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2022年09月02日更新

ユニットバスとは?費用やサイズの選び方、メリット・デメリットを解説

ユニットバスへの交換工事は、どの程度の金額でどのような内容の工事ができるのでしょうか。ユニットバスのメリット・デメリットや費用、サイズの選び方まで詳しく解説しています。メーカーごとの特徴を知り、自分にあったユニットバスの交換工事を行いましょう。

ユニットバスをリフォームする際は、今の浴室の仕様や坪数によって工事内容や金額が異なります。

適正な価格で満足のいく工事を行うには、いくつかの工事業者から見積もりを取り、比較検討することが大切です。

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ユニットバスとは?

ユニットバスは、浴室の床・壁・天井・洗い場が1つのセットとして製造され、現場で施工するタイプの浴室のことです。

システムバスとも呼ばれます。

ユニットバスで使われるパーツは規格化され、組み立てるだけで完成するため、工期が短いという特徴があります。

それに対して、在来工法の浴室は、床・壁などにタイルを貼っていくため、工期も長くなるでしょう。

ユニットバスと聞くと、浴槽と洗面台、そしてトイレがセットになった3点ユニットバスを思い浮かべる方もいるかもしれません。

ワンルームの賃貸住宅や、ビジネスホテルなどで目にしたことがある方も多いでしょう。

しかし、本来ユニットバスという言葉は、あくまでもセットで製造された浴室のことを指し、3点ユニットバスはユニットバスの種類の1つといえます。

ユニットバスのメリット

ユニットバスは、規格化されて製造されるため、清掃性や保温性の面でさまざまなメリットがあります。

ここでは、ユニットバスのメリットを詳しく解説します。

掃除がしやすい

ユニットバスはパーツが一体化されているため、掃除しやすい点がメリットです。

ユニットバスは、掃除がしやすくなるよう浴槽の素材や排水口にも工夫がみられます。

洗い場のカウンターや床の素材も水はけが良いため、毎日のお手入れが楽になるでしょう。

浴室の保温性が高い

ユニットバスは浴室全体の保温性が高い点も魅力です。

ユニットバスの壁パネルなどには断熱材を施したものも多くみられます。

家族がお風呂に入る間隔が空いても、浴室内の暖かさを保ちやすいでしょう。

また、ユニットバスは隙間が少なく、気密性にも優れています。

冬場でもお湯の温度が下がりにくい仕様です。

工期が短い

ユニットバスは、タイル式の在来浴室を作るよりも工期は短くなります。

あらかじめパーツが工場で製造されており、現場では組み立てと配管接続作業、コーキング作業のみが行われるためです。

リフォーム工事で浴室を入れ替える場合は、在来工法の浴室を作るよりもユニットバスを選んだ方が、早く自宅のお風呂に入れるようになり、施工費も抑えられるでしょう。

バリアーフリー化しやすい

ユニットバスは、脱衣室と洗い場の段差がほとんどありません。

また、浴槽もまたぎ高さが低く、手すりが取り付けられているなど、バリアフリー設計が採用されています。

そして、ユニットバスには滑りにくい床材が採用されているため、お年寄りから小さなお子さんまで使いやすい浴室だといえるでしょう。

ユニットバスのデメリット

しかし、ユニットバスにもサイズやデザインの自由度が低い、後から設備を追加しづらいなどのデメリットがあります。

ここでは、ユニットバスのデメリットを紹介していきます。

決められたサイズ・デザインからしか選べない

ユニットバスは、工場で製造される規格品であるため、決められたサイズやデザインからしか選べません。

また、最大でも1.5坪までしかないため、それ以上の大きい浴室を作る場合は、在来工法で作る必要があります。

浴室のデザインや内装にこだわりたい方にとってはデメリットだといえます。

設備を後から追加することが難しい

ユニットバスに新しい設備を追加したいときには、壁や天井の改修などの工事をしなければならないこともあります。

ユニットバス完成後に後付けが難しい設備は、ジェットバスの設備や、浴槽の中に取り付ける手すりなどです。

施工する前に、どの設備を取り付けるか考えて選択しておくことをおすすめします。

既存の浴室からユニットバスへ変更できる?

