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目次
ユニットバスの交換費用はどれくらい?
ユニットバスの交換リフォームの費用は、およそ70万~150万円です。交換費用はグレードや工事内容によって大きく変わりますが、まずは以下のような相場感をざっくりと掴んでおきましょう。
ユニットバスのグレード | リフォーム費用 |
低グレード | 70万〜100万円 |
中グレード | 100万〜150万円 |
高グレード | 150万〜200万円 |
ユニットバスの交換費用の内訳例(モデルケース)
ユニットバス交換費用の見積もり内訳の例を以下に示します。
ユニットバス本体価格 基本仕様+オプション 定価1,200,000 (掛け率例:定価×55%) | 660,000 |
ユニットバス組み立て工事 | 100,000 |
既設ユニットバスの解体撤去処分工事 | 50,000 |
ドア枠・クロス復旧工事 | 60,000 |
給排水配管工事 | 50,000 |
換気ダクト工事 | 20,000 |
電気工事 | 20,000 |
仮設・養生工事 | 30,000 |
諸経費 | 80,000 |
消費税 | 110,000 |
リフォーム費用合計 | 1,210,000 |
このように、ユニットバスの交換費用は本体価格とその他の工事費によって決まります。本体価格はユニットバスの選び方によって変わり、工事費はリフォームする現場の施工条件によって変わります。それぞれを以下に詳しく解説していきます。
どんな要素で工事費は大きく変わる?
ユニットバスの交換費用は、以下の内容によって大きく変わります。それぞれ詳しく解説します!
①ユニットバス本体のグレード
②ユニットバス本体のサイズ
③ユニットバスのオプション価格
④設置工事費・付帯工事費
①ユニットバスのグレードと価格
各メーカーの製品ラインナップには様々なグレードがあり、浴槽や壁、床などの素材やデザイン、設備機器の仕様などがそれぞれ異なっています。下の表のように、同じサイズでもグレードによって大きな価格差があることがわかります。
ショールームやカタログを見ていると、高いグレードの製品に目移りしがちですが、ご家族のライフスタイルをよく考えて、過不足のない製品を選びましょう。
ユニットバスのグレード (1616(1坪)サイズ) | 基本仕様の価格 (定価・税別) |
サザナ Nタイプ | 85万円 |
サザナ Tタイプ | 112万円 |
サザナ Pタイプ | 131万円 |
シンラ Dタイプ | 160万円 |
シンラ Gタイプ | 210万円 |
なお業界の慣習として、ユニットバスはメーカーが公表しているカタログ定価に対して50~70%程度の掛け率で納入・販売されることが一般的です。掛け率はメーカーや製品シリーズ、また施工するリフォーム会社によって異なります。
カタログに書かれている定価に対して、実際に工務店を経由してユーザーに納入される価格の割引き率のことを表しています。見積り内訳書の備考欄に「×55%」のように記載されることもあり、記載がない場合は確認してみましょう。
※カタログ通りの定価販売をしているメーカーもあります。
>>大手ユニットバスメーカーのお風呂の特徴はこちらの記事で紹介!
