2024年08月08日更新

監修記事

お風呂の増築をしたい方向け!メリットとデメリットを解説!

お風呂の増築は「お風呂が狭い」という不満を抱えている方におすすめのリフォーム方法です。しかし、一方で費用が高くなるなどのデメリットもあるので注意が必要です。そこで、この記事ではお風呂の狭さに不満がある方のために、お風呂の増築リフォームにおけるメリット・デメリットを解説していきます。「自分にとって最適なお風呂のリフォーム方法」はなんなのかを、確認してみましょう。

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お風呂を増築するメリット

お風呂リフォームで快適な空間へ

お風呂の増築リフォームの費用相場は、70万円以上です高額になる傾向があります。

注意!

上記費用は、既存の建物に「455×1,820mm(柱芯)」の規模の増築をした場合の金額です。
建物や敷地の広さ、依頼する業者などによっては、価格が大きく跳ね上がる可能性があるので注意してください。

しかしその一方で以下のようなメリットもあるため、敷地の広さや建築基準法などの条件をクリアできる場合はお風呂の増築を検討するのもいいでしょう。

  • 開放感を楽しめる
  • 子どもと一緒に入れる
  • お風呂以外の間取りを変えなくて済む

【メリット1】開放感を楽しめる

お風呂を増築し、洗い場や浴槽を広げることで、開放感を楽しめます。

一般的に、お風呂の増築を検討する方は、以下のような不満を抱えているケースが多く見られます。

  • 浴槽で足を伸ばせない
  • 洗い場が狭くて壁にぶつかる

これらの不満を解消し、ストレスなくゆったり入浴を楽しむには、ゆとりのある浴槽の広さが欠かせません。

例えば、浴槽の幅が130cmあれば、身長160cm前後の方なら足を伸ばして入浴できます。

0.75坪の浴室である場合、100cmほどの浴槽となるので、開放感がなく「窮屈だ」と感じる方が多いです。

「今のお風呂は狭くて嫌だ」という方は、お風呂の増築で不満を解消できないか検討してみましょう。

【メリット2】子どもと一緒に入れる

お風呂を増築リフォームすれば、子供や孫と一緒に夢のようなバスタイムが実現できます

子どもと一緒に体を洗ったり、入浴したりする場合、1〜1.5坪ほどの広さが必要です。子どもの人数や歳にもよりますが、浴室が1坪未満であるなら、子どもと一緒に入浴するのは窮屈に感じます。

「一緒に入るには狭い」「子どもの人数が増えるから、今のままでは大変!」という場合は、お風呂の増築を検討してみましょう。

【メリット3】お風呂以外の間取りを変えなくて済む

お風呂の増築のみ行う場合は、お風呂以外の脱衣所・洗面所などの水回りや、寝室などの居室の間取りを変えなくて済みます。

他の部屋の間取り変更も伴う場合「洗面所が窮屈になった」など、思わぬ失敗が起きてしまうこともあります。

また、工事期間中は、お風呂以外の部屋も使えなくなってしまうなど、生活に支障をきたす期間もあります。その反面、お風呂の増築のみ行うのであれば、生活への影響を最低限に抑えながら工事ができます。

そのため「お風呂は広くしたいけど、他の間取りは変えたくない」という方には、お風呂の増築がおすすめです。

お風呂を増築するデメリット

ユニットバスの交換でTOTOを採用

開放感を楽しめるなどのメリットがあるお風呂の増築ですが、工事前に知っておきたいデメリットもあります。

以下より、いくつかデメリットを紹介していきますので「増築以外の方法にすればよかった」と後悔しないように、増築を検討中の方はチェックしてみてください。

【デメリット1】外観に差が生じる

お風呂の増築をした部分は、外壁や屋根、基礎を新しく施工するため、既存の外壁などの外観と差が生じます。

道路から見える場所であれば、差が目立ちやすいため「なんか違和感がある」と、工事後に気になってしまうケースもあります。

外壁や屋根塗装など、外装工事も一緒に行えば、多少の差は埋められますが、完全に統一するのは難しいです。

そのため、お風呂を増築する際は、外観に差が生じる点を理解した上で工事することが大切です。

【デメリット2】水道代が高くなる場合もある

お風呂の増築により、浴槽が既存より大きくなると、水道代が高くなる場合があります。

例えば、LIXILのリデアの浴槽における、満水時の水量は以下のようになっています。

浴槽名称満水(L)
ストレートライン浴槽
(サイズ:0.75坪用)
255
ストレートライン浴槽
(サイズ:1坪用)
300
ワイド浴槽
(サイズ:1坪用)
322

