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2020年11月13日更新

外壁をタイルにリフォームするメリットとデメリットは?

住宅の外壁には、モルタルや木材、サイディングなどさまざまな建材が用いられていますが、タイル貼り外壁にリフォームするとどのようなメリットがあるのでしょうか?タイル貼り外壁の特徴とメリットとデメリット、工事費用などについてご紹介していきます。

外壁タイルの種類とは?

外壁タイルは、建物に高級感と、耐久性を与える素材として多くの建物で使われています。

外壁タイルが広く流通するにつれ、素地や形状が非常に多くなり、どのタイルを選ぶかにおいて悩む人も増えています。

外壁タイルは素地による分類と形状による分類ができ、それぞれの特徴をつかむことが大切です。

素地による分類では

  • 陶器質
  • 外壁タイルよりも内装に利用されているタイル。
    吸水性が高いのが特徴。

  • 磁器質
  • 最も外壁タイルに向いているといわれています。
    水の吸収も少なく、耐久性が高いことが特徴。

  • せっ器質
  • 磁器質ほどの耐久性はありません。
    しかし、色々なデザインを加工することが可能です。

    形状による分類は

  • 平物タイル
  • 最も一般的で、横長タイプや正方形といった四角のタイル。
    施行しやすく、形状の違うタイルを並べて、デザイン性を出すこともできます。

  • 役物タイル
  • 特殊な形状で、建物の四隅で活用されています。
    タイル自体にデザイン性を出し、きれいな仕上がりが特徴です。

これらの種類に分類することができます。

それぞれの適性に合ったタイルを選ぶことがポイントです。

タイル貼り外壁の特徴とメリットとデメリット

外壁をタイルにリフォームするメリットとデメリットは?

タイル貼り外壁とは、モルタルやコンクリート製の外壁にタイルを1枚1枚貼り付けて作られる外壁のことです。

リフォームで外壁をタイル貼りに変更する場合、どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか?

タイル貼り外壁のメリット

タイルは元々陶器タイルや磁器タイルなど高温で焼き締めた素材ですからタイル自体の耐久性は半永久と言えます。

住宅の外壁に使われるタイルは、大きさや形状、デザインの豊富さと強度の高さが特徴の外壁材です。

そのため、複数のデザインのタイルを組み合わせてデザイン性の良い外壁を作りたい、耐久性を重視した外壁を作りたいという方におすすめとなっています。

耐久性については、破損のしにくさももちろんですが、色合いが劣化しにくいというのも特徴です。

塗料や他の外壁材と違い、水洗いを行うだけで見た目の美しさをある程度維持することができるため、メンテナンス費用を抑えたいという方にも向いています。

タイル貼り外壁のデメリット

タイル貼り外壁は耐久性、デザイン性が高いというメリットがありますが、1枚1枚手作業で施工する必要があるため、どうしても施工期間が長くなり、施工費用も高くなります。

また、重量も他の外壁材に比べて重く、建物や住宅の形状によってはタイルが使用できない場合もあるため、建物の補強費用が追加でかかるという点もデメリットです。

その他にも、タイルの剥離や落下によるトラブルなどもタイルのデメリットと言えますが、これらの問題については定期的に浮きや割れがないか目視確認しておけば予防することができます。

リフォームで外壁をタイル貼りに変更したいという場合には、タイル貼りを得意としているリフォーム会社に相談し、必要な工事の内容や費用について確認しておきましょう。

タイル貼り外壁と他の外壁材の違いとは?

外壁をタイルにリフォームするメリットとデメリットは?

住宅の外壁にはタイル以外にもさまざまな外壁材や仕上げ材が用いられており、それぞれにメリットやデメリットが存在します。

他の外壁材とタイル貼り外壁と比較した場合、どのような違いがあるのか、建材別に比較してみましょう。

塗装仕上げの外壁とタイル貼り外壁の違いは?