②ユニットバスのサイズと価格
ユニットバスの価格はサイズによっても変わります。
下の表では同じメーカー・グレードのユニットバスをサイズごとに比較しています。一般的に多く採用されている1216サイズや1616サイズは広さに比べて割安感があります。
1317や1717サイズは省スペース型となっており、間取りを変更することなく一回り広い空間が得られる場合があります。既存の状態に合わせて、無駄なく効率的なサイズのユニットバスを選ぶことが大切です。
ユニットバスの規格サイズ | 基本仕様の価格 (定価・税別) |
1116(0.75坪) | 97万円 |
1216(0.75坪) | 98万円 |
1317(0.75坪) | 105万円 |
1616(1坪) | 107万円 |
1618(メーターモジュール) | 121万円 |
1818(メーターモジュール) | 134万円 |
1717(1坪) | 113万円 |
1620(1.25坪) | 134万円 |
1624(1.5坪) | 160万円 |
ユニットバスの規格サイズを示す1216(イチニー・イチロク)、1616(イチロク・イチロク)といった数字は、幅と奥行の内寸(内側を測った寸法)の組み合わせを表しています。例えば1616は幅1600mm×奥行き1600mmの内寸となります。
③ユニットバスに追加できるオプション費用
ユニットバスは基本仕様に加えて様々なオプションを追加することができます。
オプションによって便利さや快適さが向上しますが、ひとつひとつは小さくても積み重なると思わぬ費用になってしまうため、本当に必要かどうかをよく吟味して選びましょう。
主なオプション内容 | 価格(定価) |
折れ戸→ドア・引き戸への変更 | 1〜3万円 |
折れ戸→3枚引き戸への変更 | 6〜8万円 |
収納棚の追加 | 1〜4万円 |
手すり | 1〜2万円 |
断熱材パック | 2〜3万円 |
断熱浴槽 | 3~4万円 |
追い焚き加工 | 1〜2万円 |
窓がある場合の窓枠セット | 3〜4万円 |
ダウンライトへの変更 | 6〜8万円 |
浴室暖房乾燥機 | 15〜20万円 |
ジェットバス | 20〜30万円 |
浴室テレビ | 20〜40万円 |
④付帯工事・追加工事で費用が変わる場合がある
ユニットバスの交換では本体価格だけでなく、その他の工事費用も現場の諸条件によって大きく変わります。
また現場の状況により、ユニットバス交換と同時に行うべき工事もあります。
たとえば、給湯器が古くて機能的に対応していなかったり、追い焚き機能を追加する場合には、これを交換する工事が必要になることがあります。
以下にユニットバス交換にともなう付帯工事・追加工事の例を示します。
付帯工事・追加工事の例 | 追加工事費用の例 |
壁を移動して間取りを変更し、浴室を広くする | 10〜30万円 |
2階にあるユニットバスを交換する | 0~10万円 |
窓を追加したり、断熱サッシに交換する | 10〜20万円 |
基礎や外壁の断熱を改修・追加する | 2〜5万円 |
劣化した給排水配管を交換する | 2〜5万円 |
浴室暖房機などの追加により電気工事が必要 | 2〜5万円 |
出入り口からの搬入経路が特に長い・狭い | 2〜5万円 |
ガス給湯器を交換する | 15〜30万円 |
ガス給湯器をエコキュートに交換する | 40〜70万円 |
>>>その他、浴室のリフォーム費用をシミュレーションで見積もりするならこちら!
ユニットバス交換時期のめやすとは?
ユニットバスには寿命があり、交換時期のめやすは15〜20年程度です。以下のような症状が出てきたら、交換を検討されてもよいでしょう。
・床や壁、浴槽などの汚れや変色、カビ、サビが目立ち、掃除をしても取りにくい
・ドアや窓まわり、シャワーやカランなどから水漏れがある
・カビ臭さや排水口の異臭がある
・浴槽や床、壁が破損している
・壁パネルや浴槽の継ぎ目のシーリングが切れている
・換気扇から異音がする、湿気がこもる
・シャワーやカランに不具合があり水量・湯温の調整がしにくい
また工業製品であるユニットバスは機能・性能・デザインが大きく進化しています。20年を過ぎたユニットバスを交換することで、大きな満足感を得られるでしょう。
壁や床、浴槽などが継ぎ目の少ない形状に改善され、素材に防汚・防カビ加工も施されて掃除がしやすくなりました。壁や浴槽の断熱材によって保温効果が高くなり、節水機能のあるシャワーヘッドや水栓が普及して省エネ性能が向上しています。浴室暖房乾燥機やミストサウナなどの新機能もあり、快適で便利な空間になっています。
ユニットバス交換の工期は?
ユニットバスの交換リフォームの工期のめやすは以下のようになります。
単純な交換であれば工期は短く済みますが、間仕切り壁を移動するなどして内装や設備の付帯工事が多くなる場合は工期も長くかかります。
ユニットバスの交換工事中はお風呂が使えず不便になってしまうため、事前に工期をよく確認しておきましょう。
ユニットバス交換の施工条件 | 工期 |
既存と同サイズのユニットバスにそのまま交換する場合 | 2~4日 |
間仕切り壁を移動してユニットバスのサイズを変更する場合 | 4~12日 |
在来工法からユニットバスに改修する場合 | 6~12日 |
ユニットバスの浴槽だけ交換できる?
