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2021年03月22日更新

監修記事

外壁塗装リフォームの費用相場を詳しく解説!

外壁塗装を実施する場合、施工費用は施工する建物によって大きく変わります。なぜ外壁塗装リフォームの費用は建物によって大きく変わるのでしょうか?外壁塗装の費用計算の仕組みと、費用を安く抑える方法、外壁塗装リフォームの注意点をご紹介します。

外壁塗装リフォームは費用相場が分かりづらい?

外壁 塗装 リフォーム 費用

外壁塗装リフォームでは、同じ坪数の建物に施工した場合でも、費用が大きく違う場合があります。
これは、間取りや建物の階数が違うことにより、養生作業の面積や足場の大きさ、使用する塗料の量が変わることが理由です。

反対に、建物の間取りや階数が同じでも総費用が違う場合もあります。
これは建物の下地処理にどれだけ手間がかかるかが理由で、外壁のひび割れ補修や、ベランダや窓枠のコーキング剤の打ち直しの有無、屋根板金の補修、瓦屋根なら漆喰の塗り替えも価格が変わる原因です。

また、雨樋部分の塗装についても費用が変わり、雨樋を塗り直すかどうかによって約10万円の価格差が生まれることもあります。

外壁塗装リフォームの費用相場は建物によって大きく変わるため、相場を判断しにくいということに注意しなければなりません。

見積もりを依頼する際には、工事内容や範囲を踏まえ、提示された金額が適正かどうかを判断していきましょう。

できれば日頃から懇意にしている業者さんに、年に1回程度は細かなヒビや色あせなどの検査をやってもらうと良いでしょう。

検査と簡単なタッチアップ程度なら半日で1~2万円で済みますし早期発見が何よりも安上がりの秘けつです。

外壁塗装の3つの工法と費用傾向とは

外壁塗装は塗装の方法によって「刷毛引き工法」、「ローラー工法」、「吹き付け工法」の3つの工法に分類されます。

施工する場所や条件によって最適な工法が異なり、それぞれの工法ごとに必要な作業日数も異なります。作業時間が長くなればなるほど費用も大きくなる点には注意しましょう。

まず「刷毛引き工法」とは刷毛を使って塗装を行う工法です。

刷毛で少しずつ塗装を行うため、細かな作業ができる反面、施工に多くの時間を必要とします。場合によってはローラー工法の倍近くの工数を要することもあるようです。

次に「ローラー工法」とは取っ手の付いた円筒に動物の毛や合成繊維を巻き付けたローラーを使用して塗装する工法です。

使用するローラーを交換することによって平滑な面だけでなく、ある程度凹凸のある面もムラなく塗装できるのが特徴です。

刷毛引き工法よりも短期間で厚みのある塗装を行うことができ、塗装面の耐久性を高く保つことができるでしょう。

そして「吹き付け工法」とはスプレーガンという機械を使用して塗料を吹き付けて塗装する工法です。

吹き付け工法の最大の特徴は、塗装に要する時間が他の2つの工法と比べて圧倒的に短時間であるという点です。

ただし、塗装する必要の無い部分へ塗料が飛び散ってしまうため、塗料の無駄が発生したり丁寧な養生を行う必要があります。

木の外壁塗装とは?

外壁で使用される素材にはサイディングや金属、トタンなどさまざまありますが、木材を外壁材と使用している場合、他の外壁と同じように塗装してしまうと失敗してしまう恐れがあります。ここからは木材外壁の塗装で知っておきたいポイントをご紹介します。

木材は呼吸する材料

木材は水分を吸い込んで吐き出す素材です。つまり素材自体が水分を含んで膨張したり吐き出して伸縮したりするというです。

この特製により、他の素材と同様に塗装すると、剥がれの原因となることがあります。木部に塗装をする前にしっかりと業者と対策を立てる必要があります。

木部は塗装効果が低い

どの外壁材でもいずれ劣化しますが、その中でも木材は塗装を定期的に行って腐食などを防ぐ必要があります。しかし、サイディングなどの外壁に比べて、木材は塗装による保護膜の持続期間が短いと言われています。

