トイレの床の「じわじわ水漏れ」は放置NG!修理費用や原因なども解説

トイレ 水 漏れ 修理 代

トイレの床からじわじわ染み出すその水漏れ、実は床下の腐食や高額な水道代につながる危険なサインです。
手遅れになる前に原因別の修理費用と正しい対処法を確認し、被害と出費を最小限に抑えましょう。

2025年11月05日更新

監修記事
リフォーム費用すぐわかる!

トイレの床が濡れている際の応急処置

「トイレの床が濡れている!」そんな状況に直面すると、多くの方が慌ててしまうものです。しかし、ご安心ください。落ち着いて正しい手順で応急処置を行えば、被害の拡大や高額な修理・賠償トラブルを防ぐことができます。

トイレの床が濡れている際の応急処置
  1. 止水栓を閉める
  2. 温水洗浄便座の電源コードを抜く
  3. 便器内の水を汲み取る
  4. 漏れた水を拭き取る
  5. 水漏れ箇所を確認する
  6. 管理会社・大家に連絡する(賃貸物件の場合)

【1】止水栓を閉める

トイレの水漏れを発見したら、まずはトイレ内にある止水栓(※)を閉めましょう。止水栓を閉めることで、水の供給を止められます。

止水栓とは

止水栓とは、トイレの壁や床から出ている給水管にあるパーツのこと。マイナスドライバーなどで止水栓を時計回りに回転させると、トイレ内の給水が止まります。

タンクレストイレの場合や、トイレの止水栓が見つけられない場合は、水道の元栓を閉めることで水の供給を止められます。水道の元栓は、戸建て住宅は水道メーター付近、集合住宅は玄関付近のパイプシャフト内にあるのが一般的。

なお、水道の元栓を閉めるとトイレだけでなく建物全体の給水が止まってしまうので、その点は注意しましょう。

【2】温水洗浄便座の電源コードを抜く

止水栓や水道の元栓を閉めても、温水洗浄便座から水漏れしている可能性も考えられます。そのため、温水洗浄便座を使用している場合は、コンセントから電源コードを抜きましょう。温水洗浄便座の電源を切ることで、温水洗浄便座からの感電を予防できます。

なお、温水洗浄便座の電源コードを抜いたあとは、以下の点にも注意しましょう。

温水洗浄便座の電源コードを抜いたあとの注意点
  • 電源コードが濡れていないか確認する
  • 電源コードを傷つけないようにする

【3】便器内の水を汲み取る

止水栓を閉めて水の供給を止めても、便器の奥や排水路にはまだ水が残っています。水漏れの原因特定や、業者による便器の交換・再設置といった本格的な修理作業をスムーズに進めるために、便器内の溜まり水を可能な限り減らしましょう。

バケツや灯油ポンプを使って、便器内の水を汲み出してください。便器のカーブ部分に残った少量の水は、コップや古いスポンジを使うと効率よく取り除けます。

汲み取り作業が必要になる可能性の高いケース
  • 便器と床の隙間から「汚水」が漏れている
  • 便器本体にひび割れがあり、便器交換が必要である
  • 床下の排水管が破損しており、床を剥がして修理・交換する
汲み取りが必要ないケースもある

給水管や止水栓からの水漏れなど、水漏れの原因によっては汲み取りが必要ないケースもあります。

  • 便器内の水を汲み取る作業が不要なケース
    • 給水管や止水栓から水が漏れている
    • 温水洗浄便座から水が漏れている
    • タンク内部品の故障が水漏れの原因である
    • パッキン交換や部品交換で修理が完了する

【4】漏れた水を拭き取る

水の供給が止まったことを確認したら、乾いた雑巾やタオルなどで漏れた水を拭き取りましょう。漏れた水を放置すると、トイレの床材や建物の構造体にも影響を及ぼすおそれがあります。

また、漏れた水は悪臭の原因にもなるので、放置せず早めに拭き取りましょう。なお、換気扇をまわしながら作業すると、床をすばやく乾燥させられるため、トイレのにおい対策としても効果的です。

