のことを指します。

また、住まいの空間をよりデザイン性の高いものに改良することもリノベーションと呼べるでしょう。

具体的には住環境を現在のスタイルに合わせて間取りや内外装を変更したり、耐久性やキッチンのタイプをより使いやすいものに変更したり、より耐久性や耐震性が高いキッチンや壁などに補修・変更したりすることです。

工事の規模もリフォームに比べ大規模になることが多く「フルスケルトン」といって全てを解体して躯体だけにしてから改修を行うケースも少なくなく、部分的な工事ですむことのほうが稀といってよいでしょう。

そのため費用も大きくなることが多く、キッチンだけではなく建物全体の改修をまとめて検討する人が多いです。

つまりキッチンのリノベーションとはライフスタイルなどの暮らしに合わせてよりよくするための改修工事のことをいいます。

キッチンのタイプやグレードもそうですが収納機能や家事導線のことまで考えてキッチンの価値を向上させます。

キッチンをリノベーションするメリット

キッチン リノベーション

まずは、キッチンのリノベーションによって住宅にもたらされるメリットを見ていきましょう。

主にキッチンには間取りや使い勝手によって選べる3つのタイプがあり、それぞれタイプ別に解説していきます。

独立キッチン

独立タイプのキッチンは、ダイニングとの間に壁や出入り口を設けて、キッチンを独立させる配置です。

一般住宅における主流のタイプで、リノベーションを考える住宅でも多く見られます。主なメリットは次のような点です。

  • リビングやダイニングに臭いや音が届きにくい
  • 料理に集中できる
  • 来客にキッチンを見られることがない
  • 広さを取れば趣味スペースとしても活用できる
  • 子どもの出入りを制限できる

料理の臭いを気にせず、リビングやダイニングで過ごせるのが、独立タイプのキッチンの大きなメリットです。

個別な空間で集中して調理ができると好まれる方も多くいます。

また、リビングやダイニングなどに来客を招いた際、キッチンを見られることがなくプライバシーを守れる点も魅力の一つです。

普段から片付けが苦手な人には気負わずに済むでしょう。

キッチン設備の横に壁付けのデスクなどを置けるくらいのスペースを作れば、趣味の部屋としてアレンジができます。

そのほかにもキッチン内には刃物や火など小さなお子様にとって注意が必要なものも多いため、勝手に出入りしないよう管理できるのも、独立タイプのメリットとなっています。

セミオープン(対話型)キッチン

画像出典:バレックス

セミオープンタイプは、ダイニングに向いた方向にシンクやコンロなどを設け、天井から垂れ壁をつけることでキッチンの一部を開放するタイプのキッチンです。

対話型とも呼ばれており、カウンターが付いたタイプやI型キッチン、L型キッチンがこのタイプに当たります。

主なメリットは次のとおりです。

  • 開放感があり部屋が広く感じられる
  • 独立型よりもコミュニケーションが取りやすい
  • 子どもの姿を確認できて安心
  • ダイニングやリビングから手元を隠せる
  • I型などは人気が高くリフォームが比較的安価

キッチン内で調理をしながらダイニングにいる人と会話ができ、コミュニケーションを取れる点は、独立型との最も大きな違いです。

子どもの姿を調理しながら確認できるので、安心感も生まれます。

壁の一部を開けることで開放感も出るので、部屋が広く感じられます。

一方、ダイニングやリビングからはキッチン内部が一部しか見えないので、スッキリとした外観が保てるでしょう。

シンクとコンロ、作業スペースが一列に並んだI型タイプは、使い勝手が良く人気があり、比較的キッチンリフォームの価格を抑えられる点も魅力です。

オープン(システム)キッチン

画像出典:バレックス

ダイニングに対して完全にオープンになっているのがオープン(システム)キッチンです。

壁付けタイプをはじめ、シンクとコンロが並列するセパレート型や、左右の片方に壁を設けるペニンシュラタイプ、欧米でも人気のアイランドタイプなどがあります。

主なメリットとして次の点が挙げられます。

  • 開放感があり広々とした空間になっている
  • 家族とのコミュニケーションが取りやすい
  • 省スペースで空間を自由にアレンジできる
  • ダイニングへの移動が便利
  • ダイニングやリビングからも見通しが良い

セミオープンタイプと同じようにコミュニケーションが取りやすいのですが、それ以上に開放感があり広々と感じられます。

キッチンとダイニングとの仕切りがないため、部屋のアレンジに融通も効くでしょう。

また、動線が確保しやすく、ダイニングやリビング側からもキッチンを見通せるのも特徴です。

キッチンをリノベーションをする際に掛かる費用

画像出典:バレックス

次に、それぞれのキッチンタイプをリフォームする際にかかる費用について、具体的に見ていきます。

独立キッチンのリフォーム費用

独立タイプのキッチンにおけるリフォーム費用は、機材や内装を新しくする工事がメインとなり、相場は約100万円前後となっています。

機材の種類やグレードによっても価格は上下しますが、セミオープンタイプやオープンタイプよりも施工範囲が少なくなるため、それに伴い金額も低く抑えられます。

具体的には、レンジフード取り替えやガスコンロ、オーブン、食器洗い機の交換といった部分的工事は約30万円

コンパクトタイプのシステムキッチンの全体交換で約50万円以内、一般的な住宅のシステムキッチンの本体交換で約50万円〜約150万円などの費用がかかるようです。

セミオープン(対話型)キッチンのリフォーム費用

セミオープンタイプのキッチンでリフォームをする場合、相場は約50万円〜約150万円ほどと言われています。

システムキッチン本体だけではなく、壁から天井も含めて新しくする可能性が高いため、独立タイプに比べて高額になる傾向があります。

システムキッチンのグレードや取り入れる素材によっては、約200万円近くになるケースも少なくありません。

オープン(システム)キッチンのリフォーム費用

オープンタイプのキッチンは、他のタイプと比べてリフォーム費用が高くなる傾向にあります。

アイランドキッチンなどダイニングと一体化しているような型だと、見せ方も重視されますし、必然的にダイニングやリビングとの統一性も求められます。

リフォームでキッチンを新しくするということは、デザイン性も考慮しておしゃれな空間に作りたいと思われる方が多く、そういった点も含めて、金額は上がりやすくなるでしょう。

最低でも約150万円〜約200万円前後はかかると言われています。

独立タイプから、セミオープンタイプやオープンタイプへの変更、1階から2階へのキッチンの移動などといった大規模な工事になると、金額が跳ね上がり相場も約250万円前後ほどになります。

キッチンをリノベーションにかかる時間

キッチンのリノベーションにかかる工期の目安についてご紹介します。

作業工程によって異なりますが、約2日〜約8日の期間を要します。

具体的には、おもにキッチン設備の交換のみを行う場合は約2日程度、内装工事を含める場合は約3日〜約7日、キッチンの位置を移動する場合は約5日〜約8日が目安になります。

いずれの工事の場合も、作業の間に水が使えない時間は、約1時間〜約4時間程度です。また、約半日〜約2日程度の期間は作業の際に音が発生しますので、近隣住民への配慮が必要です。

キッチンをリノベーションするタイミング

キッチンをリノベーションするタイミングは、キッチンの耐用年数にもよります。

キッチンの耐用年数は約15年~約20年が一般的です。しかし、早い場合は約10年を経過したあたりであっても金物など間接的な部分などに不具合が生じてくる場合もあります。

そのようなタイミングも見計らいながらリノベーションを検討しましょう。

また、年数が経つにつれて、床や壁も段々劣化していきますので、キッチンをリノベーションする際には床や壁のリフォームも必要になります。

キッチンのリノベーションを検討する際には、床や壁までトータルで検討することが重要です。

キッチンリノベーションで参考となるレイアウト別の良さとは

画像出典:バレックス

リノベーションでレイアウトを変えると、キッチンを全く新しいイメージの空間に変身させることができます。

ただし、レイアウトの選択は、快適な作業のしやすさや移動のしやすさを考慮することが大切です。

また、レイアウトを選ぶ際は、キッチンの広さや、目の離せない幼い子どもがいるなどの家族構成、来客が多いなどのライフスタイル、キッチンに立つ人数などを基準に決めるとよいでしょう。

壁付け型のレイアウト

壁付け型キッチンとは、正面が壁に付いているタイプです。

後述するペニンシュラ型やアイランド型と比べてデッドスペースがなく、キッチンのスペースを有効に活用することができます。

ダイニングテーブル側や居間などから見ると、背中を向けてキッチンに立つ状態になることから、調理作業に集中することができるレイアウトです。

I型とL型があり、狭いスペースを有効に活用するなら壁付けI型、狭いスペースを有効に使いたいけれどキッチンに立つのが複数人なら、作業スペースが広くとれる壁付けL形がおすすめです。

壁側に窓がある場合は、明るい光や外の景色を楽しみながら調理することができ、換気が必要な場合に窓の開閉でも調整することができる点も、壁付け型レイアウトの良さと言えます。

ペニンシュラ型のレイアウト

ペニンシュラ型は、キッチン本体の左右どちらかが壁に接する対面キッチンです。

壁を背にして、ダイニングテーブルや居間などの方向を向いて調理するタイプです。

向かい側に椅子を並べ、カウンタースタイルのバーやカフェのようにすることや、ダイニング側に食器などの収納を設けて使いやすくすることなど、レイアウトを工夫するとおしゃれで楽しい空間が演出できます。