通常約10年と言われている塗料を使用していても、環境によっては約3年~5年で保護膜が保持できなくなるというケースもあります。したがって木材の外壁は特にメンテナンスをこまめに行っていく必要があるのです。

業者ごとに可能な施工方法が異なる場合がある

木材の塗装は非常に難しいため、各業者が独自の施工方法を取り入れていることがよくあります。

同じ工事でも業者によって考え方や重視するポイントが違うため、異なる提案をされることがあるのです。さまざまな選択肢の中から一番納得のいく工法、信頼のおける業者を選ぶことが重要です。

木の外壁塗装のリフォーム費用は?

木材の外壁塗装では、「浸透タイプ」もしくは「造膜タイプ」どちらかの塗料が用いられます。

浸透タイプは木目を活かすことができる反面、塗膜がないため耐久性に劣るという特徴があります。一方、造膜タイプは木目が消えてしまう反面、塗膜によって外壁材を保護できるため耐久性に優れています。

ここでは、使用されることの多い造膜タイプの塗料と費用の相場についてご紹介します。

アクリル系塗料

アクリル系塗料とはアクリル系の合成樹脂から出来ている塗料のことです。発色の良さとコストの低さが特徴です。しかし、デメリットとして耐用年数が約5年~8年と塗り替えのスパンが短いことと、ひび割れが起きやすいということが挙げられます。

1平方メートルあたりの相場は約1000円~約1200円です。

ウレタン系塗料

ウレタン系塗料の特徴はコストパフォーマンスの良さです。少し前までは塗料の主流でした。水弾きが良く密着性が高いことが特徴です。耐用年数は約10年前後と言われていますが、木材外壁の場合は環境によって耐用年数が短くなる傾向にあります。

1平方メートルあたりの相場は約1800円~約2000円です。

シリコン系塗料

現在、外壁塗装の塗料として主流と言われているのがシリコン系塗料です。耐水性、耐候性に優れ、汚れがつきにくいという特徴をもっています。耐用年数も約10年~約15年と長いため、人気の高い塗料です。

1平方メートルあたりの相場は約2500円~約3500円です。

光触媒系塗料

光触媒系塗料は太陽光を利用して外壁の汚れを分解して雨で洗い流すことができます。特定の工務店しか施工ができないなどの制約はありますが、耐用年数は約20年言われているので今注目されている塗料です。

1平方メートルあたりの相場は5500円~6000円です。

外壁塗装リフォームの費用相場は?

外壁塗装リフォームの費用相場を知るためには、個々の作業にどれだけの費用がかかるかを知っておく必要があります。

使用する塗料別の価格相場

外壁塗装に用いられる塗料は、種類によって施工単価が大きく変わります。

一般的に多く用いられているウレタン塗料の場合は1平方メートルあたり約2,000円、耐久性が高く汚れに強いシリコン系塗料は1平方メートルあたり約3,000円、汚れや劣化に強いフッ素塗料なら1平方メートルあたり約4,000円です。

また、光によって汚れを分解する光触媒塗料の場合は1平方メートルあたり約5,000円、断熱や防音機能が付随する塗料についても1平方メートルあたり約5,000円が相場です。

塗装にのみかかる費用は、この塗料ごとの単価を外壁の面積に掛けたものをおおよその目安とすると良いでしょう。

外壁以外の塗装にかかる費用

外壁塗装リフォームでは、外壁だけでなくベランダやシャッター、雨樋などの塗装も行います。これらの付帯部分の塗装については、外壁塗装費用に含まれていませんので、別途計算が必要です。

付帯塗装の費用相場は、シャッターが1平方メートルあたり約2,000円、雨戸が1枚約2,000円、雨樋は1メートルあたり約1,000円、ベランダの手すり等、金属部分に塗装を施す場合は、1平方メートルあたり約1,200円が目安とされています。