現在の浴室からユニットバスの変更には、以下の3パターンが考えられます。

  • 在来浴室からユニットバスへの交換
  • ユニットバスからユニットバスへの交換
  • 洗面所とユニットバスの交換

ユニットバスのサイズはあらかじめ決められているため、自宅の浴室空間がどのユニットバスの規格に合うのかを把握し、リフォームをするときにはそのサイズにあったものを選びます。

製品サイズの一覧は、この記事のサイズ一覧で詳しく説明しますので参考にしてください。

製品の大きさより浴室が狭い場合、拡張工事が行われます。壁・窓・天井などをやり替えるなど工事が大掛かりになるでしょう。

ユニットバスからユニットバスのリフォームの場合、浴槽だけ変更するなどパーツのみの変更を希望する場合は、選べるメーカーが限られるなどの制限が出てしまうこともあります。

ユニットバス全体を交換する工事では、メーカーが限定されることはなく自由に選べることが多いでしょう。

ユニットバスの浴槽のサイズは変更可能?

ユニットバスはサイズが決まると浴槽の大きさも決まるため、浴槽のサイズだけを大きくすることはできません。

しかし、在来工法で作られた浴室をユニットバスに変更するリフォームの場合、カタログ上の規格寸法の浴槽では入らないこともあるため、規格寸法以外の大きさを展開しているメーカーもあります。

実際には、担当者が現場を採寸しながら計画を進めていくため、まずは施工業者に相談してみるのも1つの方法です。

人気ユニットバスのメーカーとおすすめ商品

ユニットバスは、メーカーによって特徴が異なるため、メーカー選びは重要です。

また、商品ごとに異なる魅力があります。ユニットバスの人気のメーカーは、主に以下の7つです。

  • TOTO
  • LIXIL(リクシル)
  • トクラス
  • パナソニック
  • タカラスタンダード
  • クリナップ
  • ハウステック

それぞれのメーカーの代表的な商品と、特徴を解説していきます。

TOTO

元来、衛生機器のメーカーで有名なTOTOのユニットバスは、掃除がしやすく保温性が高いという特徴があります。

洗い場の床は乾燥しやすく汚れが付きにくい素材でできています。

また、床や浴槽を自動で洗浄する機能もあるため、お手入れの手間を減らしたい方にもおすすめです。

浴槽・浴室には断熱材が施されているため、お湯張りをしてから、長時間温かさを保ちやすいでしょう。

TOTOの人気おすすめ商品「サザナ(戸建て用)」

TOTOの戸建て専用システムバス「サザナ」は、保温性と清掃性に優れたユニットバスです。

断熱材が施工された床材は滑りにくいため、お年寄りやお子さんにも安全な素材でできています。

浴槽は、魔法びん浴槽という断熱性能が高い仕様で、抜群の保温力を保っています。

商品代:893,000円(税別) Sタイプ

LIXIL(リクシル)

リクシルは、陶器で有名なメーカーINAXの他5社が経営統合して誕生したメーカーです。

リクシルのユニットバスは、清掃のしやすさが特徴です。

髪の毛などを触らずにゴミを捨てられる排水口、掃除がしやすい床、特殊コーティングで汚れが付きにくい鏡、埃が溜まりにくいドアなど、清掃性にこだわった設計が随所になされています。

保温材が施された浴槽と、保温力のある組フタで、お湯が冷めにくいのも嬉しいポイントです。

リクシルの人気おすすめ商品「リノビオV(戸建て用)」

画像引用元:LIXIL(リクシル)