また、対面キッチンは開放感と採光の良さが魅力です。

それに加えて目の離せない幼い子どもや高齢者などがいる場合や、来客があった場合でも、調理やもてなしの準備をしながらダイニングにいる人とコミュニケーションできる点も大きな特徴です。

アイランド型に比べてキッチンスペースを取らずにすむ良さがあるため、キッチンが狭い場合でも対面キッチンを導入したい方に好まれています。

アイランド型のレイアウト

アイランド型は、島のようにどの壁からも離れた位置に単独で設置されるタイプのレイアウトです。

デザイン性が高く、スタイリッシュな印象のキッチンにすることができます。

キッチンの周りに遮るものがないため開放感があり、移動も容易で複数人での作業がしやすいことが特徴です。

一方、周囲に人が通れるだけのスペースを開けなければならないため壁や収納との距離を適切に取ることが使い勝手の良し悪しのポイントとなります。

また、ダイニングやリビングにいる家族や来客とコミュニケーションを取りながら作業ができます。

キッチンのスペースを広く取れる場合に向いているタイプです。

キッチンをリノベーションする際にチェックするポイント

キッチンをリノベーションする際、チェックしておいた方が良い点について解説します。

排水管の位置

キッチンのリノベーションを行う場合、排水管の位置がとても重要になります。

特にマンションの場合は、排水管の位置によってキッチンの自由度が変わってくるからです。

排水管が建物のどこを通っているか、水の流れを良くするために排水管の横引き部分が適切な勾配になっているかなどをチェックしておきましょう。

ガス、電気の容量

キッチンをリノベーションする際に、もう1つ重要なのがガスと電気の容量です。

ガスと電気の容量には限りがあります。

最近はキッチンをオール電化にする家庭も増えてきましたが、住宅全体で消費する電気のバランスを考えることも必要です。

電気の容量については、ご自宅のブレーカーに契約アンペア数が表示されているので確認しておきましょう。

ガスの容量は、ガスメーターに表示されている号数によって調べることができますが、詳しくは契約しているガス会社に確認することをおすすめします。

搬入が可能か

キッチン設備が自宅あるいは設置予定場所まで搬入可能かどうかもチェックする必要があります。

新しいキッチン設備が既存のものより大きい場合、階段やエレベーターの開口幅などが狭いいため入らないということもあります。

搬入ができないと取り付け以前の問題です。

キッチン本体を選ぶポイント

キッチン本体を選ぶ際、チェックするポイントについて解説します。

作業スペースの広さが十分か

料理する際に、作業スペースが狭いとかなり不便です。

作業スペースが十分に取れるかが、キッチン本体を選ぶポイントになります。

壁付け型の標準サイズは、幅255cm、奥行き65cmが一般的です。

ペニンシュラ型のサイズは、幅約180cm〜約270cm、奥行き約75cm〜約100cmとメーカーによって違います。

アイランド型のサイズは、幅約240cm〜約270cm、奥行き約75cm〜約100cmと、こちらもメーカーによって違いがあります。

いずれのタイプにおいても、最大では幅3000程度の商品もあります。

作業スペースが取れない場合は、キッチンカウンターや作業台を増設してスペースを広げる方法もあります。

狭いスペースを有効活用することも重要です。

作業しやすい高さか

キッチンの高さは、目安として肘よりも約10cm〜約15cmほど低くなっていると使い勝手が良いようです。

つまり、身長を2で割って5cmを足した高さが作業しやすいキッチンの高さになります。

例えば身長が165cmの場合、165÷2+5=87.5となり、約88cmが作業しやすい高さであると判断できます。

この式を覚えておくと、キッチン選びの際に便利なのでおすすめです。

キッチンスペースに対して大きすぎないか

キッチンスペースに対して、キッチン本体が大きすぎても小さすぎても料理するには不便です。

動線や通路巾の確保もふまえて、適切なサイズであるかをチェックしておきましょう。

また、キッチンスペース全体のレイアウトも考えて、作業しやすい配置を考えることも重要なポイントです。

収納は十分か

収納スペースが少ないことは、料理をする上でもなにかと不便です。

キッチンスペース全体のレイアウトを検討した上で、デッドスペースを上手に活用するなど、料理がしやすくなるような作業スペースの確保を心がけましょう。

コンロや食洗機など、入れたい家電を入れられるか

コンロや食洗機など、ご自身で入れたい家電を入れるスペースがあるかチェックしておくことも重要です。

購入する際に、それぞれの設備が入るスペースを確保できるかサイズを測っておきましょう。

料理がしやすくなるように、キッチンスペースの大きさ、設備の配置などを事前に考えておきましょう。

戸建てとマンションではキッチンリノベーションの進め方に違いがあるのか?

戸建てとマンションでは、キッチンリノベーションの進め方に違いがあります。

マンションは共有部分と専有部分から成り立っているため、戸建てとは違い制約や手続きが伴います。

通路やエレベーターのほか、建物の構造の一部となる壁や床、天井、柱などが共有部分です。このうち、特定の居住者が使用可能なベランダやバルコニー、庭などは専用使用部分と呼ばれますが、これも共有物にあたります。

一般的に、マンションでは共用部分や専用使用部分について現状を変更することや、建物の構造や外観を変更することが禁止されています。

専有部分内であっても、躯体と呼ばれるコンクリートの壁などは変更することが出来ません。

また、専有部分の工事であっても、資材や業者の出入り、工事の音などが近隣住民に影響を与えることや工事内容のチェックを行う必要があることなどから、管理組合の承認が必要です。

禁止事項や管理組合の承認が必要な工事などについては、通常、マンションの管理規則で定められています。

キッチンリノベーションを行いたい場合は、まず管理規則を確認するようにしましょう。

管理組合の承認を受ければ可能なリノベーションについては、工事前に管理組合へ申請して承認を得る必要があるため、事前に連絡して許可を得ましょう。

キッチンリノベーションの壁材にタイルやパネルが多いのはなぜか?

キッチンリノベーションの壁材は、タイルやキッチンパネルと呼ばれる不燃性の素材が多く使われています。

キッチンは火や油などに強い素材が安心ですが、法律でも規定されています。

建築基準法など住宅に関する法律では、火災や地震、シックハウス症候群などの危険から生命や健康、財産を守るために、新築だけではなくリノベーションを含む住宅の工事に関する最低基準を定めています。

マンションのキッチンの場合、火気使用室としての内装や、火を使用する設備周辺の防火と耐火性能に関する「内装制限」が規定されているため、基準をクリアするためには不燃性の内装材などを使わなければなりません。

その結果、タイルや防火性・耐水性の高いキッチンパネルがマンションのキッチンの壁材として多く使われているのです。

キッチンをタイルでリノベーションする際のメリット・デメリット

キッチン リノベーション

キッチンリフォームで壁や床を張り替える際に、水回りに適した耐久性のあるタイルが多く用いられています。

見た目にもスタイリッシュなデザイン性のあるタイルも選べるため、一気におしゃれなキッチンへと変化させることができるでしょう。

最近では、水などで滑らない素材のものやグラデーションタイルなどバリエーションも豊富です。

キッチンのリノベーションにタイルを用いる場合に、考えられるメリットとデメリットについてまとめていきます。

メリット

タイル施工のメリットは、主に次のような点です。

  • 種類が豊富で好みのタイルを選べる
  • デザイン性はもちろん機能性もある
  • クロスより耐久性が高い

タイルを施工するだけでスタイリッシュなキッチンが実現可能ですが、それに加えて種類が豊富なので、自分好みのタイルを施工することができます。

シンプルな白や水色などは清潔感があり、どの住宅にも適用できますし、モロッコ風のタイルにすれば異国情緒溢れるおしゃれなキッチンの完成です。

また、キッチンクロスと比べて耐水性が高く、耐久性に優れているため、長期間使用することができるでしょう。

デメリット

一方で、タイルを使う場合のデメリットもあります。

  • コストが高い
  • 掃除がしにくく汚れが目立ちやすくなる
  • 床に使用する場合暖房対策が必要

丈夫なキッチンタイルですが、どうしても費用が比較的高くなってしまいます。

具体的な費用については後ほどご説明しますが、クロスやパネルよりも材料自体が高額で、施工をプロに任せる場合は施工費が別途かかってきます。

また、タイルと間の目地は段差がありデコボコしているため、掃除がしにくく汚れが目立ちます。

掃除をこまめにするか、油が飛びやすい箇所にタイルを採用するのは避けたほうがいいかもしれません。

床をタイル張りにする場合は温度が下がりやすく、暖房を置くなど寒さ対策が必要になるでしょう。

費用の目安

キッチンにタイルを使ってリフォームする際の費用は、壁の範囲にもよりますが約5万円~約25万円が目安となっています。

タイル自体の費用は1平方メートルあたり約5,000円〜約1万5,000円と、種類によって幅があります。

施工費用は、よく使用される接着工法では1平方メートルあたり約5,000円〜約1万円と言われています。

もし自分でタイルをリフォームする場合には、費用はぐっと抑えることが可能です。

タイルの値段は1枚約500円前後からあり、接着剤や目地など材料さえ揃えれば施工はできるでしょう。

ただし、綺麗に仕上げるためには技術が必要になるため、プロに依頼するのが一般的です。

キッチンパネルを用いてリノベーションするメリット・デメリット

キッチンパネルは近年人気が高まっている素材で、タイルの耐久性はそのままに、施工や掃除の難しさを改善させたアイテムと言えます。

大きなパネルを壁のように、火や油を使うコンロの周りを中心に貼り付けるイメージです。

キッチンの壁全体に施工することで、統一感をもたせることもできます。

パネルの素材には、価格が安く取り入れやすい不燃性メラミン化粧板やリサイクル可能なアルミ、シンプルで機能性抜群のステンレス、掃除しやすく耐久性が最も高いホーローなどが使われています。

