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目次
トイレの床をタイルに張り替える費用相場
トイレの床をタイルに張り替えるリフォーム費用の相場は、6万円~です。
リフォーム内容 | 費用相場 |
タイルの費用(1㎡あたり) | 1万円~ |
施工費用 | 5万円~ |
合計費用 | 6万円~ |
タイルは下地をモルタルや接着材などを用いて、職人が1枚ずつ施工するため手間がかかります。
施工費用には、既存の床の解体・撤去・養生・目地埋めなどの費用が含まれます。
既存の床の状態によって、補修が必要な場合もあるため、費用の幅は広くなるでしょう。
既存の床がクッションフロアとフローリングの場合
既存の床がクッションフロア、フローリングの場合の費用相場は以下の通りです。
既存の床 | 費用相場 |
クッションフロア→タイル | 6万円~ |
フローリング→タイル | 8万円~ |
トイレの床がフローリングである場合、解体・撤去などの施工にかかる費用は高くなります。
タイルの種類や床の状態によって費用には幅が出るため、予算を決めてからリフォーム計画を立てましょう。
トイレの床をタイルに張り替えリフォームするメリット
トイレの床材に使用できるものには、さまざまな材質のものがあります。
水をよく使うトイレの床材をタイルに変えると、清潔でおしゃれな状態が長く続きます。
こちらでは、トイレの床材をタイルにしたメリットを3つ紹介するので、トイレをリフォームする際の参考にしてください。
メリット①水に強くてお手入れがしやすい
タイルは主に鉱物や粘土などを焼き固めて作られているため、材質が強く水を吸収しにくいのが特徴です。
汚水も吸収しないので、モップで拭いたり水で洗い流したりと、お手入れが簡単です。
トイレは毎日使用する場所で水分がはねる、飛び散るなどするため、こまめにお掃除する必要があります。
水に強い材質のタイルは、サッと汚れを拭き取れるので、日々のお手入れが楽になるでしょう。
メリット②傷に強く耐久性が高い
トイレの床材に使用されるタイルは、フローリングなどに比べ材質が硬く丈夫です。
うっかり本や固いものを落としても、傷がつきにくく耐久性が高い点もメリットの1つです。
耐久性が高いと、リフォームをする周期が長くなるため、長期的にみてコストが抑えられるでしょう。
ただ、タイルの表面に傷がつくと、匂いや汚れが染み込み、耐久性が低くなります。
タイルの表面が割れてしまったら、その箇所のタイルを交換して補修しましょう。
メリット③おしゃれでデザイン性が高い
トイレの床材にタイルを使用すると、高級感がありおしゃれな雰囲気になります。
タイルのサイズや色、柄などデザインのバリエーションも豊富です。
自然の石の風合いや、鏡面仕上げによるツヤなど、独特なデザインが好みの方は個性的でおしゃれなトイレにリフォームできます。
また、タイルは変色しにくいため、さまざまな場所に使用できます。
トイレの床と壁のデザインを合わせるなど、組み合わせも楽しめるでしょう。
トイレの床をタイルに張り替えリフォームするデメリット
トイレの床をタイルに張り替える際は、デメリットも知っておくと安心です。
全ての床材にメリット・デメリットはあります。
こちらでは、デメリットについて3つ紹介します。
デメリット①タイルの表面が冬場は冷たい
タイルは高温で焼き固められ、圧縮されているため、密度が濃く肌触りが冷たいのが特徴です。
夏場は熱がこもりにくいですが、冬場はひんやりと冷たく感じてしまうでしょう。
足元から底冷えする可能性があるため、冬場の冷え対策はしっかりしておくのが賢明です。
ウォシュレットや、小型のヒーターなどの暖房器具で、身体を冷やさないようにしましょう。
デメリット②タイルの目地に汚れがつきやすい
