目次
- 1 予算別でできるマンションリフォームの施工内容
- 2 マンションリフォームの施工箇所別の費用相場と工事日数
- 3 築年数ごとに必要となってくるリフォームとは?
- 4 150万円未満のマンションリフォームの施工事例
- 5 150万円~300万円未満のマンションリフォーム施工事例
- 6 300万円~600万円未満のマンションリフォーム施工事例
- 7 600万円以上のマンションリフォーム施工事例
- 8 マンションリフォームで出来ること・出来ないこととは?
- 9 マンションリフォームは住みながらでも出来る?
- 10 マンションリフォームで利用できる補助金・助成金とは?
- 11 マンションリフォームで適応される減税措置とは?
- 12 マンションリフォームの注意点とは?
- 13 マンションリフォームを成功させるためのポイント
- 14 マンションでのリフォームの進め方とは?
- 15 マンションリフォームを依頼する業者を探すポイントとは
- 16 マンションの『リフォームパック』とは?
予算別でできるマンションリフォームの施工内容
予算・費用相場 | 工事内容 |
〜100万円 | ・壁紙クロス張り替え(約50㎡=3部屋分) ・天井のクロス張り替え(約50㎡=3部屋分) ・フローリング張り替え(約6畳=1部屋分) |
100万円〜300万円 | キッチンリフォーム ユニットバスの交換 3点ユニットバスから間取り変更 |
300万円〜500万円 | 間取り変更を含むリフォーム |
500万円〜 | スケルトンリフォーム リノベーション 大規模な間取り変更 |
マンションのリフォームは予算別に分けると具体的にどのようなことができるのでしょうか。特にマンションの間取りの中でも主流である3LDKのマンションは比較的広さがあるため、費用がどれくらいかかるのか気になる人も少なくないでしょう。
ここでは3LDKのマンションの具体的な広さを解説し、予算別でできるリフォームの内容についても詳しくご紹介していきます。
それでは、3LDKのマンションとは具体的にどのくらいの広さなのでしょうか。
多くの3LDKのマンションは約60㎡〜約75㎡の広さです。70㎡を畳に換算すると約43畳で、そのうちLDKは約12畳〜約15畳であることが多いとされます。
予算別でできる具体的なリフォーム内容について下表で解説していきます。
100万円未満でできるマンションリフォーム
工事内容 | おおよその費用相場 |
内装一部リフォーム(8畳程度) | 約10万円~ |
間仕切りの撤去・増設 | 約20万円~ |
トイレの便器の交換と内装工事 | 約25万円~ |
洗面台の交換 | 約25万円~ |
玄関のリフォーム(シューズボックス新設) | 約20万円~ |
畳からフローリングへの変更(8畳程度) | 約35万円~ |
100万円未満の予算でマンションリフォームができるの?と思う人も少なくないでしょう。しかし、内装材や設備機器などのグレードを低くすれば、意外とさまざまなリフォームが可能になります。
例えば、トイレの便器の交換と内装工事、洗面台の交換などはそれぞれ約25万円からリフォームが可能ですが、トイレや洗面台の移設や新設になると100万円を超えるケースもあります。
よって100万円未満の予算でのリフォームとは、部分的なリフォームや設備機器の取り換え、グレードを落としたものを取り入れるといった内容になります。
100万円〜300万円でできるマンションリフォーム
工事内容 | おおよその費用相場 |
キッチンの交換 | 約120万円~約200万円 |
ユニットバスの交換 | 約100万円~約150万円 |
全ての水回りの設備交換 | 約170万円~約250万円 |
100万円〜300万円の予算でできるマンションリフォームには、ミドルクラスのキッチンの交換、ユニットバスの交換があります。
また、グレードを落としたものであれば、全ての水回りの設備交換も可能でしょう。
300万円〜500万円でできるマンションリフォーム
工事内容 | おおよその費用相場 |
間取り変更のないリフォーム | 約200万円~約400万円 |
間取り変更を含むリフォーム | 約300万円~約500万円 |
間取り変更を含むリフォームも300万円〜500万円の予算があれば可能です。間取り変更のないリフォームと比べて、およそ100万円予算が高くなります。
間取り変更まで行った具体例としては、予算約350万円で古い和室の畳をフローリングにして広いLDKにリフォームした例もあります。また約498万円の予算で既存のキッチンからⅡ型キッチンに変更した例もあります。
500万円以上でできるリフォーム
工事内容 | おおよその費用相場 |
スケルトンリフォーム(リノベーション) | 約700万円~ |
デザイナーズリノベーション | 約500万円~ |
スケルトンリフォームは部屋の天井・壁・床の骨組みを撤去し、間取りから変更するため大掛かりな工事となり、通常のリフォームより費用が多くかかります。
またデザイナーズリノベーションは、デザイナーや建築家がこだわりを持った独自のコンセプトでリノベーションするもので、デザイン性に優れているため費用が高くなります。
マンションリフォームの施工箇所別の費用相場と工事日数
マンションリフォームの施工箇所別の費用相場と工事日数の目安を、下記の表にまとめましたので参考にしてください。
施工箇所 | 費用相場 | 工期 |
キッチン | 約70万円~ | 約2日~ |
お風呂場 | 約100万円~ | 約5日~ |
トイレ | 約30万円~ | 約2日~ |
リビング | 約100万円~ | 約1週間~ |
和室 | 約60万円~(6畳あたり) | 約5日~ |
窓 | 約15万円~(1カ所あたり) | 約2日~ |
ドア | 約30万円~ | 約1日~ |
内装(壁紙・床) | 約10万円~(10帖あたり) | 約1日~ |
マンションのキッチンリフォームの費用相場と工事期間
施工箇所 | 費用相場 | 工事の期間 |
キッチンの交換 | 約60万円~ | 約1日~約2日 |
壁付けキッチンから対面キッチンに変更 | 約100万円~ | 約1週間~ |