塗装仕上げはモルタルなどで作られた外壁にシリコン塗料やセラミック塗料などを塗布して仕上げた外壁のことです。

住宅建材のほとんどは、何らかの塗装によって保護され、最もポピュラーな建築資材です。

使用する塗料によって多少変化しますが、定期的な塗り直しが必要となるため、ランニングコストはあまり高くないと言われています。

しかし、塗装によって建物のイメージを自由に変更することができるため、建物の見た目を定期的に替えたいという方にはおすすめの外壁です。

タイル貼りの場合は、見た目を変更するとなるとタイルを剥がして新しいものに貼り替える手間がかかるため、塗装より多くのコストがかかってしまいます。

ですが、長期的に考えた場合、タイルはほとんど劣化することがないため、メンテナンスの手間や費用が抑えられ、ランニングコストが安くなるという点がメリットです。

サイディング外壁とタイル貼り外壁の違いは?

サイディング外壁は、窯業系素材や金属で成型された板材を壁に張り付けて仕上げる外壁のことです。

金属製の場合は軽量で強度が高く、工事も簡単とメリットが大きいのですが、錆や塗装の剥がれなどが起こるため、塗装外壁と同じく定期的な塗料の塗り替えや外壁材の交換といったメンテナンスが必要となります。

窯業系サイディングというタイルと同じ方法で作られたサイディング材については、タイル貼り外壁に近い特性を持っており、耐久性の高さが特徴です。

しかし、窯業系サイディングはタイル貼りと違い、断熱材などを施工した壁に釘などで打ち付けて施工する方式のため、タイルに比べるとやや耐久性については劣ります。

タイルの場合はモルタルなどで作られた頑丈な外壁にタイルを貼り付けて施工するため、破損に強く、破損しても雨漏りが起こりにくいのです。

また、破損時の修繕についても、サイディングは1枚のサイズが大きいため、場合によっては材料を大きく加工する手間がかかることもあります。

タイルならサイズが比較的小さいため、細かな調整が行いやすく、簡単に交換を行うことができるでしょう。

外壁タイルが劣化するとどのような症状が出る?

外壁タイルは、素材の耐久性が優れているので、劣化しづらく、メンテナンスはほとんどかからないと思っている人も多いのではないでしょうか?

確かに、外壁タイルは耐久性のある素材を使用していますので、何度もメンテナンスが必要というわけではありません。

しかし、タイル自体も年数が経過すると、メンテナンスの必要があります。

更に、タイルに付随する目地や接着剤はタイルより早く劣化します。

主に考えられる劣化は以下の通りです。

  • 汚れの付着
  • タイルの浮きや剥がれ
  • タイルの割れや欠け
  • 目地の経年劣化 など

劣化の症状について解説します。

汚れの付着

年数が経過してくるとタイルでも汚れが出てきます。
雨染みやくろずみなどは、外観を損なう原因となり、古臭く、汚いイメージを植え付けてしまうでしょう。

タイルの浮きや剥がれ

最も注意しなければいけない劣化がタイルの浮きや剥がれです。

接着剤から剥がれてしまい、はた目には分かりにくいですが、タイルが浮いてきます。

タイルが浮いているうちにメンテナンスを行えば良いのですが、メンテナンスを怠ると剥がれて落ちてきてしまうことに繋がってしまうのです。

タイルの落下は、下の入居者にあたり大けがするといった重大な事故を引き起こす原因になります。

タイルの割れや欠け

タイルの割れや欠けも要注意の劣化です。

タイルが割れてひびが入ってしまうと雨水が侵入し、中の鉄筋が腐食してしまうなど、建物の耐久性に大きなダメージを負う原因に繋がります。

タイルの欠けも、落下による重大事故に繋がる可能性が高いので、メンテナンスで改善しなければいけない箇所です。

目地の経年劣化

窓まわりなどタイルとの境目にはコーキングをしています。
水の侵入を防ぐのが最も大きな目的ですが、コーキングはゴム製なので約10年前後で劣化してしまうのです。

目地が劣化すると、水の侵入により、建物の耐久性に影響を与えます。

タイル自体のメンテナンスよりも、目地自体の劣化が早いのでメンテナンス回数は多くなるでしょう。

外壁タイルの施工方法とは?