リクシルのユニットバス「リノビオV」は、渦を起こしてゴミが集まりやすい排水口や、まるごと外せて掃除がしやすいカウンターが特徴的なユニットバスです。

浴槽のフチが楕円形に広がったデザインで、全身入浴をするときに心地良さを感じるでしょう。人造大理石でできており、高級感のある佇まいです。

商品代:846,500円(税別) Eタイプ

トクラス

トクラスは、旧社名がヤマハリビングテックで、楽器メーカーとして有名なYAMAHAの家具・住宅設備を担う部門です。

トクラスのユニットバスは、快適に使えて掃除がしやすいという特徴があります。

人造大理石の浴槽にこだわりがあり、耐久性が高く傷が付きにくいため、長く美しさを保てる点がポイントです。

トクラスの人気おすすめ商品「エブリィ(戸建て用)」

画像引用元:TOCLAS(トクラス)

トクラスの人気商品「エブリィ」は、トクラスの特徴である清掃性と耐久性に優れた人造大理石の浴槽です。

また、ジェットバスやバブルバス、浄水シャワーに音楽が流れるスピーカーなど、多様なオプションが選択可能です。

バスルームをより快適な空間にしたい方や、ゆっくりとお風呂に浸かって1日の疲れを癒したい方に向いているでしょう。

商品代:868,000円(税別) ベーシックタイプ

パナソニック

さまざまな電気機器を手掛けてきたパナソニックのユニットバスは、汚れの付きにくい「バスピカ浴槽」やお肌がしっとりする「酸素美泡湯」が特徴です。

また、浴室照明にもこだわりがみられるのも、住宅向けの照明も多く手がけているパナソニックならではといえます。

明かりの色味や形も幅広い種類から選べるため、好みのデザインの照明が選べるでしょう。

パナソニックの人気おすすめ商品「オフローラ(戸建て用)」

パナソニックの人気商品「オフローラ」は、浴槽や床の掃除がしやすいだけでなく、壁パネルの柄や照明の選択肢が多いため、自分好みの浴室を作れるのが特徴です。

パナソニックの特徴である「酸素美泡湯」をさらに進化させた「オイルヴェール酸素美泡湯」が搭載可能で、ミクロの泡とともにオイルが全身を包み込みます。

お肌の潤いとリラックスしたバスタイムを望む方におすすめです。

商品代:約100,000万円〜約150,000円(税別)

タカラスタンダード

タカラスタンダードは、耐久性と清掃性に優れたホーロー素材が特徴です。

ユニットバスの壁や浴槽、床にもその特徴がみられます。

ホーローは、見た目の美しさを保ちやすく耐久性の高い素材です。

また、お手入れも簡単です。

金属がベースとなった素材であるため、熱伝導率が高く、保温性にも信頼が置けるでしょう。

タカラスタンダードの人気おすすめ商品「レラージュ(戸建て用)」

タカラスタンダードのおすすめ商品「レラージュ」は、アクリル人造大理石の浴槽で、汚れが落ちやすく耐久性が高いという特徴があります。

ぴったりサイズユニットバスという名前でリフォームにも対応しており、規格サイズのユニットバスよりも広い浴室空間が実現できます。

また、ユニットバスでは珍しく、床下に耐震性の高いフレーム構造を採用しているのも特筆すべきポイントです。

商品代:667,900円(税別)

クリナップ

クリナップは、高品質なステンレスを採用したキッチンなどで有名な住宅設備メーカーです。

ユニットバスでも、実用性とデザイン性に優れた商品を展開しています。

保温性の高さや安全性の高い浴室で、幅広い世代に選ばれているメーカーです。

クリナップの人気おすすめ商品「ユアシス」

画像引用元:クリナップ

クリナップの人気商品「ユアシス」は、床だけでなく浴槽の底も滑りにくい設計で、大人も子どもも使い勝手が良いという特徴があります。

洗い場のカウンターが取り外せるため、清潔に使えるのも嬉しいポイントです。

バスルームの壁・天井・床パネルの裏面には保温材がついており、浴槽も断熱性能があるため、浴室内やお湯の温度を保ちやすくなっています。

商品代:1,734,000円(税別)