キッチンリフォームの費用相場は、キッチンメーカーやクラスによって価格が大きく変わってきます。同じメーカーでもリーズナブルなクラスなら約60万円、グレードが高いものだと約150万円のものもあります。
また、キッチンリフォームの中でも既存のキッチンから移動せず、新しいものに交換するだけであれば比較的費用も抑えられ、工期も短いです。しかしキッチンのレイアウトを変更すると費用や工期が多くかかるようになります。
I型からL型、L型からアイランド型などレイアウトを変えて内装工事も伴うリフォームだと費用や工期が比較的かかります。キッチンの場所を変えることによって配管の移動工事が伴うと、さらに費用がかかってきます。
マンションのお風呂場リフォームの費用相場と工事期間
施工箇所 | 費用相場 | 工事の期間 |
浴槽の交換 | 約10万円~ | 約1日 |
ユニットバスの交換 | 約50万円~ | 約3日~約4日 |
浴室床材のリフォーム | 約10万円~ | 約1日~約2日 |
浴室暖房乾燥機の設置 | 約10万円~ | 約5時間~約6時間 |
ユニットバスの特徴として各メーカーに共通の「1216」や「1418」などの規格サイズがあります。これはユニットバスの奥行きと幅が表記されたものです。
ただメーカーによってユニットバスの外寸が多少違うので、同じ規格でも交換の時に収まらないケースもあります。そのため必ずリフォーム前に業者に確認するようにしましょう。
またユニットバスの価格はメーカーや機能によって異なりますので、予算に合わせて選ぶようにしましょう。
また浴室に手すりをつけたり、段差をなくしたりといったバリアフリー対応のリフォームの場合は、助成金や介護保険が利用できるケースもあるので、業者に確認するようにしましょう。
マンションのトイレリフォームの費用相場と工事期間
施工箇所 | 費用相場 | 工事の期間 |
トイレの交換 | 約5万円~ | 約半日~約1日 |
手洗い器の設置 | 約3万円~ | 約半日~約1日 |
トイレリフォームはメーカーやグレード、温水洗浄便座などの機能によって価格が異なってきます。リーズナブルなグレードのものなら約5万円からありますが、グレードが上がれば約35万円とかなり価格が変わります。
またトイレリフォームで手すりをつけたり、段差をなくしたりといったバリアフリー対応のリフォームや、汲み取りトイレ・和式トイレから水洗トイレにするリフォームの場合は、介護保険や助成金が利用できるケースがあります。
節水型トイレにリフォームする場合も助成金が利用できることがありますので、業者に確認することをおすすめします。
マンションのリビングリフォームの費用相場と工事期間
施工箇所 | 費用相場 | 工事の期間 |
間仕切りの設置・撤去 | 約5万円~ | 約1日~約2日 |
照明の移動・増設 | 約5万円~ | 約1日~約2日 |
床暖房の導入(電気式) | 約35万円~ | 約1日~約2日 |
床暖房の導入(温水式) | 約50万円~ | 約2日~約3日 |
3LDKのマンションにおいて一般的なリビングの広さは約12畳〜約15畳とされています。
リビングをリフォームするメリットとしては、リビングの横の和室との間仕切りを撤去してより開放的な広いリビングにしたり、家族がもっとも集まるスペースなので生活動線をよくしたりということがあげられます。
またリビングはキッチン・ダイニングと空間でつながっていることが多いため、リビングをリフォームすることで、生活動線とともに家事動線もシンプルになり使いやすくなるというメリットもあります。
マンションの和室リフォームの費用相場と工事期間
施工箇所 | 費用相場 | 工事の期間 |
畳の交換(1畳あたり) | 約1万円~ | 約1日 |
畳の表替え(1畳あたり) | 約0.5万円~ | 約1日 |
和室から洋室のリフォーム | 約50万円~ | 約2週間~ |
洋室から和室のリフォーム | 約50万円~ | 約2週間~ |
マンションの和室のリフォームは、和室をそのままにして畳だけ交換したり、壁紙の張替えのみを行ったりするものと、和室から洋室へ変更するリフォームがあります。
和室から洋室へ変更するリフォームにもさまざまな種類があり、畳をフローリングに変えるだけなら約15万円から可能で工期も短いです。
しかし、和室を隣接するリビングと一体化させたり、和室を解体して洋室へリフォームする場合は、約50万円~と費用も上がり工期も長くなります。
マンションの窓リフォームの費用相場と工事期間
施工箇所 | 費用相場 | 工事の期間 |
内窓の設置(腰高窓) | 約5万円~ | 約1日 |
複層ガラスへの交換(1カ所) | 約3万円~ | 約1日 |
ガラスの交換 | 約1万円~ | 約1日 |
マンションの窓リフォームで内窓を設置したり複層ガラスへ交換したりすると、断熱性がアップし暖房光熱費を抑えることができるのがメリットです。また気密性がアップすることによって、結露を防ぎカビの発生を抑えることもできます。
デメリットとしては内窓を設置するとガラスの枚数が倍になるので、掃除が大変になることです。
またマンションの場合は、窓枠(サッシ)は共有部分になるので、基本的に勝手に修理したり取り替えたりはできません。ガラスの交換もできない場合がありますので、必ずマンションの管理組合に確認をするようにしましょう。
マンションのドアリフォームの費用相場と工事期間
施工箇所 | 費用相場 | 工事の期間 |
ドア交換 | 約30万円~ | 約1日 |
ドア塗装 | 約8万円~ | 約2日 |
ドアシート貼り付け(片面) | 約6万円~ | 約1日 |
マンションのドアは共有部分であるため、勝手にリフォームで交換をすることはできません。マンションの管理組合に相談をしたとしても、マンション全体の統一感がなくなることから許可が降りることはほぼないでしょう。
そこでマンションのドアを交換しなくてもきれいな状態にする方法として、ドア塗装やドアシートの貼り付けなどがあります。
ただ、ドア塗装やドアシートの貼り付けでも管理組合に届出と許可が必要になるので注意が必要です。
マンションの玄関リフォームの費用相場と工事期間
施工箇所 | 費用相場 | 工事の期間 |
シューズクローゼットの設置 | 約20万円~ | 約1日~2日 |