ユニットバスの「浴槽だけ」を交換することは可能なのでしょうか?
結論からいえば、浴槽だけを交換できるケースは少なく、できる場合であっても浴槽だけでなくユニットバス本体を交換することをおすすめします。
ユニットバスには「埋め込み型」と「据え置き型」があり、近年のユニットバスは埋め込み型が主流となっています。
埋め込み型のユニットバスは、床の防水パンと専用の浴槽を組み合わせて一体化され、その上に壁を立てる構造になっているため、基本的に浴槽だけを取り外して交換することはできません。
これに対して据え置き型は、防水された浴室ユニットの床面に浴槽を置き、床面を介して排水する構造になっているため、原理的には浴槽交換が可能です。
ただしこのタイプは古いものが多く、対応する浴槽がすでに製造されていないことがあり、交換できるケースは限られます。
※ユニットバスメーカーに製品番号を問い合わせて交換の可否を確認することができます。
実際には、リフォーム現場でユニットバスの浴槽だけの交換工事はあまり行われていません。
仮に交換可能な場合であっても割高な工事費用がかかり、また浴槽が寿命を迎える頃には他の部分も劣化が進んでいることが多いので、本体交換を行う方が無駄がなくリーズナブルであるといえるでしょう。
ユニットバスと在来工法の違いとは?
ユニットバス(システムバス)とは、主要な部品を工場で製造し、現場で組み立てて設置するタイプの浴室のことです。壁、天井、床、浴槽などのパーツが決められた規格サイズで生産され、乾式工法で組み立てられます。
これに対して、現場で手作業で造られる従来の浴室は在来工法と呼ばれています。
床をコンクリートやタイル、壁や天井はタイルやパネル、木材などの建材を使用し、水栓金具や照明なども自由に選択することができるため、それらの仕様によって費用は大きく変わります。
在来工法のリフォームでは、既存部分の劣化が少なく、壁や天井材を張り替える程度であれば比較的安価に施工できますが、劣化が大きい場合には大掛かりで高額な工事になります。
また築年数の古い木造住宅では水漏れや湿気によって木材が腐朽していたり、シロアリ被害の原因にもなりやすいため、一般的にはユニットバスへのリフォームがおすすめです。
>>在来工法の浴室からユニットバスへの変更はこちらの記事をチェック!
戸建てとマンションの違いは?
ここでは、戸建て住宅とマンションのユニットバスの違いについて解説します。
戸建て住宅のユニットバス
戸建て住宅の浴室は在来工法とユニットバスがあり、在来工法からユニットバスに改修する場合と、古いユニットバスを新しいユニットバスに交換する場合があります。
戸建て住宅では給排水配管や換気設備の変更が比較的容易で、窓を設置したり断熱を改修するなどの自由度もあります。
注意点としては、床下や壁の中が劣化していると思わぬ修繕費用がかかる場合があり、現地調査の際に詳しく確認する必要があります。
戸建て向けのユニットバスは1坪サイズ、1.25坪サイズのように呼ばれ、木造住宅の基本寸法である尺モジュールに適した規格サイズになっています。
マンションのユニットバス
マンションの浴室は基本的にユニットバスであり、これを交換することになります。
一般的に戸建て住宅よりも付帯工事が少なく費用は少なく済みますが、管理組合の規約などによりコンクリートスラブや配管の改修が制限されていたり、上下階への騒音振動の関係で位置の移動が難しい場合があります。
マンション向けのユニットバスは、コンパクトな間取りに対応できるように小刻みにサイズが用意されていますが、戸建て向けユニットバスを採用できる場合もあります。
ユニットバスの交換で改善できることは?