ハウステック

ハウステックは、ヤマダホールディングスのグループ企業で、日立化成工業から分社した会社です。

住宅設備関連のメーカーの中では、比較的お求めやすい価格帯のユニットバスを取り揃えています。

ハウステックの人気おすすめ商品「LL/LA(戸建て用)」

ハウステックのおすすめ商品「LL/LA」は、マンション向けのユニットバスです。クリン軟水という軟水シャワーが選べるのが特徴です。排水口には銅プレートを採用し、ぬめりや臭いが発生しにくくなっています。

床材は凹凸を細かくし水捌けにもこだわっており、入浴後に乾きやすいように設計されています。

商品代:907,000円(税別) LLタイプ

ユニットバスの浴槽交換リフォームの事例

使用していた浴槽がひび割れたため、ユニットバスの浴槽を交換しました。浴槽だけを交換する場合、浴槽の品番などを確認する必要があります。取扱説明書が残っていたため品番が特定でき、無事交換できました。

リフォーム費用約16万円
工期約1日
建物マンション

80万円以下のユニットバスのリフォーム事例

80万円以下の工事では、コンパクトなサイズであるマンションの浴室交換などが多くみられます。

工期は6日程度で、換気扇、浴槽、壁パネル、水栓などを含むユニットバスの交換工事が可能です。

ここでは、80万円以下のユニットバスのリフォーム事例を紹介します。

マンションのユニットバスをリクシル「BW」へ交換した事例

収益物件のユニットバスの交換工事です。

中央が浴槽の内側に膨らんだアーチ状になっている浴槽が、浴室を広く感じさせています。

壁の一部を木目調の柄にすることで、オシャレな雰囲気の浴室となりました。

リフォーム費用約72万円 (クロス張り替え料金込み)
工期約6日
建物マンション
メーカー名LIXIL
商品名BW 110cm×160cm
リフォーム内容ユニットバスの交換、脱衣所のクロス張り替え

浴室乾燥暖房機付きのTOTO製ユニットバス「WH」にリフォーム

既存のユニットバスから、TOTOのマンション用のユニットバスに交換しました。

ブラウンの壁パネルが、スタイリッシュで都会的な印象です。

浴室暖房機も付いているので、冬でも暖かく、洗濯物も乾かせます。

リフォーム費用約80万円 (脱衣所のクロス張り替え込み)
工期約6日
建物マンション
メーカー名TOTO
商品名TOTOマンションリモデルWH 100cm×140cm

80万円~100万円のユニットバス施工事例

選ぶ浴室のグレードによっては、0.75坪や1坪の浴室でも、約80万円〜約100万円で新しいユニットバスへの交換工事が行えます。工期の目安は約6日間です。
ここでは、2件のユニットバスの施工事例を紹介します。

経年劣化につき掃除しやすいリクシル「アライズ」へリフォームした事例

経年劣化が目立つユニットバスを、リクシルで人気のユニットバス「アライズ」に交換した事例です。

保温性や節水性に優れた新しいユニットバスとなりました。水垢が付きにくい壁や床のパネルは、かつての浴室よりも清掃しやすく、お手入れしやすくなっています。

リフォーム費用約87万円 (脱衣所のクロス張り替え込み)
工期約6日
建物戸建て
メーカー名LIXIL
商品名アライズ 160cm×160cm

既存のユニットバスより大きなリクシル製ユニットバスへリフォーム

既存のユニットバスよりも大きなサイズへと交換した工事です。

床と壁に下地補強をして、一回り大きな浴室が完成しました。

浴槽には断熱材が施されているので、お湯が冷めにくい仕様です。

アクセントにブラウンの壁パネルを選び、落ち着きのある印象に仕上がりました。

リフォーム費用約94万円 (脱衣所のクロス張り替え込み)
工期約6日
建物戸建て
メーカー名LIXIL
商品名アライズ 120㎝×160㎝
リフォーム内容110cmから120cmへ変更

100万円~150万円のユニットバス施工事例

100万円〜150万円のユニットバス施工工事では、在来浴室からユニットバスへの変更や、給湯器の変更が可能です。

ここでは、3件の施工事例をご紹介します。

タイル張りの在来工法浴室からTOTO「サザナ」にリフォーム!

