目次
リフォームローンとは
リフォームローンは、以下に示すようなリフォーム工事・リノベーション工事の資金を一括で支払えないという方向けに、金融機関からローンとして資金の借り入れができるサービスです。
- 住宅の増改築や修繕
- 浴室・トイレ・キッチン等の設備交換
- 自宅のバリアフリー化
なおリフォームローンは、数百~数千万円規模の借入が可能ですが、返済時には借入金額にプラスして金利を支払う必要があります。
リフォームローン | 住宅ローン | |
---|---|---|
目的 | 建物のリフォーム・リノベーション | 建物の購入 (一部リフォームも対象) |
金利 | 高め | 低め |
借入年数 | 10~15年 | 35~50年 |
借入可能額 | 10万~1,500万円 | 500万~1億円 |
リフォームローンの仕組み
リフォームローンを利用する際には、担保・金利の違いを覚えておくことが重要です。
ローン契約に関わる重要な仕組みの特徴や種類について、くわしく見ていきましょう。
有担保型と無担保型の違い
リフォームローンは、担保という条件で契約内容が変わります。
- 有担保型:担保をかけてもしもに備えた契約方法
- 無担保型:担保をかけないまま利用する契約方法
主に住宅や自動車、保証人などを担保とすることが多く、担保をかけた場合のほうが金利や借入金額、審査で有利になります。
一方で無担保型は担保がないため、金利が高い、借入金額が低いといった条件になる傾向があります。
変動金利型と固定金利型の違い
リフォームローンを組む際には、金利の種類を選択する必要があります。
- 変動金利:市場金利の動きで金利が増減する契約方法
- 固定金利:契約時から金利が変動しない契約方法
金利が安い状態が続けば変動金利が有利になる一方で、市場金利の値動きが激しくなった場合には、固定金利が有利に働くのが特徴です。
リフォームローン審査条件
リフォームローンの代表的な審査条件は、以下のとおりです。
年齢 | 完済できるまで収入を維持できる年齢か |
雇用 | 勤続年数が長く安定的に働き続けられるか |
返済負担率 | 希望借入額が返済負担率を超えていないか (30~35%程度が一般的) |
借入総額 | 他ローンの借り入れなどがないか |
滞納 | 過去に滞納した実績がないか |
リフォームローンの借り入れは「信用」に基づいて決定するため、借入希望者の条件が信頼に値するのかを、各金融機関が定める条件に基づいて判断します。
万が一条件に満たない場合には、リフォームローンを組めないケースもあるため、あらかじめリフォーム業者などに相談することが重要です。
リフォームローンの金利相場
リフォームローンの金利相場は、一般的に以下とおりだと言われています。
- 無担保型:約2~5%
- 有担保型:約1~4%
- 変動金利:約2.5~4%(市場金利により変動)
- 固定金利:約2.5~4.5%
上記の値はあくまで目安です。
世界情勢や市場の変化によって現在の金利よりも高くなる場合があるので、リフォームローンを申請する際には、事前に最新の金利を確認しておきましょう。
審査がゆるいリフォームローンはある?
金融機関によって審査基準の差があるため、なかには審査がゆるいリフォームローンも見つかります。
たとえば、メガバンクのように契約ノルマが大きい金融機関の場合は、タイミング次第で審査に通りやすくなる場合があるでしょう。
また、店舗数が少ないインターネットバンキングについても、運用コストを抑えられるため、審査に通りやすくなると考えられます。
しかし、各金融機関は国に定められている基準や独自のルールに基づいて審査を実施し「絶対に通るリフォームローン」はないので、まずは審査条件を満たしているのかを確認しなければなりません。
金利の安いリフォームローンおすすめランキング
「毎月の返済額を抑えたい」という理由から、金利の安いリフォームローンを探している方向けに、おすすめのリフォームローンをランキング形式で紹介します。
滋賀銀行が提供しているリフォームローンは、創エネ・蓄エネ設備を設置する住宅や省エネ対策をするマンション向けに提供されています。
最低金利 | 0.350% |
対象エリア | 滋賀 京都 大阪 |
ローンの魅力 | ・WEBで申し込みを完結 ・金利引き下げや印紙代が不要 |
十六銀行のリフォームローンは、変動金利の全期間優遇型を選択することで、金利を0.575%まで抑えられます。
最低金利 | 0.575% |
対象エリア | 東海エリア |
ローンの魅力 | ・WEBで申し込みを完結 ・東海エリアでNo.1の金融機関 |
三十三銀行カードローンは、1,000万円の借り入れをした人を対象に、金利を0.900%まで抑えられるのが魅力です。