1リットル当たりの単価を0.24円とすると、50L水量が増えると、1カ月で360円水道代が上がる計算になります。(水道代単価は東京都水道局平成24年度生活用水実態調査をもとに算出)

昨今では、水道代の値上げが行われており、家計を圧迫する要因となっています。

お風呂を増築する際は、選択する浴槽によっては水道代が上がってしまう可能性がある点に注意しましょう。

【デメリット3】費用が高くなりがち

ユニットバスの交換のみ50万円〜
※ローグレードの商品を選んだ場合
お風呂の増築70万円〜
※上記費用は、既存の建物に「455×1,820mm(柱芯)」の規模の増築をした場合の金額です。

お風呂の増築は、ユニットバスの交換のみ行うよりも費用が高くなりがちです。

そのため「費用を安く抑えたい」という方は、増築以外の方法も合わせて検討してみることをおすすめします。

ただ、お風呂の増築であっても、増築の面積を抑えることで費用を抑えられる場合もあります。

次項で、増築の面積について解説していくので、そちらもチェックしてみてください。

>>ユニットバスの交換費用はこの記事でチェック!

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お風呂を広くするにはどれくらいの増築が必要?

ユニットバスサイズ
既存→増築後
必要な増築面積
0.75坪→1坪0.25坪
約45cm×180cm
0.75坪→1.5坪0.75坪
約135cm×180cm
1坪→1.75坪0.75坪
約135cm×180cm

お風呂を畳1枚分広くするためには、柱の中央から中央まで約90cm×180cmの増築が必要です。

ユニットバスは、柱の内側に張った壁板の、さらに内側に施工するため、柱間の寸法よりも、ユニットバス自体は少し小さいサイズになります。

例えば、1坪の浴室なら「160cm×160cm(1616)」のユニットバスを入れるのが基本です。

ただ、昨今では細かくサイズが決められるリフォーム用のユニットバスも販売されています。

そのため「難しいことはわからない」という方は、まずは希望のサイズを決めて、希望に近い商品をリフォーム会社に提案してもらうのがおすすめです。

>>見積もりシミュレーションでお風呂リフォームの費用相場を把握!