ユニットバスを交換することによって、多くのことを改善することができます。
①ユニットバスのサイズを大きくできる
近年、省スペース型のユニットバスが注目されています。
裏側の壁との間のクリアランスや配管スペース(デッドスペース)を小さくした構造になっており、内寸の幅と奥行きが5cm程度広くなっています。
既存のユニットバスが以下のようなサイズの場合には、間仕切り壁をそのままで浴室内を広くすることができる省スペース型のユニットバスを検討してもよいでしょう。
既存のサイズ(内寸) | リフォーム後のサイズ(内寸) |
1216(120cm×160cm) | 1217(120cm×165cm) |
1316(130cm×160cm) | 1317(130cm×165cm) |
1616(160cm×160cm) | 1717(165cm×165cm) |
ユニットバス周囲の間仕切り壁を撤去・移動するなどして空間を広げることができる場合もありますが、多くの費用と工期がかかり、他のスペースを圧迫することになります。
②断熱性能を向上できる
近年のユニットバスは断熱性能が向上しています。
寒い冬にも暖かく快適に入浴することができ、ヒートショックを減らすことにもつながります。お湯が冷めにくい構造の断熱浴槽や、ユニットバス全体を丸ごと断熱材で包み込む断熱パックなどのオプションがあります。
ユニットバスを交換する場合には、既存のユニットバスを撤去して壁や基礎の内部が露出するため、同時に壁や床下の断熱を改修できる場合があります。
特に古い家では壁や床下の断熱が不十分なことがあり、断熱材を増やしたり、より高性能な断熱材に交換することで、断熱性能を大きく改善することができます。
③お掃除のしやすい素材に変更できる
ユニットバスは構造がシンプルで継ぎ目が少ないため、汚れがたまりにくく、お掃除がしやすくなります。
また最新のユニットバスの多くは、防カビ・防汚加工が施された壁や床材が使用されており、汚れが付きにくく、カビの発生も抑えられます。
排水口や浴槽も掃除しやすい素材や形状になっており、簡単な手入れで清潔なバスルームを保つことができます。
④新築のような綺麗な仕上がりになる
ユニットバスの交換を行うことで、新築のような綺麗な仕上がりとなります。
新しいユニットバスは、最新のデザインと素材を使用しており、美しく清潔感があります。シャワーや水栓金物、鏡、照明などのパーツもすべて新品に交換され、全体的に統一感のあるバスルームになります。
また浴室は他の部屋から独立した空間であるため、家全体のコーディネートを気にすることなく、自由なデザインを選択することができます。ユニットバスを交換することで、日々の暮らしの満足度は大きく向上するでしょう。
⑤バリアフリー性を向上できる
浴室は床が濡れて滑りやすく浴槽の段差などもあり、家の中でも特に事故率が高い場所となっています。
ユニットバスを交換することによって、バリアフリー性を大きく向上させることができます。
手すり
手すりを設置することで、浴槽の出入りや立ち座り時の安全性を向上させることができます。設置位置や高さは利用者の体格や使用状況に合わせて選択できます。デザインも様々あり、インテリアに調和するものを選ぶと良いでしょう。
スライドドア・3枚引き戸
ユニットバスの出入り口は標準が折れ戸や開きドアになっています。これをスライドドアに変更すると、開閉時にスペースも取らないため狭いバスルームも使いやすくなります。また3枚引き戸に変更すれば開口はさらに大きくなり、高齢者や障害のある方のシャワーチェアでの出入りや介助をしやすくすることができます。
滑りにくく柔らかい床材
在来工法浴室のタイルやモルタル床は滑りやすく、硬いために転倒時に怪我をする危険性が高くなります。ユニットバスでは、出入り口の段差がなく、滑りにくく柔らかい安全性の高い床材が提案されています。
床段差の緩和
床の段差は転倒事故の原因になります。
戸建て住宅の在来工法の浴室は出入り口の床段差が大きい場合がありますが、ユニットバス交換時に段差を小さくしたり、解消することができます。
ユニットバス交換の施工事例
ここからは、実際にユニットバスを交換した施工事例を紹介します。
戸建て住宅、マンション、在来工法からのリフォームなどのバリエーションがありますので、ぜひ参考にしてください。
ぴったりサイズシステムバスに交換した事例
リフォーム費用 | 約150万円 |
施工期間 | 3日間 |
メーカー名 | タカラスタンダード |
住宅の種類 | マンション |
RC造マンションの既存ユニットバスを、タカラスタンダード~ぴったりサイズ伸びの美浴室に交換しています。
タカラスタンダードの特徴であるタイル張りの床を採用し、 窓部分もプリーツ網戸を施工、枠の色なども配慮しています。入り口の枠材を加工し、既存より小さいドアでも内装工事をせずきれいに納めています。
ユニットバスを交換してよりお掃除しやすく!