【5】水漏れ箇所を確認する

止水栓を閉めて水が止まったら、次にどこから水が漏れているのかを確認しましょう。原因を特定することで、業者への説明がスムーズにできます。

特に床へ水が滲み出す原因となりやすい場所を、順番にチェックしてください。

水漏れを確認すべき箇所
  1. 便器と床の隙間
  2. 給水管の接続部(止水栓周り)
  3. 温水洗浄便座の接続部・本体
  4. 便器本体やタンクの側面

これらの箇所のうち、どこから水が漏れているか確認し、業者に水漏れ箇所を伝えましょう。自分で水漏れに対処することも可能であるものの、多くの場合は業者による修理が必要です。

トイレの床からの水漏れは、階下への被害など、重大な二次被害につながるリスクが高いトラブルであるため、業者に修理してもらうことをおすすめします。

【6】管理会社・大家に連絡する(賃貸物件の場合)

賃貸のアパートやマンションにお住まいで床からの水漏れを発見した場合、応急処置が終わったら真っ先に管理会社または大家に連絡してください。

建物や設備の老朽化による水漏れの場合、修理費用は貸主である管理会社や大家側の負担になるのが一般的です。しかし、入居者が業者を手配して修理してしまうと、費用を全額自己負担しなければならなくなる可能性があります。

そのため、まずは管理会社や大家に連絡して、どちらの負担になるかを確認することが重要です。

入居者の過失が原因の場合は費用負担が必要

硬いものをトイレに流してしまったなど、入居者の過失が原因である場合は、入居者が修理費用を負担しなければいけません。しかし、このような場合でも、必ず管理会社や大家さんに状況を報告し、業者の選定について指示を仰ぎましょう。

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【簡単チェック】トイレの床からじわじわ水が漏れる原因は?

水漏れが発生している箇所を確認することで、トイレの床からじわじわ水が漏れている原因を絞り込めます。

トイレの床からじわじわ水が漏れる原因
  1. きれいな水が常に便器内に流れ続けている
  2. 便器の側面や底の陶器に、髪の毛のようなひび割れが見える
  3. 給水管の接続部が濡れている、または汚水が便器と床の隙間から漏れている
  4. 温水洗浄便座本体の裏側や、給水ホースの接続部から水が滴っている
  5. 新築・リフォームから間もない時期である
  6. 便器の周りだけが湿っている、または水漏れが夏場にひどい

ご自宅の状況と照らし合わせて、水漏れの原因をチェックしてみましょう。

【原因1】タンク内の部品の劣化・破損

トイレの床から漏れている水がきれいな水で、止水栓を閉めると漏れが止まる場合、水漏れの原因はトイレタンク内部の部品の故障にある可能性が高いです。

原因が「タンク内の部品の劣化・破損」であるかのチェックポイント
  • トイレを使っていない時に「チョロチョロ」「シュー」といった水の流れ続ける音が聞こえるか
  • 床ににじみ出ている水が、無色透明で臭みがないか
  • タンク内の水がオーバーフロー管(中心にある筒状の管)の先端ギリギリまで達しているか

タンク内の部品であるボールタップやフロートバルブなどが劣化・故障すると、設定された水位を超えても給水が止まらなくなる場合もあります。この水が便器の溜まり水として常に流れ続けるため、便器内の水位が通常より高い状態になります。

この過剰な水の一部が、便器の設置部分や、便器と床の隙間からじわじわと滲み出し、水漏れの原因となっていることがあります。

【原因2】便器のひび割れ・破損

陶器製の便器は耐久性があるものの、強い衝撃や急激な温度変化、経年劣化によって、目に見えないほどの微細なひび割れが発生する場合もあります。特に水を流すたびに漏れが増える場合は、この原因が疑われます。

原因が「便器のひび割れ・破損」であるかのチェックポイント
  • 便器の表面に髪の毛のような細い線状のひびが見えるか
  • 漏れている水が少し濁っているか、陶器の色が染み込んでいるように見えるか

便器にひび割れや破損があると、便器内に溜まった水や排水が、このひび割れ部分を通って便器の外側へ滲み出します。滲み出た水は便器の底を伝って、便器と床の隙間から床材に浸透していくため、床材の腐食などが発生する原因にもなります。