玄関の拡張 | 約70万円~ | 約1カ月~2カ月 |
玄関ドアの交換 | 約20万円~ | 約2時間~ |
玄関のリフォームにはシューズクロークや下駄箱の設置、玄関の拡張や玄関ドアの交換などがあります。
玄関が狭いと圧迫感があり、収納スペースが少ないと靴が散乱したりして使い勝手の悪い玄関になってしまいます。玄関リフォームを行うことで、玄関が広くなったり収納が増えたりして使いやすくなります。
なお、マンションの玄関ドアは共用部分となるため、玄関ドアを交換する場合は必ずマンションの管理組合などから許可を得てからのリフォームとなりますので注意が必要です。
マンションの内装リフォームの費用相場と工事期間
施工箇所 | 費用相場 (1㎡あたり) | 工事の期間 |
壁紙の交換 | 約0.1万円~ | 約1日~ |
フローリングの交換 | 約0.5万円~ | 約3日~ |
クッションフロアの交換 | 約0.2万円~ | 約2日 |
天井クロスの交換 | 約0.1万円~ | 約1日~ |
マンションの内装リフォームは壁紙や床材の種類によってかなり費用が変わってきます。
6畳程度の洋室でクロス・壁紙の張替えを、比較的リーズナブルな量産品クロスで行った場合の費用は約4万円〜約6万円です。
6畳程度の洋室で床材をフローリングから複合材フローリングに変更した場合の費用は約9万円〜約20万円です。
また3LDK(約70㎡)の広さのクロス・壁紙の張替えを、比較的リーズナブルな量産品クロスで行った場合の費用は約40万円〜約45万円です。
3LDK(約70㎡)の広さの床材をすべてフローリングに張り替える場合の費用は約50万円〜約70万円です。ただ、フローリングにもさまざまな種類があり、高品質なものを使用すると約100万円になるケースもあります。
壁紙や床のリフォームについては、使用する建材によって単価が大きく変わりますので、防音や消臭といった高機能な製品を用いる場合はリフォーム会社に見積もりを立ててもらうと良いでしょう。
天井部分のリフォーム
天井についても壁などと同じく、壁紙の貼替えリフォームを行うことができます。
費用は壁紙の貼替えと同じく、1平方メートルあたり700円からが相場です。
壁紙の貼替え以外のリフォームについては、マンションの構造によって可能かどうかが決まり、天井部分にある程度のスペースがある場合には天井板を解体して天井の高さを変えることもできます。解体後は配管を露出するのか、さらに高い位置に天井を設置するかなど事前に計画をたててから行いましょう。
ただし、天井や壁などについては、規約でどこまでリフォームできるかが決まっていますので、あらかじめ管理規約等を確認し、工事が可能かどうか確かめておきましょう。
築年数ごとに必要となってくるリフォームとは?
マンションの設備や水回り、内装などは築年数が経つほどリフォームが必要になってきます。
マンションの設備や水回り、内装などはそれぞれ耐用年数が違うため、リフォームを行うべき時期も異なってきます。
しかし耐用年数が違うからといって、あまりにも細かい工事を何度も行うのは余分な工事費がかかってしまったり、その都度リフォームの手続きを行うのも大変です。
そのためマンションの設備や水回りの耐用年数や、リフォームを行うべき時期をある程度把握しておくことは大切でしょう。
また、動線の見直しや間取りの変更などのリフォームは、子どもが独立したりなど家族構成に変化があった時に検討するのが良いでしょう。
次では築年数ごとに検討したいおすすめのリフォームについて解説していきます。
築年数10年を目安におすすめのリフォーム
築年数 | リフォーム内容 |
10年 | ・水回りの設備の部分的な交換やメンテナンス ・網戸の張り替え ・トイレのパッキンなどの水栓金具 ・温水洗浄便座の交換 ・クリーニング |
築10年ごろから徐々に、水回りを中心に劣化や傷みが少しずつ出てくるので、水回りの設備の部分的な交換やメンテナンス、水栓金具の交換などを検討しましょう。
また築10年が経過すると、網戸の劣化も進むため網戸の張替えや、汚れや傷みが気になる部分のクリーニングも行うことをおすすめします。
築年数15年を目安におすすめのリフォーム
築年数 | リフォーム内容 |
15年 | ・キッチンのコンロ交換 ・レンジフードの交換 ・便座交換 ・内装リフォーム |
築15年が経つと、キッチンやトイレなどの水回りの劣化や傷みが目立つようになってきます。水回りは毎日の生活に欠かせない場所なので、本格的に故障や不具合が出てくる前に早めにリフォームを検討することをおすすめします。
ただ、キッチンであればコンロやレンジフードの交換など、部分的な交換でも良いでしょう。
築年数20年を目安におすすめのリフォーム
築年数 | リフォーム内容 |
20年 | ・キッチンの交換 ・ユニットバスの交換 ・給湯器の交換 ・洗面台の交換 |
築20年を経過すると、キッチン、バスルーム、洗面所など水回りの設備が耐用年数を超えて本格的に劣化してきます。
20年前の設備と比べると、多くの設備が節電や節水型などの省エネ対応になっていたり、掃除がしやすい仕様になっていたりと、機能が格段によくなっているでしょう。
そのため思い切って水回りのフルリフォームを行った結果、光熱費も安くなり家事も楽になるなど良い点も多いといえます。
築年数25年を目安におすすめのリフォーム
築年数 | リフォーム内容 |
25年 | ・間取りの見直し ・内装リフォーム ・トイレ本体の交換 |
築25年を迎えるころは、子どもが独立したり、自分たちも高齢化したりと家族構成が変わったり、ライフスタイルに変化が訪れていることが多いといえます。
築25年ごろをきっかけに、間取りの見直しや変更、それにともなう内装の全面リフォームなどを行うと良いでしょう。
築20年~25年の間に、水回りの設備の変更などと一緒に間取りの変更などフルリフォームを行うのもおすすめです。フルリフォームで一気に行う方が、工事費用は結果的にお得になります。
150万円未満のマンションリフォームの施工事例
ここでは150万円未満の予算でのマンションリフォームの施工事例をご紹介しますので参考にしてください。
RCマンションで和風リフォーム!