足場の設置や下地の補修などにかかる費用

外壁塗装リフォームでは、塗料の定着性を高めるための洗浄作業や下地の処理、高所作業のための足場、周囲に汚れが付着するのを防ぐ養生なども必要です。

それぞれの作業にかかる費用は、足場の設置費用が1平方メートルあたり約700円、高圧放水による外壁洗浄が1平方メートルあたり約200円、養生工事は1平方メートルあたり約300円が相場とされています。

足場の設置費用については、建物の周囲を囲むように設置するため、建物の外壁面積より広い範囲で計算してください。

一般的な見積りでは、建物の周辺距離に1mを加えたもの、例えば横15m奥行き20m、高さ12mの建物なら、足場面積の計算は横16m奥行き21m、高さ13mで計算することが多いようです。

下地補修については外壁の痛み具合によって変わりますが、亀裂の補修は1メートルあたり約2,000円からが目安とされています。

その他の作業、コーキング剤の打ち直しについては、1メートルあたり約1,000円、既存のコーキング剤を取り除かず、新しいコーキング剤を打ち増しする場合は、1メートルあたり約800円が相場です。

外装塗装リフォーム費用が適切か判断する見積書の見方とは

外壁塗装リフォームを業者へ依頼する場合、まずは業者に見積書を作成してもらい、内容に納得したら契約するという流れになります。

見積書にはあまり見慣れない言葉も記載されていますが、わからないことがあっても曖昧なままにせずに内容をしっかり理解することが大切です。

ここでは業者から見積書を受け取った際に見るべきポイントについてご紹介します。

日付

見積書が作成された日付、もしくは顧客へ提出される日付が記載されています。

後述しますが、ほとんどの見積書には有効期限が存在します。

たとえば、見積書の有効期限が「1カ月」と記載されていいる場合はこちらの日付が起算日となるため、きちんと日付が記載されているか確認しましょう。

押印

業者が正式に発効した見積書であれば改ざん防止等のために押印されています。後に金額についてトラブルに発展することがないよう、押印の有無についてもしっかり確認しましょう。

摘要(仕様)

見積書にはリフォームで使用する材料名や商品名、メーカー名、品番、色などの情報も記載されます。

見積書によってはあまり詳細な情報が記載されないこともありますが、どのような種類の塗料で施工するかについては事前に業者へ確認すると良いでしょう。

諸経費

材料の運搬費や消耗品費として諸経費が計上されます。業者によっては見積書に諸経費を記載しないこともあるようですが、諸経費についても明記している業者は透明性があり信頼できるでしょう。

諸経費の金額は総額の約5~15%が相場だと言われています。

単価・数量・時間など

単価は1平方メートルあたりで記載されるのが一般的です。この単価に塗装を行う総面積である数量を掛けて金額を算出しますが、数量や作業時間などが適切かどうかも確認するようにしましょう。

金額(計算が合っているか・消費税)

見積書に記載されている計算式通りに合計金額が算出されているかどうかを確認します。特に消費税についてはその時点での正しい税率で計算されているかどうか注意しましょう。

有効期間

見積書の有効期限が記載されています。見積書に記載された条件で工事を依頼したい場合は有効期間内に申し込む必要があります。

外壁塗装リフォームで失敗しないためのヒント

外壁 塗装 リフォーム 費用

外壁塗装に限らず、リフォームを依頼する際には、価格や工事内容が適切なものかどうかに注意しなければなりません。

外壁塗装リフォームの場合、相場がわかりにくいという特徴があるため、悪徳リフォーム業者による高額見積りや、手抜き工事前提の安価な見積りによる被害が多発しているのが現状です。

もちろん、大多数のリフォーム業者は適切な見積りを心がけ、しっかりとした工事を行っているのですが、残念ながら悪徳業者も一定数存在します。

このような業者を見分けるためには、どのような方法を用いれば良いのでしょうか?