【原因3】給排水管のひび割れ・ゆるみ

水漏れの原因が、トイレに水を供給する給水管、または汚水を流す排水管といった配管自体にあるケースは、大きく3つに分類されます。

原因が「給排水管のひび割れ・ゆるみ」である3つのケース
  1. 給水管の接続部のゆるみ・パッキンの劣化
    • 状況
      • 給水管のナットの緩みや接続部のパッキンの経年劣化が原因で、隙間から水が滲み出ている
    • チェックポイント
      • 止水栓やタンクに繋がる給水パイプの接続部(ナット周り)が湿っている
      • 漏れている水はきれいな水である
  2. 排水管接続部(フランジパテ)の劣化・ひび割れ
    • 状況
      • 便器と床下の排水管を繋ぐフランジパテが、経年や地震などで劣化し、隙間ができている
    • チェックポイント
      • 便器と床の隙間から汚れた水がにじみ出ている
      • 水を流すたびに漏れが増える
  3. 配管本体のひび割れ・破損
    • 状況
      • 床下や壁の中に埋め込まれている給水管や排水管の本体が、劣化や地震などの影響でひび割れを起こしている
    • チェックポイント
      • 水漏れ箇所を特定しにくい
      • 床の広範囲が常に濡れている

特に排水管からの漏れは、床下の汚染や腐食に直結する非常に危険なトラブルです。そのため、専門業者による早めの修理が必要となるでしょう。

【原因4】温水洗浄便座の劣化・故障

温水洗浄便座は、電気部品と複雑な給水経路で構成されています。そのため、水漏れの原因となる箇所は複数考えられます。

原因が「温水洗浄便座の劣化・故障」であるケース
  1. 給水ホースの接続部
    • 止水栓と温水洗浄便座本体を繋ぐホースのナットやパッキンが劣化し、水が滴る
  2. 本体内部の破損
    • ノズルを動かす電磁弁や配管、本体内部のパッキンが経年劣化により破損し、使用時や待機中に水が漏れる
  3. 本体と便器の接続部
    • 温水洗浄便座を便器に固定する部分のパッキンや隙間から水が漏れる
原因が「温水洗浄便座の劣化・故障」であるかのチェックポイント
  • 温水洗浄便座本体の真下や、給水ホースの接続部が特に濡れていないか
  • 漏れている水はきれいな水であるか
  • 温水洗浄便座のノズル洗浄やビデ機能を使ったときだけ、水漏れが増えないか

【原因5】設置時の施工不良による水漏れ

トイレの床からの水漏れが、新築やリフォーム後、比較的早い時期に発生した場合、設置時の施工不良が原因である可能性も考えられます。便器や配管の設置工事が不完全だったために、本来水漏れしないはずの箇所から水が滲み出てしまう状態です。

トイレの設置時の施工不良は、大きく3つに分類されます。

原因が「設置時の施工不良による水漏れ」であるケース
  1. フランジパテの密閉不足
    • 便器と床下の排水管を接続する際に使用するフランジパテの量が不足していたり、均一に密着していなかったりすると、排水時に汚水がわずかな隙間から床下へ漏れる
  2. 給水管の締め付け不足
    • タンクや温水洗浄便座に繋がる給水管の接続ナットの締め付けが甘いと、振動や水圧の変化で緩みが生じ、水が滲み出る
  3. パッキンの入れ忘れ・ズレ
    • 配管接続部にパッキンを入れ忘れたり、パッキンが正しい位置からズレた状態で締め付けたりしたために水漏れが発生する

トイレを設置または交換してから数日〜数ヶ月以内に水漏れが発生している場合は、すぐに工事を担当した業者に連絡しましょう。

【原因6】結露・尿汚れ

トイレの床の濡れは、必ずしも配管の破損による「水漏れ」とは限りません。特に、濡れが限定的であったり、季節によって発生したりする場合は、結露や尿の飛び散りが原因である可能性も高いでしょう。

結露
  • 原因
    • 冷たい水が入ったタンクの表面や給水管が冷やされ、空気中の水蒸気が水滴に変わり、床に落ちる
  • チェックポイント
    • 濡れが夏場にひどくならないか
    • 濡れている水は無色透明で冷たいか
    • タンクの側面や給水管の表面が湿っているか
尿汚れ・飛び散り
  • 原因
    • 便器と床のわずかな隙間や、便器周りの床材に、尿の飛び散りや染み込みが繰り返され、常に湿った状態になっているケース
  • チェックポイント
    • 濡れている箇所が便器の正面や床の隙間に集中していないか
    • 濡れた箇所からアンモニア臭や異臭がしないか