最低金利 | 0.900% |
対象エリア | 東京 三重 愛知 岐阜 大阪 奈良 和歌山 |
ローンの魅力 | ・コンビニや全国の金融機関から借り入れ可能 ・三十三銀行なら手数料が無料 |
auじぶん銀行のカードローンは「カードローンau限定割 借り換えコース」を利用した方限定で、金利を0.980%まで抑えられます。
最低金利 | 0.980% |
対象エリア | 全国 |
ローンの魅力 | ・ATM借入、振込サービスあり ・担保、保証人不要で借り入れが可能 |
楽天銀行スーパーローンは、800万円のご利用限度額を利用する人限定で、金利を1.900%まで抑えられます。
最低金利 | 1.900% |
対象エリア | 全国 |
ローンの魅力 | ・定期的に金利割引キャンペーンあり ・申し込み完了で楽天ポイントが貯まる場合がある |
中央労働金庫が提供しているろうきんリフォームローンは、無担保住宅借換ローンを利用した方限定で、金利を2.200%まで抑えられます。
最低金利 | 2.200% |
対象エリア | 全国 |
ローンの魅力 | ・営利目的の金融機関ではないため金利を抑えやすい ・労働組合に加入せずとも利用できる |
農協が提供しているリフォームローンは、固定金利・固定変動選択型など幅広いローンで、金利を2.200%まで抑えられるのが魅力です。
最低金利 | 2.200% |
対象エリア | 全国 |
ローンの魅力 | ・営利目的の金融機関ではないため金利を抑えやすい ・農協に加入せずとも利用できる |
リフォームローンを選ぶ際のチェックポイント
スムーズに審査を通過して、無理なく返済を続けられるリフォームローンを探している場合は、3つのポイントを押さえてローンを選ぶことが重要です。
【ポイント1】金利が安いか
生活が苦しくならずに無理なく返済を続けたいなら、金利が安いリフォームローンを選びましょう。
毎年100万円分の返済をするリフォームローンを組んだ場合は、金利によって手数料に差が出るため、なるべく金利が低いローンを探すことがポイントです。
【ポイント2】希望額を満たすか
リフォームローンは金融機関によって借入上限額が違うため、事前に希望する借入額を満たしているのかを確認しましょう。
もしリフォーム工事の費用が少額であれば、多くの金融機関でローンの申請が可能です。
ただしリフォーム費用が高額な場合には、頭金を用意しなければ借入しても残高が不足するというケースも少なくありません。
借入先や借入額によって返済額やペースが変化するので、事前確認をしておきましょう。
【ポイント3】団体信用生命保険の加入できるか
もしものトラブルにも対応できるリフォームローンを選びたいなら、団体信用生命保険に加入できるかをチェックしましょう。
リフォームローンの返済中に「死亡」「高度障害」といった万が一のことがあった場合に、住宅ローンの借入残高をゼロにして住居を確保する保険のこと
リフォームローンの種類によって、団体信用生命保険の加入の有無が異なるため、将来のことを考えておきたい方は保険加入を検討してはいかがでしょうか。
なお、団体信用生命保険に加入すると、加入金がかからない代わりに、金利が高くなる点に注意が必要です。
リフォームローンを利用した場合のシミュレーション
ここでは、リフォームローンの返済額が月々いくらになるか知りたい人に向けて、年収500万円の場合における返済シミュレーションを見ていきましょう。
返済条件は、以下のとおりです。
借入額 | 上限値 |
返済負担率 | 35% |
頭金 | 2パターン (なし/500万円) |
金利 | 3% |
借入期間 | 10年 |
年収500万円の場合、借入限度額は1,750万円となります。
500万円(年収)× 35%(返済負担率)× 10年(返済期間)= 1,750万円
月々の返済額は、以下のとおりです。
頭金 | 月々の返済額 |
---|---|
なし | 168,981円 |
500万円 | 120,700円 |
リフォームローンを利用するメリット
リフォームローンを利用するメリットを3つ紹介します。
【メリット1】少額から借入できる
リフォームローンは、最低10万円など少額からの借り入れが可能です。
小規模なリフォーム費用の借り入れにも対応していることから、今すぐに資金を用意できない人も気軽に利用できます。
【メリット2】月々の支払額を減らすことができる
リフォームローンを活用すれば、一括でリフォーム費用を支払う必要がなくなります。
返済期間に応じて計画的な返済ができるため「今すぐに支払えない」「生活を圧迫しないように返済したい」という人は、リフォームローンを組むのがおすすめです。
【メリット3】住宅ローン減税制度を利用できる
リフォームローンの費用は、確定申告をすることで住宅ローン減税制度を利用できます。