タイルの表面はお手入れしやすいですが、タイルのつなぎの目地に汚れがつきやすいのがデメリットです。
焼き物であるタイルの目地は、表面に細かな穴が多数あり、その穴から水や汚れを吸収してしまいます。
水分や汚れを放っておくと、カビが発生する原因になるため、汚れは拭き取ってください。
掃除が苦手な方は、サイズが大きめのタイルで目地を減らすか、汚れが目立ちにくい色を選択しましょう。
デメリット③リフォームのコストが高い
一般的にタイルは、1枚ずつ職人が手作業で貼るため、施工費が高くなります。
クッションフロアに比べ、タイルの商品自体も高価なため、商品と施工費を合わせたリフォーム費用は高めになるでしょう。
ただし、タイルは傷に強く耐久性があり長期間の使用が可能です。
引っ越しなどの予定がなく、長く住み続けられるなら、長期的にみてコストが抑えられる可能性があります。
タイルの種類によって費用に大きな幅があるため、予算を決めてからリフォーム計画を立てましょう。
>>>タイル以外の床材を検討したい方は、こちらの記事でフローリング等の床材について詳しく解説しています
トイレの床材におすすめなタイルの種類と特徴
トイレの床をタイルに張り替える際、どんな種類のタイルがあるのか気になる方もいるでしょう。
こちらではトイレの床材に使用されるタイルの、種類と特徴を解説します。
トイレの床材をタイルに張り替えようか考えている方は、ぜひ参考にしてください。
磁器質タイル
磁器質タイルはメーカーによってはB1類と記載されています。
磁器質タイルは、粘土や鉱物など陶器やガラスの原料となる素材を約1200℃~約1350℃で焼き固めたものです。
キメが細かいうえ非常に硬く、一般的に住宅の内外装によく用いられている素材です。
吸水率が1%以下といわれ、ほとんど水を吸わないため耐久性が高く、公共の床タイルや外壁などにも使用されています。
釉薬(ゆうやく)といううわぐすりを施すことで、さまざまな色や光沢など自然な味わいを出せるのが特徴です。
せっ器質タイル
せっ器質タイルはメーカーによって、B2類と記載されています。
せっ器質タイルは、粘土や鉱物など陶器やガラスの素材となるものを、約1200℃前後の温度で焼き固めたものです。
吸水率は10%以下とされており、磁器質タイルの次に吸水性が低く、水回りに適した素材です。
釉薬(ゆうやく)といううわぐすりでツヤなどを出さずに、素朴な質感の味わいを活かし、トイレの床材として使用されることもあります。
陶器質タイル
陶器質タイルはメーカーによってはB3類と記載されています。
陶器質タイルは、粘土や石灰などを約1000℃~約1200℃で焼き固めたものです。
磁器質タイルやせっ器質タイルに比べて吸水率が高く、22%以下とされています。
ただし、釉薬(ゆうやく)といううわぐすりのコーティングで防水性が高くなり、多くは屋内の内装で用いられます。
陶器質タイルは海外からの輸入品に多く見られ、国産のタイルは少ないのが特徴です。
デザイン性が高く色や形、質感などを好みにカスタマイズできます。
セラミックタイル
セラミックタイルは粘土やシリカなどのセラミック素材を原料とし、高温で焼き固められたものです。
天然石に近い風合いを再現できたり、天然石にはない色合いを作れたりと、デザインのバリエーションが豊富です。
吸水性が低く、汚れが付着しにくいため、お手入れがしやすくトイレなどの水回りに適しています。
傷がつきにくくメンテナンスしやすいため、商業施設のフロアの床材として使用されることも多いタイルです。
ただし、メンテナンスがしやすい反面、一般的なタイルに比べて費用は高くなります。
フロアタイル
フロアタイルは、塩化ビニル樹脂を原材料にして作られたもので、内装でよく使われる素材です。