そんなキッチンパネルのメリットとデメリット、施工費用についてまとめていきます。

メリット

キッチンパネルのメリットは次のような点になります。

  • 低コスト
  • メンテンナス(掃除)が楽
  • 見た目がシンプル

キッチンパネルの最も大きなメリットは、コストパフォーマンスが高い点です。

タイルに比べて価格が安く済むので、リフォームに費用をかけられないという場合、壁をパネルに変更するだけで、見違えるほど雰囲気の違うキッチンになるでしょう。

そして、掃除が楽になる点も見逃せません。キッチンタイルの場合、タイル自体の表面は拭けば綺麗になりますが、目地はなかなか汚れが取れないという難点があります。

しかし、キッチンパネルなら目地がないので、普段の拭き掃除だけでも十分綺麗に保てます。

また、パネルは一枚の壁のように見えるので、キッチン全体に統一感が生まれるでしょう。

デメリット

キッチンパネルの施工によるデメリットは下記のとおりです。

  • タイルに比べて種類少ない
  • デザイン性や高級感がない
  • 強い薬品で傷つきやすい

素材や色の違いはあるにしろ、タイルに比べるとデザインなどバリエーションが少ないため、好みのパネルはない可能性があります。

おしゃれなキッチンにしたい場合はタイル、機能性とコスト重視ならパネルといったように選ぶと良いでしょう。

加えて、タイルと比較するとどうしても高級感はなくなってしまうので、ハイグレードのシステムキッチンを導入する場合、パネルは合わないかもしれません。

そして、素材によっては薬品を使うと傷ついてしまう恐れもあります。特にステンレスは、薬品に弱いので注意が必要です。

費用の目安

一般的なキッチンパネルの施工は、施工費を含め約4万円〜約8万円とされています。

安価なパネルなら約1万円台からあるので、パネル選びによってはかなり安く済ませることができます。

パネルの厚みも価格に影響しており、厚みが増すごとに金額が上がります。

通常は3mm〜5mmですが、それ以上厚みだと高額になるようです。

また、素材ではアルミやステンレスが安価で、ホーローは高めの傾向にあります。

キッチンをリノベーションする際にDIYはおすすめ?

キッチンをリノベーションする際に費用があまりにも高額になるためにDIYで済ませようと考える人がいますがあまりおススメはできません。

理由としてはキッチンはガスや水回りの工事も必ず発生するからです。

ガスは言うまでもなくガス漏れに繋がる危険があることや、水回りの水漏れも住宅に大きな被害をもたらします。

戸建ての場合は基礎に影響がありますし、マンションであれば下の階に被害があれば賠償問題に発展するからです。

それでもDIYをしたいと考える人には収納の棚や入れ物を作ることをおススメします。

しかしこれも業者とサイズや場所などしっかりと打ち合わせして進めるようにしましょう。

ただし、リノベーションなどの大掛かりな工事の場合、収納などはそこまで金額に差が出ないことも少なくありませんので検討するにしても業者との話し合いは必要になるでしょう。

キッチンをリノベーションする際の留意点

以上の施工概要を踏まえ、キッチンをリノベーションする際の留意点についても抑えておきましょう。

見た目よりまずは動きやすさを重視

キッチンのリノベーションでありがちなミスとして、見た目優先で施工したため、使い勝手や動線が不便になるケースです。

雑誌などで見た完成イメージや、最先端の製品をすすめられ、施工後実用的に戸惑う方も多くいます。

そうならないためにも、キッチンに立って細かく想定し、どう使いどう動くかを考慮して計画しましょう。

例えば、スペースぎりぎりのサイズでキッチンを設置しない、身長が高い場合は洗い場やカウンターの高さを上げる、など充分な動線の確保が大切です。

キッチンは毎日稼動する作業場です。

シンク、コンロ、調理台の3要素だけではなく大きなものは冷蔵庫から細々とした調味料、調理器具、炊飯器、電子レンジなどたくさんの道具が使いやすい配置になっている事が大切です。

色々な作業パターンをシュミレーションし悔いのない設計を進めましょう。

色や素材は実際に目で確認を

実際にどの色や素材が良いかは目で見て確認することをおすすめします。

写真やカタログだけではなく、素材がどのようなものなのか、実物を見て判断しましょう。

一番良いのは、素材自体を使ったモデルハウスやショールームで見ることです。

価格だけで選ぶのではなく、素材に光沢があるかないか、どのくらい明るい色なのか、といったことも確認しておきましょう。

この小さな違いが、施工後に大きな違いとして出る場合があるので気をつけてください。

リフォーム会社は複数を比較して決める

リノベーションを依頼する業者は、複数の会社を比較してから決めましょう。

会社によって、現場管理費や施工費といった諸経費や内容が異なります。

複数のリフォーム会社に一括で無料見積もりを依頼できるホームページなどを活用して、比較検討してみてください。

大手のキッチンメーカーでは、ショールームなどにインテリアコーディネーターを常駐させリノベーションの無料相談をやっています。

先ずは気楽に相談してみましょう。

キッチンリノベーションの費用を軽減できる方法とは

キッチンのリノベーションを行う際に、どのようにすれば費用を軽減することができるのでしょうか?

ここからはキッチンリノベーションの際に利用できるローンや、補助金制度、税制優遇措置についてご紹介します。

キッチンリノベーションで組めるローン

キッチンのリノベーションを行う場合、ローンを利用することができます。

利用できるローンには、住宅ローンとリフォームローンの2種類があります。

住宅ローンは、新築だけではなくリフォームやリノベーションでも利用することができます。

借入金額の上限が大きいことや、長期で低金利の融資を受けやすいことが特徴です。

一方で、融資の際には担保が必要となることや、リフォームローンに比べて融資の審査が厳しいなどのデメリットがあります。

審査結果が出るまでに時間を要することもデメリットです。

また、リフォーム単独で借りることができないものもあります。

中古住宅購入時に一緒に見積もりを提出して借り入れをする、または現在借りている住宅ローンの借り換えの際にリフォームの金額を上乗せして借りるという方法になります。

銀行によっては増改築だけでも住宅ローンが組める商品がありますので銀行に相談されるとよいでしょう。

これに対してリフォームローンは、リフォームやリノベーションのための融資です。

融資を受ける際に担保が必要な担保型と、必要のない無担保型に分かれます。

担保型リフォームローンの場合は、家の新築の際に利用する住宅ローンと同じように、建物や土地を担保として融資を受けます。

担保があるため、低金利で長期の借入が可能になります。

なお、返済できなくなった場合は、担保となっている建物や土地を、金融機関に差し押さえられるケースもあるので慎重に検討しましょう。

一方、無担保型リフォームローンは、担保なしでローンを利用することができます。

融資の審査が比較的易しく、短期間で審査結果が出るため早く借り入れることができます。

しかし、担保がない代わりに、金利が高く、借入期間も短くなることがデメリットです。

キッチンリノベーションに適用可能な補助金制度

国や多くの自治体では、キッチンリノベーションで利用可能な補助金制度が提供されています。

要介護や要支援の方に対しては介護保険の住宅改修費支給制度があり、同居する世帯で利用することができます。

各自治体では、障害のある方や高齢者、子育て世代、多世代同居世帯などに対し、過疎化や福祉対策の一環などとして独自の補助金制度を設けていることも多く、リノベーション時に適用可能なケースもあります。

補助金制度は、バリアフリーや耐震化、省エネ化、同居対応、長期優良住宅化などを目的として行うリノベーション工事が対象となることが多く、2019年10月からは、消費税率引上げ緩和策としての次世代住宅ポイントも利用することができます。

次世代住宅ポイントの対象となるのは2020年3月31日までの工事契約分となります。

また国の予算が終了した場合、条件を満たしていても受付が終了となる場合があります。

申請には施工前後及び施工中の写真が必要になりますので契約時に必ずご確認ください。

ただし、補助は費用の全額が支給されるわけではなく、費用の一部が支給されるものであることや、補助の条件や申請可能な期間が限定されていることに注意が必要です。

キッチンリノベーションに適用可能な税制優遇制度

補助金制度と同様、バリアフリーや耐震化、省エネ化、同居対応、長期優良住宅化などのリフォーム・リノベーションを行った場合、所得税や固定資産税の減額や軽減、贈与税の非課税など減税制度の対象となる場合があります。

所得税については、「住宅ローン減税」「ローン型減税」「投資型減税」があり、ローン利用の有無や借り入れ期間等によって適用される制度が異なります。

また、控除の上限額や控除期間なども制度ごとに異なります。

固定資産税は、リフォーム・リノベーションの種類に応じて税額の3分の1~3分の2が減額されます。

また、親や祖父母などからリフォーム・リノベーション資金の贈与を受けた場合、一定金額までは非課税扱いです。

適用されるためには様々な条件があり、他の申請との兼ね合いもありますので確認が必要です。

なお、減税制度の適用を受けるためには、確定申告が必要です。

会社員であっても申告が必要なため申告忘れには注意が必要です。

また、購入住宅にリフォーム・リノベーションを施して居住する場合、登録免許税や不動産取得税の軽減を受けることができる制度もあります。

消費税増税に伴う負担軽減を図るため、様々な措置が講じられています。

1990年3月31日までで終了予定であった減税制度の延長や拡充も行われていますので、最新情報の確認が必要です。

賃貸でもキッチンをリノベーションできる?