在来工法のタイルの浴室から、ユニットバスに交換した事例を紹介します。

ユニットバスにすることで、断熱性が高くお手入れもしやすい浴室が完成しました。

TOTOのユニットバス「サザナ」の床材は、寒い冬でも入った瞬間にヒヤッとする感覚がありません。

使用後も乾きやすく、カビ対策にも最適です。

リフォーム費用約101万円 (脱衣所のクロス張り替え込み)
工期約7日
建物戸建て
メーカー名TOTO
商品名サザナSタイプ 130cm×170cm

人工大理石が魅力的なリクシル「リノビオV」を施工した事例

築30年のマンションの浴室を交換した事例です。

電気式の浴室乾燥機も付き、洗濯物も乾かせます。

扉は開き戸で掃除しやすい仕様です。

ブラウンの壁とシルバーの水栓で、ホテルライクな浴室となりました。

リフォーム費用約104万円 (脱衣所のクロス張り替え込み)
工期約7日
建物マンション
メーカー名LIXIL
商品名リノビオV 1216サイズ

プロパンガスからエコキュートに!TOTO「サザナ」を施工した事例

在来浴室からユニットバスへ交換しました。タイルやコンクリートの床・壁からパネルに替え、掃除しやすく断熱性も良くなりました。

給湯設備をプロパンガスからエコキュートへ変更し、光熱費の削減も見込めます。

リフォーム費用約150万円 (脱衣所のクロス張り替え込み)
工期約7日
建物戸建て
メーカー名TOTO
商品名サザナSタイプ 130cm×170cm

150万円以上のユニットバス施工事例

150万円以上のユニットバス施工工事では、こだわりのある浴室空間を作ることが可能です。

ジェットバスなど贅沢な機能を搭載して、快適な浴室空間を作ることもできます。

ここでは、2件のリフォーム事例を紹介します。

肩湯やジェットバス機能付き!TOTO「シンラ」の施工事例

TOTOの最高級モデルの「シンラ」へとリフォームした事例です。

TOTOの床ワイパーを搭載しているため、掃除の手間が省けます。

また、肩湯やジェットバス機能を搭載しており、疲れた体をゆっくりと自宅の浴室で癒すことができるでしょう。

リフォーム費用約202万円
工期約7日
建物戸建て
メーカー名TOTO
商品名シンラ

アクアフィールで肩湯を楽しめる!リクシル「スパージュ」の施工事例

マンションの既存ユニットバスからLIXILの「スパージュ」に交換しました。

ジェットバスや肩湯など、癒しの機能が搭載されています。

床と壁パネルにセラミック製タイルが施され、高級感のある浴室となりました。

リフォーム費用約286万円
工期約7日
建物マンション
メーカー名LIXIL
商品名スパージュ

ユニットバスのリフォーム費用相場

ユニットバスのリフォーム費用の相場は、以下の3つの工事の種類によって異なります。

  • 在来浴室からユニットバス
  • ユニットバスからユニットバス
  • 浴室の拡大・増築

費用の内訳には、新規のユニットバスの商品代・組み立て費用の他に、既存の浴室もしくはユニットバスの解体撤去費、基礎工事費、給排水・配管工事費、産業廃棄物処理費などが含まれます。