居室で使用されるクッションフロアよりも、硬くて耐久性があるため、水回りにも適しています。
タイルよりも質感が柔らかく、色や柄も豊富なため、他の素材よりも幅広いデザインに対応可能です。
クッションフロアとタイルの中間的な位置にある、床材といえるでしょう。
フロアタイルは張り替えやすいため、工事が短時間で済みますが、傷がつきやすいのがデメリットです。
>>トイレの床のおすすめメーカーはこちらの記事で説明しています
トイレの床をタイルに張り替えリフォームした事例
こちらでは実際にトイレの床をタイルにリフォームした事例を紹介します。
壁との組み合わせや、トイレ全体の雰囲気など、タイルならではの風合いがありますので参考にしてください。
内装にこだわったトイレにリフォームした事例
住宅の種類 | 一戸建て |
リフォーム費用 | 約65万円 |
施工期間 | 約3日間 |
※リフォーム費用には、トイレの床以外も含まれます。
玄関近くの納戸の一部を解体して、トイレを新しく設置しました。
収納ボックスと壁のアクセントクロスを、木目調で統一しシンプルでモダンな雰囲気に仕上がっています。
フロアタイルで高級感が出て、シンプルで飽きのこないトイレにリフォームできました。
マンションのトイレをフロアタイルにリフォームした事例
住宅の種類 | マンション |
リフォーム費用 | 約15万円 |
施工期間 | 約1日間 |
築年数が50年以上のマンションのトイレを、リフォームしました。
耐久性が高くお手入れのしやすいフロアタイルでスッキリした印象になっています。
柔らかな質感と落ち着いた色のタイルが、おしゃれな空間を演出しています。
デザイン性が高く、お手入れが簡単なのもフロアタイルの魅力です。
和式トイレを洋式トイレにリフォームした事例
住宅の種類 | 一戸建て |
リフォーム費用 | 約40万円 |
施工期間 | 約7日間 |
※リフォーム費用には、トイレの床以外も含まれます。
お掃除がしにくい和式トイレを、高級感のある洋式のトイレに変えたいとご要望いただきました。
タイルとサイドパネルの色合いを落ち着いた色で合わせ、高級感のあるモダンな空間に仕上げています。
床も壁もサッと拭き取れるので、高級感がありながら、お手入れが簡単なトイレにリフォームしました。
広い床タイルのトイレにリフォームした事例
住宅の種類 | 一戸建て |
リフォーム箇所 | トイレ・床 |
和式で狭かったトイレを、タンクレスの便器を使用し床部分を広げ、洋式トイレにリフォームしました。
壁のタイルに合わせ、明るい色のタイルにすることで、優しい雰囲気のトイレに仕上がっています。
すっきり明るい色で統一し、床面が広がったことで、お手入れのしやすいトイレになりました。
トイレの位置替えとともにフロアタイルにした事例
住宅の種類 | 一戸建て |
施工期間 | 約1ヶ月~ |
既存の物置の中にトイレを作り、既存のトイレを玄関収納にリフォームしました。
トイレの位置を変え、耐震補強を施し窓も設置しています。
明るい木目調の壁が、フロアタイルの床と調和し、爽やかながら高級感のある空間になりました。
タイルのおすすめメーカーと機能
リクシル
トイレ用抗菌床タイル レストールキラミック
リクシルの抗菌タイルは、便器に付着するヌメリ、汚れや匂いの元となる細菌を抗菌し、清潔に保ちます。
写真の「トイレ用抗菌床タイル レストールキラミック」はウェット清掃&ドライ清掃の両方に対応できる磁器質タイルです。
軽い汚れはサッと拭き取り、頑固な汚れはブラシを使った水洗いもできます。
タイルの表面だけでなく目地も、抗菌・防カビ仕様になっているため、長く清潔な床を保てるのが魅力です。
TilePark(タイルパーク)
ニューヨークーミニヘキサゴン
タイルパークは、さまざまな種類やデザインが豊富な、タイル専門の業者です。