分譲物件とは異なり賃貸物件では壁に穴を開けたり、柱に傷をつけたりするのもタブーであることがほとんどです。

しかし物件を退去するときに元の状態に戻すことなど大家さんや管理会社が条件付きで認めてくれる場合がありますが、基本的にはNGなことが多いです。

従ってキッチンを新しいものに変えたりキッチンのタイプを変えるためにガスや水回りの配管を動かしたりといった大掛かりなリノベーションは難しいでしょう。

しかしリノベーションとは価値を向上させることを指しますので、賃貸でもできることがありますので紹介していきます。

収納を工夫する

賃貸のキッチンはあまりスペースが広くないことが多いです。

そのために収納に困ることが多いと思います。

そこで壁や吊り戸などにフライパンやまな板をぶら下げるように工夫したり、戸棚に仕切りや棚を作るなどして出しやすくするなどの工夫をします。

クロスや壁紙を張り替える

これは前述でも述べている通り退去時の原状回復が必要にはなりますが比較的簡単にデザインを一新できるのでおススメです。

クロスはデザイン性が向上すること以外にも選んだ材質によっては汚れが付きにくく掃除がしやすいものもあります。

ほかにも換気扇やキッチンに貼ることができればキッチンの雰囲気をがらりと変えることができます。

対面キッチンのカウンターへ棚の設置

こちらは対面キッチンの場合にのみ可能ですが、対面キッチンに棚を取り付けて収納にします。

その際に棚をダイニング側からも取れるように工夫したり、照明も雰囲気に合わせて取り付けることによってキッチンのデザイン性の向上も図れます。

それに合わせてダイニングのテーブルも棚に合わせたデザインのものに変えることができればキッチンの雰囲気もまとまり、とても感じがでてよいです。

キッチンのリノベーション事例

実際のリノベーション事例を、リノベーション内容・工期・費用を表にまとめてご紹介します。

費用を抑えたリノベーション事例

リノベーション内容システムキッチンのリフォーム
工期4日
費用79万7,000円(税込)

まだ使える吊り戸棚を再利用し、費用を安く抑えています。

キッチンパネルを貼った上に吊り戸棚を改めて取り付けることで、今後も長く使用できるようにしています。

ガスコンロは、見栄えも良く掃除がしやすいガラストップコンロです。

換気扇の部分に梁がありましたが、加工してレンジフードを設置できるようにしました。

マンションでのリノベーション事例

リノベーション内容老朽化したキッチンのリフォーム
工期4日
費用81万円(税込)

ガスコンロはガラストップコンロに変更しました。

キッチンの壁もタイルからキッチンパネルに変更し、お掃除がしやすくスタイリッシュなキッチンになりました。

クロスや床も張り替えたリノベーション事例

リノベーション内容キッチンおよび壁・床のリフォーム
工期6日
費用109万7,000円(税込)

マンションをリノベーションした事例です。

食洗機を新たに設置し、お掃除しにくいタイルの壁をキッチンパネルに交換しました。

さらに、シンクと冷蔵庫の間にあった間仕切り壁を撤去しました。

白で統一されたカラーコーディネートにより、キッチンが明るく爽やかな印象になりました。

キッチンリフォームを依頼できる会社には得意分野がある

リフォーム キッチン 会社

キッチンリフォームは、リフォーム専門店やハウスメーカーなど様々な会社に依頼できますが、会社によってリフォームの得意分野は異なります。

大手リフォーム会社の得意分野

大手リフォーム会社とは全国規模で支店を展開しながら、住宅リフォームを専門に行う会社です。

大手リフォーム会社は、住宅内のさまざまなリフォームを行った経験が豊富なため、キッチンだけなどの部分リフォームだけではなく、住宅全体の大規模なリフォームも得意であると言えるでしょう。

また、強みとしては室内、水回り、エクステリアといったあらゆるリフォームを依頼できる点でしょう。キッチンのみの交換で終わらず、室内のフローリングやクロスなどと合わせたトータルコーディネートも提案してもらえるでしょう。

しかし施工のために下請け業者のスタッフを使うことも多く、下請け業者によって工事品質に差が生じることもあります。

住宅メーカー系リフォーム会社の得意分野

住宅メーカー系リフォーム会社とは、ハウスメーカーなど新築工事も手がける傍ら、自社が建てた住宅のメンテナンスとしてリフォーム事業も行っている会社のことです。

住宅系メーカー系リフォーム会社の得意分野はやはり自社で施工した住宅のリフォームでしょう。キッチンを含めた大規模な改装には建物構造を熟知している建設会社を用いることで余分なリスクとコストを低減することができます。しかし、大手リフォーム会社と違って選べるキッチンメーカーが限られていることが多く、希望するキッチン商品を選べるか打ち合わせ時に確認しておきましょう。

大手リフォーム会社と同様に、現場で実際に工事を行うスタッフが会社に在籍していない所も多く、工事の品質は現場に来た下請け業者に委ねられます。

電気会社やガス会社の得意分野

電力会社やガス会社の中にも、リフォームを請け負っている所があります。このような会社は電気やガスを使用するキッチンリフォームや床暖房設備や給湯器などの交換リフォームが得意分野であることが多いでしょう。

キッチンリフォームでは、キッチンの解体や組み立ての他にも電気工事やガス工事が発生しますが、リフォーム会社によっては、電気工事やガス工事が行える別の専門業者に外注するために別途費用が発生することがあります。

しかし電気会社やガス会社のリフォーム部門であれば有資格者が在籍していますので、下請け業者を介さずとも施工でき、床暖房や給湯器といった電気やガスに関する他の設備との兼ね合いも考慮してプランニングを考えてもらえるでしょう。

住宅設備メーカーの得意分野

キッチンやお風呂などの住宅設備を製造・販売しているメーカーには、全国規模でリフォーム事業を行っているメーカーもあります。

このようなリフォーム会社の得意分野はシステムキッチンの交換など、自社製品の設備交換リフォームであることが多いでしょう。

また自社の各設備を熟知しているため、それぞれの住宅に合った最適な設備を提案してもらえたり、余分なマージンがかからないため比較的安価に設備を導入できる可能性もあるでしょう。

メーカーによって主力商品が異なりますので、キッチンリフォームではキッチンに定評のあるメーカーを選ぶと良いでしょう。ただし、キッチンの取り付け自体はメーカー指定の下請け業者が行います。

設計事務所や建築士事務所の得意分野

設計事務所や建築士事務所のリフォームは、家の構造を知り尽くしている建築士がプランニングを行いますので、特殊な形や構造をしている家屋のリフォームや、既製品ではないオリジナルのデザイン性の高いリフォームなどが得意であると言えるでしょう。

「選んだキッチンが構造上取り付けできなかった」「キッチン交換後に他の場所で不具合が起きた」といったトラブルを回避できる可能性が高くなります。
しかし意匠やデザインを重視する場合は、その分設計コストも必要であることは念頭に入れて下さい。

地域密着型リフォーム店の得意分野

地域密着型のリフォーム店の得意分野は、地域の特徴をつかんだリフォームだと言えるでしょう。地元に根ざしているからこそその土地の風土や気候について熟知しており、地域に合ったリフォームを提案してもらえるでしょう。

活動エリアを地元に限定しているリフォーム店は、主にクチコミで仕事を獲得するためテレビや雑誌の宣伝広告に費用をかけていないことが多く、そのため施工費用に上乗せされないというメリットもあります。

また、施工した客の緊急連絡にすぐ駆けつけられるよう、活動エリアを限られた範囲に留めている所が多く、キッチンリフォーム後でも住宅に関する悩みを相談できるでしょう。

ホームセンターの得意分野

ホームセンターのリフォーム部門の得意分野は、本業である物販のコネクションやノウハウを生かした設備交換系のリフォームだと言えるでしょう。特に水回りのリフォームを得意としている所が多いようです。

店舗がショールームを兼ねているため、店舗内に展示されている実物の商品を見ながら、どんなキッチンリフォームを行いたいのか要望を伝えることができます。

ただし、リフォーム専門店や電気・ガス会社などと違って自社商品のキッチンしか選べないこともあるため、他メーカーのキッチン商品を検討している方は物足りなく感じられる可能性もあります。
ホームセンターは在庫製品をもっていたり、頻繁にセールを行うことが多いので費用面を抑えることが重要視される場合は、とても有効な位置づけとされています。