上記の原因による濡れは、水道代の増加や配管の深刻な損傷にはつながりません。ただし、判断に自信がない場合は、念のため業者に相談するのが安全です。

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【原因別】トイレの床からじわじわ水が漏れている際の修理方法

トイレの床からの水漏れは、原因によって修理方法が大きく異なります。

トイレの床からじわじわ水が漏れている際の修理方法
  1. タンク内の部品の劣化・破損
  2. 便器のひび割れ・破損
  3. 給排水管のひび割れ・ゆるみ
  4. 温水洗浄便座の劣化・故障
  5. 設置時の施工不良による水漏れ

【1】タンク内の部品の交換

水漏れの原因が「タンク内の部品の劣化や破損」である場合、タンク内の部品の交換が主な修理方法です。この修理は、基本的に便器やタンクを床から取り外すことなく、タンクの上部から手を入れて作業が行われます。

【手順】タンク内の部品交換
  1. 水の遮断
    • トイレの止水栓を完全に閉め、タンクへの水の供給を止める
  2. タンクの排水
    • タンク内の残水を流し、作業スペースを確保する
  3. 原因部品の特定と交換
    • タンク側面(または底)の給水管につながっているボールタップ全体、またはその先端にあるダイヤフラムという部品を新しいものに交換する
    • 鎖につながっているゴム製のフタ(フロートバルブ)を新しいものに交換する
  4. 密結パッキンの交換(タンク脱着が必要な場合)
    • タンクを便器から取り外し、接続部に使われているパッキンを交換した後、タンクを元通りに設置し直す

【2】便器本体の交換

便器の陶器自体に原因がある、または深刻な水漏れで便器を再利用できない場合には、便器本体の交換が必要です。

便器本体を交換する場合、単に新しい便器を置くだけではなく、関連する配管接続や内装の調整も同時に行われます。

【手順】便器本体の交換
  1. 水の遮断と撤去
    • 止水栓を閉め、タンク内の水を完全に抜き、既存のタンクと便器を床から取り外す
  2. 原因の最終確認
    • 便器を取り外した後、床下の排水フランジや床下地の状態をチェックし、腐食や他の配管トラブルがないか最終確認を行う
  3. 新しい便器の設置
    • 新しいフランジパテや排水アジャスターを用いて、排水管と新しい便器の接続部を完全に密閉する
    • 新しい便器を床に設置し、給水管やタンク、温水洗浄便座などを接続する
    • 止水栓を開け、複数回水を流して、水漏れがないか、排水が正常に行われるかを厳重にチェックする

【3】給排水管・パッキン・ナットの交換

給排水管・パッキン・ナットの交換は、水漏れの原因が、トイレ本体ではなく水を運ぶ配管や接続部品の劣化にある場合の修理方法です。比較的軽度な修理から、床下の作業が必要な大がかりな修理まで幅があります。

この修理は、水漏れ箇所が給水側か排水側かによって内容も大きく異なります。

【修理内容】給排水管・パッキン・ナットの交換
  • 給水管接続部
    • 止水栓やタンクへの給水パイプの接続部から水が滲む場合、ナットを締め直すか、劣化したパッキンを新しいものに交換する
  • 給水管本体
    • パイプ自体にひび割れや腐食がある場合、配管全体を新しいものに交換する
  • 排水管本体
    • 床下や壁の内部にある排水管が破損している場合、床材を一部解体して破損箇所を修理・交換する(この修理は非常に難易度が高く、床の補修が必須)

【4】温水洗浄便座本体・部品の交換

温水洗浄便座からの水漏れは、主に接続部のパッキン劣化か、本体内部の部品の寿命・故障が原因です。そのため、温水洗浄便座本体や部品の交換が必要です。

【修理内容】温水洗浄便座本体・部品の交換
  • 接続部品の交換
    • 温水洗浄便座本体に繋がる給水ホースのナットを増し締めするか、劣化したパッキンを交換する
  • 本体内部品の交換
    • メーカーまたは専門業者によって、水漏れを起こしている電磁弁や配管、内部パッキンなどを交換する
    • 部品の在庫や修理の難易度から、本体交換が推奨される場合も多い
  • 温水洗浄便座本体の交換
    • 既存の温水洗浄便座を取り外し、新しい本体に交換する(この際、電源コードの接続や給水ホースの接続も同時に行う)