写真の「ニューヨーク-ミニヘキサゴン」は小さな六角形をしており、ニューヨークのインタリアをイメージさせるおしゃれなタイルです。
カラーは白と黒があり、組み合わせによりさまざまな柄を作れるため、好みのデザインのトイレを実現できます。
自分だけのオリジナルを楽しみたい方に、おすすめです。
トイレなどの水回りや屋内外の床など、使用できる場所の範囲が広いのも特徴の1つです。
サンゲツ
シンプルモダンなフロアタイル
サンゲツは床材、壁紙、カーテンなどインテリアに特化した製品を販売している会社です。
サンゲツのフロアタイルは、150柄ものデザインがあり非常にバリエーションが豊富です。
また、店舗や土足でも使用できるほど、傷に強く耐久性があります。
写真の「ヘキサゴンタイル」フロアタイルは、六角形をしておりカラーは3色から選べます。
マットでムラのある質感が、上品でおしゃれなトイレを演出しています。
同じデザインで複数のカラーを組み合わせても、違った雰囲気が味わえるでしょう。
ニッタイ工業
アンティコット
ニッタイは、外装・床タイルなどの総合タイルメーカーとして製造・販売している会社です。
ニッタイはタイルの品質にこだわり、環境面に配慮したリサイクル製品の開発にも取り組んでいます。
また、輸入製品の販売もしており写真の「アンティコット」は複数柄のデザインを組み合わせた雰囲気がおしゃれな磁器質タイルです。
カラーは4色から選べ、焼き物の独特な質感と柄の空間を味わいたい方におすすめです。
TOTO
ハイドロセラ・トイレフロアJ
TOTOは、水回りを中心とした、住宅設備機器を扱っている会社です。
写真の「ハイドロセラ・トイレフロアJ」は住宅のトイレ床専用に開発された床材です。
セラミックでできた陶器で、菌やウィルスの繁殖を抑える、ハイブリッド光触媒「ハイドロテクト」が施されています。
匂いや汚れのもととなる菌がつきにくく、800mm×900mmと大判なため、日頃の掃除が簡単でお手入れをしやすいのが特徴です。
メンテナンスが簡単なため、お掃除が苦手な方にもおすすめです。
タイル床のおすすめ掃除方法
水に強くお手入れがしやすいタイルですが、まったく掃除をしなくてよいわけではありません。
排水溝が設置されているトイレの場合、モップや水でゴシゴシ洗い流せますが、排水口が設置されていないトイレの場合は拭き掃除が必要です。
こちらでは、タイルの表面、目地にわけてそれぞれの掃除方法を解説します。
タイル表面の掃除方法
タイル表面は、掃除機などで汚れを取り除いた後、固く絞った雑巾で拭きましょう。
タイル表面の汚れが落ちにくい場合は、中性洗剤を薄めた水に雑巾を濡らして固く絞り、汚れを拭き取ってください。
汚れを拭き取った後は、雑巾をキレイな水につけて固く絞り、水拭きで洗剤部分を拭き取ります。
洗剤で落ちない汚れは、メラミンスポンジなどで軽くこすりましょう。
お手入れを簡単に済ませたい方は、タイルの上に透明のシートを貼るか、マットなどを敷くのも効果的です。
タイル目地の掃除方法
タイル自体は吸水性が低く、水が染み込みにくいですが、タイルの目地は弾力があり吸水性が高いのが特徴です。
タイルの目地についた汚れは、放っておくとカビる可能性があるため、塩素系漂白剤を水に薄め、雑巾を軽くつけてたたくように汚れを落とします。
または、目地に重曹を溶いた水をスプレーで振りかけるか、塩素系漂白剤をティシュに染み込ませ、汚れの部分に置き10分ほど放置します。
目地に洗剤が染み込んだら、雑巾で軽く叩いて、汚れを吸い取るようにしましょう。
漂白剤を使用する場合は、窓やドアを開けて換気を十分におこなってください。
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