外壁タイルの施工方法は、主に2つ挙げられます。

  • 湿式工法
  • 乾式工法

2つの工法について解説しましょう。

外壁タイルの湿式工法とは

湿式工法は、職人さんがモルタルに貼り付けていく工法です。

昔ながらの工法ともいえますが、職人さんの技術によっても仕上がりが異なる場合があります。

現場でモルタルを準備することになり、水を使うので、天候によっては工期が伸びるリスクも考えておく必要があるでしょう。

昔ながらの工法ということや、職人さんの人材不足ということもあり、外壁タイルを湿式工法で貼るのは少なくなっているのが現状です。

外壁タイルの乾式工法とは

乾式工法は、タイル施工用のベースサイディングを敷き詰め、接着剤を用いてタイルを貼り付けます。

湿式工法ではモルタルを使いますが、乾式工法は一切モルタルを使用しません。

そのため、工期の短縮がはかれます。

技術革新もあり、接着剤の質が良くなり耐震性も備える程です。

湿式工法より若干費用面で高いのがデメリットといえますが、現在では多くの外壁タイル工法は乾式工法が採用されています。

外壁タイルのメンテナンスはどのように行う?

先ほど、外壁タイルが劣化した場合の症状について解説しました。

劣化に対するメンテナンス方法は、それぞれで異なります。

ここからは、劣化の症状に応じた外壁タイルのメンテナンス方法について説明しましょう。

汚れの付着

汚れを除去する効果的なメンテナンスは高圧洗浄です。

高圧洗浄とはタイルについている汚れを強力な水圧で洗います。

高圧洗浄機で水に高圧をかけますが、高圧洗浄機も技術革新により随分使い勝手が良くなっています。

費用は1平方メートルあたり、約300円前後でメンテナンス可能です。

もし手が届く箇所ならば、タイル専用の洗剤を使って自分たちでメンテナンスすることもできます。

タイルの浮きや剥がれ

タイルの浮きはなかなか目視ではわからないことがあります。

打診棒と呼ばれる金属の棒でタイルをなぞり、浮きを判別することが一般的です。

浮きのメンテナンス方法は、湿式工法と乾式工法で異なります。

湿式工法の場合は、モルタル強化のためエポキシ樹脂が必要です。

充てん箇所ごとに約500円~約900円の費用と、職人さんに1平方メートルあたり、約1,000円~約2,000円の費用が発生します。

乾式工法の場合は、接着剤の劣化による浮きが主な要因ですので、再接着が必要です。

1カ所あたり、約600円前後を見込んでおけばいいでしょう。

剥がれに関しても同じ工法でメンテナンスしており費用は変わりません。

しかし、前述しましたように、外壁タイルの剥がれは重大事故に繋がりますので、浮きの段階で早めのメンテナンスをおすすめします。

タイルの割れや欠け

タイルの割れや欠けといった症状に関しては、基本的にはタイルを交換します。

タイルが割れてひび割れ程度ならば、接着剤によって雨水の侵入を防ぐこともありますが、見かけの問題や、再メンテナンスの必要性などから交換が一般的です。

タイル自体は1枚あたり約500円~約1,000円程度で、交換も1枚~数枚程度ですみます。

タイルの割れ段階で早めにメンテナンスすることで、落下のリスクを防ぐことにも繋がるといえるでしょう。

目地の経年劣化

目地が経年劣化してしまうと、コーキングを補充しなければいけません。

コーキングの全面交換や増し打ちの費用は約700円~約1,200円/メートルを考えておくといいでしょう。

湿式工法の場合は、目地にモルタルが入っていることがあります。

目地がモルタルの場合は、モルタルを補充する必要があるでしょう。

モルタル補充の場合は、1カ所あたり約500円~約700円の費用が発生します。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】下久保彰

2級建築士。建築設計や施工業務を30年以上経験。最近は自営にて各種請負業務を行う。

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