お風呂の増築が難しいケース

0.5〜1坪ほどのお風呂の増築であっても、以下のような場合は、工事が難しいです。

  • 建ぺい率と容積率の制限を受ける
  • 防火地域の延焼ラインにかかる
  • 敷地境界線から50cm未満となる
  • 耐震性の基準をクリアできない

以下より、それぞれのケースについて詳しく解説していきます。

【ケース1】建ぺい率と容積率の制限を受ける

建ぺい率・敷地面積に対する建築面積の割合
 ※建築面積=建物を真上から見た時の面積

【計算式】建築面積/敷地面積×100
容積率・敷地面積に対する延床面積の割合
 ※延床面積=階ごとの床面積を足した面積

【計算式】延床面積/敷地面積×100

建築基準法の建ぺい率と容積率により「住宅面積の上限」が決められています。

そのため、既存の住宅面積が制限のギリギリになっている場合、建ぺい率と容積率の制限によってお風呂の増築ができません。

建ぺい率や容積率は、地域によって決められている「用途地域」によって異なります。

住宅が立ち並ぶ住居系の用途地域であれば、建ぺい率は30〜60%、容積率は50〜500%となっていますが、地域によって差が大きいです。

また、敷地に接している道路の幅で計算する「基準容積率」と比べて小さい方を採用するなど、専門的な知識が必要な計算が必要になります。

そのため、リフォーム会社に相談し、増築が可能であるかを確認してもらうのがおすすめです。

参考元:建築基準法-第52・53条

【ケース2】防火地域の延焼ラインにかかる

防火地域や準防火地域では、火災時の延焼を防ぐために「延焼ライン」という範囲を定めています。

延焼ラインの範囲では、法律で定められた性能をもつ素材・部材を使わなければならず、違反すると増築工事ができません。

延焼ラインの範囲は、以下の通りです。

  • 道路中心線から1階は3m、2階は5m
  • 隣地境界線から1階は3m、2階は5m

防火地域や準防火地域にお住まいであれば、延焼ラインの規定があることを頭に入れておきましょう。

参考元:建築基準法-第61条

【ケース3】敷地境界線から50cm未満となる

民法で「敷地境界線から50cm以上離さなければならない」と定められています。そのため、増築により50cm未満となる場合、基本的にお風呂の増築はできません。

ただ、以下のような場合は、敷地境界線から50cm未満であっても増築ができます。

  • 防火地域や準防火地域内で、耐火構造になっている
  • 地域慣習がある

どちらにしても、専門的な知識をもつプロによる判断が必要なので、リフォーム会社や自治体に相談しましょう。

参考元:民法-第234条1項建築基準法-第63条

【ケース4】耐震性の基準をクリアできない

お風呂を増築をする場合、現行の耐震基準を満たした構造が求められます。

住宅が現行の耐震基準を満たしていれば問題ありませんが、満たしていない場合、増築部分と既存部分との耐震性のバランスが崩れてしまう恐れがあります。

1981年5月31日以前に建築された住宅の場合、現行の耐震基準を満たしていない可能性があるので、増築しても問題がないか確かめるための構造計算が必要です。

構造計算の結果、現行の耐震基準をクリアできないと判断されれば、お風呂の増築はできません。

後ほど、増築以外でお風呂を広くする方法を紹介していきますので、そちらも参考にしてリフォーム方法を検討しましょう。

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お風呂の増築は何日かかる?工期目安を紹介

工程工期の目安
※1坪分の増築の場合
見積もり依頼1日
現地調査・工事契約1〜3日
養生・解体・撤去1〜2日
給排水工事2〜3日
土間基礎工事2〜3日
お風呂搬入・組み立て1〜2日
内装工事1〜2日
仕上がりチェック(お支払い)1〜2日
合計10~18日