キッチンリフォームでのリフォーム会社選びの流れ

キッチンリフォームを行う場合は、購入したいキッチンを取り扱っているという条件以外にも、様々な要素を吟味してできるだけ多くの会社の情報を集めることがポイントです。

キッチンや台所リフォームに最適なリフォーム業者を探す

ご自宅のリフォームを任せる会社を選ぶためには、会社のホームページや広告などを見て情報を収集するだけでなく、実店舗やショールームに足を運んでキッチンの実物を見ながらじっくり検討しましょう。

広告やショールームに「キッチン交換○○万円」のようにリフォームの価格が記載されていても、自宅の見積もりを見るまでは正しい価格はわからないため、この時点で予算を決めてしまうのは禁物です。

この段階では

  • 使用したいキッチンのタイプが取り扱われていること
  • 自宅の近くにリフォーム会社の事業所があること
  • キッチンリフォームの施工実績があること

など、価格以外の条件を満たしていることを確認しておきましょう。

リフォーム会社を絞り込む

集めたリフォーム会社情報の中から、ご自身が希望するキッチンのリフォームを行える会社をピックアップします。

1社だけでは価格や工事内容を他社と比較できず、多すぎると比較対象が多すぎて情報を整理できなくなってしまいますので、見積もりを依頼する最終候補の会社は2〜3社に絞り込みましょう。

キッチン単体でリフォームする時のリフォーム会社の選び方

リフォーム キッチン 会社

室内やエクステリアなど他の部位のリフォームは行わず、キッチンのみをリフォームする場合は、水回りリフォームをメインに行っている会社を選ぶと良いでしょう。

水回りリフォームをメインに行う会社は専門性や実績があり、専門性があるからこそ比較的安価に施工が可能な場合もあります。

水回りリフォーム専門の会社は費用を安く抑えられることがある

キッチンやお風呂、洗面台、トイレといった水回りリフォームをメインに行っている会社は、キッチンリフォームの件数が多いためリフォーム費用が安くなる傾向があります。

キッチンリフォームの件数が多いほどたくさんのキッチン商品を仕入れる必要がありますので、メーカーとリフォーム会社間で仕入れルートが安定し、大量仕入れによる商品価格のコストダウンが期待できるためです。

また水回りリフォームをメインに行うため、水回り工事の実績が豊富な職人や設備工事の有資格者を抱えている所も多く、専門技術を外部業者に委託する必要がないため中間マージンがかかりません。

そのためリフォーム費用も比較的安価に抑えられる可能性があるのです。

キッチンリフォーム用の新しいキッチンの選び方


施工:バレッグス

キッチンをリフォームする際、どれを選んだら良いのか迷う方も多いのではないでしょうか。

「最新のキッチンにどんな機能があるかわからない」「キッチンの相場がわからない」という方は、リフォーム会社の担当者に付き添ってもらい、実物を見ながら機能や使い方を説明してもらうと良いでしょう。

一方、新しいキッチンに求める機能がご自身の中でほぼ確定しており、デザインやブランドにこだわりがないという場合は、リフォーム会社を経由せず、家電量販店やホームセンターを直接訪問する方法もおすすめです。

新しいキッチンはリフォームを依頼する業者と一緒に選ぶ

新しいキッチンを購入する時は、リフォーム会社の担当者と一緒に商品を選ぶ方法が最も確実でスムーズです。

リフォーム会社と一緒にキッチンを選ぶ際の手順

リフォーム会社と一緒にキッチンを選ぶ際の手順は、まずリフォーム会社の担当者と商品の実物が置かれているショールームに行く日程を決めます。

キッチンにも様々なメーカーやタイプ、グレードがありますので、キッチンに求める機能や予算の上限などは、ショールームに行く前にある程度固めておきましょう。

ショールームに到着する前に担当者にもリフォームの希望を伝えておくと、必要な商品を重点的に簡潔に説明してもらうことができるでしょう。

リフォーム会社と一緒にキッチンを選ぶ際のポイント

リフォーム会社の担当者からは、キッチン商品の様々な魅力やメリットを解説されますが、説明を聞く時は、最初にご自身で決めた予算や機能を満たしているかどうかを重点的に聞きましょう。

「担当者にすすめられて予算オーバーの高機能なオプションを追加したけれど、リフォーム後は全く使わなかった」とならないよう、「絶対にないと困る機能」「なくても困らない機能」を冷静に見極めることが大切です。

キッチンを自分で選ぶなら家電量販店やホームセンターも選択肢に

キッチンに求める条件がご自身である程度決まっている場合は、担当者にショールームを案内してもらわずとも、家電量販店やホームセンターを直接訪れて商品チェックを行っても良いでしょう。

家電量販店やホームセンターのメリットは、何と言っても価格が安いことです。クロス貼替えや間取り変更といった他のリフォームが不要であれば、キッチンの交換のみを最小限のコストで行えるかもしれません。