価格が相場より高い場合

見積もりが相場より高い場合は、悪徳リフォーム業者の可能性が高いと考えられます。

しかし、補修しなければならない部位や付帯塗装の箇所が多い場合など、自分で判断しきれない追加工事が多い場合などは、見積もりが相場より高くなる場合もあるので注意しましょう。

とは言え、見落とした破損部位や付帯塗装があったとしても、相場より大幅に高くなることはほとんどありません。想定していた相場より約1割程度高いくらいの見積もりなら、悪徳業者とは言えないでしょう。

もし、見積もりが相場に比べて割高な場合には、なぜ費用が高くなるのかについて質問し、納得できる回答が得られるかどうかで判断してください。

また、複数のリフォーム業者に見積もりを依頼して内容を比較すれば、必要な工事の範囲や内容を絞り込むことができるため、不要な工事による費用の水増しを防ぐことができるでしょう。

価格が相場より安すぎる場合

塗料の価格や足場の設置費用、養生工事など、工事にかかる費用は値引きが難しいものがほとんどです。そのため、見積もりが安すぎる場合には、工事内容や、人件費が削られている可能性があります。

工事内容については、緊急性の低い部位を省いて見積もりを行う業者もあるため、一概に手抜きとは言えません。

しかし、人件費の削減で人員数を必要数から大幅に減らしている場合や、経験が少なく人件費が安価な職人を使ったりする場合は、工期の遅れや施工不良の可能性が高まることが予想されます。

もちろん、業者によっては営業努力によって資材費等を抑え、安価な施工価格を実現している場合もあるので一概に安いから悪徳業者だとは言えません。

見積もりを依頼する際には、相見積もりを行い、人件費が安すぎないか、塗装回数や下地処理などが省かれていないかを確認すると良いでしょう。

追加工事で費用を水増しする業者に注意

外壁塗装リフォームでは、あらかじめ現地調査を行うため、塗装の除去後に追加工事が必要となる可能性は低いと考えられます。

もちろん、壁の内部が雨漏りで腐食しているなど、施工中に被害が予想外に大きいことが判明した場合には追加の工事が必要ですが、通常の塗装リフォームだけなら追加工事の可能性は低いと言えるでしょう。

しかし、一部の業者では、当初の見積りを適切な価格または安価な価格に設定しているにも関わらず、不要な工事を必要だと偽って追加することで利益を得ている場合があります。

このような追加工事による被害を防止するためには、リフォーム工事の契約を行う際に、追加工事が発生した場合にどう対応するかを決めておくことが重要です。

この場合も、相見積もりを行って複数の業者による現場調査を実施すれば、問題点を見落としてしまう可能性を低くすることができます。

悪徳リフォーム業者対策は、複数の業者に見積りを依頼する相見積もりが最も効果的です。

一度は会社を訪問しておくべきでしょう。資材置き場や工事車両などが小規模でもキチンと整備され、責任者が工事実績などをしっかり具体的に説明してくれるような業者であれば、ほぼ安心ですが、中にはデスクと電話だけで100%外注工事の営業専門会社もあるので要注意です。

見積りを依頼する手間はかかりますが、後で後悔しないよう、見積りを比較して信頼できる業者を探し出しましょう。

外壁リフォームに対応する優良な会社を見つけるには?

ここまで説明してきた外壁リフォームは、あくまで一例となっています。

「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって「大きく異なる」ことがあります。

そのとき大事なのが、複数社に見積もり依頼して必ず「比較検討」をするということ!

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】弘中純一

一級建築士事務所アルド住宅研究所

弘中純一

一級建築士、宅地建物取引士。プレファブ住宅の開発からスタートし、以来40年にわたり住宅産業に従事。建築設計事務所・住宅リフォーム会社の経営を経て、現在は住宅の悩みを解決する、コンサルティングを中心に活動中。

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