お風呂の増築を1坪分(約3.31㎡)行う場合は、10〜18日の工期が必要です。

上記の工期目安には、増築工事の作業以外にも、見積もり依頼や現地調査も含めているので、工事だけでは7〜12日が目安となります。

以下より、工程ごとに詳しい内容や注意点などを解説していきますので、お風呂の増築の流れについて把握したい方は参考にしてみてください。

【工程1】見積もり依頼

工期目安1日

お風呂の増築を依頼する会社へ、最初に見積もり依頼をします。

見積もり金額や保証内容などを比較して工事依頼先を決めるために、3社ほどで相見積もりをするのがおすすめです。

見積もり依頼する会社を探す際には、以下の方法が採用されます。

  • 無料のリフォーム会社紹介サービスを活用する
  • Webで「市区町村名 リフォーム」と検索する
  • 新聞広告やチラシを見る

「自分でゆっくり探す時間がない」という方には、無料のリフォーム会社紹介サービスの活用をおすすめします。

スマホやパソコンから、簡単な入力を済ませるだけで見積もり依頼は完了。あとは、連絡を待つだけで、工程2以降へと移れます。

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【工程2】現地調査・工事契約

工期目安1〜3日

お風呂の増築にかかる費用を算出するには、現地調査が必要です。

見積もり依頼をした会社が、既存の浴室の状態やサイズなどを詳しくチェックした上で、見積もりを作成してくれます。

3社ほどで相見積もりをする場合は、各社が現地調査に訪れるので、日程がかぶらないように注意しましょう。

現地調査後、見積もりを受け取ったら、各社の内容を比較していきます。

見積もり金額や保証内容などを比較した結果、依頼したいリフォーム会社を決めたら、工事契約を交わし、工事日を決めます。

【工程3】養生・解体・撤去

工期目安1〜2日

工事のはじめに、増築する箇所の周辺や材料を運搬をする通路が汚れないよう、シートやテープで養生の作業をします。

養生の作業が完了したら、既存の浴室やユニットバスの解体を開始。新しい浴室づくりの作業ができる状態にしていきます。

なお、既存の浴室が「在来浴室」で、壁や床がタイル張りになっていると、解体・撤去の作業にプラス1〜2日かかる点に注意してください。

>>タイル張りのお風呂のリフォーム費用はこの記事でチェック!

【工程4】給排水工事

工期目安2〜3日

工程5の水道業者による給排水工事が、土間基礎工事と同時進行で進められます。

既存の浴室の位置はそのままで、スペースを広くするのであれば2〜3日ほどで完了します。

なお、給排水工事をしている間は、お風呂の他に、キッチンやトイレなどの水回りが使えません。

生活に支障が出る恐れがあるので「水回りが使えないタイミングはあるか、どのくらいの時間使えないのか」を担当者に確認しておきましょう。

【工程5】土間基礎工事

工期目安2〜3日

増築した部分を支える土間基礎をつくる工事は、掘削から乾燥まで2〜3日かかります。

基礎の完成後、土台や壁の枠組みである柱を施工し、工程6のお風呂の搬入・組み立てに移っていきます。

【工程6】お風呂搬入・組み立て

工期目安1〜2日

増築後の浴室にユニットバスを採用する場合は、土台や柱の施工が終わったら、給排水との接続をしながら搬入・組み立てを進めていきます。

お風呂自体は、組み立てが完了すれば完成となりますが、隙間を埋めるシーリングや接着剤が乾いていないため、すぐに使える状態とはなりません。

部品が破損する恐れもあるので、最後の仕上がりチェックするまで、浴室へは足を踏み入れないように注意しましょう。

【工程7】内装工事

工期目安1〜2日

ユニットバスのドア枠の設置や脱衣所側の壁・床の張り替えが必要である場合、内装工事が1〜2日かかります。

なお、増築後にも在来浴室を採用する場合は、浴室内の壁・床の施工が必要になるため、プラス5〜10日ほど内装工事にかかる点に注意しましょう。

特に、壁や床をタイル張りにする場合は、施工した後に乾燥させる期間を確保する必要があるため、工期が長くなります。

【工程8】仕上がりチェック(お支払い)