ご予算50万円までのキッチンリフォーム事例

ここでは予算50万円以下のキッチンリフォームの事例を紹介します。

約15万円以内でレンジフードをリフォームした事例

約15万円以内でレンジフードをリフォームした事例の画像

画像出典:みやこリフォーム

リフォーム費用約14万円
工期約1日
建物戸建て
メーカー名リンナイ

こちらの事例ではキッチンのレンジフードを新しくしました。

レンジフードの交換のみであれば簡易的な工事であるため、工期も1日と比較的短期間で工事を終えることができます。

換気扇の排気効率が落ちていると感じている方におすすめのリフォームです。

ビルトインガスコンロをリフォームした事例

ビルトインガスコンロをリフォームした事例の画像

画像出典:みやこリフォーム

リフォーム費用約16万円
工期約1日
建物戸建て
メーカー名リンナイ
商品名マイトーン

こちらの事例ではビルトインガスコンロを新たに導入しました。

ビルトインガスコンロへの交換も比較的簡易的な工事であるため、工期は1日で終了しています。

コンロの火力が弱くなり、使い勝手が悪いと感じている方におすすめのリフォームです。

ご予算約50万円から約90万円までのリフォーム事例

ここでは予算約50万円から約90万円までのリフォーム事例を紹介します。

I型キッチンでセミオープンキッチンにリフォームした事例

I型キッチンでセミオープンキッチンにリフォームした事例の画像

画像出典:みやこリフォーム

リフォーム費用約80万円
工期約4日
建物マンション
メーカー名リンナイ
商品名シエラ 幅240cm

こちらはI型キッチンであるリクシルのシエラを活用しセミオープンキッチンにリフォームした事例です。

セミオープンキッチンであるため、料理に集中できるだけでなくキッチンからリビングの様子を見ることもできる使い勝手の良いキッチンとなっています。

コストを抑えて壁付けI型キッチンにリフォームした事例

コストを抑えて壁付けI型キッチンにリフォームした事例の画像

画像出典:みやこリフォーム

リフォーム費用約84万円(※天井・壁のクロス張り替え含む)
工期約4日
建物戸建て
メーカー名リクシル
商品名シエラ 幅255cm

こちらの事例では、リクシルのシエラを導入し、コストを抑えて壁付けのI型キッチンへとリフォームしています。

人気の高い木目のデザインを採用しており、おしゃれなキッチンに仕上がっています。

ご予算約90万円から約150万円までのリフォーム事例

ここでは予算約90万円から約150万円までのリフォーム事例を紹介します。

掃除しやすいレンジフードが特徴のTOTO「ミッテ」にリフォームした事例

TOTO「ミッテ」にリフォームした事例の画像

画像出典:みやこリフォーム

リフォーム費用約106万円
工期約5日
建物マンション
メーカー名TOTO
商品名ミッテ

こちらの事例ではTOTOのミッテが採用されており、特徴であるレンジフードの掃除のしやすさによってキッチンのメンテナンスの手間を減らすことに成功しました。

デザイン面では明るい基調の木目デザインが採用されており、温かみのある雰囲気のキッチンとなっています。

ビルトイン食洗器付き!パナソニック「V-style」にリフォームした事例

パナソニック「V-style」にリフォームした事例の画像

画像出典:みやこリフォーム

リフォーム費用約118万円(※フロアタイルの施工費用含む)
工期約8日
建物戸建て
メーカー名パナソニック
商品名V-style 幅260cm

こちらの事例ではビルトイン食洗機の付いているパナソニックのV-styleが採用されています。

ビルトイン食洗機があることによって食器洗浄などの手間が減り、家事の時間を短縮することができるようになりました。

IHコンロ・食洗器・浄水器付き水栓を備えたトクラス「Bb」を施工した事例

IHコンロ・食洗器・浄水器付き水栓を備えたトクラス「Bb」を施工した事例の画像

画像出典:みやこリフォーム

リフォーム費用約134万円
工期約5日
建物戸建て
メーカー名トクラス
商品名Bb 幅240cm

こちらの事例ではトクラスのBbが採用されており、使い勝手の良いキッチンに仕上がっています。

安全性の高いIHコンロや食器洗浄の手間を減らす食洗機なども備えている機能性の高いキッチンです。

ご予算約150万円からのリフォーム事例

ここでは予算約150万円以上のリフォーム事例を紹介します。

ステンレス製キッチンクリナップ「ステディア」を施工した事例

ステンレス製キッチンクリナップ「ステディア」を施工した事例の画像

画像出典:みやこリフォーム

リフォーム費用約159万円
工期約10日
建物マンション
メーカー名クリナップ
商品名ラクエラ 幅150cm

こちらの事例ではステンレス製のキッチンであるクリナップのステディアを採用しています。

ステンレスは防食性や耐久性に優れており、キッチンと相性の良い素材です。

掃除もしやすく、人気の木目デザインが採用されているため、使い勝手とデザイン両面に優れたキッチンに仕上がりました。

リクシル「リシェル」でペニンシュラキッチンにリフォームした事例

リクシル「リシェル」でペニンシュラキッチンにリフォームした事例の画像

画像出典:みやこリフォーム

リフォーム費用約220万円
工期約6日
建物戸建て
メーカー名リクシル
商品名リシェル 幅255cm

こちらの事例ではリクシルのリシェルを採用し、ペニンシュラキッチンへとリフォームしています。

ペニンシュラキッチンにすることで、リビングとのコミュニケーションも取りやすく、料理の配膳なども手軽に行えます。

セミオープンキッチンに変更してリクシル「リシェル」を施工した事例

セミオープンキッチンに変更してリクシル「リシェル」を施工した事例の画像

画像出典:みやこリフォーム

リフォーム費用約262万円
工期約8日
建物マンション
メーカー名リクシル
商品名リシェル

こちらはリクシルのリシェルを採用し、セミオープンキッチンにリフォームした事例です。

黒を基調としたキッチンで非常に高級感のあるデザインになっています。

汚れが目立ちやすいキッチンでも、黒を採用することによって清潔感を保つことができます。

箇所別のキッチンリフォームの費用相場

赤を基調としたオープンキッチンのイメージ画像

キッチンリフォームを部分的に行いたいと考えている方もいるでしょう。

ここでは箇所別のキッチンリフォームの費用相場を紹介します。

キッチンの本体のリフォーム費用相場

キッチンの本体のリフォーム費用相場は約60万円〜約150万円です。

ただし、この金額は、選択するキッチンのグレードやオプション機能などによって変動する可能性があります。

キッチンのグレードは商品によって様々であり、高機能な商品ほど価格が高い傾向にあります。

リフォームを行う際には、必要不可欠な機能と欲しい機能を分けて予算と相談しながら商品を決めると良いでしょう。

キッチンの本体リフォームの工期は約3日〜約8日です。

既存のキッチンの撤去費用

既存のキッチンを解体、撤去する場合の費用相場は約4万円〜約10万円です。

なお、この金額はキッチンの大きさや収納の数などによって変動する可能性があります。

キッチンの撤去にかかる費用は主に業者の人件費と廃材処分費用などです。

キッチンを撤去する際に壁紙や床などの補修が必要になるケースも多いため、壁紙のグレードなどによっても金額が変動する可能性があります。

配管・電気設備の工事費用

配管や電気設備の工事費用相場は約10万円〜約50万円です。

なお、この金額はお住まいの建物の状況や給排水管が壁に通っているか、床に通っているかによって変動します。

一般的にはマンションの配管工事は戸建てよりも金額が高くなるケースが多いため、業者に依頼して正確な金額を把握することをおすすめします。

配管の交換や電気設備の交換だけであれば費用は安く済みますが、周辺の壁や床の復旧工事には費用がかかるため注意が必要です。

台所の床のリフォーム費用

台所の床のイメージ画像

台所の床のリフォーム費用相場は、約5万円〜約20万円です。

この金額は採用する床材の種類や床材の素材によって変動します。

床材の種類としては主にクッションフロア、フロアタイル、フローリングの3種類が主流となっています。

クッションフロア、フロアタイルは比較的費用が抑えられる一方、フローリングは他の2種類に比べて費用がかかります。

キッチン周りの壁・天井のクロス張り替え費用

キッチンのクロスのイメージ画像

一般的な大きさのキッチン周りの壁や天井のクロス張り替えの費用相場は、クロスの張り替え範囲やクロスのグレードによって変動しますが、約3万円〜約10万円です。

キッチンに使用されるクロスには様々なグレードがあり、グレードの高いクロスには耐久性や消臭機能に優れているものなどもあります。

高機能なクロスほど金額が高くなる傾向にあります。

一般的な大きさのキッチン周りの壁や天井のクロス張り替えの工期は、約半日〜約1日程度です。

工期はクロスの張り替え範囲などによって変動する可能性があります。

キッチン周りのパネル・タイルのリフォーム費用

キッチン周りのパネルやタイルの張り替えの費用相場は、約5万円〜約7万円です。

なお、この金額はパネルのグレードや張り替え範囲によって変動する可能性があります。

パネルがホーロー製などである場合は施工の難易度が高く、交換ができないもしくは費用が高額になるという特徴があります。

キッチン周りのパネルやタイルの張り替えの工期は約1日ですが、張り替えの範囲や張り替え場所の形状などによって変動する可能性があります。

レンジフードのリフォーム費用

キッチンのレンジフードのイメージ画像

レンジフードのリフォーム費用相場は、約10万円〜約15万円です。

この金額はレンジフードのグレードによって変動する可能性があります。

またレンジフードにはプロペラファンやシロッコファンなど複数の種類があるため、レンジフードの形式を変更することによりダクトの取り付けが必要になる場合などは相場よりも費用がかかるケースがあります。

レンジフードの交換の工期は約1日ですが、レンジフードの形式などによって変動する可能性があります。

キッチンの場所を移動する場合の費用相場

キッチン場所を移動する場合の費用相場は、約100万円〜約250万円です。

ただし、この金額はキッチンの移動距離や建物の状況によって大きく変動する可能性があります。

キッチンの移動距離が長いと費用は高額になるケースが多いでしょう。

これは給排水管やガス管の延長工事が必要であるためです。

また新たなキッチンスペースのレイアウト変更を伴う場合はさらに費用がかかります。

キッチン移動を伴うリフォームの工期は約2週間〜約1カ月です。

工期は建物の状況やキッチンの移動距離によって大きく変動する可能性があります。

キッチンの種類ごとの費用相場とメリット・デメリット

キッチンには5つの形式があり、それぞれメリット・デメリットが存在します。

ここではそれぞれのキッチンの特徴について解説します。

I型キッチン

I型キッチンのイメージ画像
I型キッチンのメリット
・作業効率が良い
・比較的リーズナブル
・スペースが狭くても設置できる
I型キッチンのデメリット
・キッチンの手元が周囲から見えやすい
・横移動が長くなる
・カウンタータイプは水はねが起きる

I型キッチンは、アルファベットのI型に見えるという特徴があります。

シンクやコンロなどが直線上に並んでおり、シンプルな構造が特徴的です。

狭い間取りでも設置をすることが可能であるため、導入しやすい形式のキッチンです。

I型キッチンを導入するための費用相場は約50万円〜約150万円です。

なお、導入するキッチンのグレードによって費用は変動します。

I型キッチンへの交換の工期は、約2日〜約5日です。

キッチン交換のみであれば工期は短く済みますが、下地の補修や給排水管の交換を伴う場合はさらに工事が長引く可能性が高いです。

L型キッチン

L型キッチンのイメージ画像
L型キッチンのメリット
・作業スペースが広い
・料理の動線が短い
・収納量が多い
L型キッチンのデメリット
・角がデッドスペースになる
・設置に必要なスペースが大きい
・費用が高くなりがち

L型キッチンはアルファベットのLの形になっている形式のキッチンです。

コンロとシンクが直角になっており、キッチンの移動距離が短く済むという特徴があります。

L型キッチンの費用相場は、約60万円〜約170万円です。

人気の商品は100万円を超えるものが多く比較的高額であるという特徴があります。

L型キッチンの交換の工期は、約2日〜約5日です。

なお、I型キッチンと同じく、キッチン交換のみであれば工期は短く済みますが、下地の補修や給排水管の交換を伴う場合はさらに工事が長引く可能性が高いです。

II型キッチン

II型キッチンのイメージ画像
II型キッチンのメリット
・作業動線が短い
・作業スペースが広い
・収納量が多い
II型キッチンのデメリット
・濡れたものを運ぶ際に水が落ちやすい
・設置に必要なスペースが大きい
・体の向きを変える動作が多い

II型キッチンはシンクとコンロのキャビネットが分かれており、並列に配置された形式のキッチンです。

調理スペースが広いため、キッチンでの作業が行いやすく料理が好きな方にはおすすめの形式です。

II型キッチンの費用相場は、約100万円〜約150万円です。

この金額は商品のグレードや追加するオプションによって変動します。

II型キッチンの交換の工期は、約2日〜約5日です。

こちらのキッチンに関しても、下地の補修や給排水管の交換を伴う場合はさらに工事が長引く可能性が高いでしょう。

ペニンシュラキッチン

ペニンシュラキッチンのイメージ画像
ペニンシュラキッチンのメリット
・開放的
・リビングとコミュニケーションが取れる
・設置スペースが小さく済む
ペニンシュラキッチンのデメリット
・収納量が少ない
・油や水はねがリビングに広がりやすい
・においがリビングに広がりやすい