住宅ローン減税制度を活用すれば、所得税・住民税などの節税が可能です。
リフォームローンを利用するデメリット
高額な支払いに対応できるだけでなく、減税にも役立つリフォームローンですが、デメリットがあることを忘れてはいけません。
【デメリット1】借入額に応じて金利が発生する
リフォームローンで借入した費用は、借入額にプラスして金利分の支払いが必要です。
たとえば、1,000万円の借り入れをして金利が5%だった場合には、金利として50万円分の手数料を支払わなければなりません。
借入額が多く、金利が高いほど手数料が増えることに注意しましょう。
【デメリット2】借入期間が短い
リフォームローンは住宅ローンと比べて借入期間が短く設定されています。
最長10年間と設定されているローン商品も多い傾向にあり、短期間での支払いが必要です。
高額な借入をすると、毎月返済額が大きくなりやすいことに注意しましょう。
【デメリット3】借入上限額が少ない
リフォームローンは、住宅ローンと比べて借入上限額が低く設定されています。
最大1,500~2,000万円程度に設定してある金融機関も多いため、増築・改築など規模の大きなリフォームをする際には、借入額や資金状況、返済計画について入念な検討が必要です。
リフォームローンを利用する際の注意点
金融機関が提供しているリフォームローンを選んだり申請したりする際には、3つのポイントに注意しなければなりません。
後悔しないリフォームローンの利用をしたい方は、各項目の内容を覚えておきましょう。
【注意点1】リフォームローンによって金利が異なる
リフォームローンは、申請先によって金利が異なります。
同じ借り入れ条件でも数パーセントの差が出る場合があるため、なるべく金利が安いローン商品を見つけることが重要です。
【注意点2】審査に落ちる場合がある
金融機関が設定しているリフォームローン審査の条件を満たしていない人は、審査に落ちてローンを組めないことがあります。
もしリフォームローンを組みたいなら、金融機関が提供している審査シミュレーションを利用するか、リフォーム業者と相談しながら借入先を選ぶのが良いでしょう。
【注意点3】返済計画を立てないと滞納しやすい
リフォームローンは、将来のことを考えて返済計画を立てなければ、もしものトラブルが起きた際に滞納してしまうかもしれません。
有担保型のローンの場合、滞納をしたせいで担保を取られてしまうこともあるでしょう。
計画的な返済を続けるためにも、毎月いくらまで支払いが可能なのかを検討することが大切です。
リフォームローンの申請から返済までの流れ
リフォームローンの申請から返済までの流れは、以下のとおりです。
リフォーム業者に相談したら、リフォームの計画と並行し、金融機関が提供しているローン商品を比較して最適なリフォームローンを選びます。
あらかじめリフォームローンの組み方を決めて、条件に合うローン商品を見つけるのが一般的です。
まずは金融機関の仮審査を受けて、リフォームローンの借入条件を満たしているのか確認します。
金融機関によって違いはありますが、審査結果は最短即日で通知されます。
仮審査を通過したら、必要書類を準備して本審査を受けます。
本審査は1~2週間程度の期間を要するのが一般的です。
本審査を通過して契約を完了したら、ローンの融資を受けられます。
なおローンの返済は、金融機関と振込先を共有したのち、毎月の設定返済額が口座から引き落とされるのが一般的です。
返済の仕組みは家賃支払いと大きく変わりません。
【Q&A】リフォームローンに関するよくある質問
- リフォームローンを組むためには工事完了後の写真が必要?
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リフォームローンを契約する際には、工事内容の確認が難しい場合などに限り、工事前・工事中・工事完了後の写真を求められることがあります。
写真撮影・資料作成はリフォーム業者が対応するのが一般的です。
- リフォームローン審査ではリフォーム工事の見積書の提出が必要なの?
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融資額の確認や、本人の確認の一環としてリフォーム工事の見積もり書提出を求められる場合があります。
リフォーム業者から受け取った工事の見積書は捨てずに保管しておきましょう。
リフォームローンを使ったリフォームの業者選びで後悔しないために
必ず相見積もりを複数取って比較しましょう!
なぜならリフォームの費用・工事方法は、業者によって大きく異なるからです。
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