リフォーム費用 | 約300万円台 |
リフォーム箇所 | LDK、バスルーム、洗面所、トイレ |
築30年のRCマンションを和風リフォームを行った事例です。畳や襖をあえて残し、柱・梁・垂れ壁など和の魅力と懐かしさを取り入れたリフォームです。
多くの素材はもともと使用していたものを再利用したため、コストが抑えられています。
部屋の壁を撤去して開放感アップ
リフォーム費用 | 約100万円台 |
リフォーム箇所 | キッチン、間仕切り壁の撤去 |
賃貸マンションのリノベーションを行った事例です。キッチンの間仕切り壁を撤去することによって、キッチンスペースが明るく開放感のある空間になりました。
またキッチンと玄関のシューズボックスの面を揃えることによって、キッチンも玄関もさらに明るくなりました。
間取り変更を行い広いリビングに
リフォーム費用 | 約150万円 |
リフォーム箇所 | 床、壁、和室、リビング |
工期 | 約2週間 |
設備のメーカー名 | ニッタイ |
リビングの横にあった和室をフローリングに変更してリビングに取り込み、空間を広くゆったり使えるようにしました。
ご夫婦の趣味の自転車をリビングのアンティークレンガの壁に掛けられるようにして、リラックスできるおしゃれな空間になりました。また和室にあった押入れはクローゼットに変更して使いやすくなりました。
150万円~300万円未満のマンションリフォーム施工事例
次に150万円〜300万円未満のマンションリフォーム施工事例をご紹介しますので参考にしてください。
本を沢山収納できる造作の施工
リフォーム費用 | 約200万円台 |
リフォーム箇所 | 造作家具の取り付け |
マンションの中で開いている、街の人に愛される本屋さんとギャラリーをリノベーションした事例です。ギャラリースペースを残しつつ、壁や梁をうまく利用して本棚を造作家具として取り付けました。
こだわったところは本棚のデザインで、すべて直線的な均一性のある棚にしたので、すっきりと見えるうえにたくさんの本が収納できるようになりました。
圧迫感の無い明るいキッチンを施工
リフォーム費用 | 約300万円台 |
リフォーム箇所 | キッチン、壁の撤去、洗面所、トイレ収納、カウンターの増設 |
リフォーム前は独立したキッチンのある1Kのマンションでしたが、キッチンに窓がなく暗い印象でした。リフォームではキッチンの壁を撤去してカウンターキッチンに変更したことで、明るく使いやすいキッチンに生まれかわりました。
また、ウォークインクローゼットを設けたり、脱衣所や独立した洗面台を作ることによって快適な水回りになりました。
3点ユニットバスを別々に変更!お風呂もサイズアップ
リフォーム費用 | 約200万円台 |
リフォーム箇所 | キッチン、バスルーム、トイレ、収納リビングの床、玄関の土間 |
設備のメーカー名 | サンワカンパニー(メタロ) |
もともとは狭いトイレ付きのユニットバスだったものを、バスルームとトイレを分けて広くゆったりとした水回りにしました。バスルームは1216サイズと広めでくつろげる空間になりました。
キッチンはサンワカンパニーのメタロを採用。キッチン市場ではめずらしいステンレスのコンパクトキッチンを取り入れることによって、モダンでおしゃれな雰囲気になりました。
RCマンションの無骨さをデザインに取り込んだリフォーム
リフォーム費用 | 約200万円台 |
リフォーム箇所 | キッチン、造作カウンター、床の張替え、壁の塗装 |
リフォーム前は独立した4畳の部屋が縦並びに配置されていて、使いにくく閉塞感のあるイメージでしたが、2部屋をつなぐことによって開放的で使いやすい部屋になりました。
ヴィンテージチェリーの床材に合わせて塗装された造作カウンターが、キッチンとリビングを心地よく区切っています。
300万円~600万円未満のマンションリフォーム施工事例
ここでは300万円〜600万円未満のマンションリフォーム施工事例をご紹介しますので参考にしてください。
中古マンションをおしゃれ内装にリフォーム!
リフォーム費用 | 約400万円 |
リフォーム箇所 | 壁・天井・床材の張替え、階段・廊下・玄関ドア |
工期 | 約1カ月 |
中古マンションを購入後、入居前に内装全般をリフォームした事例です。床・壁・天井の張替えを行い、新築のような快適な空間に生まれかわりました。
また施主が自宅で書道教室を開講しているため、玄関から直接書道教室の部屋に入れるように、壁を撤去してプライベート空間との分離を図りました。
キッチンの壁を撤去して奥行きのある部屋に
リフォーム費用 | 約500万円 |
リフォーム箇所 | キッチン、壁紙、洋室、間取りの変更 |
工期 | 約2カ月 |
リモートワークが増えたご夫婦からそれぞれの居室を作りたいというご希望で、間取りの変更を行って1LDKから2LDKにリフォームを行った事例です。
部屋数を増やすことによってLDKの空間が狭く感じないように、キッチンの間仕切り壁を撤去してオープンキッチンにしました。また部屋全体の壁紙の色を空間が広く見えるグレーで統一しました。
このことで部屋数を増やしてもLDKが広く感じられる快適な空間になりました。
築40年以上のマンションで費用を抑えてフルリフォーム
リフォーム費用 | 約330万円 |
リフォーム箇所 | トイレ、キッチン、壁紙、ダイニング |
工期 | 約1カ月 |
築43年の中古マンションを購入後、入居前に水回りや内装を中心にリフォームを行いました。リビング・ダイニングを広く使うため、2LDKを1LDKにする間取りの変更もしました。
ドアはすべて既存のものを使用し、床材は既存の上に新たにフローリングを増し貼りしたため、予算を抑えることができました。
中古マンションのフルリフォームで快適な動線に
リフォーム費用 | 約350万円 |
リフォーム箇所 | キッチン、浴室、洗面所、トイレ、壁紙、床、洋室 階段・廊下、ベランダ、リビング、ダイニング |