3種類それぞれのケース別に費用相場をみていきましょう。

しかし、ユニットバスは、選ぶ浴室のグレードや設備によっても左右されます。

ここで紹介する費用相場は、あくまでも目安とお考えください。

在来浴室からユニットバス

在来浴室からユニットバスへの改修工事の費用相場は、約65万円〜約150万円です。

工期は7日前後かかると考えておきましょう。

ユニットバスからユニットバス

ユニットバスからユニットバスの交換工事の費用相場は、約50万円〜約150万円です。

比較的工期は短く、4日前後であると考えられます。

浴室の拡大・増築

浴室空間を拡大・増築する場合の費用相場は、約80万円〜約250万円です。

工期は約1週間〜約1カ月ほどかかるでしょう。

浴室の拡大・増築の場合、特に浴室を外壁側に拡張する場合には、基礎・外壁・屋根まで絡む工事となります。

その分費用がかかり、工期も長くなる可能性があります。

浴室の拡張や浴室の場所の移動はできる?

家族が増えると、浴室を広げて大きくしたいと思うこともあるでしょう。

また、年齢を重ねて暮らし方が変化すると、寝室の近くなどに浴室の場所を移動したいと思うこともあるかもしれません。

住宅の構造や間取りにもよりますが、浴室の拡張や浴室の移動は、工夫次第で実現可能です。

ここでは、浴室の拡張と浴室の移動の2つのパターンに分けて詳しく解説します。

浴室の拡張はできる?

浴室を拡張する場合は、洗面室の壁を薄くしたり、浴室の場所を移動したりすることで一回り大きいユニットバスの規格に合わせられることがあります。

戸建て住宅の場合は、浴室を増築して、建物自体の床面積を広げるのも1つの方法です。

ただし、敷地の形状などによって増築ができるかどうかわからないため、施工業者への相談をおすすめします。

また、マンションなど集合住宅の場合は、管理規約により拡張できないこともあります。

マンションの浴室のスペースが広げられない場合は、配管スペースが省スペースになるよう設計されたユニットバスを選ぶと良いでしょう。

配管スペースはデッドスペースとなり場所を取ってしまうので、浴室のスペースを広げるための対策として有効です。

浴室の場所は移動することができる?

浴室の場所を移動したいときは、配管の延長などを行ってリフォームすることができます。

ただし、柱や梁など構造の問題があり、好きな位置に自由に配置できないことも少なくありません。

事前に施工業者が現場調査をして、床下の作りや天井裏の構造を見て判断します。

また、マンションなど集合住宅の場合は、管理規約により移動ができないこともあります。

浴室の場所の移動は、通常のユニットバス交換工事よりも施工期間が長くなり施工費用も高くなることを頭に入れておきましょう。

ユニットバスの浴室・浴槽の広さの選び方

基本的に、標準的なユニットバスの浴槽のサイズはユニットバスの広さによって決まります。

浴槽だけを大きなサイズに変更することはできません。

一般的な坪数に対応する浴槽の広さは、下表を目安にしてください。

坪数サイズ呼称浴槽広さ
0.75坪1216、1217、1316、1317など身長によっては足を曲げての入浴
1坪1616、1618、1717、1818など標準的なサイズ
足が伸ばせる130cm以上の浴槽
1.25坪1620、1621など洗い場にゆとりができ、親子でもゆったり入れる
1.5坪1623、1624など親子で入浴しても広々と使え、介護にも向く

しかし、在来浴室からユニットバスにリフォームする際には、規格のサイズでは寸法が合わないこともあるため、規格以外の寸法のユニットバスを取り揃えているメーカーもあります。