工期目安1〜2日

内装工事まで工事が完了したら、リフォーム会社と共に仕上がりをチェックし、工事内容に問題がなければ工事代金のお支払いに移っていきます。

仕上がりチェックの際は、以下の点を確認しましょう。

  • 契約通りの内容になっているか
  • 施工不良やミスはないか
  • 搬入経路などに汚れや傷がないか

ユニットバスであれば「棚やカウンターの色は希望通りの色になっているか」など、細かい部分までチェックしてください。

また、工事内容だけでなく、材料の運搬で使っていた廊下や玄関に、工事前はなかった汚れや傷がないかも確認することをおすすめします。

リフォーム会社とトラブルにならないよう、気になったことは支払い前に伝えましょう。

お風呂を広くしたリフォーム事例

実際に、お風呂を広くしたリフォーム事例をいくつか紹介していきます。

【事例1】壁を解体してお風呂部分を増築

在来浴室から1坪のユニットバスへ

リフォーム費用約350万円
※お風呂の増築以外も含む
工期20日
建物一戸建て
施工箇所お風呂・洗面所・窓・屋根・外壁
メーカー名/商品名LIXIL/アライズ

「お風呂を広く、1坪サイズにしたい」とご相談があった物件の施工事例。現地を調査した後、浴室の出窓のある壁面を解体してスペースを広げる、増築工事を提案しました。

既存の浴室でデットスペースとなっていた箇所を、増築により有効活用できるようになり、1坪サイズが入るスペースを確保しました。

また、浴室の増築により、洗面所の空間が広くなり、収納スペースも拡大。より使いやすい水回りスペースとなっています。

【事例2】0.75坪から1坪のユニットバスへ

お風呂を広くして足を伸ばせる浴槽へ

リフォーム費用約120万円
工期3日
建物一戸建て
施工箇所お風呂
メーカー名/商品名LIXIL/リデアM

「0.75坪の浴室を広げて、足が伸ばせるお風呂にしたい」とご相談があった物件の施工事例です。

浴室の隣にあるクローゼットを少し削って、1坪サイズのユニットバスに交換したことで、ご希望通り足を伸ばせるお風呂となりました。

さらに、タオル掛けや棚も追加したので、床にシャンプーボトルなどを置かなくて済み、掃除がしやすくなりました。

【事例3】1坪サイズへの交換で足を伸ばせる浴槽に

水回りのリフォーム時にユニットバスを交換

工期3日
建物一戸建て
施工箇所お風呂・トイレ

一戸建ての中古物件を購入し、お風呂とトイレの水回りリフォームをしたお客様の施工事例です。

ユニットバスとトイレの交換、トイレの内装で工期は3日ほど。大規模な間取り変更がないので、お客様への負担を最小限にできました。

リフォーム後、お客様から「浴槽を1616(1坪)サイズに変更し、大柄な私でも広々と足を延ばせて大変満足しています」と喜びの声もいただきました。

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お風呂を増築する際の注意点

お風呂を増築する前に理解しておきたい、注意点について解説していきます。

【注意点1】確認申請が必要な場合がある

防火地域や準防火地域にお住まいで、既存にプラスされる床面積が10㎡を超える増築をする場合、自治体または民間の指定確認検査機関への確認申請が必要です。

確認申請にかかる費用は、自治体や検査機関によって異なりますが、浴室スペースのみの増築であれば10〜15万円が目安となります。

ただ、防火地域や準防火地域以外にお住まいで、10㎡以下の増築であれば、確認申請が必要なく、費用もかかりません。

自宅が防火地域・準防火地域に含まれているかを確認するには「市区町村名 防火地域」と調べる方法が有効です。

「都市計画区域図・用途地域図」という図面がヒットすれば、地図をPDFなどのデータで確認できます。

なかには、Webでデータを公表していない市区町村もあるので、検索でヒットしない場合は、自治体の建築指導課に問い合わせるか、リフォーム会社に確認してもらいましょう。

参考元:建築基準法-第六条

【注意点2】増築部分は基礎工事が必要になる

お風呂を1階に増築する場合、土台となる基礎が必要になります。

基礎工事は、給排水工事も含めて4〜6日かかるため、ユニットバスの交換のみをする場合などよりも工期が長くなります。

また、基礎工事をする場所の地盤が弱い場合は、地盤改良が必要です。

地盤改良の費用は、地盤調査の結果や業者によって異なりますが、表層改良工法という工法であれば30〜50万円が相場となっています。

「思ったよりも費用がかかり、予算オーバーになった」と失敗しないよう、増築する際は、地盤改良工事が必要になる可能性も含めて予算を設定しましょう。

【注意点3】工事中はお風呂が使えなくなる

増築工事中は、お風呂が使えない期間があるため、以下のような方法で入浴を済ませましょう。

  • 実家や親戚宅のお風呂を借りる
  • 銭湯やスポーツジムに行く
  • 仮住まいを借りる

数日から1週間ほどであれば、実家や銭湯に行くなどして入浴を済ませる方法がおすすめです。

しかし、増築の規模が大きく、2週間から1カ月ほどかかる場合は、仮住まいを借りることも検討してみてください。

給排水配管の工事中は、お風呂だけでなく、キッチンやトイレなどの水回りも使えない期間があるためです。

なかには、無料で仮住まいを提供しているリフォーム会社もあるので、自分で手配する前に相談してみましょう。

増築以外でお風呂を広くする方法はある?