中古マンションを全面リフォームして、自分らしい快適な空間を手に入れた事例です。水回りの快適な動線やオープンキッチンを取り入れることで、広々としたリビングダイニングになりました。
床材や壁紙も施主の好みを取り入れて、中古マンションを自由にカスタマイズして期待以上の空間に生まれかわりました。
600万円以上のマンションリフォーム施工事例
次に予算600万円以上でマンションリフォームを行った施工事例をご紹介します。
お子様の成長にあわせた内装リフォーム
リフォーム費用 | 約657万円 |
リフォーム箇所 | キッチン、洗面所、壁紙、洋室、玄関ドア、玄関 |
工期 | 約2カ月 |
築年数 | 築10年~20年未満 |
水回りの設備機器の老朽化と、子供の成長にともなってのLDKの内装リフォームを行った事例です。
LDKに隣接する和室の床を畳からフローリングに変更し、押入れをウォークインクローゼットに変えて使いやすくなりました。
また、床材や天井材に自然素材を使用し、無機質なマンションでもあたたかみのあるイメージになりました。
中古マンションでの間取り変更・水回りリフォーム
リフォーム費用 | 約870万円 |
リフォーム箇所 | キッチン、バスルーム、洗面所、廊下、玄関、リビング、ダイニング |
工期 | 約3カ月 |
築年数 | 築27年 |
築27年の中古マンションを購入後、入居前に水回りや内装など全面的なリフォームを行った事例です。
リフォーム前のキッチンは壁に囲まれた閉鎖的な雰囲気がありましたが、壁を撤去してペニンシュラ型のオープンなキッチンにリフォームしました。
またファミリークローゼット、パントリー、シューズクロークを新たに設けて、収納力が格段にアップしました。
予算の範囲内でのこだわりリフォーム
リフォーム費用 | 約750万円 |
リフォーム箇所 | キッチン、バスルーム、洗面所、壁、床、和室、洋室、リビング、ダイニング |
工期 | 約1カ月半 |
築年数 | 築20年~30年未満 |
予算の範囲内で最大限にこだわりのリフォームを行った事例です。自然素材である無垢フローリングを床に使用し、グレーとホワイトですっきりと統一させた空間になりました。
またキッチンのシンクとコンロの位置を反転させて、隣接する和室に取り込んだことによりすっきりとした空間となり、心地よさを生み出すことになりました。
お子様にとって安全で、防音性の高さも意識したリフォーム
リフォーム費用 | 約1100万円 |
リフォーム箇所 | キッチン、バスルーム、トイレ、洗面所、壁、床、洋室、窓、廊下、リビング、ダイニング |
工期 | 約3カ月 |
築年数 | 築40年~50年未満 |
設備のメーカー名 | トクラス Berry、DAIKEN オトテン、Panasonic クラフトレーベル |
お子様の誕生をきっかけに、ゆとりがある広さで安全性にも配慮した収納や間取りにするためにリフォームを行いました。
また、音楽が好きなご夫婦が気兼ねなく楽器の演奏ができるよう、音を通しにくい素材や遮音性のあるドアを使って防音室を作りました。
中古マンションの減室フルリフォーム
リフォーム費用 | 約1100万円 |
リフォーム箇所 | キッチン、バスルーム、トイレ、洗面所、リビング、ダイニング |
工期 | 約2カ月 |
収納が少なく開放感がない間取りだった中古マンションを、部屋数を3LDKから2LDKに減らして、ウォークインクローゼット兼シューズクロークとして収納を増やすリフォームを行いました。
壁に囲まれたキッチンを壁を取り払い、オープンキッチンにしたことで開放感が生まれ、リビングまで広く見渡せるようになったため、小さなお子様の安全性も確保できました。
マンションリフォームで出来ること・出来ないこととは?
マンションには専有部分と共有部分があり、リフォームできる場所とできない場所があるので注意が必要です。下記の表にまとめましたので参考にしてください。
リフォームできる場所 (専有部分) | リフォームできない場所 (共有部分) |
・居室 ・水回り ・内装 ・廊下 ・玄関の内側の収納など | ・玄関ドア ・玄関ポーチ ・窓の交換 ・柱の移動 |
マンションでリフォームできる専有部分は、住んでいる人に所有権がある居室内の範囲になります。またリフォームができない共有部分は、マンションの所有者全員に所有権がある居室外の部分です。
また、柱の移動はマンションの構造上、安全性のためにリフォームできません。
基本的に、マンション内でリフォームできるのは個人の所有権がある「専有部分」のみとなり、その他の共有部分のリフォームはできません。リフォームできるのは、玄関内からベランダの手前の部屋内部までです。
マンションリフォームはたとえ専有部分でも、事前にマンション管理会社に届け出が必要になります。マンションには「管理規約」があり、その規約にしたがってリフォームを行う必要があります。
マンションリフォームは住みながらでも出来る?
マンションのリフォームを行う際、住みながらでも可能なリフォームと住みながらでは困難なリフォームがあります。
住みながらでも可能なリフォームは、キッチン・バスルーム・トイレ・洗面所など水回りのみの設備の交換や、部分的な床・壁・天井の張替え、部分的な造作家具の取り付けなどです。
ただ、キッチンなどが一時的に使えなくなるので、その間の食事の準備をどうするか考えておく必要はあります。
一方で、住みながらでは困難なリフォームとしては、大規模な間取りの変更を行うリフォーム、スケルトンリフォーム、間取りの変更をしなくても全面的な内装をリフォームを行う場合などがあげられます。
また住みながらでも可能なリフォームの際でも、アレルギーがある方や呼吸器系の持病がある方、騒音が苦手な方などは仮住まいをされた方が良いでしょう。
仮住まい先としては、親族の家やウィークリーマンション、ホテルなどがあげられます。
マンションリフォームで利用できる補助金・助成金とは?