【5】便器の再設置

便器の再設置は、便器の陶器自体には問題がないものの、便器と床下の排水管との接続部分から水漏れが発生している場合の修理方法です。水漏れの原因となっている古い密閉材を取り除き、新しい密閉材で排水経路を確保します。

【修理内容】便器の再設置
  1. 便器の脱着
    • 止水栓を閉め、タンク内の水を抜き、既存のタンクと便器を床から完全に取り外す
  2. フランジパテの交換
    • 排水管の接続部(排水フランジ)に付着している古いフランジパテ(密閉材)やシーリング材を全て除去し、清掃する
    • 新しいフランジパテやパッキンを装着し、排水管接続部を完全に密閉する
  3. 便器の再設置
    • 新しい密閉材の上に便器を正確に設置し、床にしっかりと固定し直す
  4. 最終確認
    • 給排水管を再接続し、水を数回流して、再設置した隙間から水が漏れないかを厳重に確認する

便器と床の隙間から汚水が漏れている場合は、この再設置作業が必須となります。放置すると床下の木材腐食や異臭の原因になるため、早期の対応が必要です。

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トイレの床からじわじわ水が漏れている際にかかる修理費用

トイレの床からじわじわ水が漏れている際にかかる修理費用は、0.5万〜40万円が目安です。

修理内容費用相場
(材・工)
タンク内の部品の交換0.8万〜2万円
便器本体の交換10万〜40万円
給排水管・パッキン・ナットの交換0.5万〜1.5万円
温水洗浄便座本体・部品の交換1.5万〜10万円
便器の再設置
(フランジパテ交換)
3万〜6万円
出張費や基本料金が別途必要

上記の費用には「部品代」と「作業費」が含まれています。ただし、水漏れ修理費用には、基本的に出張費や基本料金が別途加算されるのが一般的です。出張費や基本料金は業者によって異なるものの、0.5万〜1万円が目安です。

ただし、水濡れによって被害が発生している範囲や採用する便器や部品の種類などによって、費用は大きく変動します。具体的な金額は、業者による見積もりで確認しましょう。

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トイレの床からの水漏れをDIYで修理するリスク

トイレの床からの水漏れをDIYで修理する場合、費用を抑えられるメリットがある一方で、多くのリスクを伴います。

トイレの床からの水漏れをDIYで修理するリスク
  1. 専門的な知識や技術が必要
  2. 水漏れ被害が拡大する
  3. メーカー保証が受けられなくなる

そのため、これらのリスクを把握した上で、DIYで対応できる範囲と、必ず業者に依頼すべき範囲を理解しておくことも大切です。

DIYで可能な工事と業者に依頼すべき工事
  1. DIYで可能な工事(軽度な応急処置)
    • コーキングの打ち直し
    • ナットの緩みによる軽微な滲みの場合(※1)
  2. 業者に依頼すべき工事(本格的な修理・交換)
    • 便器の脱着
    • 給水管のパッキン交換
    • タンク内部品の交換
    • 排水管の修理・交換
    • 床材や下地、構造材の補修・交換

※1:止水栓の増し締め、レバーや手洗い管の接続部の増し締め、など

トイレの床からの水漏れは、原因が床下の見えない部分にあることも多いため、止水栓のナットを締める程度の簡単な作業以外は、専門知識を持つ業者に依頼するのが最も安全で確実です。

【リスク1】専門的な知識や技術が必要

トイレの水漏れ修理には、水漏れ箇所を特定するための知識や、部品交換や給排水設備などの関する専門的な技術が必要です。このような知識や技術が不足していると、以下のようなトラブルを招くリスクがあります。

専門知識や技術の不足が招くトラブル
  • 水漏れ箇所が特定できない
  • 修理部品を誤って購入する
  • 感電などによるケガ

なお、トイレの水漏れ修理に必要な知識や技術は、給排水設備に関するものだけではありません。

特に水漏れの被害が広範囲に渡る場合には、電気工事や木工事、内装工事など総合的なリフォームの知識が必要になるため、自分で修理するリスクはさらに大きくなります。

【リスク2】水漏れ被害が拡大する

水漏れを完全に止めることができず長期化してしまうと、被害が拡大するおそれがあります。ほかにも、水漏れの放置は以下のようなリスクが考えられます。

水漏れを放置するリスク
  • 床や壁の腐食
  • カビの発生
  • 階下への漏水(集合住宅の場合)