ペニンシュラキッチンは、キッチンが壁から離れているアイランドキッチンとは異なり、片方だけ壁についている形式のキッチンです。

アイランドキッチンと比較すると設置に必要なスペースも小さいという特徴があります。

ペニンシュラキッチンの費用相場は、約60万円〜約200万円です。

この金額は商品のグレードや追加するオプションによって変動します。

ペニンシュラキッチンの交換の工期は、約2日〜約9日です。

下地の補修や給排水管の交換やレイアウト変更を伴う場合さらに工事が長引く可能性が高いです。

アイランドキッチン

アイランドキッチンのイメージ画像
アイランドキッチンのメリット
・開放感がある
・複数人で料理できる
・リビングとコミュニケーションが取れる
アイランドキッチンのデメリット
・キッチンの手元が周囲から見えやすい
・収納スペースが少ない
・費用が高額になる

アイランドキッチンは壁から離れてキッチンが独立している形式のキッチンです。

キッチンが独立しているため、複数人で調理を行いやすいという特徴があり、開放的なレイアウトであるため人気が高いです。

アイランドキッチンの費用相場は、約100万円〜約200万円です。

この金額は商品のグレードやオプションによって変動する可能性があります。

アイランドキッチンの交換の工期は、約2日〜約9日です。

キッチンの交換のみであれば工期は短く済みますが、間取り変更を含める場合はさらに工事が長引く可能性が高いです。

価格帯ごとに施工可能なリフォームを解説

間取り図とリフォームのイメージ画像

ここでは各価格帯ごとに施工が可能なリフォームについて紹介します。

建物の状況によっては可能な工事は異なるため、正確な金額を知りたいという方は業者に建物を診断してもらうことをおすすめします。

約50万円以下の費用で施工可能なリフォーム

50万円以下で可能なリフォームはキッチンの部分的な交換です。

たとえば、レンジフードの交換や、ガスコンロからIHコンロへの交換、食洗機の取り付け、キッチンパネルの交換などです。

長期的に考えた際にはまとめて工事を行うことで費用を抑えることができますが、部分的に交換することで大きな出費が必要ないというメリットも存在します。

状況に合わせてリフォーム計画を立てましょう。

約50万円~約100万円の費用で施工可能なリフォーム

約50万円〜約100万円の費用では、キッチン全体の交換が可能です。

既存の形式がI型のキッチンであれば新たなI型のキッチンへと交換を行うことができます。

しかし、商品のグレードが高いものやキッチンの移動を伴う工事を行う場合は100万円に収まらないケースが多いため注意が必要です。

またキッチンの交換と同時に、壁紙や床材の張り替えなども同時に行うことが可能です。

キッチンを交換してキッチンの雰囲気を変えたいと考えている方にはおすすめの内容です。

約100万円~約150万円までの費用で施工可能なリフォーム

約100万円〜約150万円までの費用で施工可能なリフォームは、キッチンの間取り変更を含めたキッチンの交換です。

商品のグレードやオプションは抑える必要がありますが、スタンダードなグレードのものであれば間取り変更を行うことができます。

キッチンの雰囲気や使い勝手を大きく変えたいと考えている方には、商品のグレードを抑えて間取り変更を伴うキッチンリフォームがおすすめです。

約150万円~約200万円までの費用で施工可能なリフォーム

約150万円〜約200万円の費用では、キッチンの位置を移動し新しいキッチンにリフォームすることが可能です。

キッチンの移動には給排水管やガス管の移動、延長工事が必要であり、大規模な工事になります。

しかし、現状のキッチンの位置に不満を感じている方にはおすすめのリフォームです。

約150万円〜約200万円の費用で位置移動を伴わないリフォームであれば、グレードの高いキッチンに交換することも可能です。

キッチンの機能性を向上させたいと考えている方にはハイグレード商品がおすすめです。

約200万円以上の費用で施工可能なリフォーム

約200万円以上の費用であれば、キッチンを1階から2階へ移動する工事などが可能になります。

ライフスタイルが変化した場合などにキッチンの移動を行うケースが多いです。

また、200万円以上の費用であれば特注品のキッチンなどを採用することも可能です。

自分の希望に近いキッチンがメーカーから発売されていない場合や間取りが特殊な場合には特注品のキッチンを検討すると良いでしょう。

システムキッチンの素材やオプション機能の費用

木目が温かい印象のキッチンのイメージ画像

システムキッチンの素材やオプション機能の費用にはそれぞれ違いがあります。

ここではそれぞれの素材やオプション機能の費用について解説します。

扉・取っ手・キッチン側面の素材の変更

キッチンの扉や取っ手などは素材によって値段が異なります。

主な素材はメラミン化粧板、ステンレス、木製、ホーローの4種類です。

メラミン化粧板の費用相場は約1万円です。

一般的なキッチンではメラミン化粧板が使用されているケースが多く、人気も高い素材です。

ステンレスの費用相場は約2万円〜約3万円です。

ステンレスは耐久性や耐食性に優れており、使い勝手の良い素材です。

木製の扉の費用相場は約2万円〜約3万円です。

天然木の温かみを感じたいと考えている方にはおすすめです。

ホーローの費用相場は約2万円〜約5万円です。

掃除のしやすさや耐久性に優れている素材であり、人気の素材です。

ワークトップ(天板)の素材の変更

白の大理石のワークトップのイメージ画像

ワークトップも素材によって値段が異なります。

主な素材は人工大理石、ステンレス、天然石などです。

人工大理石の費用相場は約10万円〜約15万円です。

現在最も人気のあるワークトップ素材となっており、耐久性と掃除のしやすさに優れています。

ステンレスの費用相場は約11万円〜約15万円です。

ステンレスは耐食性や耐久性に優れている素材で、コストパフォーマンスが高いという特徴があります。

天然石の費用相場は約12万円〜約18万円です。

耐水性や耐熱性に優れており、汚れに強いという特徴があります。

シンクの素材の変更

白のホーローシンクのイメージ画像

シンクも素材によって値段が異なります。

主流の素材はステンレス、人造大理石、ホーローです。

ステンレスのシンクの費用相場は約1万円〜約8万円です。

錆と熱に強く、シンクに適している素材です。

人造大理石のシンクの費用相場は約3万円〜約10万円です。

色やデザインが豊富であり、掃除がしやすいという特徴があります。

ホーローのシンクの費用相場は約7万円〜約23万円です。

耐熱性に優れており、傷が付きにくいため手入れがしやすいという特徴があります。

水栓の種類と浄水器のグレードの変更

ステンレス製の水栓のイメージ画像

キッチンの水洗には様々な種類があり、費用相場は約1万円〜約5万円です。

一般的なグレードのものはレバーで水を出したり止めたりしますが、グレードの高いタッチレス水洗はレバーに触れることなく水を出したり止めたりすることができるため、水栓を汚すことなく水を使えます。

また浄水器を内蔵している水洗もあります。

飲料水として水を使用する場合には浄水器付きの水洗を採用することをおすすめします。

レンジフードの種類の変更

天井取り付けタイプの薄型レンジフードのイメージ画像

レンジフードにはスリム型やブーツ型などの形状が存在しており、煙の収集効率が異なります。

レンジフードの費用相場は約10万円〜約20万円です。

レンジフードは本体の色によっても価格が変動し、価格が安い順からブラック、ホワイト、シルバー、ステンレスとなります。

最新のスリム型のレンジフードはコンパクトさと掃除のしやすさが特徴的です。

また、掃除の手間を無くすためにフィルターを取り除いたノンフィルタータイプが一般的です。

コンロ・食洗器・オーブンなどビルトイン機能の変更

キッチンのコンロのイメージ画像

キッチンにビルトイン機能として付けることができるオプションは複数あります。

代表的なビルトイン機能はコンロ、食洗機、オーブンです。

ビルトインコンロの費用相場は約5万円〜約20万円です。

ガラストップの素材などによって費用が変動します。

ビルトイン食洗機の費用相場は約15万円〜約30万円です。

乾燥機付きの食洗機は高額になる傾向があり、乾燥機なしの場合は費用を抑えることができます。

キッチンリフォームを行うまでの流れ

おしゃれなキッチンのイメージ画像

キッチンのリフォームを行うまでの流れをイメージできないと感じている方もいるでしょう。

ここではキッチンリフォームを行うまでの流れを紹介します。

現在のキッチンの改善点を見つける

まず初めに現状のキッチンの改善点を見つけることでリフォームを行う箇所について検討をする必要があります。

現状のキッチンを使用していて不満や不便を感じる点を探し出し、その点をリフォームすることで改善できるかどうかを検討します。

改善点が見つかったら、どのようにリフォームすればその問題が改善できるか検討しましょう。

ご家庭の間取りや家族構成に適したキッチンを選ぶ

キッチンを選ぶ際には家庭の間取りや家族構成に適したキッチンを選ぶ必要があります。

間取りに合わないキッチンを選んでしまうと、リフォームをしてからキッチンの使い勝手の悪さに気づき後悔することになるでしょう。

また家族構成によってもキッチンの選び方は異なっています。

たとえば、お子さんがいる場合はリビングダイニングとのコミュニケーションが取りやすいオープンキッチンなどが適しているでしょう。

キッチンに必要な設備を選ぶ

キッチンに必要な設備を選ぶというポイントも非常に重要です。

キッチンは、他の水回り設備と比較してもカスタマイズ性が非常に高いという特徴があります。

あったら便利な機能を詰め込みすぎてしまうと予算をオーバーしてしまう可能性があるため、必要不可欠な機能と欲しい機能を分けて検討しましょう。

ご予算を決めてリフォーム業者に相談

リフォームをする前に予算を決める必要があります。

予算を決めなければ業者もどのような提案をすれば良いのかわかりません。

業者に相談する際にはざっくりとした金額でも問題はないので、予算を決めてから業者に相談を行いましょう。

現地調査・プランの提案(見積書の確認)