マンションリフォームで利用できる補助金・助成金には下記の表のようなものがあります。
助成金の種類 | 工事内容 | 支給金額 |
長期優良住宅化リフォーム推進事業 | 耐震・省エネ・高齢者対策 | 最大250万円 |
断熱リフォーム支援事業 | 断熱リフォーム | 最大15万円 |
次世代省エネ建材支援事業 | 断熱・調湿リフォーム | 最大125万円 |
こどもエコすまい支援事業 | 断熱リフォーム エコ設備のリフォーム | 最大30万円(子育て世代で中古マンションのリフォームの場合、最大60万円) |
介護・バリアフリーリフォーム補助金 | バリアフリーリフォーム | 最大20万円 |
子育て支援型共同住宅推進事業 | 子供の安全確保のための設備の設置 | 工事費の3分の1(最大100万円) |
上記の表のようにマンションリフォームで利用できる補助金・助成金はさまざまなものがあります。それぞれについて詳しく解説していきます。
長期優良化リフォーム推進事業制度
助成金の割合 | 補助対象リフォーム工事費の3分の1 |
対象の施工内容 | ・性能向上リフォーム工事 ・三世代同居対応リフォーム工事 ・子育て世帯向けリフォーム工事 |
助成金の上限額 | ・長期優良住宅認定を取得しないものの、一定の性能向上が見られた場合 上限150万円 ・長期優良住宅認定を取得した場合 上限250万円 |
申請方法 | 事業者登録をした施工業者が、工事の請負契約に基づいてオンラインで申請手続きを行う |
申請期限 | 2023年12月22日まで ※予算上限に達し次第終了 |
応募状況 | 受付中(2023年10月時点) |
長期優良住宅化リフォーム推進事業は、優良な住宅ストックを作ることを目的に国が行っている事業です。
住宅の性能向上のためのリフォーム、三世代同居対応リフォーム、子育て世帯向けリフォームなどに対する補助金制度です。
補助金制度を受けるためには、工事終了後に一定の審査を受ける必要があります。必須条件とされる断熱性・耐震性などをクリアするには工事が大掛かりになって、工事費が高くなる場合もありますので注意が必要です。
省エネ改修補助事業
助成金の割合 | 工事費用の5%~10% |
対象の施工内容 | ・窓の断熱リフォーム ・床、壁、天井の断熱リフォーム |
助成金の上限額 | 1000万円 |
申請方法 | 施工の翌年に確定申告を行う |
申請期限 | 2023年12月31日まで |
応募状況 | 受付中(2023年10月時点) |
省エネ改修補助事業は、住宅の窓・床・壁・天井の断熱リフォームを行うことが対象になる補助事業です。
補助金制度を受けるためには、申請者本人が居住する住宅であり、工事費用が50万円以上で工事完了後、6カ月以内に居住を始めることなどが条件になるので注意が必要です。
断熱リフォーム支援事業
助成金の割合 | リフォーム費用の3分の1 |
対象の施工内容 | 高性能建材を用いた断熱リフォーム |
助成金の上限額 | 15万円 |
申請方法 | 本事業の事業者登録をした施工業者が、工事の請負契約に基づきオンラインで申請手続きを行う |
申請期限 | 2023年6月16日まで |
応募状況 | 募集は終了しました |
断熱リフォーム支援事業は、高性能建材(断熱材、窓、ガラス、ドアなど)を使用して断熱リフォームを行った場合に、一定の条件を満たすことで補助金が受け取れる環境省の行っている事業です。
断熱リフォーム支援事業には「トータル断熱」と「居間だけ断熱」の2種類があります。「トータル断熱」は15%以上の省エネ効果がみられる改修率を満たす高性能建材(断熱材、窓、ガラス、ドアなど)を用いた断熱リフォームです。
「居間だけ断熱」は居間だけに高性能建材を用いた断熱リフォームです。
既存住宅における断熱リフォーム支援事業についての解説はこちら!
子育て支援型共同住宅推進事業
助成金の割合 | リフォーム費用の3分の1 |
対象の施工内容 | 子供の安全確保に基づく設備の設置 |
助成金の上限額 | 100万円 |
申請方法 | マンションの所有者が申請する |
申請期限 | 2023年6月12日~2024年2月29日 |
応募状況 | 受付中(2023年10月時点) |
子育て支援型共同住宅推進事業は、住宅における子供の事故防止や防犯対策に基づいた設備の設置やリフォームに対する補助金制度です。
具体的には子供の転落防止のための手すりや柵の設置、床材を転倒しにくいクッションフロアに変更するなど、子供の事故防止や安全性確保のための設備設置が、対象の施工内容になります。
こどもエコすまい支援事業
対象の施工内容 | 開口部の断熱リフォーム節水型トイレなどエコ住宅設備の設置 |
助成金の上限額 | 一戸あたり30万円(子育て世代で中古マンションのリフォームの場合、最大60万円) |
申請方法 | 本事業に事業者登録をしている施工業者が、工事の請け合い契約に基づき申請をする |
応募状況 | 予算の上限に達したため2023年9月に終了しました |
こどもエコすまい支援事業は、省エネリフォームを必須工事とした住宅リフォーム補助金制度です。
エネルギー価格高騰の影響を受けやすい子育て世帯や、若年世帯を対象に、省エネ性能のある住宅にリフォームを行う際の補助金やサポートをすることを目的としています。
マンションリフォームで適応される減税措置とは?
マンションリフォームで適応される減税措置には以下の表のようなものがあります。
減税措置の種類 | 減税額 |
住宅ローン減税 | 年末時点でのローン残高の0.7%(上限140万円) |
固定資産税の減税 | 固定資産税の3分の1 |
住宅取得等資金に係る贈与税の非課税措置 | 贈与税の金額(非課税限度額500万円~1000万円) |
長期優良住宅化リフォームに関する特例措置 | 工事費用の5%~10%(上限1000万円) |
耐震改修に関する特例措置 | 工事費用の5%~10%(上限1000万円) |
省エネ改修に関する特例措置 | 工事費用の5%~10%(上限1000万円) |
バリアフリー改修に関する特例措置 | 工事費用の5%~10%(上限1000万円) |
同居対応改修に関する特例措置 | 工事費用の5%~10%(上限1000万円) |
上記の表のように減税措置の種類にはさまざまなものがあります。自分が予定しているリフォームがどの対象になるのか、それぞれの減税措置について詳しく解説していきます。
住宅ローン減税
減税対象になる条件 | ・工事費用が100万円以上 ・工事完了後、6カ月以内に居住を開始する ・ローンの返済期間が10年以上 ・年間所得が2000万円以下 |
対象の施工内容 | ・水回り、納戸、玄関のリフォーム ・耐震化リフォーム ・省エネリフォーム |
減税額の目安と上限 | 年末のローン残高の0.7%(上限14万円) |
申請方法 | 入居した翌年に確定申告を行う |
申請期限 | 2025年まで |
住宅ローン減税は、10年以上のローンを組んでリフォームを行う人を対象にした減税です。
固定資産税の減税
対象の施工内容 | 省エネ性能を有する住宅へのリフォーム工事 |
減税額の目安と上限 | ・固定資産税の3分の1 ・固定資産税の3分の2(長期優良化リフォームを行う場合) |
申請方法 | 工事完了後3カ月以内に申請する |
申請期限 | 2024年3月31日 |
リフォームで固定資産税の減税が可能になる場合があります。工事の種類は4種類で、耐震・バリアフリー・省エネが固定資産税の3分の1が、長期優良化リフォームが固定資産税の3分の2が減税されます。
住宅取得等資金に係る贈与税の非課税措置
減税対象になる条件 | ・住宅の新築、取得、増改築のための贈与 ・直系尊属(父母・祖父母)からの贈与 ・リフォームの場合は、贈与を受けた翌年の3月15日までに施工を行う ・施工費用が100万円以上 |
対象の施工内容 | ・水回り、納戸などのリフォーム ・耐震リフォーム ・給排水管の補修 |
非課税限度額 | ・一般住宅 500万円 ・質の高い住宅 1000万円 |
申請方法 | 贈与を受けた翌年に確定申告を行う |
申請期限 | 2023年12月末までに贈与 |
住宅取得等資金に係る贈与税の非課税措置は、父母や祖父母といった直系尊属から住宅の新築、取得、増改築リフォームのための資金の贈与を受けた場合に、一定額が非課税になるという制度です。