お風呂を広くするには、増築以外に以下のような方法があります。

  • 浴室周辺の間取り変更
  • ユニットバスのサイズアップ
  • お風呂の新設

建ぺい率の制限などにより、お風呂の増築ができない場合は、他のリフォーム方法を検討してみましょう。

【方法1】浴室周辺の間取り変更

浴室周辺の脱衣所・洗面所・トイレなどの間取りを変更することで、お風呂を広くできる場合があります。

例えば、3畳ある脱衣所を2畳にして、1畳分のスペースを浴室にプラスする方法。脱衣所に余分なスペースがある場合は、浴室にスペースを分けることで有効活用できます。

浴室周辺に、スペースを削っても問題がない部屋があれば、間取り変更を検討してみましょう。

ただ、浴室周辺の間取りを変更することで「洗濯物を干すスペースがなくなった」などの問題が起きることもあります。

思わぬ問題が起きないよう、間取り変更をした後の使いやすさも考えながらリフォーム計画を進めましょう。

【方法2】ユニットバスのサイズアップ

既存の浴室にあるデッドスペースを活用し、ユニットバスをサイズアップすることで、お風呂を広くできる可能性があります。

現在では、ユニットバスのサイズが豊富にあります。浴室の奥行きや幅に合わせ、ユニットバスが目一杯のサイズとなるよう施工をするためです。

しかし、以前のユニットバスは、サイズの種類がありませんでした。

そのため、ユニットバスの交換により、既存よりもお風呂を広くできる可能性があります。

下記記事でユニットバスのサイズアップについて詳しく解説していますので、こちらも合わせてチェックしてみてください。

>>ユニットバスのサイズアップはこちらの記事でチェック!

【方法3】お風呂の新設

使っていない部屋を浴室に変更するなどして、お風呂を新設する方法もあります。

新しく給排水配管や電気配線をする必要があり、間取り変更と同じぐらいの費用はかかりますが、家のデッドスペースを活用できるのがメリットです。

また、お風呂を新設することで「入浴時間が重なって不便」という不満も解消できます。

特に、二世帯住宅などの家族人数が多いご家庭では、お風呂の狭さの他にも、入浴時間や順番に対する不満を抱えている場合が多いです。

なかには「広くするより、もう1つお風呂があった方が助かる」と考えているご家族がいる場合もあります。そのため、個々の希望を踏まえた上で、リフォーム方法を検討することをおすすめします。

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【Q&A】お風呂の増築や拡張でよくある質問

マンションでも広いユニットバスに交換できる?

マンションでも、広いユニットバスへの交換は可能です。

しかし、物件によっては、間取りや管理規約の制限により、交換が難しい場合もあります。

広いユニットバスへの交換を希望するなら、リフォーム会社だけでなく、管理会社の方にも工事が可能かを確認しましょう。

マンションの浴室リフォームについては、下記記事で詳しく解説しているので、マンションにお住まいの方はこちらもチェックしてみてください。

>>マンションの浴室リフォームはこの記事でチェック!

お風呂の増築で活用できる補助金はある?

お風呂の増築で活用できる補助金はあります。

ただ、お住まいのエリアや増築の面積、リフォーム内容などによって活用できる補助金制度が異なります。

下記記事で詳しく補助金制度を解説しているので、合わせてチェックしてみてください。

>>リフォームで活用できる補助金はこの記事でチェック!

2階にお風呂を増設できる?

2階へのお風呂の増設は可能です。

しかし、給排水配管や電気配線ができない場合や、構造上増設が難しい場合があります。

リフォーム会社に相談して、2階へのお風呂の増設ができるかを確認しましょう。

2階へのお風呂の増築については、下記記事で解説していますので、こちらも合わせてチェックしてみてください。

>>2階にお風呂を増設するリフォームはこの記事でチェック!

浴室リフォームの業者選びで後悔しないために

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】久田麻里子

2級建築士、インテリアコーディネーター、住環境福祉コーディネーター。ハウスメーカー、リフォーム会社での建築業を幅広く経験。主婦・母親目線で様々なリフォームアドバイスを行う。主な担当は水回り設備リフォーム、内装コーディネート、戸建てリフォームなど。

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