水漏れの被害拡大は、結果的に修理費用の増大にもつながります。水漏れがひどい場合や被害の拡大が顕著な場合には、早急に専門業者に修理を依頼しましょう。

【リスク3】メーカー保証が受けられなくなる

メーカーの保証期間内に水漏れが発生した場合、自分で修理してしまうとその後の保証が受けられなくなるというリスクがあります。

このリスクを回避するには、メーカー指定のサービス業者に修理を依頼しなければなりません。

トイレや温水洗浄便座のメーカー名や保証期間は、常に頭の隅に入れておきましょう。

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トイレの床からの水漏れを修理した事例

トイレ床からの水漏れを修理する前
before
トイレ床からの水漏れを修理した後
after

トイレの床からの水漏れを便器交換で改善

リフォーム費用約12万円
工期1日間
建物タイプ一戸建て
施工箇所トイレ
商品名
(メーカー名)
ZR2
(TOTO)

「便器の下から、水が浸み出てくるようになったので直してほしい」とお客さまよりご連絡があり、水漏れを修理した一戸建てにおける施工事例です。

トイレからの水漏れで、床を傷める可能性があったため、最短で新しい便器本体を手配して交換しました。

この事例のように、便器下の水漏れは床下の腐食に直結するため、早期の点検と対処が重要です。

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トイレの床からの水漏れを放置した際に発生しやすいトラブル

トイレの床からの水漏れを放置すると、床材や構造材の腐食といった深刻なトラブルにつながります。

トイレの床からの水漏れを放置した際に発生しやすいトラブル

トイレの床からの水漏れを長期的に放置するのは危険です。小さな水漏れでも放置せず、早急に専門業者に相談して修理することが、さらなるトラブルと高額な費用を防ぐための最善策と言えるでしょう。

【トラブル1】床材や構造材の腐食

トイレから漏れた水が、目に見えない隙間から床下へ浸透すると、床材やそれを支える木製の構造材が腐ってしまう可能性もあります。

腐ってしまった木材は強度を失い、最終的には床がへこんだり、最悪の場合は体重を支えきれずに抜け落ちたりする危険性もあります。

床材や構造材の腐食の補修にかかる費用

このようなトラブルが起きた場合、床材の張り替えや構造材の交換・補強が必要です。床材や構造材の腐食の補修にかかる費用は、2万〜30万円が目安です。

補修内容費用相場
床材の張り替え2万〜10万円
床の下地補修
(構造材の交換や補強)
5万〜30万円

構造材の腐食の範囲が広い場合は、相場よりも費用が高くなる可能性もあります。そのため、補修にかかる費用を抑えるためには、早めにトイレの床からの水漏れに対処することが重要です。

【トラブル2】シロアリの発生

トイレの床から水漏れが発生し、木材の湿った状態が続くと、シロアリ被害のリスクも高まるでしょう。

シロアリは湿った木材を好み、木材をエサにして生活します。そのため、シロアリ被害の発見が遅れると、柱や土台といった家の骨組みをシロアリに食べ尽くされるおそれもあります。

シロアリ被害による補修費用

トイレの床からの水漏れでシロアリ被害が発生した場合、補修にかかる費用の目安は10万〜100万円です。ただし、被害の状況や範囲によって費用は変動する点に注意しましょう。

補修内容費用相場
(30坪の戸建ての場合)
構造材の交換
(根太や大引)
20万〜50万円
土台や構造材の交換50万〜100万円
シロアリ駆除10万〜30万円

【トラブル3】漏電やショートの発生

トイレの床からの水漏れが継続すると、床下に敷設された電気配線やコンセントなどに水が浸入します。水は電気を通すため、この浸水によって漏電やショートが発生する危険性も高まります。

ショートや漏電が発生すると、配線や周囲の木材が異常に発熱し、発火する可能性がある点に注意も必要です。特に床下の木材は乾燥していると燃えやすいため、火災へと発展するリスクがあります。

このようなリスクを回避するためには、水漏れを発見した際、すぐに電源プラグを抜くなどの応急処置をとる方法も有効です。応急処置をとり、安全を確保した上で、専門業者に修理を依頼しましょう。