これには所得の制限があり、贈与を受けた年の受贈者の合計所得金額が2000万円以下でなければなりません。
長期優良住宅化リフォームに関する特例措置
減税対象になる条件 | ・耐震改修か省エネ改修を行うこと ・工事費用が50万円以上 ・合計所得金額が3000万円以下 |
対象の施工内容 | ・小屋裏の換気性を高める工事 ・浴室や脱衣室の防水性を高める工事 ・外壁を通気構造にする工事 |
減税額の目安と上限 | 工事費用の5%~10%(上限1000万円) |
申請方法 | 工事の翌年に確定申告を行う |
申請期限 | 2023年12月31日まで |
長期優良住宅化リフォームに関する特例措置は、住宅の性能を高めるリフォームを推進することで、次世代に継承できるような性能の高い耐久性に優れた住宅ストックを目的に行われている特例措置です。
耐震改修に関する特例措置
減税対象になる条件 | ・昭和56年5月31日以前に着工された住宅の工事 ・申請者本人が居住する住宅であること |
対象の施工内容 | ・耐震改修工事 ・増改築などの工事 |
減税額の目安と上限 | 工事費の5%~10%(上限1000万円) |
申請方法 | 施工の翌年に確定申告を行う |
申請期限 | 2023年12月31日まで |
耐震改修に関する特例措置は、昭和56年5月31日以前に着工された住宅の工事で、申請者本人が居住している住宅であることが条件になるので注意が必要です。
省エネ改修に関する特例措置
減税対象になる条件 | ・申請者本人が居住する住宅であること ・工事費用が50万円以上 ・工事完了後、6カ月以内に居住を始めること ・申請者の合計所得金額が3000万円以下であること |
対象の施工内容 | ・窓、床、壁、天井の断熱リフォーム ・太陽光発電の設置 ・一定の増改築リフォーム |
減税額の目安と上限 | 工事費用の5%~10%(上限1000万円) |
申請方法 | 施工の翌年に確定申告を行う |
申請期限 | 2023年12月31日まで |
省エネ改修に関する特例措置では、住宅の断熱リフォームなど省エネが期待できるリフォームが対象となります。工事完了後、6カ月以内に居住を始めることが条件になるので注意が必要です。
バリアフリー改修に関する特例措置
減税対象になる条件 | ・申請者本人が居住する住宅であること ・工事費用が50万円以上 ・工事完了後、6カ月以内に居住を始めること ・申請者の合計所得金額が3000万円以下であること |
対象の施工内容 | ・住宅の廊下や出入口を広げる工事 ・介助がしやすくなるように浴室を広げる工事 ・扉を引き戸に変更する工事 |
減税額の目安と上限 | 工事費用の5%~10%(上限1000万円) |
申請方法 | 施工の翌年に確定申告を行う |
申請期限 | 2023年12月31日まで |
バリアフリー改修に関する特例措置は、住宅のバリアフリー化に関するリフォームが対象となります。工事完了後、6カ月以内に居住を始めることなどが条件になるので注意が必要です。
同居対応改修に関する特例措置
減税対象になる条件 | ・リフォーム後、キッチン、浴室、トイレ、玄関の2つ以上があること ・工事費用が50万円以上 ・工事完了後、6カ月以内に同居を始めること ・申請者の合計所得金額が3000万円以下であること |
対象の施工内容 | ・キッチン、浴室、トイレ、玄関の増設 |
減税額の目安と上限 | 工事費用の5%~10%(上限1000万円) |
申請方法 | 施工の翌年に確定申告を行う |
申請期限 | 2023年12月31日まで |
同居対応改修に関する特例措置では、2世帯以上の同居を開始するための住宅設備の設置やリフォームが対象になります。
リフォーム後、キッチン・浴室・トイレ・玄関のうち、2つ以上があることが条件になるので注意が必要です。
マンションリフォームの注意点とは?
マンションリフォームを行う場合にはいくつかの注意点があります。ここではそれらの注意点について解説していきます。
リフォーム前に確認しておくべきポイント
まずリフォーム前に確認しておかなければならないことは、マンションの専有部分と共有部分があり、専有部分は所有者にある程度管理が任されている部分なのでリフォームが可能になります。
しかし共有部分はマンションのエントランス、廊下、階段などで、勝手にリフォームはできません。各戸の玄関や窓も共有部分になります。
専有部分のリフォームであっても勝手にリフォームを行わず、管理会社に届出をする必要があります。
またリフォーム中に業者が使用する駐車場についてや、リフォーム中に仮住まいが必要かどうかも事前に確認しておきましょう。
間取りの変更ができないケースがある
マンションの構造によってはリフォームができない部分が出てきたり、間取りの変更ができないこともあります。
マンションの構造で柱や梁で建物を支える「ラーメン構造」と、壁・天井・床の6つの面で建物を支える「壁式構造」があります。
ラーメン構造の場合は間取りの変更はできますが、壁式構造の場合は支えている壁や床などは強度の関係で変更できません。
事前にマンションの構造について確認しておくようにしましょう。
近隣住民への配慮
リフォームを行う事を事前に近隣住民へ説明して、挨拶を済ませておきましょう。
リフォーム工事中は業者の車や人の出入りなどが頻繁におこったり、騒音が起こることもあるでしょう。
近隣住民へのお知らせや挨拶がないと、あとでトラブルになることもあります。必ず、リフォーム前に近隣住民への配慮を行いましょう。
施行中のプライバシーの確保
マンションリフォームを住みながら行う場合は、工事中のプライバシーの確保も大切になります。
工事中は何人もの業者の人の出入りがあり落ち着かないものです。その中でプライベート空間を確保しておくことは大切です。特に子どもや高齢者がいる場合はより配慮が必要でしょう。
また、トラブルを未然に防ぐためにも貴重品などはしっかり管理しておくようにしましょう。
マンションリフォームを成功させるためのポイント
マンションリフォームを成功させるためにはいくつかのポイントがあります。ここではそれらのポイントについて詳しく解説していきます。
生活動線を考慮すること
マンションリフォームを成功させる上でもっとも大切なことは、生活動線をあらかじめ考慮しておくことです。
一部のリフォームであればリフォーム後の動線をイメージしておくことが大切ですし、フルリフォームを行う場合でもライフスタイルに合わせた生活動線をイメージすることがとても大事です。
細かい収納の位置や電源の位置なども考慮しておくと、使いやすい住まいになるでしょう。
家族で相談しておくこと
リフォームを行う際は、必ず家族でリフォームの内容について相談しておくことが大切です。家族全員にとって使いやすい間取りについてや、造作家具の高さや建具の高さなども相談が必要です。
キッチンカウンターの高さや収納の位置などは、キッチンを一番よく使用する人に合わせると良いでしょう。また複数人で使う場合は、使う人全員で相談することが大切です。
また小さな子どもがいる場合は、先々の子どもの成長も考慮して間取りを決めたり相談したりしましょう。
予算に応じて優先順位をつけること
リフォームを行う場合は予算や工事期間に制限がある場合が多いでしょう。特に予算に関してはほぼ全ての人は予算に制限があるのではないでしょうか。
その限りある予算の中でリフォームを成功させるには、予算に応じて優先順位をつけることがとても大切です。「これだけはこだわりたい」「これは絶対に譲れない」という項目を出してみて、それらを優先させましょう。
その場合に大切なのは「リフォームを行う目的」です。老朽化した水回りを一新したいというのが目的なら、それを叶えるためのものを優先させることが大切です。
信頼して相談できる業者を見つけること
マンションリフォームを成功させるには、信頼して相談できる業者を見つけることがとても大切です。
細かな希望にも丁寧に対応してくれて、予算内でさまざまな提案を的確にしてくれるかが重要です。また対応が迅速で、説明をする場合も難しい専門用語でなくわかりやすく説明してくれる業者は良い業者といえるでしょう。
マンションでのリフォームの進め方とは?