また、浴槽は、形状によっても広さの感じ方や容量が変わります。一般的な長方形の浴槽よりも、シェル型やワイド型の浴槽は広く感じるでしょう。

ここでは、目的別の浴槽の広さを解説します。

足を伸ばせる浴槽の広さ

身長160cmの方が足を伸ばすのに必要な浴槽の広さは、長辺方向の長さが130cm以上です。

ユニットバスの坪数でいうと、1坪以上の浴室を選ぶと良いでしょう。

親子でも快適な浴槽の広さ

親子で入浴する場合には、長辺方向の長さが180cm以上の浴槽がおすすめです。

1.25坪以上の浴室であれば、快適に入れるでしょう。

また、親子での入浴は浴槽の形状でも使い勝手が大きく左右されます。

シェル型や三角型など、洗い場の幅を広く取れる浴槽もおすすめです。

高齢者の方も使いやすい浴槽の広さや種類

高齢者の方も使いやすい浴槽の大きさは、長さ130cm以上、横幅70cm〜80cm程度です。

坪数では、1坪以上の大きさを目安にしてください。

浴槽に入ったときに、浴槽の壁に爪先が届く程度がおすすめです。

さらに、またぎこみの高さを40cm程度にしておくと、浴槽への出入りがスムーズに行えます。

浴槽のフチが広く、腰掛けられるタイプがおすすめです。

介護しやすい浴室の広さ

車椅子を利用する方がいる場合、浴室の大きさは1.25坪以上であれば介護しやすいでしょう。

1.5坪あれば、洗い場も広々と使えます。

ユニットバスのサイズ一覧

ユニットバスを選ぶ際は、あらかじめ決められたサイズの中から選びます。

ユニットバスのサイズ呼称である数字の4桁は、短辺と長辺の内径寸法のことです。

例えば、一般的な1坪サイズの1616は、1600mm×1600mm(=160cm)であることを表しています。

ユニットバスの坪数やサイズなどを下表にまとめました。

ユニットバスサイズ呼称坪数内径寸法(短辺×長辺)備考
10140.75坪1000mm×1400mm
11160.75坪1100mm×1600mm
12160.75坪1150mm×1600mm
12170.75坪1200mm×1650mm
13170.75坪1300mm×1650mm
14180.75坪1400mm×1800mm
16161坪1600mm×1600mm
17171坪1650mm×1650mm
16181坪1600mm×1800mmメーターモジュール
18181坪1800mm×1800mmメーターモジュール
16211.25坪1600mm×2050mm
16231.5坪1600mm×2300mm
16241.5坪1600mm×2400mm

ユニットバスを浴室に搬入できる条件

リフォームでユニットバスを施工する際には、搬入できる寸法が満たされているかを確認する必要があります。

一般的には、間口が65cm以上、曲がり角で75cm以上が確保できれば搬入できることが多いでしょう。

ここでいう間口とは、玄関やドアなど、搬入経路の内側から内側の寸法です。

ユニットバスは、浴槽・床・入り口ドア・カウンターなどを個別のパーツに分解して搬入するため、幅が広くなければ搬入経路が確保できないという状況はあまり考えられません。

ただし、浴槽の種類やメーカーによって搬入経路の寸法は異なります。

多くの場合、搬入経路の最小寸法など、詳細はカタログに記載されているでしょう。

しかし、一般の方ではカタログの専門的な内容を正確に理解するのは難しいかもしれません。

不安な方は施工業者に相談しましょう。

お住まいの住居にあるお風呂の種類はどのタイプ?