【トラブル4】階下への被害の拡大

トイレの床からの水漏れが構造体を通り抜け、下の階の天井や壁に到達すると、天井にシミができたり、壁紙が剥がれたりする可能性もあります。また、階下への浸水により、下の階の家具や家電、カーペットなどが濡れて使用不能になる場合もあるでしょう。

火災保険の加入内容をチェック

階下への被害が発生した場合、階下の住人から、被害を受けた建物の修繕費用と家財の買い替え・修理費用をまとめて損害賠償として請求されます。この損害賠償費用は、通常ご自身の火災保険に付帯している「個人賠償責任保険」で支払われます。
ただし、この特約に加入していない場合は、全額自己負担となる点に注意しなければいけません。

このようなトラブルを回避するために、水漏れに気づいた際、すぐに管理会社や大家に連絡し、被害が広がる前に修理業者を手配しましょう。

【トラブル5】高額な水道代の請求

トイレの床からの水漏れを放置することで、目に見えないところで水が流れ続け、気が付いたときには予想外に高額な水道代を請求される可能性もあります。

トイレの仕組み上、わずかな水漏れでも、給水管から直接水が供給され続けるため、水道メーターは回り続けます。そのため、水漏れを放置していると、通常の何倍、時には数十倍もの水道料金が請求されるかもしれません。

このような水道代の高額請求を避けるためには、水漏れに気づいたらすぐに専門業者に依頼し、修理を完了させることが重要です。

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トイレの床からの水漏れ修理を業者に依頼する際の注意点

トイレの水漏れ修理を業者に依頼する際は、事前に知っておくべきいくつかの注意点があります。

これらの注意点をしっかり押さえて、自分にあった信頼できる業者に修理を依頼しましょう。

【注意点1】資格を持っている業者を選ぶ

トイレの水漏れ修理は、給排水設備関連の資格を持っている業者に依頼しましょう。

タンク内の部品交換など、一部の水漏れ修理は無資格でも施工できます。しかし、給排水設備関連の資格がない業者に工事を依頼することには、以下のリスクがあります。

資格のない業者に工事を依頼するリスク
  • 適切な修理がされず、水漏れが再発する
  • 修理の際に、事故などのトラブルが発生する
  • 工事の保証を受けられない

このようなリスクを回避するためにも、トイレの水漏れ修理で業者を選ぶ際には、資格の保有有無を確認しましょう。

【注意点2】複数の業者から相見積もりをとる

トイレの水漏れ修理を検討する際には、複数の業者から相見積もりをとりましょう。これは、業者によって費用やサービス内容、工事の保証などが大きく異なるためです。

複数の業者から相見積もりを取るメリット
  • 適正価格がわかる
  • サービス内容や保証内容を比較できる
  • 信頼できる業者を選べる

なお、業者選びで後悔しないためには、少なくとも3社以上から相見積もりをとるのがおすすめです。

【注意点3】見積もりの内容をしっかり確認する

複数の業者から見積もりを取得したら、見積もりに記載されている内容をしっかりと確認しましょう。

確認すべき見積もりの内容
  • 水漏れの修理方法
  • 使用する部品
  • 工事の範囲
  • 料金
  • 保証内容
  • 工事のキャンセル料

トイレの水漏れ修理では、最低限これらの項目は理解しなければなりません。なお、見積もりには日常生活で聞き慣れない専門用語が含まれているため、わからない場合は担当者に必ず確認しましょう。

【注意点4】契約前に工事日程を確認する

工事を契約する前に、必ず工事日程を確認しましょう。工事着工までに時間がかかってしまうと水漏れ被害が拡大するのはもちろん、修理費用の負担も大きくなってしまいます。

また、水漏れの症状によっては修理までトイレが利用できないケースもあるため、毎日の生活に支障をきたすことも考えられます。このような不安を取り除くためにも、契約前にかならず工事日程を確認しましょう。

【注意点5】追加料金が発生しないかを確認する

トイレの床からの水漏れ修理では、見積もり以上の料金を請求されるトラブルが少なくありません。このトラブルを回避するためには、修理を開始する前に「追加料金が発生する可能性はあるか」を確認しておくことも重要です。