1.業者に相談
リフォーム内容を決め、リフォーム業者に連絡して工事内容等を相談します。
この時、あらかじめ管理規約を確認し、管理組合にリフォームが可能かどうか確認をとっておきましょう。
2.下見
リフォーム業者に現地を確認してもらい、希望する工事が可能かどうかを調べてもらいます。
3.プランニングと見積もり
下見後、工事のプランを立て、見積りが作成されます。
費用やプランについて質問がある場合は、このタイミングで相談しましょう。
4.管理組合にリフォーム申請
具体的なプランニングが確定したら管理組合に連絡し、リフォーム実行の許可を得ます。
5.審査
管理組合がリフォーム内容について審査を行い、工事が可能かどうかを判定します。
6.申請者へ回答
リフォーム内容に問題がなければ認可され、リフォーム工事を行うことができます。
もし許可が得られなかった場合は、工事内容等を見直して再申請を行います。
7.近接住民への挨拶と事前承諾
工事に伴う騒音等が発生するため、近隣住民の部屋を訪れ、事前許可と挨拶をしておきます。
業者によっては挨拶を代行してもらえる場合もありますので、忙しい方は任せてしまうのも良いでしょう。
8.契約
見積りやプランに満足し、管理組合の許可が得られたらリフォーム業者と契約を結びます。
9.リフォーム工事
リフォーム工事を開始し、リフォームを進めていきます。
10.工事完了と確認
リフォーム工事が完了したら、施工した部分についてプランとの差異がないかどうか、使用時に気になる問題がないかを確認していきます。
施工後に工事が原因で発生した問題については、アフターケアで対応している業者も多いのですが、工事直後の確認で判断できればよりスムーズに対応が受けられますし、確認の手間を減らすことができます。
また、水回りの配管工事を行った場合については、排水管の配置によって水が流れにくくなるという問題が起こることがありますので、何度か水を流して確認すると良いでしょう。
マンションリフォームを依頼する業者を探すポイントとは
業者選びの際には、マンションリフォームの実績がある会社をリフォーム情報サイトなどで調べ、実績が豊富な会社から選ぶことが大切です。
マンションリフォームでは、管理組合とのやりとりや近隣住民に対する対応といった一戸建てリフォームとは違う知識と経験が必要となるため、マンションリフォームに慣れた業者に依頼したほうが安心と考えられます。
その他の注意点として、リフォームの際には、複数の業者に見積りを依頼して比較する相見積もりを行うようにしましょう。
複数のリフォーム業者に見積りを依頼することにより、業者間の価格差や工事内容の違いを比較することができます。
これにより、平均より見積価格が乖離している業者を判別することができますし、必要な工事についても判断することができるでしょう。
マンションの『リフォームパック』とは?
マンションの「リフォームパック」とは、工事費、見積もり、出張費、保証費などの費用がひとまとめにされたリフォームプランのことです。
あらかじめリフォーム範囲や種類が決められており、費用の合計金額が明確になっています。最終的な価格が最初から分かっているという点が、一般的なリフォームとの違いです。
リフォームパックのメリット
リフォームパックのメリットは下記の通りです。
1.あらかじめ価格が明確になっている
2.工事期間が短縮できる
3.価格が抑えられることもある
事前に価格が明確になっているため、予算が立てやすいのが良い点です。
また、見積りなどが1回で済むため、工事完了までの時間が短縮できて手間も少なくてすむでしょう。
あらかじめ工事の内容が決まっており、上記のように見積もりから工事完了までの時間が短縮できるということは、人件費も抑えることができます。リフォーム会社はその分、顧客に対して価格のサービスができることもあります。
リフォームパックのデメリット
リフォームパックのデメリットは、下記の通りです。
1.現場の状況に合わせた柔軟な対応ができない
2.希望の設備を選べない
3.保証内容が十分でない場合もある
リフォームパックは、あらかじめプランがリフォーム会社によって決められているため、現場の状況に合わせた柔軟な対応が取れない場合があります。
場合によっては追加費用がかかってしまうこともあるので、事前にそのリフォームパックの内容で対応できる範囲を確認しておきましょう。
また、導入できる設備もあらかじめ決まっているため、希望の種類を選べない場合もあります。
保証内容も、一般的なリフォームに比べると手厚くはない傾向にあります。アフターフォローや保証内容についてもあらかじめ調べておくようにしましょう。
マンションのリフォームで、優良な会社を見つけるには?
本記事のマンションリフォームは一例で、「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって大きく異なります。複数社の見積もりを「比較」することが重要です!
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