浴室のリフォームでは、今の住居のお風呂の種類を事前に調べておくことが重要です。

お風呂の種類は、以下の4つに分けられます。

  • バランス窯
  • 据え置き型
  • 埋め込み型
  • ユニットバス

ここでは、それぞれの種類について詳しく解説します。

バランス窯

バランス釜は、浴槽の横に給湯器が設置された形状のお風呂です。

在来木造の浴室の中で、浴槽の横に水栓が付いている大きな機械がある場合は、バランス釜だと考えてよいでしょう。

バランス釜は、熱源がガスの機器で着火には乾電池を利用するため、停電した際にもお湯が沸かせます。

現代では、見かけることが少なくなった機器です。

据え置き型

据え置き型の浴室とは、脚がついた浴槽が、お風呂の床に置くように設置されているお風呂です。

床などに浴槽が埋め込まれていない場合は、据え置き型だと考えられます。

浴槽に溜まっているお湯の栓を抜くと、下から洗い場に水が流れ、洗い場から排水されます。

床の上に浴槽が置かれているため、またぎ高さが高く、子どもやお年寄りは出入りの面で使いづらさを感じるかもしれません。

埋め込み型

埋め込み型の浴室は、在来木造の浴室で、浴室の床面と同じ高さまで浴槽が埋め込まれているタイプのお風呂です。

床・壁・天井はタイルやコンクリートで仕上げられていることが多いでしょう。

浴槽のお湯は、浴槽についている排水口から流れていきます。

ユニットバス

ユニットバスでも壁にタイルが施されているものがあり、在来浴室との区別に迷うこともあるかもしれません。

基本的に、ユニットバスは壁パネルと建具が一体となり製品化されています。

既存の浴室が在来浴室かユニットバスか見分けるには、以下の点を参考にしてください。

  • 天井に点検口があるか
  • 窓枠が壁パネルと一体化されているか
  • ドアの下枠が床パネルと一体化されているか

ユニットバスを設置する際の注意点

ユニットバスを設置する場合は、扉の種類や窓の向き、オプション機能などに注意する必要があります。

ここでは、ユニットバスを設置する際の注意点について詳しく紹介します。

扉の種類の選び方に注意する

ユニットバスを設置する際は、扉の種類の選び方に注意しましょう。

ユニットバスは、洗面室とのつながりで、扉・浴槽・カウンターの位置がほぼ決まります。

このとき、扉の種類に折戸や開き戸を選ぶ場合は問題になることは少ないかもしれません。

注意すべきなのは、折戸や開き戸から引き戸に変更するときです。

扉と洗面室側との取り合いを調整する必要があります。

例えば、引き戸を引くスペースに洗面化粧台や洗濯機パンが固定されていると、干渉する恐れがあるでしょう。

窓の向きに注意する

ユニットバスを設置する際は、窓の向きにも注意しましょう。

ユニットバスでは、大抵の場合、窓の位置が決まっており、浴槽の横側に設置されます。

また、ユニットバスはパネルの厚みが窓の開口部にも施工されるため、一般的な洋室の窓よりも一回り小さくなるのが一般的です。

図面だけではわかりにくい場合もあるため、気になる方は施工業者との打ち合わせで、どのくらいの幅の窓が設置されるかを確認しておくと良いでしょう。

オプション機能もよく考える

ユニットバスを設置する前には、あらかじめオプション機能を決めておくことをおすすめします。

ユニットバスには、床下暖房・室内暖房・浴室乾燥・ジャグジーなど、さまざまな機能をオプションで付けられます。

たとえば、入浴後に床に水が流れ、掃除の手間を抑える機能があるメーカーもあります。

ご家族のニーズにあわせて選びましょう。

まとめ

この記事では、ユニットバスとは何かとメリット・デメリット、メーカーごとの特徴やおすすめ商品、浴槽のサイズからリフォームする際の注意点までを詳しく解説しました。

ユニットバスへの交換工事は、どの商品を選ぶかも重要ですが、現在の浴槽がどのような施工であるかも重要です。

現状を詳しく知り、専門の施工業者に相談することで、大きさや設備など希望のユニットバスへの交換が実現するでしょう。

お風呂・浴室リフォームに対応する優良な会社を見つけるには?

ここまで説明してきたお風呂・浴室リフォームは、あくまで一例となっています。

「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって「大きく異なる」ことがあります。

そのとき大事なのが、複数社に見積もり依頼して必ず「比較検討」をするということ!

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後悔しない、失敗しないリフォームをするためにも、リフォーム会社選びは慎重に行いましょう!

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】久田麻里子

2級建築士、インテリアコーディネーター、住環境福祉コーディネーター。ハウスメーカー、リフォーム会社での建築業を幅広く経験。主婦・母親目線で様々なリフォームアドバイスを行う。主な担当は水回り設備リフォーム、内装コーディネート、戸建てリフォームなど。

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