リフォーム費用 | 約60万円 |
施工期間 | 5日間 |
メーカー名 | タカラスタンダード |
住宅の種類 | マンション |
劣化して不具合も起こっていたユニットバスを早めに交換したいという要望に応えて、メンテナンス面を優先した提案を行い、お掃除のしやすい清潔感のあるバスルームをローコストで仕上げています。
在来工法のお風呂をユニットバスに交換!
リフォーム費用 | 約75万円 |
施工期間 | 10日間 |
メーカー名 | TOTO |
住宅の種類 | 戸建て住宅 |
老朽化したタイル貼り在来工法浴室をTOTOのユニットバスに改修し、機能的で清潔感のあるバスルームにリフォームしています。天井、壁、浴槽が断熱材で包まれて保温性が向上し、段差を少なくして出入りを安全にしています。また給湯器も新品にしたことで浴室に入る前に温めておいてから入浴ができるようになりました。
冬場寒かった浴室の断熱性を改善!
リフォーム費用 | 約150万円 |
施工期間 | 7日間 |
メーカー名 | TOTO |
住宅の種類 | 戸建て住宅 |
冬の寒さを和らげたいという要望から、高断熱浴槽及と浴室換気乾燥暖房機を提案し、暖かく快適で便利なバスルームを実現するとともに、設置個所の布基礎部の床補強処置も行って、長期的な耐久性も改善しています。
ユニットバスの最上級グレード「シンラ」に交換!
リフォーム費用 | 約305万円 |
施工期間 | 1カ月半 |
施工箇所 | 浴室、洗面台・洗面所、その他 |
メーカー名 | TOTO シンラ |
住宅の種類 | 戸建て住宅 |
各社の最高級グレードを比較提案の上、TOTOのシンラを導入しています。
劣化したエコキュート設備を交換するとともに、ウルトラファインバブルも提案。洗面所も同時に改修するなど、総合的な水回りリフォームを行なっています。
ユニットバスの交換費用を抑えるコツは?
ユニットバスの交換では、いくつかのコツを押さえることで費用を抑えることができます。以下に、費用を節約するための具体的な方法を提案しますので、参考にしてみてください。
①シンプルなユニットバスを選択する
ユニットバスはグレードとオプションで価格が大きく変わります。
ショールームやカタログでは高機能な製品に目移りしがちですが、シンプルで最小限の設備の内装を選び、標準仕様またはマイナスオプションを選択することで、本体価格を抑えることができます。
便利に思える棚やカウンターなども、実際の使い方に合わなかったり、お掃除がしづらい場合があります。ユニットバスの鋼板製の壁にマグネットで取り付けられる便利なアイテムも販売されており、近年はシンプルで飽きのこないデザインのユニットバスの人気が高まっています。
②割安なメーカーや製品を確認する
ユニットバスの交換リフォームの見積もりは、本体価格とその他工事費というシンプルなものです。この中で多くを占めるユニットバス本体やオプション部品の価格は、公表されている定価に対して50〜70%程度の掛け率で納入されることが一般的ですが、ユニットバスメーカーや製品シリーズ、また施工するリフォーム会社によって違いがあります。
リフォーム会社を比較検討する際には、価格を抑えることを得意とする商品があるかどうかを確認してみましょう。特定のメーカーやシリーズにこだわりがない場合には、あえて指定せずに、割安に仕入れられる製品を提案してもらうことも良い方法です。
③洗面所などを同時にリフォームする
洗面所や脱衣室のリフォームもいずれ行いたいと考えている場合は、ユニットバスの交換と合わせて同時に施工することを検討してみてはいかがでしょうか。
ユニットバスの交換時にはドア枠周りを修繕したり壁紙を張り替えたりするだけでなく、給排水の配管工事や電気工事も行います。隣り合った部屋の洗面台や洗濯機パンなどを同時にリフォームすることで、別々の時期に行うよりも効率が良くなり、トータルでの費用を抑えることができます。
④ユニットバス交換に使える補助金はある?