また、予想外の追加作業が必要になった場合、勝手に作業を進めず、必ず連絡を入れてもらうように伝えておく方法も有効です。追加でかかる費用や作業の内容を確認し、ご自身が納得した上で追加の作業を依頼しましょう。

【注意点6】保証やアフターサービスが充実している業者か

トイレの床からの水漏れ修理の直後は問題が発生していなくても、数日後や数ヶ月後に同じ箇所から水漏れが再発するケースもあります。このような場合、保証がないと、再度修理費用を全額負担することになってしまいます。

水漏れが再発した場合の費用の負担を軽減するには、保証が必須です。修理を依頼する前に、保証の有無や保証適用の条件、保証期間などについて確認しておきましょう。

また、定期的な点検や清掃といったアフターサービスを提供しているかも、契約前に確認しておくことが重要です。アフターサービスを提供している業者に依頼すれば、点検時に不具合を見つけて修理してもらえるなど、新たなトラブルに対して早期に対処しやすいでしょう。

【注意点7】悪徳業者への依頼を避ける

トイレの水漏れは緊急性が高いため、冷静な判断ができず、悪徳業者に依頼してしまうケースがあります。高額請求やずさんな工事といったトラブルを避けるために、提示された見積書に、作業内容や部品代が明確に記載されているかなどを必ず確認しましょう。

悪徳業者への依頼を避けるためのチェック項目
  • 見積書に作業内容や部品代が明確に記載されているか
  • 「この場で契約すれば安くなる」などと契約を急かさないか
  • 会社名や所在地が明確であるか
  • 見積書や契約書を書面で作成してくれるか
  • 必要のない高価な部品への交換や過剰な修理をすすめてこないか

悪徳業者への依頼を避けるためには、複数の業者から見積もりを取る方法も有効です。複数の業者の料金相場や対応を比較することで、より信頼できる業者を見つけられるでしょう。

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【Q&A】トイレの床の水漏れに関するよくある質問

トイレの床の水漏れ修理で活用できる補助金・助成金制度はある?

トイレの床の水漏れ修理そのものに補助金が適用される可能性は低いものの、節水型トイレへの交換やバリアフリー化を検討することで、補助金・助成金制度を活用できる可能性もあります。

トイレの床の水漏れ修理で活用できる可能性のある補助金・助成金制度

各制度の交付対象となっているリフォーム工事をチェックして、トイレの床の水漏れ修理で補助金・助成金制度が活用できないか検討してみましょう。

トイレの床の水漏れは火災保険が適用になる?

トイレの床の水漏れは、火災保険の「水濡れ補償」で適用される可能性があります。

ただし、補償されるのは水漏れで傷んだ床や壁などの「二次的な損害」です。損害が発生した原因となった給排水管やトイレ本体の修理費用は、保険適用の対象外となる傾向にあります。また、経年劣化による水漏れも補償されないのが一般的です。

ご自身が加入している保険の内容によっても、補償の範囲は異なります。保険証券を見るか、保険会社に問い合わせて、トイレの床からの水漏れで火災保険が適用になるかを確認しましょう。

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【まとめ】トイレの床からじわじわ水が漏れていたら早めに修理を

トイレの床の水漏れは、たとえ少量でも決して無視できません。

その原因はタンク内の簡単な部品の劣化から、便器の脱着が必要な床下の排水管トラブルまで多岐にわたります。特に汚水漏れは、床材や建物の構造材を腐食させ、集合住宅では階下への損害賠償問題に発展するリスクがあります。

慌てずに止水栓を閉め、賃貸の場合は管理会社へ、持ち家の場合はすぐに専門業者へ連絡しましょう。早期の対応が、修理費用と被害を最小限に抑える鍵となります。

トイレリフォームの業者選びで後悔しないために

必ず複数の相見積もりを比較しましょう!

リフォームの費用・工事方法は、業者によって大きく異なります。

とはいえ「信頼できる業者が分からない」「何度も同じ説明をするのが面倒」と踏み出せない方もいるでしょう。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】久田麻里子

マザーハウス 石田工務店

久田麻里子

2級建築士、インテリアコーディネーター、住環境福祉コーディネーター。ハウスメーカー、リフォーム会社での建築業を幅広く経験。主婦・母親目線で様々なリフォームアドバイスを行う。主な担当は水回り設備リフォーム、内装コーディネート、戸建てリフォームなど。

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