現地調査が終了し、プランが出てくる頃にはリフォームに関してイメージを掴めているでしょう。

見積書の確認はリフォームをする際に最も重要な段階です。

見積書の項目が細かく分けられていて不明な点がないか、見積書の内容を業者に確認した際にしっかりと回答が得られるかどうかなど検討しなければいけない点は複数あります。

ここの段階で見積書を吟味せずに契約を急いでしまうとリフォームで失敗をしてしまう可能性が高くなります。

この段階で見積書を比較し、自分の希望に近い業者を選びましょう。

こちらから無料で簡単に見積もりが出来ますので、ぜひハピすむのリフォーム費用の無料相見積もりをご利用ください。

プランの確定・ご契約・リフォーム開始

プランを確定し、リフォームを依頼する業者が決定したら実際に契約を行います。

契約の前にはしっかりと保証内容を書面で残しているかどうかなどを確認しましょう。

全ての確認と契約が終了したら、リフォームを実際に開始します。

上手なキッチンリフォーム費用の抑え方

キッチンリフォームを行う際に費用を抑えて工事をしたいと考えている方は多いでしょう。

ここではリフォーム費用を抑えて工事を行う方法を紹介します。

相見積もりの活用

相見積もりを活用することでキッチンリフォームの費用を抑えることができます。

リフォームをする際に支払う金額は、大きく分けると、キッチンなどの本体価格と業者が工事を行う工事費用です。

この工事費用は依頼する業者によって異なります。そのため複数の業者を比較することで価格を抑えてリフォームできる業者を見つけることができます。

ハピすむを活用することで、無料で相見積もりを取得することができます。

費用を抑えてリフォームしたいと考えている方は、ぜひハピすむを活用してみてください。

簡単に無料で見積もりが出来ますので、ぜひこちらからリフォーム費用の無料相見積もりをご利用ください。

オプション機能などを絞る

費用を抑えるための方法として、キッチンのオプション機能を絞るという方法があります。

キッチンのオプション機能は複数存在しており、欲しいものを全てつけると非常に高額になってしまいます。

必要不可欠な機能と欲しい機能を分けて予算と相談しながらオプション機能を選びましょう。

キッチン本体のグレードを落とす

キッチンのグレードが高いものは、本体の費用が高額になります。

グレードの高い商品はデザイン性、機能性に優れていますが、人によっては不要な機能がついているケースもあります。

自分がキッチンを使用する際に必要不可欠な機能を考え、条件に合うキッチンを選びましょう。

キッチンリフォームを成功させるためのポイント

オープンキッチンのリフォームのイメージ画像
キッチンリフォームを成功させるためには複数のポイントがあります。

ここではキッチンリフォームを成功させるためのポイントを紹介します。

動線を考えてキッチンを配置する

キッチンリフォームを成功させるためには、動線を考えてキッチンを配置する必要があります。

動線を考える際には、通路の幅を十分に取れるかどうかや作業を行う際に移動距離がどれくらいになるかなどが重要です。

特にワークトライアングルを検討することが重要です。ワークトライアングルとはシンク・冷蔵庫・コンロを結んだ線のことで、この動線を短くすることでキッチンの移動距離を短くすることができます。

収納の容量や設置する位置が適切か考える

キッチンリフォームを成功させるためには、収納の容量と設置場所が適切かどうかを検討する必要があります。

調理器具や食器類など収納しなければならないものが多いキッチンでは収納の容量がそのまま使い勝手に直結します。

また収納の位置も使い勝手の良いキッチンにするためには非常に重要な要素となります。

キッチンリフォームを行う前に、収納の位置が適しているかどうかや収納量を増やす必要があるかどうかを検討しましょう。

デザインと素材を部屋の雰囲気に合わせて変える

キッチンリフォームを成功させるためには、キッチンのデザインと素材が部屋の雰囲気に合っているかどうかを検討する必要があります。

キッチンのデザインや素材が部屋の雰囲気に合っていないと、キッチンが空間の中で浮いてしまい部屋の雰囲気にも煩雑な印象を与えてしまいます。

部屋で使用されている素材や色に合わせてキッチンのデザインや色を選ぶことで、雰囲気を統一した部屋にすることができます。

換気設備の設置場所や機能が適切か考える

キッチンリフォームを成功させるためには、換気設備の設置場所や機能が適切かどうかを検討する必要があります。

換気設備の配置や機能が適切でないと、部屋の中に調理によって発生した煙や匂いが充満してしまいます。

特にオープンキッチンなどでリビングダイニングとキッチンが同室内にある場合などは、換気機能が非常に重要です。

換気設備が不十分であると、リビングダイニングに匂いが充満してしまいます。

コンセントの位置を事前に確認する

キッチンリフォームを成功させるためには、コンセントの位置を事前に確認しておくことも必要です。

コンセントの位置を検討せずにリフォームを行うと、家電を配置した際にコンセントに届かないということが起こりかねません。

間取り変更に伴ってキッチンのレイアウト変更を行う場合には、コンセントの増設などを行い、変更後に不便さを感じないように事前に確認をしておきましょう。

料理中に疲れにくくする工夫をする

キッチンリフォームを成功させるためには、料理中に疲れにくくする工夫も重要です。

料理中の移動距離が長いと料理にかかる時間も増え、その分体力を使うので疲れてしまいます。

作業動線のみならずキッチンの高さも重要で、適切な高さのキッチンを選ぶことで必要以上に前傾姿勢にならずに済みます。

疲れにくいキッチンを選ぶために、キッチンの高さと作業動線を検討しましょう。

キッチンリフォームの際の注意点

キッチンのリフォームの打合せのイメージ画像

キッチンリフォームを行う際には気をつけなければならない注意点があります。

ここではキッチンリフォームの際に気をつけるべき点を紹介します。

キッチンの高さに注意する

まずはキッチンの高さに注意する必要があります。

キッチンの高さが低すぎると前傾姿勢になってしまいます。

特にシンクはキッチンよりも低い位置にあるため洗い物が負担になってしまうでしょう。

キッチンの適切な高さは、身長(cm)÷2+5で導き出せます。

キッチンの適切な高さは人によって異なるため、使用する人に合ったキッチンの高さを選びましょう。

好きな位置にキッチンを移動できないこともある

キッチンを設置する際に、好きな位置にキッチンを移動できないケースも存在します。

キッチンを使用するためには給排水管やガス管などが必要です。

特にマンションなどの集合住宅ではこの配管を移動することができないケースもあります。

その場合は検討している位置にキッチンを移動できない可能性があります。

具体的なキッチンの位置は業者に確認しながら検討すると良いでしょう。

家電の量が増えると電気の消費量が増加する

キッチンリフォームに際して家電の量が増えると、電気の消費量が増加し電気代が高くなってしまうため注意が必要です。

リフォームに伴って家電を増やそうと考えている方には、電気契約の見直しなどもおすすめです。

また、省エネ機能がついている家電を選ぶことで電気代を抑えることもできるため、家電を選ぶ際には省エネ機能が付いているものがおすすめです。

予想外の費用や工賃には注意

キッチン・台所のリフォームで特に人気が高いL型や対面型システムキッチンへの交換ですが、注意しなければならないこともあります。

注意点は、台所の配管の場所によっては予想外の工事費用が必要になることです。キッチンを交換するだけであれば80万円前後で十分可能なリフォームではありますが、配管の位置を移動する工事が必要な場合、プラス5万~10万円の工賃を計算しなければなりません。

更に床工事が必要な場合、材料費に20万~30万円、工賃に20万円前後が必要になってくる場合もあるので、見積もりの段階でしっかりと把握することが大切です。

キッチン・台所リフォームに対応する優良な会社を見つけるには?

ここまで説明してきたキッチン・台所リフォームは、あくまで一例となっています。

「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって「大きく異なる」ことがあります。

そのとき大事なのが、複数社に見積もり依頼して必ず「比較検討」をするということ!

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一生のうちにリフォームをする機会はそこまで多いものではありません。

後悔しない、失敗しないリフォームをするためにも、リフォーム会社選びは慎重に行いましょう!

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】岩納年成

大手ゼネコン会社にて、官公庁工事やスタジアム、免震ビル等の工事管理業務を約4年経験。
その後、大手ハウスメーカーにて注文住宅の商談・プランニング・資金計画などの経験を経て、木造の高級注文住宅を主とするビルダーを設立。
土地の目利きや打ち合わせ、プランニング、資金計画、詳細設計、工事統括監理など完成まで一貫した品質管理を遂行し、多数のオーダー住宅を手掛け、住まいづくりの経験は20年以上。
法人の技術顧問アドバイザーとしても活動しながら、これまでの経験を生かし個人の住まいコンサルテイングサービスも行っている。

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