ユニットバスの交換に各種の補助金が適用できる場合があります。以下に例を挙げますので、詳しくは自治体などの関係行政機関にご確認ください。
補助金制度 | 補助対象となる浴室工事 |
子育てエコホーム支援事業 | ・高断熱浴槽、高効率給湯器、節湯水栓の設置(エコ住宅設備) ・浴室乾燥機の設置(子育て対応) ・手すりの設置、段差の解消(バリアフリー) |
長期優良住宅化リフォーム推進事業 | ・ユニットバスの交換(劣化対策) ・高効率給湯器の設置(省エネルギー性の向上) ・手すりの取り付け、段差の解消(バリアフリー) ・三世代同居にともなう浴室の増設 |
介護保険 | ・手すりの取り付け ・滑りにくい床材への変更 ・段差の解消 |
各自治体によるリフォーム補助制度 | ・バリアフリーリフォームを中心に独自に制定 |
ユニットバス交換で注意するポイントとは?
①改善したいポイントを明確にする
なぜ、何のためにユニットバスを交換するのか、まずは改善したいポイントを明確にしましょう!
浴槽の広さや形状、シャワーなどの設備、収納スペースや断熱性能、バリアフリー対応など、具体的な要望をリストアップして、優先順位を付けていきます。ご家族全員でよく話し合い、多くの意見を取り入れるようにしましょう。
②既存の状態を確認する
リフォーム工事の前に、既存の浴室の状態をしっかり確認することが大切です。
見積もりの際にはリフォーム会社に詳細な現地調査をしてもらい、配管や給排水の状態、床下の劣化具合や断熱の有無などをチェックし、正確に見積もりに反映させることで、工事中のトラブルや予期せぬ追加費用を防ぐことができます。
また、既存のスペースの寸法を正確に測定し、新しいユニットバスが適切に収まるかどうかを確認することも大切です。
③ショールームで実物を確認する
ユニットバスは毎日使用し、身体が触れるデリケートな空間です。なるべく、メーカーのショールームで実物を確認することをおすすめします。
実際の広さの感覚や浴槽の入り心地を体感したり、壁や床の材質、設備機器やドアなどについて、質感や使い勝手を確かめることができます。また、ショールームではメーカーの担当者から最新の設備やデザインの提案を受けたり、わかりやすい立体的なイメージ図で確認することができます。
④工期と生活への影響を確認する
ユニットバスの交換リフォームは、最短で2日から、工事内容によっては2週間以上かかる場合があります。また工事中には家全体の給排水や電気が使えないタイミングもあります。
工期がどれくらいかかるのか、工事中の生活にどのような影響があるかについて、見積もりと同時に確認しておきましょう。バスルームが使えない期間の対応策(仮設シャワーの設置や近隣の施設利用など)を考えておくことも必要です。
⑤信頼できる業者を選び、見積もりを詳しく確認する
ユニットバスの交換リフォームは、生活空間内での工事となり、給排水や電気などを含む複雑な工程を短期間で行うため、高い経験値と対応力が必要になります。業者選びの際には、過去の施工実績や口コミ、評判をよく確認しましょう。
また、見積もり内容を詳しく確認することも大切です!
ユニットバス本体価格については、カタログやショールームで確認した内容が間違いなく反映されているかを確認します。その他の工事費用については、内容に詳細を説明してもらい、現場の状況によって追加料金が発生する可能性があるかどうかについても事前に確認しておきましょう。
見積もりや契約内容が明確で、誠実な対応の業者を選び、互いに信頼関係を築くことで、満足のいくユニットバス交換リフォームが実現できるでしょう!
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